栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」

10/29,30の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2016-10-31 09:16:56 | 共有クラブ

■『ディープインパクト好配合リスト(2013)』で栗山求が推奨したサトノアラジン(牡5歳)が土曜京都11RスワンS(G2・芝1400m)を勝ちました。

○サトノアラジン(牡・母マジックストーム)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104063/
新馬戦を素晴らしい瞬発力で差し切ったラキシスの全弟。ダートOPに出世したエスケープマジック(父Maria's Mon)の半弟。母はモンマスオークス(米G2・ダ9F)勝ち馬。「ディープ×Storm Cat」はアユサン、キズナ、ヒラボクディープなどと同じ。500kg前後の馬格があればかなり楽しみ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で望田潤が推奨したパルティトゥーラ(牝2歳)が土曜東京5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父マンハッタンカフェ
母フォルテピアノ(フレンチデピュティ)
http://db.netkeiba.com/horse/2014106097/
牝 募集価格:1600万円
母フォルテピアノはダ短距離で3勝、その全弟サウンドアクシスもダ短距離でオープンまで出世しました。Vice Regent≒ノーザンテースト3×2、Bold Ruler4×5、Princequillo6×6、Eight Thirty≒War Relic5×8・8、Bimelech≒Businesslike6×7など密な父母相似配合になっていて、短距離向きのパワーとスピードを確実に伝える繁殖牝馬です。自己主張が強い繁殖だけに出走産駒は2頭とも勝ち馬になっていますが、マンハッタンカフェとの配合が最もバランスがとれており、芝ダ兼用の1400m寄りマイラーとして、稼ぎ場所には困らない実用的な馬でしょう。ちなみにマンハッタンカフェ×フレンチデピュティの組み合わせは9頭出走で6頭が勝ち馬となっており、更に母系にノーザンテーストを引くものとなるとイルミリオーネもフレンチヴォーグも勝ち馬になっています。(望田)

■『ディープインパクト好配合リスト(2016)編』で望田潤が推奨したアンセム(牡2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

◎アンセム(牡、オータムメロディー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014102149/
ピクシープリンセスの全弟で、ジョヴァンニやケルヴィンサイトの半弟。母オータムメロディーはスーパー名繁殖Fall Aspenの孫でNureyev≒Sadler's Wells3×2。名血名配合で強大なパワーとスタミナを伝える繁殖牝馬だから、牡のほうが更に大成するのではないかと考えた。ディーマジェスティのようにパワーでねじ伏せる中距離馬に完成してほしい。(望田)

■土曜京都11RスワンS2着 サトノルパン(ディープ・栗山)
■土曜東京11RアルテミスS2着 フローレスマジック(ディープ・望田&栗山)
■日曜東京10R紅葉S アストラエンブレム(一口&POG・望田、一口・栗山)
■日曜東京11R天皇賞・秋2着 リアルスティール(ディープ・栗山)

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パルティトゥーラはフォルテピアノを少ししなやかにしたイメージで、芝ダ兼用1400寄り実用的マイラーというイメージでピックしたのですが、この血統にしては脚長でフォームもしなやか、これはボルキロ(Bold RulerとPrincequilloの組み合わせ)を3つクロスする影響でしょう

なるほどこれなら東京芝1600mでおろすのも納得、とパドックを見てコメントしておいたんですが、長い直線でだんだんスピードに乗せていくルメール流の追い方に応じてストライドを伸ばしていける馬で、これならむしろ1800mぐらいあったほうがいいんじゃないですかね

ちょうどキャロットの会報10月号で「勝ち上がり率100%のニアリークロス」と題して母フォルテピアノを取り上げていて、なかなかタイムリーな新馬勝ちとなりました(・∀・)

そこから抜粋すると
<フレンチデピュティとキョウエイフォルテという血脈構成の似たもの同士の配合で、いわばフレンチデピュティ≒キョウエイフォルテのニアリークロス1×1とも表記できる>
<このキョウエイフォルテ=ブリリアントベリー=エヴリウィスパー全姉妹とフレンチデピュティのニアリークロスは、フォルテピアノ=サウンドアクシス以外でも高確率で成功している>

パルティトゥーラの勝利で、このニアリークロスを血統表中に持つ馬は12頭全てがJRA勝ち馬に(フォルテピアノとその産駒、キャトルマン、ゴールドエフォート、サウンドアクシス、ミッキーウィスパー、メイショウブーケ、ピントゥリッキオ、フレグラントブレス)

会報にも書きましたが、フォルテピアノの15は父ヘニーヒューズの牝で、これも今年ピックしていますが、フォルテピアノの仔の中では最もフォルテピアノらしさを前面に出した配合で、ダートでサウンドアクシスぐらい走るんじゃないかと期待してます(・∀・)

フローレスマジックは馬体減の影響も少しはあったでしょうが、でも手応えどおりに斬れる脚を使って、後続は3馬身以上ちぎっていて、今日は相手が悪かったとしか言いようがない

リスグラシューはMill Reefとトニービンのナスペリオン的なナタの斬れで走る中距離馬で、馬体の小ささもMill Reefが強く表現されていると思えば、桜花賞はともかくオークスを勝つ上ではそれほどマイナスには思えないです

Mill Reef的な牝馬といえば「オークスでアグネスフローラを差し切るエイシンサニー」という化石のような喩えしか出てこないオッサンですが(^ ^;)、そうそうリスグラシューについても会報2月号で書いているのでよろしければご一読ください

アンセムは実馬をみるのはこの日のパドックが初めてやったんですが、オータムメロディー譲りのパワー体質を確かに感じさせたし、実戦でもディープ産駒とは思えないドタドタ走りで、だからみんながスピードに乗ってくる京都の下りで置かれてしまいました

4角で画面から消えてしまったときには、「まあまあディープらしくないディープやから、京都外のドスローをしなやかに差すのは無理なんやろうなあ…」と前の叩き合いに目を移したら、また画面に飛び込んできて大外からまとめて差し切ってしまい、何というか手先の強さとか地面を掴む力だけで荒削りに差し切ったという勝ち方

たぶん東京のスローではマカヒキみたいなタイプにナデ斬られてしまうんでしょうが、ディーマジェスティのように皐月賞でねじ伏せるような勝ち方ができるんじゃないか、という楽しみが持てる素材だろうと(・∀・)

これからメルボルンCの予想原稿を書かなければならず、やるからには出走馬の血統表とレースはひと通りチェックしたいので、秋天の回顧は明日、実家でレースをゆっくり見直してから書くことにします…今夜はナスキロ会もあるのでね

ひとまずJRA-VANの栗山コラムを読んでいたら、最近のメルボルンはMonsunとパントレセレブルがよく走るということで、Monsun×パントレセレブルといえば雨のオークスで激走したピュアブリーゼを思い出すな(・∀・)
http://world.jra-van.jp/column/C0000011/

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日曜のボツ予想~ルメールで 末脚全開 Riverman

2016-10-30 08:56:26 | 血統予想

精進湖は◎トーセンマタコイヤ
ミッキークイーンの全兄で、ディープ産駒としては牝のほうが走りそうな配合ではあるのですが、2014年の当レース勝ち馬であの斬れ味は大箱のほうが向きそう
母ミュージカルウェイはドラール賞(仏G2・芝1950m)勝ち馬で、その父Goldneyevはムーランドロンシャン2着でRivermanを引くフランスの斬れ者、ルメールの手綱でベストな末脚を発揮しそうな血統背景もあります
ちなみに「母系にRivermanを引く馬に騎乗したときの現役騎手ランキング(芝、騎乗数100以上)」を出すと、勝率(22%)連対率(36%)複勝率(49%)いずれもルメールが1位で、単回値も100を超えてます
1.ルメール…連対率36%、単回値113
2.武豊…35%、78
3.戸崎…32%、93
4.ミルコ…29%、58
5.柴田善…27%、100
6.蛯名…27%、97
7.横山典…27%、85
善臣がなかなか好成績ということは、のんびり構えてジンワリ追い出すのが合っているということですかね(・∀・)
メートルダールやタイセイサミットは中山向きのパワー加速なので、○フォワードカフェの前残りと☆フジマサエンペラーのSeattle Slew的ストライドを相手本線に

紅葉は◎アストラエンブレム
秋華賞馬ブラックエンブレムの息子で、母系にSir IvorとVaguely Nobleが入るダイワメジャー黄金配合
マイラーではなく1800型なので、古町やフローラルウォークを見てのとおり1600mならスローの大箱がベターで、ここもメドウヒルズの番手で前走と同じ競馬でいけそう
上がりだけの競馬になったときの穴は☆アイラインの回転の速さかな

三峰山は連勝中のスウィフトレイドが人気ですが、母系にBuckpasserやRibotが入って肩が立っていて重心の高い走りは中山>東京
となると、東京マイルでベストマッチョとハナ差接戦でワンパーセントを5馬身ちぎったクインズサターンがA.P.Indy系×クロフネ牝馬で血統からも◎が打ちやすい

北國新聞はまともなら▲マイアベーアが強いと思いますが、前々走の大外一気を見てのとおりAureole魂疑惑が大(母父Double Bedの母父がWelsh Saint)、松若君が行ききれば何とかなるでしょうが馬群に入ってしまうと心配

松浜は◎レーヌドブリエ
前走は直線で外に出してからグイグイ伸びはじめて、これも母父メジロライアン譲りのうっすらAureole魂を感じさせました
6月阪神の2着も大外枠から外を進出してのもので、前々走は外が伸びない馬場だったのでノーカン
つまり大箱1800で直線で馬群の中にいなければ必ず斬れる馬で、外伸び優勢バイアスでこの少頭数、おまけに外枠となると条件全部揃った感
○グランプリアクセルは阪神外マイルの未勝利勝ちがいかにも大箱向きという内容で近走は無視して変わり身に期待、これと☆アドマイヤスターを相手本線としたいです

「No.1予想」では天皇賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では天皇賞とカシオペアSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
さてこれから支度して競馬場へ、夜は例によって飲み会なので、秋天回顧は月曜になると思います

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土曜のボツ予想~むしろラブリーデイ的に

2016-10-29 09:52:47 | 血統予想

萩は◎ヴァナヘイム
泣く子も黙ってストライドを伸ばすキングカメハメハ×エアグルーヴ(Hornbeam≒パロクサイドのニアリー継続クロス)、ただしドゥラメンテやルーラーシップほど豪快なストライドで走るわけではなく、なるほどこれなら夏の小倉でおろしたくなると思わせる俊敏なフットワークで新馬勝ち

母父にディープインパクトが入ったことで、ラストタイクーンとAlzaoを通じるNorthern DancerとナスキロとTom Fool≒Atticaのクロスになるのがドゥラやルーラーとの違いで、Tom Fool的な俊敏さで走るところはむしろラブリーデイやアパパネ(ともにTom Fool7×7)なんかと重なるイメージですかね

だから大箱ならむしろスローのほうがピッチで圧倒できるというところもラブリーデイに近いイメージはあり、ここもスローを回転の違いで抜け出してくるでしょう

ワンダープチュックはハーツクライ産駒でも斬れ味がある配合ではないので、相手は○スズカフロンティア☆ジェードグリーン△エーティーラッセンで

ディープインパクト×FappianoのニックスはSir Ivor≒Grand Splendorのニアリークロスが根拠で、ラキシス=サトノアラジン、ダコール≒ブランボヌール、ダノンプラチナなど基本は斬れタイプに出ますから、阪神内2000→京都外1800で更にパフォーマンスを上げそうなスズカを相手本線としたい

八坂は京都外1800のつばきでミッキーロケットとパールコードをねじ伏せた◎ナムラシングンが距離短縮と渋った馬場がプラス

アカネイロはBuckpasser3×3の母母譲りのラトロ肩で典型的な夏馬なのでこれを下げて、Birdstone×Geiger Counterの「中距離×マイラー」で大箱1800で前々で立ち回ったほうが味がある○ストーンウェア、Burghclere≒Urbinellaのニアリークロスを持つディープ牡駒で今はこれぐらいの距離が合う▲オースミナイン、この2頭がチョイ妙味かなと

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではアルテミスSを、「厳選予想 ウマい馬券」ではアルテミスSとスワンSを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~天皇賞・秋

2016-10-29 08:21:28 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2016-2017』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズSから有馬記念まで栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週の天皇賞・秋は栗山求の担当で、有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できます(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

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いつものことですが…在京中飲みすぎ問題

2016-10-28 09:02:35 | グルメ

一昨日は広尾の「カルネヤサノマンズ」にて、栗山さん生駒さんと噂の熟成肉に舌鼓を打ちながら会食



オーナーの高山さんは熟成肉の第一人者として名高いですが、競馬ファンには日夏ユタカさんが紹介した『競馬最強の法則』の記事のほうがおなじみかな、なかなかの馬券上手として知られる方でもあります

「牛3/4:豚1/4がハンバーグの黄金比なんですよ」「なるほど、GalileoでいうAllegrettaが豚ですな」「肉の火の入れ方も緊張と緩和ですから」みたいな話をしてました(・∀・)



これは見せていただいた『dancyu』の紹介記事より、私も1/4異系のハンバーグつくろう

今週のメインレースについても意気投合したんですが、まだ結論を出すには早いので、私なりにもう少し練って熟成したいと思ってはいるんですが…はてさて

まあそんなわけで東京に出てきたときは、普段会わない人と会って普段行かない店で飲んだり、普段会わない人と会って普段行かない店で飲んだり、普段会わない人と会って普段行かない店で飲んだり、そうなんです飲んでばっかりなんですが(^ ^;)、そんなわけで今週も「2歳勝ち馬評価」はまだ半分ぐらいしか終わっておらず来週に4日ぶんまとめてやりますm(_ _)m

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秋天を見に行こう

2016-10-25 09:13:28 | 血統予想

これから支度して東京入り、一週間ほど滞在して、秋天見てから京都へ…という予定になっております

昨年のJCの予想でも書きましたが、ここ5年でいうと秋天の勝ち馬は5頭全て牡馬で、しかしJCは5頭中4頭が牝馬

たとえばショウナンパンドラとラストインパクト、ジェンティルドンナとジャスタウェイ、ジェンティルドンナとオルフェーヴル、ブエナビスタとトーセンジョーダン、どちらがスタミナがあるかというと、競馬におけるスタミナの定義がそもそも曖昧なのですが、長い間全力疾走できるのはたぶん後者のほうやと思うんですよね

先の菊花賞を見てのとおり、最近の2400m以上の大レースは、スローというか中だるみで中盤息が入るレースが多いので、斬れ味で勝負する牝馬がJCを勝ち、持続力で勝負する牡馬が秋天を勝つケースが多くなっていると

だから今年も予想の入り口は、ユタカとエイシンヒカリがどんなペースを刻むかでしょう

まだ火曜なんでこれぐらいのことしか書きませんが(・∀・)では行ってきますです

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10/22,23の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2016-10-24 09:37:30 | 共有クラブ

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したサトノダイヤモンド(牡3歳)が日曜京都11R菊花賞(G1・芝3000m)を勝ちました。

◎サトノダイヤモンド(牡・母マルペンサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/
母マルペンサはR.V.マンシリャ大賞典(亜G1・芝2000m)勝ち馬で、Halo4×3、Northern Dancer4×4、Natalma4・5×5、血統表の3/4でAlmahmoudの血を何重にもクロスしている。自身はHalo≒Sir Ivor3・5×4・5。母父Orpenは名マイラー Lure の代表産駒でモルニ賞(仏G1・芝1200m)勝ち。中距離で奥行きがあるかとなると疑問もあるが、速攻系マイラーとして有望でPOG向きだ。(望田)

★サトノダイヤモンド(牡・母マルペンサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/
セレクトセール当歳で落札価格2億3000万円。母マルペンサはアルゼンチン産で、コパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)を制覇。Northern Dancer4×4の片方がDanzigを経ているという好パターン。母の父Orpenはデインヒルと配合構成が似ており、その父LureはBertolini(ジェンティルドンナの母の父)と同じDanzig×Alydarという組み合わせ。初子だけに手探りの部分もあるが、まともなら走ってくる。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したリカビトス(牝2歳)が日曜新潟5R新馬戦(芝1600m)を勝ちました。

★キャロットクラブ
リカビトス
父ディープブリランテ
母エンシェントヒル(エンドスウィープ)
牝 募集価格:1400万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105854/
8月27日時点で379kgと小型です。ただ、父も母も現役時代に500kgを超えて競馬をしたことがあり、さらには5月11日生まれなので、まだまだ成長の余地はあります。父ディープブリランテは日本ダービー馬。母方がヨーロッパ血統だけに、アメリカ血統の強い繁殖牝馬は合うでしょう。母エンシェントヒルはダートのOP特別を勝った経験があり、Raise a Native4×4。本馬はこれを継続発展させる形でMr.Prospector6×4のクロスを持っています。父の血統のなかでMr.Prospector は重要な役割を果たしていると思われるので、これを継続した配合には間違いは少ないはずです。諸々の不安材料から人気化はしないでしょう。1400万円はお買い得だと思います。(栗山)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)』で望田潤が推奨したエアウィンザー(牡2歳)が土曜京都3R未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

○エアウィンザー(牡、母エアメサイア)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105427/
エアスピネルの全弟。この組み合わせは父父Kingmamboと母母エアデジャヴーのところでNorthern DancerとRaise a NativeとFlower Bowl≒Your HostessとRibotのクロスになるので、両者のパワーや機動力がONになりやすい。エアスピネルのピッチのきいた機動力は配合のイメージどおり。ナスキロ的なクロスを持たず機動力でまとめているのも好感。(望田)

■土曜京都12R1000万下 マイネルオフィール(一口・栗山)

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◆ディープブリランテ×マイラー

種牡馬ディープブリランテについては、「母父にスプリンターやマイラーのスピードが入る配合が成功しそう」「Rivermanを持つだけに牝駒が走りそう」と『パーフェクト種牡馬辞典』では書きました

先週終了時点で、初年度産駒はJRAで73頭がデビューし7頭が勝ち上がり

ディーパワンサf(Rahy)
イノバティブ(Posse)
ジャストザマリンf(Tiznow)
スズカゼf(アフリート)
ブリラーレ(メジロライアン)
メイショウベルボンf(フレンチデピュティ)
リカビトスf(エンドスウィープ)
()内は母父、fは牝馬

うち5頭が牝馬で、5頭が母父マイラー(Posseはダ7FのG2勝ち、TiznowはBCクラシック勝ち)、そして全勝ち鞍10勝のうち9勝が芝1400~1600m

今のところ母父がマイラーで、父よりも母父に似た牝馬が、芝1400~1600mで勝ち上がっていることが多いです


◆配合に素直な「キンカメ×サンデー」

エアウィンザーの配合のいいところは、「3/4Northern Dancer、1/4サンデーサイレンス」というオーソドックスな好形であることに加え、ナスキロやMr.ProspectorやNijinskyなどをクロスせず、体質を柔らかくしたり胴や脚を長くしたりという方向にあまり持っていってないことでしょう

いつも言うように、キングカメハメハ×サンデーサイレンスは様々なタイプを出すオールラウンドな組み合わせですが、そのぶん牝系のキャラをよく引き出すし配合に正直です

この母母のところでHornbeam≒パロクサイドをクロスしてドゥラメンテにするか、Mill Reefをクロスしてローズキングダムにするか、Nureyevをクロスしてトゥザ兄弟にするか、Flower Bowl≒Your Hostessをクロスしてベルシャザールやソリタリーキングにするか、これらは母系のキャラが活きるクロスをメインクロスとしたからこそ母系のキャラが際立ったのだろうと

だから母方の小脚でやパワーで走りたいエア兄弟やトゥザ兄弟の場合は、たとえばMill Reef≒Rivermanとかラストタイクーン≒マルゼンスキーとか、体質を柔くしたり胴や脚を長くしたりストライドで走るための要素を伝えるようなクロスは必要ないわけで、オールラウンドで配合に素直だからこそ二兎を追ってはいけない、というのがキングカメハメハ×サンデーサイレンスの基本的な考え方やと思います(リオンディーズやレッツゴードンキみたいな父母相似配合はまた別の話ね)

ただし体型的にはエアスピネルはノーザンテースト、エアウィンザーはキングカメハメハが強く、でも走らせるとこの牝系特有のBold Ruler的な小脚を使うのは同じで、だから弟はトゥザワールドのように弥生賞を捲るイメージですかね

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第77回菊花賞回顧~時代を担う「2000mの絶対的なスピード」

2016-10-23 17:46:02 | 血統予想

京都11R 菊花賞
◎10.ウムブルフ
○6.ディーマジェスティ
▲3.サトノダイヤモンド
△1.カフジプリンス
注9.イモータル
注16.プロディガルサン
ディーマジェスティは母父ブライアンズタイムはモンドインテロと同じ。母系にロベルトとグロースタークが入るのはニューダイナスティと同じ。母系にサドラーズウェルズが入るのはトーセンラー=スピルバーグ兄弟やヴァンキッシュランと同じ。ディープインパクト牡駒としては長距離のスタミナ十分な配合だ。にもかかわらず、スローで末脚の鋭さ勝負になったダービーでも五分に渡り合ったのが高く評価できるし、ここは距離適性で優るぶんサトノより上位にみたい。サトノダイヤモンドはヘイローの継続クロスは長距離を走るのにそれほど割引ではないと思っているが、典型的な中距離馬だった母マルペンサに似たところもあるだけに、◎と能力は五分でも印は少しだけ下げたい。カフジプリンスはアドマイヤラクティのようなステイヤーだと思っているが、ハーツクライ産駒はスタミナ十分なのに菊も春天も勝ちきれないのは、ディープ産駒やステイゴールド産駒に比べると3角からの下りでスピードに乗りにくいという弱点があるから。ウムブルフは母系をハイペリオンとドイツ血脈で固めた配合はワールドエースと似ている。ハイペリオンの影響が強い伸びのない体型も似ているが、こちらのほうが薄手でよりステイヤー然とした体質で、レースぶりや成長曲線もステイヤーっぽい。母系にオリオールのスタミナが入るのはトーセンラー=スピルバーグ兄弟やファタモルガーナやサトノラーゼンなどと同じで、ディープインパクト牡駒が長距離を走るためのスタミナは保証された配合といえる。やはり母系にドイツのスタミナ血脈を引き、夏の札幌2600mを連勝してステイヤーとして覚醒し、その勢いで菊花賞をも制したマンハッタンカフェ。あの再現もありうるとみて狙いたい。

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今年は皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス、秋華賞の勝ち馬が全て異なるというなかなか面白い年で(あれ…◎が勝ったのは秋華賞だけかな)、うち桜花賞以外の5Rはディープインパクト産駒が制し、うち4頭はHaloのクロスという、まさにディープ産駒とHaloクロスの年でした

そんな2016年クラシックロードを締めくくったのは、Halo3×4・5のディープインパクト産駒サトノダイヤモンド

そして皐月賞をSadler's Wells持ちのディーマジェスティが力まかせに差し、スローのダービーを最も瞬発力のあるマカヒキが差し、そして菊花賞を最も伸びのある体型のサトノダイヤモンドが勝って、3強が仲良く三冠を分け合ったというのは、テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードの年と似た巡り合わせでもありましたね

公式ラップによると、1000mごとのラップは59.9-64.5-58.9、道中13秒台が2つあって見た目よりも中盤でけっこう息が入ってて、これが距離が長いと思われたエアスピネルが踏ん張れた理由やと思います

ディーマジェスティはパドックや返し馬では少しゴトゴトして見えましたが、それは春よりもマッチョになってパワーアップした証でもあるでしょう

それにしても春はここまで掻き込んで走ってはいなかったし、母方のRoberto×Sadler's Wellsのパワーがさらに発現してきたぶん、中山で捲る能力はアップしたけれど京都外回りを下る能力はダウンしてしまったのではないかと

それぐらい下りからの手応えがサトノダイヤモンドとは違いすぎたし、そこから最後まで決してバテてはいないんですが、京都外回りの直線では走法的にこれ以上スピードに乗れない、というような負け方に見えました

あまり3000mのスタミナを問われるレースにはならず、いかに下るかに重点が置かれるレースになったぶんエアスピネルが先着した、京都を下る能力でエアスピネルのほうが上だったと

レインボーラインはノーザンテースト4×5で、母母父レインボーアンバー(菊花賞2着のステイヤー)にAlycidonが入るので、オルフェーヴル=ドリームジャーニーやゴールドシップと配合のアウトラインは似ています

こちらはノーザンテーストのクロスにVice Regentも脈絡させているのでちょっとパワーに寄った体質ですが、ノーザンテーストの頑強さを増幅しているという点でステイゴールド産駒の教科書的好配合には違いなく、アイスフォーリスなんかとも配合はよく似てますね

秋華賞後に「福永祐一は小さなディープ牝駒を操るのが巧い」と書いたばかりですが、今日は444キロのステイゴールド牡駒、こういうエンジンが超抜ではない馬、たとえ道中行きたがっても押さえられる自信がある馬に乗れば、非常にソツのない騎乗でプランどおりに導いてくることを先週につづいて証明しました

カフジプリンスは下りから速くなる展開だとやっぱりポジションが下がってしまうし、直線は狭くなって追いづらいシーンもありましたが、今年も終わってみれば、淀の長丁場はステイゴールド>ハーツクライ(Princely Gift>トニービン)という結果になりましたねえ…

ウムブルフはちょっと行きたがってましたが真っ向勝負で完敗、この馬はファタモルガーナみたいなピュアステイヤーですからこの上がりではどこから行っても難しかったと思いますが、G1でこういう真っ向勝負をやれるからこそG1を勝てるんだな…と思わされる浜中の騎乗はなかなかよかった

サトノダイヤモンドの血統については「競馬道Online」の有力馬解説より再掲します
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/

母マルペンサはR.V.マンシリャ大賞典(亜G1・芝2000m)などの勝ち馬。母父オーペンはルアー(BCマイル連覇の名マイラー)の代表産駒でモルニ賞(仏G2・芝1200m)勝ち。マルペンサはHalo4×3、Northern Dancer4×4、Natalma4×5・5。血統表の3/4でAlmahmoudの子孫の血を何重にもクロスしている。自身はHalo≒Sir Ivorのニアリークロス3・5×4・5。どちらかといえば母親似で、ディープらしい斬れ味で差すというよりは機動力で立ち回るような脚質だ。マルペンサは典型的な中距離馬だったが、本馬もベストは2000mあたりかもしれない。ただしHaloやNorthern DancerやNasrullahのような時代を制圧するぐらいの2000mの優秀なスピードというのは、長距離の大レースをも制覇してしまうような柔軟性があるものだ。Haloのクロスの多さを割り引く必要はないだろう。

youtubeでマルペンサのレースを検索するといくつか出てくるので見ていただきたいですが、サトノダイヤモンドはディープインパクトよりマルペンサに似ていることが実感できるし、マルペンサはOrpenには似ておらずBuckpasserに似ていることも実感できます

みんなが褒めるサトノダイヤモンドの伸びやかな体型は、私は主にBuckpasser譲りと考えていて、Buckpasserの骨格にHalo的な筋肉をつけたのがマルペンサでありサトノダイヤモンドじゃないかと思ってます

まあでも、POGで選んだときに「速攻系のマイラー」と書いたように、最初に血統表を見たときはまさか菊花賞馬になるとは思わなかったです(^ ^;)

でもね、Haloのクロスが多いことは3000mでマイナスではないだろうと書いたのは、それはNorthern DancerだってNasrullahだってそうでしたからね

笠シショーが力説するように、「2000mの絶対的なスピード」こそが時代を担い、時代を塗り替えてきたのであって、Halo(芝9.5FのG1勝ち)もNorthern Dancer(Kダービー)もNasrullah(チャンピオンS)も2000mベストの競走馬で、2000m基軸のスピードを伝えた大種牡馬なのです

Nasrullahは英ダービーで直線先頭に立ったものの3着、Northern DancerもサンデーサイレンスもKダービーとプリークネスは勝ったけれど12Fのベルモントは取りこぼした

そういう「2000mの絶対的なスピード」をクロスで受け継いだ馬が、2400mや3000mの大レースを勝ってきたのだという歴史の流れからみても、このサトノダイヤモンドの菊花賞勝利は、来る「サンデーサイレンスをクロスする時代」へのプロローグとなりうるものでしょう

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日曜のボツ予想~ナスフリートクロスのヴィクトワールピサ産駒はよく走る

2016-10-23 09:39:33 | 血統予想

今ログインしたときに見たら、昨日は今年の土曜の中で最多アクセス数(IP)で、たぶん今日は今年の最多アクセスでしょう
毎年菊花賞の日に最多アクセスを更新するんですが、やっぱり菊花賞=血統なんですかね今でも

新潟1は一口ピック馬◎シュエットヌーベルと○ウィッシュノートの叩き合いを期待
シュエットはVaguely Nobleの継続クロスのスマファル産駒ですから外枠でB着先行なら一変が期待できるし、ウィッシュも1F延長と雨で少しでも馬場が軽くなるのはプラス

くるみは人気3頭の争いでしょうが◎コウソクストレート
母系にCozzeneが入ってナスフリート(NasrullahとCount Fleetの組み合わせ)のクロスというヴィクトワールピサの走るパターンの配合で、母メジロアリス(芝1200mで3勝)はCaro3×3など強力な父母相似配合で自己主張が強く、何気にPretty Pollyを代々いじってるのもネオユニ系の配合としてはポイントが高い
○マイネルアムニス(父Mizzen Mast)とのCozzene馬券が第一本線

北野は◎スワーヴアーサー
これも母母父がMill Reef系でMr.Prospectorのクロスですから、ナスフリートをクロスするヴィクトワールピサ産駒
母がBold Reason≒Never Bend3×5であまりストライドが伸びない走りなので、内回りでイン差ししたほうが味があるタイプじゃないかと

十日町はずっと◎の好配合ルノートル、ハッキリ言って能力は二クラスは上の馬で、一息入れて1400のHペースで折り合えば突き抜けて不思議ない
▲カジノブギは内回り向きのピッチ差しなのでここは重い印を回したいです

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では菊花賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では京都1Rと菊花賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~東京スローをピッチで差すか

2016-10-22 10:06:56 | 血統予想

富士Sは大した妙案も浮かばないので(^ ^;)、もっと馬券的妙味がありそうなレースをNETKEIBAには入稿しました
▲ダノンプラチナは“鋭敏なサダムパテック”という配合で、東京マイルではいつも◎を打ってます
ただ今回は、陣営が言うようにどうも追い切りの動きに硬さがあるというか、しなやかさに少し欠けるように見えるのが(前走の馬体減も含め)気がかり…
オータムHもよく差してきたとはいえ、ゴール前の動きはたしかにこの馬にしては少し硬くて、今はもうそういう体質になってきたのかもしれませんが、昨年のあのキレッキレのダノンプラチナと同じには見ないほうがいいかと
何が逃げるにしてもスロー必至のメンツで、でもこの頭数ならば◎ロードクエストは新潟2歳のような鬼脚で差してきそうですが、ほんとに上がりだけの競馬を想定すれば○フルーキーのピッチから入る手も
デビュー当時から中山記念タイプだと書いてきたしベストパフォーマンスは中山記念4着と思っていますが、やはり中山記念タイプだと書いてきたロゴタイプがスローに落として安田記念を逃げ切ったように、東京マイルも上がりだけのダッシュ勝負になるとピッチ>ストライドになる
2番手以降はかなりのスローだったエプソムCでも、ちゅわんが優雅なストライドで抜け出した後を、回転の速さで一気に追い込んでました

壬生で人気になってる▲ダイアナヘイローはスプリンターではないので、前半33秒前半で流れると息が入らない心配はあるんですが京都1200ではそれはないかなと
いずれにしても、このオッズなら◎オヒアに再度手を出してみたいです
前走は32.8-11.4-36.7の超Hペースなのにハナを切るかの出脚で、さすがに最後は止まってしまいましたが、あの出脚はやはりスプリンターというべきかと
去年の壬生特別はローレルベローチェ、モズハツコイにつづく3着、好位から差す競馬ならあれぐらいは走れそう
ナインテイルズは持ち時計がないので、インで押さえる競馬もできる○エリシェヴァまでを上位としたいです

寺泊は▲ワントゥワンが素質上位もバルドウィナ牝系らしい馬群を嫌がる気性で、それをテン乗りの隼人が理解しているかどうか、この頭数ですから外に出してしまえば差し切れると思いますが…
となると◎ショウナンサスケの好位からのナスペリ的差しと、ピラミマの仔らしく大箱マイルの先行では安定している○カレンオプシス
人気のないところではMill Reefクロスのキンカメ産駒☆ダブルコーク、これも大箱向きで上がりがかかれば圏内も

「No.1予想」ではアイビーSを、「厳選予想 ウマい馬券」ではアイビーSと古都Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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