栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

10/27,28の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2018-10-30 09:22:31 | POG

『ディープインパクト好配合リスト(2018)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したシェーングランツ(牝2歳)が土曜東京11RのアルテミスS(G3・芝1600m)を勝ちました。

◎シェーングランツ(牝・母スタセリタ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016105068/
ソウルスターリングの半妹で、母スタセリタは仏オークスなど欧米でG1を勝ちまくった。本馬は父がFrankelからディープインパクトに替わったが、漆黒の馬体、重厚な動き、そして気品あるたたずまいは共通しており、スタセリタは世界レベルの名繁殖かもしれないと思わされる。極めて順調にきているようで、オークス姉妹制覇が現実味を帯びてきた。(望田)

◎シェーングランツ(牝・母スタセリタ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016105068/
社台サラブレッドクラブで募集価格8000万円。オークス(G1)と阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を勝ったソウルスターリングの半妹。母は仏オークス(G1・芝2100m)など仏米で6つのG1を制した名牝で、母としても規格外の存在かもしれないとの期待が大きい。母の「Monsun×Dashing Blade」という組み合わせは、アメリカでニューヨークH(G2・芝10f)など4つの芝重賞を制したノーブルステラと同じで、同馬はその後日本に輸入され、ディープインパクトと交配してノーブルコロネット(フィリーズレビュー-4着)を産んだ。スタセリタのほうが格上なのでG1馬を出せる可能性は大いにあるだろう。母の父 Monsun は芝2400m向きのドイツ血統で、Northern Dancer や Mr.Prospector はもちろん、Nasrullah すら持たない異系血統でありながら、優れた底力を伝えて世界的に成功を収めた。本邦輸入種牡馬ノヴェリストの父でもある。万能型で姉以上の活躍を期待。(栗山)

『望田潤のPOG好配合馬リスト(2018)』で望田潤が推奨したコルデトゥリーニ(牝2歳)が土曜京都3Rの未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

コルデトゥリーニ(牝・父ダイワメジャー・母ジプシーハイウェイ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016105058/
アマルフィコーストの全妹で、母ジプシーハイウェイはミエスク賞(仏G3・芝1400m)2着。母母ローズジプシーは仏1000ギニー馬。姉はいろいろあって桜花賞路線に乗れなかったが、まともなら桜花賞でも上位を争えただろうと思っている。メジャーエンブレムと似た配合の地力あるマイラー。(望田)

土曜京都9R萩S サートゥルナーリア(一口・栗山、POG・望田)
日曜東京8R精進湖特別 ブレステイキング(ディープ・栗山)
日曜京都9R鳴滝特別 スティルウォーター(一口・栗山)
日曜東京10R紅葉S レッドオルガ(ディープ・望田)
日曜京都11RカシオペアS エアウィンザー(POG・望田)
日曜京都12R1000万下 ボンセルヴィーソ(POG・望田)

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ソウルスターリングと比較しても長手の体型で中距離馬然とした加速のシェーングランツは、マイルのHペースについていけず、ユタカが直線で外に出しながら追ったらようやくエンジンがかかりはじめ、そこからは中距離馬の素質!素質!器!器!器!という差し切り



札幌のデビュー戦は私も現場に駆けつけて観ましたが、顔見知りの生産者さんたちも「…この仕上げで大丈夫かね?」と首をかしげるほどの緩さで、それが使われるごとに馬が見る見る良くなってくるのには「今年のディープ牝の一番馬(種牡馬辞典でも推奨)」と書いてきた私もビックリ
今でも見るからに重厚な中距離馬なので、JFや桜花賞を勝てるとはとても言えないですが、まさに器で差し切ったという勝利でした



コルデトゥリーニはデビュー戦はディープ産駒に斬れ負けという2着でしたが、荒れ馬場の稍重ならば負けられないところ
これで2歳のダイワメジャー産駒のPOG推奨は、アドマイヤマーズ、グレイシア、コルデトゥリーニ3頭とも勝ち上がりましたが、いずれも「Haloのニアリークロス」「トニービンやAlycidonやKrisでPretty Pollyいじり」「母父が中距離本格派」という、私がもう何年も提唱しているダイワメジャー黄金配合に則った馬です(日曜京都最終を逃げ切ったボンセルヴィーソなんかも同様)



