モチコ・デラックスその2~今回はスカルプつけられました…
アーリントンは良発表とはいえ少し時計や上がりがかかる馬場で、☆ジャスタウェイがマイラーとしての斬れというより中距離馬としての地力が上だという大外一気
母父Wild Againにしてはあまり単調なところはなくて差す競馬もできるのは強みですが、この血統配合体型走法ならば将来的には1800mで前受けになりそうな感もあり、“しなやかシグナリオ”と命名
○オリービンは「単回値660円を誇るシャンクシーの逃げ」で書いたように、あの競馬で、直線先頭に立つ競馬でいいと思います
すみれは○ニューダイナスティが競走除外で◎ベールドインパクト▲クランモンタナの実質1点予想になってしまい、あれだけみっちり予想したわりには報われない配当になってしまいましたが(^ ^;)、やっぱりベールドインパクトは急坂小回り向きの捲り脚質で、やっぱりクランモンタナは前受けしてこそで、やっぱり△ミルドリームは外回りの馬やと私は思います
レース写真はブログ読者のfamilyさんから頂いたもので、ここで使わせていただきます、感謝です~
◎ガルボは母がNijinsky≒Far North3×3でどちらかといえばパワーで加速する脚質で、本来は平坦大回りより急坂小回り向きやと思うんですが、しかし阪神内1400mに出てくるといつも好位インで絶好の手応えなのにいつもバテた先行馬を捌けず不完全燃焼という、ここまで同じ罠にハマりつづけてしまうのはなぜなのか
阪神芝1400mは内回りですからマジンプロスパーみたいに脚のある馬は必ず捲ってくるので余力のない先行馬は4角回ったところで潰されてしまい、そうするとイン差しを狙っていた馬たちもスペースがなくて一緒に下がってしまうことになり、その結果開幕週にもかかわらずサンカルロやスプリングサンダーやフラガラッハの外捲り外差しが届いてしまう…と
もしあそこで逃げていたのがローレルゲレイロならばマジンにこられても突っ張れるわけで、そうするとインに一頭ぶんスペースがありつづけるわけで、そこでもう展開はガラリと変わってしまいます
つまりローレルゲレイロやビービーガルダン級の先行馬が押し切ってしまうケースでは後続も内枠有利イン差し有利になるのですが、先行馬がまとめて潰されてしまうケースではインのグリーンベルトが一転して渋滞車線になってしまうので、今年こそガルボの前が開くだろうという望田の読みはただの希望的観測にすぎず、逃げ先行がメモリアルイヤーとオーセロワとヘッドライナーならばまたもやイン渋滞の可能性はあったわけですなあ…
配合的なことをいうと、アドマイヤコジーンの母アドマイヤマカディはNorthern DancerにCourt MartialにTourbillonですからLyphardと血脈構成が似ていて、アドマイヤコジーン産駒の獲得賞金額ベスト10のうちマジンプロスパー、アドマイヤスペース、マイネアルデュール、メジロアリスの4頭が母系にLyphardを持っています
先週の中山芝は「降っているときより、乾き始めたときのほうがイン伸びになる(=内から乾く)」というパターンで、土曜は外差しもバンバン決まってたのに日曜はもう露骨なイン伸び馬場になっていて、日曜5Rがいきなり枠連1-1で、芝レースで逃げた馬は①④①①①でした
芝ではダイワメジャー産駒の好走が目立ちましたが、芝馬場状態別成績は良[28.29.23.158]連対率23.9%、稍[5.5.3.18]32.3%、重不[3.8.4.19]32.4%
水仙の▲シルバーウエイブはジャンポケ×フレンチデピュティの血統通りの道悪巧者ぶりで、これで不良馬場で2戦2勝となりましたが、やはり高速馬場では少なからず割り引きというか11.5-11.5で斬れる馬ではないでしょう
◎クロスカップリングは最後はジワジワ詰めてきたんですが、あえて馬群に入れて揉まれる競馬をさせたようで、ちょっとズブいところがあったのはその影響かも
