栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2019-2020」

バクシンオー×AlydarのBull Lea4本パワー

2014-06-30 10:54:14 | 血統予想

サクラバクシンオーの母母クリアアンバーはBull Lea3×3で、Alydarの母Sweet ToothもBull Lea3×3なので、Alydarを持つ牝馬にバクシンオーを配合すると、レオカーディナル、ダイワティグリス、ケージーヨシツネ、エーシンビーエル、スプリングタピアン、サクラゼウス、エーシンボダイジュなどなど、判で押したようにパワースプリンターが出ていることが判明しました

ここまで「サクラバクシンオー×Alydar持ち牝馬」は中央で計26勝をあげていますが、その距離別内訳は
1000m[4.4.5.27]
1200m[20.22.15.146]
1400m[2.0.1.23]
1600m[0.0.0.12]
1700m~[0.2.0.26]

バクシンオー産駒全体では1000m168勝、1200m717勝、1400m193勝、1600m78勝ですから、Alydarが入ると俄然短距離指向が増すのは間違いないところ

特にバクシンオー産駒がけっこう得意にしている東京芝1400mで[0.0.0.12]と不振で、いっぽう中山1200mは芝[4.0.1.12]ダ[3.3.2.17]とともに好成績で、Bull Lea4本クロスでテーストとAlydarのパワー体質や短足曲飛が発現していることは容易に想像がつきます

そしてこの1400m[2.0.1.23]の2勝は、フィリーズレビューとファンタジーS、そういずれもベルカントがあげたものなんですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011101395/

NETKEIBA「重賞の見どころ」ではCBC賞とラジオNIKKEI賞の人気どころについて書いていますので(本日18時更新)、今週もよろしくお願いします

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6/28,29の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2014-06-29 20:50:39 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2013~2014)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したブライトエンブレム(牡2歳)が土曜東京5R新馬戦(芝1600m)を快勝しました。

★シルクホースクラブ
父ネオユニヴァース
母ブラックエンブレム(ウォーエンブレム)
牡 募集価格:5000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104799/
母ブラックエンブレムは秋華賞馬で、大物が出ないヘクタープロテクター肌ながら大レースを勝った稀有な例です。Our Emblem≒ヘクタープロテクター2×2(Mr.Prospector,Damascus,Buckpasser,Swaps,Glamour≒Never Bendが共通)のニアリークロスという大技によって、ヘクターを持つ弱点を克服した名配合といえるでしょう。これだけ強力なニアリークロスを持つと繁殖牝馬としても自己主張が強いはずで、あまり強いクロスを持たない種牡馬との配合がベターで、その点で米血×欧血のアウトブリードのネオユニヴァースとの組み合わせはまず好感。ネオユニ側からみても、母系にミスプロとSir Ivorが入るのはロジユニヴァースやガンジスなどと同じで成功パターンにちゃんとはまっているので、この募集価格ですがオープン級での活躍を期待できるのではないかとみてピックします。(望田)
※高額募集からのピックアップのリクエストも多いので、この馬をピックさせていただきます

母ブラックエンブレムはOur Emblem≒ヘクタープロテクター2×2という特殊な凝縮を持っており、秋華賞を勝って競走馬として成功しましたが、繁殖牝馬としても楽しみの大きな馬です。父ネオユニヴァースはやや鈍重なところが見られるので、母のMr.Prospector3×4はフィットするでしょう。父ネオユニヴァースとニックスの関係にあるMachiavellian は「Mr.Prospector+Hoist the Flag」で、本馬の母の父の父Our Emblemも同じ構成です。Our EmblemにはMachiavellianに含まれる Halo がありません。しかし、本馬の母方の奥にはそれと相似な血であるSir Ivorが入り、Halo≒Sir Ivor3×5が生じます。うまくフォローができた好配合です。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2013~2014)』で望田潤が取り上げたスペチアーレ(牡2歳)が日曜東京5Rの新馬戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

○スペチアーレ(牡、母ターキー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101355/
ターキーは名繁殖カーラパワーの長女で芝中距離で3勝。Mill ReefとSecretariat≒Sir Gaylordのナスキロ柔さを伝えるのでダイワメジャーとは合うはず。Chief's Crownの母系に入るIndian HempはNorthern Dancerとニアリーで、その母SabzyはHyperion×SariraだからLady Angelaと3/4同血。牝系譲りの斬れを武器とする1800m型か。

