栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2019-2020」

チャンピオンズC3日前雑感

2017-11-30 11:02:10 | 配合論

社台が導入したドレフォン(BCスプリントなど9戦6勝の北米チャンピオンスプリンター)は、父Gio PontiがRaise a Native4×3で母EltimaasがVice Regent=ヴァイスリーガル4×4で自身は強いクロスなし
母父Ghostzapperはエクリプス賞年度代表馬でDeputy MinisterにWar Relic≒Eight Thirtyの血を重ねており、そこにStorm Cat系ですから、これは「ヘニーキセキやヘニーフレンチをうちでもつくるぞ!」という思惑を感じます(・∀・)







ヘニーヒューズが成功し、ダノンレジェンドは初年度から人気を集め、War Front直仔のアメリカンペイトリオットとザファクターが立てつづけに輸入され、そしてドレフォンの導入、これらは同一線上にある動きといえ、「フジキセキ×Deputy Ministerの次」をにらんだ動きともいえる

こないだの研修では「TapitやWar Frontがリーディング上位に君臨する北米において、Relaunchという血は非常に重要なキーマンである」というような話をしていたんですが、細田さんあたりは内心ニヤニヤしながら聞いていたんやろうなあ…(^ ^;)

チャンピオンズCに出る馬の血統表を改めて見ても、名馬Man o'Warのパワーを最も伝えたのはWar RelicとEight Thirtyであり(Fair PlayとFairy Goldをクロスするニアリーな血)、これにGood Example~Deputy Ministerが絡んで、今でもダートのオープン馬の多くはMan o'Warに支配されているのだ、ということをしみじみ実感できる



アグネスデジタルにStorm CatにDeputy Minister、プリサイスエンドにラシアンルーブル、シニスターミニスターにSquander4×4、ゴールドアリュールにリアルシャダイにHer Honor=Countess Fleet6×6、ゴールドアリュールにフレンチデピュティにCox's Ridge、プリサイスエンドにフジキセキ、カネヒキリにRelaunchにStorm Cat、そして泣く子も黙るフレンチデピュティ×フジキセキ
みんなWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleに、偉大なビッグレッドに支配されているといえる

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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2017-11-28 14:46:54 | POG

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

◆初年度産駒

先週もロードカナロア産駒は新馬勝ち二つで、これでJRAに70頭が出走し24頭が勝ち馬で全[29-17-18-78]
すでにキングカメハメハやダイワメジャーの初年度産駒の2歳勝ち鞍数は超えており、サンデーサイレンスの30を抜くのも時間の問題に
「サンデーの初年度って30しか勝ってないの? 出る馬出る馬ポンポン勝った記憶しかないよねえ…」とりろんちさんと言ってて、改めて調べてみると、32頭出走20頭勝ち馬で全[30-22-16-40]
重賞勝ちが朝日杯とラジオたんぱとフェアリーと札幌3歳、オープン勝ちがアイビーともみじと野路菊とクローバー、おろすのが全体に遅めだっただけで、驚愕の勝ち馬率63%で主要な2歳戦を片っ端から勝ってました(^ ^;)
ちなみにディープインパクトの初年度は、74頭出走34頭勝ち馬で[41-31-25-90]です

◆ハードスパン

先週はハードスパン産駒も新馬勝ち二つ、今年の新種牡馬はヘニーヒューズにハードスパンとダートも頑張ってますね
ここまでJRAで勝ち上がった2歳のハードスパン産駒8頭のうち、アントーニオ、サトノプライド、クラウンエンジニア、クレヴァーパッチ、プロスパラスデイズの5頭が母系にNijinskyの血を引いています





ハードスパンの母Turkish TrystはBull Leaが多く(6・6・6×5)、たしかにハードスパンの後駆はBull Leaの影響が強く感じられますが、ここにNijinskyをもってくるとReal Delight≒Rarelea≒Bull Pageのニアリークロスになるんですね

┌Bull Lea
Real Delight(Alydarの3代母)
│┌Blue Larkspur
└△

┌Bull Lea
Rarelea(Robertoの母母)
│┌Blue Larkspur
└△

┌Bull Lea
Bull Page(Nijinskyの母父)
│┌Blue Larkspur
└△

そしてNijinskyを引かない3頭のうち、ダークリパルサーはRobertoのクロス4×3、キタノユウキ(母母父サンデーサイレンス)もタガノアム(母父フジキセキ)も母系にサンデーの血を引くのでBull Leaのクロスは持っており、ハードスパンの“砂のツボ”はひとまずBull Leaだろうと



