栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

4/13,14の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報&『裏・配合パズル2024』

2024-04-17 13:18:17 | 共有クラブ

主要な父と、相性のいい血(ニックス)を考察した血統同人誌『配合パズルでアタリはわかる』シリーズ。その姉妹版にあたる最新作『裏・配合パズルでアタリはわかる 2024』が発売になっています

昨年よりもさらにボリュームアップし、全203ページの労作です。客観的な数値により良し悪しを判断されているので、曖昧さやごまかしがありません

そして何より、ニックスに該当する2歳馬、1歳馬をすべて掲載しているのが嬉しいですね。自分で調べる手間が省けます。もちろん「母馬INDEX」付きです。2歳馬はPOG、1歳馬は一口馬主の馬選びでお役立てるはずです
http://miesque.com/c00099.html



■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で栗山求が推奨したハリウッドブルース(牡3歳)が土曜阪神2Rの未勝利戦(ダ1200m)を勝ち上がりました。

★京都サラブレッドクラブ
父カリフォルニアクローム
母ハニーパイ(サウスヴィグラス)
牡 募集価格:1000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104514/
母ハニーパイはエーデルワイス賞(Jpn3・ダ1200m)の勝ち馬。初仔のサトノユニゾン(父シニスターミニスター)はJRAで3勝クラスまで出世しました。グランド牧場の生産馬ですが、現在は前谷武志さんの牧場に繋養されています。父カリフォルニアクロームは米年度代表馬に輝いた大物ですが、産駒成績はもうひとつです。アメリカで走った産駒のなかで現時点で最もハイレベルな実績を残している馬はCilla。プライオレスS(米G2・ダ6ハロン)を制し、フリゼットS(米G1・ダ8ハロン)で3着となりました。同馬は、父カリフォルニアクロームの母Love the Chaseが持つ「Dance Number≒Polish Numbers2×2」を継続する形で、Not for Love≒Mutakddim3×3という相似な血のクロスを持ちます。本馬の配合はこれと似たような構造で、Dance Number≒Polish Numbers≒アサティス4・4×3。これぐらい大胆な配合のほうが、カリフォルニアクローム産駒は動いてくれるのではないかと思います。5月生まれなので、現在408kgの馬体はまだまだ成長するはずです。ダート中距離タイプ。(栗山)

■土曜阪神9R明石特別 ショウナンアデイブ(ディープ・望田&栗山)
■日曜阪神6R1勝クラス ログラール(一口・栗山)



ハリウッドブルースの勝利により、アイスリンディ、カリフォルニアと合わせて、カリフォルニアクローム×サウスヴィグラスはJRA出走全て勝ち上がり

ずっと言いつづけてることですが、サウスヴィグラスやサクラバクシンオーのような短距離の肌こそ中距離の種を配すべきで、特にダートは先行力や機動力が重要なので「父中距離×母父短距離」の配合が成功しやすいのです

ミッキーヌチバナがG3アンタレスSに勝ってダノンレジェンド産駒がJRA重賞初制覇、その配合のポイントは以下に書いておりますが、アウトサイダー父系のアウトブリードなので、クロスがうるさい繁殖との配合に向いています
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b7c67b82bb73dac759aa5be6795a47d4



前走3勝Cで2着しオープン入り目前のダノンセシボンも、母ダノンボンジュールはMr.Prospector4×3、Glorious Song5×3、Northern Dancer5×4・5ですね

昨年からスタートしたネクストスターにおいてはトラジロウが門別を、ダヴァンティが金沢を制し、オスカーブレインが門別で3着、トゥールリーが佐賀で3着、仕上がり早く2歳戦に強いのもダノンレジェンドのセールスポイント

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4/4~7の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-04-11 15:58:20 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨したレッドセニョール(牡3歳)が日曜中山4Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★東京サラブレッドクラブ
父リアルインパクト
母ポルケテスエーニョ(Medaglia d'Oro)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105779/
牡 募集価格:1800万円
ミスエルテの甥で、母母ミスエーニョはデルマーデビュータントS(米G1・AW7F)勝ち。その母父ヘネシーは日本で成功しているStorm Cat系で、母系にStorm Catをもつリアルインパクト産駒はラウダシオン、イプシランテ、ギブミーラブなどJRA出走11頭中7頭が勝ち馬と高確率で走っています。母系にStorm CatとA.P.Indyが入ってSir Ivorをクロスして、全体に"柔"な方向に振っているのがリアルインパクト産駒として◎。5月生のリアパク牡駒ですから、これから幅が出てマイラーらしい肉付きになってくるでしょう。(望田)

■木曜園田11R兵庫女王盃3着 サーマルソアリング(一口&POG・望田)
■土曜阪神11R阪神牝馬S2着 ウンブライル(POG・栗山)
■土曜中山11RニュージーランドT2着 ボンドガール(POG・栗山)
■日曜福島12R1勝クラス ラスハンメル(一口&POG・栗山)

下記は3歳世代のJRAリーディングトップ10ですが、こうしてみるとリアルスティールのセコンドクロップ頑張ってて、まあ新種牡馬予想のときに「ダートいけるし自己主張も強そうでアベレージは出るはず」と書いていたので驚きはないですが、勝ち馬率43.4%は何気にすごい

