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栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2025-2026」

「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2016-03-31 16:06:50 | 血統予想

先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました

◆Habitatがうなりながら下る

スマートオーディンは戸崎が馬を前に置いて超スローを我慢させ、3~4角で外に持ち出したら馬が勝手にうなりながらスパート、特に残り600~200mの下りの部分での加速が一頭だけ際立っていて(レース上がりが11.3-10.6-11.4)、あそこで全部抜いてもう先頭に立ってしまい、けっきょくノーステッキでの完勝http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013101522/

あのすさまじいばかりの“下る力”はまさにHabitat的でありエピファネイア的であり、やっぱりエピファをマイラーに寄せたような馬やなあ…と感心しながら観てました

アーバンキッドはハーツクライ×Swain×NureyevですからHyperion的にしぶといのが取り柄で、マイルだと追い込む形になるのでそういうしぶとさを100%活かしているとは言えず、1800mに延びて前で受けたほうが味があるのはヌーヴォレコルトなんかと近いイメージと言えるのかな
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105872/

だから競馬の内容としては良かったと思いますが、直線先頭に立ってさあHyperionを振り絞ろうとする前に一気に交わされてしまっでは手の打ちようがない(^ ^;)

◆Darshaanで差すのはお手のもの

先週のレコード連発の超高速中京芝は、時計が速いだけではなく前が止まらず外差しがきかない馬場でもあり、外捲りや外差しが不発に終わった馬たちの巻き返しはチェックしておきたいところですが、それだけに大寒桜賞で大外からジワジワ斬れて、行った行ったを差し切ったレッドエルディストの末脚は光りました

これでレッドエルディストはルメールとのコンビで2連勝、母ショウダウンはDarshaan×Alzao×クリスタルパレス×ゼダーンで牝系がMumtaz Mahalですから、フランス血脈特有のナスキロ&グレビオ斬れを重ねてきた配合で、あのナタのような斬れは明らかに母譲りで外回り向き
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105902/

Darshaanは仏ダービー馬でMill Reef系の斬れ味をよく伝える血で、こういう馬に乗せたら斬れ味をキッチリ引き出してくるのはさすがフレンチの鉄人

Darshaanを母系に引く馬にルメールが乗ったときの成績は[4-2-1-7]で単回値152複回値97、騎乗数10以上のジョッキーの中では勝率と連対率で2位で複勝率で3位、ウェルブレッド=ラグルーラ全きょうだい(ディープ×Galileo×Darshaan)も上手に乗ってますよね

ちなみに栄えあるDarshaan使いに認定されたのは四位で、[6-1-1-7]単回値283複回値126、勝率と連対率で1位で複勝率で2位、ということは大外ブン回しで斬れる血なのかな(・∀・)

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栗山求著 『血統史たらればなし』 明日3/31発売

2016-03-30 17:16:10 | お知らせ

以下、栗山ブログからコピペ
http://kuriyama.miesque.com/?eid=1957

『サラブレ』で連載中の「血統史たらればなし」が単行本となり、3/31(木)に発売されます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4047341126



内容を一言でいえば“競馬版「その時歴史が動いた」”。競馬史のターニングポイントとなった出来事を、血統という視点から描いたもので、空想未来小説のたぐいではありません。競馬史を左右したのはこんな些細な出来事だった――という知られざる史実に光を当てる計90篇の物語です。

ひとつひとつの話には、なか☆ねっちさんの4コマ漫画が付いています。また、すべての補足資料の作成、タイトルやリード、構成等は、サラブレ編集部・近藤健之さんの手によるものです。近藤さんには企画段階からおんぶにだっこで、わたしは内容を決めて書くだけでいい、という状況だったので執筆に集中することができました。彼がいなければこの本は存在しなかったといっても過言ではありません。

幸いなことに予約は順調に入っているようです。ありがたいことです。何卒よろしくお願いいたします m(_ _)m

--------

私は日高大洋にいたときから「週刊競馬通信」を購読していて、まだパソコンもネットも周りにない時代ですから、JRA勝ち馬と海外地方の大レース勝ち馬の5代血統表が全て載っているというだけで購読する価値は十分あったし、それに加えて栗山さんの人気コラム「血統SQUARE」を読むのが毎週楽しみでした(ちょうどその頃は笠シショーは執筆してなかった)

「血統SQUARE」の主なバックナンバーは下記で読めます
http://www.miesque.com/motomu/works.html

牧場を辞めて競馬通信社編集部で働くことになり、しばらくは裏方で編集・印刷・製本・配送作業に従事していたんですが、「そろそろ望田さんも何か週刊誌で書きなよ」と言われるようになり、「いや~でも、血統SQUAREみたいな面白い読み物は絶対書けないからなあ…」と固辞してて、それぐらいあまりにも「血統SQUARE」のクオリティは高かった

