栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」

第157回天皇賞回顧~今年もPrincely Gift!横綱相撲をナデ斬る

2018-04-30 14:20:01 | 血統予想

京都11R 天皇賞
◎6.ガンコ
○11.シュヴァルグラン
▲12.レインボーライン
△16.スマートレイアー
×8.クリンチャー
×14.アルバート
ガンコはダーレー自慢の筋のとおった牝系で、独オークス馬アンナパオラにミルリーフ、ポリッシュプレシデント、シングスピールとA級種牡馬が代々配されてきた。そこにナカヤマフェスタが配されてデインヒル≒ポリッシュプレシデントのニアリークロス4×3とヘイロー4×4としたのもいい。血統のイメージどおりナカヤマフェスタ(宝塚記念、凱旋門賞2着)とシングスピール(ジャパンC,ドバイワールドC)を足して割ったような馬で、スタミナ豊富で燃費のいい走り、折り合いがつく穏やかな性格はステイヤーと言ってもいいだろう。日経新春杯から◎を打ちつづけてきたがここも◎。淀の長丁場ではハーツクライ(トニービン)よりステイゴールド(プリンスリーギフト)の血を重視したい。

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「横綱、今日は胸借ります!がっぷり四つでいかせてもらいます」
「面白いやないか、併せ馬でSingspielごっこやろうや」

藤岡祐介になだめられながら3番手をとったガンコと、その外にピタッと付けたボウマンのシュヴァルグラン、そこからSingspielごっこは3分以上もつづき、横綱の寄り身にジワジワ削られつづけた上がり馬は、直線ではもう余力が残っていませんでした

でもこのSingspielらしい競馬でのし上がってきた馬ですから、今日はこれでよかったと思うし、横綱の分厚い胸を借りたことを糧にして、まだまだ強くなっていける馬やと思うのでね

レースはチームガンコといっしょに観戦したので、直線半ばではみんな声を失ってしまい、(なあガンコ、これが横綱なんやな…やっぱり凄いな…)と敗戦を噛みしめたそのとき、岩田のアクションに導かれて内に切れ込みながら差し切ったのがレインボーライン

JCでレイデオロとキタサンブラックを降し、有馬でスワーヴリチャードと叩き合った横綱が、最大の武器である“Singspielの好位差し”を繰り出して堂々と勝ちきったかに見えたのに、一つ年下のステイゴールド産駒がそれを差し切り、今年もやっぱり「Princely Giftがトニービンを封じた」春天だったのです(ちなみに今年の出走馬なかでPrincely Giftの血を引くのは、ステイゴールド経由のガンコとレインボーラインの2頭だけ)

<トニービン譲りのスタミナで好走するけれど、トニービン譲りの後輪駆動ゆえに2着まで、というシーンが繰り広げられてきたのが春の天皇賞>(春天とトニービン)

18年←NEW!
1着レインボーライン(父ステイゴールド)
2着シュヴァルグラン(父ハーツクライ)

17年
1着キタサンブラック(母父サクラバクシンオー)
2着シュヴァルグラン(父ハーツクライ)

16年
1着キタサンブラック(母父サクラバクシンオー)
2着カレンミロティック(父ハーツクライ)

15年
1着ゴールドシップ(父ステイゴールド)
2着フェイムゲーム(父ハーツクライ)

14年
1着フェノーメノ(父ステイゴールド)
2着ウインバリアシオン(父ハーツクライ)
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/51fe2cd538af61dc3ca03263665af4d6

ハーツクライ産駒がこれだけ東京の大レースを勝ちまくっているのに京都の大レースを勝てないのは、毎年毎年同じような2着が重なるというのは、同じような血統にやられつづけるというのは、やっぱり東京はのぼってから差すコースであり京都は下りながら惰性をつけて差すコースであり、トニービンが伝えるナスペリオン的斬れ味は、後駆の良さ、言うならば後輪駆動から生み出される斬れで、それとは対照的に後駆はやや非力だけど前の駆動の良さで走るのがPrincely Giftで、この違いでしか血統屋には説明できない