3歳世代リーディング(勝ち馬率)
キズナ 98602.9万円(37.9%)
エピファネイア 90504.1万円(30.4%)
スワーヴリチャード 60191.4万円(31.9%)
モーリス 54088.0万円(32.1%)
ロードカナロア 50933.9万円(36.8%)
ドレフォン 48631.0万円(31.7%)
ダイワメジャー 47086.9万円(22.4%)
リアルスティール 44958.4万円(43.4%)
ニューイヤーズデイ 36928.1万円(40.0%)
ブリックスアンドモルタル 35146.2万円(20.2%)

「母系にA.P.Indyが入るリアルスティール産駒が走ってますよね」という話を土曜にしてたんですが、リアルスティールってのはディープインパクト×Storm Catの黄金配合で、この配合はSir Ivor≒Terlinguaのニアリークロス由来のしなやかストライドが最大の特長





ただリアルスティールはMiesqueの直系でもあり、ラヴズオンリーの仔はみんな独特の立ち肩で(私はRibot肩と呼んでますが)、リアルスティール産駒も前捌きが硬いように見えるタイプが多いですよね

Miesque様が走ってる映像があれば一目瞭然ですがもうバリバリのRibot肩で、マイルの女王といってもすごい快速牝馬というよりは力強く掻き込んでねじ伏せるように差し切ります

だから産駒はこのRibot肩をもう少し柔らかくほぐして鈍角にするような配合が成功しているといえ、その場合Sir Ivor≒Terlinguaのニアリークロスに同じような「ナスキロ+トムフール」的組み合わせの有力スピード血脈を合わせる、というのが有効だと

フォーエバーヤング(UAEダービー他)…母にWeekend Surprise
レーベンスティール(セントライト記念)
オールパルフェ(デイリー杯)…Alzao≒リリズム4×6
ドナベティ(②ファンタジーS)…母にWeekend Surprise
チカッパ(昇竜S)…Storm Cat3×5

重賞連対orオープン勝ちの産駒は、レーベンスティール以外はいずれも、Sir Ivor≒Terlingua的な(「ナスキロ+Tom Fool」的な)クロスやニアリークロスを重ねており、まあレーベンスティールは母父トウカイテイオーがまだ別次元の柔らかさを伝えるのでね

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3/30,31の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報&望田がノルマンディー3次から1頭ピック

2024-04-04 11:18:15 | 共有クラブ

先ほどノルマンディーオーナーズクラブ(3次募集)から、望田が1頭ピックしましたのでよろしくお願いします(キャロット追加募集のピックはなしです。栗山のピックもなしです)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『望田潤のPOG好配合馬リスト(2021)』で望田潤がしたパラレルヴィジョン(牡5歳)が土曜中山11Rのダービー卿CT(G3・芝1600m)を勝ちました。

★キャロットクラブ
父キズナ
母アールブリュット(マクフィ)
牡 募集価格:5000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105065/
母アールブリュットは英2000ギニー馬マクフィの娘で、現役時は芝1500~1800で活躍しました。マクフィは肌に回って優秀な血とみているので、アールブリュットも初仔から注目しておきたいです。キズナとの配合も及第点がつけられるもので、母父のマイラーっぽさも強い体型ですから、先日の札幌2歳Sで奮闘したバスラットレオンと似たイメージを持っています。(望田)
【9月8日追記】
母アールブリュットは現役時代に3勝クラスまで出世したマイラー。母の父マクフィは「Dubawi×Green Desert×Irish River」という名血だけに、個人的にブルードメイアサイアーとして成功するのではないかと考えています。母はGreen DesertとSadler's Wellsを併せ持つ欧州血統。この組み合わせを持つキズナ産駒といえば、7月の札幌新馬戦(芝1800m)を2馬身半差で逃げ切り、続く札幌2歳S(G3)で3着となったバスラットレオンがいます。また、母方にRobertoを持つパターンもキズナ産駒の平均を上回る成績を残しています。ヨーロッパ血統に由来する粘りを武器とし、大レース向きの底力も感じさせます。芝向きの中距離タイプでしょう。(栗山)

パラレルヴィジョン(牡・父キズナ・母アールブリュット)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105065/
メートルダールの甥で、母アールブリュットはJRA4勝(芝1200~1800)。母母イグジビットワンはパオロメザノッテ賞(伊G3・芝2000m)などに勝った。マクフィは肌に回ってよさそうで、アールブリュットも初仔から注目したいし、キズナとの配合も及第点がつけられる。母父のマイラーっぽさも強い体型だから、バスラットレオンに近いイメージで。(望田)

■土曜メイダン8R ドバイシーマクラシック2着 シャフリヤール(ディープ・栗山)
■土曜メイダン8R ドバイシーマクラシック3着 リバティアイランド(POG・栗山)
■日曜阪神5R1勝クラス テラメリタ(POG・栗山)



パラレルヴィジョンは前走ニューイヤーSを快勝したときに「なんやお前…中距離馬と思ってたらいつの間にバスラットレオンになってたんや!」と思わず突っ込んだんですが、よく考えたらピックしたときにはバスラットレオンになると書いてたんですね(^ ^;)

パラレルとバスラットは母系にGreen DesertとSadler's Wellsが入る点が共通しますが、このパターンは以下のようにJRA出走4頭全て活躍、牡もめちゃんこ走るキズナの黄金配合のひとつ



