まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 837

2013年08月21日 |  マツタケの林地栽培 

楽しみながら自らと里山の健康増進しましょ! 8月24日(土)は,マツタケ山づくりで里山と親しむ日です.ニホンミツバチの蜜の採取を試みるそうです.午前10時頃に京都市左京区岩倉香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい. 当日の活動報告は、内田 正明さんです. 

 酷暑、記録的豪雨のところがあるかと思えば寡雨でダムが干上がるところも多い.必要とするところに、少しの雨が回ればと願うのだが.これが気候変動というものなのか.天の配剤とは、不都合きわまりない.天が地球を支配していたのは昔のことで、今は、人が地球を”支配”している証なのか.

 8月31日(土)は、定例のマツタケ山づくり活動日ですが、京都造形芸術大学 環境学受講生がマツタケ山づくりに参加します.以下にシラバスなどを抜粋して当日参加者のご協力を切にお願いいたします. 

 マツタケ学は、京都大学理学部植物学教室の増井公木先生の後を継いだ濱田 稔先生が農学部応用植物学研究室に移って本格的に始められた.戦後のことである.実験フィールドを知り合いの斡旋で岩倉の房岡さん所有の尼吹山と決められた.林学教室と違って試験林を持たない部屋の悲しさを味われたことであろうと思う. 

 その尼吹山の最近の様子である.アカマツ林ではなく ヒノキ林となっている(写真1).アカマツ林が放置されると写真2、3と変化していく(岩手県岩泉町).だんだんと立木密度が高まり、落ち葉は土を富栄養化する.アカマツは生きていけなくなる.
 これを元に戻ることだから良いことと考える人も多い.しかし、このことは生態系の破壊であり、里山の5割の動植物・きのこが住み場所を追われていることに気づいていない議論である.

写真1  2) 3)
  
 現在、地球上で問題視されている環境因子について学習する.地球上に生活する生物を取り巻く環境はさまざまであり、しかもそれらの劣悪化がひどく、多くの生物の存在を脅かしつつある.国際自然保護連合などのデータでは、毎日100~300種の生物が新たに絶滅の危機に瀕しているという.実に自然の絶滅速度の1000倍ともいわれる.戦争、気候変動、エネルギー問題、人口問題、新たな感染症などなど・・・、そのほとんどは、人間活動のなせる業であろう.   
     
 環境の激変は、つまるところ、ヒトを含む生物の危機に繋がり、「ヒトを含む生物を保全するにはどうすればよいのか」を私達に問いかけている.環境変化の原因を探り出し、それを理解し、生物の保全を模索したい.
 
 1965年頃に始まる日本の高度経済成長によって、私たちの生活は近代化され、農業も手法が大きく変わり、林業は衰退した.里山は荒れ放題というよりはなくなった(元里山エリア)といったが良い.環境省のレッドデータブックに記載されている絶滅危急種や危惧種の約50%が里地里山の生物である. 「生物の多様性は守らねばならない」と考える人は多い.それらの保全を担う市民運動は全国に多数存在しているが、生物保全の手法も明確でなく多くの課題を抱えている.
 
 里地里山の代表樹種であるアカマツは、ヒトとアカマツとマツタケの相利的共生関係が維持されることによって成立していた.しかし、その林は放棄され土壌が富栄養化しマツタケが追い出され、極相林に替わり始めたのである.その後、マツノザイセンチュウ病が遷移速度を速めた.故にホストをなくしたマツタケの生産量は最盛期の0.65%に激減するのである.

 そこで、マツタケの生理生態を知り、その減少要因を調べ、その保全について考え体験することは、さまざまな環境とさまざまな生物の相互関係の見方やその理解を一歩進めてくれるはずである.

