来月発売「サラブレ ダービー・オークス特集号」では、ディープインパクト産駒のジャッジを中心に書かせていただきますが、そのためのネタをあれこれ集めていたら、POGのネタに使えそうなのもあったのでここに記しておきます
ビワハイジ(旧阪神JF、京都牝馬S)→ジョワドヴィーヴル、トーセンレーヴ
ドナブリーニ(チェヴァリーパークS=芝6F)→ジェンティルドンナ、ドナウブルー
トキオリアリティー(芝ダ1200~1400mで3勝)→リアルインパクト
マルバイユ(アスタルテ賞=芝1600m)→マルセリーナ
マンデラ(独オークス3着=芝2000m)→ワールドエース
ハルーワスウィート(ダ1400m以下を主戦場)→ヴィルシーナ
ラヴアンドバブルズ(クロエ賞=芝1800m)→ディープブリランテ
シンハリーズ(デルマーオークス=芝9F)→アダムスピーク
レディバラード(TCK女王盃ほか)→ダノンバラード
コマーサント(E.P.テイラーS=芝10F)→ベストディール
ジェミードレス(府中牝馬S2着)→コティリオン
ポトリザリス(亜ダービー=ダ2500m)→イグアス
ワンフォーローズ(メイプルリーフS=ダ10F)→キャトルフィーユ
ムーンライトダンス(愛インターナショナルS=芝8F)→ムーンリットレイク
スキーパラダイス(ムーラン・ド・ロンシャン=芝1600m)→プランスデトワール
エリモエクセル(オークス)→リトルダーリン
どんな種牡馬でも同じ配合ならば牡駒より牝駒のほうが距離適性は短めに出やすいものですが、相手牝馬の適性や持ち味を、これだけ素直に引き出す種牡馬もそうはいないのではないか…と
競走能力の高い牝馬との配合でその持ち味を活かしつつ、2000m近辺に適性を寄せてくる…というのが種牡馬ディープインパクトで、それはつまり伝えるスピードが優れているからで、「競馬の基本は2000m」という笠シショーと言葉とも通じるところなのです
だから「ディープ産駒はマイラーの活躍馬ばかり」という指摘は半分正しくなくて、「2歳~3歳春にかけては、スプリンター・マイラー牝馬との配合の牝駒が1600mで活躍しやすい」というべきではないかと
京都11R 天皇賞・春
◎18.オルフェーヴル
○12.クレスコグランド
オルフェーヴルの自爆はありうるし、それに張るという思想や買い方を否定もしないが、G1は一番強いと思う馬に◎を打ちたい…というのが筆者のスタイルだ。
昨秋東京の新馬戦でミッドサマーフェアとオコレマルーナを差しきったサトノグロリアスは、その後骨折で休養に入ってしまったが、あのジャガーメイルのような重厚なストライドをみると、このサトルチェンジの牝系は牡のほうがスタミナがオンになりやすいのかもしれない。
クレスコグランドは母がマンハッタンカフェの全妹そこにタニノギムレットを配してリボー系の血を継続クロスし、燃費のいい走りからもロベルト系ステイヤーの雰囲気がある馬だと書いてきた。ここで叩き一変とはいかないかもしれないが、オルフェーヴルを買うなら相手は絞なければならないから、この馬のステイヤーとしての可能性に一票投じてみる。
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「この時期の京都芝はいつも高速になるんやけど、にしても春天デーの馬場としては過去最速やないか?」
「ディープインパクトが勝ったときも速かったど、あのレコード更新もあるかもですねえ…」
という話をメタボ博士としていたんですが、春天史上最速といっていい馬場において「1600m通過1分36秒5は、07年をコンマ2秒上回る史上最速のペース(栗山求ブログ)」で先行し、ディープのレコードにコンマ4秒差で3200mを駆け抜けたビートブラックは確かなスタミナを証明したし、「残り1000mからスパートしようと思っていた」と語る石橋脩も、相棒のスタミナを信じて、それを最後の一滴まで振り絞っての見事な初G1制覇でした
最終レースも終わり、モニターに流れる天皇賞のパトロール映像をもう一度見ながら、池添や岩田や和田や田辺やユタカと同じ技量と知恵と経験が私にあるとして、それぞれの馬とコンビを組んで、この超高速のイン伸び馬場の京都3200mをどう乗るだろうかと、やっぱりオルフェーヴルはああ乗るしかないだろうし、他の馬に乗ってもだいたい同じように乗るんやろうなあ…と、そしてそれが正解でなかったということはゴールインしてから気づくんやろうなあ…と、そんなことをぼんやり考えてました
