栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

帝王賞回顧~ダートで開花するハイインロー的持続力

2011-06-30 11:04:20 | 配合論

エスポワールシチーはAureole≒Flower Bowl≒Cover Up7×5・7で、スマートファルコンはVaguely Noble3×3ですから、Aureole魂が強いほうが逃げたらやっぱり強いです

発売になったらここでもちゃんと報告しますが、某誌で「ナスキロとは、ハイインローとはなんぞや?」というような記事を書かせていただくことになって、今それにとりかかってるところ

まずは「ナスキロ=斬れ、ハイインロー=粘り」という具体例をいくつかあげて説明しましょうということで、その具体例はやっぱり最近の活躍馬のほうがいいだろうとリストアップしてみたんですが、ナスキロがメインの配合はブエナビスタやらレーヴディソールやらナンボでも出てくるんですが、ハイインローをメインとする配合となると、エスポワールシチーにスマートファルコンにトランセンドと、すぐ浮かんでくるのはダートのチャンピオンばかりなんですね~

この3頭+フリオーソは、いずれもFlower BowlやAureoleやNureyevのハイインローをメインに押し出した配合をしているわけですが、芝コースは年々高速化して直線が長くなって相対的にスローが多くなっているだけに、ハイインロー的持続力成長力はダート中距離で開花するケースが増えているのかなあ…とも

もちろんブエナやレーヴのナスキロ斬れを支えているのは父母の持つハイインロー血脈なわけで、そもそもスピードや斬れを支えるのがハイインローのお仕事ですから、芝だとナスキロやHaloあたりがメインクロスで、ハイインローはサブクロス、という形が成功しやすいのでしょうね~

たとえばフレールジャックはHalo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4・4で、BurghclereとForliとTudor MinstrelとSwapsを通じるハイインローの継続クロスで、この柔さと硬さ、軽さと重さのバランスが絶妙にとれた馬やなあ~と思います

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アーネストリーの配合~Halo的ではないグラスワンダー産駒

2011-06-28 16:04:03 | 配合論

哲っちゃんの「5馬身発言」今頃知りましたが(^ ^;)、いいじゃないですか~

騎乗技術や運動能力は世界のトップクラスに及ばないとしても、佐藤哲三のように普段の追い切りから跨り続けて馬を理解し育てていくことで、この馬のことを一番わかっているのは俺なんだというお手馬をつくることで、ガイジン騎手に対抗していくしかないだろうということを、以前「お手馬」で書いただけに拍手喝采したいですね~

あの淀みない流れを強気にキッパリと迷いなく3角すぎからスパートできたのが第一の勝因で、それができるのは哲っちゃんがアーネストリーという馬を誰よりも理解しているからに他なりません

ササショー&サトテツみたいなコンビがもっと増えれば、もっと競馬は味わい深く面白くなるはずだと私は思います

お手馬
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0149d370798503f560a7c969f0da631f

--------

グラスワンダーはライバルのエルコンドルパサーやサイレンススズカやスペシャルウィークと比較しても明らかに高速芝を走るには無駄の多い走法で、そのロスを圧倒的なパワーでカバーしていたといえます

しかし種牡馬というものは特徴は伝えても特長はなかなか伝えられないもので、グラスワンダーもあの掻き込む走法は伝えるけれどそれを補って余りある強大なパワーまではなかなか伝わらないので、ようするにロスの多い走りをする力馬がよく出てしまうのです

となると、成功の道としてはあのガシャガシャ掻き込む走法を改良するのが手っ取り早く、脚捌きや体の使い方に無駄がない走法を伝えるHaloを使うのが最も有効で、サンデーサイレンス経由ではスクリーンヒーロー、セイウンワンダー、サクラメガワンダー、その他のHalo経由でもシルクネクサスやマイネルスケルツィが出ています

上にあげた馬たちは大なり小なりHalo的優等生走法を受け継いでいて、

「なんやオマエラ、手先だけで行儀よくサクサク走りやがって…男やったらもっと力まかせに掻き込んで走らんかい!」

「おと~さん、今は芝が速いんよ…手先で引っかけて走らんと間に合わんのよ~」

「阪神も新潟も直線が長くなって、おと~さんの走り方では通用せんのよ」

「ドアホッ!ステイゴールドの息子のあのピッチ走法を見てみい!有馬でスペシャルウィークの愛娘を差しとったで!なんでオマエラにあれができんのや~!」

と、おと~さんはちゃぶ台をひっくり返してしまうわけですが、そんななかでサクラメガワンダーがサンデーの血を引くにもかかわらず、俊敏な捲りで内回り中距離で最高パフォーマンスを叩き出したのは、母母父ノーザンテーストの存在が大きいと考えられます

