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マイナンバーカードと保険証の問題 - 5 ( マイナンバーカードの目的 )

2023-09-09 19:14:25 | 徒然の記

  4.  マイナンバーカードと保険証の問題 河野デジタル相の責任問題 ( 10件 )

 政府関係機関の広報やマスコミでは報道されませんが、マイナンバーカードの最終目的については、

         1.  不正に作成した「健康保険証」の使用撲滅

         2. 所得隠しに使われる通名による「銀行口座の追放」

         3.  マネーロンダリングのため使われる「不法口座の追放」

 の三つがあると言われています。

 1. の目的を説明するものとして、「山本社会保健労務士事務所」の2018 ( 平成30 ) 年12月5日のホームページを紹介します。

  「外国人による国民健康保険 ( 国保 ) の不正利用」

  「一千万円以上の不正利用も」

 タイトルに続く本文を紹介します。

  ・外国人による国民健康保険の不正利用について、改めて考えます。

  ・在留資格の真偽を医療機関や保険者である自治体では把握しづらいことを良いことに、すでに国保に加入している家族や知人になりすまして、国民健康保険証を不正に使用している外国人が多くいます。(もちろん日本人でも本来資格が無いのに不正に保険を使用している人もいるでしょうが。)

  ・厚生労働省によると、国保の平成28年度の被保険者は3013万人で、このうち外国人は99万人で全体の3.3%います。

  ・国保全体の被保険者が減る中、外国人が占める割合は年々増えています。

  ・一方、国保の平成28年度の赤字額は1468億円で、赤字分は公費が穴埋めしています。つまり外国人の不正な健康保険料を、国の税金で補っていることになります。

  ・神戸市では、平成26年に不法滞在のベトナム人女性が妹の国民健康保険証を利用し、2年以上にわたって総額1千万円以上のHIV(エイズウイルス)治療を受けていたことが発覚しました。

  ・厚労省幹部は、外国で作成されたさまざまな証明書類について「真偽の確認は厚労省だけでは難しく、関係省庁と連携しなければならない」と訴えていますが、早く連携を進めてください。

  ・外国人の受け入れを増やす前に、外国人による国保の不正利用を防ぐための対策を早急にしないといけないのではないでしょうか。

  2. の通名による銀行口座は、現在の制度では開設時の本人確認が厳しくないため、特別永住者の一部が通名を利用し、所得隠しに使っていると聞きます。

 パチンコ業界、焼肉店チェーン、あるいは著名な在日韓国企業などの一部が脱税に利用し、日本の財政収入だけでなく、韓国にも影響する巨額になっているそうです。本人の顔写真があるマイナンバーカードが、通名口座に関連づけられると不正な開設ができなくなり、脱税もなくなります。

 マスコミが報道せず、ネットの情報だけなので確信がありませんが、通名口座による脱税の把握には、財務省が乗り気であると聞きます。韓国政府も期待を寄せており、マイナンバーカード普及後の「不正通名口座」情報の提供を求めているそうです。日本で脱税している本人確認ができれば、韓国で課税ができるからだと言います。

 尹錫悦 ( ユン・ソンニョル ) 大統領になって以来、韓国の姿勢が大きく変わりました。これまでの政権が取ってきた「憎しみと対立」から、「融和と協調」へと驚くほどの変化です。通名口座を作っているのは在日コリアンですから、ことさら大きく取り上げるには躊躇があります。こう言うときは、やはり官僚の助けが要ります。

 微妙な問題を荒立てず、何となく曖昧にしながら、それでも核心部分は外さないと言う説明です。国税庁のホームページから、絶妙の解説を紹介します。

[ マイナンバー制度の目的 ]

 ・「行政手続における、特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(番号法)」が成立し(平成25年5月31日公布)、平成28年1月1日よりマイナンバー制度が導入されました。

 ・マイナンバー制度は、行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現する社会基盤です。

 ・マイナンバー(個人番号)は、社会保障、税、災害対策など、法令又は条例で定められた事務において利用可能です。

 ・一方、法人番号については、広く一般に公表されるものであり、官民問わず様々な用途で活用が可能とされています。

[ マイナンバー制度の概要 ]

