栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

第88回日本ダービー回顧~今年もディープ×マイラー!最も鋭敏な馬が差し切る

2021-05-30 22:14:05 | 血統予想

東京11R日本ダービー
◎1.エフフォーリア
○14.タイトルホルダー
▲8.ヨーホーレイク
☆16.サトノレイナス
△3.タイムトゥヘヴン
△5.ディープモンスター
△9.ラーゴム
△10.シャフリヤール
△13.グレートマジシャン
皐月賞はレッドベルオーブが途中からかかって前をつついたので、そこで11.4-11.9とペースアップし、前後半60.3-60.3という緩みない持続戦に。レッドに煽られたダノンザキッドが大敗してしまったように、特に前の組には厳しいケイバだった。レースレベルとしては高かったと思うし、そんななかで馬場の荒れたインをついて3馬身差の完勝だから、エフフォーリアは性能も持続力もパワーも抜けている。エピファネイア×ハーツクライらしい胴長体型で明らかに東京向きの大跳びで、なのに皐月賞をぶち抜いてしまったのはまさにドゥラメンテのイメージだ。皐月でインを割って抜け出しているから内枠の不安もない。土曜の東京芝はハッキリ外伸びだったのがどうかだが、荒れ馬場OKという頭があるだろうから武史は空いたインを突いて上がっていって、皐月賞のようにタイトルの直後に取りつき、直線で外に出しながら追うだろう。
タイトルホルダーをホープフルで◎にしたのは先行利展開利を買ってのものだったが、それから一戦ごとにレース内容が良くなり着実に成長を辿っているのが好感。母方のハイペリオン的な粘着力で走る馬だが、今週の追い切りはドゥラメンテ産駒らしい伸びやかなフォームで、激闘後なのに更に上昇を感じさせる。先行勢には苦しい展開を2着に踏ん張ったように持続力はメンバー中屈指だから、バスラットの離れた番手で緩みなく流れればまた粘れるのでは。
東京の良の外差し馬場において、皐月賞組で上げたいのはアドマイヤハダルとヨーホーレイクとディープモンスター。バスラットの逃げであまり緩まないペースと読むならば、友道厩舎らしくスタミナがあってストライドでジワジワ伸びつづけるヨーホーを▲としたい。この◎→○▲で勝負。サトノレイナスは対エフフォーリアという視点でいうならば、牝馬の斬れでビュンと差すには中盤緩んで欲しいか。大穴は前走より追い切りが良いラーゴムと、NHKで不利がありマイラーにも見えないタイムトゥ。

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例によってNETKEIBAの血統解説から、リード文と1~3着を
<ここ5年の勝ち馬でいうと、ダービー後に引退したロジャーバローズは置いておいて、コントレイルもワグネリアンもレイデオロもマカヒキも2400よりは2000がベターの中距離馬。5頭の父はディープインパクト4、キングカメハメハ1。コントレイルの母母は北米2歳女王、ロジャーバローズの母父は一流マイラー、ワグネリアンの母母は短距離の追い込み馬、レイデオロの母母は快速レディブロンド、マカヒキの母母はアルゼンチンのマイルG1勝ち。「父が2400の大レース勝ち馬で、母や母父や母母がマイラーで、自身は2000ベスト」という馬が勝ちやすいのがダービーというレースなのだ>

シャフリヤール
アルアインやダノンマジェスティの全弟で、母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。母父Essence of Dubaiはスーパーダービー(米G2・ダ9F)などに勝った。同時期の比較でいうと、アルアインよりもしなやかさや軽さは上だがそのぶんまだ非力で、共同通信杯では坂を駆け上がるときにフワッとしてしまった。アルアイン同様2400よりは2000だろうが、高速馬場かつスローならばビュンと脚は使えそう。(距離○スピード◎底力○コース◎)



エフフォーリア
ゴーステディやトールハンマーの甥で、アドマイヤムーンやダガーズアラベスクやダディーズビビッドのイトコ。母ケイティーズハートはJRA3勝(ダ1700~1800)。エピファネイア×ハーツクライだから晩成で長いところ向きの血統といえるが、母母ケイティーズファーストがパワーマイラーなので3歳春の現時点で強靭で、緩さや未完成さを感じさせない。長手の体型を利した豪快なストライドはいかにも東京向きだし、共同通信杯の豪脚再びか。(距離◎スピード○底力◎コース◎)



