栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2015-09-30 21:23:20 | 配合論

先ほど「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~

●晩成Macho Uno産駒

ダノンレジェンドの父Macho UnoはBCジュヴェナイルに勝った北米2歳チャンピオンですが、アウトサイダー血脈が強いHoly Bullの産駒で自身も5代アウト
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010110102/

だから産駒はわりと晩成というか古馬になって強くなる傾向があり、Mucho Macho Manは5歳時にBCクラシック勝ち、名スプリンターPrivate Zoneも5~6歳が全盛期で9戦5勝(うちG1を4勝)、ダノンレジェンドの天下もしばらく続くんでしょうか


●緩いから距離がもつ

芙蓉のプロディガルサンはまだ緩さがあるので、勝負どころで蛯名が仕掛けてもビュンとは反応しませんでしたが、ラングレーやサトノアラジンも若いころはまあこんな感じで、緩いからこそ距離がもつという面があったし、そのあたりがどういう方面に変わってくるのか

そもそもデビュー戦からピッチで一気に加速していたリアルスティールのほうが、ディープ×ラヴズオンリーミーとしては鬼っ子というべきなのかもしれません

ききょうのシャドウアプローチは明らかに母似で、マルカアイチャンがHyperion体質になったようなイメージで、ブレークビーツともジャングルポケットとマルカコマチ=ラバンディエーラが共通する3/4同血で近いイメージですかね~

この牝系はディクタスにハンターコムにTom Foolとアウトサイダー血脈が強く、だからキングカメハメハ(ミュゼスルタン)やジャングルポケットのようにクロスがうるさい種牡馬や血脈が偏っている種牡馬との配合が成功します
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105655/


●ハービンジャーあれこれ


これは次号のキャロット会報にも書いたネタなのですが、ハービンジャー産駒の出世頭、ベルーフ、スティーグリッツ、スワーヴジョージ、マッサビエル、ロードフェリーチェ、プロフェット、トーセンバジルの6頭は、いずれも「母が非Northern Dancerクロス」

そしてこの6頭のうち、ロードフェリーチェ(母系にRiverman)とトーセンバジル(母系にSecretariatとTom Fool)を除く4頭は、母系にナスキロ血脈を持っていません

前にも書きましたが、Shareef Dancerの「ナスキロ+Tom Fool」をいじったほうが高速馬場への適性は高まるだろうし早期に2勝する馬は出やすいだろうけれど、しかしそういうタイプは外回りのスローの斬れ勝負でディープ産駒を超えられない、けっきょくスタミナやパワーで凌駕しないとディープ産駒は超えられないのではないか…という疑念が持ち上がってきた今日この頃

神戸新聞の回顧でも書いたように、トーセンバジルはSweet Allianceとクラフテイワイフを通じるSir Gaylord≒SecretariatとTom Fool≒Atticaのクロスで、最もShareef Dancerをいじくったハービンジャー産駒であり、だから神戸新聞でも京都新聞でもハービンジャー産駒としてはマックスの斬れ味を発揮したのですが、しかしその前にはいつもディープ産駒がいた
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104614/

ベルーフは必殺のBarbra≒Doronicのニアリークロス5×4、スティーグリッツとマッサビエルはともにAureoleの薄いクロス、スワーヴジョージとプロフェットはともにフェアリードール牝系、ハービンジャー産駒が頂上まで登りつめるとしたら、スタミナで勝負するか粘着力で勝負するかパワーで勝負するか、そういう道しかないのだろうと思うのです

同じハービンジャー×ハッピートレイルズ牝系でも、カービングパスとジャズファンクとスティーグリッツにおける「Hyperion+Donatello」や「ナスキロ+Tom Fool」の増幅の仕方の違い、あと牡にはスタミナを牝には機動力を伝えるハッピートレイルズのForli的二面性、このあたりの比較がなかなか面白くて、私はこの3頭ではジャズファンクがベストの配合かと思ってたんですがそうでもなかったということですよね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104632/



●Aureole魂を揺さぶる男

日曜のヴァシリーサのしぶとい二枚腰を見て、「ペンカナプリンセスの仔は逃げたことはないんですが、先行したときは[4.4.1.2]、薄っすらとAureole魂を伝えてる気がする(母系の奥にVaguely Noble)」とコメントに書いたんですが、キャロットHPのウチパクのレース後のコメントが「前回は内で揉まれる形になって難しさを出したのかもしれない。(中略)揉まれると突っ張ってしまって走るのをやめてしまいかねないと思い(中略)、早いとわかっていても頑張ってくれると信じて行きました」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104826/

日曜2Rラスカルグレイ(逃げて6人気2着)のレース後のコメントでも「初戦は怯む面があったが、今日はスタートが良かったので行かせてみた」、ラスカルの血統表をみると、おおこれも母系の奥にVaguely Nobleの名が(・∀・)