でも先輩のKさんが「望田さんはそういう読ませるコラムじゃなくて、もっと遊軍みたいなポジションで、血統や配合の解説なんかを書くようなことをやればいいんじゃない」とアドバイスしてくれて、それで重賞回顧とか新馬戦勝ち馬評価とか、そういうところで書かせてもらうようになったのです

かれこれ20年以上の付き合いですから、酒を酌み交わした回数なんて数えきれないですが、今でも飲むと必ず楽しい宴になるのは、まず血統に限らず競馬のあらゆることに精通していて、みんながへえ~へえ~と感心するようなエピソードを未だにたくさんストックしてて、しかもそれを面白おかしく語る能力があり、だから奴と飲むと全く退屈しないんですよ(競馬以外のサブカルな話のほうが更に面白いんですが)

『サラブレ』に蓑虫屋さん(競馬専門のオンライン古書店として有名)の連載がありますが、あれも栗山さんのプロデュースに端を発したもので、「蓑虫屋さんで一番金を使ってるのは絶対俺だよ」と昔から豪語しているように、内外の競馬に関する書物を入手することに対する執念が物凄くて、そういう競馬オタクとしてのパワーでも奴の足元にも及ばないというか、私なんか自分の好きなことや興味のあることしかやらないですから

あれは競馬通信社に入って間もない頃ですから、望田27歳栗山25歳ぐらいかな?自宅に遊びに行って部屋に入ると、図書館にあるような二重構造でスライドする書棚ありますよね、あれの大きなやつが四方にそびえ立ってて、そこに入りきらない本が地べたにあちこち山積みになってて、その本だらけの部屋の真ん中に奴がちょこんと座ってました
「…これ、全部競馬の本?」
「うん…俺大きな地震がきたら、たぶん死ぬと思う…」

インプットしてる情報の量と質、それをアウトプットする表現力、この両方を兼ね備えているのが栗山求の凄いところで、その凄さを最も味わえるのは「血統SQUARE」と「血統史たらればなし」でしょう

「たらればなし」を単行本化するという話を聞いたときに、それは大賛成やけど、あんまり売れそうもない本をよく出すよなあ…と内心は思ってました(^ ^;)

先週見本誌が送られてきたので、じゃあ微力ながらブログで宣伝してやるかとアマゾンに発売日を確認しに行ったら、もう発売前からずっと競馬カテゴリで1位を快走してて、そうかみんな栗山の本読みたいんやなあ…と嬉しくなりましたね(・∀・)

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先週の雑感・中山編~ショウナンアポロンとノボジャックのアフリート魂

2016-03-29 13:38:16 | 血統予想

◆サドラーを脈々と伝える

土曜中山1Rではスマートボムシェルの全妹でシビルウォーの姪にあたるファニーヒロインがダ1800mを力強い捌きで勝ち上がり
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105599/

チケットトゥダンスとかヘヴンリーロマンスとかクリソプレーズとか、Sadler's Wellsのスタミナとパワーを脈々と伝える繁殖というのは日本にもいるもんです

オータムメロディーやリッスンなんかもそのクチでしょうが、これらは日本の高速馬場を走るにはややスタミナとパワーに寄りすぎていて、だからダートや重馬場方面に寄ってしまうところはあって、欧州で繁殖になっていたら毎年12Fの重賞勝ち馬を産んでいるんじゃないかと思いますね

だからアウォーディーとかアムールブリエとか、クリソライトとかシビルウォーとか、ダイオライト記念でスタミナを発揮するような馬たちが、欧州芝12Fの重賞に出たらいったいどんな競馬になるのか、そういうのを一度観てみたいなあ…と

リアルスティールについては全兄や全弟ほどディープ×Storm Cat特有のSir Gaylord≒Secretariat的ナスキロ柔さがONになっておらず、パワーとピッチで加速するので中山をうなりながら捲る馬なのだと、皐月賞で◎を打ったときにも書きました

兄弟の中で最もKingmambo的なものが発現した馬だからこそタフな馬場にも適性があったわけで、もちろん1800mがベスト距離なのもあるでしょうが、ムーアが追ったら力強く伸びたんやと思うんですよ

ワンアンドオンリーも海外のちょっとタフな馬場のほうがパフォーマンスが上がるのはハーツクライ産駒らしいともいえるし、それにしてもだんだんジャガーメイルみたいなキャラになってきました(^ ^;)

これだけ海外遠征が当たり前で身近になってきたんやから、Sadler's Wellsのパワーで走るタイプやから欧州の芝なら面白いんじゃないかとか、兄弟のなかで最もKingmamboが発現しているからとか、ハーツクライのトニービンらしさを受け継いでいるからとか、そんな観点からベストパフォを出せる条件を海外にも求めていく、という発想はあってもいいんじゃないかと(もちろんそういうことを考えている人は少なからずいると思いますが)