ステラヴェローチェ
ゴスホークケンやアウェイクの甥。父バゴは凱旋門賞馬でクロノジェネシスやビッグウィークなどの父。バゴ×ディープインパクトはHeight of Fashion≒Burghclereの3/4同血クロス3×4になり、Hyperion的な底力とスタミナと成長力に富む配合といえる。いっぽうで母母はGone West系の軽いマイラーなので全体のバランスも良好。共同通信杯のような上がり特化戦は不向きで、東京の高速馬場でスローになると辛い。梅雨入りを待ち焦がれる。(距離○スピード○底力◎コース○)



私アルアインはムーアで新馬勝ちしたときも毎日杯勝ったときも全然ピンとこなくて、皐月賞勝ったときにやっと強い馬やと思ったぐらいなんですが(^ ^;)、シャフリヤールはデビュー戦からずっと評価してます

あの新馬戦は思い起こせば、新冠橋本産のエピカメサンデーのイッツユアタイム(4着)が出てたので二人で応援馬券を買って「3着ならよかったけどなあ…それにしても勝った馬は別格やな(^ ^;)」

「勝ち馬はさすがに馬っぷり良かったすね。きょうだいのなかでも屈指かも」(10/25新馬戦後のコメント)

「◎はシャフリヤール。アルアインの全弟だが、こちらのほうがディープ的な体質で、新馬戦は11.6-11.5の加速ラップをヌメッと柔らかい身のこなしで抜け出した。これは東京で上がり1位を叩き出せるディープだ」(共同通信杯予想)

私こういうヌメッとしたディープが好きで(^ ^;)、だから共同通信で“ハッとした脚”で勝ったらクラシック◎級やと思ってたんですが、坂を上がるところでフワッとして届かず3着、“ハッとした脚”を使ったのはエフフォーリアのほうだったというね

身のこなしとか体質とか、俊敏さ鋭敏さとかは、アルアインよりもシャフリヤールのほうが全然ディープっぽいんですが、そのぶん全体的に、特に後ろが非力なのが諸刃の剣なのかなあ…と

それと予想コメントにも書いたように、バスラットレオンがうなりをあげて逃げると思ってたので、スローならばという前提で予想してなかったのでね

ダービーが終わってから後付けで言っても仕方ないんですが、共同通信の頃から、高速馬場のスローで世代一速い脚を使えるのは、そういう体質なのはシャフリヤールやと私は思ってましたよ

今日も坂を上がってから前で引っ張るような走りでエフフォーリアを交わすときの脚が真骨頂で、母の北米パワーで内2000を好位で立ち回るアルアインとはかなりタイプが違います

パドックを一周見て「サトノレイナスとシャフリヤールとステラヴェローチェが良い」とコメントしておきましたが、最も好調に見えたのはレイナスで、シャフリは身のこなしから感じられる体質が一頭だけ違ってて、これはハーツやエピファやキンカメやステイでは表現できない、ディープA級産駒しかありえないと断言できる体質ですよね

パドックのエフフォーリアはエピファネイア×ハーツクライというイメージ以上にいかつさを感じさせる馬で、あのいかつさはヒシアマゾンでありアドマイヤムーンでありケイティーズ牝系なのだと、1/4マイラー配合の賜物なのだと改めて思わされます

武史はタイトルホルダーの持続力は弥生賞で乗って承知してますから、ここも皐月賞のようにタイトルの後ろをとるだろうと考えられたし、バテない先行馬の後ろにいたら詰まる可能性は低いですからね

ただし武史と田辺にとって誤算だったのは、バスラットの逃げが思いのほか中弛みしてしまったことで、瞬発力のないタイトルがモタつくのをアッという間に交わして先頭に躍り出たエフフォーリアは、併せる相手を当然外にいたサトノレイナスに変更、しかし「最後は外にモタれていた」とルメールが言うように、レイナスが外へ外へと行ってしまったので、けっきょく先頭に立ってからしばらく1頭で走ることに

あそこで併せ馬になっていたらもう少し頑張れたのではないかとも思いますが、まあ最後はディープとハーツの差、こういう高速馬場の上がり特化戦ではディープが上だった、という適性の差にも見えました

中盤緩んで上がり特化のダービーといえば、レイデオロとスワーヴリチャード(上がり11.5-10.9-11.4、ルメールが緩んだところで押し上げたのはレイデオロと同じ)、マカヒキとサトノダイヤモンド(11.6-11.0-11.6)、ワンアンドオンリーとイスラボニータ(11.6-11.1-11.7)、エイシンフラッシュとローズキングダム(11.3-10.8-11.3)、だいたいピッチがストライドを制すもんで、東京2400適性ズンドバというほうが惜敗するもんで、エフフォーリア陣営は悔しいでしょうが、東京2400で最強を証明するチャンスはまだあります

