栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」

第84回日本ダービー回顧~歴史的なスロー、俊敏自在なTom Fool

2017-05-31 10:07:31 | 血統予想

東京10R 日本ダービー
◎1.ダンビュライト
○18.アドミラブル
▲2.アメリカズカップ
△4.スワーヴリチャード
△11.ペルシアンナイト
△12.レイデオロ
スワーヴリチャードが東京で巻き返すシナリオは私も考えたが、いかにも古馬になって本格化しそうなハーツクライで、ジャスタウェイだってダービーに出ても勝てなかった。
ペルシアンナイトはハービンジャーとヌレイエフのナタの斬れが武器で東京でも面白いが、ダービーはテン乗りで勝てるレースではない。
アメリカズカップはサトノアーサーとダンビュライトに完勝したきさらぎ賞が評価できるが、渋った馬場がプラスだった部分もあったか。
音無先生はアドミラブルについて「未勝利を勝ったときからダービーをめざしてローテを組んできた。こんな馬は今までいない。青葉賞馬は勝てないというジンクスを覆したい」と意気軒高だが、たしかにスタミナもパワーも斬れ味もハイレベルで、瞬発力勝負でも持続力勝負でも満点の結果を出してきて弱点らしい弱点が見当たらない。しかし飛び抜けた一芸に特化してないので、どこでも好走するが大一番では常に2着…という伯父のリンカーンに近いイメージも描ける馬だ。
同じ音無厩舎で同じノーザンファーム産のダンビュライトは2歳7月のデビューで、これは翌日にセレクトセールを控えて新種牡馬ルーラーシップ推しの采配でもあっただろうが、その期待に見事に応え新馬勝ち。
マリアライトらが出るスタミナとパワーに富む牝系で、そこにルーラーシップだから明らかに大箱向きの中距離馬なのに、2歳時は朝日杯を目標にマイル路線を歩み、今年は京都外1800mのきさらぎ賞と中山内2000mの弥生賞と皐月賞で3着を重ね、すっかりモノサシ馬のような存在になってしまった。
しかし血統や体つきや走りからすると東京2400mでベストパフォーマンスを出せる可能性はあるだろうし、皐月賞もファンディーナを意識したかのような捲りで長く脚を使っていて、あれで勝負付けが済んだとみるのは早計ではないか。
2戦目からずっと重賞を走りつづけて様々なレースを経験してきて、前走からコンビを組む鞍上はダービー5勝の名手。まれに見る混戦で難解なダービーだからこそ、今年は人馬の経験値を最重視してみた。

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大方の人は皐月賞で先行できず大敗を喫したマイスタイルが行くだろうと予想したでしょうが、クリンチャー陣営はバテないのが取り柄だからスローになったら逃げてもいい、瞬発力勝負にはしたくないとコメントしていて、だから皐月賞のように途中から先頭に並びかけていくような競馬をするだろうと予想した人も多かったようで、私もだいたいそんなイメージで考えてました

ただし皐月賞を見直してみると、スタート後の200mではクリンチャーはまだ7番手ぐらいで、そこから一番外を押し上げていって3番手にポジションを上げ、この馬は母系にAureole系Connaughtが入るのでたぶん馬群がダメで、外々を気分よく走れたからこそ4角でトラストに並びかけるぐらいの行きっぷりで先行できたのだろうと

皐月賞は8枠16番でしたがダービーは3枠5番、スタートしてから200m地点ではやっぱり7番手ぐらい、しかしそこから皐月賞と違ったのは前と外に馬がいたことで、ああいうふうに囲まれると視界に入っている馬を抜こうとしないというAureole魂逆噴射になってしまう

となると弥生賞を63秒で逃げて2着に残したノリは同じようにペースダウンをはかり、終わってみれば青嵐賞より3秒も勝ち時計が遅いという歴史的なスローのダービーとなったわけで、その最大の戦犯とされる藤岡祐介ですが、彼にしてみれば皐月賞と同じように出していったけれど、途中からポジションを上げていけるシーンがなかったし馬も上がっていこうとしなかった

そしてレースを動かすキーマンと思われたアルアインとダンビュライトの鞍上が、「内々で動くに動けなかった」と悔やんでいたのも印象的で、ルメールに呼応して戸崎が動いたことでこの2頭は直線まで動きを封じられてしまった

13-14-2-2とレイデオロが向正面で一気にポジションを上げたのが900m地点ぐらいからかな、レースラップでいうと13.3の最も遅い地点やったと思いますが、Mahmoudさんのレイデオロの個別ラップを拝借すると
13.3-12.2-12.6-13.1-12.5-12.1-12.0-12.7-12.6-11.6-10.9-11.3

