栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

第169回天皇賞回顧~シーザリオ決戦!Habitat≒Kris S.で下る

2024-04-30 11:18:56 | 血統予想

京都11R天皇賞
◎5.ブローザホーン
○14.テーオーロイヤル
▲12.ドゥレッツァ
△1.サリエラ
テーオーロイヤルはリオンディーズにクリスエスが入るからエピファネイア的で(ハビタット≒クリスエスのニアリークロス)、しかも母父がマンハッタンカフェだから、高速ステイヤーとしての資質はもとより高かった。長距離重賞連勝の内容は圧巻で、完全復活どころか6歳の今が全盛期かもしれない。
ドゥレッツァは牝系がスタミナ豊富で母は芝2400のNZオークスに勝っているし、金鯱賞をみると2000よりは2400の馬なのだろう。マテンロウレオは日経賞で一周目の直線で馬が行く気になってしまったが、同じ轍は踏みたくないならノリは逃げないと思う。とすると今年は前半スローになりそうだし、前で運んで高速上がりを出せる裏付けがあるドゥレッツアは下げられない。
サリエラは前走時432キロの低燃費体質&走りでステイヤー然とした牝馬だと書いてきたし、ダイヤモンドではテーオーロイヤルとビッシリ叩き合った。ただ当時が斤量差3キロで今回は2キロ。それと馬群がイマイチなドイツ血統だけに、17頭立ての最内枠はユタカといえども乗りにくい。スローで馬群が密集するとなおのこと乗りにくい。ゴールまで割れずじまいだった新潟記念の悪夢がよぎる。
タスティエーラは大阪杯はスピード負けの格好だったが、出来も万全ではなかったかも。菊2着馬が巻き返すシナリオも一考したが、京都の高速上がり戦を差し切るようなイメージではない。
ブローザホーンはダイヤモンドS2着ジョーヤマトが出る牝系がスタミナ十分で、そこにエピファネイアだとスタミナに偏りすぎなぐらいだが、最優秀短距離馬デュランダルが間に入ってセオリーどおりの好形になった。京都は2戦2勝(1競走中止)で、前駆のいいフォームで下ってくるさまはたしかに父エピファネイアと重なるところ。前走時426キロのステイヤー体質で、まさに淀の長丁場向きの馬だ。
「阪神大賞典は行きっぷりがよすぎたが、折り合いを気にしすぎずに自信を持って乗りたい」(菅原)。そうそう、エピファネイアはそれでいい。福永先生だって菊は一周目からうなってたし、2周目の下りで我慢ならんという感じで先頭に立った。達人スミヨンだってスタートからずっとうなりながら走らせてJC圧勝だ。シーザリオがうなりながら下る淀の3200。今年の春天はこれで打ってみる。

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すいません昨日やることが多すぎて回顧書けませんでしたm(_ _)m
まずは例によってNETKEIBAの全頭解説から、導入文と1~3着を

昨年はディープ系ワンツー+ステイゴールド系、Sir GaylordとPrincely Giftで下る
23年はジャスティンパレス(父ディープインパクト)とディープボンド(父キズナ)、ディープインパクト系のワンツーで、3着がオルフェーヴル産駒シルヴァーソニック。20年はディープ産駒フィエールマンが勝ち、ステイゴールド産駒スティッフェリオが2着。19年はフィーエルマンとグローリーヴェイズ、ディープ産駒のワンツーで、3着がステイゴールド産駒パフォーマプロミス。京都外回り長丁場は、Princely Gift譲りの脚長前輪駆動で下るべし…とよく書いたものだが、ステイゴールドの母母母父がPrincely Giftだ

テーオーロイヤル
メイショウハリオの半弟で、メイショウカドマツやメイショウキョウジの甥で、メイショウベルボンやメイショウジブリのイトコで、4代母はCourtly Deeという名門牝系。リオンディーズ×マンハッタンカフェはリプレーザやテーオーラフィットと同じ。母母父がRoberto系Kris S.だから、リオンディーズをエピファネイア風味にした配合ともいえる。今春は重賞連勝で完全復活。もとより長丁場では地力上位だが、Roberto的な後駆で坂コースがベターかも。(距離◎スピード○底力◎コース○)