サクラメガワンダー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003104910/

ノーザンテーストのクロスの影響でドリームジャーニーが伸びのない体型とピッチ走法を受け継ぎ、“内回りの帝王”として君臨したのは周知のとおり

ノーザンテーストの伸びのない体型と硬めの体質、それを伝える遺伝力の強さは、グラスワンダーのパワーランナーとしての資質を再生産するには有効だったといえるでしょう

アーネストリーとスクリーンヒーローの母母父もノーザンテーストで、つまりG1で連対したグラスワンダー産駒4頭のうち、セイウンワンダーを除く3頭は母母父ノーザンテーストです

アーネストリーがスクリーンヒーローやサクラメガワンダーと違うのは母父がサンデーサイレンスではなくトニービンだということで、母レットルダムールはHyperionのクロスのみでシンプルにまとめていること(Hyperion4・6・6×5・6)

アーネストリー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005105410/

母のHalo≒Red God2×4や3代母のTom Fool≒Spring Run2×3による燃費の良い走りで東京2400mをヒタヒタ走り続けるスクリーンヒーローや、サンデーの柔らかさも受けて外回りで差しても斬れる脚を使えるサクラメガワンダーと比べると、アーネストリーは父似の伸びのない体型と掻き込むピッチ走法をほぼ再現することに成功し、だからこそ「最父似」というあだ名を付けたわけですが、ここがサンデーでなくトニービンだったということも父を再現するという意味ではよかったのではないかと

トニービンといえば「東京の鬼種牡馬」というイメージが強いですが、走法的には特にストライドを大きく伸ばして走るわけではなく、これはキングカメハメハもそうですが、ようするに加速の仕方伸び方がHyperion的なので、瞬時にビュンとトップスピードに乗るのではなくジワジワ伸び続ける脚質が長い直線にフィットするから東京の大レースに強いのです

グラスワンダー×トニービン×ノーザンテーストという配合は、大ざっぱにいうとグラスワンダーにシンプルにHyperionをもってきただけで、父の独特の体型走法を大きく変化させてしまうような柔らかさや伸びやかさを伝える血があまり入ってないので、ようするに父を少しHyperion的にしただけで、最も父に似た息子が生まれたと、配合的に分析するとそういうことではないかと思います

ちなみにグラスワンダー×トニービン×ノーザンテーストの配合馬はこれまで中央に7頭が出走し、アーネストリーのほかトリビュートソング(4勝,日経賞5着,障害1勝)、マルカラスカル(平地3勝,中山GJなど障害7勝)と3頭の活躍馬が出ています

付け加えるとトリビュートとマルカは全兄弟で、しかも母母ダイナアクトレスはスクリーンヒーローの母母でもあります

トリビュートソング
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102326/
スクリーンヒーロー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004103328/

残りの4頭(アップルポテト,アバトルディグナ,イルトゥンネコ,ナツミノイノリ)はいずれも未勝利(アップルポテトは現役で6/19函館2Rで3着に入線)に終わっていますが、この未勝利4頭がいずれも牝馬で、活躍馬3頭はいずれも牡馬というのが興味深いですね~

もともとRoberto系は男血統で牝馬は走らない傾向にありますが、母系の濃いHyperionの影響で小さく出やすいのも牝馬不振の傾向に拍車をかけているのかもしれません

「Halo的無駄なさやナスキロ的柔らかさを受け入れることは成功への早道なのでしょうが、それだとけっきょく、父のような希代のパワーランナーは出てこないような気もします」
「グラスワンダーからドリームジャーニーみたいな捲りのチャンピオンを出すには、いったいどういう配合をしたらいいのだろう…」

「Halo的なグラスワンダー産駒たち」ではこのように書いたのですが、アーネストリーが出してくれた答えとは、「父の体型走法を変化させるような血を入れず、母系はシンプルにHyperionでまとめる」というものでした

ただし父よりも成長曲線はゆっくりめで、6歳にしてついに完成してG1に手が届いたのは、このチームの育成手腕だけでなく、母系のHyperionのなせるワザというべきでしょう