2番手に上がったところから12.0-12.7-12.6とまたペースダウンして一息入れているのが見事で、月曜のエントリでも書きましたがこういう緩急がきく器用さ、操縦性の高さこそがTom Foolの本領で、Tom Fool的なレイデオロだから出来た芸当であり、デビュー戦からコンビを組みつづけてTom Foolらしさを理解していたルメールだからこそ出来た芸当だった

土曜はGCが見れなかったのでBSイレブンで競馬観ていたら、岡田総帥が登場してダービー出走馬の馬体診断、そこでもうみなさんご存じやと思いますが、「レイデオロは体型に欠点があって2400mはもたないだろう」と仰ってました(ちなみに当日の予想はスワーヴリチャードとアドミラブルだったらしい)

熱弁を拝聴しながら「総帥、仰るとおりやと思いますが、過去のダービーを振り返ってみてください。だいたいいつも2000mベストの馬が、2400mベストの馬を負かしてダービーを勝ってます」「大きく蹴れないのもそのとおりですが、Tom Fool的小脚で走る馬なのでこれはこれでいいんです」とテレビに向かってブツブツ突っ込んでました(^ ^;)

月曜のナスキロ会で金沢くんに「レイデオロはTom Foolだとして、他にTom Fool的走法で走る馬って何がいますか?」みたいな質問をされて、そうやなあ~キンカメやったらアパパネとラブリーデイかなあという話をしてたんですが、キンカメ産駒のG1馬でTom Foolのクロスを持つ馬(☆)は以下のとおり

アパパネ☆
タイセイレジェンド
ドゥラメンテ
ハタノヴァンクール
ベルシャザール
ホッコータルマエ☆
ラブリーデイ☆
リオンディーズ☆
ルーラーシップ
レイデオロ☆
レッツゴードンキ☆
ローズキングダム
ロードカナロア☆(Tom Fool≒First Roseの7/8同血クロス)

☆馬が全てTom Fool的とは言いませんが、☆群のほうがピッチ寄りで俊敏で操縦性自在性に優れているという傾向は実感できるかと

そんなわけで、レイデオロはラブリーデイが少し枝葉が長くなったようなイメージで、そこを“ラブリーデイのSeattle Slew炒め”と表現してみたんですが、レイデオロは本来は小回りでもスイスイ捲れる馬やと思うし、大箱だとスローの上がりだけの競馬のほうが小脚が際立つという、そこはやっぱりラブリーデイと似たタイプやと私は思ってます

レイデオロの配合については「レイデオロとレディブロンドとTom Foolの話」も参照していただきたいですが、母父シンボリクリスエスが非Northern Dancerなので、「3/4Northern Dancerクロス」というキングカメハメハ産駒としては最もオーソドックスな成功形



サンデーサイレンスの血を引かない馬がダービーとオークスを勝ったというのは、ウオッカとローブデコルテの07年以来のことで、レイデオロはキングカメハメハ(Northern Dancer4×4・6)、ソウルスターリングはFrankel(Northern Dancer3×4)とともに父はNorthern Dancerの強いクロスを持つのですが、一方で母父に非Northern Dancer種牡馬(シンボリクリスエス、Monsun)を持ってきて「3/4Northern Dancerクロス」にしているのも同じ

直線では「うおおおおおスワーヴリチャードが勝つんかあああっ!」と叫んでたんですが、ここまで上がり特化だとストライドがピッチに屈するという惜敗、初めて実馬を見たんですが少なくとも輸送でゲッソリ落ちたという体つきには見えなかったし、ステイヤーとして研ぎ澄まされた体という解釈もできるようなつくりだったかと

母がNorthern Dancerクロスを持たないハーツクライ産駒が2歳~3歳春のG1で連対したのは初めてのことで、これからジャスタウェイやカレンミロティックのような成長曲線を描いていくとするならば、来年の今頃はハイパートーホウジャッカルになってるかもしれず末恐ろしいですが(^ ^;)、しかしハーツクライだけに菊花賞は決まりとはまだ言いきれない

アドミラブルは一番強い3着だったと思いますが、“リンカーンのRobertoがけ”と評したように、大一番では「一番強い2着3着」が多くなりそうな予感はこれからもあります

ダンビュライトとペルシアンナイトはこの上がりで際立った脚を使うのは無理で、ルーラーシップとハービンジャーのナスペリオン斬れが最も映えるのは上がり11.8ぐらいでしょうね

アルアインは2400mを走るには少し肉が多いのですが馬っぷりは抜群で、昨年のPOGシーズンに馬体派が絶賛していたのがダービー当日のパドックで納得できました

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5/27,28日の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-05-29 11:04:30 | 共有クラブ

