まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1243 アカエゾマツ林のマツタケ

2017年09月04日 |  マツタケの林地栽培 

 9月8日(金)は、602回活動日です.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告者は、三輪 新造さんです.当日夜、是非ご覧ください. 

 「台風一過秋」とはどうもならないようです.そうですよね、例年なら“ひどい残暑ですね”と愚痴をまだまだ言っています.気象庁の予報では、気温に於いては平年以下は9月8日まで、その後平年より高い確率が50%である.この値は、平年以下になることが50%あるとも読めますね.雨は平年並みらしい.
 
 北海道、アカエゾマツ林のマツタケ発生(2017年8月13日発生確認.撮影は25日)

 マツタケの入荷量も、岩手物は、盛岡・京都市場で見る限りは、結構取れているようですが、長野や北海道はもう一つの感があります.岩倉香川山のマツタケは、地温も最低23.5℃を超えていて、捕らぬ狸の皮算用にもあたらないので申し上げません.7月までは雨が不足気味です.昨年9月の降水量は平年比263.1%でした.マツタケの生活は、また、その発生量は、アカマツ林(樹、地表、土壌、菌根、根圏微生物)と温度、水が規定要因だが、それらの因子が輻輳して反応するように見える.

 さて、先週は、藤井隊長と小宅(オヤケ)リーダー以下京大地球環境学舎の学生、院生と文学部2回生の皆さんが香川山で測樹をしました.アカマツに番号札を打ち、その位置をGPSで決め、高さと胸高直径を測りました(写真1-3).どのようなアカマツ林がマツタケ向きなのかその実体に迫れると面白いでしょう.次回の測定日にはよろしくとのことです.

写真1.番号札 No.631と読める

写真2.木のトップに竿が当たっているかを横から確認

写真3.小径木は、ノギスを用いて直径を測る

 三品班の皆さんは、すでに香川山西部で除伐作業に取り組んでいました(写真4).そうこうするうち、ヤマガラ班が薪の材料を運び込んできます(写真5).山から下りてきたグループは、食事前の談笑を楽しんでいます(写真6).

写真4.三品班の作業をテレビ大阪が撮影している.

写真5.ヤマガラ班の皆さん

写真6.談笑中の仲間たち

 昼食は、牛肉の海軍カレー.付け合わせがこれまた素晴らしい、阿閉(眞)さん特製のらっきょうです.僕は幾つも幾つも皿に取り頂戴しました.うまい.久方ぶりに皆さんの食事風景をご覧下さい(7-10). 

 
【お知らせ】 
9月30日(土)の例会を、「松茸山再生と岩倉焼き」と銘打ってまつたけ祭とします(参照下記お知らせ2).参加者の人数に合わせてまつたけを購入します.あらかじめ参加希望者数の把握をしたいので予約を取っています.香川山にて参加希望者を募集中.岩泉マツタケを使用予定ですが、今だらだらと出ていることを勘案すると当日はもう発生が終わっているかも知れません.その節には、まつたけ購入代を引いた価格を参加費と致します(会費は1500円くらいかな).定員(35名)になり次第締め切ります.ご協力のほど願い上げます.

9月12日(火)、午後9時~9時25分 NHKEテレ きょうの料理「きのこ鍋」のオープニングに仲間が(誰か不明)マツタケを取って喜ぶシーン(放映済み)が瞬間使われます.中国式きのこ鍋と違って和風の物だそうです.見ようと思っています.皆さんもご覧下さい(NHKの回し者になった気分).

1.韓国慶州(キョンジュ)・浦項(ポハン) マツタケ山ツアー(マツタケを現地価格で購入可) ―慶州の歴史文化・自然/半自然に触れる―
     9月24日(日)-9月26日(火)2泊3日           
      参加費:自宅~関空移動費.関空-釜山空港往復の飛行機代(約2.1万円)と韓国内移動用バス代金(6000円)と食事代(朝2回、昼3回).          

     宿泊所:浦項市飛鶴山自然休養林バンガロー2泊、今回は無料.電気水道、水洗トイレ、風呂完備、冷暖房、調理設備;新しくて美麗. 