ついにG1の勲章を手にしたレインボーラインは、ステイゴールド産駒でノーザンテーストのクロスはオルフェーヴル=ドリームジャーニーなどと同じ

そしてレインボーアンバーの母父マッチウォンの母父がAlycidonなのもポイントで、ノーザンテーストをクロスするだけでなく、ノーザンテーストが3×2で持つLady AngelaとAlycidonを「HyperionとSwynfordとPretty Polly」で脈絡させている点もオルフェきょうだいと同じ

ステイゴールド系の配合において、ノーザンテーストのLady Angela3×2をどう活かしどう増幅するか、というのが最大の命題で、ひとまずこれが満点回答なんでしょうね

だから皐月賞の回顧で書いたように、エポカドーロとラッキーライラックの母系に「HyperionとDonatello」の組み合わせのクロスが存在するのは、たまたまではないと思うのです





クリンチャーはKey to the Mint(ダンスインザダークのスタミナの源)とブライアンズタイムを通じるGraustark5×4のスタミナ自慢で、Singspielごっこの直後から三浦皇成が叩き出して、スタミナではヒケをとらないことをまた証明しました

これもまだまだ伸びしろのある4歳で、今後は凱旋門賞が目標ということですが、馬場が渋るようなら大駆けがあっても驚けないかと

ガンコの父ナカヤマフェスタが2着した凱旋門賞は重のロンシャンで、勝ったワークフォースはPassadoble≒Allegedのニアリークロス4×3でナカヤマフェスタの母ディアウィンクはGraustarkの全兄His Majestyの4×2ですから、Ribotの血をクロスで持つ両雄が重馬場で叩き合ったレースでもありました

クリンチャーには、ガンコと藤岡祐介のぶんまで頑張ってもらいたいです

第78回皐月賞回顧~4角5番手のオルフェ(2)
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4563346d86c0ba96d32ecbbcc9ca24de

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日曜のボツ予想~今日もSir Gaylordで下ろう

2018-04-29 08:42:48 | 血統予想

ガンコの追い切りをMahmoudさんや石塚さんがほめてましたが、あそこまでブレずに同じフォームで真っすぐ坂路を駆け上がってくる馬はなかなかいません

すんごい速い動きができるわけではなく、すんごい大きな動きができるわけでもなく、でも体幹が強くてスタミナがあって同じフォームでブレずズレず走りつづける、ハロン11.8~12.0をずっと刻みつづけられる、Singspielってそういう馬やったんですよ

JCを勝ったのはもう22年前なんですね…デットーリを背に好位から抜け出したレースラップはこんな感じで、勝ち時計2.23.8は昨年のシュヴァルグラン(2.23.7)とほぼ同じ
12.6-11.0-11.9-11.8-12.1-12.0-12.1-12.0-12.1-12.5-11.7-12.0(2.23.8)
13.0-11.2-12.1-12.1-11.8-12.1-12.3-12.2-11.8-11.3-11.8-12.0(2.23.7)

そのJC回顧でも書きましたが、ともにGlorious Songの牝系で、一瞬の鋭い脚とか凄い爆発力はないけれど、Halo的なスピードを長く持続でき、緩みないペースを好位から抜け出したという点で、SingspielとシュヴァルグランのJCの勝ち方は酷似しているといえます

第37回ジャパンC回顧~まるでSingspielのように
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7d331af0caafb2483087a1f69430720c

だからSingspielのような好位差しで勝つという意味で、ガンコとシュヴァルグランも実はよく似ている




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マイラーズCのサングレーザー、烏丸のポポカテペトルにつづいて“今日のSir Gaylordなディープ”は鷹ケ峰◎ティルナノーグ
ポポカテと同じディープ×Gone WestでSir Gaylord≒Secretariat6×4(Sir Ivor≒Secrettame5×3)、典型的なSir Gaylord後駆で、白百合で◎にしたようにもともと京都外ベスト説でした
Gone West的なマイラー体型とはいえ1200はちょっと忙しいので、この京都外1400で斬れ味炸裂とみました