■土曜京都11R朱雀S ロードセレリティ(一口&POG・望田)
■日曜京都4R障害未勝利 マイネルプロンプト(一口・望田&栗山)
■日曜東京10R日本ダービー3着 アドミラブル(ディープ・栗山)
■日曜東京12R目黒記念3着 ハッピーモーメント(ディープ・望田&栗山)

ダービー後は新宿に移動して競馬通信社OB会で栗山求ちゃんたちと飲んだくれて、こっちきてから連日ミラグレーンの世話になりっぱなし(いつも東京競馬場の帰りに駅前の薬局で買って帰ります)
これから日中はいろいろ予定があって、夜はナスキロ会なのでダービー回顧は明日札幌に戻りながら書こうかなと…

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レイデオロとレディブロンドとTom Foolの話~『エクリプス』3月号より

2017-05-29 01:22:45 | 配合論

たぶん月曜はダービーの回顧を書く時間がとれないので、ひとまずレイデオロの配合解説をということで、キャロットクラブ会報『エクリプス』3月号の連載コラムを再掲させてもらいます(内容はいじってませんが馬名はローマ字表記になおしてます)

英1000ギニーと仏オークスに勝った名牝Highclereは繁殖としてもかなり有能で、子孫にNashwan、Unfuwain、Nayef、ウインクリューガーなど内外の大レース勝ち馬が多数出ている

Highclereの孫娘にあたるウインドインハーヘアも独G1アラルポカルに勝ち英オークス2着と活躍、繁殖に上がってからもディープインパクトやブラックタイドなどを産んで大成功。日本で一大牝系を築きつつある

このウインドインハーヘアにMr.Prospector系の有力種牡馬Seeking the Goldが種付けされ、北米で生まれた後に日本に持ち込まれたのがレディブロンドで、ロードホースクラブの服色で藤沢和雄厩舎所属で走った



股関節に問題があったために、なんと5歳夏という遅いデビューとなったが、そこから無傷の5連勝で瞬く間にオープン入り。6月にデビューした馬が10月にはG1スプリンターズSに出走し、並み居る強豪たちを向こうに回して3番人気の支持を受けたのだから驚くしかない

結果はデュランダル、ビリーヴ、アドマイヤマックスといったG1ホースと叩き合って差のない4着。今後の期待が大きく膨らむ内容だったが、そこでまた脚部不安を発症し、僅か半年の競走生活を終えることになった

ウインドインハーヘアの父Alzaoの母父Sir Ivorは英ダービーなどに勝った名馬で、その母Atticaは北米の名馬名種牡馬Tom FoolとPharamond、Alcibiades、Sir Gallahad=Bull Dogが共通するニアリーな関係



そして血統表を見てのとおり、レディブロンドの父Seeking the Goldの母父はTom Foolの代表産駒Buckpasserなので、レディブロンドはTom Fool≒Atticaのニアリークロス4×5を持っていた

Tom Foolは運動神経の良さと脚捌きの無駄のなさに定評がある血で、たとえばスクリーンヒーローの母母ダイナアクトレスは芝マイルで日本レコードをマークした女傑だが、その母モデルスポートがTom Fool≒Spring Runのニアリークロス2×3で、スクリーンヒーローが種牡馬として成功しているのはTom Fool的な走法をよく伝えていることが一つあげられる。モーリスもゴールドアクターも脚捌きがきれいなので、字面の血統よりも高速馬場への適性が高い

レディブロンドも非常にTom Fool的な走りをする馬で、その特長を産駒にもよく伝えた。父シンボリクリスエスのラドラーダはTom Fool≒Attica6×5・6。通算4勝のオープン馬だが、東京芝の上がりの競馬を鋭く差し切る一方で、中山芝でも好位差しで[1-2-0-0]と連対を外しておらず機動力にも秀でたマイラーだった

父スペシャルウィークのゴルトブリッツはBuckpasser5×4。胴と脚が長いスペシャルウィーク産駒だが、走らせるとやはりTom Fool的な脚捌きで、大井の帝王賞でも京都や阪神の重賞でも、勝つときは型どおりの好位捲りで実に危なげなかった

ラドラーダも繁殖入りするとTom Fool的な機動力を伝え、初仔のティソーナ(父ダイワメジャー)は現在3勝、阪神内1400mのマーガレットSを番手から抜け出してオープン入りを果たしている

そしてキングカメハメハが配されて生まれたのが2番仔のレイデオロで、自身はMr.Prospector3×4、Buckpasser6×5のクロス。Mr.ProspectorをクロスしSeattle SlewやNijinskyなど胴長の血が入ったことで、母より体型に伸びが出て特に脚が長くなった