キズナといえばStorm Cat≒ロイヤルアカデミーのニアリークロスをもつキズナ産駒が最近よく走ってますが(下表参照)、サンライズジパングもリビアングラス=インザモーメントもStorm Cat的なスピードで走るマイラーではなくて、長いところでしぶといタイプに出ているのは面白いですね





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3/23,24の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-03-27 19:52:51 | 共有クラブ

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨したパシフィックハイ(牝3歳)が日曜阪神5Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

パシフィックハイ(牝・父キタサンブラック・母デロングスター)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105141/
母デロングスターはダ短距離で3勝をあげたが、ヴィクトワールピサの肌だし繁殖としては更に楽しめそう。本馬はサンデーサイレンス~Haloのクロスを重ねつつ、ウインドインハーヘアとオトメゴコロとMuch Too Riskyの底力の血が脈絡し合い、母母アイアムルビーからは北米スピードを補って(1/4マイラー)、キタサンブラック産駒としてはかなり高得点な配合になった。(望田)

■土曜阪神11R毎日杯2着 ノーブルロジャー(一口・望田)
■日曜中京12R鈴鹿特別 ロードフォンス(一口・望田)



毎日杯を快勝したメイショウタバルは、ゴールドシップ産駒でサンデーサイレンス3×4とNorthern Dancer6・6×5・6・6ですが、

The Minstrel≒Nijinskyの3/4同血クロス5×5
ノーザンテースト≒ノーザンアンサーのニアリークロス5×5(Northern DancerとWindfieldsとSir Gallahad=Bull DogとWrack)
ノーザンテースト≒Vice Regentのニアリークロス5×4(Northern DancerとVictoriana)

と、5本のNorthern Dancerのラインをいずれも3/4同血orニアリークロスでまとめているのが一つポイントですかね

ただ実馬やレースをみると、脚長でしなやかな身のこなしはこのクロスのイメージとは異なり、メイショウタバルってのは毎日杯もつばき賞も外回りの4角手前から下るところでのスピードの乗りがものすごくて、あそこで後続を突き放してしまうのが圧巻ですよね

「脚長でしなやかで、前駆のいい走りで、下る力がすごい」というのは明らかにSir Gaylord的で、サイレージはSir Gaylord的前輪駆動を伝える牝系なのかもしれんなあ…そういやこの牝系に京都の鬼がいたなあ…



メイショウタバルの母メイショウツバクロの半兄、つまりタバルの伯父にあたるメイショウカンパク(父グラスワンダー)は、全6勝のうち5勝が平坦(京都2小倉2福島1中京1)

6勝目の京都大賞典がベストパフォーマンスで、5勝目が準オープンの八坂Sでこれが京都外1800、どちらも京都外の下りで惰性をつけてもうすでに何頭か抜きながら差してくるんですよね

土曜の阪神芝は重馬場でしたが内から乾いていって、ラチ沿いがグリーンベルト化していた疑惑がたしかにありますが、仮にタバルが走ってたところだけ稍重だったとしても、毎日杯を1.46.0で走破しノーブルロジャーに6馬身差というだけでなかなか破格の内容にはちがいない

問題はこの内容を、中山内2000や東京2400にそのままスライドできるのかどうか、下りの加速があまりにもすごいだけにそこを思案してしまいます(ちなみに桜花賞と皐月賞は、NETKEIBAの動画番組で注目馬を取り上げて解説します)



「オーストラリアの朝日杯」総賞金500万豪ドルのゴールデンスリッパーS(豪G1・芝1200m)は豪最大の種牡馬選定レースともいえ、最大の種牡馬選定レースが2歳の芝1200戦というのがさすがDanzig王国、さすがCC修羅の国というべきですが、今年は牝馬のLady of Camelotが勝ちました

父のWritten Tycoonは豪リーディングサイアーでDark Angelと同じくNorthern Dancer傍系トライマイベストの父系で、自身は5代アウトで母Party MissがMy Babu4×4

Lady of Camelotの母Miss DebutanteはNorthern Dancer4・5×5・6ですから、Northern Dancerクロスについての緊張→緩和というオーソドックスな好形といえます

Miss Debutanteは他にも重賞勝ち馬を2頭産んでいる優秀な繁殖で、その母More Than Realの全姉Miss Always Readyの仔がレックスで供用中のパレスマリス産駒ストラクター(BCジュヴェナイルターフ)で、ストラクターの母方は有力な豪短距離牝系なのです

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3/16,17の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-03-20 11:24:57 | 共有クラブ

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したアウェイキング(牡3歳)が土曜中京3Rの未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がりました。

アウェイキング(牡・父Kingman、母Waldjagd)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021110049/
母Waldjagdは独オークストライアル(独G2・芝2000m)2着。半姉に芝2400mのドイツのG2T.フォンツァストロフ牝馬賞を勝ったWaldbiene、近親に凱旋門賞馬Waldgeistがいる。「母の父 Observatory」は日本で成功しており、出走5頭中4頭が勝ち上がり、そのなかにはプログノーシス(金鯱賞)、サトノセシル(福島記念-2着、クイーンS-2着)、アヴィオール(3勝クラス)が含まれる。日本向きのスピードを秘めた血だ。同じWurftaubeの牝系にKingmanを交配して誕生したWaldkonigは、イギリスで芝10ハロンのG3ゴードンリチャーズSを勝った。本馬は日本向きのObservatoryが母の父に入るので、わが国の高速芝に十分対応できるだろう。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したコルレオニス(牡3歳)が土曜中京4Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

