栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2021-2022」

ヨハネスブルグPOG黄金配合

2014-02-27 15:33:38 | 配合論

先ほど「血統クリニック」アーリントンCを更新しました~
メンバーが確定して、想定に出てなかった馬が入ってたら追記しますが、その場合はブログでもお知らせします

ヨハネスブルグはStorm Cat≒Narrateのニアリークロス(Storm Bird≒NijinskyとBold RulerとPrincequilloが共通)2×3なので、Storm Cat的なスピードを確実に伝えしかも完成が早い…というのは初年度産駒の活躍でハッキリしました

そして2歳重賞を制した代表産駒2頭、ホウライアキコとフクノドリームの配合から学べることは、父がNorthern Dancer絡みのインブリードなので母父か母母はNorthern Dancerを持たない(母がNorthern Dancerについてアウト)というのがまず大原則、かつ2歳時から能力全開にするには「Northern Dancer+ナスキロ」の組み合わせとミスプロをクロスする、というのがひとつの成功パターンではないかということ

ホウライアキコ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100693/
フクノドリーム
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105841/

一方でホウライアキコ(プレイメイト)もフクノドリーム(Never Bend,Fappiano)も、オジジアンに入るBlue Eyed Momoと脈絡する「War AdmiralとLa Troienne」の組み合わせが母系に入る点は見逃せないポイントで、オジジアンのラトロパワーも押さえておかないと、ちょっと緩いというか短距離をグイグイ加速するパワーに欠ける体質になりがちなのです

というわけで、

・母がNorthern Dancerクロスを(少なくとも4×4レベルの濃さでは)持たない
・Northern Dancer+ナスキロの組み合わせのクロス
・Mr.Prospectorのクロスと、「War AdmiralとLa Troienne」のクロス

これを現時点での「ヨハネスブルグPOG黄金配合」としたいです

アーリントンに出てくるタガノブルグはヨハネスブルグ産駒で、母父がサンデー系で母母父がWoodmanですから、ホウライアキコと似たアウトラインの配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105000/

母系の奥にハイインロー(SwapsとFlower BowlとTudor Minstrel)が強いのも好感が持てますが、父がサンデーではなくスペシャルウィークなので、父も母もNorthern Dancerのクロス(自身はNijinskyのクロス)になるぶん、アキコよりは配合が落ちる…というのが私の評価ですかね~

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カイハチマン

2014-02-27 12:53:39 | その他

GCの番組で秘かに気に入っているのが「岡部フロンティア NIPPON馬紀行」
月火水とルーチンワークをこなし、金土は週末の予想的なお仕事に追われる…というのが毎週の平常の流れで、そんななかで木曜の出馬確定前の木曜11時という私にとっては一番ゆる~い時間帯に(たいてい追い切り映像を観ながら血クリの最終校正をやってる)、岡部さんが子供のような笑顔で小さな在来馬に跨っている絵をみると、何だかホッとするのですよ(・∀・)

--------

ところで馬券で年間トータルプラスの人って、全体の何%いるんでしょうかね~?

たとえばトータルプラスの人が増えるということは同じだけトータルマイナスの人も増えるわけですから、馬券上手が増えることが日本競馬界の未来につながるかというと、そこはちょっと微妙やと思うのですよ

「今年はトータル回収率80%、控除率ぶん負けちゃったけど、20%ぶん競馬の面白さを十分堪能したから、一年間競馬やっていろいろ楽しいこともあったから、来年も競馬をやるし小遣いの範囲内で馬券も買おう」

この「回収率80%である程度の満足を得て、長年競馬を趣味の一つとして楽しむ層」(以下カイハチマン)というのは、共有クラブの会員さんに置き換えても同じことが言えるんじゃないかと思いますが、ミスター合田ふうにいえば「極めてヘルシーな客層」というべきでしょう

だから評論家もトラックマンもライターも予想屋も、馬体派もラップ派も血統派も、リーディングジョッキーも名調教師も凄腕厩務員も、大牧場のオーナーもやり手のエージェントも、もちろんJRAの中の人たちも、みんながみんな、カイハチマンを一人でも増やすためにそれぞれの立場で何ができるのか…ということを考えていくしかないんじゃないかと

「儲からないから競馬なんか止める」こんな人はいつの日か去っていきます

見切りをつけて家を出ていく前に、荷物をまとめて玄関で靴ヒモ結んでるときに、「ちょっと待って、でも競馬ってこんなに面白いんやで」と引き留めて、20%のマイナスと引き換えになるぐらいの楽しさを提示することで、いつの間にかカイハチマン仲間にしてしまう、我々マスコミがやるべきことはまずそれでしょう

競馬ブームの絶頂期に、それを先頭に立ってやっておられたのが井崎脩五郎さんやったと思います

今の控除率でいく以上、そういう循環でないと先細りの一方やと思うのですよ

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「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新

2014-02-26 14:03:16 | POG

先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~

アドマイヤヤングは重厚なコックニーの息子ながら、スローで逃げて突き放したように速い脚もあるのがいいですね~
あの斬れ味は多分にWild RiskのクロスがONになっているからで、となるとひとつ心配なのは気性面かな
Wild RiskのクロスでもLe Fabuleux≒Wordenのニアリークロスにすると、ドリームパスポートやサダムパテックやタマモ○○○プレイなど、斬れはちゃんとONになるけれど激気性はあまり伝わらないので使い勝手がいいんですがね~

昨夜はもつ鍋を新規開拓しようかと思ったんですが、最近ブームも去ったのかあんまり目新しいところが見つからなくて、けっきょく無難中の無難の「博多うまいもん ぶあいそ」へ



塩と辛味噌の「二色鍋」にしましたが、ここのもつ鍋はやっぱり美味い(・∀・)

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メイショウサムソン黄金配合

2014-02-25 17:26:33 | 配合論

メイショウサムソン産駒で、母系にサンデーとSpecial血脈(Sadler's Wells=Fairy King≒Nureyevなど)を持つ配合パターンは

サムソンズプライド(3勝)
トーセンアルニカ(3勝)
エインセル(2勝)
ミラクルルージュ(1勝)
レッドクラーケン(1勝)
サムソンズシエル(1勝)
ウンプテンプ(1勝)
オペラハット(未勝利)
エフティマルス(未勝利)

この9頭はすべて現役馬ですが、現時点のデータで判断しても9頭中7頭が勝ち上がり、しかもサムソンの代表産駒2頭が含まれてるのですから、これをサムソン産駒の黄金配合と認定したいですね~

サムソンズプライド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104261/

オペラハウスはスタミナとパワーは凄いのですがサドラーやHigh Topの体質の硬さを伝えるので、Nasrullah的な柔らかさしなやかさを伝える牝馬との配合が成功し、たとえばテイエムオペラオーは母がRed God≒Drone2×3で母母はナスキロのクロス

メイショウサムソンは母母がPrincely Gift(The Tetrarch4×5)とGrey Sovereign(The Tetrarch4×5)を通じるNasrullah3×4で、この柔らかさを受け継いでストライドを伸ばして走れる馬でした

しかし種牡馬としてはその柔らかさは緩慢さとして伝わりがちなので、体質を締める必要があって、その場合にFair Trial的Lady Juror的なSpecialのクロスが有効であり、同時にDrone≒Haloをクロスすることで脚捌きを無駄なく俊敏にする効果も見込めると

これはネオユニ産駒の教科書配合(Special入れてHaloクロスする)と似ていて、サムソンもナスキロ入れて体質柔くしてストライド伸ばすよりも、SpecialとHaloで体質硬くしてピッチを上げるほうが成功しやすいということでしょう

