ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

がんばれ 千葉日報 - 2

2018-04-05 13:26:00 | 徒然の記

 千葉日報を手にする時、「千葉に越して来てよかった。」と、しみじみ思うことがあります。

 何だかんだ苦情を言っても、やはり千葉日報は「偏向報道」の少ない新聞です。

 北海道、名古屋、東京など、地方紙の反日ぶりを知っていますから、あんなところに住み、日々反日の記事を読ませられたら、私はきっと長生きできません。

 昔、「おらが国さの、大臣」と、選挙民が土地の代議士を誇りにしていましたが、代議士の格が落ちましたので、今ではそんなことで胸を張る人間は少数派になってしまいました。以前から少数派である私は、最近、地元の千葉日報が誇らしくなって参りました。

 「おらが国さの、千葉日報」と、自慢したい気持ちになります。

「おらが国さの北海道新聞」、「おらが国さの名古屋新聞」あるいは、「おらが国さの、東京新聞」とは、間違っても言う気になれませんが、千葉日報には不思議な親近感があります。

 倒産間近の朝日を筆頭に、日本の新聞社が左に大きく傾き、傾き加減が半端でないため、「普通の新聞」である、千葉日報がまともに見えているのかもしれません。

  私が一番気に入っているのは、千葉の情報が数字とともに、詳しく報道されるところです。千葉県の人口、千葉県の高齢化率、千葉県の空き家率、千葉県の出産人口、千葉県の年度予算等々が、全国都府県との比較で報道されます。自分の住んでいる土地が、全国の何番めに位置しているのかすぐに分かります。

 千葉県には、全国に誇れる古墳や古代遺跡や、成田空港やディズニーランドなどがあり、これに関する特集記事が連載で組まれます。

 首都圏とを結ぶ千葉県中央道、高速道路の進捗状況など、利害の絡む市町村だけでなく、満遍なく伝えられます。県会議員や国会議員まで登場しますから、将来の千葉の発展という夢と、利権に群がる人間が手に取るように分かります。

 モリカケ問題では、全国紙と歩調を合わせ、政権批判の大見出しで県民をたぶらかせていますが、一方では次のような記事も掲載します。3月30日の小さな、囲み記事ですが、結構目立つ場所に、載せています。

 「TPPより森友か」「麻生氏、報道に不満」

 こういう見出しで、二段組みの記事です。面白いので全文を紹介します。

 ・麻生太郎財務相は、29日の参院財政金融委員会で、連日報道されている森友学園をめぐる決裁文書改ざん問題に関し、森友の方が、TPPより重大だと考えているのが、日本の新聞のレベル、と発言した。

 ・報道姿勢に不満を示したと、見られる。

 ・麻生氏は最近の新聞報道で、森友問題に比べ、TPPに関する記事が少ないことに言及し、日本の新聞のレベルは、こんなもんだと思って、経済部のやつに、ぼろかす言った覚えがある、と話した。

 千葉日報も新聞社の一員なのに、他人事のような書きぶりです。「自分のことは棚に上げ、他人をシッカリ批評する」というのは、「ねこ庭」に似た厚かましさなので笑ってしまいました。

 麻生氏を褒めているわけでもなく、新聞全般をこき下ろしているのでもなく、論評なしの事実報道です。

 なんと判断するのかは、読者にお任せ・・と、こうしたいい加減さが、私は好きです。だから、「頑張れ、千葉日報」と、言わずにおれなくなります。

 「おらが国さの、千葉日報」が、もっと部数を伸ばすよう、微力ながら応援したくなります。「両論併記」が、いかに大切であるか、いかに難しいことであるか。

 共同通信社にがんじがらめの千葉日報が、読者である県民に教えてくれています。

 

コメント (6)
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