富士山に次ぐ、日本第2位の主峰 北岳を主とする南アルプスの麓に「奈良田」の郷はあります。
甲府方面からは、中部横断自動車道路と国道52号線を使って南下し、身延町から南アルプス街道を早川に沿って山の中に向かった最後の集落が「奈良田」です。
周囲を山に囲まれたこの地は、つい最近まで陸の孤島と言われていただけあって、下界の雑音とは無縁の世界が広がっています。
その「奈良田」にあるのが、七不思議の湯 で知られている、秘湯 奈良田温泉「白根館」 硫黄の香りが漂う山の一軒宿です。
駐車場に車を停め、車のナンバーを見渡すと日本各地から多くの方が訪れている事に驚かされます。 自分もその一人(石川県から)ですがね・・・(^_^メ)
今日で2度目の訪問です。 今回は、念願の宿泊をして「白根館」の魅力をお伝えしたいと思います。
(フロントには熊や鹿の剥製があり、あらためて山奥に来た事を実感します。・・・ )
フロントから、右手に進むと浴場に着きます。
これがその「七不思議の湯」と言われている総檜風呂。(内風呂)
泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉 源泉湧出量毎分63リットル 温度49.8度のお湯がそのまま浴槽に注がれています。(源泉100%掛け流し) 硫黄の香りがし、色は透明から白濁、緑色と天候気温等により変化のが特徴です。
内湯の浴槽は、流出口に近い方が熱め(約43度)、その隣が約40度前後と中で2つに区切られています。 えっ、これだけで・・・? つながっているじゃん・・・ と、思うかもしれませんが、実際に左右で全く温度は違います。
こういった温度調整は、温泉の事を大切にしている「宿」だからこそできる技術(心使い)じゃないでしょうかね。・・・バラスシイ
そのお湯に身を沈めるとトロトロのお湯が全身を包み込み、体が溶けていくような極上のお湯に言葉を失います。・・・ く~ぅぅぅぅ
体がウナギになったようにヌルヌルしてきます。 初めて入った方は必ず驚きます。 こんなトロトロなお湯は他では味わうことが出来ませんからね。・・・(ここであまり褒めすぎると後が続かないのでこのくらいにしておきましょう。・・・ )
この日は、やや緑がかっており、浴槽一面に「湯の花」が付着していました。 源泉の鮮度が見て解ります。
こちらは、「銀河の湯」と銘打った石造りの露天風呂です。 内湯に比べちょっと青味がかかっていたかな・・・
「七不思議の湯」は古くからある源泉ですが、「銀河の湯」(露天)の方は新しく掘った源泉を使用しています。 どちらも極上のトロミがあるには変わりありませんが、露天の方が人気があり成分も濃く感じられました。(内湯は空いてましたね・・・)
ただ、「白根館」まで来たなら、ぜひ(どうしても)入っておきたいのが、もう一つの露天風呂「銀河の湯」(木造り)の方です。(こっちが有名) 「白根館」の代名詞とも言える露天風呂です。
露天風呂は、日によって、また時間によって男女入れ替わりますので、宿泊しない限り「木造りの露天風呂」に入れる保障はありません。(今回のそれで宿泊しました。)
次回はその「木造りの露天風呂」から紹介していきます。・・・(つづく)