OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

鰭脚類フィギュア 第22回 台付き

2012年01月17日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第22回 台付き

今回は台の付いているフィギュアを紹介する。別にすることもなかったのだが、一回ごとの点数をそろえるため。


灰色台付きアシカ

長さ4センチ。石膏かなにかでできている。全身灰色で、凹凸の出っ張ったところは白くなっている。尾部の下に○にCのマークが刻印してある。写真にも見えるように大きめのシールがあって、バーコードと「$6.99」などの印刷がしてある。バーコードの国はドイツ。


NZ アシカ

長さ3.5センチ。金属製。左右の面と前方腹側の三つの型でできている鋳物。鉄ではなく軽いので亜鉛などの金属と思われる。全体に黒く着色されていたようだが大部分が剥げている。書き込みなどはない。ニュージーランドのダニーディンの中心街にロータリー風の交差点があって中央に八角形の公園がある。八角形なので「オクタゴン」と呼ばれるが、そのすぐ近くにある古物商にあったもの。制作地のヒントは無いが、古ければイギリス製とも考えられる。


石付き アザラシ

石の左右径6センチ。書き込みなどは無い。このコレクションの対象としては不満。丸い石の上に座るアザラシ?で、眼の上の隆起が変だが、そんなことより全体がデフォルメされている。1972年に京都北山のレストランで入手。大した物ではないのに高かったという記憶があるが、いくらだったかは覚えていない。


台付き親子 オットセイ

台の最大径6センチ。刻印や書き込みは無い。親子のオットセイ?が上を向いている。たぶんプラスチックの成型。台の緑色の部分は、岩についた海藻か?白いのは何だろう?2匹いるが、1種1点としておく。


NZ台付き アザラシ

台の長さ6センチ。プラスチック製。下面にはフェルトが貼ってあり、その上に金色のシールが貼ってあって「Southern Scenes」「Designed & Hand-Crafted」「in New Zealand」と印刷してある。また後の面に削り込みで「○で囲んだc」「S.S.」「’97」の文字が見える。

今回紹介したのは5種5点。通算121種147点。関係国は18国。

鰭脚類フィギュア 第21回 毛皮など

2012年01月13日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第21回 毛皮など

最初に書いたように、毛皮製のものは保存に難があるので歓迎しないが、点数には含めておく。


白毛皮 アザラシストラップ

長さ5.5センチ。白いウサギ?の毛皮が貼ってある。腹面は平面。後肢の造型は無い。目と鼻に黒いプラスチック?の半球が付けてある。首の後に針金でリングが付けてあってストラップになっている。たぶん札幌駅前の土産物店で入手。


白毛皮 アザラシ

長さ8センチ。上のものよりもずいぶんていねいに作られた毛皮製アザラシ。入手場所は不明。


茶色毛皮アシカ

長さ5センチ。茶色の毛皮製。何の毛皮だろうか?余り見たことの無い毛で、灰色がかった茶色。毛は前のよりずっと長く硬い。長すぎで、眼の黒い玉などはほとんど見えない。前肢も後肢も皮で造型してある。「1,000」という値札がついている。


灰色 アザラシ

長さ8.5センチ。これは毛皮ではなく静電気植毛と思われる。少し茶色がかった灰色で、鰭脚部分にはうすく黒い線が書き込んである。眼は黒。ヒゲは一束にしたナイロンか何かの太い繊維。腹部下面に丸いシールが貼ってあり、「WAGNER」「HANDWORK」「GERMANY」とW/Fを重ねたマークが印刷してある。Wagner Handwork という動物フィギュアの会社がネットでも出てくるのでそこの製品だろう。

今回紹介したのは4種4点。通算116種142点。関係国は18国。


鰭脚類フィギュア 第20回 角製・骨製・材料不明

2011年12月23日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第20回 角製・骨製・材料不明

きれいな鉱物が終わって、他の材料のものを紹介する。前のプラスチックのところに入れるべきだったものもある。


水牛 アシカ

長さ10センチ。水牛の角の先端を顔の部分にして用いている。だから下面は中空の角芯の円すい形の穴がある。バランスが良くないので前に倒れがち。眼は彫り込んだ穴にガラス玉を埋めこんである。水牛と鰭脚類の共存するところってあるのだろうか?


黒アザラシ

長さ11センチ。材料不明。右後肢に「BOMA c」と何かのシンボルマークが彫り込んである。下面にシールが重なって2枚有り、下はバーコード(国名はアメリカ)、上は「Galaxy」「$11.50 EA」とある。他にも丸い金色のシールが貼ってあり、「VOMA」「Made in Canada」「Fait au Canada」と印刷してある。BOMAをネットで調べると、イヌイットのソープストーン彫刻が出てくるのでその関係か。ソープストーンというのは滑石である。ここに紹介する彫刻はナイフで簡単に傷がつき、軟らかそうなので滑石かもしれないが余りにも均一なので人工物かもしれない。カナダ製品をアメリカで購入したということか?
なお、ここまで二つの写真はフィギュアが黒いのでバックを黒にしなかった。


骨製 アシカ

長さ4センチ。骨製と思われる。腹部下面に「Jerry T.」と彫り込んである。シールが貼ってありそれには「$60」「Jerry Tungiyan」と書いてある。この名前をネットで検索するとよく似た彫刻が出てくるので、アラスカにいた彫刻家(2003年死去)の作品であることが判った。何の骨を使っているのだろう?



