栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

筍三昧

2013-04-30 22:55:12 | その他

実家は筍の名産地として知られる地域にあるので、今の時期は形が悪くて売りもんにならないアウトレット筍を、オカンが闇ルートで入手してきます


まずは刺身で金麦を


そして締めは筍ごはん


翌日はド定番の若竹煮

天皇賞の頃に実家に帰ると、こんなメニューが必ず出てきます

しかしアユサンとキズナに端を発した「ディープ×Storm Cat×War Relic黄金配合説」は、Eight ThirtyとGood ExampleとWar Relicのニアリーな関係を通じて、「ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty」や「フジキセキ×Deputy Ministerのダート黄金配合」などとも密接に関連してくるわけで、ディープインパクトやフジキセキやゴールドアリュールやブライアンズタイムやリアルシャダイやStorm CatやDeputy MinisterやExclusive NativeやIn Realityなどを語る際に切っても切れない重要なテーマなのは間違いなく、これは春競馬が終わって一息つく頃にまとめてみたいなあ…と思っとります

「血統屋」のPOG電子書籍は全て脱稿、完成したら当ブログでもお知らせします~

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ディープ×Storm Cat×War Relic(War Admiral)こそが黄金配合なのか

2013-04-29 13:07:50 | 配合論

配合パズルでアタリはわかる』のくりがしらさんが下記ブログで書いておられた「ディープ×Storm Cat×War Relicの黄金配合論」はかなり有力な説で、たしかにStorm Catのなかで最もパワーのある血はEight Thirtyですから、Alzao≒Storm Catのナスキロ柔さに頑強さを補うには有力な手筋といえるでしょう

ディープの成功パターン(ストームキャット編)~やれなかった・やらなかった・どっちだろう
http://sfreak.blog24.fc2.com/blog-entry-945.html

たとえば名繁殖レディブロッサムもStorm Cat産駒でSecretariat=Syrian Sea3×4ですが、母母父がIn Realityなので同時にEight Thirty≒War Relic6×6でもあり、ボルキロ的柔さとMan o'War的硬さのバランスという点で興味深いものがあります(Eight Thirty≒War Relicのニアリークロスについては、下記エントリ「ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”」参照)

あとEight ThirtyにWar Relicを合わせるのが有効ならば、Eight Thirty≒War Admiralも有効なはずで(Man o'WarとBathing GirlとDominoが共通)、ディープ×Storm Catで2勝以上をあげている馬は10頭いますが、母がWar Relicを持つのがキズナ(War Relic全姉Speed Boat)、ヒラボクディープ、メイショウブシドウ、母がWar Admiralを持つのがジョングルール、サクセスシルエット、ロードランパート、イントゥザストーム、両方持ってるのがアユサンで、どちらも持たないのはミッキーオーラ=インパラトールだけ

またこの10頭のうち、母母にNasrullahが入らないのがアユサン、キズナ、ミッキーオーラ=インパラトール、ロードランパートで、ヒラボクディープやジョングルールのちょっと緩すぎるような体質を考慮してみても、ディープ×Storm CatはEight Thirty≒War Relic≒War Admiral的パワーを増幅し、Nasrullahやミスプロの柔さはなるべく取り込まず、母母のところはRaise a NativeやDamascusやYour HostやAcropolisのような血でまとめるのが成功しやすい…というのがとりあえずの結論かと

追記
アユサンの母母Buy the Firm(米G1トップフライトH)はGood Example≒War Relic4×4で、母バイザキャットはEight Thirty≒Good Example≒War Relic6×5・5なので、これはちょっと別格というべきかもです

 ┌Friar Rock
Pilate
Good Example
│ ┌Fair Play
│┌○┌Commando
└△┌○
 └△

 ┌Friar Rock
Pilate
Eight Thirty
│  ┌Commando
│ ┌○
│┌○┌Fair Play
└△┌Man o'War
 └△

 ┌Fair Play
Man o'War
War Relic
│┌Friar Rock
└△ ┌Commando
 │┌○
 └△

さて23頭選んだので、これから原稿を一気に書き上げてしまいますか

追記の追記
リアルインパクトの母トキオリアリティーもEight ThirtyとIn Reality持ちで(もっといえばBlue Moon≒Iltis3×4)、つまりバイザキャットとトキオリアリティーはEight ThirtyとIntentionallyとRaise a NativeとYour Host=Bar Le Ducが共通するわけで、どんどんいろんなものが見えてきますね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103244/

