栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

平出貴昭『世界の種牡馬父系図』

2017-08-30 14:21:24 | お知らせ

告知が遅れてしまいましたが、『覚えておきたい日本の牝系100』(競馬道OnLine新書)でおなじみ平出貴昭さんの新著『世界の種牡馬父系図』が7/22に発売となりました

2017年に世界主要国に繋養された約1550頭の種牡馬を父系図にまとめ上げた力作で、種牡馬の父系の歴史から、現在の世界の種牡馬の最新トレンドを掴むことができます

「血統屋」サイトから電子書籍でお求めいただけます。下記よりサンプルもご覧いただけます
http://miesque.com/c00045.html

単なる父系図ではなく、馬名をクリックすると詳細Webに飛べる仕様となっているので、産駒成績や種付料、繋養地などが一目瞭然。血統ファンのみならず配合を検討される生産者の方々まで、幅広いニーズにお応えします。全38頁で980円

※「Yahoo!メール」などのフリーメールをご使用の場合、購入確認メールが自動的に迷惑メールフォルダに仕分けされてしまう場合がございますのでご注意ください。IDとパスワードの入力は、コピー&ペーストではうまく行かない場合がございますので、手入力をお勧めいたします。

………………………………………………………………
△▼△ 平出貴昭の『競馬血統年鑑2016』 △▼△
http://miesque.com/c00039.html
中央、地方、海外、それぞれの重賞結果を血統面から完全フォロー。
各国別リーディングサイアー表、父系図も完備したデジタル時代の究極の一冊。

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「2歳勝ち馬評価」先々週ぶんを更新&雑感

2017-08-29 14:17:04 | POG

サマーセール初日は浦河に宿を取り、夜は「伊勢家」にて生産者さんたちと競馬談義、翌朝はBTCを案内してもらいました…いや実際に見ると巨大さに圧倒されます






先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」8/20~21ぶんを更新しました
今週ぶんまでやり遂げたいのですが、キャロット募集馬チェックと某血統ムック本原稿を優先したいのでちょっと厳しそう…来週には追いつきたいです


◆新潟2歳S

「中京芝マイルで前走ぐらい走れば、両マイネルよりはアドマイヤアルバのほうがモノは上だ。母がNureyevを経由するNorthern Dancer4×5・5だから、ヌーヴォレコルトやワンアンドオンリーのように2歳戦から動ける配合のハーツクライ産駒。そして同じダイワメジャー産駒としての比較でいえば、アドマイヤアルバを押さえたフロンティアよりもアマルフィコーストのほうが前走内容に凄みがあるし配合も上だろう」(中京2歳S予想)
「俊敏さ鋭敏さではテンクウだろうが、ヨハネスブルグ産駒でベストは1400mだろう。半兄イブキは昨年の当レースで3着だったが、この牝系は重賞に一つのカベがあるので弟も同じぐらいの着順か。バゴ×ステイゴールドという配合はJRAにこれまで3頭が出走し、キボウノダイチ以外の2頭、クリスマスとブラックバゴはどちらも重賞で連対があるオープン馬。本馬は牡なのでブラックバゴ型だろう。底力のあるタイプだが距離はもう少し欲しいか。◎はフロンティア。ドリームパスポート、ラウンドワールド、セイクリッドセブンの3/4弟。ダイワメジャー産駒にしてはナスペリオン的な斬れもあるので大箱マイルは合っている。ハナにこだわるタイプではないだろうし、アドマイヤアルバとの追い比べを制した新馬勝ちを評価」(新潟2歳S予想)
というわけで、どちらもダイワメジャー産駒◎で的中はしたのですが、配合的にはフロンティアよりアマルフィコーストが上という見立てに変わりはないです






◆オルフェーヴル

6~7月は[1-0-0-10]だったオルフェーヴル産駒が、8月に入ってから[3-2-0-5](いずれも新馬勝ち)と加速してきました
これまで新馬戦で動いていたのは、クリノクーニングやトップヴォイスのようにノーザンテーストやそのニアリークロスを持ち全体にNorthern Dancerクロスがうるさい馬が多く、こういう配合でないと2歳早期にはなかなか仕上がらんのかなあ…と思っていたんですが、ラッキーライラックは母母のところにNorthern Dancerが入らない「3/4Northern Dancerクロス」そして「エレクトロアートとSadler's Wellsを通じるNorthern DancerとLt.Stevens=Thongのクロス」



