本日は、「NHKの国民への背信」に匹敵する、「自民党の国民への背信」つにいて紹介します。
〈 綱領 〉
一、 わが党は、民主主義の理念を基調として諸般の制度、機構を刷新改善し、文化的民主国家の完成を期する。
一、 わが党は、平和と自由を希求する人類普遍の正義に立脚して、国際関係を是正し、調整し、自主独立の完成を期する。
一、 わが党は、公共の福祉を規範とし、個人の創意と企業の自由を基底とする経済の総合計画を策定実施し、民生の安定と福祉国家の完成を期する。
自民党の広報が掲載している〈綱領〉には、自主憲法制定の言葉がどこにもありません。私が記憶している項目の数も違います。
〈 私の記憶にある綱領 〉
一、祖国愛を高める教育改革
二、選挙制度と公務員制度の改革
三、年次計画による経済自立の達成
四、医療、年金など社会保障制度による福祉社会建設
五、国連加盟を促進しアジア諸国との善隣友好と賠償問題解決
六、平和主義、民主主義及び基本的人権尊重の原則を堅持して現行憲法の自主的改正
これ以後は、私の記憶違いと勘違いについて、息子たちと「ねこ庭を」訪問される方々へのお詫びの叙述となります。
6項目あった党の綱領が3つになるというのは重大な修正ですから、何か記録があるはずと考えそれを探しました。そしてWikipediaで、次の叙述を見つけました。
・1952 ( 昭和27 ) 年に対日講和条約が発効した時、自由党の鳩山一郎・岸信介らが、現行憲法は占領軍による押し付け憲法だと主張しだした。
・1955 ( 昭和30 ) 年の自由民主党結党(保守合同)時に、綱領の詳細を記した『党の政綱』の中に次の文言が掲げられた。
・「平和主義、民主主義及び基本的人権尊重の原則を堅持しつつ、現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、国情に即してこれが改廃を行う」
多くの国民が「憲法改正」を願い、自由民主党政権に安定多数を与えているのに、自民党の議員諸氏はこれに応えようとしていません。反日左翼の野党が「改憲反対」を叫ぶのは、これまでの経緯からして当然ですが、肝心の自民党の中にいる「改憲反対」勢力は、なぜ野放しのままだったのでしょう。自民党の中にいるこの勢力こそが、本物の「獅子身中の虫」でなかったのかと、私の思いがここにあります。
これまで「ねこ庭」のブログで、「反日左翼政党」と「反日の大手メディア」を散々批判してきましたが、自民党内の改憲反対勢力も同じ批判をすべきだったと、これが私の反省です。
・1952 ( 昭和27 ) 年に対日講和条約が発効した時、自由党の鳩山一郎・岸信介らが、現行憲法は占領軍による押し付け憲法だと主張し出した。
左傾色の強いWikipediaはこのように説明していますが、鳩山一郎、岸信介両氏の主張が正しいのであり、この主張を曖昧にしたまま、今日まで政権党にいた自民党の不作為と不誠実さを検討する必要がありました。
学徒を自認する割にはお粗末な知識ですが、事実ですから認めなくてなりません。しかし間違いのおかげで、一つ賢くなれました。自民党の基本文書が5つあって結党時以来引き継がれていること、それが「立党宣言」「綱領」「党の性格」「党の使命」「党の政綱」だったということです。
貴重な知識を増やしましたので、一息入れ、次回は山田氏のブログの紹介へ戻ります。