石橋脩だけが正解で、他の騎手は正解ではなかったというのが今年の春天でしたが、ネコパンチやクィーンスプマンテやイングランディーレのような瞬発力や斬れ味は並だけどスタミナや持続力には自信がある馬はこれからもどんどんこの手に打って出るべきやと思うし、どんどん打って出られたらいつまでも指をくわえてみているわけにはいかんでしょう
脚を余して差し届かないということは、脚を使い果たして差されてしまうより恥ずかしいことなのだという認識が、競馬にかかわる全ての人々の総意になったときに、この国の競馬はもっと面白く見応えのあるものになると思います
それまでは関係者も、我々馬券を買う側の人間も、石橋脩にやられつづければいいんだと思います
お見事でした、参りました
スイートピーは◎サトノジュピター
母がNorthern Dancerとボルキロラトロをクロスする相似配合で、“ラトロ硬めなヒカルアマランサス”というイメージで、明らかに中山より東京向きの斬れ方
○ダイワズーム▲モエレマリーア☆セシリアを厚めに流したいです
△プレノタートは母系のマイラーっぽさが出た馬ですが1800mは守備範囲、それよりもしつこい粘着持続差しなので東京で鋭さ勝負になると少し劣勢かと
晩春はGone Westをナスキロ柔くした○ワイズリーが直線長い1400mベストですが、ここは◎ミスクリアモンの逃げ切り狙い
相似配合ですがTom Fool≒Spring RunやWild RiskやRambunctious≒Tudor MinstrelなどBlushing Groom血脈を増幅していてBlushing Groom的なマイラー体型に出ていて、バイアモンのAureole魂とWild Risk的激気性にまかせて1200mを逃げ切ってきましたが、血統も体型も走りもスプリンターというよりはマイラーで、最近は以前ほど一本気に行かなくなっているし、アンカツさんに乗り替わりになりましたが今なら1400mでちょっとペースダウンして逃げられそうな予感
▲マッキーコバルトも東京1400mで現級3着があり全弟ミスターマスタードも2月の東京1400mで逃げ粘って穴をあけており、この札幌1200m戦のような◎▲前残りが本線(^ ^;)
京都6は◎テーオーレジェンド
母父Easy GoerはサンデーのライバルでAlydarにBusinesslike≒Big Hurry3×3をもってきた力馬ですが、柔らかアドマイヤムーンにはそういう肌が合います
父譲りのしなやかな加速は京都外向きで、上がり12秒でタラタラ流れ込む○プレミアムブルーなら先行競り勝てるのではないか…と
☆ドラゴエネッティや△アドマイヤトライや△カロッサルも超速馬場は歓迎ではないでしょう
鷹ケ峰は中団のインでロスなく捌けば▲ダノンプログラマーの瞬発力が上位ですが出遅れたらたぶんアウト、◎グレナディーンは京都1400mはファンタジー③を含め内外合わせて②③③、父似の背中も胴も長い体型ですが母のパワー体質を受け継いでストライドは伸びず手先だけで走る馬で、小回り1200mは少し忙しいので1400mで少し息を入れて流れ込むのがベストで、スタートはいいしスッと行ける馬ですから大外枠でもロスは少なく立ち回れるのではないか…と
○ミヤジエムジェイも1400mで差しに回ったほうが味がありそう
3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2012-2013』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当された競馬道OnLine様のサイトにて、高松宮記念から栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想しております。今週の天皇賞・春は栗山求の担当。有力馬の血統分析と直前予想を行います。有力馬分析は無料公開、直前の予想は有料会員のみ閲覧できます。よろしければご覧くださいませ。
http://www.keibado.ne.jp/sp2012/
栗山ブログからのまるまるコピペですがよろしく…ということで(^ ^;)
春天のCMはライスシャワーが大本命のメジロマックイーンを競り落としたあれですか…JRAも煽る気満々?