コルレオニス(牡・父レイデオロ、母ヒストリックスター)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105704/
ハープスター(桜花賞など重賞4勝/父ディープインパクト)の半弟、ゴールドティア(3勝クラス/父キングカメハメハ)の4分の3弟。サンデーサイレンスを含んでいないので、姉にような切れ味は望めないかもしれないが、ファルブラヴの肌はキングカメハメハ系と抜群の相性を誇り、「レイデオロ×ファルブラヴ」はラケダイモーンと同じ。ヒストリックスター牝系とキングカメハメハ系の組み合わせも成績良好。スピードの持続力を武器としたマイラーだろう。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で栗山求が推奨したベンサレム(牡3歳)が土曜中山5Rの未勝利戦(芝2200m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
父スワーヴリチャード
母アガルタ(キングカメハメハ)
牡 募集価格:2800万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105352/
母アガルタは不出走馬。しかし、ミスアンコール(ダービー馬ワグネリアンの母)の全妹にあたる良血なので、繁殖牝馬としては優秀。これまでに競走馬となった7頭中6頭が勝ち上がり、プロレタリアト(ステイヤーズS-4着)、マイネルオフィール(OP)などを出しています。父スワーヴリチャードはUnbrfidled's Songを母の父に持っていますが、この血は現代血統のなかでもきわめて影響力が強く、なおかつ日本向きでもあります。その父Unbridledは、Dr.FagerとIn Realityのニックスから成り立っているので、本馬の母方にあるIn Realityは、そのニックスを強化します。アメリカ血統の影響が強いので、4分の3兄プロレタリアトよりもスピードタイプに出るはずです。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨したラファミリア(牡3歳)が土曜阪神5Rの未勝利戦(芝2400m)を勝ち上がりました。

ラファミリア(牡・父レイデオロ・母アイムユアーズ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105348/
スワーヴエルメの3/4弟で、母アイムユアーズは重賞4勝、阪神JF2着、桜花賞3着の大活躍。母はFairy King=Sadler's Wells≒Nureyev2×4・5で、自身はKingmambo3×4。アイムユアーズの仔はもっと走っていいと思うのだが、本馬はわりと母似で良い雰囲気に見える。レイデオロ産駒は少しもっさりしたところも見られるので、ファルブラヴ肌の勝ち気があればちょうどいいのでは。(望田)

■土曜中京7R1勝クラス ヴィンセドリス(POG・栗山)
■土曜阪神9R淡路特別 バロッサヴァレー(一口・望田&栗山、POG・望田&栗山)
■日曜中山9RスピカS グランディア(一口・望田&栗山、POG・望田)



ラファミリアは芝2400でエピファネイアとサトノクラウンの人気馬と叩き合ってしぶとく差し返してデビュー戦を飾りましたが、ここまでのレイデオロ産駒の成績を簡単にまとめてみると

牡[23-12-17-123]牝[2-2-3-72]
牡芝[19-8-13-88]勝率21.1%1走当166万
牡芝2000m以上[12-3-6-46]勝率22.4%1走当187万

ただし芝2000m以上でも東京[0-0-0-3]京都外[0-0-0-3]で、長いところ向きで小回り向きでコルトサイアーというのは、まるでRoberto系ステイヤー種牡馬の傾向なんですよね

ちなみにレイデオロ×ファルブラヴ(Nureyev≒Fairy King5×3)はコルレオニス、ラケダイモーン、ラファミリアと3頭とも勝ち馬

先週はミアネーロがフラワーを、ミスタージーティーが若葉を勝ち、なんだかんだでクラシックの蹄音が聞こえてくると駒が揃ってくるドゥラメンテ

スターズオンアースの桜花賞、シャンパンカラーのNHK、タイトルホルダーの皐月賞、ドゥラメンテ産駒は3歳春に急成長し、それまでのイメージを一新するようなベストパフォーマンスを叩き出すことが多いのですが、ドゥラメンテ自身が3歳春に急に強くなってあの皐月賞の驚愕パフォーマンスでしたからね

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3/9,10の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-03-14 21:51:21 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨したカールスタード(牡3歳)が土曜阪神2Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
父キズナ
母シフォンカール(クロフネ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105554/
牡 募集価格:4000万円
アドマイヤルプスやシークレットランの甥で、母シフォンカールはJRA2勝。母母カールファターレはドゥラメンテと7/8同血の間柄になりますが、本馬のキズナ産駒らしからぬ滑らかで重厚な歩きはルーラーシップ産駒のようで、この牝系らしい芝中距離馬に完成しそうなイメージです。ちなみにキズナ×クロフネは勝ち馬率56%で平均賞金1915万円、母系にフレンチデピュティの血を引くキズナ産駒は勝ち馬率55%で賞金1909万円。これはキズナ産駒全体(勝ち馬率46%賞金1717万円)を上回ります。上級で長く活躍してくれるでしょう。(望田)

■日曜阪神7R1勝クラス サトノスカイターフ(ディープ・望田&栗山)
■日曜中京8R1勝クラス エゾダイモン(POG・栗山)
■日曜中京11R金鯱賞3着 ヨーホーレイク(ディープ・望田&栗山)





