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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

つくばと宮城県に行ってきました その4

2015年07月10日 | 旅行
つくばと宮城県に行ってきました その4

 6月28日(日)女川駅に着いたが、雨模様となり、数分後に出る上り列車で帰ることにした。当初の計画では、一時間半ほど後の次の発車までの時間をみて、女川駅から海岸まで散歩する予定だったが中止した。雨の中の散歩は避けたかったし、石巻までの途中で降りて見たい所ができたから。それは石巻の隣の陸前稲井駅。石切り場のあった所の右の崖が大きく崩れているのだ。

9 稲井の崖崩れ 2015.6.28 陸前稲井駅から撮影

 ここには有名な井内石の石切り場があった。石の名は旧村名井内で、合併時に稲井に変更、現在は石巻市内。現在も数軒の石材店が並んでいる。しかし、扱う石材は石巻方面の別の山から持ってきたものだそうだ。
 陸前稲井駅で下車。ワンマンカーで無人駅だから、途中下車印を捺すわけでもなく、ちらりと切符を見て頷くだけ。そういえば女川駅も集札に無頓着で、切符が手元に残っているし、入場時も「女川から北九州市内行き」の切符は駅員さんに見せただけ。
 駅前は寂しくてだれも歩いていない。駅前南側に市道があるが、この付近で石巻線は石巻から女川への国道398号線(女川街道)から山側に離れたところを通っているから車も少ない。道路をへだてて、倉庫とトラックがたくさん停めてある会社敷地が二つほどあるが、日曜日でだれもいない。西側に民家一軒をへだててコンビニがあったのでちょっとお話を聞くが、「誰もいないでしょうね」とのこと。お叱りを覚悟して駐車場に入り、裏の崖に行ってみる。幸い雨は小降りになって、ほとんど気にならない。

10 崖崩れの石 2015.6.28 陸前稲井

 くずれた岩の重なりは非常に急傾斜で、危険である。その一番下にある石は昔の記憶と違って化石は出そうにない。その左の敷地に積んである灰色の石は結晶質でとても化石の出るような石ではない。灰色の石は、サイズもそろっているから石巻から運んできた石だろう。天気のいい時にくずれた崖に登れば化石があるかも知れないが、今日の状態ではやめた方がいいだろう。