ステラヴェローチェは高速東京なら要らないと思ってたので前日予想では余裕の無印でしたが、パドックを見ると-12キロでダービー仕様にバッチリ仕上げてきたというか、なるほどこれはれっきとした中距離馬やという体つきに見えました

「…すんません、ステラも3着に塗ります」とコメントしておきましたが、それにしても上がり1位タイの脚で追い込んでくるとはビックリで、ホンマにこれもいい馬ですね

けっきょく今年のダービーも「父が12Fで、母か母父か母母がマイラー(スプリンター)」という馬が1~3着を独占、いっぽうでグレートマジシャンやサトノレイナスやタイトルホルダーのような「中距離×中距離×中距離」はその後塵を拝したという結果に

上がりのケイバになってマイラー質の脚を要求されたというのもあるでしょうが、ディープインパクトやエピファネイアやバゴやドゥラメンテの産駒が3歳5月末にある程度完成するには、母方からマイラーっぽい体質や筋力を1/4ぐらいは受け継いでいる必要があるのだ、という言い方もできるでしょう



ドバイマジェスティの母父Great AboveはUnbridledの母母Charediと3/4同血の名血で、Unbridledはコントレイルやグランアレグリアの母系にも入りますから、ディープ産駒が3歳春に完成するための有力な筋力を補強できる北米パワー血脈といえますね

明日は京都に帰省しなければならず、今日のうちにダービー回顧を書いてしまおうということで、ビール飲みながらサラッと書いてしまいました…最後はディープがビュンと差して締めくくりましたが、面白いクラシックロードやったと思います(・∀・)

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日曜のボツ予想~外伸び馬場をビュン、インベタ馬場をドタドタ

2021-05-30 10:27:17 | 血統予想

むらさきはザッとメンツを見ると▲キタイの単騎にキタイしたくなりますが、ノンエアレーションの東京芝は昨日も外差し優勢
◎ダイワクンナナはノヴェリスト×ダイワスカーレットがあんなところから追い込んでいいのかという違和感はあるんですが、しかし前走の豪快な脚は掛け値なしでオープン級、戸崎が外差し馬場をビュンと差すのでは





白百合は○マカオンドールが150円!?というのがメンバーを見たら納得で(^ ^;)、ここなら◎ウィンドリッパーがまた引っかかりそうなところで行ってしまえば…ということでこの1点だけ
行きたがる気性とナスペリオンなストライドがわりとキセキっぽい馬なので、インベタ中京をワンペースでドタドタ流れ込んでしまえば

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではダービーと目黒記念と安土城Sを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではダービーを予想していますので、日曜もよろしくお願いします



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土曜のボツ予想~オルフェ×フレンチのダート馬

2021-05-29 10:09:07 | 血統予想

欅は◎ヘリオス○スリーグランド、ヘリオスはAureole魂疑惑があるので内枠がどうかですが、ここは意外に先行型が少ないので霜月のように2~3番手で運べそう



オルフェーヴル×フレンチデピュティはマルシュロレーヌやアルドーレと同じで、ノーザンテーストとフレンチデピュティのパワーの血を増幅するので、芝4勝ダ16勝と思いっきりダートに振れます

ヒモ穴っぽいのがNever Bendクロスのゴッホ産駒で6~9月のダート[0-1-3-1]、母父ボストンハーバーでダ稍~不[1-1-3-1]の▲ヒラソール



他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では葵Sと葉山特別と東京7Rを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では葵Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします


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日本ダービー一言コメント

2021-05-28 16:50:37 | 血統予想

エフフォーリア:締まリチャード
ヴィクティファルス:そのうちフェイムゲーム
タイムトゥヘヴン:カナロア×ハーツ的スト
レッドジェネシス:斜尻サドラーズ
ディープモンスター:ナスペリ・ディープ
バジオウ:ルーラー+Dansili+Nijinsky
グラティアス:ナスペリ・リアルスティール
ヨーホーレイク:最もタサハラ、最もNijinsky
ラーゴム:重厚未完ペルーサ
シャフリヤール:柔俊敏非力アルアイン
ステラヴェローチェ:粘着Blushing Groom
ワンダフルタウン:Lyphardキセキ
グレートマジシャン:ワールドForliエース
タイトルホルダー:モチ肌Hyperion体質
アドマイヤハダル:Lyphardナーリア
サトノレイナス:牝斬フラッグ
バスラットレオン:嵐猫緑砂漠哩先行

ちょっと実家の用事で、来週からしばらく京都入りということに…昨日PCR検査も受けてきました
天気は土日とももちそうすね、良いダービーを!