23年の英愛ファーストシーズンリーディングはBlue Point(2位がToo Darn Hot)、2歳リーディングはNo Nay Never(2位がBlue Point)
Justify産駒も欧米の2歳大レースを勝ちまくっており、けっきょくのところ「Sadler's WellsやデインヒルやGreen Desertを引かないStorm Cat系種牡馬」というのが、ガリンヒルやヌレサドやデインヒル≒Green Desertで塗り固められてきた欧州血統に対する薄め液・箸休め・逃げ道と目されているわけで、カラヴァッジオもそんな思惑でクールモアで繋養されていたわけですな





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3/2,3の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-03-04 13:23:14 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で栗山求が推奨したヴィスマール(牡3歳)が土曜阪神5Rの未勝利戦(芝2200m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ブリックスアンドモルタル
母オーマイベイビー(ディープインパクト)
牡 募集価格:6000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105459/
父ブリックスアンドモルタルは、アメリカの芝路線で無敵を誇り、米年度代表馬に輝きました。アメリカで種付けを経験することなく日本で種牡馬入りした、という点はサンデーサイレンスに似ています。今年の1歳が初年度産駒。配合的に目が付くのはStorm Bird3×3のインブリード。実馬を見れば決して硬くはないのですが、少々いかつい配合ではあるので、母方に入るNorthern Dancer血脈は薄めのほうが好ましく、父が持たないサンデーサイレンスやMr.Prospectorをしっかり入れたいところです。本馬はステラヴェローチェ(神戸新聞杯、サウジアラビアRC)の半弟。ディープインパクト(その父サンデーサイレンス)とMr.Prospectorを併せ持ち、母オールザウェイベイビーに入Northern Dancerは5×5と薄め。理想的な配合構成です。芝向きの中距離タイプでしょう。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨したデュアルウィルダー(牡3歳)が土曜中山5Rの未勝利戦(芝2200m)を勝ち上がりました。

デュアルウィルダー(牡・父Yoshida・母ダンスウィズキトゥン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104887/
母ダンスウィズキトゥンは北米3勝で、その全弟DivisideroはウッドフォードリザーヴターフクラシックS(米G1・芝9F)勝ち馬。父Yoshidaはハーツクライ産駒で、芝ダート両方の北米G1に勝ち注目された。母はSadler's Wells≒Nureyev3×4・5で、Yoshidaとの配合だとEl Prado4×3、Sadler's Wells≒Nureyev5・6×4・5・6となり、機動力溢れる中距離馬に。(望田)

■土曜中山10R上総S ミラクルティアラ(一口・望田&栗山、POG・望田)



今週はSir Ivorのお話

デュアルウィルダーは40口の会員さんにも推奨した馬で、ちょっと頓挫もあってなかなか仕上がらなかったのですが、母ダンスウィズキトゥンがSadler's Wells≒Nureyev3×4・5、父の母ヒルダズパッションがNureyev≒Sadler's Wells4×3、この「3/4ヌレサド」をEl Prado4×3でまとめた配合



Medaglia d'OroやKitten's Joyが北米で成功したように、El PradoってのはSadler's Wells系でもダートもこなし機動力抜群の血で、それは母Lady CapuletがもつAttica≒Cap and Bells2×1というすごいニアリークロスに由来するもので、いつも言うようにEl PradoはサドラーというよりTom Foolなのです

レイチェル・キングは豪州の有力騎手だけに、中山でTom Foolっぽい馬に乗せたらさすがに安心で、デュアルウィルダーも早々と逆手前になってましたが4角で後続を突き放しにかかりました



名馬ディープインパクトの秀逸な斬れは主としてHalo≒Sir Ivorのニアリークロスが源泉と考えられ、大成功したディープ×Storm Catの黄金配合(キズナ、エイシンヒカリ、サトノアラジン、リアルスティール、ダノンキングリーなど)はSir Ivor≒Terlinguaのニアリークロスにより、このしなやか斬れの要素を最大限に活かした配合といえます

いっぽうSir Ivorにあまりフォーカスを当てていない配合をしていたディープ産駒、ミッキーアイル、リアルインパクト、サトノダイヤモンド、シルバーステートなどは、脚質もディープ産駒としては斬れ勝負ではなかったし、それだけに産駒の代ではSir Ivorにフォーカスした配合が成功しやすい傾向がみられます

ミッキーアイル産駒でいうと、メイケイエールとララクリスティーヌはSir Ivorのクロスだし、ナムラクレアは母父がStorm Cat

リアルインパクト産駒でいうと、代表産駒のラウダシオンとモズメイメイはともにStorm Catをもつし、6戦4勝で先日オープン入りしたレディフォースも母母父がStorm Cat系ですね

サトノダイヤモンドの現時点での代表産駒サトノグランツは、Alzao≒リリズムという有力なニアリークロス4×5をもっています


Pass a Glanceはリリズムの母

ディープブリランテの代表産駒モズベッロとラプタスもStorm Catをもちますが、「Storm Catをもたないディープ系種牡馬は、Storm Catをもつ繁殖との配合で代表産駒を出す」「Sir Ivorにフォーカスしてないディープ系種牡馬は、Sir Ivorにフォーカスした配合(ナスキロ+Tom Foolにフォーカスした配合)で代表産駒を出す」という有力な法則が、アルアイン初年度産駒でも炸裂しているわけですな(ディープブリランテはSir Ivor≒Hopespringseternal5×5、アルアインはSir Ivor≒Lassie Dear5×6と表記できますが)



