栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

牝系の礎、血統論の幹

2014-03-31 09:34:20 | 配合論

たとえばステイゴールドやダイワメジャーの産駒なんかをみると、Lady Angela3×2のノーザンテーストが及ぼす影響力を今でも実感できるわけですが、笠シショーが「サラブレ」の連載で書いていたように、Hyperion3×2のHighlightとか、Nearco3×3のロイヤルサッシュとか、Blue Gay≒Revoked1×2のBlue Burstとか、Balladier≒Blue Larkspur3・4×3のMy Bupersとか、Busanda≒Striking2×3のNumbered Accountとか、2×3ぐらいの強いインブリードが名牝系の礎となっているケースは極めて多いのです

だからSadler's Wells≒Nureyev3×2とかDance Number≒Numbered Account2×3とか、そういうことを今も狙ってやらなければならないし、同時に強力な緊張を緩和できるMonsunとかメジロマックイーンのようなアウトサイダーな名血も遺していかなければならないし取り入れていかなければならない

内外の大レースの勝ち馬の血統表をしみじみ眺めていると、けっきょく配合史のあとがきに書いてあるような、血統論の基本の基本に立ち返ることになります

私が配合史的血統論を考え方の幹としているのは、St.SimonもDominoもNearcoもLady JosephineもNasrullahもNorthern Dancerも、サンデーサイレンスもノーザンテーストもブライアンズタイムも、みんな同じ切り口で、「3/4と1/4」の概念で斬れるからに他なりません

それこそが幹であって、○○と××はニックスやとか、△△と▲▲はニアリーやとか、☆☆のクロスは重が巧いんやとか、そういうのは枝の話にすぎないんですよね~

でもG1の予想とか、POGの馬選びとか、そういう日常の競馬のお仕事においてはどうしても枝の話中心になってしまうわけで、血統に興味を持っていただくには枝のほうがとっつきやすいのもたしかなのですが、そこから幹に導く説明能力や証明能力が相変わらず足りんよなあ…と自省する日々でもあります

今週は「血統クリニック」はお休み(水曜にガンガン飲めるぞ~)、本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」では大阪杯とダービー卿CTの有力馬の血統解説を書いています

今週は2場開催で重賞は二つだけなので、3頭ずつ書こうかな~

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3/29,30の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2014-03-30 23:17:30 | POG

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2013)』で取り上げたディスキーダンス(牡3歳)が日曜中山4Rの未勝利戦(芝2200m)を勝ち上がりました。

◎ディスキーダンス(牡、母ダンスフォーママ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104309/
アイリッシュダンス~ハーツクライでおなじみのビューパーダンスの牝系。母はNorthern DancerとFair TrialとNothirdchance≒Revokedと「War AdmiralとLa Troienne」をクロスする相似配合で、ステイゴールドにパワーを付与できる繁殖牝馬だ。シルクメビウス的な配合パターンともいえる。

■土曜中京3R500万下 アドマイヤキンカク(ディープ好配合・栗山)
■土曜中京10R大寒桜賞 ワールドインパクト(ディープ好配合・栗山)
■日曜阪神9R四国新聞杯 アンレール(一口・望田/ディープ好配合・望田&栗山)

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ダイワメジャー黄金配合《2014最新バージョン》

2014-03-30 17:48:19 | 配合論

当ブログの読者の方ならご承知のことと思いますが、ダイワメジャーはDrone的な血、具体的にいうと「ナスキロ+Tom Fool」的な血と相性が良く、たとえば重賞勝ち産駒7頭(カレンブラックヒル,コパノリチャード,エピセアローム,ダイワマッジョーレ,エクセラントカーヴ,トーセンベニザクラ,マーブルカテドラル)でみると

Drone(Sir Gaylord+Tom Fool)…カレンブラックヒル、トーセンベニザクラ
Storm Cat(母TerlinguaがSecretariat+First Rose)…カレンブラックヒル
Sir Ivor(Sir Gaylord+Attica)…ダイワマッジョーレ
A.P.Indy(母Weekend SurpriseがSecretariat+Tom Fool)…エクセラントカーヴ

コパノリチャードの場合は、母母父Caerleonの母ForeseerがRound Table×Hail to Reason×PharamondなのでここがDroneとニアリーで、Caerleonはゴールデンナンバーの母系にも入ります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010106552/

マーブルカテドラルがもつSeattle SlewもBoldnesianがBold Ruler+Hail to Reason+Sickleで母父Pokerがナスキロなので、まあDrone的な血脈構成と言っていいでしょう

他にアフリート(母父Venetian Jester)やGone West(母Secrettame)をもつ牝馬との配合もなかなか勝ち上がり率は高く、それも全て「ナスキロ+Tom Fool」で説明できます