      公式行事:24日(社)松保護市民連帯主催 歓迎晩餐会招待
           25日 浦項市山林組合主催   歓迎晩餐会招待
           25日 浦項市松茸山(白氏案内)視察
      集合場所:関西空港 JIN AIR航空券発券カウンター付近(ターミナル1.4階.GかH). 午前9時には集まりましょう!
           パスポート、e-チケット確認証(出発10日前にくれる)とお小遣いをお忘れなく!!
      
      定員に達したので参加者募集は締め切りました.問い合わせは猫田 哲三さんまで.

2.日本文化デザインフォーラム  JIDFラボ【松茸山再生と岩倉焼き】開催   名高いやきもの産地は名高いマツタケ産地である.
   開催場所はいずれも京都市左京区岩倉香川山(自称)まつたけ山復活させ隊活動拠点(アクセスは下記を!)

   参加者の人数に合わせてまつたけを購入しようと考えています.あらかじめ参加希望者数の把握のため予約を取っています.ご協力のほど願います.
    
   14回 09月30日(土) 605回例会  陶芸班創作陶器にまつたけ料理を盛り、料理と作品を吟味   参加費:3500円 定員35名 
                    これには、美酒が合いますね.酒代は含まれていません.美酒のご提供をお願いします.
   15回 11月18日(土) 612回例会  マツタケ発生整備作業と反省                参加費:昼食代500円
      参加申し込みは吉村( E-mail)まで

3.岩手県立大野高等学校収穫祭 参加者募集 
   日時 10月3日(火)~6日(金)
   場所:岩手県洋野町 岩手県立大野高等学校 並びに久慈平岳試験林
      10月4日:講演会とまつたけ狩りの打合せ、懇親会.10月5日:まつたけ狩りと昼食会
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail) まで

4.滋賀県荒神山 里山整備と勉強会
  場所:彦根市石寺公民館
  日時:11月19日(日)10時集合 直ちに作業に合流
     午前8時~11時30分 マツタケ山づくり作業
       12時~13時 昼食会
       13時30分~16時 勉強会(荒神山の活動報告、京まつたけ復活成功物語)
       16時から 懇親会
       参加希望は、猫田さん(090-8759-1204)までお願いします.

5.千葉県立中央博物館 自然誌シンポジウム
  日時:2017年11月23日(木、祝)13:00~16:00
  場所:千葉県立中央博物館
  テーマ:マツタケ栽培最前線
      人工栽培(白坂憲章).感染苗利用栽培(山中髙史).林地栽培(吉村文彦)
      問い合わせは千葉県立中央博物館 吹春俊光先生 電話:043-265-3111(代表)

 

【まつたけ山復活させ隊の活動指針】

 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.注:自由に主体的に活動できることは何をしても許されると言うことではありません. 
 
 我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人などがいる.これらの作業実施・応援に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).

 参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加者)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.


【まつたけ山復活させ隊の心得】

悔いの残らないようにするには! 

あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.用いたコップの後片付けも忘れないように! 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.

【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者 男厨シェフ   特別企画      体験参加

602 09月08日(金) 三輪
603 09月16日(土) 宮崎   松浦
604 09月22日(金) 吉村
605 09月30日(土) 内田        JIDFラボ14回 まつたけ祭
606 10月07日(土) 三輪
607 10月13日(金) 宮崎
608 10月21日(土) 吉村   松本
609 10月27日(金) 内田
610 11月04日(土) 池内
611 11月10日(金) 三輪
612 11月18日(土) 宮崎   内田    JIDFラボ15回
613 11月24日(金) 吉村
614 12月02日(土) 池内
615 12月08日(金) 内田
616 12月16日(土) 三輪   松浦
617 12月22日(金) 宮崎        忘年会

618 01月12日(金) 吉村        新年会
619 01月20日(土) 池内   松本
620 01月26日(金) 内田
621 02月03日(土) 三輪
622 02月09日(金) 宮崎
623 02月17日(土) 吉村   内田
624 02月23日(金) 内田
625 03月03日(土) 三輪
626 03月09日(金) 宮崎
627 03月17日(土) 吉村
628 03月23日(金) 内田   松浦

 なお、やむを得ず担当などの変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある.

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の取り付け道路が見えたら(後400m)、案内看板手前にある道路を左折、右折、左折そしてた左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.

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§カンパありがとう!
  
 
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

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