ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

NHKドキュメント『緑なき島』- 8 ( 韓国KBSとの端末接続 ? )

2023-01-26 18:33:47 | 徒然の記

 前回に続き、山田氏の質問と会長の回答を紹介します。韓国KBSへの映像売却の件です。

山田議員

 「会長だからお分かりにならないとは思うんですが、実はNHK放送センターの7階に、KBSの東京支局があるんですよね。この東京支局には報道情報端末というものがあって、NHKの支局とか、いろんな報道局の取材計画とか、インタビューの内容がこの端末で全部見られる。」

 「KBSは、いわば韓国の放送会社ですよね。これがNHKの放送内容について、自由にアクセスできるのですか。それは、ご存知 ? 

前田会長

 「ちょっと詳細は不明ですが、基本的にはアクセスできないと思います。」

山田議員

 「私は、アクセスできると聞いています。お調べ頂きたいと思います。ずっと長年、KBSとNHKのずぶずぶの関係によって、こういうものは勝手に使って使っていいだろう、というような、そういう甘えが生じているんじゃないかと、こういうふうに私は考えておりますから、よく調べて頂きたいと思います。」

 KBSがNHKの本社内に置いた端末が、NHKアーカイブに接続されているということになれば、有償の売買契約の話が大きく変わります。個別の映像で無く、KBSはNHKの放送内容が全て見られることになります。山田氏の言うずぶずぶの関係です。国際社会で韓国政府は敵対国として、日本を批判攻撃しています。「慰安婦問題」もそうでしたが、捏造と嘘を世界中に発信し日本と日本人を貶めています。そんな韓国の放送局とNHKがずぶずぶというのですから、驚きました。

 「そもそも国家を背負った公共放送がですよ、それぞれの国が独立しているのにもかかわらず、放送局同士がズブズブの関係だと言うのは問題だと、私は思っています。」

 「国民、視聴者の受信料で撮られているわけですから、こう言う観点からしますとNHKの映像というのは、国民の財産です。その映像を、なんで韓国のKBSが勝手に使えるのかと、そういうことを考えますとね、この点も今回の問題を惹起する原因になったのではないかと、思っております。」

 国会議員にも見せない「NHKアーカイブ」に、韓国のKBSが端末で繋がっている事実を踏まえれば、山田氏のいう通りNHKは国民の信頼を裏切っています。国民の共有財産である「映像記録」を、国民に黙って敵対する韓国へ流していることになります。

 「元島民の人たちは、炭坑の映像だけが端島のものでないと、全員が言っています。NHKは自分で調べて、端島の映像だと言っている。しかしそれは、元島民やわれわれが見た映像ではないのです。NHKは自分の調査を信じろと、ただそう言い続けています。」

 「もちろん普通なら、調査は信じます。だけど今回は関係者が違うと言っているわけですから、そしてNHKは国民の受信料によって成り立っている訳ですから、NHKの対応はNHKの信用を失墜させるものじゃないかと、私は思います。」

  2021 ( 令和3 ) 年 2月25日  杉田水脈氏

             3月16日  和田政宗氏

             3月18日    杉田水脈氏

             3月20日  青山繁晴氏

             5月13日  和田政宗氏

             5月17日  山田宏氏

             5月27日  務台俊介氏

 現在までのところ、私が把握している『緑なき島』に関する国会質疑は、上記7件です。山田氏の動画は青色で表示した、5月17日のものです。山田氏以外の議員各氏がどのような質問をしているのか知りませんが、6番目の質問者である山田氏の動画を見る限りでは、NHKがのらりくらりの答弁で時間稼ぎをし、ほとんど内容のある回答をしていないことが推測できます。短いこの動画の中でも、山田氏は同じことを繰り返しています。

 「私たちの方でも、いろいろ調べてみました。元作業者の方の中は、筑豊の小山( 小さな炭坑  ) の映像ではないかという意見があります。だいたい三菱のようなあんなでかい炭鉱は、こういうちっちゃな掘り方をしないし、裸電球もないんです。それは違反ですから。」

 こう言って氏は、元作業員だった黒岩氏と東房氏の証言を紹介します。

 〈 黒岩氏の証言 〉

 「中学時代に、アルバイトで小山で手伝ったことがある。NHKの映像を見ると、自分が見た小山の坑内と同じだった。」

 〈 東房氏の証言 〉

 「かって小山で働いていたが、これは三菱の炭坑の映像ではない。裸電球や手押し箱というものは、端島のような大きなところには無いと断言する。」

 私自身、『緑なき島』のブログに取り組むまでは、「炭坑の内部はどこも同じだろう。」と考えていました。色々調べてみますと、端島炭鉱といわゆる小山の炭鉱は、蟻と象、提灯と釣鐘ほどの違いがあることを知りました。NHKがドキュメントを製作した昭和30年当時、三菱・端島炭鉱は、時代の最先端を行く超近代的な炭鉱でした。安全に注意を払い、保安基準も厳しくしている三菱自慢の炭鉱でしたから、いくらNHKといっても、放送開始から2年にしかならないテレビスタッフを受け入れなかったのでは無いでしょうか。