『配合パズルでアタリはわかる』
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/025480dc03a46292682a3adf0aaa8b80
ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3f067fe2d37e73e8ae5616b7c191544d

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福島中央テレビ杯ボツ予想

2013-04-29 12:19:03 | 血統予想

メイショウツガルはキンカメ×Storm Catで母はTerlingua≒Chieftain3×4ですから、キンカメにStorm Catとボルキロ的スピードをもってきたロードカナロア的輪郭の配合

芝1200mは[2.4.6.12]ですが、阪神と新中京をのぞくと[2.3.4.6]で、平坦向きの傾向がみられるのはBold Ruler的だから…という見方は可能

現級でずっと3人気以内に支持されてきた実力馬が阪神の凡走二つでちょっと人気を下げているということは、買いの呼吸でいいのではないかということで、ディープインパクトのPOG原稿を書きながらPATで手を出してみようかと

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天皇賞・春回顧~うまくいかなかったときも、背中ポンポンで帰路に着こう

2013-04-29 11:20:14 | 血統予想

京都11R 天皇賞・春
◎8.ゴールドシップ
○18.ムスカテール
○の母母ジェドゥーザムールはウイングドラヴ(愛ダービー)、ダイワカーリアン、アドマイヤビッグなどを産んだ名繁殖で、トップヴィル×レリアンス×ボッティチェリと仏英独米のアウトサイダー血脈の塊のような血脈構成。マヤノトップガンはナスルーラ≒ロイヤルチャージャー5・5×4、フラワーボウル≒マイホスト4×4などクロスがうるさいので、こういうアウトサイダーな血を引くアウトブリードな牝馬との配合が合う。父の最高傑作になってもおかしくない好配合で、古馬になってジワジワ成長しつづけるのもお約束の血統だ。右回りはモタれるが、陣営は日経新春杯のようなイン差しを示唆しているし、この大外でもどこかでインに潜り込めれば面白い。ゴールドシップに◎を打つ以上馬券は絞って買わざるを得ないし、この◎○だけ買って観戦。

--------

私はフェノーメノはデインヒル的体型が強いのでナカヤマフェスタほど長距離適性は高くないんじゃないかと思ってたし、トーセンラーも母父のマイラーっぽさも感じられるのでスピルバーグより距離適性は短いんじゃないかと思ってましたが、Sharpen Up系の中距離馬らしい相手ナリ粘着脚質で世界中のどんな馬場でも好走するレッドカドーがいつものようにHyperion的にジリジリ伸びつづけて食い下がったことで、世界の競馬ファンの皆さま、ガラパゴスといわれる日本競馬にも、世界規格のスタミナや持続力が問われる長距離G1が存在しうるのですよ、と大きな声で言えるレースだったことはたしかでしょう

私は京都競馬場のスタンドで観戦していましたが、ゴールイン直後の周囲は特に罵声や悲鳴が飛び交うこともなく、「うーんそうか…やっぱり高速馬場ではシンドイんか」「この稀代のストライド走法にも問答無用のロングスパートにも弱点があったのか…」「たしかにこういう結末も考えられなくはなかったけどなあ…」という、怒りでも落胆でもない、愛しさと切なさとその他もろもろの感情が入り混じって漂っているようで、あの何ともいえない空気がちょっと心地よかったのです

いつも言うように、どんな条件下でも同じぐらい強い名馬なんてなかなかいないし、常に万全の体調ということもなかなかないわけで、私なんかはディープの凱旋門とかオルフェーヴルの春天とかジェンティルドンナのドバイとか、こんな名馬でもこんな負け方をすることもあるんだというシーンを目にした瞬間に、その馬のことがもっと好きになりますね~(背中ポンポン)