日曜の新馬勝ったウンプテンプもこのパターンで、超スローの上がり11.4-11.1-11.1を俊敏で無駄のないピッチ走法で抜け出してきましたが、あの走りはバレークイーン経由のSadler's Wells3×4と、Drone≒Halo5×4が噛み合ったものでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103994/

いつも言うように父母のコピーはつくれないのですから、オペラハウスの硬肉を柔らかくして成功したら、今度はまた硬くする、サラブレッドの配合とは、こういう体質や骨格の揺り戻しを繰り返しているわけですな

さて今日の飲みは、久々にモツ鍋が食べたくなったので、どっか新規開拓しよう(・∀・)

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Gone WestとStorm Catと、Speightstownとブルズアイ

2014-02-25 10:21:37 | 配合論

今週の「血統クリニック」対象レースはアーリントンCです。いつも通り入魂で書きますのでよろしくお願いします

NETKEIBAの「重賞のみどころ」では中山記念、阪急杯、アーリントンCの上位人気馬について血統解説を書きますので、そちらもよろしくお願いします(毎週月曜18時更新ですが今週は火曜更新)

中山記念はなかなか面白いメンツが揃って今からレースが楽しみですが、登録16頭はみんなサンデーの血を引いていて、やっぱりいつも言うようにサンデーの血は柔らかくてしなやかすぎるがゆえにマイルのHペースをうなりながら抜け出してくる頑強マイル王は出にくくて、マイラーのスピードを入れてもたいてい1800mタイプになってしまうのだなあ…ということも実感できる好メンバー

--------

SpeightstownはBCスプリントなど8戦6勝の快速スプリンターで、昨年の北米リーディングではKitten's Joyに惜敗の2位、勝ち馬率60%はKitten's Joy(52%)、3位Giant's Causeway(45%)、4位Malibu Moon(52%)、5位War Front(54%)を凌ぎ、アベレージに関しては今北米で最高の種牡馬

日本ではこれまで10頭の産駒が出走し7頭が勝ち馬、うち6頭が2勝以上をあげていて、そこにはドスライスやエーシンジェイワンといったオープン馬も含まれ、全21勝がダートでうち19勝が1400m以下、勝ち上がり7頭のうち6頭は3歳3月までに初勝利

Gone West系らしく大物こそ出さないですが短距離のスピードを確実に伝え、完成も早いのでPOG期間内にダ1200mで2勝を計算できる種牡馬といえます

それは配合からも納得できるものがあり、Secrettame≒Terlingua≒Silken Dollのニアリークロス2×2・3といってもよいほどの、この3血脈を通じるボルキロ+Tom Fool(≒First Rose)の組み合わせのクロス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a011200/

 ┌Bold Ruler
Secretariat
││┌Princequillo
│└△
Secrettame
│  ┌Menow
│ ┌Tom Fool
│ ││┌Bull Dog
│┌○└△
└△

Secretariat
Terlingua
└△
 └△┌Menow
  └First Rose
   │┌Sir Gallahad(=Bull Dog)
   └△

 ┌Bold Ruler
┌Chieftain
│└△┌Princequillo
│ └△
Silken Doll
│ ┌Tom Fool
│┌○
└△

Bold Ruler+Tom Foolの忍者走法で2歳時から俊敏に短距離を駆け抜けるSpeightstown産駒、北米屈指の勝ち上がり率を誇るにはちゃんと理由がありました

ちなみにGone WestとStorm Catを併せ持つ馬、つまりSecrettame≒Terlinguaのニアリークロスを持つ馬には、ゴスホークケン、リトルゲルダ、エアマックール、レオンビスティー、ジーンハンターなどがいます

エイシンブルズアイは父系がGone Westで母母父がSummer Squall、このSummer Squallはプリークネス勝ち馬でA.P.Indyの半兄としても知られますが、Storm Bird×Secretariat×BuckpasserですからStorm Catとかなりニアリーな血脈構成でもあり、つまりエイシンブルズアイはSecrettame≒Weekend Surprise4×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011110099/

母父Siphonが何ともカッチョイイ配合ですが、あの完成度抜群の軽やかな脚捌きは、Speightstownの仔たちやゴスホークケンとも重なるものがあるのです

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共同通信杯回顧~“しなやかサダムパテック”斬れ味だけで3連勝

2014-02-24 16:59:54 | 血統予想

東京11R 共同通信杯
◎7.イスラボニータ
○14.ガリバルディ
▲2.ベルキャニオン
イズラボニータはフジキセキにミスプロとナスキロを入れてしなやかさで走るタイプで、サダムパテックをまだ柔らかくしたような馬で、東京と外回りに的を絞ったローテで、しなやかな斬れで勝てるレースは全部勝ってきた。クラシックタイプの大物というにはちょっと母系が弱いが、東京1800mのスローがピッタリの斬れ味と完成度で、ここも勝ち負けだろう。ガリバルディは脚が長くて駆動も大きいから、前走は内回りのコーナーで思うように進出できなかったが、東京1800mならば未勝利勝ちの好内容を見直す手だ。器の大きさならベルキャニオンで、これから一戦ごとに強くなってくるだろうが、東京でも距離はもう1F欲しいし、追わせるタイプでもあるからムーアが乗れないのも少しマイナスで、ここは器の大きさをかいま見せつつ2,3着とみたい。サトノアラジンとローハイドももう少し距離はあったほうがよく、1800mでバーンと弾けるイメージがないので3着までか。

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ブログのコメント欄にも書いたようにガリバルディが-16キロで腹が巻き上がってうるさかったので、馬券は結果オーライで馬連1点と3連単4点、まあ安っすいですが上手いこといきました(・∀・)

昨日のフェブラリーは勝ち馬を無視してしまうという大失態をやらかしてしまいましたが(^ ^;)、3歳重賞の血クリは◎イスラボニータ◎バンドワゴン◎アデイインザライフ◎ミッキーアイルと、まあ人気馬ばかりですがレースのツボは押さえた内容をお届けできているかな…と

そんなわけで各馬の血統については血クリ再掲を読んでくださいということで、レースはイスラボニータの抜群のスタートではじまり、そのままインの好位におさまりスローを我慢のいつものレース

直線は外から進出してきたサトノアラジンを「お、もう来たのか」という感じで一瞥すると、そこからも慌てず騒がず、2着3着馬の脚色を確認しながら満を持してあと1Fから追い出す余裕で、1キロ重い57キロでも完勝でした

フジキセキ×Cozzene×Crafty Prospectorですから“ナスキロ柔い大跳びニューベリー”と評してきましたが、フジキセキにナスキロにミスプロというアウトラインはサダムパテックとも同じで、母系にSeattle SlewやFrancis S.を通じてラトロパワーを補強していたサダムパテックと比較してもしなやかさ柔らかさだけを追求した配合で、前肢をきれいに伸ばして地面をなめるようなストライドで、ほんとにしなやかさ柔らかさだけで走っているような馬です

これでクラシック路線の最有力の一頭になりましたから、あだ名も“しなやかサダムパテック”に格上げさせていただきました(・∀・)

でも私は血クリでも書いたように、この配合この母系でクラシックを勝てるとはやっぱり思えないし、完成度が高くスローで直線が長い1800mの斬れ味は抜群だけど、でも今のところは斬れ味だけで勝てるレースしか勝ってない…ということはもう一度言っておきたいです

たとえば皐月賞が東京ならばサダムパテック的2着はあるかもですが、あとはNHKマイルに出てきた場合、マイルのHペースで同じように斬れるのかどうか、そこはもう少し考えてみたいです