  1.  マイナンバー・法人番号の通知等

    ・マイナンバー(個人番号)については、市町村長が、住民票コードを変換して得られる番号を指定され、市区町村から住民票の住所に通知されます。

  ・マイナンバーを含む個人情報は、法令又は条例で明記された場合を除き、第三者に提供してはなりません。

  ・法人番号については、国税庁長官が、法務省の有する会社法人等番号等を基礎として指定し、「法人番号指定通知書」により通知を行っています。

  ・個人番号の通知は、令和2年5月24日までは、「通知カード」(本人の氏名、住所、生年月日、性別、個人番号が記載されたカード)により行われてきましたが、「通知カード」の発行手続が廃止され、令和2年5月25日以降は、「個人番号通知書」により行われます。

         2.  国税分野での利活用

        ・国税分野においては、確定申告書、法定調書等の税務関係書類にマイナンバー(個人番号)や法人番号が記載されることで、法定調書の名寄せや申告書との突合が正確かつ効率的に行えるようになることから、所得把握の正確性が向上し、より適正・公平な課税につながっているものと考えています。

   官僚言葉は法律用語と同じで、正確さを優先しますから、読みやすさを考慮していません。源氏物語を書いた紫式部のように、区切り点のない長い文章ですから、ぼんやりと読んでいると最初の意味を忘れてしまいます。乱暴な言い方をしますと、国税庁の説明文は、最後の二行が結論です。

 「所得把握の正確性が向上し、より適正・公平な課税につながっているものと考えています」

 こんな文章を読みこなすのは、凡庸な議員にはできません。専門家が必要となり、優秀な官僚がどうしても不可欠となります。

         1.  不正に作成した「健康保険証」の使用防止

         2. 所得隠しに使われる通名による「銀行口座の追放」

         3.  マネーロンダリングのため使われる「不法口座の追放」

  マイナンバーカード作成の目的の説明が、あと一つ残りましたので、次回といたします。

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2 コメント

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マイナンバーカードの意義を、正しく理解する (HAKASE(jnkt32))
2023-09-09 22:45:42
今晩は。昨日から拙記事複数へのご見解を有難うご
ざいます。

物議を醸す マイナンバーカードの諸問題は、一国民
として真摯に向き合うべきとは思います。個人情報など
が十分に担保されない現状は、それは糾され強い改善
を求められて然るべきと心得ます。

ただ それを踏まえるにしても、この難路を乗り越
えないと、確実にデジタル移行が進む 世界の趨勢
から取り残されてしまうリスクがあるのも事実です。

今回貴記事の マイナンバーカード 3つの意義とも
いえる最終目的は、拙者もよく脳裏に刻みつけてお
かないとという所です。

①「不正に作成した健康保険証の使用撲滅」
②「所得隠しに使われる 通名による銀行口座の追放」
③マネーロンダリングに使われる 不正口座の追放」

健保と納税の 公平なあり方を目指す為にも、これ
らは早急に実施されなければ 国民の行政への信頼
も希薄になってしまう事でしょう。

山本社労士事務所HP に載った 深刻なデータは
我々も折々復習しなければならない事ですね。それ
らの問題克服の為にも、マイナンバーカード制その
ものは、厳正な改善を強く求める一方で 同様に強
い育成を促すべきものと心得ます。

マイナンバーカード制を非難する一部野党は、或い
は不正を働こうとする勢力に与する故の言動に出る
のでしょうが、貴連載はまだ途上の事もあり、今回
はこれ以上は控える事とします。
返信する
普及と促進に賛成です (onecat01)
2023-09-10 00:21:40
HAKASEさん。

 マイナンバーカード・システムを成功させないと、金融面の国防情報が他国と共有できなくなります。

 「憲法改正」が出来ないため、スパイ防止法も制定できず、重要な軍事情報が日本に提供されていませんが、同じことが金融の世界でも起きます。

 政府の上層部ではマイナンバーカードシステムの重要性が共有されていても、本来の目的を曖昧にして下に流すため、入力ミスや確認ミスを多発したのではないかと考えています。

 「民には知らしめず、依らしむべし」という、封建時代の意識が官僚世界に残っている印かもしれません。

 しかし一方では、こうするしかないのではないかと言う理解もあります。目的を明示したら、それこそ反日左翼勢力が大騒ぎし、反日マスコミが反対報道を始め、手がつけられなくなるのではないでしょうか。

 トロイの木馬たちは、日本の進歩と前進を相変わらず邪魔しています。

 コメントに感謝いたします。
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