栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

真っ当でオーソドックスな血統予想とは?

2010-05-29 21:38:45 | 血統予想

どんな種牡馬でも、「代表産駒の平均像」と「産駒全体の平均像」には多少のギャップがあるものです

ジャングルポケットはダービーとJCに勝った東京の鬼でしたが、トニービン×NureyevはFair Trialのクロスにもなるので、産駒にはこちらの粘っこさがONになることも多く、そうすると父のように東京でズドーンと斬れる感じではなく、オフサイドトラップのようにネチャネチャと粘っこい脚質になります

だから産駒全体のデータをとると、芝では阪神内>京都内>京都外>阪神外>東京>中山の順に連対率がいいという、およそジャンポケやトニービンのイメージからはかけ離れた結果が出てくるのですが、これはLyphardやDanzigなんかをもってくると、ジャンポケ自身にはONになっていなかったFair Trial的粘っこさがONになる、という現象がよく起こっているからではないかと

ただし、ジャンポケ産駒の全重賞勝ち17鞍の内訳を調べてみると、京都外6、東京4、阪神外2、中山、阪神内、札幌、函館、中京各1ですから、オウケンブルースリやジャガーメイルやトールポピーといった代表産駒は、父のストレッチランナーとしての資質をちゃんと受け継いでいることがわかります

ジャンポケらしさを受け継いだジャンポケの代表産駒を、東京2400mできちんと◎にする、これが真っ当でオーソドックスな血統予想だと私は思います

もちろんFair TrialがONになったジャンポケを阪神内回りの条件戦で買うというのも、変化球としてはアリなのですが、まずアウトローに真っ直ぐをきちんと投げれないと変化球も活きないですからね~

…と、ダービー前夜になんでこんなことを書いてるかというと、スマートステージの前走が本格化なのか何なのか、本格化だとしたらここでも◎という手はあったかなあ~と、未だにちょっと迷ってるところがあるんですよね~(^ ^;)

この馬は体型や走法はわりとRobertoっぽい感じで、だからこれまでは中山や福島でそれこそ変化球的な◎を打ってきたんですが、前走の追い込みなんかを見ると伸び方はやっぱりHyperionっぽいんですよね~

コメント (4)
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土曜は公平馬場

2010-05-29 20:24:58 | 血統予想
東京7R 3歳500万下
◎4.ダークシャドウ
○10.シルクスチュアート
△1.マイネルグート
△15.リーサムキッド
×2.ヴァンダライズ
×14.メジロクリントン
注6.ビレッジブライト
注11.ヒラボクビジン
◎の素質はオープン級でここもいけるだろう。相手だが絞れば○か。母父ノーザンテーストで母系にリヴァーマン。ゼンノロブロイ産駒の成功形の配合をしていて、この馬もまだ底を見せていない。

京都10R 金鯱賞
◎13.アドマイヤオーラ
○5.アーネストリー
▲8.アクシオン
△4.ナムラクレセント
△7.ホワイトピルグリム
×1.リトルアマポーラ
×2.タスカータソルテ
注3.エイシンドーバー
注6.スマートギア
宝塚をにらんだ前哨戦。有力馬が休み明けで軒並みトーンが上がらないだけに難しいが、◎は鉄砲実績はあるし気のいい馬だから、多少重めが残っても動けるのではないか…という半ば希望的観測で。この馬はヘイロー≒リーガルグリームとフェアトライアルのクロスなので、ストライドで差す妹とは違って俊敏な小脚で差すタイプ。弥生賞や中京2歳Sをみても小回りを捲り差す脚は一級品だ。

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東京は強い馬は内外どこを通っても伸びていて、今夜からの雨がどう影響するかですが、少なくとも土曜はあんまりバイアスのかかってない公平馬場って感じがしました
まあいずれにしても、ダービーの人気上位馬は多少渋ってもマイナスに作用することはないでしょう

金鯱賞は内回りのスローでRobertoの行った行ったですか…しかしスマートギアがあそこまできたように、先週の雨の影響か外差しもけっこう決まってましたね~

もうダービーと目黒の予想は入稿しましたが、ちょっと仮眠とってから、日曜の他のレースの予想にかかろうかなと…
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兄は内回り向き?

2010-05-29 09:52:50 | 血統予想

ダノンシャンティの故障の原因が判然としないので、とりあえずコメントは差し控えます…

アドマイヤオーラはブエナビスタの3/4兄ですが、妹がマルゼンスキー≒Caerleonや母のナスキロクロスでスペシャルウィークやCaerleonの東京向きの斬れ味を受け継いだのに対し、兄はHalo≒Regal GleamやTudor MinstrelやFair Trialのクロスなので、ビワハイジ的小脚のほうが強くONになっている感じがしますね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004102987/

何といってもシンザン記念でダイワスカーレットを差し切ったのが光りますが、あれは超スローでゴール前のラップが11.2で、外回りといっても小回り向きの瞬発力が要求されたレースでした

同じくダイワスカーレットに鋭く襲いかかった中京2歳Sや、中位からきれいに捲った弥生賞を思い起こしても、あの俊敏な小脚差しは京都ならむしろ内回り向きではないかという気もしますよ~

休み明けで少し重いと陣営はコメントしていますが、これだけ人気がないなら、パドックでそんなに重く感じなければ買ってみたいですね~

Fair Trial的な前向き気性で、鉄砲実績もある馬です

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