東京11R 青葉賞
◎13.カポーティスター
○5.サトノギャラント
▲15.ミルドリーム
△7.フェノーメノ
×3.アドマイヤブルー
注4.シルクキングリー
ウインバリアシオン(ストームバード)、キョウワジャンヌ(シーキングザゴールド)、ステラロッサ(ストームキャット)など、ハーツクライは母父に米スピードを入れた配合が成功しやすく、ここにもスタミナが入るとギュスターヴクライのようなステイヤーになってしまうほどだ。◎もサクラローレルの近親で母母父はギュスターヴの母父でもあるファビラスダンサーだから、母父がスピードのカポーティでバランス的にはちょうどよく、ここがシアトルスルーだと少しズブすぎて、青葉賞といえども3着になりそうな血統だ。父をシアトルスルー的に胴長体型にしたようなストライド走法で、開幕週のスローとはいえ、11秒を切るか切らないかのラップを3F続けて後続をちぎった脚には◎を打った筆者も驚かされた。楽勝でダメージがないとみての連闘踏みきりだろうし、単に東京2400mが合うというだけでなく、ダービーの主役の一頭に躍り出る可能性まで期待しての◎。
京都9R あやめ賞
◎1.トロピカルメジャー
○9.オレニホレルナヨ
△2.ドナメデューサ
×7.バウンダリーワン
×15.ビップヴィットリオ
注4.ヤマニンプチガトー
高速馬場の芝1200mで、マイラーのトーホウアマポーラや力馬のツヨシノブルームが信用に足るかというと疑問だ。◎はトロピカルメジャー。母父ピルサドスキーはJC馬だがその父ポリッシュプレシデントはファイングレインの母父でもあり、このダンジグ系のスプリント適性が出たようで、1200mなら好位からひと脚使える馬だ。イン伸び馬場の内枠をユタカが活かさないはずはなくここから入りたい。
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東京芝は陣馬でファタモルガーナの持続差しが届いたように額面通り良に近い稍重馬場で、青葉賞も1~4着の母がデインヒル×Averof、Montjeu×High Estate、スピニングワールド×バンブーアトラス、Sadler's Wells×Blushing Groomというヨーロピアン決着でした
フェノーメノは母がデインヒル産駒でRibot4×4ですからナカヤマフェスタに似た配合で、時計一つかかる馬場もプラスでしたが、ナカヤマフェスタと同じ鞍上が巡ってきてのこの圧勝
オルフェーヴル的配合のゴールドシップに、ナカヤマフェスタ的配合のフェノーメノが挑戦状を叩きつける…というダービーに
京都芝は快時計連発で、外を回らされたら勝負にならんと下鴨は外枠の馬がこぞって先行したら全部残ってしまった…という馬場(^ ^;)
3Rではアルママーナ(血統屋「ディープインパクト好配合馬」○評価)が勝ち上がり、これで母系5代までにVaguely Nobleを持つディープインパクト産駒は、トーセンラー=スピルバーグ、ボレアス=マウントシャスタ、サンレガーロ=アルママーナ、ファタモルガーナ、エロイカ、レーザーインパクトと、中央出走9頭全てが勝ち上がっています
ファタモルガーナもキャロットの会報で配合をほめてきましたが、これも母系にVaguely Nobleが入ります
これは何度も書いているようにBurghclere≒Aureoleのニアリークロスになるのですが、今年の「ディープインパクト好配合馬」(近日発売予定)もBurghclereのニアリークロスを重視して選んでいますよ…と軽く前宣伝
皐月賞でも大威張りのBurghclereのニアリークロス
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/08464f0c05e105e5bf092343503ee31c
東京最終は◎マイネルゴラッソ
ロージズインメイはHalo的な要素を小声でボソボソつぶやくだけで、あまり強く自己主張せず専ら相手牝馬の尻に敷かれる種牡馬で、この馬は母がリンデンリリーの全妹でこのしなやかなストライドで走っていて中山にも実績がありますが東京ベターのマイラー
○シャイニンアーサーもボルキロクロスのシンボリクリスエス産駒で東京向きですがもう1F欲しい感もあるので、大知が正攻法で押しきるとみました
京都7は○リバーハイランドが人気ですが、通算[2.10.3.21]となかなか勝ちきれないのはバブルガムフェローにNureyevという前受け粘着配合なのに差してばかりいるからで、そもそも1800mベストなのに短い距離を使うから前に行けないのであって、小倉1700~1800mでメイショウカンパクやミキノバンジョーと勝ったり負けたりしていた栄光の2010年夏、あのとき君はまだ先行馬だった…
今回も陣営のコメントは相変わらず「終いの活きる流れなら」、ならば◎ハギノトラストで逃げて勝ったことのあるアンカツさんが抜け出してしまえば何とかなりそうな
