栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」

内回りの帝王

2009-12-28 01:14:17 | 血統予想
中山10R 有馬記念
◎1.アンライバルド
○7.マツリダゴッホ
▲2.ブエナビスタ
△10.スリーロールス
×3.ミヤビランベリ
×9.ドリームジャーニー
注6.エアシェイディ
注14.セイウンワンダー
バレークィーンはサドラー産駒でフェアトライアルのクロスを持つので、中長距離のスタミナと前向きな小脚を伝える繁殖牝馬だ。フサイチコンコルドの産駒はオースミハルカやバランスオブゲームのような小回り得意のレース巧者が多いし、グレースアドマイヤの産駒もリンカーンやヴィクトリーなど東京より中山のほうが機動力が活きた。アンライバルドもこの一族らしい捲り脚が武器で、ネオユニ産駒もデータは明らかに東京より中山ベター。ここ3走は直線が長すぎたり引っかかったりで凡走が続くが、内枠で馬を前に置いて折り合えば、春に中山でみせた豪快な捲り復活とみた。

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アンライバルドは距離だけが問題だと思っていましたが、距離以前の問題という大敗…

もうアルコールが入ってるので回顧はまた改めてやりたいとも思いますが、今日の展開ペースなら、ブエナは「いつもの競馬」(=父がグラスワンダーを追いつめた競馬)で差せたかもしれないなあ~とも思いました
まあでも、「いつもの競馬」ではない乗り方で、しかも負けは許されないという、見ようによっては貧乏クジに近いこの大役を、ノリはノリなりの解釈で立派に勤めあげたと思います

グラスワンダーといえば、東京では平気で凡走しても最後はグランプリをかっさらっていくという意味で、ドリームジャーニーはすっかりキャラがかぶってきましたね(^ ^;)
カンパニーとゴッホが引退し、アンライがこんな感じだと、「内回りの帝王」の座はしばらく安泰かな?
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ネタフリにオチを

2009-12-26 20:57:08 | 血統予想

阪神11R ラジオNIKKEI杯2歳S
◎3.ヴィクトワールピサ
○15.サクラエルドール
▲5.メイショウホンマル
△4.ダノンシャンティ
△13.コスモファントム
×1.ヒルノダムール
×6.エクセルサス
◎はアサクサデンエンやスウィフトカレントの下。父がネオユニで母にマキャヴェリアンが入ってヘイローをクロスするのはロジユニヴァースと同じ。ヘイロー的な全く無駄のない脚捌きとフェアトライアル的な俊敏さ実直さを受け継いで、内回りの京都2歳Sでは11.4-11.2-11.2-11.8という速い上がりをほぼ馬ナリで捲ってしまった。ネオユニ産駒であの捲りの速さはいかにも内回り向きで、いかにも皐月賞向きだ。

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さて朝日杯とラジオNIKKEI杯が終わって、今年もまた「伝説の新馬戦」ムードが漂ってきたわけですが、まあでもレース後の感想としては、ローズキングダムもヴィクトワールピサもこりゃどうしようもないというほどの強さは感じませんでしたね~
この2頭が本命になるのならば、まだ逆らえる余地も付け入るスキもあるような気はしますよ~

今年もハイレベルには違いない
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/9b68d69c0a29c1b329b7c318f51a410d

ところで樅の木賞はe-dreamのコラムで書いたように◎バーディバーディから入って、ブルーソックスを相手本線に買ってみたんですが、なんとペガサスヒーローが痛恨の抜け…メタボ博士カップルは3連単を取ってましたが(^ ^;)
ちなみに勝ったブルーソックスはMr.Prospector4×2
2着バーディバーディは母がMr.Prospector2×4
中京1700ダ(2.2.0.0)のスタッドジェルランはMr.Prospector3×4
「中京1700ダはミスプロクロスを狙え」まではよかったんですが…まあ幸運は最後の大一番にとっておきましょうか…