 裸電球を禁止する坑内ですから、沢山のライトを使うテレビ撮影、しかも炭鉱の危険性も知らない素人集団にOKを出したと考えられません。ここで新たに次の疑問が生じました。

  1 . NHKはなぜ三菱に対し、当時の状況を調査しないのか。

  2. ここまで問題になっていると知りながら、なぜ三菱は何も意見を言わないのか。

  3.   山田氏だけでなく、他の議員諸氏はなぜ三菱について言及しないのか。

 疑問について、どこまで調べられるのか。そこまで広げる能力が自分にあるのか。分からないことばかりですが、とりあえず次回は山田氏の動画の紹介を進めます。

 

  (  令和5年1月26日18時30分、safariが侵入を阻止したトラッカーが135件 )

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NHKドキュメント『緑なき島』- 7 ( 正籬(まさがき)副会長のこと )

2023-01-26 09:19:39 | 徒然の記

 前回に続き、山田氏の質問と会長の回答を紹介します。

山田議員

 「会長、そんなのはダメです。66年前の話は第三者には、誰にも分からないんです。しかし、そこで働いていた人たちが、違う場所だと言っているんですよ。」

 同じ質問では埒があかないと思ったのか、氏の質問内容がここから変わります。

 「正籬(まさがき)副会長は、先の和田政宗議員の質問時に、NHK内に『緑なき島』の構成表が存在すると言うことを証言されました。この構成表へのアクセスは、NHKの職員が誰でもできるのかと言うと、個人情報が入っている映像がいろいろあるので、アクセスできる人には事前の許可がいることになっていると、言われていました。

 「つまり『緑なき島』、これへのアクセスもそう言う形で制限しているのでしょうか。そんな個人情報が、あるのでしょうか。

正籬副会長

 「アーカイブシステムにつきましては、職員にアクセス申請書を出しまして、その申請書を受け付け、受理された者がアクセスできる状況になっています。」

 「『緑なき島』についても、基本情報、そう言うものにはアクセスできる状況になっております。

 ここで山田議員の語調が、突然厳しくなります。

山田議員

 「正籬さん、ここで答弁してはいけないと、私は言ったんです。ダメですよ、貴方を呼んでいないんです。後ろで色々資料を渡したり、会長に説明をするのはいいのです。だけど、答弁者としては呼んでいないんですから、答弁はダメです、それは大問題ですよ。」

 氏がここまで正籬氏を責めるとは、予想外でした。山田氏が呼んでいないとしても、正籬氏は参考人席に前田会長と並んで座っており、決算委員会の委員長も挙手した氏を指名しています。

 答弁の資格がないのに挙手した正籬氏も問題なのでしょうが、指名した委員長も問題でないかとそう思いました。決算委員会の規則がどうなっているのか知りませんので、断定的なことが言えませんが、違和感のある場面でした。

 この時私は、青山議員の部屋を会長が訪れた時、ぴったり寄り添い監視していたNHKのプロパー職員というのは、正籬氏だったのではないかと咄嗟に思いました。氏の経歴を調べますと、次のようになっています。

 「氏は宮城県出身。早稲田大学政治経済学部を卒業後、昭和58年に入局。報道局取材センター(政治)記者、政治部長、大阪報道局長、報道局長などを経て、昨年4月に理事に就任。理事として担当してきた報道部門の統括は当面、兼務するという。」

「氏はまた政治記者として、自民党宏池会や野党、外務省などを担当してきた。熱血的な性格から、NHK内では青年将校と綽名される。」

 まさにNHK生え抜きのプロパー職員です。青山氏から話を聞いている山田氏は、参考人席に座る正籬氏を苦々しい思いで見ていたのかもしれません。しかしその後氏は大した問題でなかったかのように、そのまま質問を続けました。

山田議員

 「韓国のKBSへ『緑なき島』の映像が流れている件について、この間の和田政宗議員の質問に対して、〈 2010 ( 平成22 ) 年に通常のルートで提供した 〉と、正籬副会長が答弁されていました。この通常のルートとは、なんでしょうか。」

前田会長

 「通常のルートとは、他の放送機関との個別契約でございまして、詳細は控えさせて頂きますが、韓国KBSには2010年に、海外の放送機関にNHKの番組を提供する通常の枠組みの中で、提供いたしました。」

 これ以後、正籬副会長の答弁がなくなりましたが、山田氏の質問が厳しくなります。息子たちも、「ねこ庭」を訪問される方々も初耳の話が多いと思いますので、次回に詳しく紹介致します。

 

 ( 令和5年1月26日09時15分、safariが侵入を阻止したトラッカーが135件 )

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