誰だってうまくいくときもあればうまくいかないときもあるわけで、うまくいった人馬を称え、うまくいかなかった人馬には背中ポンポンで、いや~競馬は難しいけどやっぱり面白いよなあ…と帰路に着く

競馬人口は減少しつづけていますが、逆にいうと残ってる人たちはみんなほんとに競馬が好きなんやなあ…と、競馬場やウインズに出向くとよく思います

毎週競馬場やウインズにやってくる人たちが、やっぱり競馬は面白いと更に実感できるようなことを、一文字でも多く書いて一人でも多く引き留めたいと微力ながら思うし、それしか道はないだろうと

そんなことを考えながらも、いつものように中書島で途中下車して飲んだくれてきました(^ ^;)だって京阪ババ混みなんやもん…

これでオルフェーヴル=ドリームジャーニー、ナカヤマフェスタ、ゴールドシップにつづいてステイゴールド5頭目のG1ホースとなったフェノーメノですが、5頭のうち2頭はノーザンテーストのクロスで、2頭はデインヒルを通じるNorthern Dancerクロスで、1頭はノーザンテースト≒The Minstrelのクロス

しかも5頭のうち3頭は母父メジロマックイーンを通じてAlycidonを受け、2頭はデインヒルの母父His Majestyを通じてFlower Bowlを受けており、AlycidonはLady Angelaと「Hyperion,Swynford,Desmond,Pretty Polly」が共通し、Flower BowlはLady Angelaと「Hyperion,Tracery,Swynford,Desmond」が共通します

Hyperion
Lady Angela
│ ┌Tracery
│┌○
└△┌Swynford
 └△┌Desmond
  └△
   └Pretty Polly

   ┌Swynford
  ┌○
 ┌Blenheim
 ││ ┌Desmond
┌○│┌○
││└△
│└△
│ └△
│  └△
│   └Pretty Polly
Alycidon
│┌Hyperion
└△

 ┌Hyperion
┌○
││┌Tracery
│└△
Flower Bowl
│    ┌Swynford
│   ┌○
└△ ┌Blenheim
 │ ││ ┌Desmond
 │ ││┌○
 │┌○└△
 └△

ようするにステイゴールドの大物は、(1)母父メジロマックイーンでノーザンテーストの(ニアリー)クロス、(2)母系にデインヒルで母がRibotのクロス、この2パターンしかないわけですが、それは突き詰めればノーザンテーストの頑強さを増幅していることに他ならず、Lady Angelaの血を増幅していることに他ならないのである…という、毎度おなじみの口上で締めたいと思います

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日曜のボツ予想~柔らかミスプロを1200m→1400mで

2013-04-28 11:16:57 | 血統予想

今さっき京都で「一口馬主好配合ピックアップ2012」で推奨したシンジュボシちゃんがようやく初勝利~(・∀・)
これでダイワメジャー×Storm Catは出走9頭全て勝ち上がりの黄金配合で、つまりシンジュボシちゃん以外は全部勝ってたんですよ(^ ^;)
しかもこの9頭のうち8頭はPOG期間内に勝ち上がってますから、とりあえず1勝は確実に計算できる配合といえます

--------

晩春は行く馬が揃って、1400mベストと言い続けてきた○オコレマルーナとサイレントソニック、このミスプロが強くONになったディープ産駒の差しを狙いたくなりますが、◎はリトルゲルダでいきたいですね~

母父Buddha(ウッドメモリアルS・ダ9F)がUnbridled's Song×Storm Cat、これにGone Westを合わせることでミスプロとボルキロの組み合わせクロスになり、細身でしなやかな加速はスプリンターというより1400m型にみえるし、東京の高速馬場も合ってそうなタイプで、1000m→12000mと距離を延ばしてきて、1400mで菱田くんが中団で息を入れて差せるようなら、もう一つ新味が出そうな予感あり