有馬はもう、今さら書くことはあまりないですね~
私のコラムやメルマガやブログを読んでいただいている方には、◎は半分ネタバレしてるような気もするし(^ ^;)
振り返ってみると、けっきょく有馬でこの馬に◎を打つための、そのネタフリを延々とやってきた一年間だったような…
でも「望田さんの◎はきっと○○でしょう」といってもらえるのは、予想屋としてはどうなのかわかりませんが、血統屋や物書きの端くれとしては本望です
この壮大なネタフリにオチをつけるのが、私の今年最後の仕事です

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miesque.com

2009-12-25 18:51:40 | その他

栗山求さんのHPとブログができたとのことで、紹介しておきます~
http://www.miesque.com/

2月の東京開催に立ち寄る予定なので、栗ともひさびさに一杯やるかな~

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フレンチな斬れ

2009-12-25 16:37:26 | 血統予想

サクラエルドールはサクラローレルの甥で、サクラの名血を使ったきれいな相似配合ですが、よくみるとあのヒマラヤンブルーと血脈構成が共通する部分が多いですね(セダンフォーエバー=サクラトウコウ、Saint Cyrien、テスコボーイ、Damasi≒パーソロンが共通)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007100395/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1998104704/

馬のタイプも、ヒマラヤンに少しサンデー的斬れが加わった感じで、わりと似たところがあると思いますよ

斬れ方がサクラセンチュリーにも似た感じがあって、やっぱりパーソロンやLuthierにナスキロやグレビオが絡むと、斬れ方がフレンチ風味になるんですなあ~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000102263/

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検索キーワードって

2009-12-24 14:44:45 | その他
よく見てるんですけど、「血統的な旬の話題」みたいなものがわかって面白いですよね~

昨日のベスト3は

ローズキングダム 血統
望田 ブログ
ネオユニヴァース 中山
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京都2歳Sの高速捲り

2009-12-23 22:14:10 | 血統予想
京都2歳Sが京都内2000mになってから今年で8年目で、うち良馬場で行われたのは7回。その中の比較でいうと、2分2秒を切ったのは今年と05年(マルカシェンク)と02年(エイシンチャンプ)の3回

また今年の上がり4Fは11.4-11.2-11.2-11.8だったが、このように上がり4Fを全て11秒台で走破した年は他にない

あと11秒前半のラップを3回刻んだのもローゼンクロイツが勝った04年だけ(上がり3F11.4-11.3-11.1)

特に3角~4角にかけての11.4-11.2、このラップは速い

近年の京都内2000mの古馬オープンのレースでも、この1200~1600m間のラップでこれに匹敵するのは
08年アンドロメダS(11.7-11.3)
08年秋華賞(11.9-11.5)
07年アンドロメダS(11.7-11.5)
06年アンドロメダS(11.7-11.7)
06年オパールS(11.7-11.3)
06年マーメイドS(11.8-11.4)
05年秋華賞(11.8-11.6)
だいたいこれぐらいで、いくら前半63秒6の超スローだったとはいえ、このラップで3~4角を馬ナリで捲って、ラストも少し仕掛けただけで11秒台でまとめているのだから凄いと言わざるをえない

この高速捲りで3角からプレッシャーをかけられ続けたアドマイヤプリンスは直線で伸びを欠き、ヴィクトワールをマークしていたメイショウホンマルには3角でステッキが入っていた

ネオユニ産駒でこれだけの高速捲りがあるとなると、嫌でも皐月賞向きというイメージが湧いてきますね~
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スペシャルウィークのストライド走法

2009-12-23 17:42:15 | 血統予想
さっき調べてみたところ、スペシャルウィーク産駒で芝重賞を勝った馬は下記の9頭ですが、直線の短いコース(ローカルや内回り)での勝ち鞍は、シーザリオのアメリカンオークスとフラワーC、インティライミの朝日CC、サンバレンティンの七夕賞と福島記念、ステラリードの函館2歳、トーホウシャインのマーメイドで、ようするに能力の違いで勝ったケース(シーザリオ,インティ)、母から小回り適性を受け継いで勝ったケース(サンバレ,ステラ)、道悪の巧さで勝ったケース(トーホウ)に分類されます

