田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

冬鴉鷹に迫りて高くとぶ   麻屋与志夫

2022-11-17 09:43:35 | 俳句
11月17日 木曜日
内視鏡告知おそれて寒きたる

告知され寒さにふるえ寒椿

蔦しげるこの家に住みしひといずこ

初恋のひとをたずねて蔦の家

廃屋に住みにしひとや年の暮れ

哀憐の果ては廃屋星月夜

靴重し卒寿の道は落ち葉道

冬鴉鷹に迫りて高くとぶ

寒鴉鷹をめざして高く飛ぶ

烏とぶ鷹をめざして高く飛ぶ

作意。廊下から遥かに古賀志山を望む。冬空高く鷹がとんでいる。カラスがまねて鷹のように飛翔している。追いつけば食い殺されるのに。そんなことは知らないから必死で追いかけている。どうせカラスは鷹にはなれないのに。自嘲。

藤蔓のもつれてなおも空めざす


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