日曜6Rで新馬勝ちしたアンアヴェンジドはエンパイアメーカー産駒としてもなかなか凝った配合をしているんですが、In Reality4・5×3で芝2000mを楽勝とはパワー馬場だったにしてもちょっと驚きで、たしかにしなやかさや柔らかさのある走りではないんですが脚捌きはがきれいで無駄がなく、この馬もやっぱりTom Foolのクロスが効いとるなあ…と
ディサイファは出遅れてしまい無策に外を回らされるのを嫌ったかのようなレース運びでしたが、ディープ×Dubai Millenniumで牝系がグラスワンダーという血統のイメージ通りの馬で、特に脚捌きはグラスっぽいですね~
7R◎ブリッジクライムは外を回らされたぶんひと押しがきかずという4着でしたが、「ハミがかかりっぱなしで抜けなかった」とは善臣談
潮来の◎ルイーザシアターもイン伸び馬場で1番枠なのに何でわざわざ外に出して差してんだろう?と、道中でズブいところをみせていたので馬群に入ると行きっぷりが悪いタイプなのかなあ…と博士と話してたんですが、ウチパクのコメントを読むと「外から来られると気にして進んでいかない感じだった」とのことで、あ~やっぱりそうなのか…
で、中山記念ですが、△シルポートが逃げて◎リアルインパクトが労せずラチ沿いの番手、そしてその直後に蛯名がいることは容易に想像できましたが、1800mはちょっと忙しいかなと思っていただけにフェデラリストの弾け方にはビックリ
ま~まだ日本でのエンパイアメーカー産駒の芝データが少ないこともあって断言まではできませんが、おそらく芝道悪は鬼じゃないですかこの種牡馬は
中山11R 中山記念
◎2.リアルインパクト
○5.レッドデイヴィス
▲11.トゥザグローリー
△7.ダイワファルコン
△9.フィフスペトル
×1.シルポート
注8.エーブチェアマン
▲は有馬でも▲にしたように急坂小回り向きだと書いてきたが1800mは少し忙しそうで、それでも重ならパワーで寄り切りもありえるが、日曜は朝から晴予報だしかなり乾くだろう。◎は父のヘイロー≒サーアイヴァー3×4の柔無駄なさと母の米血パワーで走る馬で、朝日杯で◎にしたように中山向きの器用さもある馬だと思っているし、体型もスピードの乗りもマイラーにはみえないからベストは1800mだろうとも書いてきた。阪神Cは直線前がカベで全く追えなかったが、内1400mを馬ナリで追走できるのは小回り向きの機動力がある証拠で、しかもここは開幕週のイン番手が労せず取れる。○もタキオン産駒でヘイロー≒サーアイヴァー3×5だから機動力十分で中山1800mはピッタリの感があり、このヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロス馬券でいきたい(ちなみに昨年の勝ち馬ヴィクトワールピサはヘイロー3×4)。ダイワも中山1800mはベストだが、乾いてしまうと◎○には爆発力で一歩譲るし、フィフスも中山向きの小脚使いだがベストは1600mだ。
阪神11R 阪急杯
◎4.ガルボ
○2.スプリングサンダー
▲16.サンカルロ
△5.オセアニアボス
×3.メモリアルイヤー
注1.キョウワマグナム
開幕週の内1400mだからハッキリ内枠有利で、実際ここ5年の枠番は1-3,2-2,2-7,1-2,1-8。◎は阪神芝内1400mは11年阪神Cが6着、11年阪急杯が2着、10年阪神Cが4着だが、いずれも直線で前がカベになって追えないシーンがあった。去年2着も直線で前2頭がバテたので行き場がなく、追い出しを待たされているうちに▲に捲られてしまった。あれは力負けではないし、ふつうに考えれば開幕週でこの枠順は脚質を考えても▲に対して圧倒的に有利だ。ここから内枠の馬に流したい。
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マジンもフェデラリストもノーマークでは言い訳のしようもないですが(^ ^;)、昨夜は久々にガッツリ飲みすぎて二日酔いもいいところで、回顧は明日いろいろまとめてやります…