それにしてもスローの東京1800mベストの馬をスローの東京1800mで3連勝させたというのは、朝日杯を回避してここに備えた経緯も含め、陣営としてはしてやったりで笑いが止まらんでしょうな~

ベルキャニオンについては「東京2000mならばラングレーには負けないだろうしその後の成長でも上回るとみているが、1800mだとラングレーと勝ったり負けたりだろうから、ここは良だとまだイスラボニータを負かすところまでは難しいか」と血クリで書きました

しかし良血好配合のディープらしく一戦ごとにすくすく成長してきて、今日の内容ならば1800mでもラングレーにはもう負けないだろうし、これからイスラにもどんどん追いついていくと思いますが、やっぱりカミノタサハラに似た長手の体型で距離は2000m以上ほしい

サトノアラジンはディープ×Storm Catなので体質はナスキロ柔く、またNijinskyが入るので体型には伸びがあり、ストライドで走るので広い東京は合っていますが、キズナやアユサンのようにパワーを補強した配合ではないので、やっぱりここというときにギュッと力感溢れる速い動きができない、俗にいう“緩い”というやつです

だから今日のような超スローならば、ヨーイドンで追い出しても踏み遅れるだけで、外に出して惰性をつけて捲っていった岩田の判断は正しかったんじゃないかと

マイネルフロストの4着はちょっと驚きでしたが(上がり3位の33.3)、あまりにもスローすぎて直線のダッシュだけになったので長い直線でもピッチ走法がストライド走法を制するという例のやつで、コスモネモシンとエクスペディションで決まった新潟記念みたいなやつですな

昨日の新馬勝ったウンプテンプとか、セントポーリアのヴォルシェーブなんかも、まともなペースなら内回りベターやと思いますよ

ローハイドは“斬れるエタンダール”と私のTARGETにはメモしてありますが、ディープというよりサドラーという馬ですから、今日の流れではここまででしたが青葉賞でお待ちしてます(・∀・)

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血統クリニック~共同通信杯

2014-02-24 16:00:37 | 血統クリニック

 

「血統屋」の有料コンテンツ「望田潤の血統クリニック」では当該週重賞のなかから対象レースを一つ選んで、出走予定馬の血統解説と展望をやってます(毎週木曜18時更新)
共同通信杯はこんな感じです

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東京は金曜から月曜までずっと晴れ予報で、また順延になってアスペンツリーとネオヴァロンとハギノハイブリッドとベルキャニオンが新たに出てきたので、そのあたりも含めて良想定で順番を入れ替えて追記しています

イスラボニータ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103565/
フジキセキとCrafty Prospectorの組み合わせ(In Realityのクロス)は京都金杯2着のニューベリーと同じで、こちらは母父にCozzeneが入るのでさらにナスキロ柔い体質になり、柔らかく大きくストライドを伸ばせるのが最大の長所だ。
その長所を活かすべく、デビューから一貫して東京と外回りを狙いすましたローテで[3.1.0.0]、ハープスターに負けただけで斬れ味で勝てるレースは全部勝ってきた。
これで朝日杯でコロッと負けたらサダムパテックと瓜二つの歩みだが、そこを自重してここを狙ってきたのもさすがというべきだろう。
体型はマイラーっぽいが、柔らかすぎてマイルでバーンと弾ける感じでもないので、となると直線長い1800mのスローがベストということになるか。
東スポ杯組は2着が京成杯勝ち、3着がホープフル3着、4着がゆりかもめ勝ち、5着がラジオNIKKEI3着、6着がラジオNIKKEI勝ち、この6着まではなかなかハイレベルな叩き合いだったし、また同じ舞台ということを考えるとこの勝ちはやはり尊重されるべきだろう。
母イズラコジーンはミセスリヴィアS(米G2・芝8.5F)2着で、母系をさかのぼっても大物と呼べる近親はおらず、母系に入る血もあまり奥行きがないだけに、斬れ味だけで勝てないレースになってどんな競馬になるか、これが今後の課題といえる。
ここは馬場とペースがポイントで、高速馬場に越したことはないしスローに越したことはないだろう。

ガリバルディ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104243/
マルカシェンクやザレマの3/4弟で、母シェンクは伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち馬。
母父Zafonic(英2000ギニー)がミスプロ系で母母BuckwigがBusanda≒Mr.Busher3×4なので、ここにサンデー系種牡馬をもってくると「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形になり柔らかさとパワーのバランスに秀でた好体質になりやすく、サンデー系種牡馬×シェンクの相性の良さはそれで概ね説明できる。
兄姉との違いは父がディープに替ってSir Gaylord≒Secretariat6×5(Sir Ivor≒Secrettame5×4と言ってもいい)になることで、きょうだいの中では最も体型に伸びがあって体質も柔く、Nijinsky≒The Minstrelのクロスのザレマが中山1600~1800mベストでサンデー×ミスプロ的体質のマルカシェンクが東京1600~1800mベストだとすると、ガリバルディは東京1800~2000mがベストのイメージだ。
福寿草は内回りの4角で思ったほど加速できず思ったほど前との差が詰まらないという負け方だったが、デビュー戦は新潟外マイルの超スローの上がり10.7-11.5をクラリティシチーにアッサリ差し切られ、2戦目は阪神外1800mを上がり11.3-12.1を差し切り。
おそらくどのレースも自身はゴール前11.7~11.8ぐらいで上がっていて、ちょっと俊敏さや鋭さには欠けるところはあり、外回り向きだがあまりスローになりすぎると鋭さ負けするタイプでもあるだろう。
ここはスロー濃厚だけに良だと掲示板の隅のほうだろうが、マルカシェンクもザレマも道悪は上手なほうだったから、東京で渋化が残って上がり12秒戦になるならば、デビュー以来ベストパフォーマンスを出せる可能性もあるという見立て。
Gone Westを引く馬に芝大物は皆無(G1勝ちはゴスホークケンだけ)だし、Burghclereをいじったディープ牡駒の王道配合でもないから、兄姉同様G1で大きく狙えるタイプではないのだろうが、ここはマルカシェンクが勝ち負けできる土俵だろう。

ベルキャニオン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103836/
ボレアス、マウントシャスタ、カミノタサハラの全弟で、母母クロカミはオータムハンデと府中牝馬S勝ち。
母クロウキャニオンはフレンチデピュティとCaerleonを通じるNorthern Dancerとナスキロラトロのクロスで、そこにもう一本Never BendからLa Troienneの血が入り、他にもGood Example≒Eight Thirty≒Speed Boatのクロスなどもあって、発現のしようによってはボレアスのようなダート巧者が出るほどのパワー寄り体質がディープインパクトと合うし、おまけにVaguely Nobleを引くのでBurghclere≒Aureoleのニアリークロスにもなるから、ディープとの配合ではまず外さない繁殖といえる。
Nijinsky的に胴の長い体型はカミノタサハラと似ていて、ホープフルは4角で馬群を捌くときに少しモタついたように中山内回り向きの器用さや俊敏さには少し欠けるが、トップスピードに乗ればそれを長く持続できる脚質もタサハラと似ている。
タサハラは追わせる馬で弥生賞ではウチパクが3角から追いどおしで持ってきたが、この馬もムーアだから中山内回りでもあれぐらい動いた、という部分はあるだろう。
新馬戦は展開やコース取りのアヤもあったから、東京2000mならばラングレーには負けないだろうしその後の成長でも上回るとみているが、1800mだとラングレーと勝ったり負けたりだろうから、ここは良だとまだイスラボニータを負かすところまでは難しいか。
器や将来性はこれだと思うが、大器が覚醒するにはもう1F欲しい、というのが今回の結論。