“今日の外パイアメーカー”は京都7◎エクロジオン
ダ1700~1800mで8枠を引いたときはコンマ4秒差4着(9人気)、コンマ1秒差2着(8人気)、コンマ1秒差5着(8人気)と人気薄にもかかわらず全て好走、今回も7~8人気ですか

糺の森は◎レイリオン
リスグラシューやプルメリアスターの姉妹で、母が持つMill Reef5×3の影響を感じるストライドで走るし、馬群に入るとズルズル後退してしまいVaguely Noble譲りの揉まれ弱さもみられる
だから大箱1800で先行すべきだと当ブログでも会報でもずっと書いてきましたが、前走は「そうや!それでええんや!」という競馬で12人気での激走
和田なら▲エイシンティンクル(これも京都で一変必至)を行かせて番手流れ込み、なんか単勝だけえらい売れてますが複も連もつくので美味しいとみました



Qエリザベス二世Sは◎パキスタンスターと○アルアインの頭で…気性的にアテにならないのは承知の上で、配合はパキスタンが一番好きなのでね

「厳選予想 ウマい馬券」では天皇賞とスイートピーSと谷川岳Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
今日は昼から競馬場入り、レイリオン勢と観戦してからチームガンコと合流かな(・∀・)グッドラックですな

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土曜のボツ予想一つ~Sir GaylordとPrincely Giftで下ろう

2018-04-28 08:54:53 | 血統予想

烏丸は人気ですが◎ポポカテペトル
「サングレーザーはSir Gaylordのクロスの影響が強く、細身でお尻が小さくて脚長で前輪駆動気味の走りだから、京都外でベストパフォを叩き出すのだ」というのが◎の根拠でした
ディープインパクト×Gone WestもSir Ivor≒Secrettameのニアリークロス(Sir Gaylord≒SecretariatとAttica≒Tom Fool)になるので同じような傾向がみられ、主要4場では京都外(21.4%)→阪神外(20.8%)→京都内(17.9%)→阪神内(16.7%)→中山(16.1%)→東京(15.6%)の順に勝率がいい







あと淀の長丁場といえばサッカーボーイやステイゴールドの血が強いのはもうおなじみで、Princely Giftの前輪駆動で下ってディクタスのスタミナで踏ん張る
○マイネルレオーネはゴールデンサッシュ=サッカーボーイの全きょうだいクロス2×2、睦月でも◎にしましたが京都外回り長丁場でこその馬ですからここは相手一番手

恒例のGW前後超多忙期に突入してしまい、今日はボツ予想はこんなもんで…競馬観ながらPOGの原稿書いてます
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では青葉賞と矢車賞をゆきつばき賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします

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春天の2日前に

2018-04-27 20:15:24 | その他

スペシャルウィーク死す ダービー初V馬に武豊「一生忘れられない馬」
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=136467

昨秋に鵡川にししゃも食いにいったついでに日高大洋まで足を伸ばし、15分ほど戯れたのが最後でした

メタボ博士が思い出をあれこれ熱弁していると、元上司がタテガミを数本、ブチッとちぎって渡してましたが、もちろんジップロックで大切に保管してるそうです



私が牧場を辞めたのと入れ替わりぐらいでキャンペンガールが繁殖として戻ってきて、スペシャルウィークがデビューしたときはもう競馬通信社にいたんですが、そのころは他社で書きはじめて半ばフリーのような立場にシフトしつつあったんですよね

それで「望田というのがクラシック候補スペシャルウィークの生産牧場にいたらしい」ということでいくつかお仕事もらったりして、そのまま今日までずっとフリーでやってますが、最初のキッカケというか後押しをしてくれたのはスペシャルウィークでした



もちろん競馬通信社のPOG本でも推奨したし、だからダービーの圧勝はほんとうに嬉しくて、だからグラスワンダーとエルコンドルパサーにねじ伏せられるのが悔しくて悔しくて(^ ^;)