とはいえTom Fool的な走りはやはり受け継いでおり、葉牡丹賞では勝負どころで少しズブさもみせていたが、ホープフルSでは3~4角で馬群を割って抜け出し、中山内回りの多頭数を器用に捌いてみせた

名種牡馬キングカメハメハは配合に素直で様々なタイプの活躍馬を輩出しているが、たとえばラブリーデイやアパパネなどはTom Foolのクロスの影響が強いタイプだろう。ともに芝内回りのG1で器用な勝ち方をしている

ちなみにキングカメハメハ×シンボリクリスエスの組み合わせはJRAに3頭が出走し、レイデオロとリーガルプレゼンスが勝ち馬となっている。シンボリクリスエスはNorthern Dancerの血を全く引かないので、Northern Dancerの強いクロスを持つキングカメハメハとの配合は悪くない

同じ3歳世代にはキングカメハメハ×ディープインパクト×エアグルーヴのヴァナヘイムがいるが、ドゥラメンテやルーラーシップと近い配合なのにあまりストライドで走らず俊敏な小脚を使うのは(京都内でも小倉でも4角の加速が目を引く)、Tom Fool≒Atticaのニアリークロスが遠い代でも影響を及ぼしているからではないか、と考えられる

そんなわけで、牝系特有のTom Fool的走法を受け継いだレイデオロは、脚長で体質は柔らかいので東京で脚をタメて斬れで差すこともできるし、もちろん中山内回りを捲るのはお手のものだから、非常に弱点が少ない中距離馬といえるだろう

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ということで、皐月賞の一言コメントでは“ラブリーデイのSeattle Slew炒め”と評したのですが、スローの東京2400mをピッチで抜け出してスワーヴリチャードのストライドを封じたというのは、実にそれらしい勝ち方やったと思います

あの超スローにペースダウンしたところでスルスルとポジションを上げ、ノリの番手でOKとルメールが押さえるとすぐにペースダウンし、あの俊敏かつ操縦性抜群の小脚こそがTom Foolの本領

Tom Fool的なレイデオロだからこそ出来た芸当で、Tom Fool的な脚質を理解していたルメールだからこそできた芸当だったと思います

Tom Fool≒Atticaのクロスを3世代重ねてきた配合と、デビュー戦から手綱を取りつづけてTom Foolを手の内に入れてきたルメール、今年の日本ダービーのクライマックスはあの向正面だった

混戦で難解なダービーも、終わってみれば1,2着馬はいわゆる“お手馬”、デビュー戦からコンビを組みつづけてきた人馬でした



202X年のダービー1人気馬リアルデオロ(コメント欄参照)

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日曜のボツ予想~古馬になって[3-2-4-0]のハーツクライ産駒

2017-05-28 10:22:06 | 血統予想

目黒記念は◎サラトガスピリット
母が持つDeputy Minister≒コリムスキー3×3が気に入ってPOGで推奨した馬ですが、母系にMill Reefが入るので大箱の斬れもソコソコ





ちなみに母系にMill Reefを引くハーツクライ産駒にはリスグラシュー、レコンダイト、プロレタリアト、ハローユニコーン、ナヴィオンなどがおり、また東京2500の重賞で連対したハーツクライ産駒(シュヴァルグラン、フェイムゲーム、レコンダイト、アドマイヤラクティ)はいずれもナスペリオンのクロスを持っています
昨年から9戦して②③③①①②③③①、古馬になって後駆がパンとして軌道に乗り好走惜敗をつづけながらついにオープン入りしたハーツクライは、オープン入りしてからもまだまだ追いつづけよ…というのがおじいちゃんの遺言

薫風は◎ラインシュナイダー
ヴァーミリアン×テンビーで「3/4Northern Dancerクロス」ですが、全体にナスキロとナスペリとナスフリートのクロスでまとめていて、ダートを柔らかストライドで走るタイプ
外に出してからしなって伸びた銀蹄2着が好内容で、今なら1600mもOKだろうし阪神パサパサより東京稍のほうがベターなのは間違いない



東京芝は土曜もナスペリオン馬場だったというべきで、むらさきは☆ロッカフラベイビーのNureyev的ナタ斬れを狙いたくなりますが、ここはスロー十分なメンツだけにW5はディープ2騎を大人しく塗っときます…