ちなみにハードスパンの北米での代表産駒、QuestingとHard Not to Likeはどちらも母系にStorm Birdの血を引くという共通点がありますが、Storm Birdの母父父はNijinskyの母父でもあるBull Page

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11/25,26の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-11-27 13:37:52 | POG

昨日は久々にウインズに顔出したんですが私もメタボ博士もみんな残念、しかし馬券でやられても抜群のコスパで7回2失点で試合をつくってくれるのが「ふる里」





もうアンコウ鍋が美味い季節です

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■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)ハーツクライ編』で望田潤が推奨したグレイル(牡2歳)が土曜京都11RラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3・芝2000m)を勝ちました。

○グレイル(牡・母プラチナチャリス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104976/
ロジチャリスの3/4弟で、牝祖シルバーレーンの産駒にブラックホーク、ピンクカメオ、カウアイレーンがいる。シルバーレーンはNasrullah≒Royal Charger5・5×4で、2歳時から芝マイル近辺で動ける牝系だ。母系にデインヒルが入るハーツクライ産駒といえばアドマイヤミヤビがいるが、本馬はBlushing GroomにBold Ladとナスペリオンが二つ入るのもポイント。(望田)

■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したスターリーステージ(牝2歳)が日曜京都2Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

◎スターリーステージ(牝・母スターアイル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104842/
ミッキーアイルの全妹で、兄も当書籍で◎で推奨した。母がNorthern Dancerの強いクロス(4・4×3)で、母父ロックオブジブラルタルはDanzig系の欧州マイル王。ディープ産駒の王道中の王道配合だ。ロックオブジブラルタルの全妹ルビーはフィエロの母。(望田)

◎スターリーステージ(牝・母スターアイル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104842/
社台グループ中央競馬オーナーズで募集価格6000万円。ミッキーアイル(NHKマイルC,マイルCS)の全妹、タイセイスターリー(父マンハッタンカフェ/シンザン記念-2着)の3/4妹。Northern Dancer4・4×3の母スターアイルはディープインパクト向きの配合構成で、Danzig、Alydar、My Bupers、Northern Dancerの強いクロスを併せ持つのでドナブリーニ(ジェンティルドンナ、ドナウブルーの母)とよく似ている。また、2代目にデインヒルとNureyevを並べているのでキングスローズ(サトノアーサーの母)とも似ている。桜花賞向き。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で望田潤が推奨したレネット(牝2歳)が土曜東京2Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★ロードサラブレッドオーナーズ
父ダイワメジャー
母レディプリンセス(ブライアンズタイム)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015102389/
牝 募集価格:1620万円
この「一口ピック」ではダイワメジャー産駒はグリーンのボールライトニング、ユニオンのシンジュボシなどを推奨しましたが、両馬には母系にCaerleonを持つという共通点があります(他にコパノリチャード、ソルヴェイグ、ゴールデンナンバーなども母系にCaerleonの血を引く)。またシルクのアストラエンブレムも推奨しましたが、これは母系にAureoleが入るのが成功パターンで、ダイワマッジョーレ、サンライズメジャー、オリービン、メジャータイフーンなどが母系にAureoleの血を引いています。本馬は母系の奥にCaerleonとセントクレスピンが入るので、このダイワメジャーと相性の良い血を二つ併せ持つことになり、馬の出来も良好なので早期から1400m前後でスピードを発揮してくれるでしょう。この募集価格ならばピックしたい馬です。(望田)

■土曜京都8R500万下 インヘリットデール(一口・望田)
■土曜京都9R高雄特別 メイケイレジェンド(POG・望田)
■日曜東京6R500万下 ジュンスターホース(POG・望田)
■日曜東京10RウェルカムS トーセンマタコイヤ(ディープ・栗山)

日曜京都5Rはシルクのピック馬で、さっさん会常連Deepcompactさんも持ってるドレークが出陣
パドック映像を見ても配合どおり(ルーラーシップ×マリスター牝系)ナスペリオン的に斬れそうな体質やったので、「京都芝はルーラー産駒がよく走ってるし、トラインはビックリするような馬にも見えないので外からナデ斬ったりましょう(・∀・)」と言ってたんですが…
直線でナスペリオン的ストライドでスピードに乗ったドレークを、“しなやかリアルスティール”と呼びたくなるような身のこなしで楽々と突き放したトラインはビックリするほど強かった(^ ^;)