Nijinskyとはなんぞや、Robertoとはなんぞや、Specialとはなんぞや、サンデーサイレンスとは、Mr.Prospectorとは、Blandfordとは、Ribotとは、Fair Trialとは…

あのハイレベルな戦いから得たものは、傷口にすり込まれた悔しい思い出は、私の血統論や競馬観の礎となりました

送る言葉は「ありがとう」しかないです

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競馬道OnLineプレミアム予想「今週のBLOOD穴ライズ!」4/28,29

2018-04-27 09:27:43 | 血統予想

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2018-2019』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーがスタートしています
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html



4/28,29は栗山求の担当。よろしければご覧ください(前夜18時に入稿します)
NETKEIBAの「厳選予想 ウマい馬券」は通常どおり、1日3Rアップします
http://yosov3.netkeiba.com/

Qエリザベス2世Cの有力馬の血統表貼っときますが、Time Warpは父ArchipenkoがNureyev≒Bound3×1で母母Lear FanがNashua≒Nantallah3×3、Ping Hai StarはSadler's Wells=Fairy King3×3・4、Pakistan Starは母Nina CelebreがNureyev≒ペルジノ2×2にThong=Ridan4×5・7

香港芝中距離はSpecialに支配されている感がありますが、こいつら種馬にしたらディープ牝馬でもキンカメ牝馬でも面白いのになあ…と思ってもみんなタマないんですよね~





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「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2018-04-25 09:03:41 | 血統予想

先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

◆春リスト

気温上昇とともに春リストが更に調子を上げてきたようでまたこれ貼っときます
5月6月は更に成績が上がるんでしょうか

ノヴェリスト産駒の月別成績


◆春天とトニービン

17年
1着キタサンブラック(母父サクラバクシンオー)
2着シュヴァルグラン(父ハーツクライ)

16年
1着キタサンブラック(母父サクラバクシンオー)
2着カレンミロティック(父ハーツクライ)

15年
1着ゴールドシップ(父ステイゴールド)
2着フェイムゲーム(父ハーツクライ)

14年
1着フェノーメノ(父ステイゴールド)
2着ウインバリアシオン(父ハーツクライ)

「今年もハーツクライは2着」「今年もPrincely Giftがトニービンを封じ込めた」毎年同じようなレース回顧を書いている記憶しかなく、他にも12年トーセンジョーダン(父ジャングルポケット)、09年アルナスライン(父アドマイヤベガ)、04年リンカーン(母父トニービン)も2着

トニービン譲りのスタミナで好走するけれど、トニービン譲りの後輪駆動ゆえに2着まで、というシーンが繰り広げられてきたのが春の天皇賞

しかし10年のように、1着ジャガーメイル(父トニービン)、2着マイネルキッツ(母父サッカーボーイ)という年もあるにはあったんですよね

特に12年はビートブラック(父ミスキャスト)、トーセンジョーダン(父ジャングルポケット)、ウインバリアシオン(父ハーツクライ)、ジャガーメイル(父ジャングルポケット)、ギュスターヴクライ(父ハーツクライ)と、なんとトニービンが掲示板独占という年でした

そんなレアレースをつくりあげた石橋脩の先行は今でも語り草となっていますが、それにしてもPrincely Gift勢は何をやっとったんかというと、単勝130円のオルフェーヴルは後方でもがいてたんですよね(^ ^;)

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4/21,22の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2018-04-23 09:10:24 | POG

『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)』で望田潤が推奨したクルークヴァール(牡3歳)が日曜福島6Rの未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がりました。

◎クルークヴァール(牡・父ロードカナロア・母クィーンズバーン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104753/
母は阪神牝馬S勝ちで、スペシャルウィークの肌だけに繁殖としても有能だろう。非Northern DancerクロスなのでNorthern Dancer5・5・7×4のロードカナロアとの配合も決まっている。伯父にダノンカモン、イトコにウキノヨノカゼがおり、芝ダ兼用で早期から短距離で計算が立つ一頭。(望田)

