台湾の新北市瑞芳区にある山間の町
九份。
ここは 映画「千と千尋の神隠し」 の舞台となったと噂が広まって、今 人気の観光スポットになっています。
訪れる観光客は、そのレトロな雰囲気を味わいながら食事をしたり買い物をしに来ている方がほとんどですが、
ボクがここに来たかった理由は他にあるので、観光は後回しにして早速 その目的地に向かいます。
「九份茶坊」 ここ九份を代表する茶館です。
上海の
湖心亭 と同じく、ぜひ見たい場所(お茶屋)の一つでした。
今回は念願叶っての訪問となりました。(テンションが上がっちゃいます)
看板の寂れ具合がいい感じ・・
背景にとてもマッチしていて、もう入る前からやられちゃっています。
一歩店に踏み入れば、そこはもう
お茶天国!
無数の茶器が飾られイイ匂いが漂って、お茶好きにはたまらない空間が広がっていました。
入ってすぐの囲炉裏にはヤカンに湯が沸かされ、お茶屋さんに来た! って感じがして嬉しくなります。
あまりにもキョロキョロしているので観光と間違えたのか、店員からの声かけもなくしばらく店内を観察です。
お店は斜面に建てられているので、奥から下に降りることができます。
その段差を利用して水が流れ落ちていて、そのオブジェがとてもお洒落。
センス抜群!
ここにあるすべてのモノが空間にマッチしていて、不自然なモノなんて見当たらないね。
(当然?)ちょうどその水が落ちている真下の席を選びました。
どうです この雰囲気・・・ 額縁から覗いたようなこの場所でお茶をいただけるなんて本当に幸せです。
席に着くとやっと? 店員さんがきてくれました。
このお店はお茶一杯を注文するのではなく、茶葉を一袋買って それを淹れてくれるシステムになっています。
もちろん残った茶葉は持ち帰りです。
観光地とあって丁寧な日本語で説明してくれるので助かりました。
普段、飲み慣れているモノが本場ではどうなのかな? と思って、( 意外と冒険できない?)
オススメにあった
頂級 東方美人茶 (烏龍茶)にしてみました。
お茶のことについては、次回
「お茶めな話し」 の中ですることにします。
一杯目はお店の方が説明しながら淹れてくれますが、その手際のよさに惚れ惚れ。
お茶を淹れる人って、バーテンダーと同じだと思うんだよねぇ・・・
本場でいただく
東方美人茶 香りも豊かで、口の中に余韻がいつまでも残りました。
このノスタルジックな空間で味わうと美味しさがさらに倍増します・・・ やっぱ空間は大切だね。
お菓子には
烏龍茶チーズケーキ を注文。(日本では抹茶ってことになるんでしょうが、さすが台湾です)
これがまた絶品。
チーズの甘酸っぱさの中にお茶の風味が合わさって初めての味に感動でした。
イヤぁ・・・ 美味しかった。 これを目当てに訪れる方がいるのも納得です。
その後もお店の中を散策。
至る所にセンスのよさが光っていました。
こうして見ていると、
「お茶の世界」ってのが一発で感じられ伝わってきます。(なによりも居て楽しい)
日本茶では和のテイストの盛り込んだモダンなお店が多いんですが、もっとボキャブラリーに富んでもイイじゃない? なんて思ってしまいます。
そんなお店をずっと夢みているんですがね・・・ 子育ても落ち着いて早く再開できるといいなぁ。
十分に堪能してお店を後にします。
お会計はこのネコの置物?が伝票がわりです。(こういうのもユニークだわ)
「九份茶坊」・・・ お店のセンスもよく理想に近いお店でした。
来て本当によかったです。 満足気に「台湾お茶巡り」後半戦に向かいます。(つづく)