まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1225

2017年07月03日 |  マツタケの林地栽培 

7月8日(土)は、594回活動日です.
 京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、三輪 新造さんです.当日夜、是非ご覧ください.
 台風3号が接近します.北上している梅雨前線を刺激して各地で大雨になる予報です.北陸・東北・甲信地域の雨にお気を付けください.

 まつたけ山復活させ隊&太子山交流会の夕べが7月15日(土)に行われます(下記お知らせ).今年で最後となります.万障お繰り合わせの上、参加下さるよう願い上げます.

マツタケの生理生態
 マツタケが、秋、子実体を発生させるための条件の一つに、西日本では梅雨期の雨の効果が認められている.しかし、アカマツやマツタケ、それらの生長に関与するその他の微生物などが吸収できる土壌水分の実態は分からない.また、一定時間に同じ雨量があっても、一時にドット降って後は雨量0、あるいはしとしとと降る雨では生物の利用できる水は違う.

 マツタケの生活を図にしました.専門的だが少しだけ、また余り解説を付けていません.ご覧下さい.
 
 ヒトが森林資源を過度に利用した結果、今で言う里山林が生まれた.マツタケの生息地は、ヒトがつくると言って過言ではない.アカマツが、他樹種との競争に勝てるのもヒト抜きには考えにくい.

 マツタケは、ホスト樹木と相利共生関係にあると言うが、それは自由生活者(腐生性)から寄生性を経て生まれたものと言われる(図 1).今のところ、アカマツは、マツタケに逃げられてもよいと思っているようだ.今後、その関係性はどのように変化するのだろう.

図1     図 2

 一核胞子発芽で一次菌糸、その接合による二次菌糸形成後、どうも、ホスト植物とマツタケの親和性は、時にはマツタケ主導で起こるステージもあるが、その実態が不分明である(図 2).

 前々回のブログにも、今頃マツタケはどうしているかと考えたが、図 3は、マツタケの1年の生活を見たものである.現在、感染(菌根形成)・シロ生長のブラックボックスの中にいる.図 4のような状態である.シロの生長は食パン上の青カビのように外へ拡がります(図5).

図 3     図4

図 5 左のシロの中心を通る赤線で切ると右のような断面が見える

 図 6は、相利共生と言われる所以である、表皮細胞間隙にハルティッヒネットを形成している.しかし、菌根形成の各ステージを見ると、ホストの同意はあるものの無理矢理すなわち寄生性を色濃く残していると考えている.

図 6  図7

 10月の下旬以降、香川山にも、温度、水など条件が整えば、図 7(シロ断面)のようにマツタケがでるだろう.

  
【お知らせ】

まつたけ山復活させ隊&太子山交流会の夕べ
1)日時  平成29年7月15日(土)午後6時~9時

2)場所  ロワイヤルマンション前庭(テント内)
       (下京区油小路通り高辻上がる太子山町610)

3)費用  300円/ビールジョッキ1杯(おつまみ付き)
      中野さん、小林さん、川本さんからの手料理も後半に出させていただく予定です。(感謝!)

      各自割り勘ボックスへ投入して下さい。  ご寄付も歓迎いたします。

 太子山のご真木「杉の木」の調達ができなくなったことがご縁で始めさせていただきました交流会は、熟慮の結果10周年目の今年をもってお開きとさせて頂きます。 長い間ご協力賜り本当に難う御座いました、心より厚く御礼申し上げます。
 尚、今年の太子山は「山8番」で巡行させて頂きます。

                                 一般財団法人太子山保存会  松浦輝雄


1.日本文化デザインフォーラム  JIDFラボ【松茸山再生と岩倉焼き】開催   名高いやきもの産地は名高いマツタケ産地である.
   開催場所はいずれも京都市左京区岩倉香川山(自称)まつたけ山復活させ隊活動拠点(アクセスは下記を!)

   13回 07月22日(土) 596回例会  マツタケ発生整備作業 実施 並びに 作品の焼成                 参加費:食費500円
   14回 09月30日(土) 605回例会  陶芸班創作陶器にまつたけ料理を盛り、料理と作品を吟味 参加費は天候により変更  参加費:3500円 定員35名
   15回 11月18日(土) 612回例会  マツタケ発生整備作業と反省                           参加費:食費500円
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail)まで

2.岩手県立大野高等学校収穫祭 参加者募集 
   日時 10月3日(火)~6日(金)
   場所:岩手県洋野町 岩手県立大野高等学校 並びに久慈平岳試験林
      10月4日:講演会とまつたけ狩りの打合せ、懇親会.10月5日:まつたけ狩りと昼食会
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail) まで

3.韓国慶州浦項(ポハン)市 マツタケ山(ペク氏所有)視察 参加者募集しますが、詳細は今しばらくお待ちください(7月頃には判明).
         滞在費などの韓国の助成があります.関空APから大邱APと韓国内移動(小型バス)は個人負担. 9月の終わりから10月始めあたり、松茸発生最盛期.
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail)まで

4.千葉県立中央博物館 自然誌シンポジウム
  日時:2017年11月23日(木、祝)13:00~16:00
  場所:千葉県立中央博物館
  テーマ:マツタケ栽培最前線
      人工栽培(白坂憲章).感染苗利用栽培(山中髙史).林地栽培(吉村文彦)
      問い合わせは千葉県立中央博物館 吹春俊光先生 電話:043-265-3111(代表)

【まつたけ山復活させ隊の活動指針】

 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.注:自由に主体的に活動できることは何をしても許されると言うことではありません. 
 
 我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人などがいる.これらの作業実施・応援に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).

 参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加者)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.


【まつたけ山復活させ隊の心得】

悔いの残らないようにするには! 

あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.用いたコップの後片付 けも忘れないように! 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者  男厨シェフ  特別企画      体験参加

594 07月08日(土) 三輪
595 07月14日(金) 宮崎    内田
596 07月22日(土) 吉村     JIDFラボ13回  龍国大1回生 岩堀ゼミ生参加 16名
597 07月28日(金) 内田
598 08月05日(土) 三輪
599 08月11日(金) 宮崎     松本
600 08月25日(金) 吉村       600回記念 暑気払い 会費千円 京まつたけ豊作祈願
601 09月02日(土) 内田
602 09月08日(金) 三輪
603 09月16日(土) 宮崎     松浦
604 09月22日(金) 吉村
605 09月30日(土) 内田 JIDFラボ14回    まつたけ祭
 なお、やむを得ず担当他の変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも1-2台分はある.

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の取り付け道路が見えたら(後400m)、案内看板手前にある道路を左折、右折、左折そしてた左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.

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§カンパありがとう!
  
 
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

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