白藤は◎ラプソディーア
ディープブリランテ産駒は2歳のうちは母に似たマイラー牝馬が芝マイルでポンポン勝ち上がり、最近になって母父にブライアンズタイムやシンボリクリスエスを持つ牡馬が中距離で台頭してきました
本馬は母ハルーワソングですからディーパワンサ、スズカゼ、メイショウベルボンなどと同じ母マイラーの牝駒で、しかもHalo4×4ですから機動力が売りのマイラー
410キロの小柄な牝馬で、パンパンの京都内回りの内枠は機動力が存分に発揮できる舞台、しかも土曜の競馬を見るとDコースは相変わらず内有利でした



○ナンヨーマーズは母がVice Regent≒ノーザンテースト3×3、☆インビジブルレイズは母がノーザンテースト3×3、ともにノーザンテースト的なマイラー体型を受け継いだのでハーツクライ産駒にしては1600mぐらいが合っていて内回りを立ち回る脚もあるのですが、インビジブルは大外を引いてしまったのが…

「No.1予想」では日本ダービーを、「厳選予想 ウマい馬券」では日本ダービーと安土城Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
さてこれから東京競馬場へ、夜は競馬通信社OB会なのでダービー回顧は明日に…と思ったけど明日も忙しいか、おそらく火曜になると思います(^ ^;)

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土曜のボツ予想~重の東京ダ、A.P.Indy~Seattle Slewのストライドで

2017-05-27 09:29:04 | 血統予想

欅はブラゾンドゥリスはノボジャック産駒ですから内枠で泥をかぶるとアフリート魂逆噴射の心配があり、◎エイシンバッケンと○レッドゲルニカのSeattle Slew馬券に荻野極の☆アキトクレッセントで



エイシンバッケンは母系にNorthern Dancerなしのヨハネスブルグ産駒ですから、古馬になってグンと成長したのは納得

カジノドライヴ産駒は以下のようにダートが軽くなると連対率がアップするのですが
良[16-17-25-204]12.6%
稍[15-4-8-87]16.7%
重不[14-10-9-63]25%
Mr.Prospectorをクロスする産駒はその傾向に更に拍車がかかるのはまあ順当なところで、レッドゲルニカも道悪の東京1400はベストマッチョとハナ差の叩き合いをやった舞台
良[5-5-10-90]9.1%
稍[6-2-1-35]18.2%
重不[8-4-5-23]30.0%



富嶽も東京道悪ダでA.P.Indy狙いで◎シゲルゴホウサイ
パイロ×ボストンハーバーでSeattle Slew4×4、母母父はRiverman直仔のルション、脚長でストライドで走るのでこれは東京1400でベストパフォ出せそうな予感
ちなみにSeattle Slewクロスを持つパイロ産駒には他にタケルラグーン、パイロキネシスト、チャームなどがいます



白百合は○サトノクロニクルは京都新聞杯で下りで手が動いて置かれはじめたのがハーツクライだけに気になるところで、ここは距離短縮で更に上がりだけの競馬になる可能性も
となると、6着とはいえ○とはクビ・1/2・ハナ・クビ、今度は前で運びそうな◎ゴールドハットは母父のマイラーっぽさも感じられるだけに距離短縮もプラス
「サンデー系種牡馬×Rahy牝馬」という配合はHaloのクロスが派生し「父中距離×母父マイラー」の形になるので、メイショウクオリア、マグニフィカ、サンディエゴシチー、ヒラボクレジェンド、ショウナンライズ、ディーパワンサと、先行流れ込みや好位差しの立ち回りが上手な脚質になりやすい



他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では朱雀Sを、「厳選予想 ウマい馬券」では朱雀Sと東京5Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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『パカラ Pacalla』が本日オープン

2017-05-26 21:21:24 | お知らせ

「ファンと牧場をつなぐ」競馬情報サイト『パカラ Pacalla』が本日オープンしました
https://pacalla.com/

看板どおり「ファンと牧場をつなぐ」をテーマとするサイトで、まだ産声をあげたばかりですが必ず面白いサイトに完成すると思ってるので、私も微力ながら何らかの形で参画・協力させてもらうつもりですので、温かく見守っていただければ幸いです(・∀・)



今ちょっと忙しいので、また後ほど詳しく紹介させてもらいます

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~日本ダービー

2017-05-26 15:08:59 | 血統予想

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念から宝塚記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します



今週の日本ダービーは望田潤の担当で、有力馬3頭(アドミラブル、アルアイン、サトノアーサー)の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)

小倉圭輔さんと小島友実さんの見解もぜひ参考になさってください
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

ダービーはあの馬が2着であの騎手が3着かなあ…まではだいたい読めたんですが(ホンマか)、金曜日になっても1着になる馬がまるでイメージできない(^ ^;)今年はいろいろな意味で難しいです…