ブローザホーン
デザートスネークの甥で、母オートクレールはJRA4勝(芝ダ1200~1600)。ダイヤモンドS2着ジョーヤマトも近親。母父デュランダルはマイルCSやスプリンターズSの勝ち馬。牝系はスタミナ十分で、母父にスピードが入ってエピファネイア産駒としてもバランスの良い配合になった。2400以上[4-0-1-1]、426キロの小柄なステイヤー。前駆がいい走りのエピファ産駒だから、実績どおり京都外回りも合う。日経新春杯のようにスタミナ勝負になれば。(距離◎スピード○底力◎コース◎)



ディープボンド
ダンケシェーンの半弟でローレルゲレイロのイトコでノースブリッジやタッチウッドも近親。Storm Catの血脈構成をニアリークロスで増幅し、キズナ産駒の走る配合パターンといえる。母がマイラー質なので先行力や機動力を兼備しており、長距離ならロンスパ捲りでしぶとく流れ込むが、ジリ脚で大一番で2着が多いのは母母父カコイーシーズの面影も…。京都外2400以上は[1-1-1-1]で崩れなしだが、高速馬場では辛いので一雨ほしい。(距離◎スピード○底力○コース○)



23年○ヒュミドール△シルヴァーソニック、20年○スティッフェリオ▲フィエールマン△ミライヘノツバサ△エタリオウ、19年◎フィエールマン▲ヴォージュ、京都の春天は外回り3200を下るPrincely Giftを毎年狙ってきました

今年の出走馬でPrincely Giftをもつのはシルヴァーソニック、スマートファントム、ドゥレッツァ、プリュムドール、メイショウブレゲ、ワープスピードでしたが、高速決戦前提で予想するといずれにも印は回らずでしたね

となると、母方に入るHabitat、Kris S.≒Habitatのニアリークロス2×4由来の前駆のいい走りで、京都は3戦3勝で菊花賞をうなりながら下って4角先頭で圧勝で、産駒も菊でよく激走するエピファネイア、これを父にもつブローザホーン

そしてエピファネイアの半弟リオンディーズにKris S.が入ってHabitat≒Kris S.5×3をもち、キングカメハメハ×マンハッタンカフェ(Pasadoble≒Allegedのニアリークロス)でもペプチドナイルのようにRibot肩を引かなかったテーオーロイヤル



この2頭はそもそも3200を走破するスタミナが優位なだけでなく、下りで加速して惰性で直線先頭のレースができる、淀の長丁場の勝ちパターンにハメられる血統的な裏付けもありました

ちなみに私のTARGETのテーオーロイヤルのコメント欄には、3年前から「Ribotエピファ」とだけ書いてあります

Ribotエピファやから、大箱長距離でこその馬なのだと言いつづけてきて、21年の兵庫特別~ダイヤモンドSの3連勝はずっと◎でしたが、つづく春天は阪神内回りやったので無印にしたら、タイトルホルダーに真っ向勝負で3着に踏ん張ったので舌を巻きました

あの春天の2着がディープボンドで、これで春天は4回走って京都でも阪神でも[0-3-1-0]、香港ではノースブリッジが入魂の逃げでアワヤの3着で、村田のモガミヒメ健在です

終わってみればシーザリオ経由のHabitat≒Kris S.のワンツー、3着はディープインパクト経由のSir Ivor≒Drone6×5・5、Princely Gift勢がスピード的に苦しかった今年はSir Gaylordで下る春天に

思い起こせばリオンディーズが種牡馬入りするときに「エピファネイアに倣うならばシンボリクリスエス肌との配合が成功するはず」と書いたんですが、リオンディーズ×シンボリクリスエスは今のところ大当たりは出てなくて、でも代表産駒はやっぱりHabitat≒Kris S.やったというね

