◎ナカヤマフェスタ
○アンライバルド
▲アプレザンレーヴ
△リーチザクラウン
×ケイアイライジン
×アントニオバローズ
注ロジユニヴァース
「◎は母がタイトスポットとデインヒルのパワーと粘りの血を強力に増幅していて、サンデー×リファール×スタミナの配合形でもあるから、ハーツクライやバブルガムフェローやリトルアマポーラのように前受けで粘り強さを発揮する血統だ。陣営は道悪を危惧しているが、滑る馬場ならともかく時計や上がりがかかるのはプラスだろう。当日降らないならこなすと思うし、東スポ杯のように○▲が来るのを待って叩き合う形なら、能力はヒケをとらない」
GKさんもボヤいてましたが、ESP発動で最後方では万事休す…。最後に脚は見せてくれたのがせめてもの救いですが、しかしどこをどう通ってたら何着だったか、なんてタラレバの話が成立しないほどの馬場になってしまいましたなあ…
とはいえ、(アンライバルドを除けば)春先はチャンピオン候補にあげられていた馬たちが上位を占めたわけで、レースが壊れたという結果にならなかったのはよかったなあ~と思います
詳しい回顧はまた日を改めて…
▲アプレザンレーヴはおそらく東京2400mがベストだし馬場が渋るのも歓迎だが、ダービーは2400mベストの馬よりも2000mベストの馬が勝ちやすいレースだ。昨夜笠師匠と話していて一致したのは、トップカミングに一瞬でも交わされてしまうような馬が、ダービーを勝ちきれるとはやっぱり思えない。父の青葉勝ちはもっと優雅で才気に溢れていた。内伸び馬場を最高の運びで抜け出したとしても、スマイルジャック的な2着までではないか…と
昨年はディープスカイ、一昨年はウオッカが◎でしたが、やっぱりダービーぐらいは単勝の思想で予想したい。○も▲も好走は間違いないだろうが、ウオッカやディープスカイの時ほどは、先行でゴールするシーンがきれいに浮かんでこない
◎は他の馬でいきます。まあ筋は通ってるのでソコソコ自信はあるのですが、当たったら能書きタレまくります(^ ^;)
当ブログでは皐月賞の前から、「ネオユニ産駒は東京では中山ほど信用できないのではないか?」というキャンペーンを張ってきましたが、先週終了時点での東京と中山の芝成績は以下の通り(新馬・未勝利戦は除く)
東京芝(0.3.2.20)
中山芝(5.3.2.13)
その根拠は何度も書いてきたので「ネオユニヴァース産駒」(1)~(4)を参照していただきたいですが、だから皐月賞が終わった後も、「母系も中山向き小脚使いが出るバレークイーンだし、アンライバルドが東京で中山と同じぐらい強いかというと、そこはまだ一考の余地があるのではないか」というニュアンスで書いてきました
しかし父と同じ道悪のダービーとなると、このキャンペーンは少しトーンダウンせざるをえないですね…。血統走法から重は間違いなく巧者でしょう。ちなみに東京芝(0.3.2.20)ですが、そのうち良を除く稍重・重・不良では(0.1.1.1)という数字になります
結論としては、意地で◎にはしませんが、相手はほぼこれで決まりという○でいきます(^ ^;)
ネオユニヴァース産駒(4)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fa6ed0cd033238fedcae36bcea46b298
ネオユニヴァース産駒(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cfa5f7f5da2e7c9d82ba4c09858720bc
「ネオユニヴァース産駒(2)」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b50c8a855a51c6e4425843f81f523414
「ネオユニヴァース産駒」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/59ffc3a359770697107df27d6a4368fd
アプレザンレーヴの母の父Highest Honorはトニービンと同じKalamoun~ゼダーン~Grey Sovereignと遡る父系で、イスパーン賞(仏G1・芝1850m)勝ち馬で仏リーディングサイアーだが、この血を母父に持つ馬たちがまたやたらと道悪が巧い
母父Highest Honorの芝馬場状態別成績
良(17.20.21.99)勝率10.8%,連対率23.6%
稍(4.1.1.16)勝率18.2%,連対率22.7%
重(2.3.0.8)勝率15.4%,連対率38.5%
不(3.0.0.2)勝率60.0%,連対率60.0%
アプレザンの半兄ナイアガラは不良のすみれSと重の美作特別を勝った道悪の鬼だし、アドマイスの産駒ではオークスで穴人気になったハシッテホシーノも不良の東京芝2400mで牡馬相手に快勝している
東京向きの柔らかな斬れ味があるが、少し動きが緩慢なアプレザンにとっては、馬場が渋ると青葉賞馬が健闘しているというデータと、Highest Honorの道悪実績は追い風になるだろう
ワンダームシャの父アラムシャーは、キングジョージと愛ダービーに勝った芝12Fの一流馬