出走馬の一言コメントはほとんど皐月賞のときにやったので

アドミラブル:しなやかディーマジェorリンカーンのRobertoがけ
サトノアーサー:フルーキーNorthern Dancerマシマシで
ダイワキャグニー:キンカメのHalo≒Sir Ivor巻き

別路線組はこんなかんじですかね~

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5/20,21の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-05-23 20:43:54 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』と『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)キングカメハメハ編』で望田潤がダブル推奨したクインアマランサス(牝3歳)が土曜京都1Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
父キングカメハメハ
母ヒカルアマランサス(アグネスタキオン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106074/
牝 募集価格:3000万円
母は京都牝馬Sに勝ちヴィクトリアマイル2着。母母スターミーはカレンミロティックの母でもあり、A.P.Indy×Caerleonのナスキロ柔さを伝える名繁殖牝馬。母系にCaerleonを引くキンカメ産駒は51頭出走し24頭が勝ち上がり、本馬のように母がNorthern Dancerクロスを持たない場合は33頭出走し17頭が勝ち上がり、レイカーラやトーセンアドミラルやクラシカルノヴァといったオープン級も出ています。ラストタイクーン≒Caerleonのニアリークロスを中心に全体にナスキロ的な斬れでまとめていて、芝外回りをストライドで走る方向にまとめているのが好感。母を少し長手にしたイメージで、東京や外回りの1800mで斬れるタイプでしょう。オープン級。(望田)

○クインアマランサス(牝、母ヒカルアマランサス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106074/
カレンミロティックの姪で、母ヒカルアマランサスは京都牝馬Sに勝ちヴィクトリアマイル2着。キングカメハメハにA.P.Indy、Caerleonとナスキロ血脈を重ね、いかにも母譲りのストライドで外回りで斬れそうな配合といえる。母父アグネスタキオンだけは非Northern Dancerなのもセオリーどおり。(望田)

■土曜新潟7R500万下 ダブルコーク(POG・望田)
■日曜新潟8R500万下 スティルウォーター(一口・栗山)
■日曜東京9R調布特別 ゼウスバローズ(ディープ・望田&栗山)

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クインアマランサスを一口お持ちの方も馬券を買っておられた方も実感されたことでしょうが、荻野極はなかなか乗れます
あの初めての東京遠征のときも乗れるなあ~と感心してたんですが、人気薄のヒルノマレットでルドルフィーナをつつきにいくタイミングなんて20年選手みたいでした

先ほど「3歳勝ち馬評価」5/13~14ぶんを3頭更新しましたが、某クラブや某牧場の配合診断のお仕事が重なって、先週ぶんまで追いつけそうもないですm(_ _)m
さてダービーウィーク、明日から東京入りです

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第78回優駿牝馬回顧~ドイツの名種牡馬、日仏オークスで漆黒の輝き

2017-05-22 10:42:34 | 血統予想

東京11R 優駿牝馬
◎2.ソウルスターリング
○14.リスグラシュー
△16.アドマイヤミヤビ
×6.ハローユニコーン
×7.ディアドラ
注4.ミスパンテール
注8.ホウオウパフューム
3歳牝馬はたしかに粒ぞろいだが、ソウルスターリングもリスグラシューもアドマイヤミヤビもマイラーではなく中距離馬だから、そこに一つ落とし穴があるのではないか、というのが桜花賞の予想の枕詞だった。ここは中距離馬としての素質と格で素直に◎○で。レーヌミノルとフローレスマジックは2400mに延びての上積みは他馬ほどないと思うので、オッズと睨み合わせれば無印でいきたい。 

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今年のオークスは戸崎フローレスマジックが62秒ぐらいのスローで逃げたので、上がり4Fが11.6-11.3-11.2-11.6と速くなり、好位インから4角ではもう先頭に並びかけたソウルスターリングと、その直後のラチ沿いを進んだモズカッチャン、この1枠2頭が直線先頭に躍り出て、3着に追い込んだアドマイヤミヤビのミルコは「外枠が苦しかった」コメントしており、全体としては前有利イン有利の決着ではあったかなと思いますね

リスグラシューは-4キロの馬体重以上に腹下が巻き上がって見え、でももともとMill Reef的な体質脚質の馬なのでこれぐらいスリムなほうが持続戦で斬れ味を発揮できるかもしれない…と思い直したのですが、道中引っかかったのはギリギリまで絞りすぎた影響があったのか、直線ではちょっと窮屈なシーンもありました