「マッサビエルはAureoleのクロスを持つせいか馬群に入ったことがなく、いつも大外から差してくる」と前に書きましたが、スティーグリッツもAureoleの薄いクロスにハイハットとAlcideからも「HyperionとDonatello」を重ねた配合で、デビュー戦からいつも直線は外、一度も馬群を割ったことがないのは同じで、九十九里でもウチパクはかぶされないポジションを確保したまま捲って決めました

乗り馬のAureole魂を感知する、独特のセンサーをこの人は持っているのかもですね(・∀・)


●カジノドライヴのスイートスポット

日曜阪神でヴェンジェンスが新馬勝ちし、これでカジノドライヴ産駒はJRA4頭目の勝ち上がり

うちダートで勝った3頭は、プレスティージオがBest in Showクロス+Buckpasser、カジノスマイルはSeattle Slewクロス+Buckpasser、ヴェンジェンスはBuckpasserとRiverman、ここらのラトロ血脈をいじっておけば硬肉のパワー型を確実に出しますな
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013103618/

この新馬戦はカジノドライヴ産駒2頭が人気を集めてたんですが、ヴェンジェンスのほうが明らかに硬肉でパワー体質で、「War AdmiralとLa Troienne」的パワーがONになっていると感じられました

あと血統とは関係ないですが、先週の阪神芝は馬場の真ん中より外側が見た目に悪く(botの中の人の指摘で気づいた)、あそこを走らされた馬はマッサビエルもマテンロウボスもナムラアンも惨敗してました

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ライバルの血、Kingmamboの血

2015-09-28 22:48:26 | 配合論

エンパイアメーカーがとうとう再輸出ですか、肌に回ったら絶対サンデー系と合うので、とりあえずこれで牝馬取りましょうと配合診断ではよくススメてたんですが、「なかなか仕上がらんからなあ…」と最近は難色を示されることも多く(^ ^;)、飛節に問題があって仕上がりにくいケースが多いという話も聞きましたが、まあ仕方ないですかね…
けっこう日高のいい繁殖に付けてたと思うので、エンパイアメーカー牝馬、残しておいたら面白いと思いますよ(・∀・)

さっき届いた『サラBLOOD!』を読んでいたら、「日高の匿名生産者G氏が注目する新鋭ブルードメアサイアー」で取り上げられていたKingmambo≒Amerifloraのニアリークロス、さっそくTARGETで調べてみると、「父にKingmambo、母父がグラスワンダー」というパターンはこれまで中央に4頭しか出走しておらず、うち2頭がメイショウマンボとヤマカツエース
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012102774/

 ┌Raise a Native
┌○
Kingmambo
│┌Nureyev(Northern Dancer×Fair Trial)
││ ┌Graustark(=His Majesty)
└△┌○
 └△

┌Danzig(Northern Dancer×Fair Trial)
Ameriflora
│┌His Majesty(=Graustark)
└△┌Raise a Native
 └△

またスクリーンヒーロー(父グラスワンダー)×エルコンドルパサー(父Kingmambo)という逆パターンからはミュゼエイリアンが出ており、頑固な掻き込み親父も、ライバルの血を取り込むことで成功していた…というわけですな(・∀・)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104164/

「クリソプレーズはん、来年はうちの息子の相手してくれんかなあ…。Kingmambo≒Amerifloraのニアリークロスは走るし、しかもあの子Bold Reason≒Never Bend5×3やろ? スーパーモーリスが生まれると思うけどなあ…」(掻き込み親父談)

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母系のAlydarで捲りたい、ミスプロ系マイラーで捲りたい

2015-09-28 17:27:07 | 血統予想

好評発売中のサラブレッド血統専門ムック『サラBLOOD!』vol.4では「Golden Hornとノンコノユメの快進撃を支える 名繁殖Courtly Deeのニアリークロス」というコラムを書かせていただいておりますが、今年初年度産駒がデビューした新進気鋭の種牡馬Uncle Mo(BCジュヴェナイル)は母父がCourtly Dee牝系のArch

そして現時点でのUncle Moの活躍産駒、Nyquist(フロントランナーSなどG1連勝中)は母母父がSeeking the Gold、Uncle Vinny(スタンフォードS-米G3)は母父父がUnbridled、ともに母系に「Mr.Prospector×Buckpasser」が入ってCourtly Dee≒Busandaのニアリークロスになっておりますな
http://www.pedigreequery.com/nyquist

デビュー戦はエアスピネルに完敗のハリケーンバローズも、牝祖がBetter Self×Eight ThirtyのLady Be GoodでCourtly Dee≒Better Self6×7、しかも母は繁殖として有能なKingmambo≒Majestic Lightのニアリークロス1×3ですから、配合的にはまだまだ上を狙える馬というべきでしょう(エアスピネル組は5着エイシンギガントが日曜に快勝しておりハイレベル戦の可能性)