中山芝はまだ重発表で、しかも前日の段階では晴れ予報だったのに終日曇りみたいな予報になっていて、どうやら私が思っていたより回復が遅そうですね~
となると中山記念は、◎○▲を○▲◎の順番に入れ替えて、△4頭ではダイワとエーブを重視の方向かなあ…とNETKEIBA系の予想をみていただいた方にはフォロー
中山7Rは◎ブリッジクライム
前走の敗因がなんともハッキリしませんが、あんな馬じゃないことはたしかだし○パストフォリアよりもモノは上だと思ってるし重賞を勝てるぐらいの馬だと思ってるので、斜めに構えつつも勝てばアッサリという買い方で
ハーツクライ産駒はウインバリアシオンとギュスターヴクライとキョウワジャンヌがま~典型というか、仕上がり自体は早くて2歳時に新馬をポンと勝つけれどそこから3歳春まではちょっと伸び悩んだかに思わせて3歳秋以降に距離延長とともに再び頭角を現してくる…という成長曲線で、潮来にもそんな曲線を描きつつある◎ルイーザシアターと☆ヒールゼアハーツが出てきます
ルイーザは九十九里のような上がりだけの競馬になると辛いですが、重のくちなしでノーステアと叩き合ったように馬場が渋るのは持続力を活かすうえでも歓迎(そのくちなしの3着がヒール)、休み明けの心配よりもその間の成長に期待したいですね~
○ミッションモードはサドラー×Robertoですから中山は②④①④②⑥⑨①と安定で掲示板外は弥生とセントライトだけ
ヒモ穴は北宏の開幕週イン差しかな?
阪神8Rは◎アフォードで堅そう
前走は勝ちパターンでしたが相手が悪かっただけで(サカジロロイヤルはオープンまでノンストップのスプリンター)、この馬もバクシンオーにAlycidonとFlower Bowlが入る黄金配合で、着実に力をつけていますよ
オッズをみると大人気なので相手をひねって絞って、3,6,9,10でどうでしょう?
すみれは少頭数ですがなかなか面白いメンツでみっちり書きましょうか
◎ベールドインパクトはきさらぎの予想で書いたようにPocahontas-RomanのパワーがONになった走りで(アレミロードの中距離馬のイメージ)、平坦大回りより急坂小回り向きなのに外1800mで実績を残してきた点は評価してあげたいなと
ここは阪神内でパフォーマンス↑は確実で、デム兄なら必殺捲りで決めてしまうことでしょうが、テン乗りの祐介がそういう脚質だと理解しているかどうかに一抹の不安…(^ ^;)
○ニューダイナスティはクランモンタナとは1勝1敗ですが、12/18戦はガツンと引っかかってしまったのが敗因(アルキメデスといっしょで川田がテン乗りで失敗するパターン)
母がRoberto×Danzigのグラスワンダー配合で、走るとグラスみたいにガシャガシャ掻き込むので急坂小回り向きのパワー捲り型脚質で、ここは条件的にはベストだし前走負かしたシルクキングリーをモノサシにしても◎とはいい勝負というか、浜中が内枠を活かしきればこちらの頭も十分あるぞと
▲クランモンタナは惜敗続きでしたが逃げたら驚くようなしぶとさで、あの抜かせない粘りはさすがキャプテントゥーレの下でさすが「サンデー×Lyphard×ハイインロー」というべきで、全兄サトノオーよりも脚長でスピードの乗りが緩慢で、そのぶんこちらのほうが距離適性は長めでしょう
△ミルドリームはシンボリクリスエス×フジキセキ全妹でナスキロ柔いストライドは外回り向きでだからこそ前走◎にしたわけで、外伸びの京都外から内伸びの阪神内に替わるのは少なからずマイナス
△アドマイヤレイはアドマイヤメジャーの下ですが、ダメジャー×マンボ×クロフネ牝系のパワーだけでなくサンデー×ミスプロの柔さもONになっていて、弱点が少なくて手堅い馬なんですがオープン級の突出したものが現状ないという感じ
メイショウデビッドは配合はなかなか面白いのですが、ま~今のところは成長待ちでしょう
馬券は馬単なら◎←→○▲裏表、3連単なら△も3着で少し…
阪神11R アーリントンC
◎9.ダローネガ
○2.オリービン
▲3.アルキメデス
△13.ジャスタウェイ
×6.ダイワマッジョーレ