熱中症・マダニ咬傷にご注意を!
 こまめに水分補給を! 立ちくらみ・こむらかえり・大量の発汗は、熱中症の初期症状です.日陰で休み体温を下げましょう.
 SFTS兵庫県で発生!
 ダニ類に咬まれないようにしましょう!リュックなど荷物は林床に置かずに木の枝にでもぶら下げましょう! 体に食いついたダニはワセリンを塗り、30分くらい置くと取れやすいそうです.咬まれた後の発熱など風邪っぽい時には、ダニのウイルスなどによるものと疑い医師に相談を!
(参照 http://hotnews-trend987.blog.so-net.ne.jp/2013-06-25)

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お知らせ  

1)8月31日(土)京都造形芸術大学 環境学受講生35名のマツタケ山づくり体験学習

2)9月7日(土)午後3時~5時 「故杉山廣行さんを偲ぶ集い」 主催 故杉山廣行さんを偲ぶ集い実行委員会
場所:レストランおおたや(烏丸丸太町 京都新聞社屋 南側東入る)
会費:3500円

3)9月24日(火)~27日(金)来年に延期となりました.マツタケ狩韓国慶州3泊4日の旅 参加者募集 費用は、韓国浦項市の補助があるので、自己負担は日本-韓国往復飛行機代と275000ウオン(宿泊、移動バス、通訳代を含む.単純換算25000円)と安くなっています.

4)10月7日(月)~8日(火)北海道~岩手県北ツアーの計画立案中(猫田担当).岩手県洋野町大野高校生とマツタケ山造り交流会 7日講演会.8日マツタケ狩りと昼食会.

5)10月19日(土) マツタケ山再生と岩倉焼 勉強会(第2回ラボJIDF後援)開催(下記に詳細あり)

6)10月末 高松市 塩江町のマツタケ山造り交流会(詳細は決まり次第お知らせします).

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§カンパありがとう!            

仲間である山科区在住の中居さんが、体調不振を吹き飛ばす明るさで、400回開催を祝して米15kgと現金をカンパ下すった.感謝である.
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活!京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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まつたけ山復活させ隊活動      
 
予定日  2013年8月から12月
回     開催日  報告担当者    男厨シェフ
403    08月24日土    内田    
404    08月31日土    宮崎    京都造形芸術大学学生参加 36名
405    09月06日金    三輪    
406    09月14日土    宮崎    松本
407    09月20日金    榎本    
408    09月28日土    内田    
409    10月04日金    三輪    
410    10月12日土    宮崎    小原
411    10月18日金    榎本    
412    10月26日土    内田    
413    11月01日金    三輪    
414    11月09日土    池内    松浦
415    11月15日金    宮崎    
416    11月22日金    榎本    
417    11月30日土    池内    
418    12月06日金    三輪    内田
419    12月14日土    宮崎    
420    12月20日金    内田    感謝祭
421 2014/1/11土    池内    川崎


☆10月19日(土) マツタケ山再生と岩倉焼 勉強会(第2回ラボJIDF後援)開催         
         岩倉焼作品の展示 岩倉焼のぐい呑みでお酒を、岩倉焼の器でまつたけ料理を味わい、里山林と岩倉焼を語る 

時 間 午後1時~6時 開場は12時30分
会 場 遊狐草舎(京町屋)075-493-9369 京都市北区紫竹西南町17-3 (今宮大徳寺西入る)
                      市営地下鉄 烏丸線「北大路」駅下車、北口より今宮通を西へ約15分
講 演 田端英雄氏(植物生態学者)深泥池から岩倉にかけての森林植生の変遷    
                   -須恵器に始まり平安京建設につながる瓦の製造と森林との関係などから考察-
討論会 近藤高弘氏(陶芸・美術作家)・若林広幸氏(建築家)+ まつたけ山復活させ隊陶芸班メンバー
定 員 展示品鑑賞 定員なし 講演会と食事会30名  
参加費 作品鑑賞と講演会の参加は無料  松茸料理代は10000円(要予約、当日徴収)
 松茸は有名ブランド『岩泉まつたけ』200gを用います.岩倉焼の器に合う松茸料理は、焼き物、松茸ご飯、吸い物と伝統的なものを考えています.しかしその発生は天候に左右されるため、不作凶作時は、松茸料理は提供できないこともありますので、あらかじめご承知おき下さるようにお願い申し上げます.
申し込み締め切りは、10月8日(火).申し込みは、まつたけ山復活させ隊陶芸班世話人内田正明さん(iwakurayaki.lab@gmail.com)まで
  

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から,終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費(実費)+消耗品費として400円を徴収.見学者は要500円(施設等利用料を含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

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