◆アフリート魂

マーチの発走前にコメント欄でGKさんが「ショウナンアポロンが面白い」と書いてて、あ~そうか母父アフリートの内枠やから軽視してたけど、これ逃げイチやんか…と気づいたので私もヒモに追加

しかしバスタータイプからの馬単流しやったので、「アカンこれは差せん…こういうのは一気に交わしてしまわないと、バスターみたいにスタミナでジワジワくる脚質やと、よけいにアフリート魂全開でくればくるだけ頑張るわ…」と半ば諦めて観てました(^ ^;)

ショウナンアポロンはハナ切ったときは[2-2-2-3]で単回値318複回値453、馬群を嫌い、単騎逃げか馬群の一番外を走ったときだけヤル気全開なのがアフリート魂
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103608/

土曜中山3Rのダ1800で勝ち上がったコスモコレクションも逃げ切り勝ちで、前走は大外枠から4-6-2-2と捲って2着、これもいかにもノボジャック(母父アフリート)の産駒らしい

TARGETによると、ノボジャック産駒はダートで逃げたときは[14-5-8-25]で単回値190複回値287、1~2枠[4-7-6-87]単回値21複回値61、7~8枠[10-14-15-100]単回値63複回値149、アフリート魂を脈々と伝える種牡馬です

◆オール95点

「サウンズオブアースはネオユニヴァース×Dixieland Band×Tom Rolfeですからタフな馬場で捲りがきくパワー中距離血統というべきですが、一方で母母父がSecretariatでこのナスキロ柔さもONになっているのでパワー捲りに特化しきれないというか、ダノンフェニックスやミカエルビスティーのような中途半端さがあるのです」(14年若葉S回顧)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104377/

このころからサウンズオブアースについては書くことは毎度同じで、もちろんダノンフェニックスやミカエルビスティーよりもぜんぜんハイクラスな競走馬なのですが、京都外2400mでも阪神外2400mでも中山内2500mでも京都外3000mでも同じように好走するけれど、機動力と斬れと持続力をハイレベルで兼備しているのだけれど、オール95点で満点を叩き出せないので満点を叩き出した馬の2着になってしまう

名牝系でいい血統やし好配合やし能力も高いし何でもできるんですが、でも誰が乗っても勝ちきらせるのが難しい馬やしオモロイ馬です

◆平坦外→急坂内で

ヴィクトワールピサ産駒は全体にパワー体質で平坦大回りの上がり11.5より急坂小回りの上がり12.0で渋いイメージで(まあヴィクトワールピサ自身そんなタイプではありましたが)、京都外1800のつばき賞で“外回りのモノサシ”ミッキーロケットを降したナムラシングンは次走若葉で2着惜敗、ミッキーとクビ差3着のパールコードは中山内2000のミモザ賞を5-2-1で完勝

他でもアジュールローズは東京芝1600mで4着→中山内2000mで1着、ジョルジュサンクは東京芝2400mで5着→阪神内2200mのすみれS1着、このパターンが最もオーソドックスな狙いどころと言えるでしょうね

相変わらず中山芝は外差しもきくというかストライドで差せるというか、田辺はそのへん心得ていて、アデイインザライフもネバーリグレットもファータグリーンも同じような乗り方で、ストライドロスなく外を回して、4角でどれだけスピードに乗せていけるか、という差し方をしてますな

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Robertoと大阪杯

2016-03-28 16:28:46 | 血統予想

大阪杯といえばサンライズペガサスよ(4歳時と7歳時に優勝)、というぐらい私の中では阪神内2000mのベストホースというイメージが強く、母がRobertoの母BramaleaとAlydarの母Sweet Toothのニアリークロス3×3で、自身はHail to Reason3×4、つまりRobertoの父と母を増幅した配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1998106718/

 ┌Nasrullah
┌○
Bramalea
│┌Bull Lea
└△┌Blue Larkspur
 └△

 ┌Nasrullah
┌○┌Bull Lea
│└△
Sweet Tooth
└△┌Bull Lea
 └△┌Blue Larkspur
  └△

これは7歳時の大阪杯、4角でも幸は持ったままなんですが、もう3角すぎからすでにRobertoがうなりはじめていて、前にいる松永幹メガスターダムに「オラオラ何をチンタラしとるんや、サイレントディールの逃げごときさっさと捲ってしまわんかい」と言わんばかりなのが見てて楽しい(・∀・)
https://www.youtube.com/watch?v=O4wveTquUE0

サンライズペガサスは阪神内2000[3-1-0-0]、唯一負けたのが01年神戸新聞杯で、クビ差競り勝ったのはデインヒル×Alydarのエアエミネム、3着がクロフネで4着はブライアンズタイム産駒の宝塚記念馬ダンツフレーム、この神戸新聞もRobertoとBull Leaがうなっていたレース
http://db.netkeiba.com/race/200109040611/