Halo的なグラスワンダー産駒たち
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/380409dc853aa07d2e0f92f2b85b9a0a

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝塚記念回顧~また哲三が、Flower Bowlを開花させた(2)

2011-06-27 10:55:33 | 血統予想

阪神11R 宝塚記念
◎1.ナムラクレセント
○14.トゥザグローリー
▲3.ルーラーシップ
△2.アーネストリー
△8.ブエナビスタ
×4.エイシンフラッシュ
×10.ドリームジャーニー
注9.ローズキングダム
強力な4歳勢だが、ルーラーのような大トビが宝塚を勝ったのはオペラオー以来記憶にないし、4角までに外に出して惰性で走りたい馬だからこの枠順も微妙。ブエナも内回りではこれまで一度も◎にしてこなかったし、ローズもエイシンも阪神内2200mより東京外2400mで力を込めて買いたい馬だ。ドリームは今度はCWで追ってきたが坂路ばかりで仕上げてきた影響かまだ妙にマッチョな馬体に映る。というわけで母譲りのパワー走法の◎トゥザでいく予定だったが、追い切りをみても夏負け不安説がどうしても拭い去れない。ナムラとアーネストリーの6歳勢も立ち回り次第で食い下がれそうだ。◎は父系のアリダー体型とネヴァーベンドの立った肩と母系のフレンチな柔らかさを受け、アクションは大きいのだが差すというよりは捲る脚質で、阪神大賞典とアンドロメダの圧勝からしても京都外よりは阪神内がベター。脚長で柔らかなイシノサンデーというイメージで、手の内に入れてきた和田が逃げてもイン捲りでも力は出し切ると信じたい。

--------

昨夜は夏野菜鍋とラフィアンのパンフを肴に梅酒飲みすぎて、思い切り残ってます…

予想コメントに書いたとおり、私も4歳勢が強いだろうと思っていて、しかし阪神内2200mの適性でいうならトゥザグローリーが少し抜けていて、だから夏負け説を耳にするまではこれでいけるだろうとタカをくくっていたのです

しかし祐一の本当に泣き顔のようなコメントを目にしたり、抜け出したと思ったら手前を替えてすぐ失速してしまった追い切りの映像をみてさすがに◎を変えてみたくなりました

そして「ピッチv.sストライド」シリーズで毎年書いているように、ピッチ走法がストライド走法を制するのが宝塚の歴史であり、となると内回りで本命にしたことがないブエナや、出走馬中最もストライドが大きいルーラーに◎をスライドさせることはできないし、本質は2400m以上の馬だと春天で◎にしたエイシンフラッシュにもう一度打つのも違うなあ…と

ドリームジャーニーはCW追いで馬体は絞れても全盛期のしなやかさがまだ感じられず、となると◎で入れるのはナムラクレセントかアーネストリーの6歳2頭、私が筋を通すならば選択肢はこの二つしかなかったのですが、そこでナムラにいってしまうところが博才のなさというか勘の悪さというかなんというか(^ ^;)

「また哲三が、Flower Bowlを開花させた」で書いたように、佐藤哲三のもとにはFlower Bowlのハイインロー的スタミナを増幅した配合をしていて、スタミナで振り落とす先行捲り脚質で、古馬になって成長し完成する名馬ばかりが集まってきます

グラスワンダーの母母Graceful TouchはHyperionとBeau PereとMahmoud≒Mirzaのクロスで、ようするにFlower Bowl≒Soaring2×2という配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005105410/

Flower Bowlを信じて乗れる乗り役のもとに、Flower Bowlがちゃんと巡ってくるというのは、競馬の神様も捨てたもんじゃないと

しかしブエナの宝塚と有馬で4連続2着というのは、調べたわけではないですがこれもすごい記録じゃないですかね~

乗り方もあれこれ工夫はされていて、早めに抜け出しても後ろから行ってもほんとにちょっとだけ負けてしまうのですが、それもまた宝塚では早め先頭を捲り潰され、有馬では真後ろ徹底マークで僅かに差し届かずと、ついにグラスワンダー打倒を果たすことができなかった武豊スペシャルウィークの姿と重なって、こんな絵に描いたようなドラマがあるから血統は面白いです

ブエナもローズもルーラーも東京ならもっとパフォーマンスが上がるのは間違いなく、秋のG1でこの着順着差がどうなるのか、今からワクワクしますね~

アーネストリーの配合については別エントリで改めて書いてみたいと思いますが、ここでは前回の「また哲三が、Flower Bowlを開花させた」の最後の一文を加筆して終わりにしておきます