ブエナビスタ:オークス,桜花賞,阪神JF,チューリップ賞
シーザリオ:オークス,アメリカンオークス,フラワーC
インティライミ:京都大賞典,京都新聞杯,朝日CC
リーチザクラウン:きさらぎ賞
オースミダイドウ:デイリー杯
サンバレンティン:七夕賞,福島記念
トーホウシャイン:マーメイドS
タガノエリザベート:ファンタジーS
ステラリード:函館2歳S

サンバレンティンはインティライミの全兄ですが、体型や走法はかなり異なるように、こちらはノーザンテーストの影響が色濃く出てましたね
ステラリードもザレマのようだとよく書いてきたように、ZafonicやNijinsky≒The Minstrelの影響が強いパワー型マイラーです
トライアンフマーチも皐月2着や若葉2着など小回りでの好走が目立ちますが、ダービーや菊ではサッパリで、マイルに戻るとアッサリ勝ったように、資質の半分以上はキョウエイマーチから受けています

つまりスペシャルウィーク産駒で父の資質を強く受けた馬は、父がそうだったように小回りコースよりは広いコースのほうが適性が高いと、まあ当たり前の話ですがそう解釈していいでしょう
ちなみにスペシャルウィーク産駒の芝オープン競走のコース別連対率を調べてみると、以下のような数字になります

東京(5.5.4.70)11.9%
中山(2.6.3.59)11.4%
京都内(0.0.3.11)0.0%
京都外(7.4.4.33)22.9%
阪神内(2.4.5.38)12.2%
阪神外(5.1.0.19)24.0%

ちなみに有馬記念出走のスペシャルウィーク産駒の着順は
08年フローテーションが8人気9着
07年インティライミも8人気9着
まあ大した参考にはならんですか(^ ^;)

ブエナビスタもリーチザクラウンも、父と瓜二つとまではいいませんが、父譲りのストライド走法で走っていることは明白で、だから少なくとも東京より中山内回りがベターとはいえないでしょう
秋華賞はレッドディザイアの直後でイン差し狙いという、内枠を活かすにはあれしかないという乗り方ではあったのですが、やっぱりトップスピードに乗りきったのはゴール前にきてからで、あと100mは直線が欲しいよなあ~という感じでした

打倒グラスワンダーに燃えるユタカとスペシャルウィークが引退レースの有馬で選んだ戦法は、最後方まで下げてグラスを前に見て、グラスが捲るさらに外から捲り差そうというものでした
ユタカがよくいう「コースロスよりもストライドロスを重視した」乗り方だったと思いますね~
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ゼンノロブロイ産駒の配合

2009-12-23 14:43:21 | 配合論

昨夜はウインズの常連たちと忘年会でした
いちおう北海道らしく塩ちゃんこにカニも投入~
GCの過去の有馬を見て思い出に浸るという、競馬オヤジ定番の飲み方ですな(^ ^;)

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ゼンノロブロイの母ローミンレイチェルはバレリーナS(米G1・ダ7F)などに勝ったスピード馬で、母系に入る血はMr.Prospector,Buckpasser,Clever Trick,Majestic Prince,Romanなどアメリカンなスピードの血ばかり
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000101517/
だから産駒の代では相手牝馬から欧スタミナ的な要素をハッキリ取り込んだ配合にしたほうが、少なくとも芝中距離のA級を狙う上では成功しやすいと思います

たとえばアグネスワルツのようにマイニング≒Woodman3×3と米スピード増幅に走ってマイラーやダート馬を狙うのもアリなのですが、アグネスにしても母母メルドスポートには米血がほとんど入らないように(ノーザンテースト×マリーノ×ラティフィケイション)、母も米血一辺倒という配合はあまり褒められないですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102955/

アニメイトバイオも母父フレンチデピュティはアメリカンですが、母母レインボーファストはレインボーアンバー×ファーストファミリー×Prince Tajで欧優勢の血脈構成です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103393/

