Cure the Bluesを持つ馬にはルグロリューLe Glorieux,ナカヤマフェスタ,サンレイジャスパー,ヤエノジョオー,ウエスタンダンサー,ウエスタンビーナス,ダイワアンジェラ,タイキデューク,オリンピアンナイト,エイシングランツなどがいるが、独特の力馬っぽさがあって芝良ではG1級に抜け出せない、弾けきれない馬が多い
Le Glorieuxの血統表を久々にみましたが、これはやっぱり凄いですね。母がVariete=Vanille4×4なのも凄いが、父の米血を全く触ってないのも凄い
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1984109001/
ナカヤマフェスタの場合は、母が猛烈な相似配合でデインヒルの構成血脈を増幅しており、また自身はHalo≒Stop the Musicのニアリークロスを持つので、Cure the Bluesを持つ弱点がかなりカバーされている…という見方は可能だが、この馬とてG1には現状手が届いていない
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102424/
つまりCure the Bluesの臭みを消すには、Le Glorieuxのように欧血をアウトブリードして全く触らないか、ナカヤマフェスタのように他の要素の血をいじくり回すか、この二つの方法があったわけだが、エーシンフォワードの場合はCure the Bluesと似た組成の血をもってきてニアリークロスを絡めまくることで、Cure the Bluesが入る弱点をカバーしようとした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005110172/
下のように、Secretariat≒Speedwellの3/4同血クロス4×4に、Storm Cat(の母Terlingua)とStop the MusicとRed Godを通じて「Nasrullah(≒Royal Charger)とTom Fool(Menow+Bull Dog,Sir Gallahad)と」の組み合わせをクロスしているのである
┌Bold Ruler
Secretariat
└Somethingroyal
└Imperatrice
┌Bold Ruler
Speedwell
└Imperatrice
Storm Cat
│ ┌Nasrullah
│ ┌Bold Ruler
│┌Secretariat
└Terlingua
└Crimson Saint
└Bolero Rose
│┌Menow
└First Rose
│┌Sir Gallahad
└Rare Bloom
┌Royal Charger
┌Turn-to
┌Hail to Reason
Stop the Music
│ ┌Menow
│┌Tom Fool
│││┌Bull Dog
││└Gaga
└Bebopper
┌Nasrullah
Red God
│┌Menow
└Spring Run
│┌Bull Dog
└Boola Brook
Storm CatとBlushing Groomの組み合わせにはGiant's Causeway(Storm Cat×Rahy)、グラスワールド(Rahy×Storm Cat)、コパノフウジン(ヘネシー×スキャン×Blushing Groom)などがいるが、両者のNasrullah+Tom Fool的スピードをStop the Musicに合わせることで、Cure the Bluesの臭みをほぼ消すことに成功しているといえよう
それでも臭みは完全に消えたわけではなく、前捌きなどにCure the Blues的力馬っぽさはやっぱりあって、高松宮が11.4-12.3、阪急杯が11.5-12.4、東京新聞杯が11.2-11.7と、近3走をみても上がりがかかったほうがレース内容がいい
京王杯SCの過去3年の上がりを調べてみると、09年が11.3-11.9、08年が11.9-11.5、07年が11.6-12.5だから、今の高速馬場だと、トライアンフマーチに競り負けてしまった東京新聞杯のような絵も描けないことはない