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ブライトエンブレムは先週のマイネルエスパスに続いて、望田・栗山ダブルピックの新馬勝ち(・∀・)
兄テスタメントがディープのしなやかさがONになった体質でちょっとどっちつかずなタイプに出ているのに対し、こちらはネオユニヴァース×ブラックエンブレムの血統どおりパワーと粘りでまとまっていて、本来は東京1600mより中山2000mで強い馬やと思いますが、今日のところは素質と道悪で勝ちきったという印象

スペチアーレはナスキロ柔い体質で直前の芝追い切りの動きが良くて人気になってましたが、これまたイメージ通りの「牝系譲りの斬れを武器とする1800m型」でした(・∀・)

■土曜函館2R3歳未勝利戦 スヴァラッシー(ディープ・望田&栗山)

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第55回宝塚記念回顧~馬も騎手も別格

2014-06-29 17:17:27 | 血統予想

阪神11R 宝塚記念
◎7.ウインバリアシオン
○10.メイショウマンボ
▲11.ゴールドシップ
◎は母がストームバード×タイムフォアチェンジだから、母の米血パワーで捲って父のスタミナで粘る中距離血統というべきだが、若いころはまだ緩さがあってスタートから出していって前々で踏ん張るレースができなかった。だからダービーも菊もオルフェの後ろから追い込む競馬で2着を拾っていたわけだが、それはジャスタウェイやワンアンドオンリーや、そして父ハーツクライにも同じようなことが言える。今はダービー出走時よりも30キロ体重を増し、前後駆にしっかり筋肉がつき、有馬や日経賞を見てのとおり中山内回りを唸りながら捲れる馬になった。血統どおりの捲りの中距離馬に完成した今ならば阪神内2200mはベスト条件、そして内回りを捲らせたら当代随一の岩田とのコンビ復活、宝塚らしい「悲願のG1制覇」のお膳立ては整ったというべきだろう。メイショウマンボはコースや馬場状態はあまり問わないタイプだが距離は1600mより2200mがベター、叩き3走目で更なる上積みが無込めるだけに、牡馬トップクラス相手でも食い下がれる余地は十分ある。ゴールドシップの今週の追い切りはなかなか鞍上と呼吸が合っていたというか、気分よくかつ前向きに走っているように見えた。

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水曜の追い切りで横山典を背にこれまでにないほど気分よくかつ集中して走っていたゴールドシップですが、みんなが一目置くこのベテラン騎手の繊細なタッチは、メイケイベガスターのようなガツンと引っかかる馬をフワッと乗りこなしてしまうだけでなく、ゴールドシップのような難しい馬を前向きに集中して気分よく走らせてしまうこともできるのです

今日もスタート後の動きは相変わらず緩慢でいつものように最後方、しかしそこでステッキを入れるわけでも手綱をしごくわけでもなく、「大丈夫、お前の走りたいペースで走ればいいんだよ」と微妙なタッチでうながされた馬は、常に集中はしているが決して力むことはなく、自分の走りたいペースで走り、自然とポジションを上げていきました

こうなると他の人気馬たちが外を回って伸びあぐむ中、直線は前の馬を捕まえればいいだけで格が違うという圧勝でしたが、今日は馬だけでなく騎手の格もちょっと違った

「マジメに走ってくれました。僕は乗っかってるだけでした」とインタビューでは言ってましたが、乗っかってるだけで馬は集中して2200mを走ってきた

ウチパクも岩田も安藤さんも、ムーアもウィリアムスも、ゴールドシップをこういうふうには乗れなかった

「馬の気分に合わせすぎる騎乗」はとかく物議を醸したりもしますが(^ ^;)、繊細なソフトタッチだけで逝かせてしまう超絶ヘンタイプレーはユタカですら真似できないもので、それこそが46歳の今でも別格として一目も二目も置かれている所以で、こういう痺れる騎乗をあと5年は我々に見せてほしい(・∀・)

ヴィルシーナはほんとに操縦しやすい馬でペースをいくらでも落とせるので、そこはさすがというかなんというか祐一は13.2-12.8と思いきり中だるみさせた逃げで(^ ^;)、前後半の1000mが62.4-(中間12.1)-59.4、去年が58.5-(12.0)-62.7ですからだいたい真逆の流れ