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5/22,23の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2021-05-26 10:52:21 | POG

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2020)』で推奨したドンナセレーノ(牝3歳)が土曜新潟7Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

ドンナセレーノ(牝・父ロードカナロア・母ヌーヴォレコルト)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018110099/
母ヌーヴォレコルトはオークス馬。カナロア産駒のトップツー、アーモンドアイとサートゥルナーリアの母はともにオークス連対馬だ。カナロア×ハーツクライはJRA重賞勝ち馬3頭が出るニックスだし、トライマイベスト≒Aviance5×5などよく練られた父母相似配合になってもいる。ちょっと薄手だがこれから良くなりそう。桜花賞狙い。(望田)

■日曜東京11Rオークス2着 アカイトリノムスメ(ディープ・栗山)





ロードカナロア産駒において、近い世代に有力な全きょうだいクロスや3/4同血クロスを狙うのならば、Nureyev絡み(≒Sadler's Wells=Fairy King等々)でいくかトライマイベスト絡み(=El Gran Senor≒Dancing Show≒Aviance等々)でいくか、だいたいこの二択しかないと書いてきました

アーモンドアイ…トライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×3
サートゥルナーリア…Nureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロス5×3
ステルヴィオ…Nureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロス5×3











上のように、トライマイベストの全きょうだいクロスや3/4同血クロス(Northern Dancer+Tom Fool+Best in Show)をもつカナロア産駒は、やはり高確率で走っているのです(ラストタイクーンやトライマイベスト単体のクロスは除く)

2歳のカナロア産駒で、トライマイベストの全きょうだいクロスや3/4同血クロスをもつのは、ソウテン(m.母ミスドバウィ)、ナイルクイーン19(f)、ブリーザフレスカ(f.母レイナアラ)、ユイロンクラウン(m.母ラビルキン)、ヨール(f.母トップオブドーラ)、レッドアマルフィ(f.母レッドキャンティー)、この6頭ですかね



●ディープインパクト系種牡馬の成績(母系にグルームダンサーの有無)


母系にグルームダンサーが入るディープインパクト産駒はよく走る(ウインドインハーヘアとグルームダンサーがLyphardとSir Ivor≒Red GodとWild RiskとCourt MartialとHyperionとDonatello≒Montagnanaで脈絡するので)、という話は何度か書いていますが、孫の代でもファインルージュが出ていて、上のようにまずまず良績なので今後も注目しておきたいですね

ちなみに2歳の「ディープ系種牡馬×グルームダンサーもち牝馬」は以下の7頭

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第82回オークス回顧~総帥の信念、ついに東京2400を差し切る

2021-05-24 11:30:47 | 血統予想

東京11R オークス
◎18.ステラリア
○7.アカイトリノムスメ
▲1.ククナ
△9.ユーバーレーベン
×5.クールキャット
×11.ソダシ
×15.アールドヴィーヴル
ソダシはアエロリットを操縦性抜群にしたようなタイプで、パワーと機動力と完成度でここまで無敗できたが、こういう桜花賞馬がオークスを先行して勝ちきるというイメージがあまりないし、勝ちきれるほど図抜けた名牝とまではまだ言えないだろう。アカイトリノムスメはアパパネの産駒のなかでは最も母似で、そこにディープのしなやか斬れが加わったイメージで、レースセンスがよく追ってからシャープに斬れる。桜花賞はソダシを負かしにいって最後苦しくなったが、折り合いはつくのでタメられるぶん桜花賞より乗りやすいだろう。桜花賞組ではこれだと思うが、狙ってみたいのはステラリア。忘れな草勝ち馬は過去10年で[3-0-1-6]。母父モティヴェイターは英ダービー馬で、タイトルホルダーやヴァンドギャルドの母父で肌に回って優秀な血だ。マイルだとスピード的に少し辛かったが、忘れな草賞は底力を感じさせる勝ちっぷり。まさにタイトルホルダーの女版のイメージでいいだろう。川田と手が合うタイプだと思うし、好位で立ち回って直線もうひと踏ん張りを期待。POGで推奨したように配合もキズナ産駒としては満点に近い。逃げ馬不在でスロー想定だと、武史が皐月賞のようにインを狙ってくるとみてククナを▲とした。クルミナルの娘で小柄で薄手だからこれも中距離馬だろう。

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例によってNETKEIBAの全頭血統解説から1~3着とソダシを