これまで私がピックしたルーラーシップ産駒は、インヘリットデール、ビートマッチ、カラル、ウラヌスチャーム、そしてドレークの5頭が出走していますが、みんな「3/4Northern Dancerクロス」で、ルーラーシップ産駒はこの配合が一番オーソドックスで成功しやすい、という考えに変わりはないです(キセキやリリーノーブルのように父母相似配合にしてしまう方法もありますが)
土日の京都芝でルーラーシップ産駒は[4-2-1-1-1-4]ベタ買いプラス、もう何度も書いていることですが、雨に泣かされた5回京都ではナスペリオン的な野太い末脚が威力を発揮していました

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第37回ジャパンC回顧~まるでSingspielのように

2017-11-27 10:56:28 | 血統予想

東京11RジャパンC
◎8.ソウルスターリング
○12.サトノクラウン
▲4.キタサンブラック
△2.レイデオロ
△11.マカヒキ
×1.シュヴァルグラン
×6.イキートス
ここ10年で牝馬が5勝しているように(ブエナビスタの降着もカウントすれば6勝)、東京芝2400mのJCは日本向きのしなやかな斬れ味がモノを言うレースだ。◎はソウルスターリング。血統・体型・走りからマイラーではなく中距離馬だとずっと書いてきた。ルメールもことあるごとに母スタセリタ(芝中距離の仏米G1を6勝)と比較したがる。母同様ベストは2000mだろう。秋天は道悪やロスもあったが、キタサンやサトノとは地力の差も感じさせる敗戦。ただしここは2強にマイナスファクターが見出せなくもない。スローでそれほど2400mのスタミナを問われるレースにはならないだろうし、Cデムも今期の来日では素晴らしいプレーを連発しており名実ともに一流ジョッキーとなった。オークスのように好位から叩き出せばチャンスはある。キタサンブラックは秋天のパドックが素晴らしすぎたので、あれと比較すると今回はいくぶん馬体の張りが落ちている印象も…。春3戦を振り返っても、大阪杯が最も馬体は良かったと思う。サトノクラウンはひいきにしてきた馬だが、良で上がりの競馬だとダービーでもサトノラーゼンを差せなかった。上がり3F勝負ならばマカヒキとレイデオロの俊敏加速が上かも。外国馬は上がり勝負では苦しいとみるが、イキートスは昨年も印を入れたので一応。

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アドマイヤデウスもメラグラーナも大好きな配合で大好きな馬なので悲しい週末でしたが、何かよけいなことを書きそうなのでここでは合掌するにとどめます…

ひとつだけ言っておくと、アドマイヤラクティとアドマイヤデウスが異国の地で旅立ち、バンデは故障リタイアと、メルボルンCをめざして遠征した馬たちに受難がつづきますが、彼らの無念を晴らすべく、彼らの死に報いるべく、これからも挑戦する馬が出てくることを願っています

ギニョールではキタサンのハナは叩けないので、今年のJCはノリがユタカの番手でカベになるスローとみたのですが、キタサンの逃げは60.2-25.4-59.1というなかなか緩みのないもの

ユタカとしては「東京2400はキタサンが最も強い舞台」という自信もあったでしょうが、これぐらい緩みなく流れるとスピードと持続力の両方が問われる舞台で、「スタセリタも2000mがベストだった」とルメールが言うソウルスターリングは、やや前がかりな追走だったこともあって直線半ばでもう一杯でした

結果的にはキタサンは3着に終わったわけですが、去年のメンバーならばおそらく押し切っていたのではないかと思えるぐらいの好内容で、去年のメンバーよりも強いレイデオロと、去年よりも強くなっていたシュヴァルグランを讃えるべきでしょう

レイデオロは超スローの上がり3F特化のダービー、前半スローからロンスパになった神戸新聞、そして全く緩みない平均ペースのJCと、異なる質の芝2400mのレースで結果を出してきたのは立派

ダービーは機動力と立ち回りの勝利のような言われ方もしたけれど(望田もそう言っていた)、強い3歳世代のダービー馬として着実に成長しているのは頼もしい

シュヴァルグランは姉妹にヴィルシーナとヴィブロス(ともに父ディープインパクト)がおり、こちらは父ハーツクライの男馬で、母ハルーワスウィートは押しも押されぬ名繁殖です