土曜東京9R新緑賞 グレートウォリアー(ディープ・栗山)
土曜京都8Rあずさ賞  アルムフォルツァ(POG・望田)

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◆オールフォーラヴ組

オールフォーラヴが勝った新馬戦はハイレベルメンバーだと指摘してきましたが、土曜は3着グレートウォリアーが新緑賞を勝ち、4着トーセンアイトーンがあずさ賞で2着でした

さらに日曜は、12着シーサイドロマンスが13人気3着、13着アニエーゼが10人気1着、14着ロックザボートが9人気1着と立てつづけに大穴をあけまくり、つづく京都4Rでは7着アイスストームがアッという間に1人気に祭り上げられてしまったほどで(^ ^;)、「こ、ここでアイス買ったら負けな気がする…」と言ってたんですがこれも完勝でした

オールフォーラヴ組のその後
1着オールフォーラヴ③①
2着アロハリリー②①
3着グレートウォリアー①②①
(3.5着スマートモノリス)
4着トーセンアイトーン①②
5着ロードゴラッソ②②①
6着キングスクロス⑬
7着アイスストーム②①
8着メルジェリーナ⑨
9着ココナッツスルー⑮
10着フォロミーバゴ⑦⑫
11着ステップアップ
12着シーサイドロマンス⑪③
13着アニエーゼ⑨①
14着ロックザボート①
15着レジーナシップ抹消
16着テイエムゼッケイ

ちなみに4着トーセンアイトーンは次走5着ロードゴラッソに1馬身1/4差をつけて勝ち上がっており、グレートウォリアーに惜敗したスマートモノリスはロードゴラッソに1馬身1/2差をつけて勝ち上がりっています

つまりオールフォーラヴ戦に置き換えると、グレイトウォリアーとトーセンアイトーンの間にスマートモノリスが割って入ることになります(・∀・)





まあ新緑賞はモノリス◎やった私としては、あれはユタカがスローに落としすぎたのが敗因やとみてますけどね、祐一にゴール前でピンポイントでピュッと差された感じで、ゴール過ぎたらまた抜き返してますからね

で、こうなると6着キングスクロスが激熱と言わざるをえず、エンパイアメーカー産駒でIn RealityとBuckpasserの継続クロスというバリバリのダート血統ですから、ダート&外枠で特注とTARGETにメモしときました(・∀・)







そのあずさ賞を勝ったアルムフォルツァは母がチーフベアハート×リアルシャダイですからベルラップ(母がシンボリクリスエス×Chief's Crown)と似たアウトラインで、母系にChief's Crownが入るハーツクライ産駒はヌーヴォレコルトなど23頭中12頭が勝ち馬

Chief's Crownの母系に入るIndian Hempがナスペリオンなのがニックスの根拠で、ハーツクライらしさとはトニービンらしさであり、トニービンらしさとはHornbeamのナスペリオンらしさだということは、エアグルーヴ一族を見れば理解していただけるかと


◆1/4異系

サトノワルキューレの配合で凄いのは母父Roi Normandで、現役時はサンセットH(米G1・芝12F)など米仏17戦5勝

北米アウトサイダー血脈で固めたExclusive Native、仏アウトサイダー血脈で固めたLuth de Saron、この父母による猛烈なアウトブリードで、しかも自身はNorthern DancerやNasrullahはおろかNearcoもHyperionも持たないという超アウトサイダー血脈





でもただ異系血脈で固めているだけではなく、Luth de SaronはDjebel4×4、ExclusiveはFair Play4×4、代々ちゃんと緊張→緩和になってるんですよね

そんなRoi Normandと、Northern Dancer4×4を持つAscot Belleとの間に生まれたヒアトゥウィンは、代々緊張→緩和を繰り返し重ねること「だけ」で、南アフリカの3歳牝馬チャンピオンとなるだけの競走能力を示し、日本の下河辺牧場に買われ、ディープインパクトが配されてサトノワルキューレが生まれたのです



