温泉仲間から 「近くに好きそうな温泉があるよ」 って言われてやって来た場所が
飛騨市役所 ・・・
飛騨ってめっちゃ遠いやん って思われるかもしれませんが、うちらは130キロなんて近所みたいなもんなんです。
それにしても、こんな場所に本当に温泉なんかあるんかい?
役所に用事がある人が行き来して
湯 の感じがまったくしませんわ。
「市役所のすぐ側にあるので行けばわかる」 としか聞かされておらず、駐車場をウロウロしていると・・・ たぶんあれかな?
めっちゃ住宅ぽいけど、敷地のすぐ隣にそれらしい建物がありました。
おおっ やっぱココだ! 間違いありません、ここが今回紹介する
古川温泉 「たんぼの湯」です。
役所の横ってのは抜きにして、この雰囲気だけでマニアックな匂いがプンプン・・・
このところ正統派が続いたので、久しぶりのガジェットな温泉に期待が高まります。
玄関で料金500円を払ってワクワクしながら奥に進むと、えっ!
只今 準備中! ヾ(・ε・。)ォィォィ
入れるようになるまであと30分ほどかかるらしいので、その間 湯舟を見ながら待つことにしました。 贅沢だ!
うぉ! まず最初に目に入ったのが茶色く変色した浴槽です。
湯舟はとても狭く、3~4人が浸かればいっぱいになるサイズがポツんと1つだけ・・・ これを見ただけで十分満足。
浴槽を染め上げたと思われる源泉が、ドボドボと注ぎ込まれています。
湯面にはこんな風にアブラ模様が浮かんで、いかにも体に効きそうな感じがします。
秘湯好きがこんなお風呂を見ちゃうと、お湯はまだ溢れていませんが、笑みだけは自然に溢れますね・・・
もう一度言いましょう・・・ もうこれを見ただけで十分満足。
そしてついに
キターっ 宿の方からOKがでました。
これが
田んぼの湯 のお風呂です。 いかにも濃厚そうな茶褐色のお湯が特徴です。
タイルとのコントラストが美しく、こんなに赤いのは
毒 以来かな・・・?
透明度は限りなくゼロに近く、このように沈めた腕がほとんど見えません。
さっぱりとした肌触りで想像していたよりも刺激もなく、口に含むと鉄錆の味がします。
泉質:中性低張性冷鉱泉 温度:12.8度 PH:6.9
源泉の温度が低いので加熱はしていますが、湯舟のお湯は循環は使用せずかけ流し。
効能: 神経痛、婦人病、冷え性など。 また、子宝の湯としても広く知られているそうです。
温度は40度ほどと適温・・・ こんな色の温泉に浸かっていると (現実離れして) ホントに気持ちがイイなぁ。
華やかな豪華な温泉旅館よりも、こういった温泉の方が個性があって何倍も楽しいです。
家庭のお風呂では決して味わうことが出来ないのが、こういったジャンルの温泉の面白さ(醍醐味)なのです。 キッパリ!
古川温泉
たんぼの湯・・・ 今は住宅地でその面影すら感じることができませんが、もともとはこの辺りは田んぼで、その中で湯が湧いたのが名前の由来だそうです。
濁り湯好きや、マニアックなお風呂を好む方に ぜひオススメの一湯です。
体が芯からあったまる感じでいつまでもポカポカしていたので、この寒い時期にはピッタリ。
高山の帰りに ひとっ風呂どうですか?(キモト)
(注)もちろんタオルも茶色に染まるし、上がり湯(かけ湯)をちゃんとしてこないと 体を拭いた後でも下着に色が付いちゃいますゾ。