配合的にも母系にナスペリオン血脈のNureyev(Special)とBlushing Groomが入るのはハーツクライの大物が出る配合パターンで、ジャスタウェイしかりヌーヴォレコルトしかりで、代表産駒の多くは母系にナスペリオン血脈を持ち、つまりトニービンのナスペリオン的斬れを増幅する配合をしています

┌Hyperion
Hornbeam(トニービンの母父)
│┌Nasrullah
└△
  ┌Hyperion
 ┌○
┌○
Special
│ ┌Nasrullah
│┌○
└△
 ┌Nasrullah
┌○
Blushing Groom
│   ┌Hyperion
│  ┌○
└△┌○
 └△

京都2歳も勝って2戦2勝のグレイルも、母系にBlushing GroomとBold Ladと二つのナスペリオン血脈を引いています

体型的には母系のBlushing Groomの影響も強いので“おっとりした性格のマヤノトップガン”と評してきて、またHalo3×4・5を持つので内回りの機動力にも長けているのだと宝塚記念で◎を打ったこともありましたが、やはり本格化してきたハーツクライ産駒が最初に勝つG1は東京の中距離だった

「JRA公式フェイスブックの思い出のJCがシングスピールSingspielだった(サイン?)」とメテオさんが言ってましたが、牝系はスーパー名繁殖Glorious Songにさかのぼる名門で、母母ハルーワソングはSingspielと3/4同血でもある



SingspielはIn the Wings×Halo、シュヴァルグランはハーツクライ×Machiavellian、どちらも「父スタミナ×母父スピード」ですから、母方のスピードで前々で立ち回って父のスタミナで踏ん張る配合形でもある

96年のJCは59.4-24.1-60.3で2.23.8、今年以上に緩みないペースで流れましたが、これを好位追走から抜け出したSingspielと、今日のシュヴァルグランの勝ち方とはたしかに重なるものがありました

ハーツクライとSingspielのイメージならば、5歳秋に完成してJCを好位差しで勝って驚けないし、テン乗りでそのイメージどおりに乗ったボウマンもさすがに達者

ただ一つ擁護すると、福永祐一も昨年のJCは9-9-12-10で外から追い込んで届かなかったものの、今年は好位で立ち回る競馬にシフトさせていて、Singspielっぽく乗っていこうという意思は感じられた

それにしてもMachiavellianの血は、ハルーワスウィート、ソニンク、ホワイトウォーターアフェア、この名繁殖3頭により日本で大成功をおさめています

これはサンデーサイレンス系種牡馬との配合でHaloのクロスが生じるのがまず一つ、そしてGlorious SongやCoup de Folieの子孫を見てのとおり、Haloという血は実は母父としても、母系に入っても、娘を介しても極めて優秀で、Machiavellianの父系からはWinxやZenyattaという歴史的な女傑が出たりもする

ハルーワスウィートが名繁殖なのは、Haloの最良の娘を通じるHaloクロスを持つから、という言い方もできるかと

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日曜のボツ予想~デインヒル使いでうなりたい

2017-11-26 09:48:18 | 血統予想

ディープインパクト、ハーツクライ、ステイゴールドなどのサンデー系芝中距離向き種牡馬は、柔らかすぎて、後駆が非力に出る、後ろに肉がなかなかついてこない、というのが全般的な弱点といえ、だからNorthern Dancer系最強の後駆を伝えるデインヒルとの配合が、うまく合うと代表産駒クラスが出ている



予想コメントでも書いたように、グレイルもデインヒル後駆を引いたのでこの時期のハーツ産駒にしては後肢の緩さがほぼ皆無で、京都内回りのスローでも(やはり下り~直線にかけては少しモタつくのだけれど)グイグイ加速して差し切ることができる
現3歳でいうとサトノアレス、アドマイヤミヤビ、サトノアーサー、2歳でいうとダノンプレミアム、カシアス、そしてこのグレイル、これらはデインヒル後駆を引いたので2歳早期から活躍しているといえるでしょう
そんなわけでひとまずニックネームは“メンズアドマイヤミヤビ”に決定(・∀・)

