ねこ庭の独り言

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驕るNHK - 8 ( 東京裁判と「南京事件」 )

2019-08-25 07:25:21 | 徒然の記
   【  第2章  】の (2)でNHKが取り上げていたのが、「東京裁判」と「南京事件」でした。
 
 「東京裁判」は、ウイロビー少将とジョージ・ケナン氏の話から、政治的な復讐劇だったことが判明しています。それでもまだ東京裁判史観を大事にし、「日本だけが悪かった」と主張する学者や政治家や官僚がいます。
 
 今回、NHKの報道に協力した学者たちも、その仲間だと思います。少なくとも「東京裁判」には米国人による批判が資料として残されていますが、「南京事件」には根拠となるデータが少ないため、NHKが想像に近い報道をしています。
 
 内容が無いの一つの章を設け、「南京事件」を蒸し返そうとしているところに、NHKの反日姿勢を見ます。事件について古川氏が、陛下の責任を二点を挙げていました。
 
  1.  うすうす聞いていたけど、止めなかったというところについては、道義的な批判が出る可能性がある。
 
  2. むしろ、うすうすしか報告が上がってこないという、戦前の軍や、日本の国の体質やあり方を考える材料として考えた方がいい。
 
 東京裁判で利用するために、事件が米国の手で俄に作られたと判明すれば、氏の意見は根底が崩れます。またそのような事件が、陛下に報告されるはずがありません。
 
 田中正明氏が書いた『南京事件の総括』が、平成19年に小学館から出版されました。事件に関する証言を集めた貴重な本です。
 
 著者の田中氏の経歴部分を、紹介します。
 
 ・松井石根(まつい いわね)陸軍大将が、南京事件の責任を問われ、」「東京裁判で死刑判決を受け、処刑されました。
 
 ・著者の田中氏は、松井大将と蒋介石との会談に同席した経歴の持ち主です。
 
 ・田中氏は戦前、「大アジア協会 」の機関紙の編集長でした。
 
 ・「大アジア協会」は日中両国民の協力を柱とし、アジアの団結と解放を目指すための、活動をしていました。
 
 ・松井大将は協会の会長で、田中氏は秘書として仕えていました。
 
 同書の前書きには、出版の目的が書かれています。
 
 ・松井大将の処刑への憤りが、田中氏の活動の原点となったが、それは単なる私憤でなく、公憤だった。
 
 ・松井大将の名誉を回復することが、国民に刷り込まれた、GHQの政治宣伝の呪縛を解く鍵になるからである。
 
 GHQの情報統制下で氏は懸命に情報を集め、何時か本にして出したいと温めていたと言います。
 
 東京裁判の前に連合国側はニュールンベルクで、敗戦国ドイツを裁判にかけ、ユダヤ人の大量虐殺を糾弾しました。氏は連合国側がドイツを裁いたと同じ形で、東京裁判を行おうとしていると予測しました。
 
 氏は本を書く大前提として次のように考え、松井大将の名誉の回復に自信を持っていたそうです。
 
 ・日本には、アウシュビッツはない。
 
 ・組織的計画的に、捕虜や他国民を大量に殺害したという事実は何処にもない。
 
 ・そこで、彼らが持ち出したのが、「南京虐殺事件である。南京事件は、最初から東京裁判の目玉として扱われた。
 
 「ねこ庭」では、ウイロビー少将とジョージ・ケナン氏の意見を知り、田中氏の考えの裏付けとしました。
 
 ・連合国がやったのは、日本軍が中国大陸及び東亜の諸国において、いかに非人道的な犯罪行為を行ってきたかを、徹底的にプロパガンダすることである。
 
 ・これによって、日本の伝統と文化にダメージを与え、日本人の愛国心を抹消し、日本民族の再起の芽を摘み取ることである。
 
 裁判の不公正さは、検察側が証言台に立たせた証人によって、当事者には分かっていたそうです。検察側は、南京事件を証言する連合国側の証人だけに話をさせ、事件を否定する日本側の証人は、証言台に立たせませんでした。
 
 米国側の証人、口述宣誓書、証拠書類は、以下の通りです。 
 
  [  南京事件の証人 ]
    1. 米人牧師 ジョン・マギー
    2. 米人医師 ロバート・ウイルソン
    3. 金陵大学米人教授 マイナー・ベイツ
    4. 中国人  許伝音、尚徳義、梁廷芳、五長徳、陳福實
 
    [  南京事件の宣誓口述書 ] 
    1. 米人ジョージ・フィチの宣誓口述書
    2. 米人ルイス・スミス博士の宣誓口述書
    3. トーマス・モロー大佐が、裁判直前に南京で集めてきた、8通の宣誓口述書
    4.  他、数十名の中国人の宣誓口述書
 
   [  南京事件の証拠書類 ]
     1. 南京地方院検察署 敵人罪行調査委員会による、調査報告書
     2. 東京裁判への証拠提出のため設立した機関による、調査報告書
    合わせて、66通に上る調査報告書
 
 次回は、証言を求められなかった日本人の意見を、紹介いたします。
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