オアシスは◎ウォータールルド
Mr.ProspectorとVice Regentとボルキロラトロをクロスする相似配合で、父ウォーターリーグはユニコーン4着で1800mまでこなしたし、SecretariatとSeattle Slewを通じるボルキロクロスですからフェラリーピサやカジノドライヴやサクセスブロッケンと似た配合で、錦秋勝ちの時計は翌日の武蔵野と五分、前走も4角で少しモタモタしたわりにはしぶとく伸び続けていて、ベストコースでもうひと押しを期待

アドマイヤサガスは芝を走ってる頃から1400m寄りというかマイルだとスローの注文がついたし、エアハリファはPrivate Accountのクロスを持つ力馬でこれは阪神1800mのパサパサが合ってそうで、東京ダ1600m[3.1.3.1]の○アドマイヤロイヤルと[0.3.0.1]の☆スタッドジェルランを相手本線に

鷹ケ峰は◎カイシュウタビビト
キンカメは配合に素直なのでヌレサドクロスにすると力馬に出やすいのですが、この馬はラストタイクーン≒El Prado3×2(Northern Dancer+ナスキロラトロ+Tom Foolのクロス)とみるべきで、Tom Fool無駄なさとナスキロ柔さで走ってるような馬ですから、高速馬場の1400mはピッタリの感があります

芝1200mは④⑭①⑪②、1000m通過が56秒台だと⑭⑪、57秒台だと④①②、これは1400mで息が入るとパフォーマンスが上がるパターンで、リトルゲルダと同じような感触で距離延長狙い

相手は内枠のクリスチャン藤田戸崎

高瀬川は◎オリオンザポラリス
母がRiverman≒Mill Reef3×4ですから「マイネルラヴ×Never Bend」のニックス

この配合が洋芝巧者の夏スプリンターを出すのはラトロパワーを武器とするからというだけでなく、ラトロパワーが豊富で体質が硬めだから暖かい時期に体調が上がるからでもあり、この馬も全ダ[3.3.3.8]ですが4~9月に限ると④①①で④は準オープンで①①は1000万下と500万下、春のポカポカ陽気でウチパクでハンデ戦なら準オープンでも圏内突入はあるかと

ベストサーパスは父系がA.P.Indyで母父系がStorm Catで、ミスプロとSecretariatのクロスですから京都なら更に斬れそう

滝桜は△モンシュシュは前走◎でしたが、中京でベストパフォを叩き出す胴長のスペシャルウィーク×Seattle Slewを福島で本命に祭り上げてはいかんでしょう…ということで、ウォーエン×サンデーで母のHalo≒Sir Ivor2×5の機動力で走るフレイムオブピース型配合の◎リアルエンブレムと、ネオユニにBuckpasser3×4をもってきてダ中距離を先行捲る○ダノンアイガー

福島民友は◎カラフルデイズ
前走時にパドックを見て思ったんですが、In Reality4×4の影響か今はもうスプリンターと言いきれる体型になっていて、1200mのほうが買いやすい馬なのかもしれんなあ…と
福島もまだまだイン伸びですから、ロスなくイン差しならば

浄土平は△シュピッツェは前走道悪のアシストもあったと思われるので、押し出されて1人気ですが◎フィロパトール

父ジャンポケがHyperionの塊、母父Wild AgainがHyperionとNearcoを3×4でクロスする「3/4欧,1/4米」、そして母母クリヨンがCaerleon×Rivermanでナスキロラトロのクロスですから、自身も「3/4欧(3/4Hyperion),1/4米」の配合形

Hyperion基調の配合馬が古馬になって馬体が増えて前受けで一皮むけてきたのですから、決め手がなくて粘るだけの脚質なのでまた2着かもしれませんが、軸としては信用したいなと

今日は競馬場に出向いて帰り飲んだくれるので、回顧とかは月曜かな…

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土曜のレース回顧~柔らかすぎるキズナと、力馬っぽすぎるキズナの叩き合い