オブリゲーションは中2週にもかかわらず+14ではち切れんばかりの体で返し馬でうなっていたので、「これは地味に充実している」と狙ってみたんですが、レースが終わってから「そういえばシュタルケはデインヒル使いやったなあ…」と(母母父デインヒル)
「シュタルケはデインヒル持ちと好相性」というデータは以前紹介しましたが、デインヒル持ちに騎乗したときのJRA騎手連対率ランキング(TARGET調べ,騎乗数20以上,2012年以降)は以下のとおり外国人騎手が圧倒的
ムーア[8-6-0-9]連対率61%単回値121複回値127
ルメール[47-19-19-72]連対率42%単回値102複回値84
ミルコ[27-28-23-84]連対率34%単回値68複回値90
ベリー[3-4-3-12]連対率32%単回値140複回値117
シュタルケ[8-5-5-24]連対率31%単回値142複回値89
やっぱりデインヒルなんてのは、ソフトに丁寧に乗りすぎたらアカンのやと思うんですよね



◎メラグラーナは当たりの強いシュタルケだとガーッと行ってしまうかもですが、オセアニア牝系にデインヒル系とSeeking the Gold系が配されて、こんな血統はうなりながら行かしてしまったほうがいい
戸崎が悪いと言ってるんじゃなくて、最近は馬が丁寧に差す競馬を覚えすぎてしまって魅力半減みたいな感もあるだけに、ここでシュタルケというのは、凶に出る可能性もあるとはいえ采配としては面白い
33.2-35.2を好位でうなりながら追走していたラピスラズリ、あんなレースをしてくれればそれでいいです
京都芝は土曜も外伸びでタフな馬場、1分8秒台の前崩れなら▲ティーハーフが間に合っても驚けない

白菊は◎スカーレットカラー
母母父Distant RelativeはHabitatの代表産駒でサセックスとムーランドロンシャン勝ち、この影響が強いマイラー
トモが甘いというほどではないけれど前輪駆動な走りで、東京でも中京でも坂を上がってからジワジワ伸びているようなところがあるので、京都で更にパフォーマンスを上げるとみました
相手は不完全燃焼な競馬がつづく○スズカフォイル、絞ればこの◎○ですかね



他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではジャパンCを、「厳選予想 ウマい馬券」ではジャパンCとベゴニア賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~名配合名繁殖トキオリアリティー

2017-11-25 10:03:39 | 血統予想

キャピタルは毎日王冠4着△ダイワキャグニーが人気ですが、きょうだいは中距離馬ばかりだし、母がHalo≒Sir Ivor2×3など父母相似配合で、大雑把にいうとハイアーゲームみたいなキャラやと思うので、マイル戦で流れると案外反応しないシーンを想定
▲ダノンプラチナはパンとしてれば安田記念でも本命級の印が打てる馬ですが相変わらず使い込めないし、○ダノンリバティは大箱1600~1800ならば芝ダ問わず堅実ですが、ラトロ肩かつパワー体質で寒い時期に実績がない(11~2月は[0-1-0-6])



◎は中10週以上[3-0-0-1]で休み明けから動ける気性のレアリスタ
トキオリアリティーはNorthern DancerもNasrullahもTurn-toも持たず北米アウトサイダー血脈の緊張→緩和で生まれた名配合の名繁殖で、産駒は種が何でもアウトブリードになるのでみんな晩成で、本馬もこれからが充実期でしょう
そしてリアルインパクトやレアリスタの3/4弟ならば、マイル短縮にも対応できるはず…というより新味が出ても驚けない



高雄は◎メイケイレジェンド
ステイゴールド×メジロマックイーンの黄金配合で牝系の奥に「HyperionとPretty Polly(ガーサント)」が入り、馬格もあってまだまだ上をめざせる素材だと思うし、姉フーラブライドと似たNijinsky的な体型なので大箱2400も合っているはず





「No.1予想」では京都2歳Sを、「厳選予想 ウマい馬券」では京都2歳Sとカトレア賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします

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競馬道OnLineプレミアム予想 11/25,26

2017-11-24 21:33:32 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーを開始することになりました



今春まではG1レースのみの予想でしたが、今シーズンから1日3Rに拡大してお届けいたします(12/28まで)
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
11/25,26は栗山求の担当。よろしければご覧ください
NETKEIBAの「No.1予想」「厳選予想 ウマい馬券」の予想は通常どおりアップします(先ほどNo.1予想に京都2歳Sをアップ)