こういうオルフェーヴル産駒として極めてオーソドックスかつ好形と言っていい配合が、8月の下旬になり、ノーザンファーム育成で、優秀な内容でデビュー勝ちしたという意味は大きいのではないかと
ちなみに「パーフェクト種牡馬辞典」の「血統チェック」より抜粋
<ノーザンテースト4×3の強いクロスを持つので、Northern Dancer系の血をクロスしない繁殖牝馬との配合がベターだろう。(ドリームジャーニー代表産駒の)ミライヘノツバサもエスティタートも母は非Northern Dancerクロスだ。NureyevやSadler's WellsなどSpecial牝系の血とは合うはず>


◆ロードカナロア

昨日ですか、「カナロア×クロフネは走りますね」というコメントがありましたが、母系にフレンチデピュティの血を引くロードカナロア産駒は、これまで4頭が出走して[2-1-3-0]と全て馬券に絡んでます
この4頭(レッドレグナント、レッドシャーロット、アンヴァル、ラガーデリゲート)はいずれも牝馬で、いずれも馬体重440キロ以上での出走で出走時平均馬体重は453キロ
既出走のロードカナロア牝駒の平均馬体重439キロと比較してみても、フレンチデピュティの血を入れることで、細身でしなやかすぎる方向にいきがちなカナロア産駒において、筋肉を増し体質を締める効果は少なからずあるようです



なぜ筋肉が増し体質が締まるのかというと、フレンチデピュティはGood Example≒Eight Thirtyのニアリークロス5×3を持ち、これがロードカナロアの母系に入るIn Reality(War Relic3×3)と脈絡するからで、ようするにフジキセキ×フレンチデピュティがダートのパワーを増すのと同じような効果が見込めるわけですね
レディブラッサム(Secretariat=Syrian Sea3×4)の柔らかさをよく伝える種牡馬ロードカナロアを締めにかかるには、Special牝系のクロスが一つ有効なことがわかってきましたが、War Relic≒Eight Thirty≒Good ExampleのニアリークロスでIn Realityをいじくって締める方法もあるぞと、そしてこのパターンならばダートの上級も狙えるだろうと考えています






◆モレイラ

「モレイラの最も凄いところは、軟体動物のような柔らかさで、馬に密着して乗れるところだろう」と書いてきました
密着してへばりついてるので重心がブレないし、だからコーナーを回るときの重心のかけ方使い方が絶妙で自由自在で、だから勝つときは4角の加速や3~4角の捌きがいつも圧巻
今回の札幌では[12-6-4-19]という成績でしたが、そのコース別内訳は
ダ1700[5-3-2-1]
ダ2400[2-0-0-0]
芝1800[2-1-0-2]
芝1500[1-2-0-4]
芝1200[1-0-0-4]
芝2000[1-0-0-5]
芝2600[0-0-2-0]
ダ1000[0-0-0-3]
コーナーが多いほど成績が良いのは偶然ではないでしょう
血統通りの脚長柔らかストライドで走るサトノヴィクトリーに乗って、コーナー6回のダ2400mで内々でポジション落とさず3番手を死守して回ってこれるというのは地味に凄い
あれだけ毎レース過剰人気に祭り上げられていても、1700m以上では[10-4-4-8]、単回値118複回値105とベタ買いプラスだったのです

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8/26,27の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-08-28 09:16:39 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤が推奨したエントシャイデン(牡2歳)が土曜新潟5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

◎エントシャイデン(牡・母ルシュクル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015100635/
ブランボヌールの全弟で、叔父のダコールとは父ディープインパクトとも同じ3/4同血の間柄。母母アジアンミーティアはUnbridled's Songの全妹にあたり、母系にアジアンミーティア=Unbridled's Songを引くディープインパクト産駒はダノンプラチナなど14頭出走し10頭が勝ち馬と高確率。マイルで計算の立つ配合だ。(望田)

■日曜札幌7R500万下 ユラノト(POG・望田)
■日曜札幌8R500万下 グローブシアター(POG・望田)

--------

土曜はばんえい競馬を観に帯広へ、事前にクレバーさんから「ばんばのパドック必勝法」を伝授されていたので、「後ろから見て左右均等に尾っぽが振れているような、力強くバランスのいい歩きをしている馬」を4人で目を皿のようにして観察