ちなみにサンライズペガサスの代表産駒フォローハートは母父クロフネなのでRoberto5×6ですね

ラブリーデイはキングカメハメハ×ダンスインザダーク×トニービン×リアルシャダイ×ノーザンテーストですからドゥラメンテ(キングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービン×ノーザンテースト)と似たアウトラインの配合ですが、こちらは母系に入るRobertoの血の影響も強く、短足で曲飛でピッチのきいた走法はドゥラメンテよりもサンライズペガサスに似ています

サンライズペガサスは全6勝のうち5勝が内回り小回りで、唯一の東京での勝利が後藤浩輝が手綱をとった05年毎日王冠、61.2-11.7-11.1-11.1-11.4の超スローを5-3-2と好位から回転の速さで抜け出し、これもラブリーデイの秋天制覇と重なるものがありますね

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」では大阪杯とダービー卿CTの上位人気馬の血統解説を書いています
なお「重賞の見どころ」は今回で終了となります、長い間ありがとうございました

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3/26,27の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2016-03-28 09:50:34 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で栗山求が推奨したリアルスティール(牡4歳)がドバイターフ(G1・芝1800m)を勝ちました。

◎リアルスティール(牡・母ラヴズオンリーミー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104889/
「ディープ×ストームキャット」はキズナ、アユサン、ヒラボクディープ、ラキシスなどを出しているニックス。2代母 Monevassia は Kingmambo の全妹なので、母は短距離王ロードカナロアの配合をひっくり返したような構成。母系の奥は底力あふれる血で構成され、とくに Flower Bowl が入るのがいい。全兄ラングレーは3歳春時点で心身ともに成長途上。思ったよりも完成が遅い印象なので、弟はこのあたりがクリアできれば。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2014)』で望田潤が取り上げたフェザリータッチ(牡3歳)が土曜阪神5Rの未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
フェザリータッチ(牡)
父ダイワメジャー
母カメリアローズ(ホワイトマズル)
牡 募集価格:2800万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105828/
ダローネガの全弟で、ダイワメジャー×ホワイトマズルはトーセンベニザクラと同じ。この組み合わせはHalo≒Droneのニアリークロスでややパワー体質のダイワメジャーに体質の柔らかさと無駄のない脚捌きを補うことができ、かつ「Hyperion+Donatello」をクロスで持つEla-Mana-MouがノーザンテーストのLady Angela3×2と脈絡するので大一番での底力も秘めており、ダイワメジャーでマイルの大物を狙うにはオススメできる配合といえます。本馬はノーザンテーストが強いマイラー体型をしていて兄とは少しタイプは違いますが、ダイワメジャー産駒の特長であるパワーと粘りに富んだ先行型マイラーに完成しそうで、兄に比肩するぐらいの活躍を期待してピックします。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2014)』で栗山求が取り上げたセネッティ(牡3歳)が日曜阪神2Rの未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がりました。

★グリーンファーム愛馬会
セネッティ(牡)
父ワークフォース
母タッチザピーク(スペシャルウィーク)
牡 募集価格:3000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105528/
母タッチザピークは新馬-紅梅S(OP)を連勝したスピード馬で、タッチミーノット(中山金杯)の4分の3兄でもあります。繁殖成績は上々。これまでに産んだ2頭は、ピークトラム(父チチカステナンゴ/デイリー杯2歳S-3着、新潟2歳S-3着)、タッチザターゲット(父クロフネ/ユニコーンS-5着)といずれも重賞で入着を果たしています。父がワークフォースに替わった本馬は、母の血統に父の重厚さを受け止められるだけの素軽さが備わっていると感じるので期待してみたいと思います。一般的に、重いタイプの種牡馬に有効な血は「サンデーサイレンスとMr.ProspectorとLa Troienne」。母はスペシャルウィーク×Mr.Prospectorで、Buckpasser5×4とDeputy Ministerを持っているので条件を完全に満たしています。父ワークフォースが抱える最もスピード値の高い血はMr.Prospector。したがってこれを強調(4×3)するのは有効でしょう。キャロットクラブで推奨したワークフォース産駒「リーチコンセンサスの13」は、本馬と同じく3代以内にDeputy Minister、サンデーサイレンス、Mr.Prospectorを抱えています。こういうタイプは合うと思われるのでしっかり狙ってみたいところです。芝向きの中距離タイプです。(栗山)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)ハーツクライ編』で望田潤が推奨したエマノン(牝3歳)が日曜中京4Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

◎エマノン(牝、母ピラミマ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106031/
バンドワゴンの半妹で、姉のナンヨーカノン(3勝)やカレンオプシス(デビュー戦2着)も走るところはみせており、どうやらピラミマは名繁殖のジャッジでよさそう。母にNorthern Dancerのクロスがないので早期に仕上がるかが少し心配だが、バンドもナンヨーもデビューは早めだった。ハーツとSeattle Slewはニックスだし、脇をUnbridledやRivermanが固めていて、米血スピードとラトロパワーでクラシック路線に乗りたい。(望田)