ユーバーレーベン
マイネルファンロン(父ステイゴールド)の3/4妹で、母母マイネヌーヴェルはマイネルチャールズやマイネルアワグラスの全姉でフラワーCに勝った。父ゴールドシップはステイゴールドの代表産駒でウインマイティー、ブラックホール、マカオンドールなどの父。父も母も母母も母父も兄も中距離馬だし距離は2000以上あったほうがいい。フローラSもスローをよく追い込んだが、やはり上がりが速すぎるとちょっと辛そう。持続力勝負を望む。(距離◎スピード○底力◎コース○)



アカイトリノムスメ
ジナンボー、モクレレ、ラインベックの全妹で、母アパパネは牝馬三冠とヴィクトリアマイルに勝った。本馬は牝のせいか兄たち以上に母に似ており、母譲りのTom Fool走法&自在脚質にディープのしなやか斬れが加わったイメージだ。レースセンスがよく追ってからシャープに斬れるし、同世代の牝馬のなかでは能力上位なのは疑いない。1800ぐらいがベスト距離だろうが、折り合いはつくのでタメられるぶん桜花賞より乗りやすいのでは。(距離○スピード◎底力○コース◎)



ハギノピリナ
ハギノアトラスの半妹で、ハギノリベラの姪で、母母ハギノスプレンダーはアネモネSなどJRA5勝。キズナ×アドマイヤムーン×ヘクタープロテクターだから字面はマイラー血統だが、母系の奥にハイペリオン血脈が濃厚で、体型も長手で持続力で走る中距離馬。ここも上がりがかかって持続力勝負になれば食い下がれそうだ。2勝とも外からの差しで、牝祖マラベルはVaguely Nobleと3/4同血だから、多頭数で揉まれると辛いかも。(距離○スピード○底力○コース○)



ソダシ
ユキチャンの姪で、ハヤヤッコのイトコで、メイケイエールも近親。ちなみにハヤヤッコはキンカメ×クロフネ×シラユキヒメで、本馬はクロフネ×キンカメ×シラユキヒメ。白毛とダート上級が出ることで有名な一族だが、本馬はヌレイエフやヘイロー≒ドローンのニアリークロスで芝もOK。マイラーというよりは1800パワー型に見え、完成度が高く勝負強いアエロリットというイメージだ。東京2400は適舞台ではないが、そこは完成度とレースの巧さで。(距離○スピード◎底力◎コース○)

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今年のオークスは逃げ馬不在で、ソダシの吉田隼人が「なんならハナに行ってもいい」というぐらいでスローが予想されましたが、パドックでテンションが高かったステラリアがスローで引っかかるのを懸念したのか仕掛けていったので、レースラップは59.9-25.2-59.4と緩みなく流れ、1~6着まで差し追い込みが占め、しかも(アカイトリノムスメ以外は)中距離のスタミナが確りした血統の差し追い込みが全部きた、というレースになりました

ソダシはこのペースで前に馬を置いてもちょっと行きたがってしまいましたが、そこはやっぱりアエロリットとニアリーなのだろうと…Nashwanのスタミナが入るホエールキャプチャでもオークスは3着でした

ハギノピリナは牝祖ダイナサベージがHyperion4・5×4・4で字面以上にスタミナある末脚を武器としますが、解説でも書いたように牝祖マラベルはVaguely Nobleと3/4同血ですから、直線で一番外から追い込んだのもよかったと思います







ビッグレッドグループの総帥・故岡田繫幸さんは、5代血統表を隅々まで吟味するようなことはあまりしなかったでしょうが、ウインブライト、マイネルキッツ、コスモバルクといった中長距離の活躍馬の血統、ステイゴールド~ゴールドシップへの寵愛、コンデュイットやイブンベイなどMill Reef系種牡馬の導入などをみても、大目標としていた東京2400のクラシックを勝つためには、Princely GiftやMill Reefの柔らかさしなやかさで全身運動ができないといけない、という信念が一つあったのだろうと思うんですよね(ちなみにPrincely GiftもMill ReefもThe TetrarchのクロスをもつNasrullah系)

しかし柔らかくて速くて、高速化する日本の芝にあまりにもマッチしたサンデーサイレンスの血が瞬く間に血統地図を塗り替えると、Princely GiftやMill Reefの柔らかさやナスキロ的な柔らかさは“緩慢”という言葉に置き換えられることとなります



サンデーサイレンスを擁する社台グループに対抗するべく、うちもHaloの血を入れるんだ、サンデーの仔を種馬にするんだということで、ドバイワールドCのロージズインメイが輸入され、後にサンデー系の太い枝となるステイゴールドが迎え入れられたのです