近4週の東京芝におけるディープインパクト産駒の成績は
11/18,19[4-0-2-10]
11/11,12[1-0-2-10]
11/4,5[1-1-2-10]
10/28,29[1-1-3-16]
先週は雨が降らなかったのとB→Cに替わったことで、明らかに馬場が速くなってました

「昨年は母系にPrincely Giftを引くディープインパクト産駒ショウナンパンドラがしなやかに斬れて差し切り、今年は父がディープインパクトの全兄ブラックタイドで母父がPrincely Gift系サクラバクシンオーのキタサンブラックの逃げ切りでした」(第36回ジャパンC回顧~“和の逃げ”日本盃を制す)

「JCというのは、実は最も日本的な斬れがモノを言うレースで、だから牝馬が強いレースで、だから最近外国馬が全然ダメで、ジャパンカップというより日本盃と呼ぶにふさわしいレースなんやなあ…。その瞬間◎は決まりました」(第35回ジャパンC回顧~“和の斬れ”日本盃を差し切る)

しかしキタサンブラックとショウナンパンドラ、こうしてみるとけっこう似た配合なんですよね

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JC外国馬解説をさらりと

2017-11-23 11:38:24 | 血統予想

アイダホIdaho
Highland Reelの全弟
兄は良馬場の12Fなら世界のどこでも好走するが、こちらのほうがやや重厚で手先が重い走りで、東京の良で11.5-11.5で上がれるイメージは希薄



イキートスIquitos
昨年は上がり2位の34.4でインからジワジワ追い込み7着(16人気)
小柄で無駄肉のない体つきでMill Reef的に斬れる中距離馬とみたので、昨年の予想では△を入れておいたし、「もう少し馬場が渋れば掲示板までこれたかも。直線での斬れ方がMill Reef的でリスグラシューとよく似ている」と回顧では書いた
父も母もドイツ血脈を1/4異系に使っていて、自身は「クロスの強い父×アウトな母」の緊張→緩和
いつも後方からインに突っ込んで追い込んでるので、みんなが荒れたインを避けるような馬場バイアスになったほうが面白いか
今年もドイツのトップクラスとして気を吐いており、Mill Reef的な斬れ味は東京向きだから人気以上には走るだろうし、リスグラシュー(母Mill Reef5×3)やレコンダイト(母Mill Reef3×3)が届くぐらいの上がりになれば掲示板以上も



ちなみに最近のJCで印を入れた外国馬は、これと△アイヴァンホウ(12人気6着)と▲ドゥーナデン(13人気5着)と△デインドリーム(1人気6着)です

ギニョールGuignol
母Guadalupeは伊オークス(伊G1・芝2200m)勝ち馬で、そこにCape Crossが配されて、Northern Dancer4×4、Never Bend5×5、Sir Gaylord5×6ときれいな「走った両親の父母相似配合」
Park AppealやMonsunなどアウトサイダー血脈が強いスカスカ配合でもあり、3歳4月にデビューし5歳を迎えて遅咲きの血が開花、バーデン大賞とバイエルン大賞を逃げ切ってここへ駒を進めてきた
逃げ馬として覚醒したのは母Guadalupeが持つAureole≒Hypericum5×6の影響も大きそう
陣営は早々と逃げ宣言しているが、先頭を走っているうちは実にHyperion的にしぶとい馬なのだろう





ブームタイムBoom Time
Black Caviar、Magnus、Malaguerraといった快速馬が出るオセアニア牝系で、父はデインヒル系の快速Flying Spur(日本ではコスモラナップの父、フギンの母父として知られる)
デインヒル×Snippetsの組み合わせはスニッツェルと同じで、どこを切っても豪州ガチムチパワースプリンターのイメージなのに芝2000~2400で強い変な馬
レース映像を観てもキャンベルジュニアが更に粘着力を増したような馬にしか見えず、日本で走れば函館記念あたりがピンポイントなんかなあ…

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「2歳勝ち馬評価」11/11~19ぶんを更新&雑感

2017-11-23 00:00:25 | POG

レイクヴィラさんのご厚意で盛り上がったメジロフォーナの配合大喜利、たくさんのご意見いただきありがとうございましたm(_ _)m 月曜の研修では◎モーリス○ハービンジャー▲カレンブラックヒルで提案させてもらいました(ちなみにメジロフォーナは今年モーリスを受胎しています)
まあこれからも毎年モーリスは150~200頭の繁殖に種付けすることになるでしょうが、やっぱりこんな配合、こんなクロスを狙った配合が1頭はいてもいいんじゃないかと思うし、それを率先してやれるのはレイクヴィラさんを置いて他にはないと思うのでね