私が競馬にハマりはじめた頃、血統をかじりはじめた頃の日本の一流馬は、ヒアトゥウィンみたいな配合がちょくちょくいました

たとえばシンボリルドルフなんて、父パーソロンがTourbillon4×4とPharos5×3、母父スピードシンボリがGainsborough4・5×4・5(その母スイートインがHyperion2×3)、他に血統解説はほとんど要らないほどでね

サトノワルキューレの配合のポイントはRoi Normandが文字どおりの1/4異系になっていることがまず第一ですが、ヒアトゥウィンの配合そのものも非常に味わい深いものがあり、2歳と1歳の産駒もディープインパクトですが、他の種馬もいろいろ試したくなる面白い繁殖です

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日曜のボツ予想~Speightstownの緩和配合

2018-04-22 09:32:21 | 血統予想

土曜の競馬を観た感じだと、東京芝は思ったより高速でイン伸び、京都芝は思ったほど高速ではなく外差しも届く

東京6はなぜか人気がない◎アメリカンファクトで
3走前は内枠で砂をかぶってしまい、川田も外に出したそうにしてましたが4角からズルズル後退
コース的には大箱の1400~1600が一番合ってそうで、外枠から揉まれず先行なら好走必至かと
父のSpeightstownはGone WestとStorm Catを通じるSecrettame≒Terlingua2×3、Bold Ruler4×4・5、Tom Fool≒First Rose5×5・6
ようするに「Bold RulerとTom FoolとPrincequillo」の組み合わせで強力に固めた配合で、Bold RulerとTom Foolの軽いスピードを高確率で伝える種牡馬で、JARでも出走21頭中17頭が勝ち上がり、全44勝のうち42勝が1400m以下



しかし本馬の母系にはBold RulerもTom Foolも皆無で、それはリエノテソーロ(母系8代目にBold Rulerが一つ入るだけ)やモルトアレグロ(母系にBold RulerもTom Foolもなし)なんかもそうで、海外の代表産駒Lord ShanakillやGolden TicketやReynaldothewizardなんかもそうですが、これだけ同じような血を近い世代で固めたならば、産駒の代では緩和の方向に持っていくほうが成功しやすい、と考えるのが教科書

石和は超スローもありうるとすると、東京でもピッチがストライドを制する戦になるという読みで、人気どころの中で最も小脚が使えるのは◎エニグマバリエートでしょう
ハーツクライ×Capoteはマジェスティハーツやカポーティスターなどと同じで、ナスペリオンのクロスが根拠のニックスですが、本馬の母ティエッチグレースはBold Ruler4・5×5でバーデンバーデンに勝ちアイビスサマー2着、平坦向きの軽いスプリンター
「父中距離×母スプリンター」でスローで小脚がきくというのはジェンティルドンナ的なイメージです





比良山は人気ですが◎ラルク
ラッキーライラックの3/4姉ですが、母系にVaguely Nobleが入るせいか、どうも馬群の中だと力を出し切っていないようなレースがつづいていて、前走久々に逃げてみたら強いのなんの、ここもハナを主張する馬はいないのでユタカの単騎でしょう
ちなみに2017年以降、ユタカが芝2000m以上で逃げたら[7-2-3-4]単回値198複回値164、キタサンブラックを除いても[6-2-2-4]単回値213複回値170、まさに後続は手も足も出ない

競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」とNETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではフローラSとマイラーズCと京都7Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~Tom Rolfeクロスでスプリント増し増し

2018-04-21 10:14:45 | 血統予想

強力な逆流性食道炎になったので(3年ぶり4回目)かかりつけの胃腸科に行ってきたんですが、肝臓系の数値は前回より良化(ギリで正常の範囲内)、ただ相変わらず中性脂肪がヤバイので有酸素運動しないと…