3代母マラベルはVaguely Nobleと3/4同血でここからAureole魂を受け、ヘクターにディクタスとHyperionで重石をつけた配合で外回り向きのストライドで走るマイラー
ステイゴールドの黄金配合は「母父メジロマックイーン」か「母が力馬血統」かの二つしかなくて(^ ^;)、ナカヤマフェスタとシルクメビウスの母が力馬の典型ですが、ようするにサンデー×サッカーボーイ全妹でスタミナと底力と成長力と柔らかさに富むけれど薄手で力強さ頑健さに欠けるのが唯一の弱点で(重賞勝ち産駒の最高馬体重はゴールドシップの506キロ)、それをどう補うかというのが最大の命題で、オルフェーヴルきょうだいやゴールドシップの成功にしてもノーザンテーストとそのニアリークロス(≒The Minstrel)によってテースト的パワーを増しているという点は無視できず、ようするにPrincely Gift×ノーザンテーストのバクシンオーがLady Angela的頑健さをONにする配合で大物スプリンターを出すのと理屈は似ているのではないか…と
ナカヤマフェスタも母がNorthern DancerとHis Majestyのクロスですから、そこにテーストを合わせた配合…という見方もできるわけです
そしてテースト的パワーがONになりすぎるとドリームジャーニーのような小回り向きの機動力が突出することもあり、下鴨の◎ツルミプラチナムも母がブライアンズタイム×Woodmanというダート血統で、自身はノーザンテースト≒Far North4×4とゴールドシップ(ノーザンテースト≒The Minstrel4×4)と同じニアリークロス、全[3.4.3.8]で小回り内回り2000mに限ると[3.3.1.5]、内々を器用に捌いて抜け出した高千穂の勝ち方をみても、先行馬が揃っただけにこの枠なら同じようなイン捲りを狙えるのではないかと
やはり母父が力馬のエルハーブでFair Trial的捲りが速い▲サトノシュレン、グラスワンダーにTom Foolクロスをもってきて内回りの機動力も抜群な○シースナイプ、ここらを本線に流してみたいです
青葉賞に出てくるサトノギャラントとミルドリームはともにシンボリクリスエス×サンデーの組み合わせで、しかもどちらも母系にボルキロ(Bold RulerとPrincequillo)血脈のChieftainとMillicentが入るのでSeattle Slewとの間でボルキロのクロスにもなり、シンボリクリスエス×サンデーならばこのように母母のところにボルキロやナスキロを入れて相似配合的にするのが成功しやすい…ということは下記エントリでも書きました
┌Bold Ruler
Chieftain
└△┌Princequillo
└△
┌Bold Ruler
┌○
Millicent
│┌Princequillo
└△
シンボリクリスエスとサイレントハピネス=スティンガー姉妹との配合が(大物は出ないまでも)大外しはしないのは、そういう理由があるのです
3歳のシンボリクリスエス×サンデーといえばフジマサエンペラー(Seattle Slew4×4)やサイレントサタデー(母は父Miswaki)も母母のところにナスキロを持っています
これらは父母のナスキロ柔さやサンデーの柔さがONになりやすいですから当然東京や外回りがベターで、サトノギャラントはベゴニア賞が、ミルドリームは梅花賞がベストパフォーマンス
サトノは母よりも父似の体型走法だし、ミルも血統通り“緩慢だが距離がもつセイクリッドバレー”という雰囲気の馬で、どちらも東京の中距離戦は待望の舞台
ちなみに土曜東京最終に出てくるシャイニンアーサーはミルドリームと7/8同血で、これもベストは東京1800~2000mとみてます(中山だとコーナーで番手が上げられない)
そして前走をチェックしていて思ったのは、この柔らかなストライドで走るミルドリームを阪神内回りで(外伸び馬場で乗りやすい部分はあったにせよ)あまりストライドロスなく減速させることなく回ってきて3着にもってきたデムーロはさすがというしかなく、こういうのをみるとHaloクロスの機動力に加えて、デムーロ自身のコーナリングの巧さがあってのヴィクトワールピサ中山無双だったのだ…ということが実感できます
ミルドリームの斬れを京都外回りで最大限に引き出せるのはルメールでしょうが、阪神内2000mならばデムーロのほうが上手く乗るんじゃないですかね~
先週の雑感(1)~シンボリクリスエス×サンデー×ナスキロ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6be5cf49ab2966357ccc614d31742fde
1986年の年度代表馬ダイナガリバーが死亡