弥生賞を大捲りで勝ったコスモキュランダはHalo4×4とSir Ivor6×5・6、土曜のあざみ賞で2着だったクールベイビーは母父がGone West系ケイムホームでSir Ivor≒Secrettame6×4

ブラックタイド~キタサンブラックのラインは配合的にはSir Ivorにはフォーカスしてこず脚質的にも先行前受けで成功したのですが、イクイノックスは母父キングヘイローでHalo4×4とSir Ivor≒Drone6×5・6とし、ディープ産駒のような斬れ味も手に入れて秋天を豪快に追い込んで勝ちました

「またまたキンカメ系×マンカフェ牝馬が激走しましたね~」とスタリオンの三輪さんと言ってたんですが、ハワイアンティアレ(ロードカナロア×マンハッタンカフェ)がチューリップ賞で15人気3着

ペプチドナイル(キングカメハメハ×マンハッタンカフェ)、テーオーロイヤル(リオンディーズ×マンハッタンカフェ)、あとAJCC5人気3着のクロミナンス(ロードカナロア×マンハッタンカフェ)、Northern Dancerが濃いキンカメ系種牡馬の薄め液としては最高のBMSなんですね

ブリックスアンドモルタルもStorm Bird3×3を緩和する方向でいきたいところで、上の推奨コメントでも栗がNorthern Dancer薄い繁殖に付けたいと書いてますが、いきなりシンボリクリスエス肌でイーグルノワールが出ているのでね、モルタル×マンカフェもよろしいんじゃないかと思いますね


https://www.amazon.co.jp/dp/442612980X
三輪さんといえば「パーフェクト種牡馬辞典」は3/13に発売になります
今年も鼎談では語りに語ってますよ(・∀・)

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2/24,25の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-02-28 11:05:21 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で栗山求が推奨したウインマーベル(牡5歳)が日曜阪神11Rの阪急杯(G3・芝1400m)を勝ちました。

★ウインレーシングクラブ
父アイルハヴアナザー
母コスモマーベラス(フジキセキ)
牡 募集価格:1400万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019100213/
ウインジェルベーラ(函館2歳S-2着)、ウインアイルビータ(現1勝)、ウインオーサム(現未勝利)の全弟です。母コスモマーベラスはターコイズS(OP)を2連覇したほか愛知杯(G3)で2着という成績を残しました。その一方で、母としては気性的な難しさを伝えるところがあり、ウインオーサムは去勢されています。本馬は動画を見るかぎりそうした点は見られません。ただ、現時点では後肢の力が弱いように感じます。そのあたりが値段の安さにつながっているのかもしれません。「アイルハヴアナザー×フジキセキ」は連対率38.0%、1走あたりの賞金額338万円というニックス。Last Cause≒Millicent 4×5が利いている可能性があります。5月8日生まれなので成長の余地があり、後肢の踏み込みの甘さが改善してほしい――という期待込みではありますが、この値段ならそんなギャンブルを許容してもいいのではないかと思います。芝・ダート兼用のスプリンターでしょう。(栗山)

■土曜小倉8R春麗ジャンプS ブラックボイス(POG・望田)
■日曜小倉4R障害未勝利 カイザーバローズ(ディープ・望田)
■日曜中山9Rデイジー賞 イゾラフェリーチェ(一口・栗山)
■日曜サウジアラビア7Rネオムターフカップ2着 キラーアビリティ(ディープ・栗山)

----------

「阪急杯と阪神Cでは毎回同じようなことを書いているが、阪神内1400重賞はリピーターが強い。近5年でみても、ダイアトニック[3-0-1-0]、ダノンファンタジー[2-0-1-1]、グレナディアガーズ[1-2-0-1]、アグリ[1-0-1-0]、ララクリスティーヌ[1-1-0-1]、ロータスランド[1-0-1-3]、リピート好走がこんなにいる」

と阪急杯の血統解説の導入で書いたんですが、ここにウインマーベル[2-0-0-0]も加わることに

阪神内1400で求められるものは京王杯SCやスワンSとはかなり異なりますからね、サンカルロとガルボの名勝負数えうた、あとダイアナヘイローとかダンスディレクターとか、昔からスペシャリストのリピート好走がよくあります(とわかっていても穴になる)

ちなみにダイアトニックは阪神のスワンSも勝ってますから1回得してます(・∀・)



マテンロウスカイの母母ディクシージャズはHyperion4・6・6×6・7・7・8・8なので、そもそもしぶとく粘り強い脚質の馬が出る牝系なのですが、そこにモーリスが配されたマテンロウスカイはRobertoとDelta Judge(Dixieland Bandの母父)を通じるBramalea≒Beautillionの3/4同血クロス6×7

マテンロウスカイの折りの深い飛節はまさにRoberto的Bull Lea的で、いっぽう前捌きはTom Fool的なのも配合どおりで、この走りならば中山内回りのコーナリング抜群だろうと



コーナリング抜群の馬に中山内1800でノリが乗ったらあんなことが起こるんじゃないかと思ったわけで、1~2角や4角の立ち回りをみなさん絶賛してますが、Bull Lea飛節&Tom Fool捌きやからあれができるのだというね