ソウルスターリングとはこれで1勝3敗、上がり12.8の桜花賞で先着し、上がり12.2の阪神JFではよく追い上げたものの、上がり11.6のオークスや11.9のチューリップでは一騎打ちに持ち込めず、やっぱりMill Reef的なナタの斬れは上がり12秒戦でこそ映えるのかなあ…という気もします

ディープ産駒は馬群に沈み、直線ではハービンジャー産駒とハーツクライ産駒が内外から脚を伸ばしてきましたが、その前でFrankelの才媛が漆黒の馬体を躍動させていました

ソウルスターリングについては、「母系だけみてもミスエルテより奥行きや成長力は上で、3歳になっての成長が楽しみな中距離馬」「父はパワー突進型だが、ドイツ血統特有のしなやかな体質で、脚捌きはTom Fool的で好位自在」と2歳時から書いてきました

そういう中距離馬としての高い資質を表現したかったので、桜花賞の一言コメントでは“Tom Foolドイツ”と評したのです



「お母さんは2400mはちょっと長かった。それだけが少し心配…」というのは、スタセリタとのコンビで仏オークス(2100m)とヴェルメイユ賞(2400m)を勝ったルメールならではのコメント

ドイツ血統特有の黒光りするしなやかな体質で体型に伸びもあり、そして走らせるとTom Fool的な脚捌きで好位自在に立ち回れる脚質、母ちゃんで仏オークスを勝った人が母ちゃんと比較したくなるほどには母ちゃんに似た馬なのだと思います(ちなみにスタセリタの仏オークスは番手抜け出しでの勝利)

スローペースで上がりだけの競馬になると、スタミナや持続力を問われず瞬発力ダッシュ力だけの勝負になる、というのはたしかにそういう面はあるのですが、たとえばマイル戦においてはHペースになるほどマイラーとしてのスピードや追走力が問われるので中距離馬は苦しくなるわけで

阪神JF:58.8-35.2(良)
チューリップ賞:58.6-34.6(良)
桜花賞:58.3-36.2(稍)

ザックリした比較ですが、馬場差も考慮すると最もペースに緩みがなかったのが桜花賞で、もちろん渋った馬場の巧拙も大きかったのですが、マイラーとしての追走力が問われるレースでソウルスターリングは直線苦しくなって手前を替えまくり、アドマイヤミヤビは最後方で追走に苦しんだ、これは実に中距離馬らしい負け方やったと思うんですよね

レーヌミノルはもちろん渋った馬場も上手なのだけど、あのペースをうなりながら追走して抜け出すというのはやっぱりマイラーらしい勝ち方だったわけで、今年の桜花賞にはタレントが揃ったけれど、一流のマイラーはレーヌミノルしかいなかったとも言える

2年ほど前に「海外のセールで繁殖を買うので、自身と産駒の配合を吟味してほしい」というオーダーがあって、いただいたリストが全てFrankelの種を宿した繁殖やったんですが、お腹に入ってる仔のほとんどがSadler's Wellsかデインヒルかもしくは両方のクロスを持っていて、「そら欧州のトップクラスの繁殖にFrankel付けたら、だいたいどっちかのクロスになるよなあ…」

Sadler's Wellsとデインヒルというここ30年ぐらいの世界の競馬をけん引してきたNorthern Dancer系の大種牡馬同士の配合で、当然Northern Dancerのクロス3×4を持ち、2010年代最強の名馬に数えられるFrankel

そしてNorthern DancerもMr.ProspectorもNasrullahもTurn-toも持たず、Kaiserkrone=Kaiseradler4×4とArjaman≒Alchimist≒Aditi5・6・7×5・6・7・7・8というドイツ土着血脈で固めたドイツの名種牡馬Monsun

最強馬Frankelの初年度の代表産駒がMunsunの肌から生まれたというのは、配合史的には実に順当な結果といえます



ちなみにノヴェリストやエイシンフラッシュなどドイツ血脈を引く馬が真っ黒なのは、Alchimist(blk)≒Aditi(dkb/br)≒Arjaman(blk/br)、ドイツのDark Ronald三銃士がみんな黒いからという説が有力でしょう

 ┌Dark Ronald
┌Herold
Alchimist
└Aversion

┌Dark Ronald
Aditi
└Aversion

 ┌Dark Ronald
┌Herold
Arjaman
└Aditja
 └Aversion

そもそもFrankel自身も、GalileoにおけるAllegretta、KindにおけるRockfestと、血統表の中に確たる1/4異系を持つ父母から生まれているわけです





流行血脈や主流系統の血を重ねるだけでなく、MonsunやAllegrettaやRockfestのようなそこから外れた良質のアウトサイダー血脈を血統表の1/4に取り込みつづけなければならない、というのが配合史的なセオリーで、日本の大リーディングブリーダーがドイツやオセアニアや南米のオークス馬を片っ端から買ってくるのも大局観としてはそういうことなのです