サートゥルナーリアは父がキンカメからロードカナロアに替わって、リオンディーズがSecretariat≒Sir Gaylord的柔らかさを増した…というまさに配合のイメージどおりの馬です
京都外回りを下りながら抜け出すときの前駆の良さはエピファネイアと重なるところでもあり、いずれにしても大箱向きなのは兄たちと同じやろうなあ…と馬ナリ楽勝を見ながら小並み

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「重賞レース血統診断」JBCクラシックほか

2018-10-29 11:09:26 | 血統予想

NETKEIBAさんにて「重賞レース血統診断」と題して、基本的にはG1は全出走予定馬、G2G3は上位人気が予想される5頭の血統解説を書いています(毎週日曜夜更新)


http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=41556

今週はJBC3つと京王杯2歳SとファンタジーSとAR共和国杯を書いていますので、よろしければご一読ください。よろしくお願いします

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第158回天皇賞回顧~変幻自在Tom Fool、魂の逃げも差し切る

2018-10-29 10:56:19 | 血統予想

東京11R 天皇賞
◎5.スワーヴリチャード
○4.レイデオロ
△10.キセキ
△12.サクラアンプルール
今年の秋天は少頭数かつ確たる逃げ馬が不在。戸崎か川田が押し出されるか、いずれにしてもスロー必至で、大阪杯で後半4Fを45.3で走破したスワーヴリチャードがどこからスパートするかがまず見どころだろう。上がり800mの勝負ならばスワーヴとキセキの“東京のトニービン”決着もありうるだろうが、モーリスやラブリーデイが勝った年のように“ピッチがストライドを制する秋天”も一考したい。
東京芝のG1で最も上がり3Fが速かったのはエイシンフラッシュとローズキングダムが叩き合った10年日本ダービーで、これがキングマンボ系のワンツーだった。秋天でもスローの上がりのケイバになると、ラブリーデイやリアルスティールなどキングマンボの血を引く馬がよく好走している。
歴史的スローのダービーを制したレイデオロはもちろん、見るからにピッチ走法で小回りに良績が集中しているサクラアンプルールも、上がり3F特化ならば坂を最速ラップで駆け上がるだけで一発の目がある。上がり800mでトニービン、上がり600mでキングマンボ、この攻防と決め打ってみた。

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ダンビュライトが競走除外となってしまい、いよいよハナを切りそうなのがキセキしかいなくなり、これは歴史的スローの可能性がさらに高まったかと思われた第158回天皇賞

しかし馬場が速いとはいえ、終わってみれば勝ち時計はレース史上2位の1.56.8、これは前半1000mは59.4ですが後半が57.4と歴代最速だったからで、60.6-57.8の15年と比較してみても、平均に速いラップを刻んだキセキの逃げが生んだ好時計といえるでしょう

ダンビュがいなくなった時点で「もう俺が逃げるしかない」と腹をくくったのでしょうが、レースを壊すような変な逃げを打たなかったのはさすが川田

前にも書いたことがありますが、逃げ馬不在でみんな様子をうかがいながらゲートを出て何かが仕方なく押し出される、というシーンは今も昔もあるんですが、それでも昔はG1ともなるとね、ここは俺のが行くしかないだろうと腹を決めて、然るべきペースで毅然と逃げる乗り役さんがいたんですよね

天皇賞に出てくるような馬たちですから、重賞の二つや三つは勝っていたり大レースで好走したりという強豪ばかりですから、人気があってもなくても少なからず色気は持ってるわけで、そんななかで逃げたことのない馬がハナを切るというのはなかなか大変なのだろう…ということは外野でも理解できます

でも何かがハナに立たないとレースは成立しないわけで、ここは俺が行くしかないという結論に達したら然るべきペースで逃げる、そういう不文律のようなものが昔はもっとあったように思うんですよね

G1なんだからG1らしい内容のレースにするんだというのは、そこは突き詰めれば、サラブレッド競走そのものに対するリスペクトですよね

天皇賞なんだから変な逃げは打たないぞといわんばかりに、3角からもペースを落とさずうながしつづける姿に、川田のジョッキー魂を感じたのは私だけではないでしょう

もちろん前走毎日王冠でも先行して3着に残しているだけに、ルーラーシップらしい持続ストライドで走るキセキの長所を活かすには、中盤緩めて上がり特化にするのではなく、平均に速いペースを刻みつづけるべきだろうという頭はあったでしょう