サトノアラジン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104063/
ラキシスの全弟で、母マジックストームはモンマスBCオークス(米G2・ダ9F)勝ち馬。
ディープ×Storm Catはキズナやアユサンやヒラボクディープなどと同じで、Northern DancerとSir Gaylord≒SecretariatとTom Fool≒First Roseのクロスになるので、ナスキロ柔い体質で加速が緩慢なストレッチランナーが出やすいということは何度か書いてきたが、キズナとヒラボクは東京2400mで、アユサンは阪神外1600mで、そしてラキシスは京都外2200mでベストパフォを出している。
月曜も中山で惨敗したラングレーが東京のスローで巻き返してみせたが、直線の長い中距離戦のスローを、緩やかに加速して差す競馬が合っている配合というべきだろう。
ラジオNIKKEI杯は内回りの4角でモタモタして置かれ気味、直線半ばからようやく加速しはじめて3着に追い込んだが、東京のほうがレースがしやすいのはたしかだ。
ただしこの馬は母系にNijinskyが入るためにラングレーと比較しても体型に伸びがあってそのぶんスピードの乗りは緩慢で、距離はもう少しあったほうが流れに乗りやすいのではないか、という点だけが今回は引っかかる。

ローハイド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103557/
母アドアードはブルーウインドS(英G3・芝10F)勝ち馬で、Galileo×DarshaanでHopespringseternal≒Mill Reef4×4(ナスキロラトロ)、コンデュイットを逆さまにしたような配合で芝中距離で重厚に斬れる欧州血統。
ディープとサドラー系の配合もトーセンラー=スピルバーグ、アダムスピーク、パララサルー、エタンダール、ピクシープリンセス、カナロアなど長いところで走る馬が多いし、胴長の体型といいナスキロ柔い体質といい、いかにもマツパク厩舎らしい外回り向きの中距離馬といえる。
だから内マイルの白梅賞ではノーマークとしたのだが、超インベタ馬場で最内をすくった岩田の好プレーが大きいし、1000m通過が61秒5だから中距離のようなペースでもあった。
配合全体としてはトーセンラーよりは重厚で距離適性は長めで、母がサドラー系×Mill Reef系のエタンダールと最も近く、"ナスキロラトロを一本追加したぶん斬れ味を増したエタンダール"というイメージ。
初勝利も京都内回りをあそこから届くのだから大したものだが、でもやっと届いたと思えたのはあと50mぐらいで、あれがあと200mでハイ届いたと確信できるぐらいの"ハッとした脚""抜きん出た加速"でないと、共同通信をまとめて差すのはなかなか難しいのではないかと思うのだ。
その前の阪神外1800m戦でも馬ナリで流すライザンとの差が全く詰まってなかったから、1800mで重賞級といえるほどのスピードがあるかはやや疑問で、その点で時計のかかる馬場になったほうが食い込みの余地はありそう。
おそらく京都内1600m→東京1800mで2馬身ぐらいはパフォーマンスが上がると思うが、青葉賞ならば3馬身はパフォーマンスが上がるだろう。

ショウナンワダチ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011102041/
ショウナンカンプはテスコボーイ、ノーザンテースト、Nijinsky、ネヴァービート、チャイナロックと、一昔前に日本で栄えたレトロな血脈ばかりを受けており、Hail to ReasonとかMr.Prospectorとかナスキロラトロといった流行血脈と脈絡するような血脈や組み合わせを持たないので、サクラバクシンオー≒ダイナマイトダディ2×2のショウナンカザンやヤセイコーソ≒メジロフィーシャー3×3のショウナンカッサイが典型的だが、内国産血脈のニアリークロスを狙いすましたかのような配合が成功する。
本馬はノーザンテースト≒Vice Regent4×5・5、Nijinsky4×5とNorthern Dancer血脈のクロスを重ね、一方で母ショウナンマライアはRoberto5×4にジェイドロバリーのMr.Prospector×Thong(Kingmambo的なNashua≒Nantallah3×4)が絡む。
中山向きのパワーも十分な配合というべきだろうが、Nijinskyのクロスの影響か父よりも体型に伸びがあるし、バクシンオー系の若馬らしくまだ体質に柔さ緩さもあって、意外なほどしなやかにストライドを伸ばして差してくる。
先々は頑強なマイラー体質になっていくのかもしれないが、少なくとも現状は中山より東京向きで、1800mもゆったり走れるぶんプラスかもしれず、ロサギガンティアの2勝目ぐらいのパフォーマンスが出せれば馬券圏内の評価も可能。

ピオネロ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103833/
母クルソラは芝2000mのG1を2勝したアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオンで、その父Candy Stripesはバブルガムフェローの半兄でペルーサの母父でもある。
クルソラ自身はNasrullah4×5・6だが、Tudor MinstrelとProminerとMariacheを通じるHyperionとLady Jurorのクロスで、そこにLyphardの母父Court Martialや同じくFair Trial系のAdvocateも絡むから、全体としては粘着力に富む中距離血統といえるだろう。
そこにネオユニヴァースが配されて、全体に緩い父母相似配合になっていてやはり粘着力に富んだ中距離血統というべきだが、Halo≒Red God3×4とWild Risk7×5のクロスになるので、ようするに二世代にわたってBlushing Groomの血脈構成(Red God,Wild Risk,HyperionとLady Juror)を増幅してきた配合ともいえる。
体型的にもBlushing Groomを胴長で脚長にしたようなイメージだし、東京で柔らかくストライドを伸ばして差してくる姿はBlushing Groomである程度説明がつく。
そんなわけで"ペルーサを緩慢でジワジワ加速にしたような中距離馬"というのが筆者の見立てで、京成杯は外差し決着になったこともあってジワジワ追い上げてきたものの、やはり内回りよりは外回りがベターではあるだろう。
東京に替わるのはプラスだが鋭敏な斬れではないので、この相手だと多少なりとも馬場が渋ったほうが狙い目は増す。

ネオヴァロン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103793/
ミトラの半弟で近親にメイショウサムソンなどがおり、3代母ウイルプリンセスはPrincely GiftとGrey Sovereignを通じるNasrullah3×4だからNasrullah的な柔らかさを伝える繁殖牝馬。
ジャングルポケット×サンデーサイレンスは母母のところにハッキリとクロスでスピードが入ると大物が出るが、このノーザンプリンセス(七夕賞3着)のスピードでオープン級までいけるかとなるとちょっと微妙なところ。
東京向きなのはたしかだから、ホープフルよりは着順を上げてきそうだ。

アスペンツリー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103490/
「パーフェクト種牡馬辞典」のスペシャルウィークのPOG推奨馬で、レジネッタやアップドラフトの近親で、名牝Fall Aspenにさかのぼる牝系。
サンデー×トワイニングの組み合わせもロールオブザダイスやフサイチアソートやセイリオスやナガラオリオンといった活躍馬が出ていて、POGで推奨したぐらいだから配合そのものは評価している馬だ。
スペシャルウィーク産駒らしい胴伸びのある体型で中山より東京向きなのもたしかだが、母はミスプロ父系×Fall Aspen牝系だからティンバーカントリー的な組み合わせだし、Busanda≒Courtly Dee(War AdmiralとLa Troienne)6×3の影響でわりとパワー体質で掻き込んで走るので、芝でプラスアルファがあるかというと疑問だ。