そして上記7頭にはもう一つ共通点があって、それは「ノーザンテーストが持つLady Angela3×2に対して、Pretty Polly血脈を合わせている」こと

Pretty Polly(Gallinule)
│├Molly Desmond→Lady Angelaの3代母,Luthier,Great Nephewの5代母
│├Dutch Mary→Donatelloの3代母
│└Polly Flinders→オンリーフォアライフの5代母
Miranda(Gallinule)※Pretty Pollyの全妹
└Mirawala
 └Sind→Sans Taresの父

┌Wild Risk
Worden
│┌Sind
└Sans Tares

┌Wild Risk
Le Fabuleux
└△
 └△
  └Sans Tares

7頭をこれで分類してみると

Hyperion+Donatello…ダイワマッジョーレ(Vaguely Noble~Aureole)、エピセアローム(Fabulous Dancerの3代母Belladonna)、トーセンベニザクラ(ホワイトマズルの母父Ela-Mana-Mou)
Luthier…エピセアローム
Sans Tares…カレンブラックヒル(母Le Fabuleux4×4)、コパノリチャード(母系にWorden)、マーブルカテドラル(母父エリシオにWorden)

たとえばカレンブラックヒルは母チャールストンハーバーがDrone≒Terlingua3×3で、これだけでダイワメジャー産駒としてはある程度のスピードは保証されているといえます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106230/

一方でチャールストンハーバーはLe Fabuleux4×4でもあり、しかも母系に入るGreat Nephewはノーザンテーストと同じSister Sarahの牝系ですから、カレンブラックヒル自身はNorthern Dancer4×5にNearctic≒Sybil's Niece5×5・6となり、このようにPretty Polly=Mirandaの全姉妹の血を、5つのラインを通じてしかも近世代に4×4レベルの濃さで受け継いでいることが、他のダイワメジャー活躍産駒との違いといえるでしょう

そしてコパノリチャードの場合は、Northern Dancer4×5と、トニービンのオンリーフォアライフと、そして母系の奥のWordenからPretty Pollyの血を引いています

ホワイトマズル肌と相性が良いのも、Droneが入るのはもちろん、その母父Ela-Mana-MouがAlycidon4×5にDonatello5×4・6と「Hyperion+Donattelo」の塊だからというのもあるでしょう

吉田善哉氏のPretty Polly好きは有名でしたが、このダイワメジャーの代表産駒2頭の血統表を見たら何ておっしゃるでしょうか(・∀・)

というわけで、ダイワメジャー産駒の黄金配合《2014最新バージョン》は

(1)HaloにDrone的組み合わせ(ナスキロ+Tom Fool)を合わせることで柔らかさと俊敏さを増す
(2)Lady AngelaにPretty Polly血脈を合わせるのが隠し味で、これが重賞レベルでの底力につながる

ザックリいうと(1)が打率で(2)が長打力ってイメージですかね~

5月のPOGシーズンまであたためておこうかと思っていたネタなんですが(すでにPOG書籍用にはこのパターンで選別してます)、コパノリチャードの見事なG1勝利に敬意を表して、ここで書かせてもらいました

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高松宮記念回顧~エキサイトする間もなく直線先頭

2014-03-30 16:50:21 | 血統予想

中京11R 高松宮記念
◎9.ストレイトガール
○4.レッドオーヴァル
ストレイトガールは昨夏に復帰以降[6.2.0.0]。負けたのは中41週の休み明けと、インベタ馬場で外を回らされて猛然と追い込んだものの、フォーエバーマークの逃げ切りを捕えられなかったキーンランドCだけ。しかも母のような夏馬かと思っていたら冬場に復帰して中京と京都で2連勝、輸送も高速馬場も左回りも全てクリアして、満点の答えを出しつづけて、ついに短距離女王の座をつかむところまで上り詰めてきた。この昇竜の勢いはヴィクトリアマイル直前のエイジアンウインズ(同厩で同父で配合パターンもソックリ)とダブるが、前走の勝ちっぷりならばもうカレンチャン級のスプリンターという評価でいいだろう。手先のパワーが凄いので道悪もOK、人気だがまずは単を。レッドオーヴァルはディープにミスプロとナスキロが入って若いころは外回りでしなやかに斬れるタイプだったが、古馬になって馬体が増え、体つきやレースぶりからも父母のハイペリオン的な頑強さが発現してきたように見える。今ならタフな馬場になっても我慢しそうだし、川田が前哨戦で感触をつかんでいるのも好感で、中京芝1200mは1400m寄りの差しが決まりやすいコースだからこれを相手としたい。

中山11R マーチS
◎5.ジェベルムーサ
○9.グラッツィア
▲10.エーシンゴールド
△2.ドコフクカゼ
△15.ソロル
×1.グランドシチー
×13.クリソライト
注4.ナカヤマナイト
注12.クリノスターオー
◎の母母アニマトリスは仏G2マルレ賞勝ちで英オークスで3着した活躍馬。母アビラはデインヒルとアレッジドを通じるリボーとフラワーボウル≒デターミンとプリンスジョンのクロスだからかなりのパワー型で、このパワーが強く表現されているから急坂小回りを捲るような脚質だと、レパードS4着の頃からブログやキャロットクラブの会報などで書いてきた。その後の2連勝をみてもやはり中山と阪神の1800~2000mがベストコースだろう。前走も余裕綽々の捲りで楽勝、同コースならここも期待大だし、父アグネスタキオンならば雨で時計が速くなるのもプラス。中山1800mで一雨あれば○がベルシャザールを封じたラジオ日本賞の再現アリで、馬券的な妙味はこれか。