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=63719
私が最初に馬券を買ったダービーは、ダイナガリバーの勝った第53回でした
それ以来26回ダービーを買いつづけていることになります
「週刊競馬通信」に血統表をみるためのガイドとして載せていた「血統表の見方」は栗山さんが書いたものですが、そこにはノーザンテーストとダイナガリバーとイナリワンの血統表が載っていて、「Hyperion4・5×4で先行抜け出して踏ん張るダイナガリバー」「Nasrullah4・5×4で斬れ味でズバッと差すイナリワン」みたいな対比で書いてありました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1983104089/
増沢騎手の短い手綱での先行が似合う馬で、私が初めて馬券を買った日本ダービーの勝ち馬は、私がみた日本ダービー馬のなかでも最もHyperion的な脚質でもありました。合掌…
しかしノーザンテーストもハイセイコーもメジロチェイサーもですが、Hyperionの血が濃い馬って長寿が多い気がします(シンザンはHyperionはないけどGainsborough4×4か)
ウインバリアシオンについては「ハーツクライにStorm BirdやDamascusなど米パワースピードを入れてクロスがLyphard≒Dancing Count4×4だから、追い込んで味があるタイプではなく前受けすべきだろう」と書いてきたのですが、脚長でスタミナ自慢のハーツクライ産駒としてもちょっと異質の斬れを誇る馬で、それはPromised Land5×6の斬れもONになっているからではないかと訂正したいですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103206/
Promised Landの母Mahmoudessは、MahmoudにTetratemaが入ってThe Tetrarch4×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a000e20/
サンデーサイレンスがHaloの軽いスピードを斬れに転化することができたのは、母母Mountain Flowerに凝縮されたハイインロー血脈と、母父母MahmoudessのThe Tetrarch4×4によるものと考えられます
ちなみにウインバリアシオンのように父系がサンデーで母系にWise Exchangeを引きPromised Landをクロスする配合を検索してみると、先週オーストラリアTを勝ってオープン入りを果たしたブレイブファイトが引っかかりました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005103157/
この馬は母父がStorm Catですから全体の配合形も似ていて、母父Storm Catの先行馬ながら東京や外回りなど直線長いコースばかり使われてきたのは、Promised Land的斬れもONになってはいるのでしょう
ウインバリアシオンもアンカツさんが乗って後方一気に転じてから本格化したように、脚を小出しに使うようなレースよりは斬れに頼った競馬のほうが合っているのかもしれないなあ…と
日経賞ではいかにも試し斬りみたいな乗り方をしていたユタカが、ここでどう乗ってくるのかは興味深いところではあります
ブリーズアップセール中継、30番ぐらいから仕事しながらみてましたが、目についたのはこの2頭ですかね~
フジキセキ×エヴァソーマッチ…サンデー×ミスプロで3代母がLa Troienne5×5、うまくいけばアカンサス
ザール×クイーンズバンダム…Best in Show3×5、The Minstrel≒Fanfreluche4×3、ダ1400mの即戦力
土曜5RはNETKEIBAの「オススメ10頭」で推奨したイントゥザブルーが休み明けを快勝(・∀・)
ローレルゲレイロやリキサンマックスの全弟で、キングヘイローにCaerleonやマルゼンスキーやボールドラッドをもってきてナスキロラトロを継続クロスした「黄金配合」で、「キングヘイロー×モガミポイント牝系」は昆厩舎のドル箱配合でもあります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105347/
ゲレイロより少し伸びある体型でナスキロ柔い動きでおそらく平坦1400mがベスト、藤田が開幕週のイン番手をとれば負けられません
ここで注目したいのは2着ハナズルナピエナで、ここまで④②②⑨②ともう初勝利は目前のところにいるアドマイヤムーン産駒
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102988/