■土曜中京7R500万下 レッドアライヴ(一口・望田)
■日曜阪神8R500万下 ワキノハガクレ(POG・望田)
■日曜中京11R高松宮記念2着 ミッキーアイル(ディープ・望田)
■ドバイシーマクラシック2着 ドゥラメンテ(POG・望田)

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フェザリータッチは前走外マイルで元気よく先行しすぎて少し甘くなったので、内1400ならまあ確勝だろうと思って「馬券総合倶楽部」の「狙い馬」でも取り上げようと思ってたんですが、専門紙の印見たら1人気濃厚で自重(^ ^;)

さすが川田は「ダイワメジャーはこれでいいのだ」という正攻法で、内1400だとああやって強気に乗れるんですね

これで3歳のダイワメジャー産駒は、一口ピックのボールライトニングとフェザリータッチ、POG推奨のモーゼス、一口POGダブル推奨のアストラエンブレムと全部勝ちました(・∀・)

ハッキリ言って得意な種牡馬やし、「ダイワメジャー黄金配合」もvol.2016にバージョンアップして更なる精度が期待できると思われますので、それに何といっても昨年の2歳リーディングサイアーですから、今年の血統屋のPOG書籍はステイゴールドOUTでダイワメジャーINでいこうかなと

栗山さんとの共著「ディープインパクト好配合リスト」と、「望田潤のPOG好配合リスト」はキングカメハメハ編・ハーツクライ編・ダイワメジャー編・重賞勝ち馬の弟妹編の4編構成でいこうかと思っとりますが、4月に入ったらボチボチ準備をはじめるので、ご意見やご要望などありましたらお待ちしています

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第46回高松宮記念回顧~出るべくして

2016-03-27 17:59:16 | 血統予想

中京11R 高松宮記念
◎4.ビッグアーサー
○8.アルビアーノ
ビッグアーサーは母シヤボナがキングマンボ産駒でヌレイエフ≒サドラーズウェルズの3/4同血クロス3×2。サクラバクシンオー産駒としてもなかなか奥のある配合をしている。ただ父よりもパワー型で軽快なスピードでは見劣るので、高速馬場で時計や上がりが速いとまとめて差し切るまではいかない。昨年は高松宮記念と同日の岡崎特別を遜色ない時計で圧勝。土曜の中京芝は岡崎特別でレコードが出たようにBコース替りで高速化しているが、それでも急坂コースでHペースならばインから差せるとみる。アルビアーノはコートリーディーにさかのぼる名牝系で母系の質は最高だし、スワンS完勝を見てのとおり性能も高い。ロードカナロアに似たタイプでベストは1400とみているが、前走は直線の不利が大きかったし、1200のペースにも慣れが見込めるとなればルメールが同じ轍を踏むことはないだろう。ミッキーアイルは配合も能力も◎○にヒケをとらないが、スプリンターではないし同型が多いので単勝まではない、という結論で。

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1~3着馬の血統解説については、NETKEIBA「重賞の見どころ」より再掲します(アルビアーノはオーシャンS時のものです)

ビッグアーサー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103328/
3代母ReloyはサンタバーバラH(米G1・芝10F)とサンタアナH(米G1・芝9F)に勝った活躍馬で、その母Rescousseは仏オークスに勝ち凱旋門賞2着。母シヤボナはエルコンドルパサーと同じくKingmambo産駒でNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロス3×2を持つ。サクラバクシンオー産駒としてもなかなか奥のある配合だが、父よりもパワー型で軽快なスピードでは見劣るので、高速馬場で時計や上がりが速いとまとめて差し切るまではいかない。昨年は高松宮記念と同日の岡崎特別を遜色ない時計で圧勝しており、今の中京芝はタフな馬場なので、良馬場でも高速決着にはならないだろうから差し込める余地はある。

ミッキーアイル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103916/
ハーツクライなどが出るMy Bupersにさかのぼる名牝系で、母母アイルドフランスはミネルヴ賞(仏G3・芝2500m)勝ち馬。3代母ステラマドリッドは北米G1を4勝。母父ロックオブジブラルタルはデインヒルの代表産駒で欧州芝1600mの大レースを勝ちまくった。「母父がマイラーで、母がNorthern Dancerのクロス」というディープ産駒として最も成功しやすい配合形で、父のしなやかさと母のパワーが絶妙に噛み合った好マイラー。燃えやすい気性で1200mでもうなりながら先行するが、典型的なスプリンターではないので、1200mのGIだと好位から差してもワンパンチ足りない感も。