注8.ローレルブレット
◎はシャドウゲイトと血脈構成が重なる部分が多く、「サンデー×リファール×ハイインロー」の配合形だから前受けでしぶとい脚質でベストは1800~2000mか。朝日杯は内枠の馬がインから抜け出して1,2着したなか、大外枠でスタートも速くなく、終始外々を回らされながらジワジワ追い込んだ内容は悪くなかった。脚長で動きが緩慢なところがあるから外回りコースのほうが競馬はしやすいだろうし、あとはスタートを決めて好位で流れに乗れれば、1600mは少し忙しくても地力でねじ伏せられる相手関係ではあると思う。
中山9R 水仙賞
◎4.クロスカップリング
○8.レッドフォルツァ
▲7.シルバーウエイブ
△6.ゴールデンクラウン
×3.クリールカイザー
×9.ステアトゥヘヴン
注1.フェアブレシア
中山芝は金曜正午発表で重、明日も少し降る予報だから稍重ぐらいは残るかもしれない。◎はクロスカップリングとした。ロッカヴェラーノの3/4弟で、母父スライピーカンはレッドランサム産駒のマイラーでロベルトに遡る父系。ダイワメジャーにロベルトが入ると、トーセンベニザクラ、トランドネージュ(母母父リアルシャダイ)、メイショウカドマツ(母父クリスエス)と血統イメージ通りに中山向きの機動力が出てくる。パワー型で渋った馬場もプラスだろうし、この鞍上なら型通りに捲ってきそう。
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◎ダローネガはゲートはちゃんと出たんですが今日も行けず、しかも中団の外で引っかかるという開幕週としては最悪の競馬で、あ~あ○オリービンと▲アルキメデスでタテ目かよ~と思って観ていたら大外から☆ジャスタウェイが一頭だけ違う伸び
ジャスタウェイは外伸び馬場のきさらぎでインに突っ込んで4着、Grey Sovereign馬券を買っていたメタボ博士はおかんむりでしたが(^ ^;)、今回も大外を引いてしまったので、こりゃ外回して届かないパターンかなあ…と印を下げてしまいました(^ ^;)
この馬もマイラーではなく距離はもうちょっとあってもいいでしょう
ダローネガは折り合いに問題はあっても、このままマイルを使い続けるよりは距離を延ばして前受けする方向にもっていくべきだろうと、“脚長シンゲン”と命名した私はそう思います
オリービンのデム弟は難なく3番手とはさすがで、直線先頭に立ってしまえばもうこっちのもんなんですが、あんな離れた大外から一気に来られてはAureole魂を発揮できず…
◎クロスカップリングはちょっと4角で手応えが悪かったのは揉まれたからかな?バラけてからはジワジワきてるんですが…しかし土曜は雨の中山でダイワメジャー産駒が勇躍してましたね~
ジャンポケ×フレンチの▲シルバーウエイブが重が巧いのはわかってたので、これだけ悪化すると読めばこちらから入る手もあったかなあ…と
◎キヲウエタオトコはいつも通りの好ダッシュで難なくインの好位、そのまま4角まで手応え十分でこりゃハマったろ~と思ったら、逃げ馬2頭が同時にバテる最悪のパターンで前が開かない開かない(^ ^;)
勝ち時計が1.11.4、開いてたら何かが起こったと思うんですが…ま~仕方なし…
◎ジェントルマンは直線で▲カフナに横切られたときはこりゃ届かないかと思いましたが、あそこから立て直しても瞬時に再加速できる機動力があるから◎にしたわけで、そのシンボリクリスエスらしからぬ機動力はBold RulerとTom Foolの継続クロスによるものです
そして◎メイショウウズシオは完全にオペラハウスの出世コースに乗りましたが、この後は雨の目黒で穴になるのかな?(^ ^;)
中山はまだ降ってますね~、これは芝は重のままでしょう
アクアマリンは○アイアムマリリンがマンカフェ×Katies牝系のパワースプリンターで馬場が渋るのや時計がかかるのは歓迎で、道悪になっても開幕週イン伸びとみるならばこの枠も買いやすいですが、重ならば◎キヲウエタオトコを狙ってみる手がありそう