ここからはArchつながりで母系に入るAlydarの話に強引にシフトしていきますが、Alydarはパワーで中距離を捲るような血だけに阪神のダートには向いていて、Alydarを母系に引く馬の全ダ連対率は15.5%、これが阪神ダ2000mに限ると[8-8-7-46]連対率23.2%

シリウスS[1-1-0-0]のナイスミーチューは母母父がAlydar、阪神ダ2000mのオープン特別[1-0-1-0]のマコトスパルビエロは母父リンドシェーバーの父がAlydarです

マルカプレジオはレディタイクーンの孫ですからノンコノユメとはイトコ同士(ここで再びCourtly Deeつながり)、レディタイクーンの父クリミナルタイプはAlydar直仔の北米年度代表馬で、だからマルカプレジオも阪神ダ2000mが[3.0.1.2]とベストコース

また3~4角の機動力が要求されるコースでもあるだけに「父中距離×母父マイラー」の配合形の好走が目立ち、特に以下のようにミスプロ系のマイラーを母父に持つケースが多いですね

クリノスターオー…ジェイドロバリー
ナムラビクター…エンドスウィープ
ケイアイレオーネ…Marquetry
ナイスミーチュー…Fire Maker※
ラヴェリータ…Gone West

Fire MakerはNorthern Dancer系ですが他はみんなMr.Prospector系で、Fire MakerはウィザーズS(米G2・ダ8F)の勝ち馬

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」ではスプリンターズSとシリウスSの上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします

明日はピロリ菌の尿素呼気検査で、前回は朝コーヒーを飲んでって追い返されたので、今日は21時以降絶食厳守で、これからもうキムチ鍋作成に入って21時ギリギリまで飲みます(・∀・)

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9/26,27の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報&サドリヴァーなラトロ肩

2015-09-28 09:54:46 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2013)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したリアファル(牡3歳)が日曜阪神11R神戸新聞杯(G2・芝2400m)を勝ちました。

★キャロットクラブ
父ゼンノロブロイ
母クリソプレーズ(エルコンドルパサー)
牡 募集価格:5000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104598/
母クリソプレーズはアロンダイトの全妹で、自身は芝中距離を活躍の場としましたが、母としてはクリソライトやフォルトファーレンにダートのパワーとスタミナを伝えています。それは配合からもうなずけるものがあり、エルコンドルパサーは母父に入ると牡には主に持続力を、牝には主に機動力を伝えるし、クリソプレーズ自身はSeattle SlewとRivermanを通じるナスキロラトロのクロスとRibot7×3のクロスですから、少し硬めなパワー体質を伝えやすいでしょう。ゼンノロブロイとの配合も欧血米血のバランスが取れていて良好、ゼンノロブロイ×エルコンドルパサーにはラブフールやオメガスカイツリーがいますが、この馬は牡なので兄たちやオメガ同様ダート中距離でしぶといタイプでしょう。さすがにクリソライトとは言わないまでも、フォルトファーレン超えは十二分に計算できる馬だと思います。(望田)

母クリソプレーズはディープインパクトを交配してもダート馬を出すほどのパワータイプ。本馬はクリソライト(ジャパンダートダービー)の4分の3弟で、アロンダイト(ジャパンCダート)の甥でもあり、誰もが考えるとおりにダート馬となるでしょう。母の父エルコンドルパサーは父ゼンノロブロイと相性のいい Sadler's Wells を含み、「ロブロイ×エルコン」はオメガスカイツリー(ユニコーンS-5着)を出しています。そして、父とニックスの関係にある Riverman が入るのも大きなポイント。確実性に欠けるゼンノロブロイでもこの配合ならなんとかなるのではないでしょうか。(栗山)

■日曜中山9R芙蓉S プロディガルサン(ディープ・望田&栗山)
■日曜中山10R外房特別 エネアド(ディープ・栗山)
■日曜阪神11R神戸新聞杯2着 リアルスティール(ディープ・栗山)

最重要ステップを完勝して新星登場をアピールしたリアファルとタッチングスピーチ、この2頭はいろいろと共通点があって、まずSadler's Wells譲りの胴伸びのある体型、そして母がSadler's WellsとRivermanを経由してBold Reason≒Never Bendの3/4同血クロスを持つので肩が立っていること(ラトロ肩)

┌エルコンドルパサー
││┌Sadler's Wells
││││   ┌Royal Charger
││││  ┌○
││││ ┌○
││││┌Bold Reason
│└△└△└Lalun
クリソプレーズ
│ ┌Nasrullah
│┌Riverman
│││┌○
││││└La Troienne
└△└Lalun

