栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

第39回ホープフルS回顧~中山で大逆転、2歳リーディング奪取

2022-12-29 22:41:30 | 血統予想

中山11RホープフルS
◎14.ジェイパームス
○8.トップナイフ
▲4.セレンディピティ
△18.ミッキーカプチーノ
×7.ボーンイングランデ
×9.セブンマジシャン
×11.ドゥラエレーデ
フルゲート18頭、来春が楽しみな中距離馬たちが揃った。コントレイル級がいるかはともかく、メンバーレベル的にはホープフル史上最高かもしれない。◎はジェイパームス。キラーアビリティの下で、母キラーグレイシスはG1ハリウッドスターレットS(オールウェザー8.5F)に勝った。そこにジャスタウェイでワイルドアゲイン3×5をもつだけに、新馬戦でポンと先行して勝ったのは好感。母が北米2歳G1勝ち馬で、父母相似配合でジャスタの若駒にしては緩さもない。イーガンは若いのに達者でソツないし、多頭数のわりに行く馬は少ないので好位外で運べるだろう。ジャスタだから東京向きには違いないが、ここに入っても素質や奥深さは上位で、先行なら兄弟制覇があっても驚けない。
トップナイフは京都2歳は不利でいったん後退したがジワジワ巻き返してきた。ブラッシンググルーム4×4をもつオールラウンドな中距離馬で、地力があるし、締まりの強いパワー体質も今の中山向き。混戦・激戦になりそうだからキャリアが頼もしい。
セレンディピティはおなじみのグレースアドマイヤの牝系で、母ジェラシーはスイートピーS勝ち。ドゥラメンテ×ハービンジャーだから重厚だが、サンデーサイレンス3×3、トニービン4×4、ヌレイエフ≒サドラーズウェルズ5×5と強力な父母相似配合で、バネやしなやかさもあって先々が楽しみな素材だ。
ミッキーカプチーノはサークルオブライフとかなり似た輪郭の配合で、父エピファネイア、母父サンデーサイレンス系、3代母スターマイライフが共通する。これも奥のある中距離馬で、まだまだよくなりそうだが葉牡丹ぐらい走ればここも勝ち負け。
他にも手を出したい素質馬が何頭もいるので、大箱向き東京向きと思われるファントムシーフ、ハーツコンチェルト、ガストリック、キングスレインなどは素質は認めても消してみた。印が回らない。

----------

例によってNETKEIBAの全頭解説より1~3着を

ドゥラエレーデ
サトノダイヤモンド、リナーテ、サトノジェネシスの甥で、母母マルペンサはR.V.マンシリャ大賞典(亜G1・芝2000m)勝ち馬。父ドゥラメンテは二冠馬でタイトルホルダーやスターズオンアースなどを輩出。ドゥラメンテ×オルフェーヴル×マルペンサと底力に溢れる中距離血統で、サンデーサイレンス~ヘイローの継続クロスらしい脚捌きで走る。東スポ杯では速い脚のない弱みをゴール前で露呈。中山2000のほうが合うので、ここも先行しぶとく。(距離◎スピード○底力○コース◎)



トップナイフ
ステラウインドやスマートルビーの半弟で、牝祖ワンスウェドからはテイエムオペラオー、チャンネルフォー、テイエムガルチオーなどが出る。父デクラレーションオブウォーは芝8Fと10Fの欧G1に勝ち、仏2000ギニー馬やメルボルンC勝ち馬を輩出するオールラウンダー。本馬はBlushing Groom4×4をもつオールラウンドな中距離馬で、京都2歳は4角の不利で下がってしまったがジワジワ巻き返した。地力があるし、好位差しならここも圏内に。(距離○スピード○底力◎コース◎)



キングズレイン
サトノルークスやムーヴザワールドの甥で、アスコルターレのイトコ。母タッチングスピーチはローズS勝ち。母母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち。英2000ギニーのHenrythenavigatorなども近親。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキやドルチェモアと同じ。こちらは母方も重厚で、Nureyev≒Sadler's Wells5×3など相似配合に。いかにも東京向きで、中山内回り多頭数で百日草のように伸び伸び走れるかがポイントに。(距離○スピード○底力◎コース○)



最近は(特に芝中距離戦は)デビュー戦から控えるケイバをさせたがるので、フルゲート18頭ですが前走先行して好走した馬があまりおらず、スタート後に手が動いていたのはトップナイフの鞍上だけで、他はみんな何かが行ってくれるならそれでいいやという出し方

トップナイフが難なくハナに立ち、ドゥラエレーデが番手をとった時点で隊列は決まり、ノリは600~1400mを12.7-12.7-12.5-12.5とまんまと中だるみさせると、そこから11.9-11.2-11.9でまとめて正味上がり3Fのケイバに

たとえばミッキーカプチーノが勝った葉牡丹賞は後半5Fが11.9-11.9-11.8-11.5-12.0、こういう後半1000mのロンスパなら持続力あるストライドで抜け出せるんですが、あの圧勝だから中山内回りOKと思われたミッキーでも4角で手が動いて置かれ気味になってしまったように、先行利はもちろん、4角を11.2で回ってくるコーナー加速力が要求されるレースでした