先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」11/11~19ぶんを更新しました(計5頭)

◆定番ニックス

秋開催になってディープの良血がポンポン新馬勝ちしてますが、ディープ×Unbridled's Song(JRA出走8頭全てが勝ち馬)、ディープ×クロフネ(JRA出走21頭中17頭勝ち馬)、ディープ×ブライアンズタイム(牡に限ればJRA出走14頭中12頭勝ち馬)、ディープ×Storm Cat(JRA出走45頭中33頭勝ち馬)といった定番ニックスはやっぱり外さない



「昔はねえ…すんごい良血が新馬戦で人気になって飛ぶのが日常茶飯事やったんですよ。今はみんな当たり前に勝つから面白くも何ともない」と酔っぱらいながら愚痴ったら「…どうもすみませんね(^ ^;)」と社台関係者が頭かいてましたが、それだけ日本の血統が世界のトップレベルに成熟してしまった

◆ワグネリアン

秋のナスキロ会は東スポ杯の3日前、冨味屋でレバーをつつきながら当然ワグネリアンの話題にもなったんですが、Mahmoudさんが「ちょっと道中うなりすぎてるのが距離延びて心配」と仰ってて、なるほど東スポ杯もあれぐらい流れててもうなりながらの追走



一方で、祐一が押さえきれない馬、押さえるのに苦労する馬は大物の証…という前例もいくつかあります
レース後にクレバーさんととにかくトモのバネが凄いよねえ~と話してて、「後駆はあれブロードアピールですよねえ~」

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第34回マイルCS回顧~またもミルコ、またもハービンジャー×Nureyev×Nijinsky

2017-11-21 23:36:47 | 血統予想

京都11R マイルCS
◎10.クルーガー
○12.イスラボニータ
▲11.エアスピネル
△4.サングレーザー
×5.サトノアラジン
クルーガーの母アディクティトはシュヴァルツゴルトレネン(独G3・芝1600m)勝ち馬で、その父ディクタットは英スプリントG1に勝ち安田記念でも2着に追い込んだ。この母方の影響が強いパワー型マイラーで、なるほど前走のような不良馬場も巧い。母母アスティカのところはドイツ血脈など傍系の血で固められていて、この部分を「1/4異系」とする「3/4ノーザンダンサークロス」の配合形。キングカメハメハ産駒としても好配合だとほめてきた。今週の追い切りでは坂路をうなりながら駆け上がっていて、高野師も饒舌で間違いなく出来は前走以上。今の京都のタフな馬場ならば、この馬のパワーで勝ち負けになるのではないか。非サンデーの遅咲きマイラー血統に一票。

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最近はイン伸びが顕著だった京都芝ですが、先週はB→Cに替わった影響か外伸び馬場に変貌し、日曜3Rでゴールドシップの全弟ゴールドフラッグに騎乗したミルコは、それらしい大捲り(11-11-1-1)で快勝

ミルコに捲られて2着に終わったルメールは、5Rフランツ、7Rムーヴザワールド、9Rシグナライズと、その後はいずれも一番外を回して3連勝はさすがでした

そしてこの時点で望田は、大外ペルシアンナイトを無印にしたことを後悔しはじめてます(^ ^;)

荒れ馬場+稍重の外伸び馬場で、マルターズアポジーの逃げは前後半46.7-47.1、まあまあ平均ペースというべきですが、それでも先行勢は壊滅し、好位から4着に粘ったレーヌミノルの頑張りだけが光った(この馬はマイルで時計がかかると渋い)

ルメールの日曜の騎乗を見ていると、イスラボニータもあまり出していかず中団から外に出して差す形やろうなあ…とは思ってたんですが、上位人気馬で最もポジションが前になったエアスピネルを他の有力馬が後ろで見る形で、直線はみんなムーアの外に持ち出して追い出したのは馬場バイアスを考えれば順当なところ

そんななかペルシアンナイトのミルコは、下げたというよりも馬のペースに合わせたような前半15番手、そこからインに潜り込んで直線に向かうと、各馬が外に持ち出して追い合うときに一瞬できたスペースを斜めに横切ってエアスピネルの直後に取り付き、これをハナ差交わしたところがゴールでした