結果はというと、パドックで「尾っぽ振り大賞」に選ばれた馬は[1-1-1-0]やったので、みなさんもぜひ試してみてください(・∀・)ちなみに尾っぽがきれいに振れてる馬はトモそのものが立派なことが多いです





そんなわけでエントシャイデンの新馬戦はリアルタイムでは観れなかったのですが、新潟外マイルを大外から一気に差し切るという配合どおりの斬れ味で、ブランボヌールより脚長で外1800mあたりが一番斬れそうなタイプ

しかし2着のラストプリマドンナもダイワメジャー×ブライアンズタイムのイメージどおりの走りで、明らかに中山内1800mのほうが合っていそうなタイプやのになかなか走る馬ですね

エントシャイデンの母母アジアンミーティアはUnbridled's Song(BCジュヴェナイル)の全妹にあたり、先週は母父Songandaprayerのトーセンアンバーも日曜札幌で勝ち上がったので、母系にUnbridled's Song=アジアンミーティアの血を引くディープインパクト産駒は、JRAに16頭出走して13頭が勝ち馬、そこにはダノンプラチナ、ダコール、ブランボヌールと重賞ウィナーが3頭含まれます



このディープインパクト×Fappiano系のニックス(サトノアラジン=ラキシスやダノンバラードなど勝ち馬率77%を誇る)は、以下のようにSir Ivor≒Cequilloのニアリークロス(Princequillo,Mahmoud,Man o'War,Sir Gallahad=Marguerite de Valoisが共通)が大きな根拠

ニアリークロスもただ血脈構成が近いだけでなく、名牝名繁殖のクロスを含んでいるほうが優れている、というのが笠理論的考え方です





そしてUnbridled's SongはCequillo≒Incantation5×3でもあるので、ディープインパクトと出合うとこのニアリークロスの斬れ味が更に引き出されやすいといえます

当時ノースヒルズのスタッフだった方によると、ダコールは当歳時に首の骨を骨折してしまい競走馬にはなれないだろうと言われていたほどで、あれがなければ大きなところを狙えたんじゃないかと仰ってましたが、ダコールの話をしているといつもさっさんのことを思い出す

キーンランドは例年斬れ味のある牝馬の差し追い込みが炸裂するレースで、今年のメンバーで斬れそうな牝馬はブランボヌールしか見当たらなかったので連覇に期待したんですが、残念ながら鼻出血を発症していたようですね

結果は先行した牝馬2頭を、9歳セン馬のエポワスがまとめて差し切り、来年からは「キーンランドはタマのない馬の斬れが炸裂するレース」に変更します

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日曜のボツ予想~キーンランドは牝馬の斬れ

2017-08-27 09:12:43 | 血統予想

今日はこれから札幌競馬場へ、ボツ予想も札幌中心で

キーンランドは◎ブランボヌール
▲シュウジが猛ラップで逃げた函館SS、そこで先行して苦しくなった馬の巻き返しは狙いたいところ
キーンランドは毎年4角5番手以下からの牝馬の差しが決まるレース、皇成が中団インで溜められれば連覇もあるでしょう
ちなみに叔母で3/4同血のヨシノザクラ(ディープインパクト×アジアンミーティア)は、ディープ逆風馬場のなか先週の札幌で2着に好走してました



千歳は◎ヤマニンペダラーダ
札幌芝はここ2週タフな馬場で、8/19~26のディープインパクト産駒の札幌芝成績は[2-2-2-13]で単回値47複回値64と低調ですが、連対した4頭中3頭は母系にDanzig持ち(アイアムビューティ、ダノングレース、オーシャンセブン)、この馬も手先の強い走りなので、好メンバー相手に完勝の前走を信用できるとみました



五頭連峰は◎ウィンドライジズ、ダイワメジャーにCaerleonとWordenとLuthierが入る黄金配合で、前走は▲ベストアクターにビュンと交わされてしまいましたが、自身も直線ストライドを伸ばして加速していました
2歳時に東京マイルのサウジアラビアで◎にしたように(クライムメジャーと叩き合って4着)、もともと大箱向きのストライド加速マイラーとみているので、ここ2走の内1400好走から更にパフォーマンス上げられれば十分圏内



○アイリーグレイはクロフネ×トニービンのクロペリオンで、ハナ切ったときは[1-0-4-2]、新潟外マイルは[0-0-2-0]でワンブレスアウェイとショウナンサスケとワントゥワンに負けただけ、ここもハナ有望なので◎○ワイドはまず買いたい