終わってみれば上位にきたのはゴルシの前にいた馬たちばかりで、差し馬で掲示板に載ったのは4角最内のヒットザターゲットだけ、3~4角で外を回してゴルシを追いかけた人気馬たちは軒並み凡走してしまいました

パトロールを見ても、道中ゴルシの内にいるか外にいるかでまさに天国と地獄という絵で、このあたりは有力どころに「外差し馬場になっている」という頭がありすぎたのかもしれないし、その思惑に反して「内から乾いてくる馬場」になっていた可能性も…

いずれにしても今回外を回した馬たちはみな同じぐらい公平に伸びてないので、ノーカンでいいと思いますよ

カレンミロティックは最近は内回りばかり使われて着順は上がってませんでしたが、外回りならば金鯱賞ぐらいは走れる馬で立派にG2の格はあり、今日は3番手を取って前のヴィルシーナを交わしただけといえばそれまでなんですが(^ ^;)、いずれにしても前の組では地力最上位というところはみせた2着

母がNorthern Dancerクロスを持たない晩成ハーツクライで、未勝利脱出が4戦目でオープン入りが5歳の夏、このゆったり成長曲線はジャスタウェイとかぶるものもあり、秋の東京でもうひと暴れあるかもです

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血統クリニック~宝塚記念再掲

2014-06-29 16:11:50 | 血統クリニック

ウインバリアシオン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103206/
血統解説は春天のエントリを参照。母はStorm Bird×Time for a Changeという北米パワー血統で、そこにハーツクライだからパワーと機動力に富んだ中距離血統というべきだが、Promised Landの薄いクロスを持つので斬れ味も兼備しており、若いころはまだ非力なところもあったのでオルフェーヴルの後ろから追い込む競馬で2着を重ねていた。しかしハーツクライ産駒らしい成長曲線で古馬になって全体に力がついてきて、有馬や日経賞を見てのとおり「母の米血スピードで捲り、父のスタミナで踏ん張る」というレースができるようになり、血統どおりの脚質の中距離馬に完成してきた。春天はキズナのすぐ前という位置取りで、残り400~2000mの最速ラップのところでは全馬のなかでこの馬の加速が最も優っていた(そこからの200mはキズナがまた詰めてきたが)。あの最速ラップのところで最も反応よく加速できるようになったのが成長の証。馬群を一飲みにしてしまった日経賞の捲りをみても、今なら阪神内2200mはベスト条件では。

メイショウマンボ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010102094/
血統についてはヴィクトリアマイルのエントリを参照。Graustark=His Majestyの継続クロスの影響でやや肩が立っていて、内回りコースを小脚で捲るような芸当もできるし道悪もこなす。コースや馬場状態はあまり問わないタイプだが、マイラーではないから距離は2000m前後がベストだろう。大阪杯は調教師も調整ミスと認めているし、そこから叩き3走目で体調面で更なる上積みが無込めるだけに、牡馬トップクラス相手でも食い下がれる余地は十分あるのではないか。

ゴールドシップ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102739/
ステイゴールド×メジロマックイーンはオルフェーヴルと同じだが、こちらはPrincely Gift5×5を持つので体質が柔く飛節が真っ直ぐになり、大きく緩慢なアクションでストライドを伸ばして走る。体型的にはノーザンテースト≒The Minstrelのニアリークロスが強く、バテないステイヤーというよりは長くいい脚を使う中距離馬で、緩やかに加速しストライドを伸ばしながらスピードに乗っていく形が理想。パワーも十分あるので、平坦大回りの高速馬場よりは急坂小回りで上がりのかかるレースのほうがハマりやすいという面はあるのだが、ようはロングスパートで4角で先団に取りつき、そこから11.8-12.0ぐらいで上がるレースでは現役最強クラス、というべきだろう。週間予報によると木金に一雨ありそうで、昨年ほどタフな馬場ではないにしても高速決着になりそうもないのは歓迎。ノリは腕っぷしで馬を動かすタイプではないので、このコンビがどんな競馬になるのかも非常に楽しみ。今週の追い切りはなかなか呼吸が合っていたというか、馬は気分よく前向きに走っているように見えた。