ヌマタセイウチ

長さ9センチ。たぶん硬石膏製。全体が空色、「眉毛」と鼻先が黄色、牙が白に着色してある。ちょっと「人相」が悪い。腹部下面に「ヌマタセイウチ」と彫り込んである。沼田町化石館の販売グッズで現在もネットででてくる。「ヌマタセイウチ」は、1987年に北海道沼田町幌新太刀別川河床から発見された犬歯などのことだろう。これに関する文献は1995年に発表されているがそこでは「セイウチ科・属種不明」という取り扱いなので「ヌマタセイウチ」は種名(和名)ではなくて愛称であろう。沼田町化石館では、これの他にマグネットとして「セイウチ」「アシカ」の2種類を販売している。それらはマグネットの項目で紹介する予定。


錬りもの アシカ

長さ5センチ。型取りではなく手先でつくったもの。灰色一色のプラスチックでできていて、眼に黒い点がいれてある。形は粗雑。


穴あきアシカ 4点

長さ2.5センチ。プラスチック製だが海でもまれたガラス(最近はシーグラスと言うのだそうだが、日本では海草と同じ発音なので好きではない。ビーチグラスならいいが。)風の表面に仕上げてある。首を前後に貫通する大きな穴があけてある。おもちゃのネックレスなどのビーズの材料の中に入っていたもので、他に貝などのピースもあった。一応、色違いということで2種4点と計上する。

今回紹介したのは7種10点。通算112種138点。関係国は18国。

鰭脚類フィギュア 第19回 その他の鉱物(2)

2011年12月15日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第19回 その他の鉱物(2)

今回は宝石にも使う種類の鉱物のものを紹介する。すべてミネラルフェアで入手したもの。国は確かでない。


オパール原石 アシカA

長さ5センチ。下面に「2」とサインペンか何かで書き込んである。オパールは写真で赤みがかって見える部分で、青白色のものでは無く黄色や緑の目立つメキシコオパールである。背中や顔など数ヶ所に点在している。それ以外のところは茶色・桃色などの流紋岩である。


オパール原石 アシカB

長さ3センチ。書き込みなどは無い。上と同様の石だが、オパールは首の一か所だけ。技法も石の質も少し異なる。


ルビー アシカA

長さ2センチ。質の悪いルビー製。下面にシールが貼ってあり「29.」と書いてある。重さかな?眼は黒く書き込んである。


ルビー アシカB

台の最大径3センチ。上と同じようなもので、下面にシールが貼ってあり「84」と書いてある。やはり眼は黒く書き込んである。両方ともたぶんインド産。


アイオライト アシカ

台の長さ4センチ。これもたぶんインド産。技法はよく似ている。下面にシールが貼ってあり「アイオライト」「値段」が書いてある。写真では少しはみ出してしまった。やはり眼は黒く書き込んである。アイオライトは日本語では菫青石といい、それほど珍しくはないが雲母化していることが多く、薄青の透明感のあるものは日本ではほとんどない。雲母化した白いものは「桜石」として知られる。


琥珀 アザラシ

台の長さ4センチ。不透明な琥珀製。たぶんポーランドあたりのバルト海産。こういった琥珀は、外側が濃い色になることが多く、カメオのようにそれを利用して制作されることもある。これは背中を濃い色にしようとしたのかもしれない。

今回紹介したのは6種6点。通算105種128点。ついに100種を超えた。関係国も、確かでは無いが16メキシコ、17インド、18ポーランドが増えて18国とかなり多くなった。


鰭脚類フィギュア 第18回 その他の鉱物(1)

2011年12月08日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第18回 その他の鉱物(1)

鉱物を彫刻して作ったフィギュアがまだまだある。


月長石 アシカ

台を含めた長さ5センチ。背中の辺りに青白色の干渉色が見える。材料はたぶん月長石。裏面は自然のままで書き込みなどは見られない。眼は黒く塗ってあるようだ。


菱マンガン鉱 アシカ

長さ3.5センチ。層状に沈殿したマンガン鉱物材料。菱マンガン鉱と思うがいいだろうか?眼は小さな凹みで、耳の彫刻はない。これをミネラルフェアで購入したころは、まあまあ安かったのだが、近年値段が上がってしまった。


薔薇輝石 アシカ

長さ2.5センチ。下面に「$11.50」のシールが貼ってある。一応薔薇輝石かなと思うが、そうなら少しくらい黒いところがあっていいのであやしい。


薔薇輝石セイウチ

長さ4センチ。下面に「$23.50EA」のシールが貼ってある。字体は上と同じ。マンガン鉱物製で、牙は白いプラスチック。これもマンガン鉱物製。セイウチをかたどったもの。


蛍石 アシカA

蛍石 アシカB

ともに長さ4センチ。同じ技法で、眼にはガラス玉?を埋めこんである。文字の記入は無い。

今回紹介したのは6種6点。通算99種122点。ついに次回は100種を超える。関係国は15国。