おお3角でも川田は緩めんなあ…このペース展開やと俺の馬券は何も当たらんやろなあ…でもそれは俺が悪かった、俺の読みが間違ってた、川田将雅という男をあまりにも見くびってました

歴史的スローのダービーを向正スパートで制し、本格化ハーツクライが持続力で抜け出したJCで2着に追い込み、そして緩みないペースの秋天では中団から前を射程圏に余裕の差し切り

レイデオロの強さを一言でいうならば、好走パターンの多様さ、決まり手の豊富さということになるでしょうが、それこそがTom Fool的スピードのオールラウンドさを体現しているといえるのではないかと



繁栄しつづけるウインドインハーヘア牝系においても、レディブロンドの分枝はTom Fool≒Attica4×5的なオールラウンドなスピードが持ち味といえ、Tom Foolってのはオールラウンドで配合的にも使い勝手がよくて、そして遺伝力もなかなか強いんですよね

1~3着馬については、NETKEIBAの「G1出走予定馬全頭血統解説」より再掲します

レイデオロ
レイエンダの全兄でゴルトブリッツの甥。牝祖ウインドインハーヘアはディープインパクトなどを産んだ名繁殖。代々Tom Foolのニアリークロスを重ね、一言でいうと機動力や自在性に長じた中距離馬。“ナスキロ柔いラブリーデイ”というイメージの馬だ。折り合いさえつけば行っても差してもOKで、ダービーのように途中から動くこともできる。東京芝2000ならスローの好位差しが最も勝ち味があるか。(距離◎スピード○底力◎コース○)



サングレーザー
母母ウィッチフルシンキングはパッカーアップS(米G2・芝9F)勝ち馬で、産駒にメーデイアやロフティーエイムがいる。パワーと粘りに長けた牝系といえるが、本馬はSir Gaylordのクロスを持つディープ産駒だから、しなやかなストライドで斬れるタイプ。前の駆動がいいので、京都外回りがベストコースで東京はセカンドべストとみたい。距離適性は1800m前後だろう。坂を上がってから斬れ味で差せる展開になれば。(距離○スピード◎底力○コース○)



キセキ
母母ロンドンブリッジは桜花賞2着で、ダイワエルシエーロやグレーターロンドンなどを産み繁殖としても優秀。ルーラーシップ×ディープインパクトは勝ち馬率64%で、ディープ肌では最も成功している組み合わせだ。毎日王冠では2番手から流れ込んで3着と久々に好走。これで東京と外回りでは[3-1-2-1]で、父譲りの重厚ストライドは大箱向き。2000mに延びるのはプラスなので、ここも先行ならば食い下がれる。(距離○スピード△底力○コース○)



川田が魂の逃げでトニービンのゾーンのレースに持ち込んだのに、トニービンの大将は後方のままで、最後はミルコも追うのをやめていました

競馬場にいるとブログに長いコメントを書き込む時間はなかなかないので、「パドックはレイデオロが抜群」とだけ書いておきましたが、それはスワーヴリチャードが素晴らしい出来とまではいえないかな…という感想も含んでのものでした

スワーヴにとって東京2000はベストパフォーマンスを出せる最適条件やと私はみていますが、それだけに陣営としてもギッチギチに仕上げなくても何とかなるかなぐらいの、ちょっとした気の緩みはあったのかもしれないなと、映像で見た馬体にもそれぐらいのちょっとした緩みが感じられました(もちろんスタート後に寄られたのが最大の敗因ではあるのですが)

逆にサングレーザーはそぎ落とすだけそぎ落とした究極の中距離仕様という体つきで、こうなるとSir Gaylord的な後駆の薄さもより際立つなあ~と

そんな後駆なので坂で急加速できないところは今でもあり、だから東京だとヨーイドンよりは今日のように流れたほうがいいし、モレイラも「残り200mからの伸びがよかった」とコメントしています

マカヒキについては直前の追い切りをみてもね、どうも古馬になって、フレンチデピュティ的な頑強な筋肉、ダンベルや鉄アレイを使ってつけたような筋肉が増えているように見えて仕方ないんですよね

そのぶん3歳時のしなやかさはやや影を潜めてきた感もあり、弥生賞で前の馬に襲いかかるときのシーンなんかを思い起こすとね、あの頃は弓を引き絞って放つときのような、もっとしなりを伴った「ビュン」があった

頑強になって雨の札幌記念を捲り上げるようなタフさは増したのかもしれないですが、あの「引き絞ってしなってビュン」が戻ってくるのかどうか、そこをもうしばらくウオッチしてみたいです