2013-04-27 16:34:20 | 血統予想

東京11R 青葉賞
◎7.ラストインパクト
○15.レッドレイヴン
▲13.アウォーディー
△18.アドマイヤスピカ
×5.ヒラボクディープ
レッドレイヴンの母ワンダーアゲンはグラスワンダーの全妹で北米芝G1勝ち馬。そこにスマートストライクが配されて父母相似配合で、ミスプロ系のしなやかさと母のパワーの両方を受け継いだ弱点の少ない中距離馬だが、ここを圧勝してダービーの本命級に祭り上げられるほどの大物かというと、走る馬なのは間違いないが、たとえばグラスワンダー産駒でいうとサクラメガワンダーとかシルクネクサスとか、まだそのレベルとの比較で語るぐらいの段階だろうと思うのだ。◎はラストインパクト。父がディープで母母がパシフィカスだからキズナと3/4同血で、「サンデー×ミスプロ×バックパサー」の黄金配合形でもある。ちょっとティンバーカントリーの緩慢さはあるのだが、ゼンノロブロイのように柔らかく強い好体質はさすがマツパク厩舎の良血と思わせるものがある。アウォーディーと叩き合って後続をちぎった大寒桜賞が一皮むけたかの強さだったし、ここへきての上昇度を評価した。そのアウォーディーはジャングルポケット×ヘヴンリーロマンスでヌレイエフ≒サドラーズウェルズ3×3、母はヘイルトゥリーズン3×5、これもジャガーメイル級に育って不思議ない素材で、大寒桜賞重視の予想となった。

京都9R あやめ賞
◎10.オツウ
○7.アクションバイオ
▲9.メイショウオオゼキ
△4.アーマークラッド
△11.エーシンエポナ
×2.サトノネネ
オツウはハーツクライ×トウカイテイオーのイメージ通りの斬れのある中距離馬で、1400mを使うのはおかしいと書いてきたし、前走は渾身の◎だったが惜しかった。G1ウィークで芝を刈って高速化する可能性は大だが、それでもここなら差し切ると信じる。メイショウオオゼキは好メンバー相手に新馬勝ちで新潟2歳4着の内容からも500万下にいる馬ではないが、ラトロワンヌ的なパワーが豊富な配合で冬場は体質が硬くなってスランプに陥った。パドックで身のこなしを確認したいが、ゴトゴトしてないようならば能力的にアッサリもある。

--------

ラストインパクトはほんとに体質はゼンノロブロイみたいで柔らかく強く、「サンデー×ミスプロ×Buckpasser」のA級馬の雰囲気がある馬で、好位のインでレース運びも満点でしたが、最後の最後にティンバーカントリーの血が足を引っ張ってしまったというか、いざ追い出しても前駆の捌きが硬いというか力馬っぽくて、ストライドがきれいに伸びきらないんですよね~

あれでも中京なら何とか届くんでしょうが、芝を刈りこんだ東京では弾けずで、ほんとに見てるほうもジリジリするような3着でした

たとえばこのティンバーのところがWoodmanやMiswakiならば、キズナのようにもう少しストライドが伸びてビュンとくるんでしょうが、いずれにしてもこの上がり11.4-11.6-11.7を差せないようでは、やっぱりダービーではちょっと足りんでしょうね…

ディープインパクト×Storm Catはナスキロ的柔斬れとHalo≒Sir Ivor≒Terlingua的機動力をONにするので、残りの母母のところは頑強なパワーの血を入れるほうが成功しやすいのですが、ヒラボクディープはここにもCaroとTom Foolが入るのでちょっと体質が柔らかすぎて、アユサンのようにギュンと加速できないしキズナのように豪快に伸び続けるわけでもなく、今日も直線半ばまで持ったままで後ろを待つ余裕で、どんだけ弾けるんやという手応えのわりには前をやっとこ捕まえたという勝ち方

だから現時点でのキャラでいうと、青葉とプリンシパルを走ってた頃のトーセンレーヴなんかと近いイメージかなと

キズナを更に柔らかくした配合のヒラボクディープとキズナを更に力馬っぽくした配合のラストインパクトのちょっともどかしい叩き合いで、皐月賞組と比較するとちょっともどかしい印象が残った青葉賞でしたが、キズナとヒラボクディープとラストインパクトの血統表を見比べてみるのも面白いですよ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105827/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100460/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104439/