母はRoberto×Danzig×Tom Rolfe×Nashuaですからしなやかなアドマイヤムーンにパワーを補える繁殖牝馬といえるのですが、フォーティナイナーのパワーではなくミスプロ×サンデーの柔らかさのほうを伝えがちなアドマイヤムーンにおいて、フォーティナイナーの凄いパワーの源であるTom Rolfeの血を増幅することは、アドマイヤムーンからピリッとしたマイラーを出すには有効な方法の一つではないか…と
┌Ribot
Tom Rolfe
│┌Roman
└△
┌Ribot
┌○
Kelley's Day
│ ┌Roman
│┌○
└△
たとえばブライアンズタイムの母Kelley's DayはGraustark(父Ribot)×Hasty Road(父Roman)ですからTom Rolfeとニアリーな構成ですが、母系にブライアンズタイムを引くアドマイヤムーン産駒は中央に4頭が出走してセイクリットレーヴ、キネオピューマ、トミーバローズの3頭が勝ち上がっています
またレオアクティブの母母父プリンスオブバーズも父Storm Birdの母母父がChop Chop(Romanと同じくSir Gallahad×Buchan×Commando)で母父Key to the MintがRibot系ですから、ここがTom Rolfe的パワーと脈絡しています
というわけでPOGでアドマイヤムーン産駒を狙うのならば、ミスプロをクロスしてスノードンやアルキメデスみたいな柔らか1800m型を狙うのもいいけれど(その場合はLa Troienne的パワーも補強するのが有効)、パワー型牝馬との配合でTom Rolfeを増幅して中山マイルでも俊敏に動けるマイラーを狙ってみる手もアリではないか…と
ムーニーバレーは行った行ったの決着を▲ニューダイナスティが逃げ切り
母がRoberto×Danzigでグラスワンダー的な脚捌きで走るので京都外良では斬れ負けしそうなタイプではあるのですが、上がりがかかったのがよくパワーと持続力で押し切りました
母系に入るBold Ladの母母Fair AlyciaがAlycidon×Fair Trialですから、Burghclere≒Fair Alycia3×7(+Flower Bowl)がハイインロー的スタミナをONにしており、これぐらいの長めの距離が合いますね
日曜8Rは休み明けで馬体に成長がうかがえたクリサンセマム(エタンデールの全兄)から入ってみたものの、2着も3着も拾えまへん…
この馬のように母系にサドラーが入るディープ産駒にはトーセンラー=スピルバーグやアダムスピークやパララサルーなどがおり
~1400m[0.1.0.8]
1600m[4.1.0.12]
1800m[5.2.7.19]
2000m[6.4.3.22]
2200m[1.1.1.5]
2400m~[2.0.2.3]
と距離適性は長めに出がちで、それはウインドインハーヘアとSadler's Wellsの血脈構成が似ているからだろう…ということは以前にも書きました
橘は◎ガンジスから高めの△メジャーアスリートを引っかけたまでは正解で、そこはメタボ博士彼女(ウインズのあの界隈では誰もが知る和田狂)も大絶叫でしたが(^ ^;)、インベタ馬場前提の予想で外枠ニシノスタイルの差しは買いにくいよなあ…と
あとからリプレイをみると、なんと小牧はラチ沿いを追い込んでました…
日曜のボツ予想でも書きましたが、ダイワメジャー×Storm Catはスカーレットブーケ≒Storm Catのニアリークロス(Northern Dancer,Crimson Satan,Chop Chopなどが共通)になるので一本気で完成が早くダートも上手なパワー型マイラーに出やすく、中央には6頭が出走してカレンブラックヒル、メジャーアスリート、ドリームリーグ、ビッグビートの4頭が勝ち上がっており、ダイワメジャーでPOGの即戦力を…という人は一考すべき配合パターンでしょう
マイラーズCは西園厩舎の行った行ったかと思われたところを△ダノンシャークが最内を追い込んで、ま~インベタ開幕週らしい結果ではありました
毎日王冠では超スローに落としすぎて瞬発力負けし△シルポートを降ろされてしまった小牧ですが、今日はペースを緩めずに持ち味を出しきった逃げ
そして緩みのないラップで適度に上がりがかかる外マイル戦というのは◎コスモセンサーにとってもベスト条件で、これは納得の3着
欲をいえば、Aureole魂に火をつけるにはやっぱりハナ切るほうがベターかなあ…と(芝1600mでハナを切ったときは②⑦①①)
昆厩舎のドル箱「キングヘイロー×モガミポイント牝系」の黄金配合
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bbd12e3a77040b730d8e4fc963d8c3a6