シングンジョーカー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105155/
シングンレジェンドやシングンリターンズの全弟で、3きょうだい合わせて新馬戦[2.0.1.0]、シングンオペラ×ラムタラという字面からは信じられない仕上がり早を誇る。
父シングンオペラ(AR共和国杯3着、共同通信杯4着、青葉賞5着)は父オペラハウスの母ColorspinがHigh Top(Nearco傍系)×Jimmy Reppin(Tourbillon系)、母タケノハナミ(ローズS)がハードツービート(Pharis系)×アイアンリージ(Teddy系)で、自身はこのColorspinとタケノハナミを通じてCourt MartialやDjebelの継続クロスになっている。
それに対して母系は、3代母サウンドカグラがFair Trial4×4で、そこにNasrullah3×4のサクラユタカオー、Northern Dancer2×4のラムタラが配されており、このNearco系のクロスの緊張と緩和のリズムだけで成立しているような配合だ。
体型はBlushing Groomというかラムタラが強く、ちょっと俊敏さには欠けるが自在性はあって好位で上手に立ち回れそうな中距離馬で、1800mに延びるのは間違いなくプラス。
シングンリターンズは08年共同通信杯でショウナンアルバの4着でこのときの上がりが36.1、この3きょうだい合わせて芝良[2.1.4.40]稍[3.2.0.7]重[0.2.0.2]、適性は血統どおり時計のかかる馬場で、道悪で上がり35秒の勝負ならば3着にマークしておく手はある。

ハギノハイブリッド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104344/
母母サイレントハピネスはスティンガーの全姉でローズS勝ち馬。
タニノギムレット×トニービンで「Grey SovereignとPrince Bio」のクロス、そこに母系の奥に入るChieftainのナスキロが絡むという図式だが、後駆のつくりはRoberto系のそれで体質も硬め、だからウオッカのようなストレッチランナーのイメージではない。
あの飛節はBull Lea的でRoberto的だから、RobertoとMinnetonkaを通じるNasrullahとBull LeaとBlue LarkspurとMan o'Warの組み合わせのクロスがONになったパワー型中距離馬とみたいし、福寿草ではガリバルディをマークする位置から差し切ってみせたが、内回りならばガリバルディより上という評価でいいだろう。

ラインカグラ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100793/
牝馬だが距離適性を重視したのか同馬主ラインハーディーとの兼ね合いか、どうやらこちらに出てきそうだ。
母母Reigning Countessは米G3勝ちで子孫にもG3級の活躍馬がコンスタントに出ており、そこにGone Westが配された母プレイリースモークはNasrullah≒Royal Charger5・5×6・6、そこにスペシャルウィークが配されてNijinsky≒Far North4×3、Hail to Reason4×5、Tom Fool6×6、Busanda≒Better Self6×6という無難な父母相似配合。
体型はスペシャルウィークとGone Westを足して割った感じで、サンデー系×ミスプロ系らしいしなやかな体質だが、「父中距離×母マイラー」の組み合わせだから斬れよりも先行力機動力に秀でた脚質で、未勝利勝ちも内回りの4角でどこを割ろうかという手応えで上手に抜け出してきた。
このメンツを相手にするとなると正直もう1F欲しい感はあるが、おそらくハナに押し出されるのはこれかマイネルかレッドだろうから、展開を味方にどこまでやれるか。

レッドオラシオン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104396/
インシンティブガイやボランタスの半弟で父がチチカステナンゴ、クロスがNorthern Dancer4・5×4、チチカスと3代母Princess Youngを通じるGrey SovereignとPrince Bioのクロスもあるから、両者のフレンチな斬れ味もONになりそうな配合だ。
体質は柔らかめでそのぶん動きは緩慢な中距離馬で、未勝利勝ち以降どうもパッとしないが、この未勝利勝ちが逃げ切りという点には注目でき、チチカス産駒だけに逃げないと闘志をみせないAureole魂なのかもしれない。
大きなブリンカーをつけている馬だし逃げたときは1戦1勝なのだから、逃げ馬不在のここは当たって砕けろでハナに行く可能性は十分ある。
チチカス産駒はエアレーション中山芝と新中京芝で好成績を残しているように時計のかかる馬場向きだが、それだけに東京だと馬場が渋ったほうが狙いやすいから、道悪残りのインベタ馬場で単騎で行ければ見せ場以上も...とも思うが。

マイネルフロスト
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011106350/
ディープインパクトは突然変異とまではいわないがあまりにも発現が都合が良すぎるというか両親の長所が上手いこと噛み合いすぎたところはあって、ウインドインハーヘアにサンデーをつけたら十中八九はブラックタイドやオンファイアのような粘着力型の中距離馬が出るだろうと思っている。
種牡馬ブラックタイドも「サンデー×Lyphard×ハイインロー」らしい粘っこい体質脚質の馬を出していて、テイエムイナズマのデイリー杯の逃げ切りをはじめ、サイモンラムセスもプランスペスカも先行粘りの中距離馬に完成しつつある。
本馬は母がグラスワンダーの娘でDanzig3×3だから急坂小回り向きのパワーと機動力が持ち味で、だから中山内回りの1800~2000mで先行しぶといイメージで、そのイメージどおりの戦績を残している。

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月曜のボツ予想~名著に忠実な名繁殖

2014-02-24 10:25:49 | 血統予想

雲雀は○セイクリッドレーヴv.s☆アミカブルナンバー、東京芝1400m仁義なき戦い・PART3という前売りオッズですが、◎ロードガルーダもレディブラッサムの仔らしく1400mはベストで、前走は直線前カベで少し踏み遅れたし、前々走は上がり10.8-11.3を4角11番手では届くはずもなく、近走の6着つづきをノーカンにして、主戦ともいえる岩田に手が戻れば、もうちょっと何とかするんじゃないかという読みで

配合診断的なお仕事をやってるときにいつも肝に銘じるのは、生まれてくる馬が競走生活を終えて種牡馬や繁殖牝馬に上がったときのことを常に念頭に置いて考えなければならない、ロードカナロアをつくるよりもレディブラッサムをつくるのだという意識で配合を考えなければならない、ということですかね~

レディブラッサムはたしかに良血ではあるんですが、母父Cormorantのハイインロークロスを1/4異系にして残りの3/4でSecretariat=Syrian Seaの全きょうだいクロス3×4とEight Thirty≒War Relic6×6・6のクロス、「優れた血の全きょうだい&3/4同血クロス」「3/4と1/4」「スピード×スタミナ」、「配合史」に書かれている認識に忠実な名配合でもあるのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1996107173/

やるべきことをやっていれば、やっただけの見返りがいつかくるのだと信じて、やるべきことをやっていくしかないだろうと

実際のところは「この繁殖にはAかBかC、どの種牡馬が合うんや?」とか「このクラブの募集馬でお手頃価格の好配合馬はどれや?」とか、そういった現実的なニーズに対して現実的なアンサーやチョイスを提示しなければならないわけですが、その現実的アンサーのなかにも高い高い目標として、大種牡馬サンデーサイレンスをつくるんだ、名繁殖レディブラッサムをつくるんだ、という意識は持ちつづけてないとアカンよなあ…と思うわけです

馬主や生産者はもちろん、クラブの会員の方にしても、持っていた牝馬の仔がまた募集されたら、やっぱり持ちたくなるでしょうからね~

という話とロードガルーダの本命は何の関係もないんですが(^ ^;)、自信がないからこういう話に脱線するのかな?

