まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-346-

2008年10月15日 |  マツタケの林地栽培 
岩泉まつたけ研究所時代に開発したマツタケ感染実生苗の野外への移植実験
少なくとも5年間の観察では、新しく伸びた根にマツタケが感染している.



まつたけ復活・里山再生市民運動
第163回マツタケ山づくり開催(10月18日)のお知らせ

 今年は、さしたる残暑のぶり返しもなく、それなりに雨もあり、まつたけの発生も順調と思わせる.
国内産では、和歌山ものに勢いがある.東北では、気温の低い岩手がそろそろ終り、山形県(岩手からみると暖かいのだ)に発生が移っている.長野県、奈良県、岡山県、山口県、もちろん丹波で発生が続いているようだ.
 外国では、雲南省か吉林省か分らないが相変らず中国、それに韓国、未だカナダも出ている.
 このような時期には、マスメディアのマツタケ情報収集の電話攻勢にあう.授業の準備が佳境の頃、ベルである.しかも情報の“タダドリ”である.
マスメディアのディレクターかADか記者に幾つかの警鐘を鳴らしておきたい.まず、「番組や記事の主旨をもっと事前に勉強しておけ!」と文句を言いたい.でなければ底の浅い報道に堕してしまい、意味のある正しい報道を望めない.テレビの場合は、どこかに必ずと言っていいくらいにミスがある.軽い番組では、抗議の気持も湧かない.未だに「マツシメジ」をマツタケの遺伝子が8割入っているという番組がある.
 最近、まつたけの減少で、外国産「まつたけ」の話が多いので、苦言を呈したい.1970年代の日本のマツタケ生産量が年722tと落込んで1980年に「まつたけ」が初めて輸入されている.
 「マツタケの旬」を「8月」と、テレビ局の某ADはいう.日本固有の食文化をつぶすネライでもあるのか無知なのか市場の“おっさん”に教えられたというのである.俺はいかっている.「あほか! 間抜けか! ばかか!」? 
何でこんなことで、興奮せねばならないのだ! 世界同時不況、新自由主義の崩壊、それを招いたアメリカ政府にかみつきたいところなのにである.ここで深呼吸をしよう! 胃に穴があくから.
 マツタケは、Tricholoma matsutake という学名を持つ生物を指している.これと同じ物は東アジア産と北欧のものになる.アメリカ産のものはT. magnivelareといい、類縁種であって同じ物ではない.トルコ、モロッコ、メキシコ、カナダ等みんな種が日本のものと異なる.万葉の頃から愛でているまつたけとは違うものである.外国産の多くはまつたけではない.
 ネコ科ヒョウ属にライオン、ジャガー、ヒョウ、トラなどが属しているが、、ライオンをトラであるとかヒョウであるとマスメディア関係者は報道していることになる.食品の偽装が問題になったが、これが問題にならないところが、問題である.高級料亭のまつたけ料理も偽装はないのか調べて見たいものである.
「まつたけを知らない」料理人が増えていると聞いている.金しか目にない市場関係者を造っているのは、頼りない情報を垂流すマスメディアの責任が大きい.「マツタケなんてどうってこと無いよ」と声がする.「何たって、まつたけを食わなくって死んだ奴はいないからね.」


<10月18日(土)の作業予定> 
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.

 いよいよ、近辺でも、1-2週間早いマツタケの発生が見られるとの情報で、いよいよ マツタケ発見大作戦を開始することになります.

1)玉城山班では、撒水の地温、気温変化を測定しながら撒水方法の実験を試みている.
2)澤田山では、村上班はマツタケの発生待ちとのこと.
中広班が澤田山上部を手入れしている.
3)澤田山のNM班の広葉樹の林づくりは、ザイセンチュウ枯損、ナラガレ対策に大忙しである.

 皆さんの活動の様子を見ることができます(それらを覗くにはパスワードが必要).
 ブログ画面左下Bookmark中のまつたけ復活・里山再生運動写真集(Nikon)を左クリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛ぶ.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(読みは10時: 半角英数)を入れる. これでOK. スライドショウが見やすい.必要な写真は、右クリックで保存下さい.

まつたけ十字軍運動とは?
 まつたけ復活・里山再生まつたけ十字軍運動は、生物の保全・多様性上危機に瀕する里山をマツタケ山に戻すことが目的である.近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動の拠点として、放棄されたアカマツ林でマツタケ山づくりを楽しむことをモットーとしている.
私たちの山づくりは、
a)山-川-畑・水田(-海)のつながりを意識する.
b)“自然”との共生-徹底した有機物循環型の農林「業」をおこなう.
c)里山のバイオマス資源、有用植物・キノコなどを活用する. 
しかも楽しくなければならない!運動の中身は参加者の皆さんが創り上げることを
前提としていて、参加者の数だけ面白いことがあると自負している.

<活動エリアのアクセスなど>
(1)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは京都市左京区岩倉村松現地アカマツ林(「村松」から北東へ450m徒歩6分).
初めての方は要連絡(連絡先は下記)
(2)アクセス:京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側約40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約10分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

(3)服装等:山で軽作業できる服装.ノコ・ナタ、運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど.

(4)持参するもの:MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器など.
昼食は皆で作るので(結構リッチ;食べ過ぎにご注意)、飲料水(お茶があるので水筒)食材費(実費+α、通常 400円くらい)は徴収.
(5)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さん岩倉で軽作業などされます.

(6)参加費は無料(活動費は皆さんの浄財カンパで成り立つ).資格も問わない.参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと. ゴミ等は各自持ち帰り願います.

開催予定日 2008年10月-2009年1月
活動場所は岩倉香川山.活動開始は、午前10時頃から3時頃まで.
第163回   2008年10月18日(土) E
第164回 10月24日(金) MW
第165回 11月01日(土) Y
第166回 11月07日(金) MI
第167回 11月15日(土) E
第168回 11月21日(金) MI 初窯式 
第169回 11月29日(土) MW
第170回 12月06日(土) Y
第171回 12月12日(金) MW
第172回 12月20日(土) E 大忘年会
第173回    2009年01月17日(土) Y
第174回 01月23日(金) MI
第175回 01月31日(土) E


<お知らせ>
1)るり溪やぎ農園 収穫祭 ‘08 へのお誘い
 日時:10月26日(日) 11時から 午後3時まで
 場所:京都府南丹市園部町大河内小田仮4 やぎ牧場
 参加費:大人3000円、中高生2000円、小学生 1000円
      餅つき、ぜんざい、ピザ、バーベキュー、やぎ乳製品、焼芋など
 問い合せ先:るり溪やぎ農園(片岡)電話0771-65-9010、090-9703-9904

2)鹿背山元気プロジェクト 里山産業創造ワークショップ
  11月7日(金)、11月22日(土)午前9:30より
  京都府木津川市観音寺峠道の入口に集合 雨天の場合は、中止します。
  連絡先: 都市機構・事業部事業調整課、田中まで(TEL 0774-73-2708[直通].

3)11月21日(金)に初窯式で皆さんの作品を焼きます.

<お便りコーナー>
1)鹿背山元気プロジェクトの中村伸之さんから
10月12,13日と泊まり込みで鹿背山のまつたけ発生調査やその他作業をしました。新しいシロの発見には至りませんでしたが、昨年のシロで3本のツボミを発見しました。

<カンパ! ありがとう>    
カンパ等の振込先:
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 
口座No.: 普通預金 3698173 

主 催 
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 代表
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 団 体
京都大学マツタケ研究会(代表 大月 健)
京都市左京区北白川 京都大学農学部図書室気付(大月 健090-4280-3334)
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
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