京都は明け方に少し降りましたが、だんだん乾いてきてメインの頃には超高速と言っていい馬場、そして相当なインベタ馬場に

オツウは距離を1800mに伸ばして本領は発揮し出したもののけっきょくは2着つづきで、たとえ距離コースが合っていて能力が一番でも、馬場バイアスや展開が向かないと勝ちきれないこともあるのが競馬で、だからこそ限られた競走生活のなかで回り道になるようなローテはなるべく避けなければならないのだ…ということを私は言いたいし、それは紅梅や春菜を使ってきたときに書いたことなので結果論ではないです

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土曜のボツ予想~平坦小回りでHalo+Bold Ruler固め

2013-04-27 10:43:39 | 血統予想

陣馬は△ステラウインドはHalo≒Red GodとTom Foolクロスの小脚機動力型で、東京だと2000mでも2400mでもスローの注文がつくだけに、ヴィルシーナの3/4兄で妹より胴長だがHalo的脚捌きは似ていて、いかにも高速馬場の東京2400mがピッタリの◎ファルスター
前走の勝ち方からも現級で足踏みはなかろうと

下賀茂は△カレンミロティックはヒカルアマランサスの3/4弟で根はストレッチランナー、○ラブイズブーシェは前走時にも書いたように内回り向きの器用さはあるのですがヒルノダムールのようなステイヤーではないかとにらんでます

となると、母がフサイチコンコルド×トニービン×リィフォーでNorthern DancerとFair Trialが多く、フサイチコンコルドは肌に回ってもオースミイチバンやウキヨノカゼなど機動力を伝えてるし、母はバレークイーンのFair Trialを増幅した配合でもあり(トニービンとバレークイーンといえばグレースアドマイヤ)、そこにロージズなら明らかに内回り上等の機動力型、昨秋に本格化して現級の京都内2000mでオーシャンブルーと叩き合ったマイネジャンヌが高速馬場の好位イン有望で◎

ユウキソルジャーヒラボクビクトリーと相手はとりあえず内枠固め、△クランモンタナはLyphardのクロスなのにいつも出遅れて差に回るはめになるので、いつ届くのかがさっぱりわからない…

高湯温泉は◎アシュヴィン
Giant's Causeway×MachiavellianでHalo5×4、Terlingua≒Chieftain≒Sir Ivor3・5×5、前走のレースをみると細身で見るからに非力で、あ~こりゃ平坦小回り軽芝専門で新中京じゃシンドイ馬やなあ…と

新中京と外回りを除けば芝では②④①③で、同じ福島2000mの伊達特別4着は500万下のローカル戦としては最強クラスのメンツでしたから、あれぐらい走ればここも勝ち負け

ウエスタンディオも母がHalo≒Cure the Blues2×3で自身はBold Ruler4×5とBlue Moon≒Nothirdchance4×5ですから、いかにも機動力型のフレンチ産駒で、前走だけ走ればここも勝ち負け

ロジサンデーはデスペラードの3/4弟で母母のGraustark=His Majesty3×3の重石がきいていて、福島や中山で前に上がりをまとめられると常にジリジリ3着のイメージで、この母マイネノエルはロイスアンドロイス(トニービン×Key to the Mintで未勝利でもG1でも3着を重ねた究極のジリ脚持続野郎)みたいなイメージですな~

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Sharpen Upの中距離馬

2013-04-27 01:59:09 | 血統予想

レッドカドーRed CadeauxはスプリンターのCadeaux Genereuxの産駒なのに長いところでしぶといということは、Cadeaux GenereuxはあくまでTudor Minstrel4×5の「HyperionとLady Juror」的な体質脚質だけを伝えていて、Young GenerationやSharpen Upのマイラー的要素は伝えていないとみるべきでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006190010/