それにしてもキングカメハメハ系種牡馬×マンハッタンカフェ牝馬の配合は、以下のように最近猛威を振るってます



この組み合わせはPasadoble≒Allegedのニアリークロス(Ribot、Princequillo、War Admiral、Flower Bowl≒Determine、Count Fleetが共通)で両者のパワーが表現されやすいのでペプチドナイルのようなダート巧者も出るのですが、キングカメハメハがNorthern Dancer4×4・6でキンカメ系種牡馬はNorthern Dancerクロスがうるさい配合が多いので、非Northern DancerのマンハッタンカフェをもってきてNorthern Dancerクロスについての緊張→緩和で爆発しているという面のほうが大きいでしょうね(ちなみにテーオーロイヤルの父リオンディーズはNureyev≒Sadler's Wells4×3とNorthern Dancer5・5・7×4・6、母メイショウオウヒはNorthern Dancerなし)



ドゥレッツァは熱中症ということで失速はやむなし、サリエラは1周目直線でテーオーの直後の外に出したのはさすがで、この2頭で決まるかと思ったんですが、早々と外に出せたことで早々とヤル気になってしまったようで、行きたがってしまったとユタカはコメントしてます

マテンロウレオはどうもゴール板や正面向正面を認識しているふしがあって、今日も日経賞も、1周目の4角~直線を全力で走ろうとしてるように見えます(ディープインパクトが菊花賞の一周目で引っかかったやつですね)

「4角回ってくるときは、20年前に天皇賞を見に来ていた自分に『見ておいてくれ』という気持ちで追っていました」

菱田少年が初めて競馬場でレースを見て、騎手をめざそうと心に決めたのが2004年の春天、ノリとイングランディーレが大逃げを決めたあの春天でした

今日もノリのマテンロウレオが大逃げを打ってスタミナ勝負の下地をつくり、31歳になった菱田少年はお手馬テーオーロイヤルのスタミナを信じて、2周目下りでもう手応えがなくなったドゥレッツァをパスして、Habitat≒Kris S.譲りの前駆で先頭のディープボンドに並びかけていった

「淀の下りはゆっくり下らなければならないというがあれは嘘で、下りで行かなければ春天や菊は勝てない」と笠シショーは言いますが、それを最も体現していたのはやっぱりライスシャワーで、ライスシャワーは下りで行って下りで逝った馬でした

ブローザホーンが勝つ馬券で勝負しましたが、菱田とテーオーロイヤルが下りで行って、横綱相撲で勝って素晴らしい天皇賞でした、菱田おめでとう

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日曜のボツ予想~天皇賞とスイートピーと香港二つ

2024-04-28 09:24:51 | 血統予想

今日もボツ予想はお休みですm(_ _)m 競馬見ながら仕事してますが、何か思いついたらコメント欄に

追記:チェアマンズスプリント勝ちInvincible Sage


NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では天皇賞とスイートピーSとQE2世Cとチャンピオンズマイルを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では天皇賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
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土曜のボツ予想~は今週もお休みで

2024-04-27 08:46:20 | 血統予想

おはようございます、今週もボツ予想やる時間ゼロですm(_ _)m 昨日栗と言ってたんすが一日40時間ぐらいないと足りない…

予想は土曜は青葉賞とユニコーンS、日曜は天皇賞とスイートピーと香港をやります

あと申し訳ないですが、来週のNETKEIBAの血統解説はNHKマイルのみで、京都新聞杯と新潟大賞典は休載とさせていただきましたm(_ _)m 今日もメインまで予想以外のお仕事ずっとやってると思います

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では青葉賞とユニコーンSを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では青葉賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします


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4/20,21の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-04-24 13:49:52 | POG

月末まで仕事多すぎにつき報告のみで…最近食った美味いもんでも









■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したデルマアートマン(セン3歳)が日曜京都3Rの未勝利戦(ダ1900m)を勝ち上がりました。

デルマアートマン(セン・父オルフェーヴル、母オータムフラワー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104992/
「オルフェーヴル×Flower Alley」という組み合わせはラッキーライラック(大阪杯、エリザベス女王杯2回、阪神JF)と同じ。母オータムフラワーはアメリカでダート9ハロンのG1サンタマルガリータSで3着という成績がある。ただ、母の配合を見ると芝適性が感じられるので、本馬も芝でやれるだろう。(栗山)

■土曜京都6R1勝クラス ナヴォーナ(POG・望田&栗山)
■土曜京都11R天王山S ジレトール(一口・望田)
■日曜東京6R1勝クラス エストレヤデベレン(一口&POG・望田)
■日曜東京8R1勝クラス ジュドー(一口・栗山)
■日曜東京9R石和特別 ジェイパームス(POG・望田)
■日曜東京11RフローラS3着 カニキュル(POG・栗山)
■日曜京都11RマイラーズC2着 セリフォス(一口・望田&栗山、POG・望田)

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日曜のボツ予想~更なる成長

2024-04-21 09:35:18 | 血統予想

今日も他の仕事に追われててボツ予想をやる時間があまりとれませんが、石和は◎ジェイパームスが前走トモがパンとして成長の跡がうかがえたので、堀のジャスタウェイなら古馬になって更なる成長が望めそうで楽しみです

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではフローラSとマイラーズCとセンテニアルPSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


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土曜のボツ予想~は休みます

2024-04-20 09:45:16 | 血統予想

某セリと某クラブと某POG書籍と某オーナーの仕事が月末までビッシリで、もちろんG1はNETKEIBAの全頭解説も書かねばならず、ようするにボツ予想をやる時間がとれませんでした(^ ^;)

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では福島牝馬Sと新緑賞とあやめ賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


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4/13,14の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報&『裏・配合パズル2024』

2024-04-17 13:18:17 | 共有クラブ

主要な父と、相性のいい血(ニックス)を考察した血統同人誌『配合パズルでアタリはわかる』シリーズ。その姉妹版にあたる最新作『裏・配合パズルでアタリはわかる 2024』が発売になっています

昨年よりもさらにボリュームアップし、全203ページの労作です。客観的な数値により良し悪しを判断されているので、曖昧さやごまかしがありません

そして何より、ニックスに該当する2歳馬、1歳馬をすべて掲載しているのが嬉しいですね。自分で調べる手間が省けます。もちろん「母馬INDEX」付きです。2歳馬はPOG、1歳馬は一口馬主の馬選びでお役立てるはずです
http://miesque.com/c00099.html



■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で栗山求が推奨したハリウッドブルース(牡3歳)が土曜阪神2Rの未勝利戦(ダ1200m)を勝ち上がりました。

★京都サラブレッドクラブ
父カリフォルニアクローム
母ハニーパイ(サウスヴィグラス)
牡 募集価格:1000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104514/
母ハニーパイはエーデルワイス賞(Jpn3・ダ1200m)の勝ち馬。初仔のサトノユニゾン(父シニスターミニスター)はJRAで3勝クラスまで出世しました。グランド牧場の生産馬ですが、現在は前谷武志さんの牧場に繋養されています。父カリフォルニアクロームは米年度代表馬に輝いた大物ですが、産駒成績はもうひとつです。アメリカで走った産駒のなかで現時点で最もハイレベルな実績を残している馬はCilla。プライオレスS(米G2・ダ6ハロン)を制し、フリゼットS(米G1・ダ8ハロン)で3着となりました。同馬は、父カリフォルニアクロームの母Love the Chaseが持つ「Dance Number≒Polish Numbers2×2」を継続する形で、Not for Love≒Mutakddim3×3という相似な血のクロスを持ちます。本馬の配合はこれと似たような構造で、Dance Number≒Polish Numbers≒アサティス4・4×3。これぐらい大胆な配合のほうが、カリフォルニアクローム産駒は動いてくれるのではないかと思います。5月生まれなので、現在408kgの馬体はまだまだ成長するはずです。ダート中距離タイプ。(栗山)

■土曜阪神9R明石特別 ショウナンアデイブ(ディープ・望田&栗山)
■日曜阪神6R1勝クラス ログラール(一口・栗山)



ハリウッドブルースの勝利により、アイスリンディ、カリフォルニアと合わせて、カリフォルニアクローム×サウスヴィグラスはJRA出走全て勝ち上がり

ずっと言いつづけてることですが、サウスヴィグラスやサクラバクシンオーのような短距離の肌こそ中距離の種を配すべきで、特にダートは先行力や機動力が重要なので「父中距離×母父短距離」の配合が成功しやすいのです

ミッキーヌチバナがG3アンタレスSに勝ってダノンレジェンド産駒がJRA重賞初制覇、その配合のポイントは以下に書いておりますが、アウトサイダー父系のアウトブリードなので、クロスがうるさい繁殖との配合に向いています
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b7c67b82bb73dac759aa5be6795a47d4



前走3勝Cで2着しオープン入り目前のダノンセシボンも、母ダノンボンジュールはMr.Prospector4×3、Glorious Song5×3、Northern Dancer5×4・5ですね

昨年からスタートしたネクストスターにおいてはトラジロウが門別を、ダヴァンティが金沢を制し、オスカーブレインが門別で3着、トゥールリーが佐賀で3着、仕上がり早く2歳戦に強いのもダノンレジェンドのセールスポイント

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第84回皐月賞回顧~黄金世代、ついに牡馬クラシックを手中に

2024-04-16 10:16:59 | 血統予想

中山11R皐月賞
◎11.ホウオウプロサンゲ
○8.ジャンタルマンタル
▲15.サンライズアース
△14.シンエンペラー
×2.メイショウタバル
×5.ミスタージーティー
×10.レガレイラ
×17.ビザンチンドリーム
今年の皐月賞は、ピッチよりストライド、機動力より斬れ、中山より東京というタイプが多い。中山内回りの多頭数で、3~4角で動いていける馬、番手を上げていけるような馬はコスモキュランダ、サンライズアース、ジャンダルマンタル、メイショウタバルぐらいか。川田の立ち回りでいくか、ミルコの捲りでいくか、入り口はそのあたりも考えたが、現在ブービー人気ホウオウプロサンゲの一発逃げ切りに賭ける。
ヴェロックスの弟で、キズナ黄金世代のセレクト45100万円の高馬。母セルキスは独オークストライアル(G2・芝2000m)勝ち馬。母父モンズンはドイツの名種牡馬で、日本での代表産駒は雨のオークスで2着に逃げ粘ったピュアブリーゼ。キズナ×モンズンはシュバルツクーゲルと同じ。若葉とアイビーの2着を見てのとおり、この馬も逃げると俄然底力を発揮するのはモンズン肌らしい。ちなみに土曜の山藤賞はモンズンの孫ヤマニンアドホックが逃げ切った。ここは僚馬2頭(シンエンペラーとミスタージーティー)のためにも行ききってペースメイクだろうし、きょうだいのなかで最も母似でモンズンらしさを漂わせている馬だから、緩みないペースで逃げても踏ん張れる底力を秘めていると思う。乱世クラシック、混戦皐月賞だが、一冠目はモンズンの逃げで打ってみたい。

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例によってNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着を

ジャスティンミラノ
ベルモントオークス招待S(米G1・芝10F)勝ちマジックアティテュードやサンドリンガム賞(仏G2・芝1600m)勝ちMission Impassibleの半弟。母マーゴットディドはナンソープS(英G1・芝5F)勝ち馬。母父Exceed and Excelのマイラー資質と母母母父Darshaanの斬れを受け継いだキズナ産駒で、配合どおりナスキロ柔いストライドで走る。脚をタメて末脚特化のケイバで味があるタイプで、共同通信を見てのとおり大箱のスローに向いた中距離馬だ。(距離◎スピード○底力◎コース○)



コスモキュランダ
母サザンスピードはMRCコーフィールドC(豪G1・芝2400m)勝ち馬。近親にATCシャンペンS(豪G1・芝1600m)のGo Indy Goなどがいる。母父Southern Imageは北米G1を3勝したHalo系。父アルアインはシャフリヤールの全兄で皐月賞と大阪杯に勝った。父を重厚にしたような中距離馬で、Halo≒Sir Ivorの継続クロスだから機動力があり弥生賞は絶妙な捲り。それほど速い脚はないので、ここも同じようなケイバで持続力を活かしたい。(距離○スピード○底力○コース◎)



ジャンタルマンタル
母インディアマントゥアナはレッドカーペットH(米G3・芝11F)勝ち。母父Wilburnはインディアナダービー(米G2・ダ8.5F)に勝ったA.P.Indy系。父パレスマリスはジャスティンパレスやアイアンバローズの半兄のCurlin産駒で、ベルモントS(米G1・ダ12F)に勝ちノーブルロジャーなどを出している。主として両親のナスキロ柔さで芝を走っている印象で、共同通信杯の追走を見てもベスト距離は1800だろう。北米血統だから中山で立ち回れる機動力兼備。(距離○スピード◎底力○コース◎)



「今年の皐月賞は、機動力より斬れ、中山より東京というタイプが多い」「3~4角で動いていけそうなのはコスモキュランダ、サンライズアース、ジャンダルマンタル、メイショウタバルぐらい」

予想コメントの冒頭でこう書いたのですが、メイショウタバルがうなりながら皐月賞史上最速ラップ(前後半57.5-59.6)で逃げるなか、3~4角で明確に加速して番手を上げたのはジャンダルマンタルだけで、コスモキュランダは4角~直線にかけてジワリと進出しましたが、他はみんな7-7-7-8とか10-10-10-10とか、ずっと同じ番手同じ隊列のまま直線まできたというレースに見え、それはほとんどの馬がコーナリング能力があまり高くなかったからじゃないかと

それと猛烈Hペースで流れたことで、2400寄りの馬は追走に苦しんだという面もあって、やっぱりスワーヴリチャード×ハービンジャー×ウインドインハーヘアの2頭とか、TTっぽい体つきのエピファネイア産駒とか、ドゥラメンテ×リッスンの男馬とか、そのあたりはマイラーっぽい追走力を要求されると辛かったように思いますね

「ジャンタルマンタルはジェニュイン~ロゴタイプの系譜上の馬やと思う。1800のフワフワBold Ruler」
パドックを見てこうコメントしておいたんですが、キャプテントゥーレも系譜に加えてもいいかな、4角で躍動して直線先頭に立ったときはやはりBold Rulerフワリかと声が出たのですが、あれで3着というのは川田も言ってましたが1800ベストなんですかね

コスモキュランダはHalo4×4のアルアイン産駒ですから機動力は十分で、モレイラは絶妙のタイミングで捲り差したと思いますが、母方がわりとスタミナなのでアルアインよりは泥臭い捲り

それこそ同じビックレッドF産でラフィアンTC所有で、Zabeelのスタミナを引き皐月賞3着だったマイネルチャールズなんかを彷彿させる泥臭さがあり、私は中山は向くけれど高速決着になるとどうかと思ってましたね

ジャスティンミラノはキズナ×Exceed and Excel×Darshaanですから、配合のアウトラインはライトバックと酷似



母マーゴットディドはこれでG1馬2頭とG2馬1頭を出したことになりますが、Exceed and Excelの母父LomondはSeattle Slewの半弟でその母My Charmerの母父がWar Admiral、Shareef Dancerの母Sweet Allianceはケンタッキーオークス馬でその父はSir Ivor、名繁殖と呼ばれるような牝馬は「名牝や名繁殖を経由して、名BMSの血を引いている」ことが多い

マーゴットディドはナンソープS(英G1・芝5F)に勝ったデインヒル系のスプリンターで、ジャスティンミラノはこの影響も感じさせるフォルムで、皐月賞は+10キロの512キロで出てきましたが、この時期の友道厩舎の若駒にしては肉付きも良い

これまでの2戦、新馬も共同通信も超スローしか経験していなかったのに、行きたいホウオウプロサンゲを鼻歌交じりでパスして好位につけたスピードは、母方のマイラー資質を垣間見せた瞬間だったかもしれません

キズナ×Green Desertのパラレルヴィジョンが最初ルメールがごまかして2000を走らせていたけど、バスラットレオン(これもキズナ×Green Desert)のようにうなりをあげるマイラーに突然完成したように、ジャスティンミラノも何かの弾みでバスラット方面に走ってしまいそうな雰囲気はあります

いっぽうで3代母Caraniyaは、血統表を参照していただきたいですが父母相似配合でDarshaanの斬れをよく伝える繁殖と考えられ、そこにディープ×Storm Catのキズナですから走らせるとたしかにナスキロ柔いストライドで直線で加速し、そういうDarshaan的斬れを伸ばすタイプにつくってきたのは実に友道厩舎らしいといえます





共同通信の直線の加速なんてまさにDarshaan的ナスキロ的で、だから中山だとコーナーで加速できないからあんな勝ち方にはならないんじゃないかと思ったんですが、実際3~4角ではジャンタルに捲られコスモに詰められていて、そこから直線でストライド加速で巻き返して勝つというね、こんな勝ち方をする皐月賞馬も珍しいです

秘めたるマイラーのスピードで好位につけ、直線でDarshaanの斬れを発揮して差し返す、ジャスティンミラノをこんな馬につくったのは友道厩舎ならではといえるかもですが、そんな名門厩舎の調教を支えていた乗り役の一人が藤岡康太で、ミラノの2週前と1週前のウッド調教にも跨ってました

果たしてこれからバスラットレオンに寄ってくるのかどうか、そういやドウデュースにしても、ユタカが朝日杯に行こうと進言したときからマイラー体型だとみんなが言ってるのに未だに中距離走ってますから、そのへん友道厩舎は恐ろしいです(^ ^;)

皐月賞や桜花賞の展望などで「3歳のキズナ産駒は黄金世代やから、ついに牡馬クラシック勝つ馬が出ても驚けない」と事あるごとに言ってきましたが、こうしてみると春クラシックに出たキズナ産駒は母系にDanzigを引くことが多く、皐月は回避しましたがシックスペンスも母がDanzig4×4です

クイーンズウォーク:なし
サンライズジパング:Dansili
ジャスティンミラノ:デインヒル
ホウオウプロサンゲ:Chief's Crown
ライトバック:デインヒル

母系にDanzigをもつキズナには以下のような馬たちがいますが、キズナ産駒にしては牡のほうが走っているのが珍しいですね



またこれも何度も書いてるネタですが、初年度産駒が大ブレイクのスワーヴリチャードも、皐月賞と桜花賞に出た産駒はみんな母系にDanzig

スウィープフィート:Chief's Crown
コラソンビート:Fusaichi Pegasus
アーバンシック:デインヒル
レガレイラ:デインヒル

ディープインパクト×Storm Catもハーツクライ×Unbridled's Songも、日本の芝中距離を走る上でのしなやかさを表現するニックスなので、次世代ではDanzig系マイラーの強靭な後駆を取り込むことで、2歳早期から活躍しクラシックロードに乗る馬が出ている、ということやと思います

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日曜のボツ予想~血統は阪神ダ1800

2024-04-14 09:56:10 | 血統予想

早起きして予想してたら間違えて中山の特別二つを入稿してしまったので、アンタレスをボツ予想に回します(^ ^;)

ハギノアレグリアスはジェネラスの重厚さが強くて1800より2000だと思うので、ダートで新境地を開きRoberto的な馬ですから阪神もいい○ヴィクティファルス、上昇中のエスポワールシチーの半弟▲テーオードレフォン、巨漢でTom Fool捌きで阪神でも捲れそうなジェンティルドンナの半弟△スレイマン、ひとまずここらに食指が伸びます



ダイワルージュはダイワメジャーの全姉で桜花賞3着、そこにブライアンズタイム、アイルハヴアナザーと配されてDanzigとRobertoのクロスを重ねた◎サヴァは、血統表も実馬も阪神外マイルより阪神ダ1800の馬に見えるし、3歳時はユニコーン2着の実績もありますから、馬券的にはここから入りたいなと

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では皐月賞とドゥラメンテCと春雷Sを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では皐月賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
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土曜のボツ予想~レイデオロvsスワーヴ

2024-04-13 09:47:26 | 血統予想

山藤は中山のスローならレイデオロ×シンハライトの◎セイロンジェムズでよさそうですが、○ショーマンフリートは母系に入るMatahawkの母父がAureole直仔のSt.Paddyで、ここ2走を見ると前に馬がいるとヤル気を出していないようにも見え、6頭立てで気分よく走れれば新馬勝ちの再現もということで、◎○→エコロマイネルで買ってみようかなと 



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではアーリントンCと明石特別と雪うさぎ賞を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではアーリントンCを予想していますので、今週もよろしくお願いします


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コメント (25)
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