写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

床下探訪

2012年06月13日 | 生活・ニュース

 
 5月の連休を挟んで、家の外壁の取り替え工事を行った。そのとき、屋根の板金施工か所の微細な隙間から雨が漏っていたことが見つかリ、腐食していた柱を1本取り替えた。工事は終わり季節はめぐり、先週梅雨に入った。雨が降るたびに外に出て取り替えた外壁を点検してみるが、特に異常は見つからない。大丈夫だ。

 点検といえば、長い間床下の点検をしていない。5年前、ダイニングルームに床下点検口を自分で作った。作ったといっても、インターネットで買った点検口のキットを、床を切り抜き補強部材を打ちつけて取り付けたものである。以降、数回もぐって点検したことはあるが、この2、3年は開けたことがない。シロアリがいついたり、土台水きりの不良などで、どこからか雨水が入り、土台が腐食していないかを点検するために床下に潜ってみることにした。

 床下の高さは80cmある。昔の家に比べると高いので這って進むようなことはなく、小さくかがめば少しきついが前に進むことはできる。外壁に沿って一通り見て回った。異状なしだ。気になっていた風呂場回りの床下も腐食など全くない。

 変則的な歩き方で這いずりまわること30分、うっすら汗をかいてきた。それはそうかもしれない。移動する姿勢は、まさにヨガをやっているようなものだから汗も出ようというもんだ。所々にある床下換気口から入って来る風が意外と気持ちいい。

 点検を終えて明るい床の上に出た。シャバ、いや外界?の空気はやっぱりいい。家の中なのに爽快感すらある。色々な臭いが入り混ざったダイニングルームでさ床下の空気に比べれば気持ちよい。

 車は2年に1度は車検がある。その間でも、半年ごとの点検が義務付けられている。家の点検、特に土台の点検なんぞは外側から簡単に出来ないので放っておいた。大事な家、しかも肝心かなめの土台とあれば、人間ドック並みにこれからはきちんと年に1回くらいは床下に潜り点検することにしよう。フィットネスにもなりそうだ。