「No.1予想」では新潟2歳Sを、「厳選予想 ウマい馬券」では新潟2歳SとWASJ第4戦を予想視していますので、日曜もよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~ひねるなら田辺、洋芝1200のNever Bend

2017-08-26 08:25:01 | 血統予想

サマーセール会場内のいずみ食堂の田舎そばは安定の美味さ、あとセリを抜け出して食べに行ったベンチタイムの節婦ピラフも美味でした(・∀・)



今週はセールに顔出したこともあって2歳勝ち馬評価を書く時間がとれず、キャロット募集馬の動画もまだ数頭しか見てません…
しかもこのクソ忙しいのにこれから帯広までばんえい競馬を見に行かねばならず、土曜のボツ予想は一つだけということでm(_ _)m

そうそう、一昨日は宿がとれず日高大洋の元上司んちに転がり込んだので、翌朝スペシャルウィークに会ってきました(・∀・)相変わらず無駄肉のつかない体質ですが、隣の牧場の牝馬たちが気になるようでまだまだ元気そうでしたよ



WASJ第1戦は○マイネルパラディも▲サラドナも有力やと思いますが、馬券的にひねるのならば田辺の◎ジェイラーかと
母系にWoodmanが入ってNever Bendをクロスする(5×6)マツリダゴッホ産駒、配合どおりのあからさまなラトロ肩で、4走前は絶妙な逃げで東京1400を勝ちきりましたが、夏の洋芝1200ならば行っても差しても面白そうな馬です



「No.1予想」ではWASJ第2戦を、「厳選予想 ウマい馬券」ではWASJ第2戦と新潟1Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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8/19,20の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-08-20 23:13:23 | 共有クラブ

■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で栗山求が推奨したダノングレース(牝2歳)が土曜札幌5Rの新馬戦(芝1500m)を勝ち上がりました。

○ダノングレース(牝・母チェリーコレクト)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104877/
セレクトセール当歳で落札価格7600万円。母チェリーコレクトは伊オークス(G2・芝2200m)など10戦8勝。母の父Oratorioは「デインヒル×Vaguely Noble×Alydar」という血統構成でいかにも父と相性が良さそう。2代母Holy MoonはNijinsky3×3、母は Northern Dancer4×5・5。Danzig+Alydar+Northern Dancer のクロスという父の成功パターンに当てはまっている。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したホウロクダマ(牡3歳)が日曜小倉4Rの未勝利戦(ダ1000m)を勝ち上がりました。

★ノルマンディーオーナーズクラブ
父ショウナンカンプ
母タマヒカル(パラダイスクリーク)
牡 募集価格:1040万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014104280/
母タマヒカルはフラワーC(G3)5着馬で、2代母トーワナゴンは鳴尾記念(G2・芝2500m)3着馬。この牝系は代々いいものを伝えています。本馬はサクラハゴロモ=アンバーシャダイ3×3という大胆な全きょうだいクロスを持っていますが、ショウナンカンプ産駒のこのクロスは、過去3頭出走し、ペイシャモンシェリが準OPまで出世しているので悪くありません。なおかつ、トーワナゴンが持つAmbiorix≒ガルカドール4×3を継続するものなので理に適っています。本馬はまた、ヤシママンナ=ニューマンナ6×6という全きょうだいクロスを持っていますが、これは父の2代母ヤセイコーソが持つヤシママンナ≒アスエ3×5を継続するものです。ヤセイコーソを強化するパターンは、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)4着馬ショウナンカッサイ(ヤセイコーソ≒メジロフィーシャー3×3)ですでに結果を出しているので評価できます。小回りコースや内回りコースの芝1200~1800mを舞台に堅実に稼ぐタイプとなりそうです。牡馬で1040万円ならお買い得でしょう。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で栗山求が推奨したサトノヴィクトリー(牡3歳)が日曜札幌2Rの未勝利(ダ2400m)を勝ち上がりました。