--------

コパノリチャードは揉まれ弱いとか馬群を嫌うから逃げているわけではなくて、3代母アルガリーがWild Risk3×4でこの激気性を受け、周りに馬がいるとエキサイトして力んで走ってしまうので力を出せないだけで、今日は極悪馬場のしかも1200mのHペースで、エキサイトする間もなくウワーッと走って直線先頭に立ってしまったという勝ち方(^ ^;)

「道悪は前向きな馬を狙え」という格言通りの結果となりましたが、道悪そのものも上手だったし、気分よく走らせたミルコもさすがでした

ストレイトガールはパワー抜群なので道悪はこなすと思ってましたが、こんな馬場でこんな時計になるとスプリンターとしての絶対能力でねじ伏せられなかったという意味で、まあ結果論ですが良馬場のほうがよかったかなと

他の馬については「血統クリニック」再掲を読んでいただきたいですが、レッドオーヴァルはパドックでも馬体充実が目立ったし、今日のところはダメでしたがこれはヴィクトリアマイルが楽しみじゃないかと思ってます(・∀・)

サンデー系種牡馬はディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ、ダイワメジャーの4強時代といっていいでしょうが、それぞれの母系をみるとBurghclere、ノーザンテースト、トニービンとHyperion的重石がシッカリきいており、母系に入るHyperionの重みをまた噛みしめさせられた週末でもありました

コパノリチャードの勝利に敬意を表して、この後「ダイワメジャー黄金配合《最新バージョン》」について書きます

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血統クリニック再掲~高松宮記念

2014-03-30 15:49:53 | 血統クリニック

ストレイトガール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100301/
オースミフライトやオースミコスモの近親で、母ネヴァーピリオドはタイキシャトル×デインヒルで
Northern Dancer5×4
Herbager4×5
Buisson Ardent≒Bold Hour6×5・6
Flaring Top6×6
という父母相似配合で、現役時代は1200mで3勝をあげた。ストレイトガールも主に母のスプリンター資質で走っているというべきだろうが、母がパワー体質で典型的な夏馬だったのに比べると、こちらは父フジキセキやHalo3×4から柔らかさも受け継いでいる。また母がデインヒルとNijinskyとThatch=Specialを使った相似配合で、そこにフジキセキという図式はエイジアンウインズと似ており、エイジアンをより短距離型にしたようなタイプだとも書いてきた。ステゴ×デインヒルやミッキーアイルなど、母系に入るデインヒルのパワーをサンデー系のしなやかさで日本向きにカスタマイズすることで成功する、というのは最近のトレンドと言えよう。
父フジキセキ×牝祖タイセイカグラという組み合わせは本馬とその全姉ゴールデンアスク(未勝利)、オースミコスモ(重賞3勝)、ワキノキルシェ(2勝)と抜群の相性だが、このニックスについてはブログで詳しく説明したつもりなので下記リンクを参照してください。
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/772f8a57713dfa5c47f18219d80cdd88
昨夏に復帰以降[6.2.0.0]、負けたのは中41週の休み明けと、インベタ馬場で外々を回らされてフォーエバーマークの逃げ切りを捕えられなかったキーンランドCだけ。夏馬かと思ったら冬場に復帰して連勝、輸送も高速馬場も左回りも全てクリアして、満点の答えを出しつづけてついに女王の座をつかむところまで上り詰めてきた。この昇竜の勢いもヴィクトリアマイル直前のエイジアンとかぶるが、前走の勝ちっぷりならばもうカレンチャン級のスプリンターとして扱っていいのではないかと思う。手先のパワーが凄いので道悪はこなす。

レッドオーヴァル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103743/
名繁殖コートアウトの娘でストロングリターン、ダイワマックワン、ブレイクチャンス、ウィケットキーパーの妹にあたる。この母の仔らしいミスプロ的マイラー体型で、若いころはディープにミスプロとナスキロが入ってしなやかに斬れる1400m寄りマイラーというイメージだったが、ディープにVaguely Nobleが入ってBurghclere≒Aureoleのニアリークロス、そして母が4×3でもつSmartaireもHyperionとSon-in-Lawの組み合わせを内包するので、古馬になってジワジワ成長し、牡馬一線級相手と互角にやれるぐらいの逞しくなってきたし、Hyperion的に実直な伸びになってきてもいる。もともと外回りのほうが斬れるタイプで、ベストは東京と京都外1400mだろうが中京芝1200mはこういうタイプの差しが決まりやすいし、川田が前哨戦で感触をつかんでいるのも好感。いいところまで差せると思う。