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日曜のボツ予想~高速東京、ディープかハーツか

2018-10-28 09:46:25 | 血統予想

カシオペアは◎トリコロールブルー
Doronic≒Busted4×6を持つステイゴールド産駒で重賞でも常に重い印を打ってきましたが、母ペンカナプリンセスが愛1000ギニー2着のマイラーで、Nureyevとノーザンテーストが強い体型はマイラーっぽいといえばマイラーっぽい
外1800は2戦2勝なのに距離が長くなると案外弾けないところがあるので、今回ここで◎を打ってみたいなと…アイドリーム牝系のエアウィンザーは本質内回り向きやと思うのでね





土曜の東京芝は雨上がりでもえらい速い時計や上がりが出ていましたが、となるとハーツクライよりディープインパクトだろうということで紅葉は◎レッドオルガ、ミルコならエリモピクシーを前で受けさせるはず

精進湖もハーツとディープが人気を集めていますが、プレステイキングはディープ産駒にしては少しモッサリしたところがあるので、ここはリュヌドール大箱不敗伝説継続とみてルヴォワールに◎



さてこれから支度して競馬場へ、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では天皇賞と鳴滝特別と東京2Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop

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土曜のボツ予想~今週もトニービン~エアグルーヴ祭りなのか

2018-10-27 09:46:07 | 血統予想

国立は◎プリュス
仏オークス馬サラフィナの娘でジェニアルの3/4妹、Mr.Prospector4×5にDarshaanでナスフリートな配合のヴィクトワールピサ牝駒で、シンザン記念でも◎にしましたがもっと走っていい素質馬
引っかかる気性が出世を妨げているといえるのですが、前走はあのペースで外枠にしては我慢がきいたほうで、ここはオルレアンローズがいるのでもっと流れそうだし、血統的にちょっと渋った馬場もプラスなので



東京8は◎レッドオールデン
母がPulpit×Chief's CrownでSecretariat≒Sir Gaylord4・6×4、自身はMr.Prospector4×4にキンカメとエアグルーヴとChief's Crownを通じるナスペリオンのクロス
北海道で走るたびにこれ大箱向きやでと書いてきた馬で、前走もコーナー加速がイマイチでしたが、ここは待望の東京で先週のトニービン祭りにも乗りたい





新馬戦はまあパドック映像を見てからですが、東4は母系にフレンチデピュティとRelaunchが入るヘニーヒューズ黄金配合ファンタジオ、牧雄さんの目に止まったフレンチデピュティのダート馬、という意味でも注目ですが、しかしノルマンのグリグリ人気にぶつけてくるんですね

今日は昼から大阪で人と会うのでウインズで打ってますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではアルテミスSとスワンSと萩Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします

http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop

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競馬道OnLine「BLOOD穴ライズ!」、NETKEIBA「ウマい馬券」10/27,28

2018-10-26 16:36:37 | 血統予想

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2018-2019』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーがスタートしています
10/27,28は栗山求の担当。よろしければご覧ください(前夜18時公開です)


http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」は通常どおり、1日3Rアップします
すでに土曜の重賞二つは入稿済ですが、今週より担当の意向により、1レース提供200Pを400Pに値上げすることになりましたm(_ _)m 今後ともよろしくお願いいたします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop

今週の新馬は、土東5レッドベルディエス(一口&POG)、日京5アルディテッツァ(一口&POG)
アルテミスはアフランシール、グレイシア、シェーングランツとPOG推奨3頭出しなのでそれぞれ頑張ってもらいたいですが、予想は願望なしで書いてますよ(・∀・)

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雑感18/10/25

2018-10-25 16:46:03 | 血統予想

◆Rafhaの息子

日本馬2頭が参戦したコーフィールドCはトップハンデBest Solutionが3~4角の長い直線で先頭に押し上げ、ゴール前の叩き合いを制してこれで独豪のG1を3連勝

母Al Andalyyaがワークフォースと3/4同血でNureyev≒Sadler's Wells3×2、そこに非Northern DancerクロスのKodiacを配した教科書的な「3/4Northern Dancerクロス」



Kodiacは名種牡馬Invincible Spiritの3/4弟ですが、この兄弟は母Rafhaが非Northern Dancerかつ上質なアウトサイダー血脈なので、産駒は「3/4Northern Dancerクロス」で配合が決まりやすいんですよね