芝重不[1.2.1.1]連闘[0.2.0.1]という数字だけでもノーガキたれられますが、スウェプトオーヴァーボードらしい時計や上がりのないスプリンターで、芝1200mで勝ち時計が1分9秒以上以上かかったときは⑫②①②⑧②③①②④⑥⑥、現級唯一の連対が昨年5月の鞍馬で、不良馬場で勝ち時計が1.12.2
前走山城の12着大敗は外伸び馬場でインを走らされてのもので、これからは2回京都でインを走らされて凡走した馬の巻き返しが狙い目かと
いつもゲートは速いので、この内枠を活かせば面白い
中山最終は▲ハングリージャックが人気ですが、陣営がいう「前の馬を抜こうとしない」気性はやはりAureole魂とみるべきで、不良馬場で大敗しているのも気がかり
となると難しいですが、◎バンダムレクスはRoberto系のパワーマイラーで中山マイルは⑧④②④③⑦⑦、柴山が乗ったときは④②④、重不良で走ったことはないですが稍重で③④④⑧③ですから道悪OKとすると、オーバーペースも考えられるメンツだけにイン差しが狙えるのではないか…と
千里山は▲カフナが強いのはわかりますが脚長のキンカメ産駒で根は外回り向き、開幕週の内回りのインを捌けるかとなるとちょっと微妙で、ここはジェントルマンの好位イン立ち回りに◎
体型はシンボリクリスエスなんですがBold RulerとTom Foolの組み合わせを継続クロスして動きや脚捌きに無駄がなく、やはりアドベガにSeattle Slewが入ってBold RulerとTom Foolを継続クロスしていたブラックアルタイルみたいなイメージで、内回り向きの機動力がある馬ですよ
御堂筋は◎メイショウウズシオ
▲ダコールは凄い加速でギュスターヴクライに並んだところで明らかに脚色が鈍り、もうあと何メートルあっても差が詰まりそうになかったように、2400mもこなしますがベストはもう少し短いところ
☆ロードオブザリングは持続戦の京都記念でしぶとく5着にくるようにバテないステイヤーなのですがどうも前受けしてくれないし、ならば◎が開幕週の単騎見え見えでいけるのではないか…と
2400mは久しぶりですが3歳時にエクセルサスとロードオブザリングの同着から1馬身差の4着があり、古馬になって一皮むけて軌道に乗ってきたオペラハウスの距離延長、昨年のブラストダッシュはもちろん、ミヤビランベリやトーセンクラウンやスリーオリオンやタニノディキディキが距離延長で穴をあけたのと同じ匂いがするのは、私だけではないでしょう
ミスターシクレノンが老衰で死にました
27歳ですから大往生です
59キロを背負って勝ったダイヤモンドSが最後のレースになりましたが、その年1992年の1月末日で日高大洋牧場を退社して、ちょうどそのとき友人がすすきのでホストの見習いやってたんで、そいつん家に1ヶ月ほど転がり込んでました
居候生活を始めてすぐにこのミスターシクレノン-アローガンテの馬連万馬券が当たり、ヨッシャ~これでしばらく札幌で遊べるやん♪とほくそ笑んだのが懐かしい…(^ ^;)
あのダイヤモンドは、小林稔厩舎のワンツースリーでもありました
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土曜はアーリントンにオリービン、中山最終にハングリージャックと、シャンクシーの息子が芝マイル戦で人気を集めます
シャンクシーはロンポワン賞とアスタルテ賞(ともに芝1600mの仏G2)に勝ち芝マイルG1で2着1回3着がある一流マイラーで、96年に来日したときは京王杯SCがハートレイクの7着、安田記念はトロットサンダーの15着でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1992190003/