アルビアーノ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012110102/
父Harlan's HolidayはドンH(米G1・ダ9F)などの勝ち馬で、関東オークスのエスメラルディーナの父として知られる。母母Auroraの産駒にArchやアコマなどの北米G1勝ち馬がおり、3代母Altheaの産駒にヤマニンパラダイス、近親にもGreen Desertやワンアンドオンリーなど活躍馬が続出する現代屈指の名門牝系。Storm CatとMr.ProspectorとDanzigが強いマイラー体型だが、体質は柔らかく北米血統のパワー型というイメージでもない。スワンS快勝をみるとベストは1400mだろうが、1200mでも性能の高さで抜け出してしまうかもしれない。良馬場がベターだろう。

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ミッキーアイルはこの世代のディープインパクト産駒で最高の配合だと書いてきたし(POGでもイチオシ)、配合も実馬も大好きなのですが、ほぼ完成に近づいてきた今でもスプリンターにしてはちょっと体質がしなやかすぎる感はあります

日本でもドバイでも香港でも、芝中距離では「1/4サンデーサイレンス」が大活躍する今日この頃ですが、一方で短距離~マイル路線は「1/8以下サンデーサイレンス」の時代に突入したと書いてきました(モーリスは「1/8サンデー」、ロードカナロアは非サンデー)

その観点からも、ここはビッグアーサーかアルビアーノか、非サンデーの好配合2頭のどちらから入るか、今週になって芝コースが驚くほど高速化したこともあり、前日予想の締め切りギリギリまで◎は迷ってました

一つ大きな違いは、全米が号泣する名血名牝系のアルビアーノは仮にここでビリでも、この先大きなタイトルと無縁でも、牧場に帰れば宝物のように大事に大事にされて、ディープインパクトをはじめサンデーサイレンス系の有力種牡馬と交配されることでしょう

しかしビッグアーサーが種牡馬入りの道を切り開くためには、言われているように幼時の怪我の影響で左回りのほうが得意だとすればなおのこと、今年か来年の高松宮を勝つしかない

最後はそんな心情的なところで◎を決めてしまったようなもんで、だから馬券も大人しくワイドにポンと入れて観てましたが、直線は久しぶりに「交わせえええっ!勝てえええっ!種牡馬になれえええっ!」と大きな声が出ました(・∀・)

去年の夏やったかな、『サラブレ』の特集で「10年後のリーディングサイアー10位までを予想する」という企画があって、そこで「エピファネイアとサトノクラウンとビッグアーサーは、ディープインパクト牝馬ともキングカメハメハ牝馬とも合うので種牡馬としての可能性はかなり高い」と書きました

そのあたりについては下記エントリ「出るべくして」も読んでいただきたいですが、父がサクラバクシンオー、母がKingmamboの娘でNureyev≒Sadler's Wells3×2、そしてサンデーサイレンスの血を全く引かない

“ナスペリオンの王様”ドゥラメンテが頂点に君臨する今、テスコボーイにさかのぼる父系に、最高のラインと最高のクロスを通じてSepcialの血を取り込み、ナスペリオン的斬れで短距離界の頂点にのぼりつめたビッグアーサーの出現は、まさに「出るべくして」と言うべきものでしょう

勝利騎手インタビューでは「昨夜は落ち込んでました」と笑わせた祐一ですが、好発を決めて逃げ馬3頭の後ろでうなりながら追走しているのを見たときに勝ちを半ば確信、実にバクシンオーの息子らしい勝ち方で、スプリンターらしい勝ち方で、ビッグアーサーの魅力を存分に引き出してくれた鞍上にも心から拍手を送りたい

昨年のスプリンターズは34.1-34.0と1200のG1としては信じられないほどのドスロー中だるみになり、ストレイトガール、サクラゴスペル、ウキヨノカゼ、ミッキーアイル、ウリウリと「1/4サンデー」が掲示板を独占

今回は32.7-34.0のスプリント戦らしい前傾ラップになり、出走していた「1/4サンデー」6頭のうち掲示板に載ったのはミッキーアイルだけでした
(他の重賞については、週明けに「雑感」で)

出るべくして
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/c636eadf91412bb13719c0aa2a8975e5

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日曜のボツ予想~砂の名繁殖、納得の名配合

2016-03-27 10:09:45 | 血統予想

中山1Rは木幡くん初勝利おめですか(・∀・)勝ったモンサンアルナイルはカジノドライヴ産駒らしいダート巧者ですが、母がタイキシャトル×スキャンでCaerleon=Videoの全きょうだいクロス3×3
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104647/
土曜もコメント欄で書きましたが、この配合は揉まれ弱い性格が極めて伝わりやすく、ペガサスジャンプのドリームハヤテ(メイショウボーラー×エリシオ×スキャン)は4角で交わされるとズルズル後退、甲南のメイショウイチオシ(メイショウボーラー×スキャン)は先手を奪うとそのままスイスイ逃げ切り、モンサンもダ替りはもちろん、積極的に行ったのがよかったですね