たとえばジャスティンカフェもシャダイアイバー牝系のエピファネイア産駒ですからBramalea≒Beautillion5×7で、だいたいいつも大箱1600~1800ばかり走ってますが、長い直線をRoberto的なピッチでガシャガシャ追い込んでるのをみると、意外に中山記念のほうが差し届くタイプではないか…とも思ったり

中山記念に出ていたもう一頭のモーリス産駒ホウオウリアリティもBramalea≒Beautillion6×6で、中山で機動力抜群というレースをしていますね

ちなみにモーリスもアイルハヴアナザーもDanzigとRobertoを併せもちますが、阪神中山の内回りをパワーで捲らせたらこの両巨頭で、それはグラスワンダーがスペシャルウィークを捲りつぶした頃からずっと変わらない

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2/17,18の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-02-21 16:16:08 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』と『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤がダブル推奨したリューデスハイム(牡3歳)が土曜京都2Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ニューイヤーズデイ
母グリューヴァイン(ゴールドアリュール)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105508
牡 募集価格:3000万円
エングレーバーやアルトシュタットの甥で、母グリューヴァインはJRA3勝(全てダ1200)。ニューイヤーズデイとの配合は、Street Cryとトニービン、Dixieland BandとRobertoがそれぞれニアリークロスで脈絡し、Seattle Slewのクロス(6×6)もMaximum SecurityやFighting Madなどニューイヤー産駒の走るパターンです。実馬も概ねイメージどおりで、ダートのマイラーとして母以上の活躍も見込めそうでピックします。ダートをナスペリオン的な力強いストライドで走るイメージです。(望田)

リューデスハイム(牡・父ニューイヤーズデイ・母グリューヴァイン)
エングレーバーやアルトシュタットの甥で、母グリューヴァインはJRA3勝(全てダ1200)。ニューイヤーズデイとの配合は、Street Cryとトニービン、Dixieland BandとRobertoがそれぞれニアリークロスで脈絡し、Seattle Slewのクロス(6×6)もMaximum SecurityやFighting Madなどニューイヤー産駒の走るパターン。ダートのマイラーとして母以上の活躍を。(望田)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨したアリストクラシア(牝3歳)が土曜小倉6Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

アリストクラシア(牝・父ハーツクライ・母マジェスティッククオリティ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105238/
シャンドゥレールの半妹で、母マジェスティッククオリティはレイチェルアレクサンドラS(米G2・ダ8.5F)2着。近親にCCAオークスのOctave。ハーツクライ×Quality Roadは「トニービンとStrawberry Roadのニックス」になる。ドウデュース、リバティアイランド、ヴァレーデラルナ、ハーパーなど、父ハーツクライでも父ドゥラメンテでも大物が出ている注目の配合だ。(望田)

■土曜小倉10R皿倉山特別 サトノクローク(POG・望田)
■土曜東京11RダイヤモンドS2着 サリエラ(ディープ・望田&栗山)
■土曜カタール7Rアミールトロフィー2着 ゼッフィーロ(ディープ・望田)



先々週ルフトクス(ニューイヤーズデイ×クロフネ×アドマイヤベガ)が勝ち上がったので、キャロット会報次号は元旦トニーなど小ネタ日記で書いてたんですが、リューデスハイム(母母母父トニービン)もナイスタイミングで勝ち上がり、これでキャロの元旦トニーは2頭とも勝ち馬に
「…和訳するなら元旦じゃなくて元日じゃないか?」というご指摘もあるんですが、元旦のほうが語呂がいいし響きもめでたいのでもう元旦でいかせてもらいます(^ ^;)



トニービンといえばStrawberry Roadとの新黄金配合アリストクラシアも勝ち上がり、トニービンもち種牡馬×Quality Road牝馬の組み合わせは本馬が初で、Quality Roadは北米で芝でも成功しているし、ハーツクライ系やドゥラメンテ系との配合もにらんでもっと輸入されて欲しい血ですよね



「G1を勝ったエピファネイア産駒3頭が母系にNorthern Dancerを経由しないNearctic(ノノアルコ、Briartic、Icecapade)をもっているのと、エピファネイア×ゼンノロブロイがよく走るのとはリンクしているのでは?(ゼンノロブロイの母系にはIcecapade経由でNearcticが入る)」というご指摘をいただいたので、生駒永観とくりがしらを動員して調べてみると、

・母系にNorthern Dancer以外経由のNearcticをもつエピファネイア産駒…97頭出走で43頭勝ち馬、勝ち馬率44.3%、平均賞金2520万円、1走当賞金362万円
・母系にNorthern Dancer以外経由のNearcticをもたないエピファネイア産駒…531頭出走で198頭勝ち馬、勝ち馬率37.3%、平均賞金1152万円、1走当賞金152万円

と、母系にIcecapadeやClever TrickやWild AgainやBriarticやノノアルコなどをもつ群のほうが明らかに走ってました

Nearcticは有力なCCの祖とされますが、TTのエピファネイアにCC的な要素を取り込むことで、2歳~3歳春にクラシックディスタンスで爆発できる産駒が出やすい…という考察はできるかと(いっぽうで菊で2着にくるようなエピ産駒はあんまりいないような)

ようは私がよく言う「中距離×中距離の配合は残りの母母が1/4マイラーのほうが成功しやすい」ってのと同じ類のことですよね

母系にNearctic(Northern Dancerを経由しない)をもつ既出走エピファネイア産駒

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2/10,11の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-02-13 10:43:35 | 共有クラブ

