ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

NHKドキュメント『緑なき島』- 9 ( どっちもどっち )

2023-01-27 13:11:42 | 徒然の記

 本日も、山田氏の質問と会長の回答を紹介します。

山田議員

 「NHKには、〈NHK放送ガイドライン〉があります。放送の基本的な姿勢を示したものです。」

 こう言って氏は、三項目のガイドラインを読み上げました。内容は以下の通りです。

  ・NHKのニュース番組は正確でなければならない

  ・正確であるためには、事実を正しく把握することが欠かせない

  ・事実関係に誤りが明らかとなった場合は、速やかに訂正する。

山田議員

 「このガイドラインに沿って、もう一度元島民の人も一緒になって、皆が納得できる形で映像の検証をして欲しいと思いますので、もう一度会長のご決意を伺います。」

前田会長

 「先生ご指摘の件につきましては、さらにNHKとして努力させて頂きたいと思います。それで事実に一歩でも近づきたい、それから、島民の方々のお気持ちにも寄り添いたいと思っております。」

 〈NHK放送ガイドライン〉の確認をして、質疑のほとんどが終わりましたが、ガイドラインや会社の綱領ほど当てにならないものはありません。参考までに、昭和27年に作られた朝日新聞社の〈朝日新聞綱領〉を紹介しておきます。

  一、不偏不党の地に立って言論の自由を貫き、民主国家の完成と世界平和の確立に寄与す。

  一、正義人道に基いて国民の幸福に献身し、一切の不法と暴力を排して腐敗と闘う。

  一、真実を公正敏速に報道し、評論は進歩的精神を持してその中正を期 す。

  一、常に寛容の心を忘れず、品位と責任を重んじ、清新にして重厚の風 をたっとぶ。

 立派な綱領があるにもかかわらず、朝日新聞は徹底した反日の姿勢で記事を書き、左翼的立場から捏造記事を発信しています。日頃、両論併記の大切さを述べていますので、自由民主党の綱領についても、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に紹介します。

 自由民主党の広報を見ますと、「立党宣言」と「綱領」が記載されています。

 〈 立党宣言 〉 ( 昭和30年11月15日、自由党と日本民主党による保守合同時に制定   )

 「政治は国民のもの、即ちその使命と任務は、内に民生を安定せしめ、公共の福祉を増進し、外に自主独立の権威を回復し、平和の諸条件を調整確立するにある。われらは、この使命と任務に鑑み、ここに民主政治の本義に立脚して、自由民主党を結成し、広く国民大衆とともにその責務を全うせんことを誓う。」

 「大戦終熄して既に十年、世界の大勢は著しく相貌を変じ、原子科学の発達と共に、全人類の歴史は日々新しい頁を書き加えつつある。今日の政治は、少なくとも十年後の世界を目標に描いて、創造の努力を払い、過去及び現在の制度機構の中から健全なるものを生かし、古き無用なるものを除き、社会的欠陥を是正することに勇敢であらねばならない。」

 「われら立党の政治理念は、第一に、ひたすら議会民主政治の大道を歩むにある。従ってわれらは、暴力と破壊、革命と独裁を政治手段とするすべての勢力又は思想をあくまで排撃する。第二に、個人の自由と人格の尊厳を社会秩序の基本的条件となす。故に、権力による専制と階級主義に反対する。」

 「われらは、秩序の中に前進をもとめ、知性を磨き、進歩的諸政策を敢行し、文化的民主国家の諸制度を確立して、祖国再建の大業に邁進せんとするものである。右宣言する。」

 「立党宣言」を読みますと、「NHKガイドライン」に劣らない正論が述べられています。しかし自民党は結党以来71年間、この宣言に沿って政治を行なってきたと胸を張って言えるのでしょうか。

 暴力と破壊、革命と独裁政治の否定と、権力による専制と階級主義への反対が述べられ、共産主義反対を明確にしていますが、「外に自主独立の権威を回復し」という決意は、どの程度進んでいるのでしょう。自主独立の権威回復という言葉の中には、自主憲法の制定が含まれていますけれど、党内の反対勢力のため現在も遅々とした進みです。

 今回の山田氏はNHKを追及することが仕事ですが、国民である私たちに自民党とNHKに優劣はありません。自民党もNHKも日本を大切にする国民にとっては、どちらも大事な組織ですから、両論併記しなければなりません。

 自民党の広報で「立党宣言」と「綱領」を読んでいた時、信じられない事実を発見しました。山田議員が言う、「NHKの国民への背信行為」と同じレベルの事実です。簡単に言いますと、自民党もNHKも「どっちもどっち」だという事実です。

 苦い発見ですが、次回は氏の動画と共に紹介いたします。

コメント (2)
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