マーチは◎バスタータイプ
母グローバルソングはブライアンズタイム×Kingmamboですから、「キングカメハメハ×ブライアンズタイム」の砂黄金配合やフリオーソと似た配合で、Bramalea≒Gold Digger3×4とNashua≒Nantallah4×5・7とGraustark3×6とFlower Bowl≒Soaring4×5・7
ダートのパワーとスタミナを確実に強固に伝える繁殖で、バスターの半兄ダンディーレイも半姉アスカクインもダ1600~1800で各3勝、フリオーソもこういうアベレージを誇るダート種牡馬になるでしょう
そこにホワイトマズルで、デビュー当時から血統どおりのスタミナとパワーは感じさせていたけれど、詰めが甘く2着3着を重ねていたのが古馬になって3連勝、こういうのは帝王賞に出るまでは◎でいいんじゃないかと
○イッシンドウタイもKingmambo≒クラウンドプリンス3×3とグランド牧場らしいニアリークロスを決めていて、そういえば昨夜栗山求がGCでグランド牧場グランド牧場と連呼してましたが、田辺ならばこれを相手本線でいきたいなと

ミモザは◎シャクンタラー
ノーステアの全妹で、ゼンノロブロイ×Silver Hawk×Sadler's Wellsですからメートルダールとよく似た配合
母ムガールはRobertoとMr.ProspectorとSadler's Wellsを通じるBramalea≒Gold Digger3×3とNashua≒Nantallah4×4・7ですからバスタータイプの母と似たことをやっていて、Silver Hawkのパワーでノシノシと捲る脚質はメートルと似ていて、中山内2000はベストコースでしょう

大寒桜は◎ステイキングダム
前々走は“外回りのモノサシ”ミッキーロケットと接戦、新馬戦はメイショウタチマチの2着、いずれもここでは威張れる実績
母母がStylish Patternで、Stylish Patternの母Sunset GunがHyperionとMolly Desmondの組み合わせ、Marjuの母母はHyperionとDonatelloのクロス、Lady Angelaの「HyperionとSwynfordとPretty Polly」をいじくった配合のステゴ牡駒ですからまだまだ奥がありそう

名古屋城は▲マイティースコールがどんなペースでどれぐらい離して逃げるのか、それによってレースの質は変わってくるわけですが、どうせみんな◎グリュイエール、というよりルメールをマークして動かないでしょうから、そしてルメールはこういう大逃げを捕まえにいくことはしませんから、▲が残ってしまうパターンと離れた2番手以降はスローでピッチで走る○キングストーンが残ってしまうパターンか、張るならそこかなあと

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では高松宮記念を、「馬券総合倶楽部」では高松宮記念と六甲Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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ドバイ雑感から

2016-03-27 09:53:50 | 配合論

ドゥラメンテの血統・配合というのは、名牝系に名種牡馬が代々配されてきただけでなく、その名牝系の良さ(ナスペリオン的斬れ)を損なわない配合がなされてきて代々一流馬が途絶えず出てきた、という意味でどう見ても最高で、「ウチは創業以来、ナスペリオンとPretty Pollyしか売ってまへん」という老舗名店の誇りを感じる配合と言えばいいかな(・∀・)

その一方で、A.P.Indyにナスキロを重ねすぎて柔らかくなりすぎたLucky Pulpit、もの凄い3/4同血クロスを持つけれどパワーに偏りすぎたLove the Chase、この決して一流の競走馬ではない父母の間に生まれたCalifornia Chromeが、王座に君臨しつづけているのを見るたびに血統屋は嬉しくなる

まあとにかく、Seattle SlewとCalifornia Chromeの血統表を見てください、どちらもやってることは全く同じ、感動的に全く同じ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a012602/

Seattle SlewもCalifornia Chromeも、(決してチャンピオンではない)Bold Rulerやナスキロのスピードに偏った父と、(決してチャンピオンではない)War Admiral+La Troienne的パワーに偏った母との配合の妙で、全きょうだいクロスや緊張→緩和の配合の妙で突然出たチャンピオンなのです

だからSeattle Slewから4世代後にCalifornia Chromeが出たというのはあまりにも感動的な事実で、『サラblood!vol.3』の「名配合百景③ California Chrome」でそのへんは詳しく書きましたので、興味のある方はぜひ読んでみてください

軽く振り返ると、今回も日本の「1/4サンデーサイレンス,3/4Northern Dancerクロス」のしなやか中距離馬たちは、オルフェーヴルのような絶対王者でなくても、中山記念や毎日王冠で勝ち負けになるぐらいの一流馬ならば、ドバイでも香港でもふつうに勝ち負けになるのだ、つまり日本の芝中距離界は(サンデーサイレンス的しなやかさが活きる馬場コースならば)ふつうに世界のトップレベルなのだ、ということを証明してくれました