ちなみにCadeaux Genereuxの「Sharpen UpとShuntungとCrepelloとTantieme」の組み合わせは、ネオユニヴァースの母ポインテッドパスと似てますね~

この馬の血統表を眺めていると、マルチタレントのBlushing Groomの仕切りで、Cadeaux GenereuxとNureyevとLyphardが「Tudor MinstrelとForliとCourt Martialの組み合わせが発現させる、Hyperion+Lady Juror的粘り強さについて」朝まで議論しているという絵が浮かんできます

Cadeaux Genereuxの粘着力がネオユニヴァース的に発現したともいえるし、Tudor MinstrelやForliの粘着力がFairy KingではなくSadler's Wells的に発現したともいえるし、Sharpen Upがスギノハヤカゼではなくマルカダイシス的に発現したともいえる配合で、いずれにしても京都の高速馬場では買いにくいというのが私のイメージ

そもそも香港ヴァーズはSharpen Upの血を引く馬が強いレースで、07,08年連覇のDoctor Dinoは父がDiesisの孫Muhtathir、09年の勝ち馬DaryakanaはSelkirkの産駒、10年の勝ち馬Masteryは母がDiesis×ダンシングブレーヴ×Welsh Saintで、過去5年の勝ち馬のうち4頭がSharpen Up持ち

6月に香港競馬を観に行くので「ヨッシャ芝2400mのレースがあったら、Sharpen Up固めでいったろかい」と一瞬ほくそ笑んだんですが、私が行くのは沙田ではなくハッピーバレーのナイターでした…

いずれにしてもSharpen Upを持つのに中距離で強いということは、大なり小なり「HyperionとLady Juror」的な粘り強さを中距離で発揮しているということですから、ようするに香港ヴァーズはHyperion的にしつこい中距離馬が強いレースで、だからジャガーメイルも毎年好走するのだ…と納得して就寝

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~天皇賞

2013-04-26 14:06:04 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2013-2014』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当された競馬道OnLine様のサイトにて、栗山求と望田潤がG1予想を行います

今週の天皇賞は望田潤の担当で、有力馬3頭(ゴールドシップ、フェノーメノ、ムスカテール)の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、直前の予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2013/

京都は今日はちょっとどんより曇ってますが、土日はとりあえずお天気のようですね~

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ディープとキンカメとStorm Catがよろしくやってる今日この頃ですが

2013-04-25 18:53:37 | 配合論

いろいろな意味で日本向きの繊細さに欠けるため、Sadler's Wells と並んで「海外で成功しているけれど日本向きではない血統」の代表格でしたが、最近になってロードカナロア、Beauty Parlour、アユサン、キズナなど、日本の二大種牡馬(ディープインパクト、キングカメハメハ)との好相性を武器にこの血を抱える活躍馬が目立ち始め、再評価の兆しが見えてきた矢先でした
栗山求の血統BLOG~Storm Cat 逝く
http://kuriyama.miesque.com/?eid=707

Storm Cat肌がディープインパクトやキングカメハメハとニックするのは、その血脈構成=Northern Dancer+ナスキロ+First Roseが、ディープの母父Alzao(Northern Dancer+ナスキロ+Attica)やキンカメの母父ラストタイクーン(Northern Dancer+ナスキロ+Tom Fool)とニアリーだからでしょう

First RoseとAtticaとTom Foolのニアリーな関係

 ┌Pharamond
Menow
│└Alcibiades
First Rose
│┌Sir Gallahad
└△

┌○┌Sir Gallahad
│└△
Attica
│┌Pharamond
└△
 └△
  └Alcibiades

Menow
Tom Fool
│┌Bull Dog=Sir Gallahad
└△

というわけでディープ×キンカメから東京で斬れるデニムアンドルビーが出たのも当然といえば当然で、マルセリーナやファイナルフォームなどディープとラストタイクーンがニックスなのと同じ理由で、それは以前シマントガワ先生の「ディープ産駒で桜花賞馬をつくろう」でも書きました

シマントガワ先生の「ディープインパクトで桜花賞馬をつくろう」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fb0bba7b6d162ae32459aa470e174865

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