JCデーに東京競馬場で栗山さんと落ちあったときに、アプローズ賞のハングリージャックの返し馬を見ながら「シャンクシーの仔って堅実でハズさないけどなぜか大物が出ないよね~」「血統のイメージはむしろ逆だよね~」ってな話をしていたんですが、産駒はこれまでアグネスヒット(3勝)、フサイチイチロー(3勝)、マイノチカラ(3勝)、ピクシーダスト(5勝)、シャトヤンシー(2勝)、ラヴドシャンクシー(4勝)と実にコンスタントに活躍しています(勝ち鞍は中央)
その母父エンペリーはVaguely Noble産駒らしい激気性で名をはせた馬だし、父のZilzalには狂気のWild Riskの血も入りますから、気性が荒すぎて実戦で力を発揮できないような仔が出ても不思議はなく、実際ハングリージャックはちょっと馬群を嫌うようなところがあるようで、またオリービンが好位をとりにいけないのはカッとする気性のせいじゃないかとみています(千両賞でルメールが出していったら行きたがっていた)
しかしそういう激気性は巧く御せば底力や頑張りに転化されうるもので、いつも書くようにVaguely Noble~Aureoleは気分を損ねるとすぐレースを投げてしまうようなところはあっても、ハナを切って機嫌よく走ると後続が来れば来るほど頑張りをみせるような気難しいけれど底力のある血なのです
ちなみに上記シャンクシー産駒の中央での全成績は[23.12.18.96]ですが、芝でハナを切ったときに限ると①①③⑮⑭①⑦①④⑭②、[4.1.1.5]で単回値660円、複回値279円
一昨年福島の雄国沼特別で1人気となったラヴドシャンクシーは、それまで一度たりともハナを切ったことはなかったのに、中館さんが意を決したかのように逃げると堂々の押し切りで、引退直前のレースを見事に飾りました
オリービンもハングリージャックも、そういう血を引いた馬なのだ…ということを書いておきたくなっただけで、予想の印をどうするかはまだ全然決めてません(^ ^;)
先週の京都芝はハッキリ外伸びというか真ん中より内を通った馬は軒並み失速で(だからカレンブラックヒルの勝ち方は高評価)、つまり1回京都の悪夢のAコースとは真逆の馬場バイアスになっていて、ということは今度は「Bコース4週目で内を通らされて凡走した馬の巻き返し」が妙味で、こぶしではタイセイシュバリエ、クッカーニャ、琵琶湖ではファタモルガーナ、トラストワン、グルヴェイグ、ラッキーバニラ、山城ではアキノパンチ、ハノハノ、ツルマルジュピター、タガノラヴキセキ、ミスクリアモンなんかが内を通って伸びあぐんだ馬たちです
…こんなことチマチマやってるうちに、アッという間に一年経ってしまうんですなあ~
◎ファタモルガーナも直線外に持ち出せず内へ行くしかなかったのが痛恨で、1,2着馬の通ったところまで出せていれば少なくとも同じぐらいは伸びたはず
◎アグネスウイッシュはユタカも前とは馬が違うとほめてましたが、バクシンオー黄金配合ついに本格化…といったところでオープンでも通用しそう
バクシンオー×サンデーでもグニャグニャ1400m型にならなかったのは、母がNijinskyとFlower Bowl≒Alcideのクロスだからです
△シャイニーホークは最内を引いてしまったのでなかなか外に持ち出せずに脚を余し気味でしたが、ボツ予想でも書いたようにこの馬はタマモホットプレイ的なイメージで東京と京都外1400mが一番合っていそう
この結果をふまえて日曜ボツ予想では、「土曜があまりにもあからさまな外差し天国だったので日曜は前の組も馬場を選んで走る可能性が高く、となると差し馬はその更に外を回らされるから届きそうで届かない…というあたりも想定しておきたい」と書いたんですが乙訓なんてその典型で、先行したジョーアカリンと△カイシュウコロンボが馬場の真ん中に持ち出しながら4角を回って11.8-11.6で上がると、その外から追い込む△エーシンウェズンと◎シゲルモトナリはさすがに届きません
外伸び馬場でみんなが外を回れば、スローなら前が残るのは当然
洛陽のトウショウフリークも「トレイルブレイザーみたいなレースをしようと思っていた」と池添が言ってましたが、ずっと馬場の真ん中あたりを走ってきてるんですよね~