◎サトノヴィクトリー(牡・母ジョコンダ2)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105974/
セレクトセール1歳で落札価格2億3500万円。半兄にサトノクラウン(京都記念、弥生賞、東京スポーツ杯2歳S)、半姉に Lightening Pearl(英G1チェヴァリーパークS)がいる。母は現役時代にキラヴーランS(愛G3・芝1400m)3着という成績があり、最近の欧州馬にしては珍しく Sadler's Wellsもデインヒルも持たず、Mr.Prospector3×4、Sir Ivor4×4という素軽い配合構成となっている。サトノクラウンが日本の馬場に適応した鍵だろう。母の近い世代に Mr.Prospector クロスを持つ配合はディープインパクトの成功パターンとはいえないが、ショウナンアデラと同じくAlzao≒Touch of Greatness3×3という相似な血のクロスを持ち、母の優れた繁殖実績も加味すると軽い評価はできない。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■土曜小倉11RTVQ杯 タガノヴェローナ(POG・望田)
■土曜新潟11R日本海S グランアルマダ(POG・望田)
■土曜小倉12R500万下 ベルディーヴァ(一口&POG・望田)
■水曜佐賀8Rサマーチャンピオン3着 ウインムート(一口&POG・望田)

明日は朝6時発で静内へ…サマーセールは月火木金と顔出す予定です(おやすみなさい)

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日曜のボツ予想~マイネルラヴ×ブレイヴェストローマンの夏

2017-08-20 10:30:40 | 血統予想

札幌1Rを逃げ切ったラスエモーショネスは新馬戦で◎にして馬券を外したときに「馬群を割ろうとしないのでマイルドAureole魂疑惑がある」と書いておいたんですが(3代母の父Vaguely Noble)、今日はルメールが逃げたらモレイラの馬が来れば来るほど頑張る(・∀・)

当ブログで「Never Bendと夏馬(4)~マイネルラヴ×Never Bendのニックス」を書いたのが2010年夏ですか、それから7年間「夏の洋芝1200はマイネルラヴ×Never Bendで小銭を稼ぎましょう」と毎年書きつづけてきて、今年も○キングハート(母がマイネルラヴ×ブレイヴェストローマン)を函館スプリントで◎にしましたが、◎ラヴァーズポイントもマイネルラヴ産駒で母母父がブレイヴェストローマン





16年セントウルS9人気3着、16年CBC賞7人気2着、15年HTB賞12人気1着、14年タイランドC7人気2着、12年小倉2歳S7人気3着、夏の芝短距離戦で穴をあけつづけており、今年も一回激走があるとしたら内枠から楽に先行できそうなここではないかと
ちなみにマイネルラヴ×ブレイヴェストローマンといえば、小倉2歳S勝ち馬でドリームバレンチノやウインムートを産んだ名繁殖コスモヴァレンチがいますね



西部スポニチは◎ピッツバーグ、モーリスの半弟で父がダノンシャンティ、母父カーネギー(Bold Reason≒Never Bend3×3)譲りのNever Bend肩で、この2連勝は気温上昇によるものとみたいし、東京より小回りのほうがパフォーマンス上がると思うので昇級でも



「No.1予想」では札幌記念を、「厳選予想 ウマい馬券」では札幌記念とクローバー賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
札幌Cコースは思いのほかタフで、土曜はSir Ivorのニアリークロスを持つディープ産駒(イルーシヴグレイス、エスコフィオン、ゲイルバローズ、ナリタトップスター)が壊滅状態、唯一好走したダノングレースは母がデインヒルにNiniskiでコテコテの欧州パワー型です



あれはモレイラが悪いのではなく、Sir Ivor≒Secrettameのニアリークロスを持つ細身で柔らかなディープ産駒には不向きな馬場なのだというべきで、ワークフォースやルーラーシップの仔はちゃんと持ってきてましたよ

この時期は札幌競馬とサマーセールの来客がつづき、今日もこれから支度して競馬場行って(リシュブールとルーカスのパドックには到着したい)、夜は会食、明日は朝イチで静内へ…札幌記念の回顧とかやる時間は取れないと思います…

Never Bendと夏馬(4)~マイネルラヴ×Never Bendのニックス
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fb4199fbc785b3fa23add0e71a08aeaa

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土曜のボツ予想~ゴッホのNever Bend肩、カーネギーのNever Bend肩

2017-08-19 09:27:47 | 血統予想

出雲崎は◎クレッシェンドラヴ
母がSadler's Wells×Krisなので「HyperionとSwynfordとPretty Polly」をいじったステゴ牡駒、Sunbitternの牝系も底力十分で、これはまだ化ける可能性あり
わりと頑強な体質で母はBold Reason≒Never Bend3×5ですから、3歳夏に更に上昇が見込めそうな背景もあり、そういう伸びゆく強みを買いたいです