マジンプロスパー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007104807/
アドマイヤコジーンというよりはノーザンテーストが強いというべきマイラー体型で、Cozzene系らしい柔体質でスプリンターとしては少し動きが緩慢で、母がHalo≒Stop the Music3×4だから脚捌きは無駄がない。重賞での4連対は阪急杯1着2着とCBC賞1着2回、ベストは1400mの上がり12秒戦で、中京芝1200mはそういう1400m寄りの馬が好走しやすいロケーションだということだろう。完全に勝ちパターンだったハクサンムーンを差し切った13年CBC賞が上がり11.0-12.0。ハクサンムーンを捕えきれず掲示板も外した13年高松宮が上がり11.0-11.6。今年は上がり12秒戦になる可能性が高い。

サンカルロ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102822/
母母ミスセレクトが伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち馬で、そこにCrafty Prospectorが配された母ディーバはGold Digger≒Fleet Nasrullah(NasrullahとBull DogとCount FleetとDominoとSunstar)3×5、War Relic6×5でCrafty Prospector産駒らしい手堅いスプリンターだった。そこにシンボリクリスエスが配されたのが本馬で、Bramalea≒Gold Digger≒Fleet Nasrullah4×4・6、Seattle SlewとSecretariatを通じるボルキロクロス、そしてEight Thirty≒War Relic7×6・7。母方の影響が強い短めマイラー体型で、シンボリクリスエス産駒としてはナスキロ柔さよりもRobertoパワーのほうが強いので、急坂1400mベストの差し馬となったという解釈。
阪急杯はコパノリチャードがHペースで逃げたので、必殺でワンパターンなイン差しがハマって2着。2010年の阪急杯3着以降、もう足かけ4年も「阪神内1400mマスター」として走りつづけているのは立派で、1200mは少し忙しいのだが11年と12年の高松宮で2着、急坂コースで上がり12秒決着で直線前が開けば2着には間に合う。東京と京都で実績がないのは京王杯もスワンも上がりが速すぎるからで、13年高松宮はスローで上がり11.0-11.6だったので出番はなかったが、今年は上がり12秒戦になる公算が強くこの馬が間に合うパターンか。

ハクサンムーン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102527/
母チリエージェは全5勝が1400m以下でバクシンオー産駒らしい快速娘、その母メガミゲランも芝1200mのオープン特別を2勝した遅咲きのスプリンターだった。フォーティナイナーがミスプロ系屈指のパワーとスプリントを誇るのはTom Rolfeの強大なパワーに因るところが大で、そしてTom Rolfeの強大なパワーは母父Romanに因るところが大で、このRomanはノーザンテーストの母父系のChop Chopと「Sir Gallahad,Buchan,Commando」が共通する近似血脈だから、両者が出会うとラインクラフト、ユートピア、ヴァンクルタテヤマ、シャドウスケイプとダートや短距離向きのパワー加速になりやすい。しかもバクシンオーの場合は母クリアアンバーが「Bull Lea(父Bull Dog)とCommandoとSun Briar(父Sundridge)」の組み合わせのクロスでもあるので、フォーティナイナーとバクシンオーの組み合わせはほとんどがダートのスプリンターだ。一方でメガミゲランはMill ReefとモガミとBuckpasserを通じるLa Troienne血脈のクロスをもち、また父アドマイヤムーンがもつSharpen Upと母母父シェイディハイツがもつAlycidonが「HyperionとDonatello」の組み合わせでこれはいつも書くようにLady Angelaと脈絡する。
血統どおりのスプリンターだが、若いころはアドマイヤムーンとバクシンオーの柔らかさが強すぎて少し非力なところもあった。しかし前述したようなパワーや頑強さをONにする仕掛けにより、デビュー当時から30キロ以上も体重が増え、A級スプリンターとして完成したのが昨年のCBC賞。マッチョになったことで特に出脚が抜群に良くなり、最初の1Fでサッとハナに立ってしまうので他に競りかけるスキを与えない。ここもコパノリチャードとのハナ争いだとすると、最初の5,6完歩で1馬身ぐらい出てしまうだろうから競りようがないと思う。オーシャンも相変わらず抜群のダッシュで4角でも手応えはあるようにみえたが、あれだけ失速してしまったのはパワー馬場が合わないという理由だけではないだろう。これで中10週以上は[0.1.0.2]、昨年のオーシャン大敗から一変したから、休み明けは動かないという面も少なからずあるのではないか。ただ後述するが芝中京芝1200mというのはピュアスプリンターが逃げ切りにくいコースで、これまで行われた上級条件(オープン~1000万下)19鞍で逃げ切り勝ちゼロ([0.1.3.15])という事実は重い。この馬自身はCBC賞2着に高松宮3着と新中京芝1200mで好走しているのだが、本格化したこの馬が開幕週の馬場を絶好のラップで逃げてもマジンプロスパーに捕まってしまうのが新中京芝1200m、という言い方もできるのではないかと。あと週末の雨予報も歓迎ではないだろう。