その父Key of LuckがSecretariat≒Sir Gaylord3×4で、自身はRiverman≒Mill Reef4×5を持つ(祖母AliysaはDarshaan産駒の英オークス馬)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005104706/
母の母ワンダーヒロインは父が名種牡馬ミルジョージ、母は桜花賞馬アチーブスターで、芝2000mの阪神牝馬特別2着などオープンで活躍。当時準オープンの名物長距離戦だった万葉Sを勝つなど牝馬ながらスタミナを誇った
ワンダームシャはアラムシャーとワンダーヒロインを通じるMill Reef≒Rivermanの5・6×4。ナスキロ的な柔らかストライドで、芝の長いところで突然目覚めた
しかもキンググローリアスの父の母Mudvilleはボールドラッド×Tom Fool×War Admiral×Baby Leagueだから典型的なナスキロラトロ(Nasrullah+Princequillo+La Troienne)で、たとえばキングロとMill Reefの組み合わせには新潟と東京でナスキロ柔く斬れるトウショウヴォイスが出ているが、つまりワンダームシャはMill Reef≒Riverman≒Mudvilleの5・6×4・4とも表記できる。ちなみにMill Reef(≒Riverman)のクロスはテイエムオーシャンやローエングリンなど気性の勝ったタイプが出やすい
というわけで、アラムシャーはスピード不足で種牡馬としては失敗に終わったが、代表産駒ともなるとナルホドと言える配合をしているものです
目黒記念はホクトスルタンという強力な同型がいるだけに強くは推せないが、オープンでも通用する奥深さのある配合ではあると思いますよ
そしてこの4頭には、勝ち時計で2分26秒を切るか(ハイアー,アドマイヤ)、上がり3F全てで11秒台を刻むか(シンボリ,ゼンノ,ハイアー)で、なおかつ2着に1馬身以上つける完勝…という共通点があります
青葉で何とか最終切符を掴もうというような連中は、だいたいがジリ脚でバテない中長距離馬が多いわけで、そういう連中相手に持久力や粘り強さで上回ったというだけではダメで、斬れやスピードでも抜きん出ているぐらいの内容でないと、皐月組にはなかなか通用しないということでしょうな~
今年のアプレザンレーヴは2分26秒2で走破し、11.6-11.4-12.0で上がって、2着に1馬身1/4差を付けました
これはなかなか微妙な数字だということがおわかりいただけるでしょう
11.4の最速ラップのところで、意外にモタモタっとして、トップカミングにアタマぐらい出られて、それを最後の12.0のところで差し返して突き放したわけですが、毎日杯でもアイアンルックの直後から同時に追い出して、ほんのちょっと反応で見劣ったんですよね
シンボリクリスエスにナスキロを重ねて東京で斬れる血統なのは間違いないのですが、そこらへんが◎を打ちにくい唯一の理由ですね、この馬の場合は
本日公開「競馬総合チャンネル」POG特集では
・話題の良血30頭の評価
・オススメ10頭のピックアップ
この二つの原稿を書かせてもらったのですが、ここでは「惜しくもオススメ10頭から漏れた馬」たちを取り上げたいと思います
そもそもブログでもはじめようかと思ったキッカケは、諸事情で泣く泣くボツにした原稿を供養する場が欲しかったから…というのもありまして(^ ^;)ではおなじみの「キングヘイロー黄金配合」から
マルシンアモン07(牡,父キングヘイロー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102425/
グリーンベリー07(牡,父キングヘイロー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007100598/
どちらもPound Foolishのナスキロラトロを増幅した、まぎれもない「黄金配合」ですな。全きょうだいが走っているので大きな声で推すのもアレですが、マルシンアモンはNasrullahとSpring Run≒Tom Foolのクロスで、何をつけても好マイラーにまとめてくる隠れ名繁殖でもあります
ピースオブワールド07(牝,父クロフネ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007100561/
母は阪神JF勝ち。「クロフネの芝A級は母が芝A級」という鉄の掟があり、フサイチリシャール、シェルズレイ=ブラックシェル、ポルトフィーノ、オディールなどがこれに当てはまるわけですが、スリープレスナイトも母が3/4ヒシアマゾンですな。タイキシャトルが出る牝系で、もう少し母系にハイインロー的スタミナが強ければベスト10に入れたかも
ロジータ07(牡,父クロフネ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007104510/
母は南関の女傑。ピースオブワールドとは真逆の方向ですが(^ ^;)、そろそろクロフネ産駒のダートの怪物みたいなのを見てみたいなあ…と。フレンチとミルジョージを通じるナスキロラトロなら、その可能性もあるのでは?