彦根は◎スノーエンジェル
フォーティナイナーがミスプロ系ナンバーワンのスプリントを誇るのは母父にTom Rolfeの凄いパワーが入るからで、本馬はそのTom Rolfeを5×5でクロス
TARGETによると、このクロスを持つスウェプトオーヴァーボード産駒は全20勝のうち16勝が1200m以下とますますスプリントに寄り、たとえば先週ダ1200で新馬勝ちしたランパクもTom Rolfe5×4ですね(ちなみにスウェプトオーヴァーボード産駒全体では全勝ち鞍389勝のうち1200m以下は234勝)
前走は休み明けで+16キロ、1F長い1400、それで先行馬総崩れのなか1300mぐらいまで2着だったし、ここは1200のフルゲートのわりに速い馬はおらず、この枠なら揉まれず番手でもOK、九スポの勝ち時計1.07.3も翌々週の北九州記念ダイアナヘイローや戸畑スマートグレイスより速い









六波羅は◎ヴェゼール
人気の△エルビッシュを競り負かした現級勝ちが当コースで、PulpitとStorm Catとフジキセキを通じてボルキロ(Bold RulerとPrincequilloの組み合わせ)を4つ受け継ぎ、それらしい柔らかストライドで京都外回りを上手に下るマイラー
前走は休み明けで余裕残しだったし、行きたい馬を行かせたらポジションが悪くなってしまいましたが、このメンツならふつうに出ればハナか番手でしょう

他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「ウマい馬券」競馬道OnLine「BLOOD穴ライズ!」では福島牝馬Sと新緑賞とあずさ賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします

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「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2018-04-18 17:00:21 | POG

先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました

◆新黄金配合

トゥラヴェスーラが2勝目をあげたので、例の黄金ニアリークロスのデータを更新
ステイゴールド×アドマイヤコジーンの組み合わせはダイナサッシュ≒アドマイヤマカディのニアリークロス(ノーザンテーストとPrincely GiftとSylko≒Dariusが共通)になり、JRAに出走したのは以下の5頭



その母であるロイヤルサッシュ≒ミセスマカディーのニアリークロスまで検索を拡げても、他にスノードラゴンしか引っかからないという黄金のニアリークロスなのです
で、2歳でこのニアリークロスを持つ馬は、トゥラヴェスーラの全弟トオヤリトセイトだけでした






◆父母相似配合

JRA重賞に勝ったキングカメハメハ産駒47頭のうち、母がNorthern Dancerのクロスを4×4以上の濃さで持つのは以下の7頭(母のNorthern Dancerクロスと競走成績)

レッツゴードンキ:母Northern Dancer4×5・5、JRA5勝
リオンディーズ:母Northern Dancer5×3、オークス
グレイトパール:母Northern Dancer4×4、JRA3勝
センチュリオン:母Northern Dancer4×4、JRA3勝
タガノグランパ:母Northern Dancer5×4・5、JRA4勝
フィフスペトル:母Nijinsky3×3、不出走
ミッキーロケット:母Northern Dancer4×4、英G1ナッソーS3着

キングカメハメハはNorthern Dancer4×4・6を持つので、この7頭は私の言う「緊張と緩和」論からいうとほめられない配合なのですが、母が不出走のフィフスペトルを除くと、いずれも母の競走成績が優秀なんですね



キングカメハメハやロードカナロアやハービンジャーのようなNorthern Dancerのクロスを4×4以上の血量で持つ種牡馬は、Northern Dancerのクロスを持たない繁殖と配して、ドゥラメンテやロードカナロアやアーモンドアイやペルシアンナイトやディアドラのように「3/4Northern Dancerクロス」にするのがセオリーであり王道である
一方でレッツゴードンキやリオンディーズやグレイトパールのように「競走成績が優秀な父母による相似配合(4~6代に複数のクロス)」の場合は「4/4Northern Dancerクロス」でも成立することがよくある



ようするに「競走能力が高く、5代レベルでみると似たような血脈構成をしている父と母の配合」ですから、高いレベルでの現状維持的発想の配合ですよね
グレイトパールは父母のNorthern DancerクロスをNureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロス4×4に累進している点もドンキやリオンと似てます

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