┌Sadler's Wells
リッスン
│ ┌Riverman
│┌○
└△

Sadler's Wells自身も堂々のラトロ肩で、愛2000ギニーの映像がyoutubeで見れますがシッカリ掻き込んで走ってます

だから体型のわりにはストライドは伸びずわりと掻き込んで走るのも同じで、だから一瞬の鋭さや最高速度に乗ったときの斬れ味は驚くほどではなく、神戸新聞もローズも上がり2位で勝ったのも同じ(脚質は逃げ切りと追い込みで真逆ですが)

ようするにバーンと弾けたりビュンと斬れて決めたというよりは、文字どおり上がり3Fの脚の優秀さで勝ったという内容も共通するのではないかと…あとパワーに優れるだけに、ゴール前の急坂のところで他馬と比較して脚色が良かった点も同じですね

ラトロ肩のブエナビスタやRibot肩のダンスインザダーク=ダンスパートナー=ダンスインザムードなどが好例ですが、Nijinskyの胴長体型がONになっているような馬は、肩が立っていて可動域が大きくなりすぎないほうが走りのバランスがとりやすいのではないかという考え方は一つあって、胴も脚も長くて体質が柔らかくてしかも肩が寝ていたら、ストライドが大きすぎて緩慢で不安定になってしまいます

あと「母父エルコンは牡にはスタミナを伝える」説に付け加えると、そもそも種牡馬エルコンドルパサーも僅か3世代の産駒からソングオブウインド、トウカイトリック、エアジパングと3頭の長距離重賞勝ち馬を出してるわけでこれはリアルシャダイやダンスインザダークも真っ青、しかし牝駒の稼ぎ頭はラピッドオレンジとダンスオールナイトですからやっぱり機動力マイラー

ただし京都外回りの長丁場特有の下りからのロンスパ戦においては、トーホウジャッカルやエピファネイアのように前肢が伸びるフォームのほうが惰性をつけやすいのはたしかで、リアファルのように頭の高い掻き込み走法の菊花賞馬ってあんまりいないと思うんですよ…と歴代菊花賞馬を振り返ってみると、ザッツザプレンティやマンハッタンカフェなんかは典型的なRibot肩でわりと重心高めですね

京都外3000mにおけるリアファルの他馬に対するアドバンテージはスタミナとパワーですから、ザッツザプレンティがロンスパでネオユニヴァースに脚を使わせきったような絵をフレンチの達人が描いているかどうか、そこが一つ見どころじゃないですか

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日曜の重賞回顧~フレンチの鉄人、またもエルコン肌を巧みに料理

2015-09-27 17:29:34 | 血統予想

阪神11R 神戸新聞杯
◎8.キロハナ
○7.アルバートドック
▲15.マッサビエル
△5.リアルスティール
×6.リアファル
×9.トーセンバジル
注12.サラトガスピリット
ジェンティルドンナ(母父ベルトリーニ)然り、キズナ(母父ストームキャット)然り、ハープスター(母父ファルブラヴ)然り、ミッキーアイル(母父ロックオブジブラルタル)然りで、ディープ産駒はマイラーの母父から筋力を補強することによって完成が早くなる傾向があり、3歳春のクラシックレースで勝ち負けするような馬は母や母父がマイラーやスプリンターばかりだ。しかしローズSでは母父サドラーズウェルズのタッチングスピーチが母父ゴールドアウェイのミッキークイーンを封じたように、3歳の秋になると、春にはまだ未完成だった母父中距離型が成長し追いついてくる。だから神戸新聞杯でディープ×トニービンがよく好走する(サトノノブレスとロードアクレイム)のも頷けるものがあるが、キロハナは母父キングカメハメハだからデニムアンドルビーと同じ配合で、母母ノースフライトはトニービンの代表産駒で安田記念などに勝った女傑。ディープ産駒としてもスタミナと持続力と成長力に富む配合で、完歩は大きくないが着実に伸びつづける脚質はハイペリオン的で、超スローでも折り合いはつきすぎるほどだし、つばき賞では抜け出してから手綱を緩めるとすぐに減速していたように穏やかな性格も長いところ向きで、ここは菊が楽しみになるような走りを期待したい。リアルスティールは春よりもトモがパワーアップしたようだが、それは更にマイラーっぽい加速になっているということかもしれず、ここは馬群に入れて折り合いをつける競馬だろうが、この馬は完成すれば中山記念型になるだろうというのが筆者の見立て。

--------

神戸新聞杯は前走マレーシアCと同じようなスローの逃げで、上がりを11.0-11.4-11.7でまとめてリアファルが完勝

とはいえ神戸新聞もマレーシアも上がり2位で後続を突き放しての勝利ですから、前残りに恵まれただけの勝利とはいえません
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104598/