東京6は東京の良なら○サトノルパンの斬れ味が違うと思いますが、まだ折り合いに難しさがある馬だから短縮してきたとみるべきで、小牧さんはこういう馬は慎重に後ろから行って大外から追い込むでしょうから、今の東京でそれはあまり得策ではないと

リターンラルクは母系の力馬っぽさが出てて東京だと渋ったほうが狙いやすいし、△サクセスフィリアは牝馬のウチパク、▲アブソリュカフェは未勝利の勝ちっぷりならここでも通用ですが母系にアフリートとVaguely Nobleで揉まれるとアウトの可能性大

となると、前走ウチパクでかかり気味に3番手で前を捕まえられませんでしたが、母系のGreen DesertやSharpen Upの影響が強いマイラー体型で、スタートが上手でここも好位で流れに乗れそうな◎ペイシャフェリスでもういっちょ

「No.1予想」「馬券総合倶楽部」では共同通信杯の直前予想を提供していますので(買い目は◎→○▲2点)、3日間開催の最後もよろしくお願いしますm(_ _)m

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フェブラリーS回顧~4角先頭、Fall Aspenを絞り出せ

2014-02-23 17:22:14 | 血統予想

東京11R フェブラリーS
◎11.ベルシャザール
○2.ベストウォーリア
ベルシャザールは母系にセクレタリアトが入ってノーザンダンサーとナスキロのクロスというのはロードカナロアやローズキングダムなどと同じで、キンカメ産駒としては芝向きのストレッチランナーが出やすい配合パターンで、マツクニ先生も「手足が長くて、芝馬に鍛錬して筋肉をつけたタイプ」と仰る。ストライドで走る芝ダ両刀型だから馬場が軽くて広い東京ダートは合っているし、距離は1800mがベストとみているが、芝スタートだと好位置を無理なく取れる馬だから、差し引きするとJCダートよりもパフォーマンスは上がるだろう…という結論でいきたい。ベストウォーリアも父系がエーピーインディでクロスがミスプロ4×4とセクレタリアト4×5・5だから、いかにも東京ダートに向いたマイラー血統でここは好走間違いなし。ただし母父のゴーンウエストの系統はミスプロ系でも大物が出にくいラインで、同父系のテスタマッタほどの大一番での底力があるかとなると、ここは相手一番手の○が打ちやすい。タルマエは母父チェロキーランがBCスプリントの勝ち馬だから「父中距離×母父スプリンター」という小回り向きの機動力型が出やすい配合形で、抜群の機動力で交流重賞を勝ちまくってきたが、2ターンで直線が長い東京マイルではレースがしにくいタイプだと思う。

小倉11R 小倉大賞典
◎6.ブレイズアトレイル
○14.サンライズメジャー
▲10.カシノピカチュウ
◎○はダイワメジャー産駒としてもパワーや粘りや機動力を増した配合をしていて、外1600mよりも内1800mのほうが適性は高いとみているだけにここはチャンスだ。どちらから入るかで迷うが、小倉芝は今週からBコースで土曜はイン伸び前残りが目立っただけに、内枠のぶん◎を上位にみた。▲は母がビロングトゥミー(ダンジグ系)×シルヴァーホークだからグラスワンダー的で、これも小回り1800mの捲り勝負に向いたタイプ。人気馬はそれぞれアテにならないところがあるので、この◎○▲で買ってみたい。

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揉まれ弱いエーシントップが最内を引いて逃げ宣言、これに絡みそうな馬が見当たらないのでペースが緩む可能性はたしかにあったんですが、ホッコータルマエが芝スタートのせいか思ったほど行かず5番手の外、ペースは上がらず、特に中盤が12.5-12.6と中だるみで、12.5を超えるラップが二つも入るというのはフェブラリーにしては珍しい

そこで一息入っているだけに先行勢の脚色はなかなか衰えず、残り200m近くまで前4頭が横一線に並んで追い比べにになったので、2列目3列目の馬たちは大なり小なり窮屈な競馬を強いられてしまうことに…

だから距離損を承知でずっと大外を回したベルシャザールはまあ正解だったかもしれず、ベストウォーリアは進路を切り替えてるうちに馬が戦意喪失してしまったように沈んでいき、ワンダーアキュートもベルシャザールの後ろまで持ちだしてやっと追い出したのが残り200m、そこからの脚はベルと互角以上でさすがでしたが、後ろの馬にとっては不完全燃焼な展開になってしまいました

ホッコータルマエにとってはスローで機動力が活きる展開になったというべきですが、しかし今日のパドックなんてみると、体型的にはマイルに十分対応できるというか、交流重賞のスローなら2000mもOKだけど、ベストは1800mなんやろうなあ~と思いながらみてました

コパノリッキーについては伏竜で◎にしたときに配合はほめてますが(下記エントリ参照)、「東京1600mから中山1800mに替わるのはプラス」と書いているように、母系にRobertoとAlydarが入るのでエスポワールシチーというよりはオーロマイスター寄りの脚質というか、園田でスイスイ逃げてベストウォーリアをちぎった印象も強烈で、そのころから小回り向きの先行馬という頭がずっとあって、だからここは全くノー眼中、「血統クリニック」でも一言も触れていません(^ ^;)

日曜のボツ予想~ゴルアにRobertoを入れて、War Relicでもうひと手間
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/167b2dddf8822333fda73b2d03b64e3b

以下は3月に発売される「パーフェクト種牡馬辞典2014~2015」ゴールドアリュールの「血統チェック」をそのまま

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「砂はロベルト、芝はマルゼン」
母系にロベルトが入るとエスポワールシチーやオーロマイスターなどダートの大物が、母系にマルゼンスキーが入るとフーラブライドやタケミカヅチなど芝オープン級が出る。ヌレイエフのクロスもシルクフォーチュンやクリソライトで成功。ヴェンチアやインリアリティといったウォーレリック系の血とも相性が良い。

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ゴールドアリュールのダートのパワーは主に母父Nureyev譲りで、だからNureyevをクロスするとシルクフォーチュンが出るし、Nureyev≒Sadler's Wellsをクロスするとクリソライトが出るし、NureyevにRobertoを合わせてNantallah≒Nashuaのニアリークロスにすると、エスポワールシチーとオーロマイスターとコパノリッキーが出るのです

エスポワールシチー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102837/
オーロマイスター
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102102/
コパノリッキー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010106548/

そしてエスポワールシチーはEight Thirty、オーロマイスターとコパノリッキーはIn Realityと、母系にEight Thirty≒War Relic的な血が入って、「最後のひと手間」もちゃんとかけてます

ちなみにソロルは母がゴールドアリュールの全妹で、父シンボリクリスエスはRobertoとEight Thirtyを持ちますから、上記3頭の血統表を逆さまにしたようなもんでやってることは同じ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104562/

一方でエスポはAureole≒Flower Bowl≒Cover Upの変則ニアリークロスを持ち、この強固なハイインロー的スタミナの後ろ盾があったからこそ、東京マイルのG1で前受けで踏ん張れたのだと、そして今年の出走馬にはそういうハイインローの後ろ盾がシッカリした先行馬はいないんじゃないかと「ナスキロを振り切るハイインロー」で書いたんですが…

ハイ一頭いたんですね、エスポばりの配合で、エスポばりに二枚腰を使う馬が(^ ^;)

コパノリッキーの母父ティンバーカントリーはプリークネスとBCジュヴェナイルに勝った一流馬で、種牡馬としてはパワー型すぎてアドマイヤドンやヒシアトラスのようなダート巧者をよく出しましたが、プレイアンドリアルやラストインパクトの母父として最近また再注目されているミスプロ系