Mill Reefの肌にSir Gaylord系Zabeelが配されたマイネプリテンダーはいかにも総帥好みの柔らか全身運動血統といえ、4戦して[1-3-0-0](勝ち鞍は芝1800)の成績を残して引退すると、当時サンデーサイレンスの唯一のライバルと言われたブライアンズタイムと交配されつづけ、マイネルチャールズ(弥生賞、皐月賞3着)、マイネルアワグラス(シリウスS)、そしてマイネヌーヴェル(フラワーC)と、中距離の重賞勝ち馬を3頭送り出して大成功しました



繁殖入りしたマイネヌーヴェルにも中距離のトップクラスの種牡馬が配されつづけ、ステイゴールドとの間にJRA5勝マイネルクラース、ディープインパクトとの間にJRA現役3勝マイネルミュトス、ハーツクライとの間にJRA現役3勝マイネルカイノンと、やはり中距離のスタミナ・持続力に富んだ仔を産みつづけています

ちなみにyoutubeにもあがってる伝説の動画、総帥の名調子を堪能できるクラブのツアーの馬見せのやつで、総帥が絶賛してるのはハーツクライ×マイネヌーヴェルのマイネルベルセルクなんですよね(古参会員に聞いてもメチャメチャいい馬やったが虚弱だったらしい)



ロージズインメイとマイネヌーヴェルの間に産まれたマイネテレジアはHail to Reason5×4など緩い父母相似配合で、デビュー3戦目に芝2000で勝ち上がり(負かしたリリエンタールはその後オープンまで出世)、しかしそこで屈腱炎を発症し引退

繁殖入りしたマイネテレジアにはステイゴールド、ゴールドシップ、オルフェーヴルとステイ系種牡馬が毎年配されており、現6歳のマイネルファンロン(父ステイゴールド)は函館記念2着などしぶとい先行馬として活躍中です

Mill Reefの孫娘を見初めて日本に連れてきて、一流の中距離種牡馬を代々配して、代々中距離血統の父母相似配合をつづけてきて、代々中距離のオープン級が出つづけて



ゴールドシップはPrincely Gift5×5のステイゴールド産駒、総帥が信じつづけてきたMill ReefとPrincely Giftに、総帥が辛酸をなめさせられつづけたHalo~サンデーサイレンスの血を取り込んで

誰が見てもオークス向きの持続力に富む中距離馬で、みんながオークスに出してやりたいと応援するけどこれがまた3着ばかりで、でも賞金1000万なら大丈夫みたいやと胸を撫でおろし、でも逃げ馬不在のスローじゃまた届かず3着かなあ…という3番人気

あなたが信じたMill ReefとPrincely Giftが、あなたが愛したマイネプリテンダーとマイネヌーヴェルが、あなたが導入したゴールドシップとロージズインメイが、あなたが思い描いたであろうしなやかな全身運動で、ついに東京2400でディープを差し切りましたよ

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日曜のボツ予想~1/4Nearcoが1/4異系に

2021-05-23 09:44:45 | 血統予想

愛2000ギニーを逃げ切ったMac SwineyはGalileo2×3で母Halla Na SaoireはNorthern Dancer4・5×4・6



いっぽうでNew Approachの母Park Express(あのシンコウフォレストの母でもある)は非Northern Dancerで、Ahonoora×MatchでTourbillonやTeddyやMan o'Warなど傍系のラインが強い「1/4Nearco」と言ってもいい構成で、ここが堂々の1/4異系になってますな





東京3は一口ピック馬◎シェーンシュタット、小柄なトーセンラー産駒ですから東京1400良はおそらくベストコース、ここは武史に何とかしてもらいたい
穴で狙ってみたいのがこれもピック馬の○ウインカンターレで、母サマーソングはダ1200の準オープン馬、そこにダノンシャンティでGlorious Song=Devil's Bag3×4、馬体や前走の行きっぷりなどをみるとやはり1400ぐらいの馬に見えるので、ここは一変があるかもしれないと





東京4はPOG推奨◎トロワエスポワール、Seattle Slewクロスの脚長のエピファ産駒で、これは東京芝中距離で変わるんじゃないかと…タケゾー芝初勝利に一票(・∀・)

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではオークスと鳳雛SとフリーウェイSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
 http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

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土曜のボツ予想~ドゥラメンテ×エンドスウィープはニックスか

2021-05-22 09:39:34 | 血統予想

また最初のピックのときに告知しますが、今年も「一口馬主好配合馬ピックアップ(2021~22)」がスタートしました
http://miesque.com/c00077.html
血統屋の看板コンテンツで今年で11年目を迎えます。また一年間よろしくお願いします m(_ _)m

カーネーションはその一口ピック馬でもある◎クリーンスイープ
母系にフォーティナイナーとテスコボーイが入るドゥラメンテ産駒ですから、東京で末脚の破壊力を更に増しそう



ドゥラメンテ×エンドスウィープはJRA出走5頭中3頭が勝ち馬で、エンドスウィープはフォーティナイナーとMixed Marriageをもつのでドゥラとはニックスでは

メルボルンはもういっちょ○アリーヴォでもいいんですが、中京芝は現在重なので◎スズカトップバゴで
母系の奥にBull Leaが多くていかにもな曲飛で、自身はNureyev3×4らしい力強いストライド
距離はマイルより長いほうがよさそうだし、手先の強い走りで道悪は鬼っぽいです



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では平安SとメイSと早苗賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

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パカラPOGドラフト会議&オークス一言コメント

2021-05-21 17:54:52 | POG


https://pacalla.com/article/article-3190/

(以下パカラHPよりコピペ)
こんにちは。Pacalla編集部です。

今回はPacallaではおなじみの望田さん、美野さん+生産牧場さん3名を迎えた豪華メンバーで、POG大会を開催させていただいた動画になります!

※コロナ対策でマスク着用の為、音声が聞き取りづらい部分もございますが、予めご了承ください。

複数の生産牧場が参加するPOG動画はこれまでになく、非常に貴重な動画になっていると思います。
Pacallaファミリーならではの和気あいあいとした雰囲気で話が進んでいきますので、皆様も一緒に参加した感じでご覧になっていただければと思います。

選択指名はかなりマニアックになっておりますが、是非、今年のPOG参考にしていただければ幸いです。

▼出演していただいたゲストの皆さん
岡田スタッド 岡田壮史さん
新冠橋本牧場 橋本英之さん
イワミ牧場 岩見昌弘さん
血統評論家 望田潤さん
馬産地を見続けてきた男 美野真一さん
https://pacalla.com/article/article-3190/

ではオークス一言コメントを

ククナ:小型Tom Foolクルミナル
スルーセブンシーズ:Seattle Slew体型ドリジャ
パープルレディー:カツジ全妹はステイヤー
タガノパッション:ショウリュウイクゾみたいな
クールキャット:Nijinsky胴Tom Fool走Lyphard前受
ウインアグライア:ゴッホ×ヘクター=Never Bend肩
アカイトリノムスメ:アパパネニノムスメ
ハギノピリナ:サベージレディノスタミナ
ユーバーレーベン:Halo×Halo、中距離×中距離
エンスージアズム:Sir Gaylord柔いAlydar
ソダシ:操縦性抜群アエロリット
ミヤビハイディ:ナスペリ&Wild Riskナタナタ
ファインルージュ:マイラー牝系My Charmerしなやか
ストライプ:中距離血統テースト体型
アールドヴィーヴル:ナスペリ小型エスポワール
ニーナドレス:バラ科の友道ハーツ、秋に咲く?
スライリー:細身脚長緩慢Mill Reef斬
ステラリア:女タイトルホルダー

吉田隼人は「行く馬がいなかったら逃げてもいい」と言ってるようですが、クレバーさんは「桜花賞馬は距離もたす乗り方すればもつんですよ」
そうなんすよね、桜花賞馬は後ろから行ったらだいたい好走してるんですよね

コメント (9)
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5/15,16の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2021-05-19 12:53:01 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2018)』で栗山求が推奨したグランアレグリア(牝5歳)が日曜東京11Rのヴィクトリアマイル(G1・芝1600m)を勝ちました。

○グランアレグリア(牝・母タピッツフライ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104532/
サンデーサラブレッドクラブで募集価格7000万円。母タピッツフライは北米で24戦7勝。ジャストアゲームS(米G1・芝8f)、ファーストレディS(米G1・芝8f)などを制した芝の一流馬で、2012年のファシグティプトンノベンバーセールでノーザンファームが185万ドルで落札した。来日後、2年連続不受胎のあと、3年目の種付けでようやく受胎したのが本馬。「ディープインパクト×Tapit」は、デビューした5頭中3頭が勝ち上がり、クイーンC(G3)3着のアルーシャ、現1000万下のエイプリルミストなどが出ており悪くない。母のNijinsky4×4も好ましく、瞬発力に特長のあるPerfect Pigeon牝系に属しているのもいい。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』で栗山求が推奨したラウダシオン(牡4歳)が土曜東京11Rの京王杯スプリングC(G2・芝1400m)を勝ちました。