ジェンティルドンナ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106253/
ドナウブルーの全妹で、母ドナブリーニはチェヴァリーパークS(英G1・芝6F)勝ち馬で、その父BertoliniもジュライS(英G3・芝6F)などに勝ったDanzig系のスプリンター。母はNorthern Dancer3×4を持ち、ディープ産駒はNorthern Dancer系のスプリンター・マイラーの母から筋肉や馬格を受け継ぐ配合が成功しやすい。JC連覇を見てのとおりスローの上がりの競馬に強いが、それは母譲りのスプリントで一気に加速できる能力に秀でているからで、本質は2000mぐらいがベストの機動力に富む中距離馬ではないかとずっと思っている。だから阪神内2200mも条件としては悪くないと思うのだが、Burghclereをニアリークロスしていないディープ牝駒でさすがに全盛時のパフォーマンスまでは望めないだろうし、時期的に一雨あってタフな馬場になってしまうと、ハーツクライやステイゴールドの男馬を相手にするのはさすがに分が悪いか。できるだけ高速馬場が希望で、あとは遠征の疲れがどうかだろう。

ホッコーブレーヴ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102064/
母母ヤサカショウリがサクラショウリ産駒でGrey SovereignとPrincely Giftを通じるNasrullah5×4・5、ここから柔らかな体質と直飛節を受け継いで、しなやかにストライドを伸ばして走れるのが最大の長所(メイショウサムソンやジョーカプチーノの母母が伝えたものと似た柔らかさと言ってもよい)。日経賞2着はウインバリアシオンが一気に捲って前を掃除してしまったのに乗じた部分も大きかったし、本来は京都外回りや東京など直線が長く急坂のないコースのほうが追い込みやすい脚質だろう。父は宝塚で悲願のG1制覇を成し遂げたが、息子はより平坦向きのストレッチランナーにシフトしているので、京都外回り→阪神内回りに舞台が替わるぶんの割引は必要だろう。

デニムアンドルビー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104287/
血統についてはヴィクトリアマイルのエントリを参照。トゥザワールドとは3/4同血の間柄だが、こちらは父がディープでAlzaoとラストタイクーンを通じるNorthern DancerとナスキロとAttica≒Tom Foolのクロスになり、長手の体躯とナスキロ柔いストライドで差す角居厩舎らしいストレッチランナー。一方で道悪にもへこたれないパワーと持続力は母系の濃厚なハイインロー譲りで、カミソリではなくナタと表現したい斬れが武器だ。ヴィクトリアマイルは4角15番手から、JCと同じ上がり33.2の脚で追い込んだ。ゴール前の脚色は一番だったが、結果的にはマイルのスピード競馬は忙しかったというべきだろう。ここは距離延長はプラスだが、秋華賞の4角でメイショウマンボにあしらわれたシーンを思い浮かべてみても、内回りでこの相手をまとめて捲り差すシーンはちょっと描きにくい。

トーセンジョーダン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103169/
トニービン→ジャングルポケットの父系にノーザンテーストをもってきてHyperionの濃厚な継続クロスを重ねつつ、米血の塊クラフティワイフを母母に置いて1/4異系とするパターンは、本馬の他にもカンパニーやレニングラードが出た黄金配合。超Hペースの秋天を追い込んで勝ったのがもう3年前で、しかしHyperionベースの配合らしくまだ顕著な衰えは見られない。12年は大阪杯3着→春天2着、秋天13着→JC6着、13年も秋天11着→JC3着と、休み明けを叩いて中3週というパターンではこれまで着実に良化を示してきた。今回は鳴尾を叩いて中2週、陣営も良化を匂わすコメントを出している。ただしG1[1.2.1.7]で、馬券に絡んだのは東京(3回)と京都外。昨年のJCにしても2-2-2-2で3着という字面は先行して流れ込んだイメージだが、直線半ばの各馬最速ラップで加速するところでは反応が悪くて馬群に飲みこまれかけていて、しかしゴール前100mの脚色は4着5着に差してきたアドマイヤラクティやドゥーナデンよりも優勢だった。この一瞬の鋭さこそないが追って追ってしつこく持続的に伸びつづける脚はまさにトニービン的でありHyperion的であり、それはやはり東京の直線の追い比べでこそ最も光輝くものだろう。