▲トーセンレーヴは“グニャグニャCaerleon”と命名してさっさんにウケたこともありましたが、ジョワドヴィーヴルの全兄らしいナスキロ柔すぎるストライドで、AJCCの敗因は引っかかったのもあるでしょうが中山向きじゃなかったというのも多分にあると思いますよ~
ちなみに先週終了時点で、ディープ×Caerleonの主要4場の芝成績は以下のとおり
東京[2.0.1.3]
中山[0.0.2.2]
京都内[1.3.0.3]
京都外[4.2.2.0]
阪神内[0.0.1.3]
阪神外[5.2.1.2]
まだ京都外では3着を外してません
昼飯は「寿がきや 八丁味噌煮込みうどん」
ちゃんこ鍋の残り具材を適当に投入して、もちろん卵は必須
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いくら東京の直線が長いといっても、ドスローになると小回り向きの小脚がモノを言うことがあるのでやりにくいのお…というボヤキを昨晩書きましたが、初音のように淀みなく流れて適度に上がりがかかるとコース適性がハッキリ出るので、クーデグレイスみたいなFair Trial的脚質走法を中山>東京と仕分けしたい血統屋としては納得の結果になるのです
チャームポットはノーザンテースト的なマイラー体型とPrincely Gift的な柔緩慢ストライドで走るマイラーで、東京&外回りの1400~1600mでゴール前が12秒台だと①①④③②⑭、11年江の島ではここでも人気のラインジェシカに競り勝っていて、③④は09年エルフィンと10年テレビ山梨でオープン級のメンツとハナ・クビの叩き合い、唯一大敗はG1阪神JF
つまり直線長いコースの上がり12秒戦なら江の島ぐらいはいつでも走れる馬なのはわかっていたし江の島ぐらい走れば勝ち負けになるメンバーなのもわかってたんですが、少頭数でカトルズリップスの単騎確定で、11.3-11.5-12.5とこんなに上がりがかかるレースになるのかどうかが最後まで読めず、いやむしろ祐一のことだから大事にスローで逃げそうだからそしたらまた鋭さ負けかもなあ…という頭のほうが強かったですね~
予想はけっきょく出しませんでしたが、無理に結論を出すとしたらスロー兼用のラインジェシカ軸でいってたのではないかと(^ ^;)
ビッグスマイルはトモが非力なので平坦向きというか京都が一番斬れると書いてきましたが、今日も坂を上るときにチャームやクーデにちょっと離されているというか、思うように加速できてないんですよね~
やっぱりこの馬は1800mがベストで、コース的には京都外>阪神外=東京外でしょう
ヒヤシンスは父系がA.P.IndyでクロスがMr.ProspectorとDr.Fagerのゲンテンが目立つ脚で追い込んできたので、「これは(テスタマッタが届くという)お告げではないか」とさっさんと言ってたんですが、東京ダートでSeattle Slewが強い理由は昨年の「フェブラリーSとボルキロ」で書いています(下記参照)
ダイヤモンドの勝ち時計は3400mになってからの最遅で、それもそのはずで道中13秒台が8つと1600mは息を入れて楽走していたわけで、単純な引き算だと実質1800mのレースということになり、1800m[5.0.1.7]のケイアイドウソジンが逃げ切ってしまいましたとさ
ま~しかし◎ギュスターヴクライは前受けに転じて本格化したハーツクライ産駒なのに、この競馬では父と同じ2着病にまた罹ってしまいそうな…(^ ^;)
土曜最終も◎バウンシングライトがハナ差競り負けたからグチるわけじゃありませんが(^ ^;)、芝1800mで道中13.0-12.7とかなぜここまで中だるみさせてしまうのか、たとえば距離不安のあるマイラーが逃げたのならまだわからないでもないですが、前に行ったファビラスボーイもコスモバタフライも瞬発力より持続力に長けた脚質なわけで、もうちょっと平均ペースで走らせてあげたほうがいいと思うんですが…