その母Fall Aspenが直仔はもちろん孫や曾孫にいたるまで活躍馬が続出するスーパー名繁殖で、ImitationとSwapsを通じるハイインローのクロス

おまけにコパノの母母父はトニービンですから、ハイインローの後ろ盾は出走馬中一番と言ってよく、だから「ナスキロを振り切るハイインロー」で、「ニホンピロアワーズならばコパノリッキーのほうがよっぽどハイインローがシッカリした配合やけど、でもこれは小回り向きだかんな~」とまで書いてしまう勢いでした(^ ^;)

幸がレース後のインタビューで、「いくら追いかけても交わせる気がしなかった」と言っているように、たしかにペースにも展開にも恵まれましたが、ホッコータルマエを振り切ったのは紛れもなくハイインローの粘り腰の勝利で、Fall Aspenとニキーヤとトニービンに土下座ですわm(_ _)m

小倉は今週からBコースで明らかにイン伸び優勢、藤田エディンがスローに落として逃げ、後続の若手が懸命に手綱を引っ張ってるのを苦笑してみていたら、川田は向正面で涼しい顔で先頭を奪ってしまい、1人気馬が3角先頭でインベタで回ってくるのですから楽勝も当然

前にも書きましたが、繊細に鋭敏に斬れる牝馬で外回りを追い込むのはあまり得意ではなくても、こういう図太い牡馬で小回りを力任せにねじ伏せるレースをさせたら見事なもんで、それはキャプテントゥーレでG1を初めて勝ったときからそうでした

そしてコパノリッキーといいラストインパクトといい、田辺といい川田といい、Fall Aspenのハイインローは4角先頭でこそ最大限に絞り出されるのだということを教えてくれたし、東京2Rのケルヴィンサイドだって教えてくれるのです

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血統クリニック~フェブラリーS

2014-02-23 15:57:49 | 血統クリニック

コパノリッキーは配合そのものはゴールドアリュールのダート馬の成功形のど真ん中で、しかもNureyevとFall Aspenとトニービンを通じるハイインローのクロスですから、昨日のエントリで「今年はエスポワールシチーのような先行馬はいない」と書いたんですが、一頭いたのですね…

母系の奥にRobertoとAlydarが入るので、園田でスイスイ逃げ切ったので小回りの馬やと決めつけて、「血統クリニック」でも一言も触れてません(^ ^;)これは土下座もんですm(_ _)m

日曜のボツ予想~ゴルアにRobertoを入れて、War Relicでもうひと手間
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/167b2dddf8822333fda73b2d03b64e3b
これ読むと、コパノはやっぱり中山1800mが合うって書いてますわ(^ ^;)

タルマエとノーザンリバーが好走するということはなかなかのスローなんやと思いますが、一頭だけ伸びてきたベルシャザールはさすがでした

とりあえず血クリを再掲、勝ち馬の血統については回顧で書きます

ベルシャザール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103004/
キングカメハメハはオールラウンダーだが配合やクロスには素直な種牡馬で、本馬はラストタイクーンとセクレトを通じるNorthern Dancerとナスキロのクロスだからストライドを伸ばして走れる体型体質に出たのは順当というべきで、母マルカキャンディ(府中牝馬S)同様東京外回り向きの中距離馬だと思っていた。しかし一方でFlower Bowl≒Your Hostess(キンカメのダート馬によく見られるクロス)7×6や3代母WayaがもつLocust Time≒Blue Demin2×3(自身はSly Pola≒Locust Time7×5)のMan o'War的パワーも受け継いでいて馬格があり肉付きもよい。つまり芝向きの斬れとダート向きのパワーの二兎を追った配合というべきだが、3歳時はダービーで3着し、古馬になると更にパワー型と化してJCD勝ちと、二足の草鞋のまま一線級を走りつづけてついにチャンピオンにまでのし上がってしまった。今現在のベストコースは中京ダ1800mだと思うが、東京マイルは芝スタートなのでスッと流れに乗れるし、阪神ダ1800mよりはレースがしやすいイメージは持てる。JCDよりも更にパフォーマンスを上げてくるとみたい。

ベストウォーリア
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010110127/
父Majestic WarriorはホープフルS(米G1・ダ7F)勝ち馬で、A.P.Indy×Seeking the GoldでクロスがSecretariat3×4にBuckpasser4×4だから、テスタマッタの父Tapitなんかと近いイメージで、A.P.Indy会の1400~1600m部門担当というべき種牡馬だ。自身はそのMajestic WarriorとGone Westを通じるMr.Prospector4×4にSecretariat4・5×5だから、ナスキロ柔いスピードを武器とするマイラーに出たのは順当。武蔵野Sは直線で前がカベになり、ベルシャザールが抜け出した後を追うように伸びて3着、内容は勝ち馬の次に良かった。Gone Westが強いマイラー体型とナスキロ柔い体質で東京1400~1600mがベストだろう。ベルシャザールは1600mよりは1800mがベターだろうから、高速馬場であまりスタミナが要らないマイル戦になったほうが逆転の目はあるか。ただGone Westというのは芝ダ兼用でなかなか使い勝手のいいマイラー血脈だが、この血を引く馬に真の大物はいないのもたしかだ。相手一番手として非常にほめやすい馬。

ワンダーアキュート
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006106794/
父カリズマティックはKダービーとプリークネスの北米二冠で、Secretariat≒Sir Gaylord3×3にBold Ruler4×4とクロスがうるさく、一方母ワンダーヘリテージはRibotやPrince Roseなど全体にアウトサイダー血脈が強くクロスがNasrullah=Malindi5・6×4。この緊張→緩和のリズムで生まれた一流馬というべきで、一方でPleasant Tapの母はナスキロラトロの組み合わせだからWeekend Surprise≒Never Knock3×3のニアリークロスを持ってもいる。ナスキロ柔さがあってわりとストライドで走るタイプで、小回りだといつも4角で追っつけ追っつけでタルマエに置かれてしまうから、対タルマエという点でいうと東京コースに替わるのはプラスだろう。一方で1600mだとどうしても後ろからの競馬になるし、1800mがベターなのもたしかで、1F短いのを長い直線でどうカバーするか。昨年は直線ゴチャゴチャして捌くのにロスがあっての3着だったが、そこをユタカマジックで華麗に捌いてこれれば、もう一つ着順を上げる可能性はあるだろう。

ゴールスキー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102676/
ゴールドアリュールの3/4弟で、母ニキーヤはNorthern Dancer2×4、Hyperion5・5×6・7・7、Nasrullah5×5、Flares=Omaha6×7で、Nureyevらしさを強く自己主張する繁殖牝馬といえる。根岸Sは鋭く斬れたというよりは持続力でジワジワ追い込んで差したという勝ち方で、あの末脚もNureyev的といえるが、そういう追わせる差し馬だけにベリーとの手も合う。Hyperionベースの配合だけにここへきての充実はダートへの路線変更だけでなく、6歳にして馬に実が入ってきたという見方もできそうだ。距離延長はむしろプラスで、不良のペルセウスで完勝があるが、この相手だとパサパサの良のほうが追い込みやすいかもしれない。あまりペースが上がりそうにないのは有難くない。

アドマイヤロイヤル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103350/
ラインクラフトの半弟で父ミスプロ系も同じだが、エンドスウィープ×サンデーの柔らかさをノーザンテースト×ヒッティングアウェーのパワーが支えていた構図の姉と比べると、こちらはBusanda≒StrikingやFlower Bowl≒Determine(Alibhai≒Lady Angela)のパワーが主にONになっていて、体質が硬くて可動は大きくなく掻き込んで走る。脚質的にはHyperion的というかジワジワ伸びつづけるので東京や中京に良績があるが、ナスキロクロスを持たないパワー特化型キンカメなので、東京でも乾いた力の要る馬場がベターだろう。パサパサの良なら印を回したい。