レディオブオペラ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100717/
UAEオークスDevoteeの姪にあたるが、本物の良血名血が居並ぶダーレーの繁殖群のなかでは目立つ牝系ではない。Singspiel×KingmamboでSadler's Wells≒Nureyev3×4はライブコンサートと同じだが、こちらは母系のDanzigの影響が強いスプリンター体型。4代母Family StyleはTom Fool3×4で、その母父Bladeはエイシンバーリンの母父でもあるナスキロ血脈。自身はHalo3×4にSadler's Wells≒Nureyev3×4、この二つのクロスを併せ持つところはロゴタイプ的で、全体としてはパワーとしなやかさのバランスがとれた配合というべきだろう。
シルクロードは大きく馬体を減らしてストレイトガールにアッサリ交わされてしまった。今回は馬体を戻して巻き返したいところだが、"硬肉ビリーヴ"と命名しているようにパワーとピッチで加速するタイプで、ピッチで先行する馬よりもストライドで差す馬のほうがやや優勢という傾向も垣間見えるレースだけに、コース替わりはプラスとは言えないように思う。高松宮よりはスプリンターズで重い印を打ちたいイメージなのだ。

コパノリチャード
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010106552/
コパノオーシャンズの3/4弟で、3代母アルガリーの孫にコパノフウジンがいる。ダイワメジャーはDroneのような「ナスキロ+Tom Fool」的な血脈と抜群に相性が良く、Caerleonの母ForeseerもPrincequillo×Hail to Reason×PharamondだからニアリーDroneで、この血を母系にもつパターンからは本馬やゴールデンナンバーが出ている。本馬の場合は母系にBlushing Groomも入るのでHalo≒Foreseer≒Red God3×4・5といってもよく、これが動きの俊敏さや脚捌きの軽さにつながっているわけだが、一方で母父がトニービンなのでHyperion的な粘り強さもあり、3代母アルガリーがWild Risk3×4なのでカッとする気性も受け継いだようで、現状はハナを切ったほうが落ち着いて走れるようだ。
阪急杯は1200m並みのHペースで押しきり、開幕週の馬場を味方につけたとはいえ、1400mで逃げると本当に強い。牝系とノーザンテースト譲りの伸びのない短距離体型で、1200mがことさら忙しいということはないだろう。ただし気合いを付けて逃げた前走を見てもハクサンムーンのほうがダッシュは全然上だから、ハクサンの外を引いてしまうとハナを切るのは難しいのではないか。ハクサンの内を引いてハクサンが番手で控えてくれれば望みが出てくるが、その場合でも楽な逃げにはならないだろうし、前述したように逃げ切りが難しいコースということを考えると重い印は打ちにくい。

スノードラゴン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104268/
おなじみのロイヤルサッシュ牝系だがノーザンテーストもディクタスもくぐらない傍流で、母マイネカプリースは桜花賞で5着し全3勝を芝短距離であげたが、近親に他に目立った活躍馬はいない。マイルもこなしたが芝向きのスプリンターだった父と母の配合で、Caro3×4、Princely Gift5×5、そしてCozzeneの母とMill Reefを通じるナスキロクロスと、Nasrullah血脈を使った父母相似配合。アドマイヤコジーンの牡駒は概して晩成でもあるから、ここで芝替りで激走があって驚けなかった...という後付けはできる。父よりは脚長でタヤスツヨシのラトロ硬肉も受け継いでいて、快速スプリンターというよりは1400m寄りのパワー型というべき馬だろう。オーシャンはエアレーション馬場もよかったと思うし、もう一つ時計が速くなると対応しきれない可能性も高そうだが、週末は雨予報だけに渋れば印を回す手も。

スマートオリオン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100200/
母トロピカルレディーはダ短距離で3勝をあげたが、ウイニングチケット×ロイヤルスキー×ハードリドンという字面はスプリンター然としないし、そこにグラスワンダーが配された本馬も同様。グラスワンダー×トニービンはアーネストリーと同じでこれはAmerigo≒Severn Bridge(Hyperion,Precipitation,Point Duty,Nearcoが共通)のニアリークロスになるが、ウイニングチケットの母系に入るテスコボーイもNasrullahとHyperionとJury(Precipitationと同じHurry On×Bachelor's Double)の組み合わせ。そう言われてみるとこの馬は、サクラバクシンオーとかダイタクヤマトとか、テスコボーイの血を引いていたスプリンターたちとどこか重なるものがあるし、母系にテスコボーイの血を引くグラスワンダー産駒にはマイネルレーニアやセイウンワンダーなどわりとスピードが出やすい傾向もみられる。
オーシャンは33.9-35.0というこのレースとしては緩いラップで流れ、3番手のインからラチ沿いを抜けてくるという全くロスのないレース運びで、中山芝1200mに向いたレース巧者という勝ち方だったが、いきなりG1で勝ち負けというほどの説得力まではなかったように思う。もう少し馬体や加速に凄みが出てくれば...というところ。

