栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

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2010-05-28 17:47:53 | 血統予想

さあいよいよダービーですが、笠シショーの予想は「ホースレター」を読んであげてください
先日のヴィクトリアマイルはニシノブルームーンが◎でした
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配合的ギャンブルに勝ったペルーサのオリジナルな強さ

2010-05-28 11:42:27 | 配合論

kuwaさんが昨日のブログで、「ヴィクトワールピサは優れた相似配合で、ネオユニヴァースとホワイトウォーターアフェアの再生産に成功している」というようなことを書いてました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102923/

その通りで、高い競走能力を示した両親の相似配合というのは、悪く転ぶ可能性が少ないわけですから、血統や配合では非常に推しやすいんですよね~

だから私も栗山さんも、POGでこの馬を推したわけです

でも相似配合というのはようするに再生産の範ちゅうなわけで、もちろんG1馬を再生産するというのも簡単にできることではないですが、父母のカテゴリから大きく飛躍した馬が生まれる可能性はあまりない…という言い方もできます

ペルーサはPOGの前評判も高い一頭でしたが、ゼンノロブロイが産駒デビュー前の段階では主に何を伝えるのかがまだハッキリしなかったし、アルゼンチンスターが質の高い南米血脈を受けていることもわかっていても、この配合で確実にゼンノロブロイに近い馬が再生産される保証はありません
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102705/

そういう意味では、血統表を見ただけでは、「父母を超える名馬が出る可能性も、アルファフォーレスのようなしぶといダートの中距離馬に出る可能性もある配合ですよ」としか言いようがないですね~

でも配合の目的や面白さは、父母の再生産だけではなく、父母を超える「新種」「オリジナル」を生み出せるところにあるのだと私は思います

たとえばディープインパクトはサンデーにないFair Trial的な要素をウインドインハーヘアから取り込み、サンデー的な柔らかさとFair Trial的な俊敏さという、走法や体型的に本来相容れない要素を同時に受け継ぐことができた希有な例です

その証拠に他の全きょうだいは、母から「HyperionとFair Trial」的な粘りを受け継いだ代償として、サンデー的な柔らかさしなやかさには欠けるところがありました

「新種」を生み出すには、そういうギャンブルが必要です

サンデー×ミスプロ×War Admiral×La TroienneのA級配合形ではありますが、ちょっと米スピードに偏りすぎて、スタミナと底力を振り絞るようなレースではアルカセットにねじ伏せられてしまったゼンノロブロイ

亜リーディングサイアーの娘で亜古牝馬チャンピオンの全妹で、質の高い南米血脈を受けているのは間違いないが、高速芝向きのスピードという点では疑問符がつく血統でもあり、現実に自身もきょうだいもダート中距離で活躍したアルゼンチンスター

このように一つ良いものを伝えるのは間違いないけれど、万能のチャンピオンというには何かが足りない、そういう両親の長所を伸ばすと同時に短所を補うような配合ができれば(それは失敗すると長所を消し短所を表出することにもなりかねないのですが…)、そしてギャンブルに勝てば、「新種」を作ることができるのです

勝負事はまた別ですから、ペルーサがダービーを勝つとは断言しません

しかし一ついえることは、ペルーサは賭けには勝ったということです

ゼンノロブロイとアルゼンチンスターという全く異なるキャラから長所だけを受け継ぎ、ペルーサだけの「オリジナルな強さ」を表現することに成功したのです

HaloもNearcticも優れた競走馬であり種牡馬でしたが、決してチャンピオンではありませんでした

サンデーサイレンスもNorthern Dancerも、ギャンブルに勝つことで生み出された「新種」なのです

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