シルクフォーチュン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006104625/
ブライアンズタイムでおなじみのGolden Trailの牝系で、ゴールドアリュール×Alwuhush(JCにも来た芝中距離馬)を通じるNureyev3×3だからダート巧者に出たのはうなずける。ただ父にも母父にも似ていないマイラー体型で、叔父のシルクブラボー(デイリー杯勝ち)もこんな体型をしていた記憶があるから母系が出たのだろう。母母Monica FayeのところにはHasty RoadやJohns JoyなどSir Gallahad=Bull Dog的なパワーの血が強く、体質はわりと硬めなのでスピードに乗ってから惰性で加速しつづけるタイプの追い込みではない。ようするにビュンと加速して一息に追い込むタイプで、こういう脚の使いどころや仕掛けどころが難しい馬に乗せても、横山典は独特の鋭い感性の持ち主だ。根岸でも直線大外に持ち出してから一呼吸入れて追い出していて、あの追い出しのタイミングにこの馬の本質がみてとれるように思う。ペース的にはむしろスローになったほうがハマるかもしれない。

ニホンピロアワーズ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007100191/
ホワイトマズル×アドマイヤベガ×Theatricalだから、前で受けてハイインロー的スタミナで粘る中距離馬に出たのは順当で、膝が極端にかぶってるのと体質が硬めなのでダート向きに出た。4角先頭のときは[3.2.1.0]、4角5番手以降のときは[0.0.2.2]。体型もスピードの乗りも中距離馬だから、東京マイルで1000m通過58秒台の流れでは、いつもより1秒近く速いペースでは、前で受けて直線突き放す勝ちパターンに持ち込めないだろうし、行けたとしても息が入らない気がする。トランセンドが勝った年のような60秒近いペースならば、今年は先行勢が手薄なだけに好位抜け出して見せ場はつくれそうだ。

ホッコータルマエ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100921/
母父Cherokee RunはBCスプリント勝ち馬でRed God≒Drone3×3、Nasrullah≒Royal Charger4×4・4・6、また母系の奥にBold Rulerも入るので、母の米血スピードで自在に先行したり捲ったりとにかく機動力が抜群で、その機動力を武器に昨年は小回りの交流重賞を勝ちまくった。一方でCherokee RunはBetter Self≒Blue Eyed Momo4×4で、UnbridledはBetter Selfの娘Aspidistraの4×4だから、マダムチェロキーは父と母父から「War AdmiralとLa Troienne」の組み合わせのパワーも強く受けており、しかもこれはトライマイベストの母Sex AppealがもつBusanda≒Mr.Busher2×3と脈絡する。自身はMr.Prospector3×5で、機動力とパワーで深い砂の小回りコースを自由自在に立ち回るというキャラはたしかに配合どおりというべきだろう。曲飛は母父や母母に入るBull Lea譲りか。スッと2~3番手につけて3~4角馬ナリで進出して直線半ばまでの加速で決めてしまう...というのが勝ちパターンだから、2ターンで直線が長い東京マイルでは乗り方が難しいタイプだと思う。

ブライトライン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105023/
根岸Sは少し出負けして気合いをつけたら行きっぷりがよすぎた...というのが戸崎の敗戦の弁だが、道中の折り合いはスムーズで直線半ばまで持ったままで、あれで3着もないとは「東京では甘くなるんじゃないか」と書いた筆者も驚きだった。母父キングオブキングスは英2000ギニー馬で、スティールハートと3/4同血の母からマイラー資質を強く受けており、本馬はフジキセキとHabitatを通じるナスキロクロスだから柔らかマイラーに出て不思議はないし実際中京芝1400mの重賞を追い込んで勝ってもいる。しかし一方で母母Thunder Maid(サーガノヴェルの母でもある)はTurkoman(BCクラシック2着)の全妹で、Alydar産駒でOn-and-On≒Leallah3×3(NasrullahとBull Leaの組み合わせ)という典型的な北米パワー捲り血統で、たとえば飛節のつくりなどはこのAlydarやBull Leaの影響が強いと思う。ナスキロ柔く斬れるマイラーの顔と、Alydar的パワーで捲り上げるダート馬の顔、この両方ともがレースぶりに表現されているから話がややこしい。たしかに二芸に秀でた馬なのだろうが、まともなら捲りきっていたであろうエルムSと、うなりながら捲りきって最後詰められたみやこSを思い起こせば、「脚抜きのいい小回りダートの1600~1700mをうなりながら捲る」のがベストパフォーマンスを出せる条件ではないか。祐一はJCDのような好位で我慢させる競馬でくるのだろうが、むしろトゥザヴィクトリーのように早めに抜け出してしまったほうが一発の怖さはあるような。

ノーザンリバー
http://db.netkeiba.com/horse/2008103212/
ランフォルセの半弟で、ルミナスポイントやノットアローンの全弟。母ソニンクはNatalma≒Cosmah4・4×4なので、5代アウトでAlmahmoudのクロスを持たないアグネスタキオンと好相性なのもうなずける。ソニンクはMr.ProspectorとNureyevを通じるNashua≒Nantallah4×5でこれはKingmamboやジェイドロバリーやファスリエフなどと同じ。産駒のダート適性の高さはこちらの影響も大だろう。Halo3×4のクロス馬らしい機動力が武器で、カペラSは内々を絶妙な立ち回り。3歳時に阪神外マイルのアーリントンCを勝っているが、2着がキョウエイバサラだから重賞レベルの実績とは言いがたく、当時よりもパワー体質になっている今は急坂小回りの1400mがベスト条件だろう。東京マイルのG1となると、たとえスローになっても、立ち回りの巧さだけで乗りきるのは難しいのではないか。

ソロル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104562/
母はゴールドアリュールの全妹でゴールスキーの3/4姉。シンボリクリスエス×サンデー×Nureyevだからやってることはランフォルセ(ボリクリ×Machiavellian×Nureyev)と似ていて、Robertoとサンデーを通じるHail to ReasonのクロスにRobertoとNureyevを通じるNashua≒Nantallahのクロスだから、ようはRobertoの血脈構成を増幅したパワー型の中距離馬。同じシンボリクリスエス産駒でも、サクセスブロッケンやダノンカモンはSeattle Slew的なストライドで走るダート馬だが、ランフォルセやソロルはRoberto的なパワーで走るダート馬というべきだろう。ただソロルの場合は母系の奥にNever Bend×Princequilloの組み合わせも持つので体型などはSeattle Slewの影響もみられ、ランフォルセほど小回り特化型と言い切れないところもある。にしても東京マイルで生涯ベストパフォーマンスを出せるかというと疑問だし、ベストパフォーマンスを出せないと勝ち負けまでは難しいのでは。

グランドシチー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103864/
3代母タケフブキはオークス馬でAvena=Harina=プリメロ4×4・5。母レディクラシックはHail to Reason3×3、Flower Bowl≒Swaps4×4。自身はキンカメ×ブライアンズタイムだからハタノヴァンクールと同じダ黄金配合で、これはGold Digger≒Bramalea4×4とGraustark6×4のクロス。二世代にわたってブライアンズタイムの血脈構成を増幅し、ボトムラインにはオークス馬のプリメロの全きょうだいクロスだから、ハタノヴァンクールを更にスタミナ寄りにした配合と言っていい。ズブいがバテずに確実に追い込んでくるダートのステイヤーで、オープンでの勝ち鞍はいずれも中山1800mで1分52秒前後の決着。時計勝負になったみやこSやエルムSでは勝負がついてから追い込むのが精一杯だった。東京マイルでは追走に苦しむだろう。 

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