フェイムゲーム
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104296/
血統については春天のエントリを参照。母はサッカーボーイやステイゴールドの近親でアレミロード×ディクタスというアウトサイダー血脈が強いアウトブリード。そこにハーツクライだから3歳春に京成杯を勝ったのが不思議なほどの遅咲きのステイヤー血統で、ハーツクライにもステイゴールドにも似ていない伸びのない体型はアレミロードやTom Rolfeが強く、体質はアレミロード以上にステイヤー的で燃費の良いピッチ走法でトボトボ走る。だからダイヤモンドを勝ったときには「これはバランスオブゲームの後釜ではなくトウカイトリックの後釜だった」と書いたのだが、ここは阪神内回りに替わるのはプラスで距離短縮はマイナス。巧く立ち回れば掲示板なら。

ヴェルデグリーン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104514/
ジャングルポケット×スペシャルウィークというのは胴も脚も長く持続力あるストライドで東京2400mをズドーンズドーンと追い込んでくるイメージだが、戦績は中山2000~2200mで5戦5勝という偏ったもので、勝負どころをジワジワと捲り上げていくあの脚が中山の中距離にピッタリなのだろう。この斬れとも機動力とも表現しづらい独特の差し脚はカンパラの血脈構成、Prince BioやRockefellaなどを(牝祖ウメノシルバーとの間で)クロスするからと考えられ、オフサイドトラップ(Prince BioとLady JurorとChanteurのクロス)のようなナマクラな決め手なのだと書いてきた。トニービンが東京で本格的に斬れるのは母Severn BridgeがもつHyperion2×4+Nasrullahに因るところが大で、カンパラ自身はGrey Sovereign系のセカンドクラスの手堅い種牡馬で、そしてヴェルデグリーンやオフサイドトラップはトニービン的というよりカンパラ的なのだ。G1の中では宝塚記念が最も適条件かもしれないが、阪神内2200mの3~4角でこの相手に食らいついていけるほどの機動力はないだろう。

カレンミロティック
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103192/
母母Caerlinaは仏オークスと仏1000ギニーの勝ち馬で、そこにA.P.Indyが配された母スターミーはWeekend SurpriseとPokerとForeseerを通じるRound Table~PrincequilloとNasrullah≒Royal ChargerとLa Troienneのクロスで、ただ柔らかいだけでなく芯のある斬れ味を仔に伝えて繁殖として成功している。このナスキロラトロな斬れ味は明らかに長い直線向きで、本馬は東京+中京+外回り[6.3.4.5]、中山+内回り+小回り[0.1.0.6]、他のきょうだいも東京+中京+外回り[3.3.1.3]、中山+内回り+小回り[1.1.4.7]。オープンに上がってからは大箱を走ったのは金鯱賞だけでもっとやれる馬だが、ここ2走の阪神内回りでのワンパンチ足りないレースぶり、大阪杯もイン3番手で全くロスのない運びでゴール前もジワジワ詰めてきているのだが、肝心の4角~直線にかけてブワーンと加速していく感じがない。あのレースぶりをみると、内回りで一線級相手は少し厳しいか。

ヴィルシーナ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106264/
血統についてはヴィクトリアマイルのエントリを参照。Halo的な血が多すぎる(Halo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4・5・5)配合で、機動力とセンスが抜群でハイインロー的粘りも兼備していて、鞍上の意のままに動けるレース巧者だが、バーンと弾ける爆発力には欠けると書いてきた。マイルで弾けるというよりは1800mをスルスル抜け出してくる脚質で、しかし東京マイルもスローになると府中牝馬S的な質のレースになるので、レース巧者がフワリと抜け出して好走するケースはままあり、それがここ2年のヴィクトリアマイルだったといえる。2200mは守備範囲だが、タフな馬場で牡馬一線級相手となるとレースの巧さだけでは凌ぎきれないだろう。

ヒットザターゲット
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104835/
血統については春天のエントリを参照。そこでも書いたように、母系にHabitatの血が入るためにやや後駆が非力で、全8勝の内訳が小倉3、函館2、京都福島新潟が各1という典型的な平坦巧者。中でも下りで前輪駆動で惰性をつけられる京都外回りがベストコースだろう。阪神芝は[0.1.1.4]、2着3着はいずれも未勝利戦でのもので、ここは急坂克服が課題。