小倉滞在中は海鮮、回転寿司、うなぎ、うどんなんかを食しましたが、やっぱり資さんうどんは必ず行ってしまう







専門紙買って資さんに立ち寄って、おでんで一杯やりながら根岸Sを検討して、ごぼ天うどん+鳥飯おにぎりで締めて、さて宿に戻ってもう一仕事やるかあ…という土曜夕方の一人飲みにはベストな場所です

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したクイーンズウォーク(牝3歳)が土曜東京11RのクイーンC(G3・芝1600m)を勝ちました。

クイーンズウォーク(牝・父キズナ、母ウェイヴェエルアベニュー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105414/
朝日杯フューチュリティSと阪神Cを勝ったグレナディアガーズの半妹。母ウェイヴェエルアベニューはブリーダーズCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)を勝ち、米最優秀スプリンター牝馬に選出された名牝。母方にUnberidledを持つキズナ産駒は、以前はダート向きのイメージが強かったものの、このところリビアングラス(京都新聞杯-3着)、ティムール(青葉賞-3着)など芝向きの活躍馬が出ている。グレナディアガーズの半妹、キズナの牝馬であることからも芝で活躍できるだろう。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨したベルウェザー(牡3歳)が土曜京都6Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。

★DMMバヌーシー
父ニューイヤーズデイ
母ヴィラ(ディープインパクト)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105425/
牡 募集価格:1800万円
ルークズネストやペコリーノロマーノの半弟。母母サミットヴィルはメイヒルS(英G3・芝8F)勝ち馬でシンギュラリティの母。母方にはChief's Crown、Mill Reef、Nureyevと野太いナスペリオン血脈が入り、適性はマイル寄りですが野太い斬れ味を伝える牝系です。父ニューイヤーズデイは北米2歳チャンピオンで、重心の低いガッチリ体型のパワーマイラーですが、その父Street Cryは日本向きのMachiavellianのラインで、ディープインパクト肌やハーツクライ肌との配合でオープン級の芝マイラーも出す種牡馬とみています。本馬は歩かせると母方のナスペリオン的な体質が全開で、ルークズネストやシンギュラリティのイメージに近いところを容易に描けます。大箱向きで末脚手堅い1800寄りマイラーで、長く楽しめる馬だと思います。(望田)

■土曜東京4R1勝クラス ピュアグルーヴ(一口・栗山)
■土曜京都11R洛陽S ドゥアイズ(一口・栗山)
■土曜東京11RクイーンC2着 アルセナール(一口・望田&栗山、POG・望田&栗山)
■日曜小倉7R1勝クラス アストロフィライト(ディープ・栗山)
■日曜京都7R1勝クラス ロードラプソディ(一口・栗山)
■日曜小倉8R1勝クラス ダノンボレロ(POG・栗山)
■日曜東京10RバレンタインS レッドヴェイロン(一口・望田)



ジャスティンミラノの母マーゴットディドはナンソープS(英G1・芝5F)の勝ち馬で、ベルモントオークス招待S(米G1・芝10F)のマジックアティテュードやサンドリンガム賞(仏G2・芝1600m)のMission Impassibleを産んでいる有能な繁殖でもあります

配合は絵に描いたような「3/4Northern Dancerクロス」で、My CharmerとMill Reefがナスキロラトロで脈絡、しかも母母CaraniyaはNasrullahとPrincequilloとDelsy≒Apolloniaをクロスする父母相似配合で、Darshaan的な斬れを強く伝える繁殖だろうと



マジックアティテュードはフランスではサンタラリ賞(仏G1・芝2000m)2着があり、北米での勝ち鞍はいずれもベルモントの芝コースで、脚長でいかにも大箱向きのDarshaan斬れで差してきます

Mission Impassibleは映像を見るとExceed and Excelが強いマイラーなんですが、膝下が長くてやっぱり斬れで走るフランスのマイラーって感じなんですよね

Darshaanのフレンチな斬れってのは、牝馬だとデゼルとかデンコウアンジュとかシゲルピンクダイヤみたいに実に斬れ特化で、追い込み馬だけど東京マイルのドスローの上がり33秒台を32秒台で差すようなタイプが多い

ジャスティンミラノは牡なのでもう少し重厚に斬れますが、いずれにしてもフランス血脈らしい、こういうのはスロー専という言い方もされますが、追走力ではなく斬れなんですよねDarshaanは

ルメールがタワーオブロンドン(母父Dalakhani)に乗ったときとかね、1200でも直線まで斬れを温存して差そうとするのが好きでしたね…フレンチの鉄人はDarshaanをこうやって料理するのかと

「ライトバックもこれぐらいタメがきいたら、キレッキレのDarshaanやのになあ…」とレース後に関係者と言ってたんですが、オークスまでにそんな馬になるのかどうか注目しております(・∀・)

クイーンCのクイーンズウォークは見た目に大きなソングラインという感じで、今にもうなりを上げるマイラーになりそうなのを川田が後ろからソットサスしてる感がありますな

TARGETの登録馬でキズナ産駒のノーザンファーム産率を出してみると
3歳24/143(16.8%)
4歳9/90(10.0%)
5歳12/101(11.9%)
6歳11/127(8.7%)
7歳12/169(7.1%)
数も質も黄金世代なんで、これぐらいは走らないとね…というところ
ちなみに2歳は37/136(27.2%)でした

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