まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1337  この猛暑の中、マツタケはどうしているか! 死んではいないか?

2018年08月06日 |  マツタケの林地栽培 

8月10日(金)は、648回の活動日です.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、宮崎昭さんです.当日夜、是非ご覧ください.

【お知らせⅠ】
 香川県高松市塩江町「塩江ふる里会」とまつたけ山復活させ隊の交流は始まって久しい.塩江ふる里会長池田 克彦氏の表の顔は、(株)アーク・ジオ・サポートの社長である.西太平洋にあるカロリン諸島内には248もの島があり、その中のトラック諸島(チューク諸島)には数多くの「日本帝国海軍」戦艦が沈んでいる.当然、太平洋戦争でアメリカと激しく闘った兵士の遺骨も含まれている.彼は、その遺骨の引き上げを、当初は、自費で始めた(平成25年.その後助成取得).H30年度調査が終了し、NHKがそのことを記した.NHKが放映します.ご覧下さい.
【放映日時】8月8日(水)21:00~22:30
【報道機関】NHK BSプレミアム 『美しき海の墓場 トラック島』 ~戦時徴用船の悲劇~
 10月の終わりには、塩江ふる里会から、まつたけ狩りに呼ばれています.

大変な暑さが続き(京都の最高気温38度前後)、熱中症で亡くなる人も出ている.いっそ夏休みにすべきかと考えたりもしますが、マツタケ山づくりをし、仲間と談笑することは里山林にとっても参加者にとっても意味がある.やってくる時間があることは事実であろうが、行くところがない・すべきことがない人達であっても、里山林を眺め続けると、いろんな課題が見えてくる.そうして、里山林の今を真に憂うる人達に育っていく.

 気温が高く雨もない、この暑さであろうと思われるが、1本のアカマツ幼苗が枯れている(写真1.).葉の量や温度の影響の受け方、根の張り方など個体差それに、隣り合った地域でも地温も大きく異なることがある.何らかのことで水の不足があるのだろうか.そうなると、マツタケの菌根は、この高温と雨不足でどうしているのか心配になる.

写真 1.すべての幼苗が枯れたわけでないが、水不足が原因であろう!
 
 前回4日に香川山の気象データロガーを回収した.アカマツ林の林床10cm下にロガーを埋めている.その穴を見ると湿っているではないか(写真 2、時刻:11時45分地表温度36℃).安心だ!アカマツ林全体で一様な土壌水分とは考えられないので安心と言えるのかなと思われる.

写真2.地表温度36℃、穴を掘ると土は湿っている.地温も高いがマツタケ菌糸が死ぬほどではない.
 7月19日に、最高気温が、京都アメダスは38.9℃、岩倉香川山(北緯35°5′、東経135°47′)は35.5℃、その時に最高地温は29℃であった.当ブログ1333号に書いたように、図1 マツタケ菌糸の生死曲線で温度29℃を見ると、1mm伸びるのに16日くらい掛かるが、元気に生きていることになる.アカマツの根は、おそらく伸長しないので、菌根は栄養生長を終え成熟期にあるだろう.

 今年始めた、京マツタケ発生地の西に位置する似た環境を持つアカマツ林に13年遅れで作業がなされたが(写真 3)、今年の発生はどうだろうか? 余談であるが、京都市場に、中国産(おそらく雲南省もの)、時にメキシコものが入荷している(産地は標高2500m位). 

写真 3.頭の赤い測量杭の向こうが今年始めた整備エリアである.よく似ている.

4日の活動の様子を、前回ブログに続いて紹介します.  

  

スダチは、マツタケの発生に合わせて大きく又色づいてくるのだろう.こうしてみると美しいものです.  

昼食づくりの皆さん 薪を束ねる皆さん荷物置き棚の作成

  
【お知らせⅡ】

1)まつたけ山復活させ隊 祝第650回兼暑気払い

 【開催日】8月31日(金)例会
  【場所】香川山BC
      2005年6月に結成されたまつたけ山復活させ隊(旧マツタケ十字軍)は、8月31日で第650回の開催になります.
      就きましては、暑気払いを兼ねて祝いたく存じます.すべての関係者の皆様のご出席を乞い願うものであります.
      午前中は、各班の作業並びに濱稔の碑詣でをいたします.
      昼食時から「祝いの宴」となります.
  【会費】2000円.酒類は、提供されませんので、必要な方の持ち込みになります.

2)8月31日 岐阜県立森林文化アカデミー教員 津田 格さん他1名見学
     
 
【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加)は、これを認めない.「香川山に来る」こと、それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することを厭わない.そういう同志の集いである.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).


【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでこの作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 


【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者 男厨シェフ  特別企画 

648 08月10日(金) 宮崎
649 08月25日(土) 三輪   松本
650 08月31日(金) 吉村         暑気払い
651 09月08日(土) 内田
652 09月14日(金) 宮崎
653 09月22日(土) 三輪
654 09月28日(金) 吉村   川崎

 なお、やむを得ず担当などの変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記(a)をご覧下さい).

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の案内看板が見えると(ゴルフ場専用道路の右折はダメです)、左に大きな駐車場(松尾ガレージと小さく表示がある)が見える.その北側に道路(路面に滑り止め化粧)がある.その道路(住宅内道路に見える)を左折で進入、次いで右折、左折そして左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.不安な方は駐車場付近から電話下さい.

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§カンパありがとう!
 
   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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