今日は2400mのスタミナを問われるレースにはなりませんでしたが、血統的には長距離のスタミナ比べに不安はなく、またハナにこだわる馬でもないでしょうから(しかもまたリアルスティールは折り合いに専念するでしょうから)、本番もこの馬がイニシアチブを握ることになるでしょう

「エルコンドルパサーは母父に入ると、牡にはスタミナを、牝には機動力を主に伝える」というのが持論で、それはエリシオが母父に入ると牡にはスタミナを伝えたり、ファルブラヴがスプリンター牝駒と中距離型牡駒を出したり、Sadler's Wellsの全弟Fairy Kingがマイラー種牡馬として成功したりするのとも通じる現象で、それはSpecialの二面性、Forliの二面性、突き詰めればFair Trialの二面性(前向きな気性とSon-in-Law的なスタミナ)といえるものだろうと

ハッピートレイルズ牝系がシンコウラブリイのようなマイラー牝馬とハッピールックのような中長距離牡馬を出すのもForli的Fair Trial的な二面性といえるもので、同じハービンジャー×ハッピートレイルズ牝系でもカービングパスとスティーグリッツの違いなんて面白いですよね(・∀・)

ちなみに母父エルコンの牡の賞金ベスト10はクリソライト、ブレイズアトレイル、アンビシャス、ジャイアントリープ、ミュゼエイリアン、ラヴィンライフ、サムソンズプライド、トミケンアルドール、オメガスカイツリー、オメガブルーハワイ、牝はアイムユアーズ、トーセンアルニカ、クッカーニャ、ラブフール、ダンスアミーガ、マリアライト、シュンドルボン、オメガハートランド、アンズチャン、サクラディソール

母父エルコンの牡はこれまで平地3000m以上の出走はありませんが、全連対率14.3%に対し2400mでは[9.10.5.41]25.3%、2600mでは[3.5.5.18]25.8%、少なくとも2600mまでは延びれば延びるほど良績があります

ルメールとのコンビで折り合いがつくようになって本格化したアンビシャスも母父エルコンで、これでルメールは母父エルコンで[7.2.3.9]、「折り合いがつくようになった今なら、アンビシャスは菊を狙うべきではないか」と私が書いたのはこの母系のスタミナが根拠なのです

リアファルのようにMr.Prospectorクロスを持つゼンノロブロイ牡駒も長いところ向きの馬が多いのですが、そのあたりは下記エントリ「ロブロイ産駒のミスプロクロス」を参照してください

というわけで3000mには不安なし、あとはやっぱりラトロ肩のロブロイ産駒なので、平坦より急坂、高速馬場よりもタフな馬場がベターには違いなく、京都で超がつくような高速馬場になったときに、スタミナでは負けてないけれど鋭さでやられてしまった…というようなケースでしょう

ちなみにリアファルは血統屋の「一口馬主好配合ピック」の栗山望田ダブルピックでもありますが、二人とも「ダートの長いところで」と力説しているのでだんだん大きな声で言えなくなってきました(^ ^;)

リアルスティールはダービーはカベをつくれず前半吹かしてしまいましたが、馬群に入れれば2400mのスローでも折り合いがつくことを確認できたのは大きな収穫、ただし今日はスタミナが問われる流れではなかったのも事実で、以下「重賞の見どころ」より再掲

リアルスティール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104889/
ラングレーの全弟。母母MonevassiaはKingmamboの全妹にあたり、産駒に欧2歳牝馬チャンピオンのRumplestiltskinがいる。その母Miesqueは芝1600mの大レースを勝ちまくった“マイルの女王”。ディープインパクト×Storm Catはキズナやラキシスやアユサンなどと同じで、柔らかな体質でストライドで走る外回り向きの脚質になりやすい。しかし本馬は母方のマイラーっさが強い体型体質で、短足で肉付きがよく俊敏なピッチ走法で、トップスピードに乗るのが速い。もともとディープインパクトとNureyevが出会うとQueen's HussarとForliを通じるFair Trialの継続クロスになるのでディープブリランテやミッキーアイルのような前向きな性格になりがちで、抜群の加速力と前向きな性格がダービーでは足かせになってしまった。ベスト距離は1800mでどちらかといえば東京より中山向きの加速とみているが、阪神外2400mだとスローの上がりの競馬を加速力で決めたいから、なおのこと折り合いがポイントになってくる。

トーセンバジルは牝祖クラフティワイフのところにSecretariatとBuckpasserが入り、一方で母はフジキセキ産駒ですから非Northern Dancerクロスで、ハービンジャーの「Shareef Dancerのナスキロ+Tom Foolいじり」としては最高の配合だと京都新聞で◎にしたときにも書きました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104614/

だからハービンジャー産駒としては外回りで最高に鋭く斬れる配合なのですが、今日も最高に鋭く斬れたけれど前にはやっぱりディープ産駒がいた

キロハナは直線前カベで追えませんでしたが、脚ももう残ってなかったかな?菊に出してあげたかった馬で、この馬とアルバートドックは今日は持ち味が出せませんでしたが、ワールドエースのようなHyperion的な脚を使う馬だと思ってます