★シルクホースクラブ
父リアルインパクト
母アンティフォナ(Songandaprayer)
牡 募集価格:2500万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105072/
アンブロジオ(ファルコンS-4着/ローズキングダム)の半弟。母の父 Songandaprayer は2歳時にファウンテンオブユースS(米G1・ダ8.5f)を勝ち、3歳春のケンタッキーダービーでは6ハロン通過1分09秒25という同レース史上最速のペースで逃げまくった快速馬でした。日本ではサープラスシンガー(函館スプリントS-2着)の父として知られています。その2代父 Unbridled は Dr.Fager と In Reality のニックスから誕生した名種牡馬で、これを継続した配合は成功しています。父リアルインパクトは2代母の父がIn Reality。母方にUnbridledを持つ配合はおそらく父の成功パターンのひとつとなるでしょう。母アンティフォナはこれまで2頭の産駒が競走年齢に達し、いずれも勝ち上がっています。繁殖牝馬としての能力に恵まれ、なおかつ本馬は配合的に見どころがあるので期待十分。芝短距離~マイルあたりで本領を発揮しそうです。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で栗山求が推奨したシテフローラル(牡3歳)が土曜東京5Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

○シテフローラル(牡・母ジョコンダII)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105086/
香港ヴァーズ(G1)、宝塚記念(G1)など6つの重賞を制したサトノクラウン(父 Marju)の半弟。青葉賞(G2)と共同通信杯(G3)で3着と健闘したフィリオアレグロの全弟でもある。AlzaoとTouch of Greatnessの相似な血のクロスは、ショウナンアデラ(阪神ジュベナイルフィリーズ)、ケイアイノーテック(NHKマイルC)、アドマイヤビルゴ(若葉S)と同じニックス。兄以上の活躍を期待したい。(栗山)

■土曜中京6R1勝クラス ダノンレガーロ(ディープ・望田&栗山)
■土曜東京7R1勝クラス エクランドール(ディープ・望田)
■土曜中京9Rあずさ賞 カイザーバローズ(ディープ・望田)
■土曜東京9R日吉特別 ダンケシェーン(一口&POG・望田)
■日曜東京5R1勝クラス クロンターフ(ディープ・望田)
■日曜東京7R1勝クラス ディーグランデ(ディープ・望田)

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先週はディープ産駒が土日で8勝、うち東京芝で5勝で、大箱高速では相変わらず他の追随を許しません

ぼちぼちダービーの全頭血統解説に取りかかってますが、導入文は今年も同じで「近5年のダービー馬の父はディープインパクト4、キングカメハメハ1。コントレイルの母母Folkloreは北米2歳女王、ロジャーバローズの母父Librettistは一流マイラー、ワグネリアンの母ブロードアピールは短距離の追い込み馬、レイデオロの母母は快速レディブロンド、マカヒキの母母リアルナンバーはアルゼンチンのマイルG1勝ち。“父が2400の大レース勝ち馬で、母父や母母がマイラーで、自身は2000ベスト”という馬が勝ちやすいのがダービーというレースなのだ」





ディープ産駒が3歳春にある程度完成してクラシックレースを勝つには、母方の近い世代にマイラーやスプリンターの血を引き早期に頑強になる必要がある、というのはもう10年以上にわたって書いてます

以下は3歳春にG1を勝ったディープ産駒で、母も母父も母母も中距離というのは☆の3頭ぐらいで、ワールドプレミアやサラキアみたいなのは、中距離×中距離×中距離はやっぱり菊花賞以降なんですよね

アユサン:母父Storm Cat
アルアイン:母BCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)
キズナ:母父Storm Cat
グランアレグリア:母北米芝マイルG1
ケイアイノーテック:母プロキオンS他
コントレイル:母母北米2歳女王
ジェンティルドンナ:母チェヴァリーパークS(英G1・芝6F)
シンハライト:母デルマーオークス(米G1・芝9F)☆
ディープブリランテ:母クロエ賞(仏G3・芝1800m)☆
ディーマジェスティ:母ブライアンズタイム×シンコウエルメス☆
ハープスター:母父ファルブラヴ
マカヒキ:母母ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ1600m)
マルセリーナ:母アスタルテ賞(仏G1・芝1600m)
ミッキーアイル:母ダ短2勝
ミッキークイーン:母父ミュゲ賞(仏G2・芝1600m)
ラヴズオンリーユー:母父Storm Cat
リアルインパクト:母ダ短3勝
ロジャーバローズ:母父ジャックルマロウ
ワグネリアン:母母ブロードアピール



今年の場合は、オークスとダービーに出走を予定しているディープ産駒のうち、アカイトリノムスメ、シャフリヤール、パープルレディー、ヨーホーレイク、レッドジェネシスは母や母父がマイラー、グレートマジシャン、サトノレイナス、ディープモンスターは「中距離×中距離×中距離」と分類できますかね

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