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日曜のボツ予想~内外の出し入れでコリコリ

2014-06-29 10:18:22 | 血統予想

パラダイスは前売りオッズからしてなかなかカオスで、例年気温上昇とともに追い込みが冴えてくる▲レオアクティブは吉田豊で折り合うのかどうかがまずカオス、○コウヨウアレスはTom Rolfeクロスで道悪歓迎、実力馬☆ミトラは休み明けで、△インプレスウィナーは道悪はこなしますがスローを一瞬脚で差す馬(△クッカーニャにも同じことがいえる)
◎ミッドサマーフェアは母母ストームソングが米2歳女王で、父系がブライアンズタイムで母父がKingmamboですから「フリオーソをマイラー寄りにしたようなイメージ」と書いてきましたが、いつまで経ってもダートを使ってくれない焦らしプレイもいい加減飽きてきたので、ここはいっちょ不良馬場で狙ってみるかと
肉付きがよくなった今は若いころよりマイラーにシフトしているように思えるし、芝重は[1.0.1.1]、着外は距離が長かったエリ女、3着はインベタの中山マイルで外を回らされてホーカーテンペストと接戦、1着はクッカーニャを3馬身半ちぎった君子蘭、道悪はパワーでこなすタイプ

サイレンススズカCは◎タガノグーフォ
デビュー2戦目の京都2歳で◎にしたようにマイラーではなく中距離馬だとずっと思っていて、上3頭はみんな中距離で勝ってるし、この馬もダートでは1700mと1800mで勝ってるし、昨夏の小倉芝1700mの青島でも後方捲りで詰めてました
ネオユニ×ダンブレ×Caerleon×Buckpasserで、父から曲飛を母からラトロ肩を受け継いで重心の高い掻き込む走り、ベストは1800mかもしれませんが、宇治川を見てのとおり道悪は巧者、ちょっと渋った阪神内回りで戸崎が上手いこと捲ってくれるんじゃなかろうか…と

長万部は前走大外枠から大外を回らされつづけてしまった◎クリノチョモランマが怒りの連闘
マイネルラヴ産駒でBuckpasser4×4、War Relic≒Eight Thirtyの継続クロスもあり、距離は1400mがベストやと思いますが洋芝1200mもかなり合っている馬
スタートはいいので、この枠なら逃げるシュウギンの後ろが取れるでしょう
「函館芝1200mなんて内有利外不利前詰まりの出し入れと“困ったときのNever Bend”、毎年これの繰り返しで、あとはコリコリのイカ刺しでも食ってりゃいいんです」「今年も“マイネルラヴ×Never Bend”で小銭を稼ぐ季節になりました」と望田botも言うとりまっせ(・∀・)

洞爺湖はヒュウマはA.P.Indyが強いマイラーで、ミスプロが多いシンボリインディみたいなもんですわ…なんて書くとまた喩えが古いと怒られそうですが(^ ^;)、内2000mより外1800mがベターには違いない
ヤマニンファラオがまだパンとしていないとすると、◎ライズトゥフェイム、○リメインサイレント、▲バロンドゥフォールのほぼ三つ巴では

「No.1予想」では宝塚記念を、「馬券総合倶楽部」では宝塚記念と東京7Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

今日は競馬観ながら、セレクト上場馬の血統表を残り200頭ぐらいチェックする一日…

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土曜のボツ予想~オセアニア牝系の洋芝巧者

2014-06-28 10:36:59 | 血統予想

出石は◎シンデレラボーイも○スナッチマインドも母系のAlydarが表現されたパワー型で、1400mなら京都外より阪神内がベターなので人気でも逆らえず、☆コズミックショアを2着3着にマークして組みたい

京橋は△アドマイヤスピカはMill Reef5×4のローキン配合で本来は外回り向き、となると母系がHyperionだらけで高速京都より坂付き阪神向き◎サンライズピークと、ここも単騎でラチを頼れればスピードは一枚上▲グッドスピリッツ、そして○ウインミーティアもタキオン×Danzig×ウインドインハーヘアでFair Trial的Lady Juror的機動力があって内回り向きで、この3頭にスローになったときの☆ゴールドブライアンまで

STVで人気になっている☆エイシンオルドスは前走岩田が外枠なのに出していってイン番手に潜り込んだのが大きく、ならば藤田が外枠ナリに大外を回りつづけた▲ストークアンドレイが今度は内を引いて逆転十分とみたいですが、一つ気になるのはこの馬おそらく馬群がダメで、インを割るような差し方はしたことがないはず
△ダンツカナリーは1400mベストで1200mだと○ヤマニンボンプアンのほうがダッシュは速そうで、あとはクリノタカラチャンの出方次第でどうなるかですが、母方が典型的なオセアニア血統で函館芝1200m[2.1.2.1.0.0]、昨年も6月函館で鉄砲を決めた◎ユールフェストは好位差しもできるだけに内枠でいいところ