オールカマーは◎ヌーヴォレコルトが△ロゴタイプのインをすり抜けて抜け出すというまさに中山記念の再現、それだけに外から並ぶ間もなく差し切った△ショウナンパンドラの成長が光った一戦でした

宝塚では初めて急坂コースで好走したように、古馬になってトモに力がついてきたのはわかってたんですが、それにしても前輪駆動だった秋華賞の頃とは別馬のように後駆の蹴っぱりが力強くなって、ゴール前の坂を駆け上がるときに腰やケツがプリプリしてました(・∀・)

オルフェーヴルが神戸新聞杯に出てきたときに、春と比べるとずいぶんトモが逞しくなったなあ~と思って、そのときから出遅れ癖も解消されていったのですが、古馬になってのこの充実ぶりはダイナサッシュ牝系恐るべし…と言わざるをえません

あとは「重賞の見どころ」より再掲して終わりにします

ショウナンパンドラ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103584/
母キューティゴールドはステイゴールドやレクレドールやメルヴェイユドールの半妹で、母母ゴールデンサッシュはサッカーボーイの全妹、フェイムゲームやベルーフなども近親のおなじみの名牝系。ディープインパクトとステイゴールドを足して割ったような血統だが、母がVice Regent≒ノーザンテーストのニアリークロス3×3でここからパワーを補っているのがいい。この牝系らしい後駆の非力さがあって京都平坦専用機というべき前輪駆動で走っていたが、宝塚記念はラチ沿いを走れたのが有利だったとはいえしぶとく脚を伸ばして3着。前後駆の肉付きが3歳時とは違って見えるから、今はもう急坂で割り引く必要はなさそうだ。

ヌーヴォレコルト
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104201/
ゴッドインチーフの姪で、母オメガスピリットは芝1200mで3勝をあげたスプリンター。母父スピニングワールドはNureyevの代表産駒の名マイラー。母がNorthern Dancerのクロスで、配合全体のアウトラインはワンアンドオンリーとよく似ている。ハーツクライ×Nureyev系だからHyperion的な粘着力に富む中距離馬で、スタートが拙く後手に回ってしまった秋華賞と、マイルG1のペースで追走に苦しんだヴィクトリアマイルは持ち味を出しきれなかった。中山記念、エリザベス女王杯、ローズS、こうやまき賞と先行したときは[3-1-0-0]。宝塚記念のレース後に岩田騎手は「もうワンポジション前だったなら」とコメントしていたが、ここも前で受ければ持ち前の粘り腰を発揮できる。

「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新&ロブロイ産駒のミスプロクロス
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6f6c1189a1ff65937f1b223c27259a3b

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日曜のボツ予想~ダンシングキイ一族のRibot肩、アドマイヤラピス一族の成長力

2015-09-27 09:02:27 | 血統予想

土曜の中山芝は逃げた馬①①②④④⑤、番手の馬②③③①⑦①という猛烈なインベタ馬場でした

しかしオールカマーは内からセキショウ、マイネルミラノ、ミトラ、メイショウカドマツ、タマモベストプレイ、メイショウナルトと逃げ先行馬がいて、しかもタメずに逃げたい馬やジリ脚をカバーするために後続に脚を使わせたい先行馬がいるので、全体に緩みないペースで流れると読むべきかと

○マイネルミラノは母がDanzig×Silver Hawk×Ribotですからグラスワンダー的で、そこにステイゴールドでノーザンテースト≒Storm Bird4×4とくれば中山の捲りはお手のものの血統で、実際中山には良績があるのですが、意外に柔らかさで走るというかストライドがきれいに伸びるところがあって、血統のイメージほどパワー型に特化しきれない中途半端さが中山外2200m向きともいえるし、新潟記念好走馬がスライド好走するという過去のオールカマーのデータにも当てはまるイメージ
中山芝[4.1.0.5]でこの4勝の自身の上がりが35.5、36.6、35.4、35.3、先行馬が多くてもある程度ロンスパ戦に持ち込んだほうが活路は開けるタイプで、今こういう先行馬に乗せたら柴田大知は冴えてます

ミラノが他の先行勢を振り切って直線先頭に立ったところをインから差せるのは…となると◎ヌーヴォレコルトの中山記念再現が有力で、宝塚はインベタ馬場だったので△ショウナンパンドラとは内外の差が大きかったし、パンドラも古馬になってずいぶんトモがパンとしてはきたけれど、中山2200mで持続力勝負ならばこちらが上位でしょう
ハーツクライ産駒は芝1800m以上の重賞を22R勝っていますが、自身の上がりが33秒台だったのはヌーヴォレコルト(ローズS)とウインバリアシオン(日経賞と青葉賞)の3Rだけで、持続戦想定ならばハーツクライ×Nureyevに◎を打ちたい

