10月1日 金曜日
台風16号の影響で風が強い。
二階の書斎で書きかけの原稿の校正をしようと、A4の用紙プリントアウトした原稿をもって13の階段を上がる。
だいたい13段というのが悪い。
日本ではあまり気にしないが西洋の文化では13は不吉な数だ。
死刑台への13階段。
先日惜しくも亡くなった斎藤さんの「ゴルゴ13」。
13日の金曜日。
最後の晩餐の13人。
だからGGは昔から、この階段を上がるときは「地獄だ、地獄だ」と唱えながら上る癖がある。
雑誌の締め切り、デッドラインも間近になると遅筆が恨めしかった。
今では忘れられた作家で、締め切りのある仕事のないのが、ウラメシイ。
A4の用紙に40×40で印字している。
したがって、原稿用紙に換算すると4枚。
校正だったら、その用紙で10枚。原稿で、したがって40枚。
一日にこれくらいしか校正できない。
悲しいことだが年には逆らえない。
新規の原稿はうまくいって10枚。
まあそんなことはめったに起きない。
月産100枚。
悲しいではないか。
それでも書けるうちはいい。
そのうち……どうなることやら。
まだ書けるうちに、自信作を書き上げたいものだ。
それが売れるかどうか、ということはもはや、ここまで来ては神のみぞ知る。
風が強い。
猫のなきごえがしている。と思ったら風の音だ。
あまり不気味な音なので、仕事は適当に切り上げて階下の書斎に退避した。
机上には妻が飾ってくれた庭の花々がいい匂いを漂わせていた。
最近ときどき思い出す。
「みなさんは、これでシナリオ研究所を卒業するわけですが、いつまでもこの日の感激を忘れないでください。プロになれるのはほんの一握りのひとたちです。でも、努力の過程は、それだけても、価値があるものです」
物書きとして大成したのは何人だろうか。
あのときの言葉は、新藤兼人先生のものだったろうか。
さてこれから、校正に取り組むぞ。精進、精進だ。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
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皆さんの応援でがんばっています。
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だいたい13段というのが悪い。
日本ではあまり気にしないが西洋の文化では13は不吉な数だ。
死刑台への13階段。
先日惜しくも亡くなった斎藤さんの「ゴルゴ13」。
13日の金曜日。
最後の晩餐の13人。
だからGGは昔から、この階段を上がるときは「地獄だ、地獄だ」と唱えながら上る癖がある。
雑誌の締め切り、デッドラインも間近になると遅筆が恨めしかった。
今では忘れられた作家で、締め切りのある仕事のないのが、ウラメシイ。
A4の用紙に40×40で印字している。
したがって、原稿用紙に換算すると4枚。
校正だったら、その用紙で10枚。原稿で、したがって40枚。
一日にこれくらいしか校正できない。
悲しいことだが年には逆らえない。
新規の原稿はうまくいって10枚。
まあそんなことはめったに起きない。
月産100枚。
悲しいではないか。
それでも書けるうちはいい。
そのうち……どうなることやら。
まだ書けるうちに、自信作を書き上げたいものだ。
それが売れるかどうか、ということはもはや、ここまで来ては神のみぞ知る。
風が強い。
猫のなきごえがしている。と思ったら風の音だ。
あまり不気味な音なので、仕事は適当に切り上げて階下の書斎に退避した。
机上には妻が飾ってくれた庭の花々がいい匂いを漂わせていた。
最近ときどき思い出す。
「みなさんは、これでシナリオ研究所を卒業するわけですが、いつまでもこの日の感激を忘れないでください。プロになれるのはほんの一握りのひとたちです。でも、努力の過程は、それだけても、価値があるものです」
物書きとして大成したのは何人だろうか。
あのときの言葉は、新藤兼人先生のものだったろうか。
さてこれから、校正に取り組むぞ。精進、精進だ。
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