"Hyperion的に小さいデインヒル"というイメージの馬で長距離でも頑張りを見せてくれそうですが、欧州の実力馬がここを勝つとメルボルンはハンデが重くなりそうな

Invincible Spiritといえばウオッカ仔タニノミッションが先週東京で新馬勝ち、兄姉はウオッカを大きくしたような馬が多かったのですが、こちらはGreen Desertを日本向きに柔らかく煮込んだ感じの好マイラーで、これまでのウオッカ産駒とは雰囲気が違ってまた楽しみですな(・∀・)




◆カナロアグルーヴ

先週はエアグルーヴ牝系のロードカナロア産駒が新馬で1着と3着、この配合のJRA出走はこの2頭だけで、キングカメハメハ×エアグルーヴはHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス継続になりドゥラメンテやルーラーシップなどが出たスーパーニックスですが、カナロア産駒においても早くも成功の兆しが見えております




カナロア産駒はヌレサドクロスが成功しており、またトニービンとも相性がいいようにナスペリオンのクロスがよく走っているので、そらダイナカール牝系とは合わないはずはないです

トニービンといえば、土日の東京芝1800以上の勝ち馬はウラヌスチャーム(父ルーラーシップ)、エフティイーリス(父ルーラーシップ)、クロノジェネシス、ドミナートゥス(父ルーラーシップ)、ペルソナデザイン(父ハーツクライ)、ランフォザローゼス(母ラストグルーヴ)とエアグルーヴ~トニービン天国でしたがさて今週は


◆モレイラ

以下はモレイラの今年の競馬場別成績で、やはり箱が小さいほどあの神重心&神コーナリングが活きる、といえそうなデータが今のところは出ています



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「重賞レース血統診断」天皇賞秋、スワンS、アルテミスS

2018-10-23 19:53:04 | 血統予想

NETKEIBAさんにて「重賞レース血統診断」と題して、基本的にはG1は全出走予定馬、G2G3は上位人気が予想される5頭の血統解説を書いています
今週は天皇賞とスワンSとアルテミスSを書いていますので、よろしければご一読ください。よろしくお願いします


http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=41504
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&wid=CH92

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10/20,21の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2018-10-23 17:35:46 | POG

『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で栗山求が推奨したフィエールマン(牡3歳)が日曜京都11Rの菊花賞(G1・芝3000m)を勝ちました。

◎フィエールマン(牡・母リュヌドール)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105075/
サンデーサラブレッドクラブで募集価格1億円。母リュヌドールは伊仏でリディアテシオ賞(伊G1・芝2000m)を含めて3つの重賞を勝った。04年のジャパンC(G1)にも出走しており7着。同じ3歳馬だったハーツクライに先着を果たしている。母の父Green Tuneは仏2000ギニー(G1・芝1600m)とイスパーン賞(仏G1・芝1850m)の勝ち馬で、Nijinsky+Ocean's Answer(≒Storm Bird)+Mr.Prospectorという配合構成はマジックストーム(ラキシスとサトノアラジンの母)と酷似している。2代母Luth D'Orは極上の異系血統で配合に奥行きを与えている。4分の3姉ルヴォワール(父ハーツクライ)は新馬戦とミモザ賞(3歳500万下・芝2000m)を連勝しているので、血統から受ける印象ほど完成は遅くはないのかもしれない。ただ、初子と2番子は競走馬になれず、3番子ルヴォワールは2連勝のあと一頓挫と、体質的に強い血統とはいえない。そのあたりのリスクを承知の上で一発を狙ってみたい。(栗山)

『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)ハーツクライ編』で推奨したロジクライ(牡5歳)が土曜東京11Rの富士S(G3・芝1600m)を勝ちました。

ロジクライ(牡・母ドリームモーメント)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105995/
ディープインパクトと同じBurghclereにさかのぼる牝系で、母ドリームモーメントはMachiavellian×DanzigでNatalma4×4。ドリームモーメントの全姉にロイヤルヒロインS(米G3・芝8F)に勝ったMagic Missionがいる。そこにハーツクライで Halo3×4、ちょっと母のスピードが軽すぎる印象もあるが、そこは牝系のスタミナで重石をきかせたい。ちなみにFinal Strawの父ThatchはSpecialの全弟。(望田)