佐藤哲三はアーネストリーとエスポワールシチーとタップダンスシチーとマイネルマックスでG1を8勝していますが、4頭ともGraustark=His Majesty全兄弟の血を引いているのは偶然ではないと思います

この人はスタミナや底力に富んだ馬に乗ると、それを信じてねじ伏せにかかる騎乗をよくします

大一番で、Flower Bowlのスタミナと底力を振り絞ることができる人なのです

また哲三が、Flower Bowlを開花させた
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4f09c76b0aefd8bbde64a970562d5edb

ピッチv.sストライド(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/df9782803a5c551d6f4c7464c64d0804

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~内回りのクロフネ、外回りのクロフネ

2011-06-26 10:59:15 | 血統予想

夏至は◎フィフスペトル
ラストタイクーン≒Bahriというマイラーのニアリークロスを持つマイラーですが、スプリングS3着のとおりスローなら中山1800mは守備範囲
○フライングアップルがスローで押し出されそうなので、外々を回るストライド走の△イコピコよりは内々を立ち回るピッチ走法のフィフスから入りやすいです
▲デストラメンテは1000万下勝ちが中山1800mで、小回り1800mは小倉大賞典も巴賞も悪くない内容だし、その昔は新潟内2200mの鬼といわれたように、Fair Trialのクロスらしくもともとが内回りで器用に立ち回るタイプで、このメンバーでこの人気ならぜひ買いたいなあと…

ゆうき賞は○マヤノリュウジンが人気ですね~
キングヘイロー×キンググローリアスですから、このところ追いかけてるリヴァーレと同じ「キングヘイロー黄金配合」で、もっと上を狙える馬だとは思いますが、体型や走法からスプリンターではないと思うので、いつものように1200mで行けずにトップハンデで外々を回らされ、それでもまあくるとは思いますが、そこを内々で巧く立ち回れば◎グッドルッキングの頭がないかなと
クロフネ牝馬でVice Regent≒ノーザンテーストとLa Troienneのクロスというとベストロケーションとよく似た配合で、パワー型で急坂小回り1200mはベスト
休養前よりデキがいいぐらいだと陣営はコメントしており、夏馬だけに次の小倉狙いと思わせての~、でいきなり走られても驚けないですよ~

南港特別は◎ヤマカツハクリュウ
こちらはクロフネでも母系にMill Reefが入ってナスキロラトロのクロスですからオディール的柔ストでジワジワ斬れるタイプで(リンデンリリーはほんとにしなやかな馬でした)、前走をみての通り外回りが合っています

遊楽部は◎サクラシオン
ソエと馬体減で凡走しても全然人気が落ちませんが(^ ^;)、ま~でもまともなら500万にいる馬ではないですから、パドックをみて立ち直っているようなら頭から
ヒモ穴はビービーバカラかな?トモが甘いので阪神と中山の大敗を無視すれば、捨てたもんじゃない戦績になるわけで…

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピッチv.sストライド(4)~土曜の阪神内回り戦をみて

2011-06-25 16:38:18 | 血統予想

中山11R 船橋S
◎9.エーシンリジル
○14.アイアムマリリン
▲16.サクラミモザ
△3.レジェトウショウ
△5.ツルマルジュピター
×1.シセイカグヤ
×12.ミスクリアモン
注7.バイラオーラ
注11.ロードバロック
◎は父母のパワーの血を増幅した馬力型のスプリンターで急坂小回り1200mがベスト。雨のCBCで強敵相手に食い下がったように馬場が渋ってもOKで、ツルマルが高速馬場向きだけに好位差しでいけるとみた。マンカフェのスプリンターで、時計のかかる決着がプラスの○が相手本線。

中山10R 安房特別
◎14.ミッションモード
○8.モンテエン
▲2.スズカスコーピオン
△7.コスモラピュタ
×10.トレジャーハント
×12.ゴールドスパークル
注11.タイセイダンサー
注13.ラッキーポケット
◎は母母がヒズマジェスティ×ロベルトの組み合わせだからグラスワンダーやブライアンズタイム的な配合で、このパワーで走るので東京で差すよりは中山で捲る競馬がベター。今度は積極策を匂わせてもいるし巻き返すだろう。ちなみにブライアンズタイムとサドラーを持つ馬にはヴィクトリー、ブルーコンコルド、テイエムアンコールなどがいる。