「No.1予想」では八ヶ岳特別を、「馬券総合倶楽部」では八ヶ岳特別と阪神8Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~宝塚記念

2014-06-27 20:11:23 | 血統予想

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2014-2015』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念~宝塚記念まで栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週の宝塚記念は望田潤の担当で、有力馬の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2014/

土曜は「No.1予想」で八ヶ岳特別を、「馬券総合倶楽部」で八ヶ岳特別と阪神8Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

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ファスリエフ≒Kingmambo≒ジェイドロバリーが伝えるNantallah≒Nashua的パワー

2014-06-27 12:15:43 | 配合論

火曜大井の優駿スプリント競走を4馬身差で逃げ切ったアピアは、いかにもファスリエフ産駒らしい砂スプリンターで、これで通算8戦7勝(1400m以下では7戦7勝)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105340/

ファスリエフはNureyev×Mr.ProspectorですからKingmamboやジェイドロバリーを逆さまにしたような配合で、この組み合わせはNantallah≒Nashuaのニアリークロス由来のパワーが表現されやすく、たとえばキングカメハメハにブライアンズタイムをもってくるとGold Digger≒BramaleaとNantallah≒Nashuaのクロスになり、両者のパワーを強く受けたダート巧者が高確率で出ることは何度か説明してきました

アピアは母母父がブライアンズタイムなのでGold Digger≒Bramalea4×5、キングカメハメハ×ブライアンズタイムのハタノヴァンクールやグランドシチー、ブライアンズタイム×ジェイドロバリーのトーセンブライト、ブライアンズタイム×Mr.Prospector×Nureyevのフリオーソなどとやってることは同じ

フリオーソはきょうだいもコンスタントに走ってるし、Trillion~Russ Marieの名牝系で自身はBramalea≒Gold Digger3×3にHail to Reason3×5、ブライアンズタイムの最良後継ダート種牡馬となるでしょう

ちなみに母系にブライアンズタイムを持つファスリエフ産駒は中央に7頭が出走し、ゴッドツェッペリン(3勝)、オアフライダー(2勝)、オリアンタルエジル(1勝)、マーセブナカヤマ(1勝)の4頭が勝ち馬となっています

アピアの場合は母母パールビコーがFlower Bowl≒Your Hostess4×4で自身はRaise a Native4×5ですから、Kingmambo的な血脈構成を全体に増幅した配合といえますね

ファスリエフ産駒の獲得賞金上位をみると、1位フルヒロボーイはNureyev≒Sadler's Wells2×2、2位ケージーハヤブサはMr.Prospector3×5、とりあえずNantallah≒Nashuaをいじくるのがダ短距離で成功する近道

さてこれから予想のお仕事にとりかかりますが、土曜阪神8Rが平場とは思えない好メンバーでなかなか面白そうで、これたぶん「馬券総合倶楽部」でやります

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今週の新馬戦

2014-06-26 19:55:31 | POG

土曜東京5Rブライトエンブレム(ク,パ)
日曜東京5Rスペチアーレ(ダ)
ダ…「望田潤のPOG好配合リスト ダイワメジャー編」 ク…「一口クラブ好配合ピック」 パ…「パーフェクト種牡馬辞典」POG推奨

サッカーネタでもう一つ、私は親父の仕事の関係で、小学校3年のとき、ドイツのケルンというライン川沿いの街(競馬場もあります)に一年間住んでました

通学圏に日本人学校はなかったのでふつうに地元の小学校に編入され、引っ越し早々ドイツ語だけが飛び交う教室で毎日を過ごしていたのですが、そんな環境ですからえらいもんで私と妹は一年間で日常会話はほぼ完ぺきになってましたね~(最初の一か月ぐらいは放課後にアンメルブルガー先生がドイツ語の補習をやってくれた)

オカンだけは半分家に引きこもってたので会話は上達せず、スーパーの買い物とかは私がついてって「おっちゃん、そのハム200グラムちょーだい」とか通訳してました(^ ^;)