『望田潤のPOG好配合馬リスト(2018)』で推奨したワールドウォッチ(牡2歳)が日曜京都4Rの新馬戦(芝1200m)を勝ち上がりました。

ワールドウォッチ(牡・父Iffraaj・母Baldovina)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016110001/
母母バルドウィナはペネロープ賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬でジュエラーやワンカラットの母。IffraajはRibchesterなどを輩出するGone West系のマイラー種牡馬。父がNorthern Dancer4×3、母父がNorthern Dancer3×5で、母母ヴァルドウィナだけはNorthern Dancerを全く引かない「3/4Northern Dancerクロス、1/4仏異系」の配合形が決まっている。(望田)

『ディープインパクト好配合リスト(2018)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したワールドプレミア(牡2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

ワールドプレミア(牡・母マンデラ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104854/
ワールドエースの全弟で、欧G1を3勝した名馬Manduroの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着。3代母MandelaugeはAlycidon=Acropolisの全きょうだいクロス4×3で、母系はHyperionとドイツ血脈のスタミナが強い。POG向きとは言いがたい血統ではあるのだが、ワールドエースが3歳時に見せたポテンシャルは今でも忘れられない。(望田)

ワールドプレミア(牡・母マンデラ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104854/
セレクトセール当歳で落札価格2億4000万円。マイラーズC(G2)をレコード勝ちし、皐月賞(G1)でも2着となったワールドエースの全弟。母マンデラはドイツの名馬 Manduro(ジャックルマロワ賞、プリンスオブウェールズS、イスパーン賞)の半姉にあたる良血で、現役時代に独オークス(G1・芝2200m)3着、ポモーヌ賞(仏G2・芝2700m)3着、サンタバーバラH(米G2・芝10f)3着などの成績を残した。アメリカでも好走しているのは堅い馬場への適性という面で大きい。「ディープ×Acatenango」の成績は父の平均値を大きく上回る。兄に似れば切れ味タイプか。(栗山)

『一口馬主好配合馬ピックアップ(2017)』で栗山求が推奨したアーズローヴァー(牝2歳)が日曜京都1Rの未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父キンシャサノキセキ
母ヴィアンローズ(Sevres Rose)
牝 募集価格:2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104423/
Lady Berry4×4という狙った配合です。Lady Berryはロワイヤルオーク賞(仏G1・芝3100m)、ポモーヌ賞(仏G3・芝2700m)を勝ったステイヤーで、繁殖牝馬としても成功。Vert Amande、Indian Rose、Le Nain Jauneと3頭のG1馬を送り出しました。牝系も発展しています。本馬は、父キンシャサノキセキ、母の Sevres RoseがいずれもLady Berry牝系の出身。冒頭に記したとおりLady Berry 4×4という牝馬クロスを持っています。本馬の4分の3兄ローズミラクル(父フジキセキ)がアイビスサマーダッシュ(G3)で5着となっており、Lady Berry クロスを抜きにしても悪くない配合で、これにLady Berryクロスが加わった本馬は楽しみな存在です。現時点で409kg、体高は143cmしかありませんが、5月7日生まれなのでまだ成長の余地があります。芝向きのスプリンター~マイラーでしょう。(栗山)

『望田潤のPOG好配合馬リスト(2018)』で推奨したブラヴァス(牡2歳)が土曜京都3Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

ブラヴァス(牡・父キングカメハメハ・母ヴィルシーナ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104729/
ヴィクトリアマイル連覇ヴィルシーナの初仔で、ヴィブロスやシュヴァルグランの姪。この牝系とキングカメハメハの配合はレアだが、Kingmamboとハルーワスウィートを通じるMr.ProspectorとNureyevとRibotのクロスだから悪い方向にはいかないとみる。ラブリーデイのような機動力をみせてくれそうだ。(望田)

土曜東京8R1000万下 ウラヌスチャーム(一口・望田)
土曜東京11R富士S2着 ワントゥワン(ディープ・栗山)
土曜東京11R富士S3着 レッドアヴァンセ(ディープ・望田)
日曜東京6R500万下 ロジスカーレット(POG・望田)
日曜新潟9R500万下 サラドリーム(一口・望田)

--------

土日の京都の新馬は全て現場でパドックを見たんですが、コメント欄にも書いたように、日曜5Rは一周目でワールドプレミア、2周目でエスポワールが出馬表も何も見なくても目に止まりましたね
ワールドプレミアはワールドエースのデビュー当初と比較してもちょっと渋い体質で(よりHyperion的な体質脚質と言ってもいい)、なのに上がり11.2-11.7を抜け出してきたのはさすがですが、大成するには兄以上に前で受けたほうがいいタイプやと思うので、そのあたりユタカが今後どう乗ってくるか注目したいですね



バルドウィナの孫はワンカラット仔のワントゥワンとキスミーワンス、そしてこのワールドウォッチとJRA出走3頭とも勝ち馬
見てのとおりNorthern DancerもTurn-toもMr.ProspectorもNasrullahも入らない流行血脈とは無縁の仏アウトサイダー血脈で(クロスはArdelle≒Cadmus4×3)、そこに2世代サンデー系やNorthern Dancer系やMr.Prospector系を配するだけでバルドウィナが堂々の1/4異系になるのでどうやっても配合が決まりやすい



アーズローヴァーはりろんちさんとか知り合いがけっこう持ってる馬なので、「やっぱりLady Berryのクロスはフレンチの鉄人に任せて安心ですね(・∀・)」と言ってたんですが、それから5時間半後にフレンチなディープで菊花賞を差し切ったわけです
ちなみにこの牝馬クロスを持つキンシャサノキセキ産駒は以下のように高い勝ち馬率を誇っており、エストもバーミーブリーズも芝で勝ってるしアーズローヴァーも芝もいけそうな走りですよね

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第79回菊花賞回顧~フレンチなディープ、フレンチの鉄人を背にフレンチな差し切り

2018-10-22 10:32:37 | 血統予想

京都11R 菊花賞
◎12.フィエールマン
○9.エタリオウ
▲3.ブラストワンピース
ブラストワンピースはペルシアンナイトやディアドラやモズカッチャンと同じく母系にヌレイエフとニジンスキーが入るハービンジャー黄金配合。ダービーでは◎にしたが直線進路があればもっと際どかった。ただハービンジャー産駒は2000mぐらいが最も斬れる印象があるし、530キロの馬体も長距離を走るにはちょっと肉付きがよすぎる。不器用なところがあるので内枠も歓迎とはいえないだろう。
エポカドーロはダービーの内容だけでいっても距離延長はブラスト以上に不安がある。グレイルは器は大きいが母方の血から中山向きだと書いてきた(だからセントライトでは◎にした)。ジェネラーレウーノは先行馬総崩れの中いつも一頭だけ踏ん張っているのは凄いが、グラスワンダーとデインヒルが表現されたパワー型だから、田辺といえども淀の長丁場ではレース運びが難しいだろう。
フィエールマンはラジオNIKKEI賞では小回りのコーナリングが一息で、直線だけで猛然と追い込んだが届かず。フランス牝系のディープ産駒だから斬れ味は一級品で、しかも一戦毎に鋭さを増してきている。京都外回りは合っているしルメールとも手が合うタイプだ。典型的な中距離馬だが、母母父ノワールエトールはサッカーボーイと似た血脈構成でフランスの長距離戦で活躍した。この淀の長丁場向きの血も拠りどころに◎。キャリア3戦だが器の大きさではヒケをとらないはずだ。

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馬券的にはユタカに長者コースを阻まれたということになりますが、ユーキャンスマイルはダンスインザダークに似た馬というイメージではあったけれど、乗り難しくてデビュー当時から手を焼いてきたこの馬を、大一番で満点のポジション・満点のコース取り・満点の仕掛けでもってきたのには脱帽するしかない

1~3着馬の血統についてはNETKEIBAの全頭解説より

フィエールマン
母リュヌドールはリディアテシオ賞(伊G1・芝2000m)やポモーヌ賞(仏G2・芝2500m)に勝った。その父Green Tuneは仏2000ギニー馬。ラジオNIKKEI賞は小回りのコーナリングが一息で、直線だけで猛然と追い込んだが届かず。フランス牝系のディープ産駒なので斬れ味は一級品で、しかも一戦毎に鋭さを増してきており、京都外回りは合っている。典型的な中距離馬だが、母系の血からしても3000mはこなせるだろう。(距離○スピード◎底力◎コース◎)



エタリオウ
母ホットチャチャはQエリザベス二世チャレンジCS(米G1・芝9F)勝ち馬。ステイゴールド×Storm Cat系はツクバアズマオー、キャットコイン、シャルドネゴールドなどと同じ。母系にAlycidonやハイハットやSharpen Upが入るので、ステイゴールド産駒の配合としても及第点といえる。右回りは内にササるのでなかなか乗り難しいが、京都外回り自体は合っている。ミルコがどんな秘策を練ってくるか。(距離○スピード○底力○コース◎



ユーキャンスマイル
ノガロの全弟で、チャペルコンサートの甥で、母ムードインディゴは府中牝馬S勝ち。母母リープフォージョイはオメノニ賞(伊G3・芝1000m)勝ち。キングカメハメハ×ダンスインザダークはラブリーデイやショウリュウムーンと同じ。ダンスインザダークが強い体型走りなので菊花賞で手を出してみたいところもあるのだが、右回りは内にモタれるので乗りにくい。主戦のユタカに手が戻るのはプラスだろう。(距離○スピード○底力○コース○)



サッカーボーイ的なスタミナと斬れを引く純フランス牝系に、北米血脈の塊Green Tuneを唐突にアウトブリードして生み出されたのが名繁殖リュヌドール

そこにディープインパクトが配されて、配合どおりにフレンチなWild Riskな斬れを武器とする、惚れ惚れするようなストライドで走るフィエールマンが生まれました

いつも書くようにレースは生き物で、いろんな菊花賞もいろんなスプリンターズSも存在するわけで、たしかに今年の菊花賞は予想されたようなスタミナ勝負・持続戦にはならなかった

しかしトライアルには見向きもせず大一番をにらんでフレンチの鉄人を早々と確保し、京都外回りのスローの密集した馬群をこれぞフランス競馬の粋なのだといわんばかりに差し切ってみせた、これもまた79回を数える菊花賞の一コマなのです

フィエールマンは小回りは向かないという理由でラジオNIKKEIは◎にしませんでしたが、以下のようにリュヌドールの仔は大箱では負け知らず



今年の菊花賞はステイゴールド産駒の取捨や分析にこだわってる人が多かったですが、ではそもそもステイゴールドとは何ぞや、なぜ菊や春天でステイゴールドが強いのか

フィエールマンの母母父Noir et Orはエヴリ大賞(仏G2・芝2400m)とコンセイユドパリ賞(仏G2・芝2400m)の勝ち馬で、その母父CarvinはWordenにFine TopにBadruddin(≒Mahmoud)ですからディクタスとニアリー

そこにPrincely Giftの孫でNearco4×3を持ち母父にSupreme Court(牝系Pretty Polly)を持つラインゴールドが配されたというのは、Princely Giftの娘でNearco3×3のロイヤルサッシュの牝系にディクタスが配され大成功したのとまあまあ同じようなことをやってるわけです



ああそうか、ザックリいうとNoir et Orはサッカーボーイ=ゴールデンサッシュとニアリーで、フランスの芝2400mのG2を勝ったニアリーサッカーボーイのNoir et Orが母母父におるんやな、と

水曜の夜にここまで掘った人は、フィエールマンがルメールのエスコートでサッカーボーイ的ステイゴールド的に淀の長丁場をくだってくる絵が描けた人は、早々と射精してしまって木金土はベッドの隅で煙草吹かしながらレースを待つだけやったと思いますよ(私はそうでした)

Noir et Orを見たことがなくても、Noir et Orの産駒や孫を見たことがなくても、その血統表から描けるイメージだけでオナニーできてしまうのが血統予想の面白いところなのでね

Noir et Orはたぶんサッカーボーイみたいなやつなんですよと、だからきっと京都外回りを上手にくだることができますよと、そういうイメージを提供できるような血統予想をいつも書きたいなあ…とは思っています

今年の菊花賞は、Noir et Orとステイゴールドが上手にくだって叩き合ったレースでした

でもいくら血統派がNoir et Orでうなっても、やっぱりスローでディープか、やっぱりノーザンか、やっぱりルメールか、とばかり言われるのはあんまり面白くない(^ ^;)

秋華賞のアーモンドアイと菊花賞のフィエールマンの勝利で、“天栄主導”がますます幅を利かせてくることでしょうが、運よく当たったときに言わせてもらうならば、大グループの思惑や都合を深読みして予想するのは、もうちょっとみんな飽き飽きしてるんやないかと

だからせめて、短距離と長距離はね、短距離は今年はダーレーが牙城を崩してみごとに春秋連覇を果たしましたが、菊花賞や春天ぐらいはなんとか崩せる馬が出てきてほしいとは思うし、崩せるような人馬に◎を打ちたいなあ…と思うのです

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