--------

思い切りよくアドマイヤコスモスを捲りきってしまったかにみえたダノンスパシーバですが、それでも阪神内回りは、(能力が拮抗していれば)完歩が小さいほうが勝つことが多いのです

香住のシゲルリジチョウは父のように一気にパワー加速とはいきませんが粘り強くジワジワ捲って、やっぱりこの馬も内回りのほうが合ってますね~

そしてこのシゲルリジチョウv.sタマモグランプリの叩き合いも、完歩の小さいほうに軍配があがりました(タマモグランプリは前にも書きましたが、ディープスカイばりのSix Crowns4×3で外回りベターの柔ストライド)

グラスワンダーにサドラーをもってくるというのはコスモヘイガーもそうですが、父のパワー捲りを再現するには有効な方法だとは思うんですが、一方でズブくジリ脚な方向へも陥りがちなので、残りの部分でRobertoとかDanzigとかBold Reason≒Never Bendとか、そこらへんをクロスするような大技でもあればもっと力任せに捲れるのでは…とも

そういえばこの母のオグリウェルズって、サニングデールの半姉ですがPOGで持ってました(^ ^;)サドラー×Darshaanですね~

木曜の「血統クリニック」は◎トゥザグローリーで書いたんですが、阪神内2200mならば強力4歳勢のなかでもトゥザが最強だろうというのが私の考え

…とはいえ追い切りをみても夏負け説を覆す材料は乏しいといわざるをえず、先ほど入稿のNETKEIBA「No.1予想」の◎は変えています

ピッチv.sストライド(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/df9782803a5c551d6f4c7464c64d0804

グラスワンダーとSadler's Wells(=Fairy King)のちょっといい関係
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/908152295aec1e363d8fd5c8cccd9559

Halo的なグラスワンダー産駒たち
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/380409dc853aa07d2e0f92f2b85b9a0a

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~洋芝実績を信用できるか

2011-06-25 10:17:46 | 血統予想

例の同級生がまたこっち来てて「ラフィアンのパンフとDVD持ってきたから、また安くてエエの探してくれや~」
日曜に競馬終わったら、酔っぱらう前に考えないと(^ ^;)

「血統屋」のほうでも、共有クラブ募集馬についての企画が進行中で、まあ最初の募集で満口になっちゃうようなのを取り上げても仕方ないので、そのへんの情勢を見ながらお買い得と思われる好配合馬を取り上げる形になると思われますが、形が決まったらまた報告します~

--------

奥尻は▲シャイニーブレーヴと☆ナムラボルテージが人気ですが、どちらも時計や上がりがかかって浮上するタイプでそれが洋芝実績につながっているわけで、先週のような高速馬場だとその洋芝実績を過信できるかどうか
◎マイネルインゼルは狂気のRunaway Bride4×4でいつも怒りながら走っていますが、ここは逃げ馬不在でハナに行ってしまえば、先週の馬場ならば断然有利ではないかと
○カシマストロングは昨年札幌1500mで現級を勝っていますが、母父の力馬っぽさがわりと出ている馬で洋芝1800mはピッタリじゃないですかね~

香住は降級馬不在で、グラスワンダーにサドラーとBlushing Groomが入ってコスモヘイガーのように内回りで粘着パワーを発揮しそうな3歳シゲルリジチョウを狙ってみたいのですが、ちょっと後ろから行きすぎるだけに頭からは狙いにくいというのが正直なところ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アドマイヤカリブなのかデンシャミチなのか

2011-06-23 20:58:01 | POG

阪神は土曜にちょっと降るみたいですが大勢に影響はなさそうで、キャプテントゥーレが辞めたら和田か哲っちゃんが行くしかないのかなあと思っていたら(ビートブラックは大外からハナを奪うほどのスピードはないし、シンゲンはJC後に逃げたくなかったという藤田談)、この枠順…(^ ^;)

大トビでいったんスピードに乗ったらブレーキは踏めみたくないルーラーシップは、祐一もリスポリも岩田も、そしてプリンシパルのノリも、4角までに外に持ち出してブレーキを踏まずにゴールまで走らせる…という乗り方で勝たせてきました(ユタカのいう「ストライドロスのないコース取り」)