いっぽうでメイダンのダートはA.P.Indyのストライドの天下で、ヒヤシンスで勝ち負けするぐらいの実力があって距離がもちそうな大箱向きA.P.Indyを持っていけば、毎年勝つとは言いませんがいい競馬になりそうな気がします

それにしてもヘヴンリーロマンスやクリソプレーズが伝えるSadler's Wellsのスタミナはまさに底なしで、産駒を欧州で走らせればみんな12Fの重賞ぐらい勝つんじゃないかと思いますね

ただ短距離はドバイも香港もまだまだカベが厚いなあ…と、いつも思うんですが、馬体重的には決して馬格がないわけではない日本の一流スプリンターたちが、海外のレースに出ると揃いも揃って薄っぺらく見えるのはなぜなんやろうと

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土曜のボツ予想~スローならRoberto的ピッチで

2016-03-26 09:54:47 | 血統予想

君子蘭は人気ですが◎カイザーバル、チューリップは直線進路がなく脚を余してました
母ダンスインザムードをパワー体質にしたような馬で、この阪神外1800がベストコースでしょう
○カジノブギは母母がBramalea≒Beautillion3×4、母はHail to Reason3×4、自身はHail to ReasonとNantallah≒Nashuaの継続クロスですから代々Roberto血脈を増幅していて、その配合どおり内回り向きのパワー加速をみせて新馬勝ち
ただここは相手が弱いし超スローもありうるので、直線だけのダッシュ勝負ならばパワーピッチで抜け出せるとみました
☆キンショーユキヒメはマキシマムドパリやカピオラニパレスでおなじみアドマイスの牝系で、この牝系はHighest Honorのナスキロ斬れとKashmirのHyperionとLady Juror的機動力粘りを兼備していて、どこでも好走するんですがどこでも勝ちきれずベスト条件がハッキリしない玉虫で、牝系全体では[14-13-27-22-7-78]ととにかく3着4着が多い

阪神最終は◎トップアートはこの牝系特有の馬群を嫌う気性で、少頭数外枠は前走と同じですから、シュタルケなら外好位で揉まれず運べそうでここも狙いが立つ
マイルでも▲レッドカーラから入る手は十分あるんですが、また岩田が迷いながらインに突っ込んだら…と考えると◎は打てず

名鉄杯は少頭数でスロー濃厚、となるとストライドの○エイシンアロンジーよりもピッチの◎サンライズセンスで
母母グレイエミネンスがトニービン産駒でHyperion4・6・6×5・6・7・8、そこにサンデーサイレンス(Out)、グラスワンダー(Nearco4・6・6×5)というオーソドックスな緊張→緩和
体質はHyperion的ですが父ほど掻き込まずに無駄のない脚捌きで走るところがアーネストリーと似ていて、だからこの馬を外2400に使いつづける意図が今一つわからない
淡路や睦月のようにロンスパ戦になると直線が長いという止まり方をし、琵琶湖(2番手以降は実質スロー)やあずさやアザレアのように上がりだけの競馬だと好走、これはスタミナがないというよりもピッチで加速するからで、ここはスローならば一気に急坂を駆け上がって押しきりだろうと

刈谷は◎モンテエベレスト
母系にWild Againを引くアグネスタキオン産駒は中央に7頭が出走し5頭が勝ち馬、そこにはランザローテとサンライズプリンスの重賞勝ち馬2頭が含まれるというなかなかのニックス(Missy Baba≒Damaのニアリークロスが根拠)
この馬もデビュー当時から素質をかいま見せてきましたが、二度の長期休養があるようにタキオン産駒らしい脚元の弱さで出世できず6歳まできました
前走は少し忙しい1400で直線はあまり進路がなく、それでもジワジワきてて着実に良化を辿っている印象、前回◎で狙ったときも叩き3走目の東京マイルでリサが好位から叩き出したらジワジワ伸びてあと一完歩で2着、あれぐらい走ればいいところ
▲クリーブラットはチチカス産駒らしい揉まれ弱い性格で、前々走の福島1800では向正で外に出して一気に捲り上げたように中谷もそこは理解しているようで、外枠からの外差しならば3走前ぐらいの脚は使えるので、まあ1人気で買う馬じゃない気もしますが有力かと

「No.1予想」では日経賞を、「馬券総合倶楽部」では日経賞と毎日杯を予想していますので、今週もよろしくお願いします

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~高松宮記念

2016-03-25 18:34:39 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2016-2017』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念から宝塚記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週の高松宮記念は栗山求の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

小島友実さんの「G1の馬場すべて教えます」や、競馬道調教マスターの調教予想もぜひ参考になさってください

土曜は「No.1予想」で日経賞を、「馬券総合倶楽部」で日経賞と毎日杯を予想していますので、今週もよろしくお願いします(先ほど入稿したので反映までにはもうしばらくかかると思います)

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