レース前のインタビューでは「う~ん…ベストは1800mかな」とミルコは言ってましたが、ペルシアンナイトが刻んだラップは59.9-33.9

馬のペースに合わせて、1800馬の脚で差し切ったというレース運びでしたが、ハービンジャーの1800馬で届く時計と上がりでもあったかと

勝ったペルシアンナイトは追分ファーム産、看板のニキーヤ牝系でのG1レーシングのG1初制覇ですから、昨晩の研修の打ち上げでも吉田正志さんは本当に嬉しそうでした

エアスピネルは(G1レベルでは)最高速度に限界があるタイプなので時計のかかる馬場はプラスでしたが、京都外回りでこれぐらい流れると最後はストライド>ピッチ、しかしあれをギリギリまでもたせるムーアもさすが

サングレーザーについては、マイルCSのパドックを見ても一頭だけ一流マイラーの肉付きには見えず、そのぶんまだ化ける可能性があるのではないか」と正志さんとも話してたんですが、健闘した3歳馬たちの中でも最も伸びしろがあるのはこれかもしれません

クルーガーはサングやイスラやレッドと同じぐらいのところから同じぐらいの脚では伸びていて、現状の力は出し切ったしG1でも通用するところは見せてくれた

ペルシアンナイトの配合については、「ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由(1)(2)」で詳しく書いていますのでそちらをご覧ください

ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由(2)~代表産駒はNureyevとNijinsky
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0ef34ccdb522f138a65ef12c7838a69c

要約すると、種牡馬ハービンジャーが他のデインヒル系とは趣を異にする日本向きの斬れ味を伝えているのは、父Dansiliの母Hasiliの血脈構成によるところが大きく、NijinskyとNureyevを持ってくる配合が大成功しているのは、そのHasiliの血脈構成を増幅することになるからである、と



ちなみに下記の栗山ブログにあるように、このHasiliは5頭のG1馬と1頭のG2馬を産んでいる歴史的な名繁殖です
もう1頭のスーパー牝馬Hasili~栗山求BLOG
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/02/hasili-2836.html

細田さんならDansiliもHasiliも見ているだろうと、昨日の研修の打ち合わせのときに「ハービンジャーが優秀なのはDansiliが優秀だからで、Dansiliが優秀なのはHasiliが優秀だからで、だからNijinskyとNureyevを入れる配合が成功している、という話をしようと思うんですが」と質問したんですが、概ね同意を得られたのでここで付記しておきます

ハービンジャーの輸入が決まったとき、それまでデインヒルやロックオブジブラルタルがリースで日本にやってきてちょっと微妙な種牡馬成績だったこともあり、「父系がデインヒルで母父がBeringかあ…これは何とも微妙な種馬買ってきたもんやなあ…」というのが第一印象でした(^ ^;)

でもハービンジャーの血統表のチャームポイントはスーパー名繁殖Hasiliであり、そのHasiliの血を増幅するべく、NijinskyをクロスしBlushing GroomとYoung EmperorにSpecil(Nureyevの母)を合わせることで、ディアドラとモズカッチャンとペルシアンナイトが出た





Dansiliの代表産駒Rail Linkは、凱旋門賞で直線先頭に立ったディープインパクトを差し切り、社台グループの野望を打ち砕きました

そのRail Linkの血統表を見れば、社台グループもディープインパクトの敗戦に打ちひしがれると同時に、DansiliやHasiliに魅せられてもいたのだ、ということを実感せざるをえません(Rail Linkの母はNureyev、Never Bend×Princequillo、Vaguely Nobleとニキーヤとソックリ)

ちなみにDansiliの代表産駒の一頭Flintshireなんかは、イルドブルボン4×4で母系にナスペリオン二つ(SpecialとMill Reef)ですから、これもまさにHasili増幅配合ですね



これでハービンジャー産駒は京都外回りのG1を連勝、ミルコは京都外回りのG1を3連勝となりましたが、たしかに今の京都はハービンジャーやルーラーシップの重厚なナスペリオン斬れが映える馬場ではあります

そしてドゥラメンテを持ち出すまでもなく、大一番でナスペリオン的ストライドを爆発させたらミルコの右に出るものはいない、ということもまたまた実感させられた凄いレースでした

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