4角で馬群の中にいたときは、若駒S、毎日杯、ダービーと、たとえ直線が長くても全部負けています

この枠順で、4角で馬群の外にいるにはどう乗ればいいか、それだけを今ノリはシミュレーションしているのではないかと…

--------

日曜函館の新馬を快勝したコスモメガトロンについて、GKさんがアドマイヤカリブ、栗山さんがデンシャミチと比較して書いてます(下記参照)

Lady Angela的頑健さを増幅した配合ではないので、いかにも柔らかすぎるバクシンオーで、やっぱり中山1200mよりは東京1400mになるのではないかと私も思いましたね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101873/

サクラバクシンオーの柔
http://blog.goo.ne.jp/kkeibasonzoku/e/bc0dd1a1eafb5272c19da9c6017edb13
サクラバクシンオーのニックス配合、コスモメガトロン
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/06/post-2591.html

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝塚記念一言コメント

2011-06-23 11:22:38 | 血統予想

先ほど「血統クリニック」を入稿しましたが、キャプテントゥーレは雨なら出るかもといっているようで、メンバーと枠順、そして馬場状態次第ではガラッと予想を変えるかも…

ではいってみよっ

アサクサキングス:SS×Lyphard前受
アーネストリー:最父似
エイシンフラッシュ:重厚かつ俊敏独斬
キャプテントゥーレ:Fair Trial的タキオン
シンゲン:SS×Lyphard前受
ダノンヨーヨー:母父パワー猛烈加速
トゥザグローリー:母譲首高パワー掻込
ドリームジャーニー:ミスターピッチ
トレイルブレイザー:ラムタラ重厚牝系
トーセンジョーダン:3/4Hyperion持続
ナムラクレセント:グニャグニャAlydar
ハートビートソング:ツルマルツヨシ後継?
ビートブラック:硬肉ブライアンズタイム
ブエナビスタ:胴長強烈ストライド女
フォゲッタブル:緩慢エアダブリン
ホワイトピルグリム:エアグル牝系柔緩慢
ルーラーシップ:和製ピルサドスキー
ローズキングダム:Mill Reefマンボ持続斬

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜阪神新馬はダイワメジャーのワンツー

2011-06-22 15:33:27 | POG

競馬総合チャンネル「POGレース分析」では新馬未勝利戦勝ち馬の血統解説と評価をしています。今週(木曜公開)の一部を抜粋します

--------

●ダローネガ(牡)
父ダイワメジャー、母カメリアローズ(その父ホワイトマズル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106109/
6/19阪神・新馬(芝1600m良)1分37秒1(クビ)
 ダイワメジャーはHail to Reason≒Consentida3×3のニアリークロスを持つので、パワーとスピードを確実に伝えあまりクズを出さない種牡馬でしょう。本馬は母父ホワイトマズルなので「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合形になり、これはいつも言うように前受けでしぶとい血統。1600mで勝ちましたが、タイプとしてはアサクサキングスに近いイメージでいいんじゃないかと。
B:芝ダ1800~2200

--------

日曜阪神の新馬はダイワメジャー産駒のワンツーでしたね~
栗山さんのブログにも記事があったのでリンクしときます
前にも書きましたが、種牡馬ダイワメジャーは自己主張の強い俺が俺がのタイプやと思いますよ~

ダイワメジャー産駒が新馬戦でワンツー!
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/06/post-18e5.html

今年のPOG、新種牡馬ダイワメジャーは…
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2478468078ba3ac6d0da6c754b16738f
サンデー×スカーレットインク牝系(2)~名繁殖スカーレットレディ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b166301d10599ad868aae9c0b7a1bd1e

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開幕週の函館芝

2011-06-21 15:50:31 | 血統予想

開幕週の函館芝は近年最高といっていい状態で、レコードは出るし上がりは京都かと思うぐらいに速いしで、こうなると芝1800m以上のレースではサンデー持ちが強いわけですが、芝1800m以上の特別4鞍では、八甲田山トキノヤマトボシ(3人気6着)、HTBレインボーダリア(1人気4着)とダイアナバローズ(3人気7着)、五稜郭リリエンタール(2人気8着)、湯川シルヴァーノ(4人気11着)と、非サンデー血統の人気馬の凡走がたしかに目立ちました

HTBなんて3頭のサンデー持ちで1~3着独占です

シルヴァーノ以外の4頭は函館札幌の洋芝実績も買われての人気だったと思いますが、むしろそういうタイプが軽さ鋭さ負けしてしまうような馬場だったということですな~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする