アーリントンCを逃げ切ったコスモセンサーはMill Reef≒Riverman5×3で、細身体型のストライド走法でいかにもナスキロ的な馬です
キングストリートは母がRoberto系でDamascusのクロスですからこちらをみれば小回り向きのパワー型のイメージですが、自身はNijinskyのクロスでやはり広いコース向きのストライドで走ります
東京か中山というと、やっぱり東京がベターのタイプだと思いますよ
芝1200m(14.7.11.108)15.0%
芝1400m(7.17.11.80)20.9%
芝1600m(22.25.21.157)20.9%
芝1800m(29.23.19.139)24.8%
芝2000m(13.10.12.125)14.4%
芝2200m(3.6.3.24)25.0%
芝2400m(1.2.3.13)15.8%
東京芝(22.21.14.104)26.7%
中山芝(11.14.11.77)22.1%
京都芝内(6.16.11.86)18.5%
京都芝外(9.7.7.45)23.5%
阪神芝内(3.9.2.49)19.0%
阪神芝外(11.6.6.59)20.7%
新潟芝内(2.2.6.33)9.3%
新潟芝外(4.4.4.38)16.0%
キングカメハメハ産駒(4)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e55f428737922691b79e8e6ec6e9a961
キングカメハメハ産駒(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/117642ea4c574e04f0982348f4bb6e0f
キングカメハメハ産駒(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2cd78db447a93ca661a57425806887df
キングカメハメハ産駒(1)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7b33f09a345a93132084ed0d7078765b
フラガラッハがきたところでペースアップせざるをえなかったわけですが、それが石橋脩コスモセンサーにとっては結果オーライ…という面はあったような
東京と札幌の温度差にやられたのか少し風邪気味で、今日は自宅でまったり観戦…
最終は道悪+中山替わりでショウナンアルディを狙ってみましたが、さて…
阪神11R アーリントンC
◎3.ザタイキ
○2.ニシノメイゲツ
△1.フラガラッハ
△12.ペガサスヒルズ
×7.コスモセンサー
×13.レト
◎は道悪はプラスではないが前向きで手先がシャープな走り。少しノメってもこなすだろう。タキオン×スティルインラブ牝系のイメージ通りの好センスで、ここなら素質上位だ。○は母似のパワー型マイラーで渋るのは歓迎。
中山9R 水仙賞
◎1.リリエンタール
○2.ナイスオペラ
△4.ヤマニンソルファ
△10.ブレイクアセオリー
×8.ステージプレゼンス
×9.スペースアーク
◎は前走も狙ったが道中かかり気味で伸びあぐんだ。モンジューはサドラー×ハイトップのニックス配合でこれはオペラハウスと同じ。道悪の凱旋門賞でエルコンを差し切った。この馬も少し力馬っぽいところはあるから道悪の中山中距離は合うだろう。ノリで巻き返し必至。
まあ内心はこう思いながら見てたわけですが、あの圧倒的なバランス感覚と重心のブレのなさは、私のようなシロウトにも感動と説得力を与えてくれましたね~
「こりゃ何やっても転びそうもないなあ~」
ユタカが前に言ってました
「強い馬は走っててブレないしズレないんですよね」
ダイシングロウのバレンタインS(9人気2着)には驚かされましたが、この馬はダンス産駒でもNijinsky3×4でしかも母父ジェイドロバリーですから、マイラーの資質はあったんでしょうね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004105779/
ダンス産駒でNijinskyのクロスといえばダンスインザモアにカタマチボタン、Nijinsky≒The Minstrelのクロスといえばジョリーダンスにザレマと、マイラー寄りの活躍馬が出やすいのです
07年のオークスで、忘れな草賞を勝ったザレマは2人気、桜花賞3着のカタマチボタンは4人気に支持されましたが、それぞれ10,13着に大敗しました
ダンスインザダーク産駒の距離別成績
1400m(68.69.73.719)14.7%
1600m(93.102.107.1018)14.8%
1800m(211.208.190.2284)14.5%
2000m(181.161.163.1553)16.9%
母系にNijinsky≒The Minstrel=Far Northのいずれかを持つダンスインザダーク産駒の距離別成績
1400m(10.18.9.128)17.0%
1600m(16.16.19.141)16.7%
1800m(24.24.38.293)12.7%
2000m(19.13.12.185)14.0%
連対率でいうと東京ダ28%、中山ダ21%、京都ダ22%、阪神ダ24%という感じです
現オープンのグランドラッチはGrand Slam×Broad Brushですから、これはいかにも東京1300~1400mのイメージですね~
テスタマッタ世代では、タイキシャトル×Broad Brushのダイワフラッグ、キングカメハメハ×Broad Brushのミスアンコール、Smart Strike×Broad Brushのケイアイゲンブ、ここらも東京に出てきたらマークが必要ではないかと
そういえばこないだ、Broad Brush産駒のエーシントゥルボーが、東京マイルで人気がないので買ってみたら4着だったな…
レッドスパーダの配合についての、不透明さんの質問にお答えします
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4d3c25d76894cd5bb72b43506fccd478
まずは東京新聞杯後の馬券総合倶楽部「血統レース分析」から抜粋
「レッドスパーダはタイキシャトル×Storm Catですからメイショウボーラーと同じ配合で、Nijinsky≒Storm Bird4×3、Halo≒Sir Ivor3×4と父母の米血スピードを相似配合的に増幅させているところはマイケルバローズやウイングレットと似ています。ただしタイキシャトルのスタミナや粘りの源である“HyperionとSon-in-Law”の組み合わせをいじっていないのは少し不満ですね。今日のこの馬のラップが35秒1-33秒5。NHKマイルC2着時が35秒4-33秒7。こういうスピードだけで押し切れる軽いレースで強いのはわかっているので、あとは昨年の安田記念のような、もっと持久力が必要な流れになったときに踏ん張りがきくかどうかでしょう」
レッドスパーダ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006105511/
メイショウボーラー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001100650/
タイキシャトルがダートも巧かったのは父Devil's Bagからパワーを受けていたからで、芝向きの軽さは主に母父Caerleonから受けていたと考えられます
そしてタイキシャトル×Storm CatはNijinsky≒Storm Birdとナスキロのクロスになるので、これは芝向きのマイラーに出て不思議ない組み合わせ
しかし残りの1/4、母の母の部分は、メイショウとレッドは違います
メイショウボーラーの祖母の父Search Traditionは父がNashuaで、母がWar Admiral×La Troienneですから典型的なアメリカのパワー血脈で、ここは主にDevil's Bagの祖母Miss Swapscoと脈絡します
┌Mahmoud
┌Cohoes
││┌Blue Larkspur
│└Belle of Troy
│ └La Troienne
Miss Swapsco
│┌Swaps
││└Iron Reward─War Admiral
└Soaring
└Skylarking─Mirza
┌Nashua─Nasrullah
Search Tradition
│┌War Admiral
└Searching
│┌Black Toney
└Big Hurry
└La Troienne
※Mumtaz Begum=Mirza≒Mahmoudのクロスも派生
またタイキシャトルはSwapsとForliを通じておなじみのハイインロー(HyperionとSon-in-Law)の組み合わせをクロスしていましたが、メイショウの5代母ZombieもForliと似た組み合わせのハイインローを持っているのです
┌Khaled─Hyperion
Swaps
│┌Beau Pere─Son-in-Law
└Iron Reward
┌Hyperion
┌Aristophanes
│└Commotion─Riot─Lady Juror─Son-in-Law
Forli
│┌Advocate─Fair Trial─Lady Juror
└Trevisa
└Veneta─Foxglove─Foxlow─Son-in-Law
┌Advocate─Fair Trial
Zombie
│┌Selim Hassan─Hyperion
└Zatcha
レッドスパーダの場合は、祖母の父Bates MotelがSir Ivor産駒なのでHalo≒Sir Ivorのニアリークロスになるわけですが(Turn-to,Pharamond,Mahmoud,Sir Gallahadが共通)、サンデー父系×ウインドインハーヘア牝系やデルタブルースやキングヘイローやロジユニヴァースなど、Halo的な脚捌きの軽さ、膝下が真っ直ぐ伸びて手先だけでササッと走るあの感じですね。そういう軽さを引き出す効果があると考えられます
┌Turn-to
┌Hail to Reason
│└Nothirdchance
│ └Galla Colors─Sir Gallahad
Halo
│ ┌Pharamond
│┌Cosmic Bomb
└Cosmah
└Almahmoud─Mahmoud
┌Sir Gaylord─Turn-to
Sir Ivor
│ ┌Mahmoud
│┌Mr.Trouble
││└Motto─Sir Gallahad
└Attica
│┌Pharamond
└Athenia
またSir Ivorが入ることで、母がSecretariat≒Sir Gaylordの3/4兄弟クロス3×4になる点もポイントで、これはナスキロ的柔らかさを増す方向に働くでしょう
ツルマルオトメはタイキシャトル×Storm Catで母がSecretariat≒Sir Gaylord3×3。平坦高速馬場向きの非力な芝スプリンターでした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2002102982/
そして前述したように、レッドの母系にはSwapsやForliと脈絡するようなハイインロー血脈はありません
というわけで、血統表の3/4は同じでも、残りの1/4で何をしていたかというと、
「War AdmiralとLa Troienne」のパワーやForli≒Zombieの粘着力を増していたメイショウボーラー
Halo≒Sir IvorやSecretariat≒Sir Gaylordの軽さ柔らかさを増幅していたレッドスパーダ
このような違いがハッキリ出てきます
だからレッドスパーダが差し馬ならともかく、先行脚質というのはやっぱり少し引っかかりましたね~
芝でもダートでも、東京のマイルG1を先行押し切りで勝つのはなかなか大変です
ハイインロー的粘りやLa Troienne的パワーの後ろ盾がないタイキシャトル産駒が、東京マイルを正攻法で押し切れるのだろうかという、まずダート適性よりも、そっちの疑念のほうが拭いきれなかったです
そもそもメイショウが逃げ切ったフェブラリーも不良馬場でしたからね~
まあ私も競馬場でパドックを見て思ったのですが、レッドスパーダは繋が長くて柔らかすぎる感じはしました
あれだけクッションが効くと、パサパサのダートは走りにくいだろうな~と思いましたが、そういう繋に出たのはHalo≒Sir IvorやSecretariat≒Sir Gaylordの影響でしょう
もちろんそのぶん、芝マイル戦における斬れ味や瞬発力に関していえば、メイショウよりレッドのほうが明らかに上なのですが
1000m通過が59秒2で、前の組が概ね善戦している結果からしても意外に平均ペースで淡々と流れたという感じでしたが、それにしてもエスポワールシチーは強かったの一語
JCダートでは自信の◎でしたが、この根拠が「ブライアンズタイムのパワーの血を増幅した配合で、東京1600mより阪神1800mがベターな脚質だから」というものだっただけに、今回は◎は打ちにくかったというのが本音です…
今でも東京1600mよりは阪神1800mのほうが強い馬だとは思っているのですが、血統屋の予想として失敗だったのは、この馬の成長力や底力をもっと評価すべきだったという点でしょうね~
エスポワールシチーのダート適性の高さはブライアンズタイムのパワーの血を増幅した配合をしているからだということは「ブライアンズタイム×ブレイヴェストローマン」を読んでいただきたいのですが、ここへきての本格化は別の理由で説明がつきます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102837/
ブライアンズタイム×ブレイヴェストローマン
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/c608d622a7da8750a9a62d7640992261
母エミネントシチーはFlower Bowl≒Cover Up4×6で、自身はAureole≒Flower Bowl6×5
┌Alibhai─Hyperion
Flower Bowl
│┌Beau Pere─Son-in-Law
└Flower Bed
│┌Mahmoud─Blenheim
└Boudoir
└Kampala─Clarissimus
┌Alibhai
Cover Up
└Bel Amour─Beau Pere
┌Hyperion
Aureole
│ ┌Blenheim
│┌Donatello
││└Delleana─Clarissimus
└Angelola
└Feola─Aloe─Son-in-Law
ブライアンズタイムとAureoleは有名なニックスで、マヤノトップガンやチョウカイキャロルなどが母系にAureoleを持っていますが、ブライアンズタイムとPetingoがニックスなのも、ブライアンズタイム×スイフトスワローでサニーブライアンが出たのも同じ理由です
Flower Bowl≒Aureole、Flower Bowl≒Cover Up、この二つのニアリークロスにNureyevやサンデーのハイインローやトラフィックのAlibhaiが絡むことで、Flower Bowlが執拗に増幅されていることが、古馬になっての成長・本格化・天下取りにつながったとみるべきでしょう
佐藤哲三はこの馬とタップダンスシチー(父Pleasant Tap)とマイネルマックス(父ブライアンズタイム)でG1を6勝していますが、3頭ともGraustark=His Majesty全兄弟の血を引いているのは偶然ではないと思います
この人はスタミナや底力に富んだ馬に乗ると、それを信じてねじ伏せにかかる騎乗をよくします
大一番で、Flower Bowlのスタミナと底力を振り絞ることができる人なのです
お手馬
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0149d370798503f560a7c969f0da631f
東京11R フェブラリーS 買い目 自信度A
◎ 03 テスタマッタ
○ 06 サクセスブロッケン
▲ 08 レッドスパーダ
△ 01 ダイショウジェット
× 04 エスポワールシチー
注 12 グロリアスノア
注 14 リーチザクラウン
東京ダ1600mは馬場が軽く直線が長いので、典型的な力馬よりも柔らかさしなやかさを兼備したタイプが台頭する。昨年は◎カジノ○カネ▲サクセスとしたが、シアトルスルーやセクレタリアトのようなダートも巧いナスキロ血脈を持ち、ダート馬にしては柔らかみもあってストライドが伸びる走法の馬を狙うのがコツだ。◎はテスタマッタ。父タピットはウッドメモリアルS(米G1・ダ9F)勝ち馬で、その父プルピットは武蔵野Sのピットファイターを出した。そこからエーピーインディ→シアトルスルーへとさかのぼる。母父コンサーンはBCクラシックの勝ち馬で、その父ブロードブラッシュはノボトゥルーやブロードアピールの父でもあり東京ダの決め手には定評のある血脈だ。体型や走法がマイラーっぽく見えるし、展開の恩恵もありそうで絶好の狙い目だろう。
さてエビショウがどちらを選ぶかですね~
ブエナビスタは最近は追い切りもあまり動かなくなって、このままガッチリ横綱相撲で受けて立つ白鵬のようなチャンピオンになっていくのかなあ…という気すらしました
しかしプリンセスメモリーとジャガーメイルにこられては、予想としては完敗です…
東京11R クイーンC
◎9.アプリコットフィズ
○5.ブルーミングアレー
△15.ギンザボナンザ
×1.テイラーバートン
注16.イイデサンドラ
ここを勝って桜花賞で連対した馬はいないが、オークスや秋華賞の連対馬は出ているように、中距離馬としての資質の高さも重視したいレースだ。◎はジャンポケ産駒で母はマンハッタンカフェの全妹。半姉に先日OP入りしたコロンバスサークルがいる。スタミナと底力は文句なしの血統で、フェアリーSも◎にしたが超Hペースを引っかかり気味に追走し、一番先に動く形になったわりにはよく粘っている。まだ若さが残る現状だが、器の大きさは同世代の牝馬ではトップクラス。落ち着いて走れれば素質の違いを見せつけるだろう。
京都11R 京都記念
◎13.ブエナビスタ
○4.ホワイトピルグリム
△7.ドリームジャーニー
外回りでこの斤量差なら◎>△は動かしがたいところで、相手本線を○で買ってみたい。フレンチデピュティとシアトルスルーが出会うと「ボールドルーラー、プリンスキロ、ラトロワンヌ」の組み合わせのクロスになるので、スズカコーズウェイやマイティースルーのように平坦大回り>急坂小回りな脚質になりやすい。ここ3走小回り(内回り)コースで好走を続けているが、それは地力強化の証だろう。外回りならもっとパフォは上がると期待できる。3/4姉のスルーレート(父フレンチデピュティ)も専ら関東圏で走ったが、東京や新潟外回りは概ね高パフォーマンスだった。サンライズも後肢が非力で京都は走るが、そういうタイプだけに馬場はパンパンが望み。ジャガーはいかにもトニービン系という走りで京都の下りは巧くないか。
オウケンサクラはハイレベルなメンツ相手に快勝で、能力のある中距離馬ですがマイラーではないです
エアラフォンは前走4角でモタついたように、柔らかストライド走で内回り<外回りは明らか
ゲシュタルトは行きたがる面はありますが、俊敏なマイラーという感じはしません
粘り強い中距離馬でしょう