栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

小倉記念ときさらぎ賞とナスキロ

2009-07-30 00:08:01 | 血統予想

クラウンプリンセスはきさらぎ賞馬リーチザクラウンの全姉で、スペシャルウィークに「Bold RulerとPrincequillo」の組み合わせを重ね、胴と膝下が長く柔らかなストライドで走る
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004103160/
リーチは東京や京都外だと伸び伸び走っているようにみえるが、姉もピンポイントのベスト条件は直線長い1800mだろう(米子Sは外回りなのでGKさんは◎にしていた)

ダイシンプランはきさらぎ賞でヤマニンキングリーやレッツゴーキリシマと大接戦の5着があり、この実績を持ち出せば当然オープンでも狙いは立つわけだが、母がSecretariat≒Sir Gaylord3×4なので、父より膝下が長く柔らかなストライド走法になった
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005105392/
博多SはHペースの前崩れになり5頭ぶん大外を回して捲り差した(=あまり小回りコースの俊敏さ器用さが要求されるレースではなかった)が、本質的には小倉2000mより京都1800mがベターな馬には違いない

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Romanが走ってました

2009-07-29 22:00:32 | POG

GCの新馬の追い切りで映っていたベビーネイルは、フォーティナイナー×ブライアンズタイム×ノーザンテーストですから、ヴァンクルタテヤマと同じでRoman的パワーを強力に増幅した配合で、体型走法をみてもいかにも短距離パワー突進型ですね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101726/

8/2札幌のダ1700mに出てくるようで、まあ能力とスピードの違いで圧勝してしまう可能性も十分でしょうが、やっぱりベストは1200mじゃないかと思いますよ

「プロキオンとRomanパワー」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2b7b667acda97f514f73d65d88537911
「Romanパワーで突進するタテヤマ兄妹」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/eb78a9332e13e95b52dfeeaecf0e6570
「Tom Rolfeで突進せよ」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/671c758b6b2b11622293e3414cdac85b

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ウォーエンブレムと「Nasrullah+Tom Fool」

2009-07-29 16:29:42 | 配合論

先週は天草特別のマイエンブレム、日曜新潟最終のダノンプログラマーと、ウォーエンブレム産駒が「へえ~やっぱり強いなあ~こりゃ先々も楽しみだなあ~」という勝ち方をしたわけですが、この2頭には配合的な共通点もあって

マイエンブレムの母ベリーリズミックはダンシングブレーヴ×Blushing GroomでDrone≒Red God3×3
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102386/
ダノンプログラマーの母クリックヒアはサンデーサイレンス×アンティックヴァリュー牝系でHalo≒Moonscape2×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102741/

と、どちらも母が「Nasrullah+Tom Fool」的な組成のニアリークロスを持っているのです

ウォーエンブレムはミスプロに「War AdmiralとLa Troienne」のパワーや「HyperionとSon-in-Law」のスタミナを重ねた配合で、父系のスピードを10F持続する能力に秀でていたわけですが、産駒の代ではぼちぼち軽いスピードを増幅したいところで、その場合はミスプロの米血やBrigadier GerardのFair Trialあたりを狙う手もありますが、手先の軽さや俊敏さを引き出したいならば、名繁殖Numbered Accountが持つ「NasrullahとTom Foolの組み合わせ」を狙うするのが最も有効だということでしょう

ちなみにブラックエンブレムはOur Emblem≒ヘクタープロテクター2×2という凄いニアリークロスですが、母ヴァンドノワールはプレイメイト≒Sir Ivor3×3でもあります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102480/

ダノンプログラマーは祖母ニュースヴァリュー(札幌スプリントS2着)のスピードが強いように見えますが、ニュースヴァリューより頑健で力強いのがいいですねえ~

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マーベラスサンデー産駒考

2009-07-29 14:24:42 | 配合論

マーベラスサンデーの配合の特徴としてあげられるのが、母がヴァイスリーガル×Lough Aloudと傍系のNorthern Dancer×Tom Foolの配合で北米異系血脈が強いことと、Nasrullahの血を全く引かないことだ

だから産駒の代ではNasrullah的な斬れやスピードを取り込むのが方向性としては無難なのだが、代表産駒2頭の母をみると
シルクフェイマスの母セイントセーラ:Hail to Reason4×3、Princequillo4×4
ネヴァブションの母パールネックレース:Nasrullah≒Royal Charger3×5
どちらもNasrullah≒Royal Charger系のクロスを持っており、しかもそれはCaerleonやMill Reefといったナスキロ血脈を通じている
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999104268/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003107368/
またシルクフェイマスの3代母の父Vaguely Nobleはネヴァブションの祖母の父でもあるが、このAureoleのラインはモミジダンサーが持つAlycidonと(Hyperion×Donatelloで)脈絡してスタミナを伝えていることは言うまでもない

先のラジオNIKKEIで2着したサニーサンデーは母の父がトニービンで、祖母の父がNorthern Dancer×Alycidonのスイフトスワロー、そして3代母の父がファバージだから、これもやってることは上記2頭と同じだ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006100605/