ニシノメルモ(牝,父スペシャルウィーク)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102503/
祖母Bint Pashaはヴェルメイユ賞勝ち。シーザリオとブエナビスタは、母父Northern Dancer系で祖母にSir Gaylordとハイインロー的スタミナ血脈が入る点が共通。とすると、来年のオークス馬はこれではないでしょうか(・∀・)
サンディエゴシチー(牡,父マンハッタンカフェ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007106723/
一昨年はマンカフェ産駒でメイショウクオリアをイチオシしたわけですが(←自慢)、マンカフェ×RahyはBlushing Groomのニックス+Halo3×4になるので、Halo≒Boldnesian増幅としてはまあ鉄板ですな。ソロリサイタルと比べると母系の奥深さで落ちるのは仕方ないですが…。すでにゲート試験合格で、6月デビューという話も風の噂に聞きます
ウインズ内は「んだよ~けっきょく桜と同じかよ~」的溜息が洩れていましたが、何度も書いているように外回り桜花賞は中距離馬の斬れで差せるレースになったわけで、外回りならメジロドーベルもシーザリオも二冠達成だったかも
あの魔の2コーナーでシーザリオがちょっとした不利を受け、その不利のぶん差し届かなかったのも、それはそれで旧桜花賞の面白さだったわけで、私はシーザリオが◎でしたが、シーザリオがマイラーならばあの不利はギリギリのところで回避できたかもしれないと、今ではやっぱりラインクラフト◎が正しい予想だったかなと思うわけです
直線が長くコーナーが緩いほうが、アクシデントは少ないしフェアだとは思いますが、それで競馬が面白くなるかというと必ずしもそうではないでしょう
祐一は「完璧に乗れた」とコメントしていますが、レッドと同じ位置から追い出すのが完璧かというと、それはジェルミナルのHyperion的粘着脚質を100%理解していないと思うなあ…
まあどう乗っても3着は3着だったと思いますが…
スペシャルウィークもマンハッタンカフェも産駒全体の傾向としては馬場が渋ったほうが成績は良いんですが、斬れ勝負にならないという意味ではデキリットピース、ジェルミナル、ディアジーナにもチャンスが少し出てきたかなあ…と
まあ大きな変更はないですが
ガーベラ賞のショウナンアルディをチェックしているついでに調べてみたのですが、ネオユニヴァース産駒の東京芝成績(新馬・未勝利除く)は先週終了時点で(0.3.2.19)。東京芝良に限ると(0.2.1.18)
先の2回東京でも、ショウナンアルディ(3人気3着)、ミクロコスモス(1人気14着)、ピサノカルティエ(3人気4着)、シャイニーデザート(3人気12着)と、人気上位馬が裏切りまくりといっていい状態です
ダービー前にもう一度検証してみる価値あり、でしょうな
ネオユニヴァース産駒(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cfa5f7f5da2e7c9d82ba4c09858720bc