ペルーサやギンザボナンザのように、母の血脈構成の3/4以上が欧血という配合形もいいですね。この2頭はゆくゆくはアニメイトバイオよりも出世するのではないかと思いますよ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102705/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103127/

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サンデー×Lyphardにみる「ハイインロー」の偉大さ(4)

2009-12-22 02:51:43 | 血統予想

サンデー×Lyphardは残りの部分にハイインロー的スタミナを入れて、LyphardのCourt Martial的な粘りを増幅することによって、先行粘りや好位抜け出しで競り勝つ脚質に完成してこそ大きなところを勝てる、というのが筆者の持論です

サンデー×Lyphardにみる「ハイインロー」の偉大さ(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2283cf37cdb57b239787bb58f1e19d84
サンデー×Lyphardにみる「ハイインロー」の偉大さ(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/12b2a08fcd883f7eb33f417907114b66
サンデー×Lyphardにみる「ハイインロー」の偉大さ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f90aa071064c64d87c3a55940640b367

ローズキングダムの場合は、Kingmamboの母MiesqueがNureyevとGraustarkを通じるハイインロークロスなので、いちおうは「サンデー×Lyphard×ハイインロー的スタミナ」の配合形になります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103404/
だからこのまま前受けの脚質で完成すればクラシック路線でやれるだろうと、新馬を勝ったときにも書きました

今年もハイレベルには違いない
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/9b68d69c0a29c1b329b7c318f51a410d

これまでの薔薇一族との大きな違いは、Miesqueのハイインローを取り込んだことにより、好位抜け出しで競り勝てる脚質に出たことでしょう

キングカメハメハは主にラストタイクーンのマイラーっぽい適性を伝える種牡馬で、たとえばオープン競走の成績でも2000m以上は(0.1.3.15)で、1600m~1800m(3.6.6.23)に比べるとハッキリ劣ります

ローズキングダムも体型というか骨格はわりと父親似で、それほど距離が延びていいというほどにはみえないのですが、牡馬にしては線が細くわりと柔らかみのある走りをするのはMill Reef5×4のクロス馬らしいところで、肉付きや肉質は母親譲りというべきでしょうね~

先のキンカメ産駒の傾向からもベストは1800mぐらいにみていますが、ロサードに底力をプラスして横綱相撲がとれるようになった、というようなイメージでいけば、皐月までは主役の座を張り続けることは十分可能ではないかと

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◎はトーセンファントムでした…

2009-12-21 14:02:48 | 血統予想
トーセンファントムは直線で前脚をやっていたようですが、やっぱりここまで外枠だと、レース運びに苦しい部分が少なからずありましたね…
展開や枠順や通ったところを考慮すると、ほぼ実力通りの結果だったと思います

中山11R 朝日杯FS
◎15.トーセンファントム
○12.エイシンアポロン
▲8.ローズキングダム
△16.ニシノメイゲツ
×2.ダイワバーバリアン
×6.キングレオポルド
注3.ガルボ
ネオユニヴァースは母がハイペリオンとレディジュラーのクロスなのでパワーや粘りを伝える種牡馬で、だから産駒は東京よりも中山向きの脚質に出やすい。トーセンファントムはアグネスゴールドやリミットレスビッドの甥で、祖母エリザベスローズ(セントウルS)譲りの肉付きのいいマイラー体型をしていて、しかもネオユニ×トニービンはハイペリオンとフェアトライアルのクロスになるから中山で俊敏に捲り差す脚も持っている。東スポ杯では1400~1600m地点でマイラーっぽい凄い加速で一気に先頭に立って最後は差し返されたが、距離短縮とコース替わりをプラスに勘定すれば今回はローズキングダムに雪辱のチャンス大だろう。朝日杯の外枠は死に目だといわれるが、昨年の2,3着馬をみれば、開催6日目に移行してからは4日目ほど露骨なイン有利とはいえないのではないか…という逆張りの思想でいってみたい。
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