△ロゴタイプも中団捲りで展開はハマりそうですが、外2200mか内2000mかというと内2000mでガツンと買いたい皐月賞馬
外伸び馬場ならば▲マリアライトの捲りでいいと思うんですがこの外枠、ただ土曜の蛯名は、外枠でもインに潜るチャンスがあれば潜ってやろうという意識は持って乗ってました

外房は◎サトノプレジデント
ダンスインザムードはNijinsky的な胴伸びがあったので秋天やマイルCSでも好走しましたが、このきょうだい特有のRibot肩なのでわりとピッチで走るほうで、だから内回り桜花賞を圧勝し内回りマイラーズCでダイワメジャーと叩き合い、二度の北米遠征でも好走したように小回り内回りの機動力十分という脚質でした
サトノプレジデントもこのRibot肩を受け継いで重心が高くTom Fool的な手先の軽さで走るので、ここ2走を見てもむしろ先行力機動力で流れ込めるレース向きで、ここはインベタ馬場を味方につけられる
シンボリクリスエス×ダンスインザムードは母似のピッチ走法になりやすいけれど、シンボリクリスエス×スティンガーはボルキロのクロスになるので脚長で柔体質でストライド型になりやすい

○サトノアッシュは前走スローとみて◎で狙いましたが、「父中距離×母父マイラー」で母方にBold Rulerが多くこの機動力で走るタイプでこれも本来中山マイルがベスト
▲ゴッドフリートが外を引いてしまったのでこのサトノ丼が本線で、穴はインベタ馬場を立ち回る器用さある△ダイワエキスパート

阪神7は機動力抜群カーリーエンジェルの娘でノーザンテースト4×3の○シャンデリアハウスが待望の内1400m、しかし◎はアドマイヤスカイとします
ブライアンズタイムが強い体型走法なので外回りだと斬れが甘いと書いてきましたが、中京1400mで坂でグイグイッと加速した脚や内2000mの新馬でシャイニングレイに次ぐ上がりで食い下がったのをみても、この内1400mあたりが落としどころに見えるし、アドマイヤラピスの孫でBurghclere≒Ela-Mana-Mou3×4、これからの成長に期待できるバックボーンもあります

阪神の特別はこれから予想しますが、「No.1予想」では神戸新聞杯を、「馬券総合倶楽部」では中山1Rと芙蓉Sと神戸新聞杯を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~中山内回りを捲って、菊花賞に出たいんジャー

2015-09-26 09:31:10 | 血統予想

セプテンバーは52キロ◎アブマーシュで
格上挑戦の前走は好位で手応え十分も直線は終始前カベ、開いていれば掲示板はあったかもという手応えでした
戦績どおり渋った馬場は得意で、ウォーニングの父系はパワーで短距離を走るので、芝1200mでは中山が最も連対率が高く(19.3%)、次が札幌(17.3%)、阪神(16.7%)の順
母アリヴェはCrepello4×4、Donatello5×5・6、Hyperion5・7×5・6・7・7と重厚で、6歳秋にして地味に地力強化中の晩成スプリンターです

九十九里は3歳のハービンジャー2頭が人気、毎年このレースは菊に出たいハービンジャーによる争いになりそうな予感もありますが(^ ^;)、◎ポトマックリバーは母父がスプリンターのスウェプトオーヴァーボード、○スティーグリッツは牝系がおなじみハッピートレイルズで、ともに前走は東京と中京でひと捲りで決めたという勝ち方
中山内回りなら唸りながら捲ったりまっせ~と鼻息が荒いですが、ちょっと反応が俊敏すぎる○よりは、3代母スプリングコートのところにトニービン×ノーザンテーストとHyperion的な重石がきいている◎のほうを2500mでは信用したい

夕月は人気ですが◎ナムラアン
芝もOKのエンパイアメーカー牝駒とはいえ、やっぱりちょっとパワー体質ではありますから、渋った馬場のほうが打ちやすいし京都より阪神のほうが打ちやすい
このまま渋化が残るようならば、重のつばき賞でステファノス、ゼウスバローズの3着があるラトロ肩の○ハピネスダンサー
あと前走で母系のHyperionが覚醒してきたかのような捲りを見せた▲ビキニスタイルも、Hyperion体質でディープ産駒とは思えない小汚いフォームで走るので渋い馬場はプラスでしょう

「No.1予想」ではききょうSを、「馬券総合倶楽部」ではききょうSと中山7Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

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サラブレッド血統専門ムック『サラBLOOD!』vol.4