マヤノリュウジン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103884/
母父キンググローリアスの父母Mudvilleがボールドラッド×Tom Fool×Striking(War AdmiralとLa Troienne)なので、村田牧場必殺のキングヘイロー×モガミポイントとやってることは同じ「キングヘイロー黄金配合」。ただしこの馬の場合は母母父ノーザンディクテイターのところにもう一本「War AdmiralとLa Troienne」のBetter Selfが入るだけに更に力馬寄りに出ていて、ベストは阪神内1400mだと書いてきた。中京芝1200mだと斬れ味が少し足りない気がするので馬場が渋ってほしい。

ガルボ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101163/
「マンハッタンカフェ×Caerleon」の黄金配合で、母がNijinsky≒Far North3×3だからヒルノダムール的な配合パターンでもあるが、母母父ファストトパーズ(仏2000ギニー)のマイラー資質とChop Chop≒Roman的なパワー加速が主にONになったマイラーで、パワーと機動力の活きる中山1600mと阪神内1400mでベストパフォーマンスを叩き出してきた。1200mは少し忙しいし、直線の長い中京で好位差しではちょっと味がなさそうだ。

インプレスウィナー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007106743/
ブライアンズタイムの牝駒によく見られるような短距離体型をしているが、ストライドはわりときれいに伸びるので東京でもピュッと斬れる脚を使える。オーシャンは終始勝ち馬の直後のポジションで勝ち馬が抜けた後を追うように差してきて、差し馬の中では最高に立ち回っての4着だから、1200mのG1ではワンパンチ足りない感。中京芝1200mは1400m寄りの差しが決まりやすいコースだが、この馬は手先の俊敏さだけで差すのでどちらかというとスロー向きではあるか。

シルクフォーチュン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006104625/
13年スプリンターズSは上がり2位、同年京王杯SCでは上がり1位を計時しており決して芝がダメな馬ではないが、Nureyev3×3の硬肉でパワー加速すぎて意外に使える脚が一瞬で、その脚の使いどころが(芝ならなおのこと)難しい。ノリなら死んだふりで直線だけに賭けるのだろうが...。

リアルインパクト
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103244/
種牡馬ディープインパクトはしなやかな体質と無駄のない脚捌きを高いアベレージで伝えるので、スプリンター牝馬と配合しても中距離をこなすマイラーが出るし、重々しいステイヤー牝馬と配合しても2000~2400mで斬れる中距離馬が出るし、ようはどんな牝馬との配合でも1600~2000m近辺に寄せてくる。本馬はこのところ520キロを超えるようになり母譲りの短距離的な頑強さが発現してきたようにも見え、ずっと1800mベスト説できたが今は1400~1600mが適距離かもしれない。ただ前走は出遅れでノーカンとしても1200mはやっぱり少し忙しいし、「父中距離×母短距離」だから先行してナンボの血統で、1200mで差しに回って味があるタイプではないだろう。

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日曜のボツ予想~馬体が増えたアドムーン

2014-03-30 10:53:20 | 血統予想

常総は◎バロンドゥフォール○ライズトゥフェイム
ディープ産駒は今開催の中山でなかなか勝てないですが(単回値10円台)、それでこの人気に甘んじているのならばむしろ買いたいというか、ディープ産駒としてもわりとパワーはあるほうじゃないか…と

四国新聞は◎イリュミナンスはずっとひいきにしてきたしこれからの馬やとも思っていますが、高倉くんはスキッフルの仔というだけで後ろから行きそうで寒い予感しかない…(^ ^;)
アンレールはいかにもバレークィーンらしい機動力型で、小回りで狙い続けてきましたがここは外回り
ここはマンカフェ×Kingmamboが何と3頭出し、つまりAlleged≒Passadobleが計6本(・∀・)、しかもディープ×Kingmamboの全姉妹アルママーナ=サンレガーロも揃い踏みで、母父Kingmamboだらけの大運動会
でも一番Hyperionらしい馬はというと、小柄でジリ脚ですがデビュー当時から馬体を30キロ増やしてきて6歳の今が全盛期かと思える○サンレガーロで、ディープ×Vaguely Nobleの成長力はトーセンラーが実証済みですから、10-11だけ買ってNureyevだらけの大運動会を観戦

心斎橋は◎サカジロロイヤル、道悪の阪神内1400mはベスト、この人気なら

六甲は◎フィエロ
母がロックオブジブラルタルの全妹でつまりミッキーアイルとは3/4同血、オープン級のマイラーだと◎を打ちつづけてきましたが、前走も1京の高速上がりで着差こそ僅かでしたが内容は余裕十分、手先の強さが凄いマイラーで阪神ならもっと強いし道悪もOKでしょう