クラシックセンスはジャンポケとバレークイーンを通じるNureyev≒Sadler's Wells3×3でヨーロピアンな重厚ストライドでドタドタ追い込んできましたが、こういう追わせるタイプに乗せたらクウィリーは見せ場をつくりますね~
日曜5R新馬はハンソデバンドの3/4弟キャノンシュートがスローを軽やかに抜け出し快勝
母クラウンアスリートはWoodmanと父系母系が同じ(ミスプロ×プレイメイト)で、プレイメイトはBusanda≒Striking2×3ですから、サンデー系種牡馬を配すると「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形になるんですね~
しかもクラウンアスリートはTom Foolとナスキロのクロスですから、字面以上に芝向きの柔らかさを伝える繁殖でもあります
兄と似たタイプやと思いますがこちらのほうが距離適性は少し長めかな
セントポーリアのパドックを見ながら「軸は◎オコレマルーナでエエと思うけど、寒竹賞や若竹賞の掲示板なら、フェノーメノ組の8着9着のほうが強いんやないか?」とつぶやいていたら、「ふふふ…では私は田辺の△ビームライフルから買いましょう!」と博士
結果は二人ともユタカとメイショウスザンナにヤラれてしまったわけですが(^ ^;)、田辺が全くロスなく乗ったとはいえ、やっぱりあのレースは平場にしては好メンバーでハイレベルやったと思います
オコレマルーナは前半行きたがったにしても、この相手に叩き合いでヒケをとるとはちょっと情けない…
一番強い競馬をしたのは△ロジメジャーで、これは母系にNijinskyとミスプロが入るのでダイワメジャー産駒にしては胴伸びがあって動きも柔らかく東京2000m>中山1800mでしょう
アメジストの◎サトノパンサーは超スローの速い上がりを和田が4角から仕掛けてよく追い込んでおり、やっぱりこの馬はストレッチランナーで次走も東京か外回りなら有望でしょう
キンカメ産駒でラストタイクーン≒Storm Catのニアリークロスはロードカナロアやビンテージチャートと同じですが、この馬は全体の配合パターンからも脚質からも“長めショウリュウムーン”というイメージかな
…で、プランスデトワールはここ2走を見てのとおり、そしていつも言うように、ベストの1800mで前受けすれば東京でも中山でも勝ち負けやと思います
東京ダートと「ナスキロ」(4)~フェブラリーSと「ボルキロ」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/226ec7377a84f1a00617acac35fc8533
アメジスト勝ちトランスワープと乙訓2着ジョーアカリンはRobertoとノーザンテーストのパワーで加速するので内回り>外回りの脚質だと書いてきたし、セントポーリア勝ちメイショウスザンナは1600m>1800mのマイラーとみていて、だからいずれも予想上では軽い扱いにしました
今回のレース結果を踏まえてもこの見解に大きな修正変更はないのですが、あそこまでドスローになってしまうと前にいたというアドバンテージがコース適性や距離適性よりも重要なファクターになってしまうのもまた事実で、それをどう拾うかというのはスロー蔓延の今における予想のキモではあるのです
たとえばメタボ博士とパドックを見ながら検討中に「この馬どうすか?」「ん~これはRoberto的パワー加速やから東京ではいらんと思うよ、次の中山で狙いやね」と言い放った馬が2着3着に残ってしまい、博士の恨めしそうな視線を感じながら、「いや~こんだけドスローやと2Fしか全力疾走しないから小回りの競馬みたいなもんで、むしろピッチ走法のほうが瞬時に加速できるぶん有利やったねえ~アッハッハ(^ ^;)」みたいに言い訳するしかないわけですが、この「本来小回り向きのピッチ走法俊敏加速が、東京や外回りのドスローでむしろ優位になる」というパターンをもうちょっと拾えないもんかと、先週のリプレイを横目にそんなことを考えてました
エリ女のファレノプシスとか、毎日王冠のサンライズペガサスとか、あのパターンですね~