ソウルスターリングは配合的にもまだまだ強くなるだろうし、古馬になって、母になって、Monsunのような血を取り込んで掴みとった夢は無限大に広がっていく

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日曜のボツ予想~アドマイヤムーン×Gone WestのMixed Marriageクロス

2017-05-21 09:08:48 | 血統予想

プリークネスに勝ったCloud Computingは、父Maclean's MusicがMr.Prospector3×4・5、3代母AmeriangelがTurn-to3×2、そして母父A.P.IndyがBold Ruler4×3ですから緊張だらけの血統表



しかし自身は強いクロスは持たないし、Raise a NativeもNorthern DancerもTurn-toもNasrullahも引かないアウトサイダーなWaquoitが母母父でエエ仕事してます(緩和するだけでなくUnbridledの名血を活かしてもいる)

RelaunchというのはUnbridledとA.P.Indyという主役を張りたがる名血の名種牡馬2頭の間に立って、両者を同時に光らせることができる名脇役というべきで、ああやっぱりタールタンは種馬になるべきだ

Maclean's Musicの母Forest MusicはオナラブルミスH(米G2・ダ6F)勝ち馬、これがまたなかなか凝った配合をしているのでヒマな人は掘ってみてください

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サイレントサードは母がサウスヴィグラス×トニービン、エスティームは母がハーツクライ×エンドスウィープ、カーネーションCはルーラーシップのワンツー、メイSはダイワメジャーのワンツーで勝ったタイセイサミットは母父エンドスウィープ、最終のドルチャーリオは父アドマイヤムーン

土曜の東京芝は適度にタフというか、トニービンとフォーティナイナー持ちが好走してて、ようするにナスペリオン馬場だったのかという認識

となると、フリーウェイは◎ドーヴァーと○マテンロウハピネスの巻き返しを狙いたい
ドーヴァーはアドマイヤムーン×Elusive Qualityですからドルチャーリオ(母父Gone West)と似た配合で、アドマイヤムーン×Gone WestはMixed Marriage~Persian Maidの継続クロスになるのがミソ



春興は高速馬場すぎて上がりが速すぎて差せませんでしたが、この馬ゴール前が12秒台のときは[3-1-0-0]でキャンベルジュニアにしか負けていない

マテンロウはダイワメジャーにトニービンとBlushing Groomが入る黄金配合で、前走は時計が速すぎたという負け方でしたがあのときよりはタフな馬場ですからね

鳳雛は◎サンライズノヴァ
母系にMr.Prospectorとリアルシャダイが入るのはコパノリッキーと同じで、Nashua≒NantallahとAnchors Ahead=War Relicのクロスになるゴルア砂黄金配合



牝系はサンライズバッカスやマコトスパルビエロと同じ、母父サンダーガルチはバトルラインの半兄で北米二冠馬、ダートでオープン級のバックボーンは十分な血統です

下鴨は◎レトロロック、シンコウラブリイの孫らしい小脚機動力型で内回り小回りの1800~2200mは[4-3-0-3]、常に人気先行型ですが5歳にしてそれに実力が追いついてきたのがさすが角居厩舎
ここは行く馬が何頭かいるので、まだまだイン伸び優勢の京都で好位インで立ち回りやすい

韋駄天は◎シンボリディスコ○プレイズエターナル
シンボリはノーザンテースト3×4、Ambiorix≒My Babu5×6・6、Striking≒Blue Eyed Momo5×6のきれいな父母相似配合で、母スイートアマリリスはダ1000mで2勝



ラトロ肩で前捌きがいかにも硬いので、6~9月[1-4-2-0]の典型的な夏馬で一昨年のアイビスサマーではベルカントの2着、まだ5月ですが今日も暑くなる予報です

プレイズエターナルもアドマイヤムーン×Gone Westで、母系にB級Bold Rulerが入るので平坦向きだと書いてきましたが、前走は直千への適性の高さを感じさせる勝ちっぷりでした

ついでにTARGETを走らせてみると、2歳のアドマイヤムーン産駒で母系にGone Westを持つのはガッビア15しかいませんでしたが、これはSharpen Upのクロスもあって全体にドーヴァーと瓜二つで、パワーに寄ってはいますが好配合と言っていいんじゃないでしょうか



「No.1予想」ではオークスを、「厳選予想 ウマい馬券」ではオークスと御室特別を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(タチマチを内回りに戻した迷采配に鉄槌を食らわす穴予想です)
今日も昼から競馬場に出向くので、オークス回顧は月曜になります

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