名古屋城は人気3頭はそれぞれ有望でメイショウタマカゼも力をつけているだけに泥んこ馬場で熱戦になりそうですが、このレース1人気の☆アドマイヤツヨシやハクサンムーンやアルキメデスなんかを見てのとおり、「サンデー×ミスプロ」のしなやか体質を伝えるアドマイヤムーンは思った以上に非力な産駒を出し、出世する産駒は古馬になって体重が増えて頑強になって本格化を辿ることが多い
◎スノードンも地味に馬体を増やしていて、松籟なんて上がりの速い競馬でもよく食い下がっており、Mr.Prospectorを継続クロスしつつ「War AdmiralとLa Troienne」的パワーも重ねた好配合、Seattle Slewも強い長手の体型でもともと外回り向きの持続差しが持ち味、小倉の重で勝ち鞍があり、ここは条件は全部揃いました

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ドバイ国際レース雑感

2014-03-30 09:37:22 | その他

・デューティーフリーはペースが速かったこともあって直線は各馬脚が上がり気味、ジャスタウェイの持続力と斬れ味の両方が際立ったレースだった

・シーマクラシックは2000m通過が2分4秒ぐらいだったので、残り2Fを23秒台でダッシュするジェンティルドンナ得意のレースになり、そういうレースでシリュスデゼーグルが相手なら負けられないが、強引かつ引っ張らずにピンチを回避したムーアもさすが

・タペタのレースはブライトラインが見せ場をつくったように芝でも重賞級の裏付けがないとスピードに対応できない。ベルシャザールは3角から手が動き始めたようにコーナリングで後れをとった感じで、ヴィクトワールピサの勝ち方を思い起こしても、ザックリ言うとワールドCは「Haloクロスの皐月賞馬」に向いた質のレースと言えるかも

・当ブログで以前紹介した南アのチャンピオンVariety Clubは好配合

・短距離はなんだかんだ言って香港の層が厚い(「燃えよデブゴン」は中学生のとき観に行きました)

・ハーツクライとディープインパクトとステイゴールドは世界のどこでもリーディングを争えるし芝中距離の大物を出せる種牡馬である。それはサンデーの血の芝中距離における優秀さはもちろん、母系に入るHyperionの重要さも改めて教えてくれる

中京は芝ダとも不良ですか、高松宮は道悪を見込んで予想しましたが、まだ降ってるしこれは回復しないでしょうね…

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高松宮記念とマーチSを予想しています

2014-03-29 20:06:56 | 血統予想

先ほど「No.1予想」に高松宮記念、「馬券総合倶楽部」に高松宮記念とマーチSの予想を入稿しました~
土曜はミモザ賞の1点予想がうまいこといきましたが、日曜も◎○1点やってますのでよろしくお願いします(・∀・)

さて、一息入れてドバイに備えましょうかね~

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土曜のレース回顧~どれもこれも弾けきれず

2014-03-29 16:58:45 | 血統予想

阪神11R 毎日杯
◎4.ピークトラム
○12.ラングレー
▲5.アドマイヤヤング
△11.シンガン
△14.ステファノス
×6.アズマシャトル
×9.パドルウィール
注2.エイシンブルズアイ
ピークトラムは血統・体型・走りからみてマイラーではなく1800mぐらいがベストだろう。これまで1800m以上はきさらぎ4着に京都2歳4着と食い足りない内容だが、どちらも馬体重が480キロを超えていた。482の白梅賞でも10着に沈んだことを思えば、あと10キロ絞れたほうが動けるという見立てでいいのではないか。前走よりは馬体は減っていると陣営は言っているし、好位で揉まれず運べれば一連の手堅さを見直せる。

中山9R ミモザ賞
◎3.ハピネスダンサー
○2.ムードスウィングス
ハピネスダンサーはメイショウサムソン×クロフネのイメージ通りのパワー型中距離馬で、前走は少し時計のかかる馬場になって牡馬相手にしぶとく食い下がったが、今の中山の馬場はピッタリだし距離延長もプラスだからここはチャンス。ムードスウィングスはラヴィンライフの3/4妹でギュスターヴクライとも父と母母が同じ3/4同血の間柄、ハーツクライ×エルコンドルパサーだから距離延長も中山替わりもプラスで、田辺も前走で跨っているから差し損ねはないだろう。エクセレントビューは1800mベストでパープルセイルは東京向きの走りだけに、この◎○に絞れるとみた。

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毎日杯は直線外から有力馬たちが追い込んでくるのかと思いきや、ゴール前1Fが12.4とかかってどれもこれも弾けきれず、最内からジワジワとマイネルフロストが出たところがゴール

マイネルフロストは母がグラスワンダー産駒でDanzig3×3、Bramalea≒Gold Digger4×5、Hail to Reason4×6という父母相似配合、父ブラックタイドはディープインパクトの全兄でHalo≒Sir Ivor3×5ですから、スクリーンヒーローやメイショウカンパクやミエノワンダーなんかのようにグラスワンダーの掻き込み走法をHalo的脚捌きに改良した配合というべきで、1800mで機動力と斬れを兼備していて弱点が少なくて実に手堅い馬

