まともに読んでいると疲れる本だが、余裕をもって読むと、吹き出さずにおれない意見がある。
もし自分の息子や孫が、ブログを読む日が来るとしたら、中国の主張のどこが「荒唐無稽」なのか、証拠を残して置きたい。今日のブログの副題を、「中国のたわごと」と決めた。
氏の著作の中から、「たわごと」だけを集め、書き抜いてみた。そうするとけっこう面白い中国が見える。
前回も紹介したが、その最たるものが毛沢東と鄧小平の言葉だ。
[ 毛沢東 ] ・・昭和39 年、訪中した社会党の佐々木更三委員長に言った言葉
・なにも謝ることはない。
・日本軍国主義は、中国に、大きな利益をもたらしてくれた。
・お陰で、中国人民は権力を奪取できた。日本軍なしでは出来なかった。
[ 鄧小平 ]・・昭和53年、訪中した三岡健次郎元陸相に言った言葉
・日本は、中国を助けた。
・日本が、蒋介石を重慶まで押し下げてくれたので、われわれは、日本軍の占領地域の後方に広がることができた。
・日本だけを責めるのは、不公平だと思う。」
[ 梁漱溟 ] ・・かっての中国での代表的文化人
・ヨーロッパは、二千余年前の中国と同じく、天下は分裂して覇権争いが行われている。
・しかし中国では秦の始皇帝の統一以来、たまに天下大乱はあったものの、二千年以上にわたって統一されている。
・だから中国は、精神文明の面ではヨーロッパより進んでいる。
・中国はすでに一つになっているから、チベット人も、モンゴル人もウィグル人も、みな中華民族だ。
・朝鮮人もベトナム人もその祖先は中国人である以上、民族意識を捨て、中華民族の一員になれば良い。
・日本は秦の始皇帝が、不老長寿の薬を求めるため派遣した徐福が建国した国である。そのとき連れて行った五百人の男女が日本人の祖先になった。( 現在でも庶民に受け継がれている俗説 )
・四十余倍の土地、三倍の人口をもったロシア、しかも地の利があったロシアを小国日本が破った。
・白色人種は強く、黄色人種は弱いとする従来の考え方は、ことごとく破綻し、すべてわれら黄色人種は、これにより、大いに奮起しなければならない。中国の前途は有望である。・・・( 日露戦争当時の清国の雑誌記事からの引用 )
[ 江沢民 ] ・・毛沢東と鄧小平二人を嘘つきにした、江沢民の大嘘。)
・日本が過去について、正しい歴史認識を持たない限り、将来を語ることはできない。アジア最大の脅威は、日本だ。
・世界最大の潜在的核保有国の日本は、すぐにでも、五万発の核爆弾を生産できる能力を、持っている。
・日本は軍隊を有する国でないが、国家自体が軍隊だ。日本人は、新大東亜共栄圏を構築しようとしている。
・中国は、永遠に世界平和を建設する国家だ。気をつけろ。日本は再び中国を侵略しようとしている。
・中国は警告する ! 軍国主義は日本の破滅への道だ。靖国神社は、軍国主義招魂の施設だ。
・日本は中国文化の恩恵を受けた以上、中国人が、日本のブランド商品をコピーしたからといって、騒いではならない。
[ 古来の半人半獣の夷狄 ( いてき ) 観からくる、中国内の俗説 ]
・日本人は、好んで人肉を食らい、姥捨 ( うばすて ) の習慣がある。
・男女混浴や、男女乱交などの動物性をもっており、刺身を食らう習慣などは、未開の野蛮性の証拠だ。
・日本は本質的には天皇を首領とする原始部落で、人間は猿かアリのように没個性であり、その残忍性は祖先である狼の血を引いている。
[ 江沢民政権当時の、雑誌記事 ]
・日本を消滅させない限り、世界平和は到来しない。日本人は、地球上で最も偽善的で無知な動物であり、ハエより気持ち悪く、毒蛇以上の猛毒を持っている。
・抹殺しない限り、永遠に世界の平和はない。中国は恵んでやる国であって、恵みを受ける国ではない。
[ 江沢民政権当時の、一部指導層の発言 ] ( 一般国民は、日本の援助をまったく知らされていない。)
・ODAなど、中国が受けた損害に比べれば、微々たるものだ。どうせ中国から、略奪した金だ。
未だあるが、このあたりで止める。毛沢東と鄧小平の言葉は日本への感謝だが、ここまで面白い意見を並べると、怒りを飛び越して呆れはてる。
「古来の半人半獣の夷狄観からくる俗説」とは、中国人 ( 漢民族 ) 以外は獣 ( けだもの ) だとする、「中華思想」から来るものだ。 中国人が信じてきた思考だが、こんなことを信じている国と、まともな話し合いができるのか。
反日・眉中の政治家と学者、言論人たちに聞いてみたいものだ。
「神州不滅」「世界一の大和民族」「世界に冠たる日本」と、頑迷な保守が主張しているが、それでも中国の凄まじい敵愾心に比べると、控えめな言葉に聞こえる不思議さがある。
明日は「黄氏のたわごと」の副題にして、中国嫌いの氏の悪口を集めて紹介する。もう十分読んだから、これ以上は無用という人はスルーして欲しい。その方が精神の健康面からは、賢明だろう。
私は叔父への感謝があるので、まだ止められない。