小倉記念に出走予定のスマートギアも、母スケアヘッドラインはMill Reefを通じるNasrullah4×5で、母系の奥にはAlycidonが入るから、やはり配合的なアウトラインは上記3頭と近いものがある
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005105204/
Mill Reef的な柔斬れはたしかにユタカ好みだが、外差しで届く馬場なのかどうかが一つ問題ですな~
(それよりも今のところ除外対象らしいですが…)

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ネオユニヴァース産駒(7)

2009-07-28 05:06:03 | 血統予想

ここらで夏競馬のネオユニ産駒の追跡調査を…ということで、7月に馬券に絡んだ例をリストアップしてみます

7/4札幌2Rダ1000m良 カネスヴィバーチェ1着
7/4札幌8R芝2000m良 グラヴィテーション2着
7/5福島3Rダ1700m重 マエストラーレ2着
7/5福島7R芝2000m良 クリールエイト3着
7/5阪神1Rダ1800m良 トウカイファミリー2着
7/5阪神5Rダ1800m良 ツルマルネオ1着
7/18新潟3Rダ1800m不 ネオコルテックス3着
7/18札幌9R芝1800m良 レッドシャガーラ2着
7/19小倉4R芝1200m良 オーロラナイト1着
7/19小倉5Rダ1700m良 トウカイファミリー1着
7/19札幌3Rダ1000m不 プロウスト1着
7/25札幌11R芝2000m良 グラヴィテーション2着
7/26札幌10Rダ1700m稍 ナムラカイシュウ2着

ネオユニ産駒はパワーと粘りはあるが脚をタメてもそれほどズバッと斬れるほうではないと予想されるので、東京芝良では疑ってかかりたい…というのが今春のテーマでしたが、その延長線上でいうと、札幌や福島や小倉や新潟内回りと比較すると、新潟外回りではワンランク評価を落とすべきだろうなあと思っとるわけです

夏の新潟開催で外回りに出てきたネオユニ産駒は、7/18新潟6R(芝外1800m稍)のパラダイスモデルだけですが、結果は3人気で11着でした

日曜新潟の燕特別に登録があるネオレボルーションは出てくれば1,2人気でしょうが、少なくとも前走福島2000mと同じぐらい新潟外2000m良で強い馬ではないだろう…とは思いますよ~

ネオユニヴァース産駒(6)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2882d82c18f946a0e189857b166fe562
ネオユニヴァース産駒(5)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/aab43369bdf4e76bed36420a23611c23
ネオユニヴァース産駒(4)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fa6ed0cd033238fedcae36bcea46b298
ネオユニヴァース産駒(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cfa5f7f5da2e7c9d82ba4c09858720bc
ネオユニヴァース産駒(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b50c8a855a51c6e4425843f81f523414
ネオユニヴァース産駒
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/59ffc3a359770697107df27d6a4368fd

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母父Danzigのワンツー

2009-07-28 04:09:02 | 血統予想

名馬エルコンドルパサーは
Nureyev≒Sadler's Wells3×2
Special=Lisadell4×3・4
という凄いクロスを持つことでも知られます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1995108742/
SpecialはHyperionとNasrullahとFair Trialで構成された万能型のスピード血脈ですが、なかでもLady Juror4×4(Riot≒Fair Trial3×3)のForliの遺伝力が強く、種牡馬としてはFair Trial的な前向きな性格と力強いピッチ走法を主として伝えました

ここにやはりFair Trial的な前向きパワー小脚を伝えるDanzigをもってくると、両者のFair Trial的な面がより強調されるのは必然。実際母系にDanzigを持つエルコン産駒は、カルナバリート、ワキノエクセル、パッシングマークと、小回りコースを器用に立ち回ったり、ダートや道悪を得意とするタイプが出ています

サクラオリオンもこれまで6勝をあげていますが、オープンと準オープンの勝ち鞍は洋芝か道悪の小回り2000m。同じ2000mでも直線が長い新潟大賞典や高速決着となった金鯱賞では見せ場がなかったように、小回りで時計や上がりがかかってこそ大きく狙える馬です
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2002104686/

マヤノライジンはRoberto系×Danzig系ですからグラスワンダー的なイメージで、しかもBlushing Groom経由でTudor Minstrelも入るのでFair Trial的なパワーと粘りが伝わっており、これも小回りを捲る脚質だと書いてきました。ダービー卿CTでは穴だと当ブログでも書いたのですが、ベストは1800mなのでここは軽く見てしまいましたね。スロー想定なら印は回してもよかったかな…
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001102414/
「ニシノホウギョクとマヤノライジン、グラスワンダー的なのは?」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4f3344a1d4170f06bfa8da6da01c614e

というわけで母父Danzigのワンツーとなった函館記念ですが、Danzig的前向きパワー小脚は小回り>大回り、急坂>平坦、重ダ>良という呼吸が基本。アジュディケーティングがなぜ地方競馬のリーディングに君臨しているかというと、深い砂向きのパワーと小回り向きの小脚を高い確率で伝えているからです
そうした「母父Danzig」の特質をかいま見れるデータとして、京都、阪神、新潟における、芝の内回りと外回りの成績を出しておきます