富良野は◎クィーンズベストがモレイラで1人気、ヴィルシーナをパワー体質にしたような馬で洋芝小回り1800ズンドバすぎて逆らえないです…(ちなみにワークフォース産駒は全芝[41-37-38-571]連対率11%、札幌+函館芝は[10-5-9-69]連対率16%)





○マイネルサグラは一昨年のコスモス賞2着で、Never Bend5×5を持つマツリダゴッホ産駒で、ご立派なNever Bend肩をお持ちなので夏場と小回り1800mにしか実績がなく、ここは人気も全然ないのでぜひ引っかけたい
ちなみにNever Bendクロスを持つマツリダゴッホ産駒は、全芝[30-35-40-385]で連対率13%複回値79、6~9月は[19-16-19-168]で連対率16%複回値88でした

札幌芝はCコース替りでイン有利に拍車がかかるとみて、石狩は◎サフランハートのイン好位差し
母父カーネギーはBold Reason≒Never Bend3×3、このNever Bend肩を受け継いだ夏馬といえばメイショウナルトを思い出しますが、カーネギーを母父に持つ馬は全芝[72-72-71-708]で連対率16%複回値94、6~9月は[36-43-26-272]で連対率21%複回値106
サフランハートは夏の洋芝[0-2-2-1]で着外もクビ・クビ・クビの4着、サフランハートの半妹サフランブーケ(父スターリングローズ)は先週札幌芝1200mで新馬勝ちしてます



今日の新馬は新潟のブリスフルデイズ(POGキングカメハメハ編)、泣く子も黙る、笑う子はもっと笑うキンカメ×トニービン×ダイナカールですが、アドマイヤハッピー自身がエアグルーヴと3/4同血でオープン馬を3頭産んでる名繁殖ですから



他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では札幌日刊スポーツ杯を、「厳選予想 ウマい馬券」では札幌日刊スポーツ杯と新潟1Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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ディープ×フレンチの黄金配合におけるセックスバイアス

2017-08-17 11:12:21 | 配合論

8月の「ウマい馬券」は地方競馬強化月間ということで、私も本日の門別11RブリーダーズゴールドCの予想を入稿済です

フレンチデピュティ~クロフネはNorthern Dancer系でも屈指のパワーを誇るラインだけに、Northern Dancer系の筋肉を欲するディープインパクトと抜群に相性がよく、ショウナンパンドラ、マカヒキ=ウリウリ、ステファノス、カミノタサハラ、シャイニングレイ、アンジュデジールなどがこの組み合わせで生み出されてきました



TARGETの算出によると、ディープインパクト×フレンチデピュティの牡牝別の勝ち馬率と平均賞金は以下のとおり
牡…勝ち馬率78%(14/18)、平均賞金6197万円
牝…勝ち馬率77%(13/17)、平均賞金7075万円

ディープインパクト×クロフネは以下のとおり
牡…勝ち馬率83%(10/12)、平均賞金5245万円
牝…勝ち馬率75%(6/8)、平均賞金1820万円

このようにフレンチデピュティ~クロフネ系との配合は80%ぐらいの勝ち馬率を誇りますが、平均賞金でみると「ディープ×クロフネの牝」だけが極端に少ない

「ディープインパクトとRoberto系牝馬の配合は、ホクラニミサ=ディーマジェスティ全姉弟やイザベル=アドミラブル全姉弟を見てのとおり、牡のほうが大物が出るし勝ち馬率も高い」ということはよく書いています

そしてクロフネの3代母コレラの父がRobertoであることを踏まえると、ディープ×クロフネの牝だけが長打力に欠ける理由も見えてきますよね

札幌記念ではモレイラ騎乗で人気必至のマウントロブソンですが、母はクロフネの半妹なので当然母系にRobertoの血が入ります



この母ミスパスカリには毎年のようにディープインパクトが付けられてますが牡ばかり産んでおり、このあたりにも金子さんの引きの強さを感じますが(^ ^;)、ディープ×クロフネの牝で最も走ったのが金子さん所有のオーキッドレイ(母シェルズレイ、3勝)

となると、ホクラニミサ=ディーマジェスティやイザベル=アドミラブルの法則に倣えば、オーキッドレイの全弟シャイニングレイが重賞二つぐらいぶっこ抜いても不思議はなかったわけですな