2015-09-25 20:17:45 | お知らせ

日本で唯一のサラブレッド血統専門ムック『サラBLOOD!』vol.4が、明日9/26(土)全国書店で発売になります
http://www.enterbrain.co.jp/product/mook/mook_sports/219_sarabure/15147001

詳しい内容についてはリンク先を参照していただきたいですが、取り上げられているテーマをザッと列記すると、インド競馬の最新血統事情、パカパカファームの配合の哲学、ミオスタチン遺伝子、注目の新鋭ブルードメアサイアー、メジロ血統の復権、ディープスカイ再評価のススメ、Nureyevの血が持つ表の顔と裏の顔、最新研究と現代目線で読み解く真なるファミリーライン、『週刊競馬通信』、『配合パズルでアタリはわかる』、海外新種牡馬レビュー、世界のリーディングサイアーズ…などなど今号も盛りだくさんすぎる内容になっております(・∀・)

私は「Golden Hornとノンコノユメの快進撃を支える 名繁殖Courtly Deeのニアリークロス」というコラムを、例によって血統表や血統略図や牝系図を駆使して6ページにわたって書いておりますので、ご一読いただければ幸いですm(_ _)m



土曜は「No.1予想」でききょうSを、「馬券総合倶楽部」でききょうSと中山7Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

今年のききょうSは近年最強のメンツといっても過言ではなく、阪神内1400mならナヴィオンより強そうな馬が何頭もいるんじゃないかと思いますが予想はけっこう絞りました(・∀・)

昨夜はすすきのの外れの「居酒商 古典家」で飲んだくれ(・∀・)



「海鮮チヂミ」も「長芋サクサク揚げ」も美味でしたが、最大のヒットは名物「コーヒー焼酎」、ビール2杯いった後はずっとこれ飲んでました

琥珀色の液体が入ったボトルに目盛りが書いてあって、一目盛り110円の量り売り、だいたい一杯つくるのに二目盛りなのでコスパ高し、ミルクで割って飲むとまた口当たりがまろやかで、なかなか危険な飲み物です(^ ^;)

ここ日曜も営業してるので、また行きたいですね~

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「一口好配合ピック」ローレルから望田が1頭ピック

2015-09-24 12:58:08 | 共有クラブ

おかげさまで今年も好評をいただいております「一口馬主好配合馬ピックアップ」、本日ローレルクラブから望田が1頭ピックしました(すでに栗山求が1頭ピック済)
http://miesque.com/c00032.html

これで現在、ウイン(1)、キャロット(11)、グリーン(2)、シルク(12)、東サラ(6)、ノルマンディー(3)、ラフィアン(3)、ユニオン(3)、ローレル(2)から計43頭ピックしています

※お願い
一口ピック馬やPOG推奨馬などについての具体的な質問や感想などは、当ブログではお受けできないケースがありますので、その場合は下記の「血統屋」、もしくは私のgooメールまでメールください
お手数ですがよろしくお願いいたしますm(_ _)m
info@miesque.com
nas-quillo@mail.goo.ne.jp

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新潟記念→オールカマー

2015-09-24 10:25:54 | 血統予想

新潟記念→オールカマーというのは美浦の中距離オープン馬にとっては順当なローテーションといえるのですが、サマー2000シリーズができた影響か最近は新潟記念を好走してオールカマーに出てくる馬がおらず、ここ10年で新潟記念で掲示板に載った馬のオールカマー出走は以下の9例

10年トウショウシロッコ新潟記念②→オールカマー③
10年サンライズベガ新潟記念③→オールカマー④
08年トウショウシロッコ新潟記念③→オールカマー③
08年マイネルキッツ新潟記念②→オールカマー④
07年ダイイチアトム新潟記念④→オールカマー⑤
06年スウィフトカレント新潟記念④→オールカマー④
06年ヴィータローザ新潟記念③→オールカマー⑦
05年グラスボンバー新潟記念②→オールカマー②
05年ヴィータローザ新潟記念③→オールカマー⑤

このようにヴィータローザ以外は概ね新潟記念の着順をそのままスライドしたような結果になっており、ヴィータローザさえいなければなかなか素晴らしいデータとなったのにホンマにヴィータローザのせいで…

中山外2200mというコースは3角からのロンスパ戦になりがちですが一方で機動力も必要で、トウショウシロッコやヴェルデグリーンなんかが典型ですが、毎日王冠をズバッと差すほどの斬れ味も中山記念をビュンと捲りきるほどの機動力もないような、斬れなのか捲りなのか判然としない玉虫色の脚質の馬が光輝く舞台といえます

そういう中山外2200mの中途半端さと、日本一直線が長いけれどスローで上がりの競馬になるので意外に機動力型がピッチで抜け出してしまいがちな新潟外2000mの中途半端さ、ここに何か相通じるものがあるのかもしれません

そうです、マイネルミラノの追い切りを見ていてふと思いついたエントリです

コメント (2)
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