京都芝内:勝率8.4%、連対率16.8%
京都芝外:勝率5.4%、連対率8.8%
阪神芝内:勝率9.3%、連対率17.3%
阪神芝外:勝率3.0%、連対率6.1%
新潟芝内:勝率8.4%、連対率15.8%
新潟芝外:勝率7.4%、連対率13.6%

阪神内が最も成績が良いところがまさにDanzig的で、たとえば芝1400mベストの母父Danzigがいたとすると、阪神芝内1400mでは◎、新潟芝内1400mでは○、京都芝外1400mでは△、道悪になったら10%評価上げ…というような呼吸かなあと
この呼吸は母父Danzigに限らず、「Danzig的なパワー小脚を受け継いだ馬」全てに使えることは言うまでもないです

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2009-07-25 08:39:30 | 血統予想
土曜は小倉が大雨で芝ダとも不良、新潟も札幌も降るような降らないようなで、何とも手を出しにくいわけですが、オペラハウス×ヘクターのジョーゲルダなんて、不良馬場なら穴人気するのかな?
ま~いろんな意味で、日曜に余力を残しておきたい気分です

前回の夜景を夕方見るとこんな感じ…
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締めはクッパもどきで

2009-07-24 12:57:47 | その他
例の同級生が店の用事とマイネルシュトルムの応援を兼ねて札幌にやって来たので、昨夜は事務所で家飲み
事務所はあの界隈で有名なタワービルにあって、ベランダに出ると札幌の夜景が一望できます
こんな最高のロケーションのなか、オッサン二人でパンツ一丁でキムチ鍋食ってました~(^ ^;)

明日はシュトルムの会員さんがもう一人合流して、三人で競馬場に応援に行きますがメンバーはけっこう揃ったかな…
さて予想しよう
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今さらながらSea the Starsについて

2009-07-22 23:23:46 | 配合論

「英ダービー、シーザスターズが20年ぶり2冠達成」
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=37055&category=C

Sea the Starsは膝下が長くて肉質が柔らかいので、当然のことながらストライドが伸びますね
http://www.pedigreequery.com/sea+the+stars
あのDanzig系のイメージとは対角に位置する重厚なストライドはまさにナスキロ的で、Green Desertの母Foreign CourierとMiswakiの母Hopespringseternalを組み合わせると

Nasrullah≒Royal Charger4・5×5
Princequillo5×3
Athenia≒Menow4×4
War Admiral4×4
Bimelech≒Businesslike6×4

と、お見事なナスキロラトロの組み合わせクロスになっております

まあUrban Seaは米血×独血の全くの系統間交配で、産駒の代ではほっといてもAllegrettaの独血(Aralia≒Almya3×2)が「1/4異系」になるので、何を付けても配合が決まりやすいというのが強みですね

Urban Seaの息子Galileo(昨年の欧リーディングサイアー)やEncosta de Lago(昨年の豪リーディングサイアー)の血統表を見ると、Northern Dancer×Mr.Prospectorという流行父系の組み合わせのなかに、AllegrettaやStar Wayというものすごい異系血脈の塊を、「1/4異系」として使いこなしているのが痺れますな~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a00232b/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0112ca/

NearcoやNasrullah然り、サンデーやブライアンズタイム然りで、こうしてみると笠師匠の言う「1/4異系」とは、名馬というより名種を作るカギといえるのではないか…と考えさせられます

血統に詳しくなりたいのなら、名馬よりもまず、名種牡馬や名繁殖牝馬と呼ばれる馬たちの血統表を見ることをオススメしますよ

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枠順>黄金配合

2009-07-20 11:49:19 | 血統予想

アイビスSDは「Never BendをはじめとするLa Troienne血脈を引き、わりと硬肉で夏場に実績がある馬…という切り口で攻めてみるのも面白いかもしれない」ということで
◎クールシャローン:ナスキロラトロをクロスする「キングヘイロー黄金配合」
○アポロドルチェ:Seattle Slew≒Weekend Surprise4×3
▲カノヤザクラと印を振ったわけですが、終わってみれば何よりも重視すべきは枠順だったということですなあ…
「Never Bendと夏馬」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/efefeec124d378590ae5832fa967bf9f

日曜は京都から来た友人とウインズで馬券を買ってたのですが、奴は札幌5Rでエリモアラルマとドレッシーの2頭マルチを200円で流していたのです
審議が長いので嫌~なムードが漂っていたのですが、津村が降着になった瞬間、うすら180万が紙くずになりました…
もう競馬歴も20年以上、これまで降着の悲喜こもごもはいろいろ見てきましたが、金額的にはこれを超える「悲」に立ち会うことはないでしょうなあ…
メインも外れ、昨夜は全英オープンを肴に家飲みになったのは言うまでもないです…
あ~降着馬券を写メっとけばよかったかな

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