とはいえエイシンブルズアイは相変わらず阪神だと坂で勢いが鈍るし、ステファノスはパワー型すぎて良だと差し切るところまではいかず、ラングレーはサトノアラジン同様ディープ×Storm Catの緩さを引きずっている現状、アズマシャトルは母系の機動力で走るので内回りベター、そして今日も馬群の中でピークトラムのAureole魂は呼び起こされることはなく、やっぱりみんながみんな弾けられないなかで、弱点の少ないマイネルフロストがジワジワ抜けだしたところがゴール、と表現するしかない毎日杯でした

日経賞は後藤がスローで逃げて上がり11.9-11.7-11.1-11.9ですからラップだけみると前が残りそうなのですが、ウインバリアシオンが大外ひと捲りで決めてしまい、直線は外からホッコーブレーヴが追い込んで2着

ウインバリアシオンはPromised Landのクロス5×6をもつだけに外回り向きの斬れもあってストライドで走るほうですが、オルフェーヴルとやってた3歳時と比べると随分肉がついたなあ~という体つきで、中山でスムーズに捲れるようになったのはそのあたりでしょうかね

ハーツクライ産駒の獲得賞金上位を検索すると、ジャスタウェイ以外は軒並み6歳馬が上位に名を連ね、まあステイゴールドもそうなんですが母系にトニービンやノーザンテーストを引くだけに、特に牡駒は成長力に富むものが多いです

東京2400m専門と言っていいホッコーブレーヴの激走には驚かされましたが、今の中山芝は外捲りのロングスパートが決まりやすく、弥生賞のワンアンドオンリーや中山牝馬のフーラブライドのようなストライドで走るタイプは、持続力に自信があるなら外を回してしまって正解、という馬場です

だから皐月賞も、テイエムオペラオーやゴールドシップが持続力あるストライドで間に合った、あんな決着も考えられるんじゃないかと

ハピネスダンサーはメイショウサムソン産駒らしい伸びのある体型の中距離馬で、あまり速い動きはできないのですが今までバテたことは一度もなく、母クロノロジストはプライマリーコードの全姉でフサイチリシャールと同血で、おなじみの「フレンチデピュティ×サンデー×ラスティックベル」のニックス配合ですから中山のパワー馬場もピッタリでした

母のパワーで先行し父のスタミナで粘る中距離馬で2400mはドンとこいですが、東京のスローだと斬れ味のある馬にやられそうなので一雨ほしいかな

ちなみに今日は最高馬体重は[1.0.0.4]でした

日曜の中京は午前中「強い雨」、高松宮は道悪想定で予想しましたが、◎は変更なしでヒモに道悪で浮上しそうなアレとアレを付け足して…という感じですか

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土曜のボツ予想~中京の坂を駆けあがるRoberto

2014-03-29 09:40:27 | 血統予想

君子蘭は大人気ですが◎アルトゥーナ
白菊も外回りならこれが◎でしたが、ハーツクライ×A.P.Indy×アンティックオークション、エクセラントカーヴとコレクターアイテムとカレンミロティックを足して割ったような配合どおりのイメージの馬
外1800~2000mがベストだし、京都内1600m→阪神外1800mで2馬身はパフォーマンス上がるでしょう

相手はチューリップ組になっちゃいますが、▲ナムラユキヒメは過去の好走例がいずれも1800mの先行流れ込み、ここが前が薄くそんな競馬ができそうだし、ヨハネスブルグ産駒でミスプロとNijinskyとナスキロのクロス、母がNorthern Dancerのクロスなしという成功形、母系の奥にはフレンチな斬れとスタミナが入り、体型に伸びが出て体質が柔くなって、小柄な牝馬で走りをみても芝1800mでフワッといったほうがよさそうなタイプに思えるので、これを絡めてみますか~

大寒桜は○ワールドインパクトが大人気、ディープ産駒ながらHyperion的に粘り強い脚質で川須なら先行必至ですから持ち味は出せるでしょうが、まあしかし前走も完全に勝ちパターンなのに後ろからケツ押したくなるほどのジリ脚で、こう出たら出たでやっぱり完成は古馬になってからではないかと

ここはスローと読めば、中京芝2000mでラブリーデイが好走するパターン、直線のヨーイドンで急坂をRoberto的に駆け上がったもん勝ちということで、Bull Lea曲飛でRoberto的加速の◎ハギノハイブリッドをあえて頭に

▲マハロチケットはキンカメ産駒で母もNorthern Dancer4×4というのがほめられないですが、母系にCaerleonが入ってクロスがMill Reefですから外回り向きの斬れがあり、前走も超スローの加速ラップを直線半ばからストライドが伸びて差し切り、これはストレッチランナーでしょう

名鉄や最終レースはリアルタイム進行で考えます(^ ^;)

「No.1予想」ではミモザ賞を、「馬券総合倶楽部」ではミモザ賞と毎日杯を予想していますので、そちらもよろしくお願いします

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