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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2017-08-16 16:50:25 | 血統予想

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

◆Never Bendな夏

<先週までのマツリダゴッホ産駒のJRA全成績は[109-108-132-1567]で勝率5.7%、連対率11.3%、単回値75、複回値75。これを6~9月に限定すると[47-42-55-511]で勝率7.2%、連対率13.6%、単回値98、複回値85。ゴッホ自身も6~9月[5-1-0-2]と夏場はよく走ったが、Never Bendの血を引く馬はわりとパワー体質で前駆がゴトゴトしているようなタイプが多く、それがほぐれてくる夏場に調子を上げる傾向がある。
ゴッホの母母フローラルマジックの母父がNever Bendなのだが、ビップライブリーもフローラルマジックの孫だからイトコの関係で、やはりNever Bendの影響を感じさせる前捌きで走る。スタートが良くなって1400mで好位で折り合うようになってからは安定感抜群だが、6~9月は[1-0-0-1]で着外は直線挟まる大きな不利があってのもの、暑くなって更に上昇する血統だからここは中心視でいい>
(豊明S◎ビップライブリーの予想コメント)

まあ私がこういうふうに理路整然とノーガキをたれるとだいたい3着ぐらいなんですが(^ ^;)、先週はそのビップライブリーが新潟日報で2着、他にもローリングタワーが知床で激走し、ツーエムマイスターはSTVを快勝と、フローラルマジック牝系が大活躍



ローリングタワーは(Ribotの継続クロスもあるので)Ribot肩なのかNever Bend肩なのか不明ですがとにかく立ち肩の掻き込み走法で、8-8-10-1とみんなが動いた直後に一気に捲った皇成も冴えてましたが、札幌でああいう捲りを決められるのはまさにマツリダゴッホ的といえるし、夏場も小回りも洋芝も合っていたということでしょう
ツーエムマイスターもこれで6~9月は[2-3-1-1-3]、6~9月にハナ切れば[2-2-1-0]です

というわけで、さっきのサマーCもNever Bend肩の夏馬2頭でいってみたんですが、理路整然といくとやっぱり2着3着でした(^ ^;)

佐賀8R サマーチャンピオン
◎10.ウインムート
○3.タムロミラクル
▲1.グレイスフルリープ
△9.ラインシュナイダー
ウインムートはドリームバレンチノの全弟だから芝ダは兼用で、初ダートの前走の勝ち時計はオープン級。母コスモヴァレンチは6頭の産駒がJRAで20勝をあげている優秀な繁殖だが、全[20-15-18-94]連対率23.8%で、6~9月は[11-20-14-27]同33.9%。マイネルラヴ×ブレイヴェストローマンの夏馬血統で、ドリームバレンチノがロードカナロアを封じた函館スプリントSをはじめ、ウインアキレアもマイネヴァリアンテも最後の勝ち鞍は夏場にあげている。本馬も6~9月は[4-1-0-2]だ。タムロミラクルも母母父ブレイヴェストローマンで、Never Bendの影響が強い立ち肩なので6~9月は[2-1-3-0]と凡走がない。




◆ウオッカのストライド

タニノフランケルと父Sea the Starsの兄姉たちとの違いは、父がFrankelに替ったことでHopespringseternal≒Rivermanのニアリークロス5×4、Mr.Prospector≒Marshua's Dancerのニアリークロス5×5、SpecialとBlushing GroomとテスコボーイとMarshuaを通じるナスペリオンのクロス、Gold DiggerとRivermanを通じるナスフリートのクロスと、ウオッカのストライドで走る要素を全て押さえた配合になっていることで、ちょっと大きく緩慢になったけれど体つきや走り方はこれまでの産駒の中で最もウオッカに似てますね




◆ノヴェリストのピッチ

ノヴェリストの半弟マツカゼはフラットレーには完敗でしたがしぶとく2着、パドックではそれらしいゴトゴトした前捌きで、月曜に社台スタリオンで三輪さんにお会いしたときも「パドック見ました? やっぱりノヴェリスト歩きしてましたね(・∀・)」
となると、ノヴェリストのあの独特の脚捌きや歩様はやはりNight Shift譲りというべきなのだろうと、そして稍重の洋芝1800を先行してシッカリ踏ん張れるのがノヴェリストらしさというべきなのだろうと、そんなふうには思いますね

コメント (2)
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