入学式の最後は、校歌斉唱。
もちろん入学生はこれから覚えるので知らないと思うが、中には声に出して歌っている生徒もいた。
もしかして、兄さん姉さんに吉田高校生がいて、家で聞いて覚えているのかもしれない。
あるいは、吉田高校の入学を目指し、校歌を歌えるように覚えようとしたのかもしれない。
ところで、吉田高校の校歌を聞いていて、高校野球の夏の選手権大会で吉田高校が勝った時に流れる時の校歌は、いったいどこまで歌うんだろうと、ふと疑問に思った。
実は、吉田高校の校歌は、珍しい1番とか2番がない、一連の歌詞を最初から最後まで違うフレーズで一気に1曲歌う。
逆にいえば、最初に戻るというリフレインがない。
ということは、夏の選手権大会で勝利した高校の校歌を歌う時、原則1番で終わるのだが、吉田高校は1曲歌いきることになる。
曲の時間としてはそう長いものではないが、校歌1曲歌いきるなんて、なんだか得した気分である。
ところが、ここ数年吉田高校は夏の大会で初戦敗退が続く。
ちょうど帰りがけにSHIBATA先生がいたので、聞いてみた。
先生は吉田高校野球部部長、そして、もちろんあの高野連納会では最後に出席者が合唱する「栄光は君に輝く」の、割り箸をタクトに変え指揮者に変身する名物(!?)静岡県高野連理事。
その先生に、夏の大会で1勝した時に歌う校歌は、最後まで流すの?
と言ったら、もちろん!とのこと。
大井川高校との統合までのあと2年間。
ぜひ夏の大会で、1勝でも2勝でもして、この変則的な校歌を長々と1曲会場にいる皆さんに聞かせたいものである。
「2012吉田高校入学式」終わり。