昼休みになると、男子は狭い校庭で毎日サッカー、クラス一の快速インゴーが金髪をなびかせてシュートを決めると、女の子たちはキャーキャー言うてました(・∀・)

ちょうど望田ファミリーが住んでたマンションの真裏が大きな公園で、公園といっても野ウサギが走り回ってるようなだだっ広い原っぱなんですが、学校が終わってからもそこにクラスの男子が集合して毎日毎日サッカー、女子も見にきて毎日毎日キャーキャー

ある日もいつものようにサッカーやってたら急にスコールのような大雨となり、こりゃアカンわ今日は解散や~とみんな帰って行ったんですが、一番仲の良かったステファンと、近所のパン屋の息子の…名前忘れましたがソバカスだらけのデブ、あと誰かもう一人いたんですが、その3人に「俺んち、この裏やけど寄ってく?」と招いたんですよね

4人でお菓子食ったりしてたら、「これ何?」とステファンが指差したのが当時流行ってた「人生ゲーム」

「日本で人気あるゲームやけど、やってみる?」とルールを一から説明して(そうあのときの私は、人生ゲームのルールをきちんと説明できるぐらいドイツ語ペラペラやったんですよ…今は全部忘れてますが…)、4人でやってみたらなかなか盛り上がって、「日本のゲーム面白いなあ~、もう1回やろう」

私としても学校から帰ったら即サッカーという毎日にうんざりしていたので、たまにはこうやって家でゲームとかするのもエエやろ~みたいな感じでほくそ笑んでたんですが、一人がふと外を見て「あ、雨あがった!」

ステファンもパン屋もゲームを放り出して立ち上がり「よし!サッカーやろう!」

えええ~さっきの雨でみんな帰ったし、4人じゃ面白くないからゲームしてようよ~と引き留めるも、奴らは靴を履いて飛び出していくので仕方なく後を追いかけると、公園にはさっきのメンツが全員戻ってきてました

私があんまりサッカーが好きじゃないのは、あのサッカー漬けの一年間がトラウマになってるのかもしれないです(^ ^;)

「ジュン、サッカーやろう!」今日もステファンの声が、マンションの廊下に響きわたる…

まあそんなわけで私はサッカーはあんまり詳しくないので、W杯の敗因とか今後の強化案とかそういうことはよくわからんのですが、「マイネル○○もチーフベアハートの仔で柔らかくていいとこあるんだけど、サンデーの仔が本気になったらやっぱりかなわない。柔らかくて強くて、ちょっと違う動きをするんだよねえ…」という毎度おなじみの総帥のボヤキと、何かこう重なるものを感じたまでで

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「血統クリニック」宝塚記念をアップ

2014-06-26 12:58:32 | 血統クリニック

先ほど「望田潤の血統クリニック」宝塚記念をアップしました~

ちょっと急用で夕方まで出かけることになったので、早めにアップしておきます

これで上半期の「血統クリニック」は終了、半年間お付き合いいただきましてありがとうございましたm(_ _)m

そして下半期ですが、半年間やってみてもうちょっと休みが欲しいので(^ ^;)、「2歳3歳の重要な重賞」と「G1レース」に絞って、8/31新潟2歳Sから12/28有馬記念まで、計15R1380円でいきたいなと思っとります(また8月になったら告知させてもらいます)

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けっきょくW杯もあんまり観てないんですが、日本の試合は3試合ともいちおう観戦

戦術的なことや技術的なことは疎いので置いとくとして、まあでも勝ち残った国にはシロート目にも観てて面白い選手が何人もいて、彼らは概ね大きくて強靭でしなやかで、ここぞというときにはちょっと考えられないような身のこなしやボディバランスや加速を見せ、ようするにまずアスリートとして卓越していて、日本人が鍛錬を重ねてもなかなかああはなれないだろうなあ…ということを実感させられます

根本的な運動能力やフィジカルが問われる割合が大きな競技ほど世界の壁は厚く、そこを熟練や戦術で埋められる余地が大きい競技は日本人は概ね得意なんですが、サッカーの場合は技術や戦略で追いついたとしても、いや追いついたとしたらなおのこと、体格・体質・運動能力・フィジカルの差という根本的なところに直面してしまうのだろうなあ…というのが血統屋のシロート目線

代々受け継がれてきた体格体質はなかなか変えようがないし、室伏やダルビッシュなんかはそこを配合から変えてますから(^ ^;)

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