だから後続の大箱向きのストライドで走る馬たちは、たとえばファントムシーフは何とかインを捌いたんですが加速しはじめたのはもうゴール前になってからという伸び方で、東京でストライド加速で勝ってきたジャスタウェイ産駒のガストリックやジェイパームスも4角の加速に対応できないという走りでした

その点さすがというかルメールらしかったのがキングズレインで、ルーラーシップ×タッチングスピーチの血統どおりの胴長脚長の重厚な中距離馬を、4角を斜めに走らせ大外に持ち出しながら追い込んでいて、ルーラーシップやドゥラメンテもあんな感じで中山内回りG1を差してましたが、距離ロスは承知の上でストライドロスはしないのだという差し方ですよね

トップナイフは上がり11.4-11.0-11.4の野路菊でファントムシーフに9馬身以上離された4着、ドゥラエレーデは上がり12.1-10.8-11.5の新馬で4馬身半離された5着で、大箱のスローのヨーイドンで斬れ味のなさを露呈していた先行粘着型中距離馬2頭が、荒れ馬場の中山内2000をスローで先行して35秒で上がったら、そのまま2頭で壮絶な叩き合いになってしまったというホープフルSでした

脚を余した馬やコーナーを上手く回れなかった馬が続出して、レースレベル自体は高いとはいえなかったですが、当日パドックを見てもあれもこれも目移りするぐらいいい馬ばかりで、ここではダメでしたが後に開花したタイトルホルダー、パンサラッサ、オーソリティ、ヴァンドギャルド、オニャンコポンみたいな馬がゴロゴロいそうな予感はします



R.V.マンシリャ大賞典(亜G1・芝2000m)などアルゼンチンでG1を3勝したマルペンサは、ノーザンファームに輸入されて4頭の産駒を産んで早逝してしまいましたが、その4頭は

サトノダイヤモンド:有馬と菊に勝ち種牡馬
リナーテ:JRA6勝、重賞2着2回のオープン馬
サトノジェネシス:4戦3勝で引退し種牡馬
マルケッサ:5戦未勝利、ドゥラエレーデの母

これまではマルケッサが4コマ目のオチになってたんですが(^ ^;)、繁殖牝馬マルペンサの優秀さ、種牡馬ドゥラメンテの長打力、この両方を改めて思い知らされることに…これでドゥラメンテは最後の最後にエピファネイアを差し切ってJRA2歳リーディングサイアーとなりました

マルペンサはHalo4×3、Natalma4・5×5、Almahmoud5・6・6×5・6の「3/4Almahmoud」で、サトノダイヤモンドのことを「Haloお化け」と名づけたこともありました

ドゥラエレーデ自身はサンデーサイレンス3×4とNureyev≒エレクトロアート5×5で、ドゥラメンテ産駒としては斬れよりも機動力に振った配合で、東京→中山の出し入れで狙うべき馬やったということはできます

<スピード色強い血統だが、Blushing GroomをNijinsky5×4で胴伸びある体型にしたイメージで、芝8Fと芝10Fの英G1に勝ちBcクラシックでも2着。種牡馬としてもオールラウンダーで、仏2000ギニーとメルボルンCとBCジュヴェナイルターフの勝ち馬を出しており、北米のダート巧者も出す。非サンデーで配合相手を選ばないし、肌に回っても成功するだろう。代表産駒はNureyevなどSpecial牝系のNorthern Dancer血脈を母系にもつことが多い。Tapit肌との配合は北米G2勝ち馬とデュードヴァンとモズエロイコが出ておりダートで注目>

新種牡馬デクラレーションオブウォーについては種牡馬辞典でこのように書いておいたのですが、JRAで勝ち上がった日本での初年度産駒10頭のうち、トップナイフ、タマモブラックタイ、ドクタードリトル、ブレイゼスト、ハウゼが母系にNureyevをもっており、クインズエルサはThatchをもっています

仏2000ギニーのOlmedo

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12/24,25,28の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-12-29 22:31:47 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したイクイノックス(牡3歳)が日曜中山11Rの有馬記念(G1・芝2500m)を勝ちました。

★シルクホースクラブ
父キタサンブラック
母シャトーブランシュ(キングヘイロー)
牡 募集価格:4000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105219/
母シャトーブランシュはマーメイドS勝ち馬で、トニービンやAllegedやNureyev譲りのナタの斬れを武器とした重厚な差し馬でした。そこにキタサンブラックだとやや重すぎるきらいはあるのですが、母父がマイラーのキングヘイローなので全体の配合形やバランスは良いです。Lyphard5・5×4とHalo4×4のクロスで、母父のスピードで先行し父と牝系のスタミナで粘る中距離馬にうまく出たのではないかと思います。父同様の成長曲線にも期待できるので、古馬になって更に楽しめる馬でもあります。(望田)
【8月2日追記】
母シャトーブランシュは現役時代にマーメイドS(G3)を勝ったほか、ローズS(G2)でも2着と健闘しました。ディープインパクトとダンシングブレーヴはニックスですが、これはディープインパクトの母の父Alzaoとダンシングブレーヴが相似な血であることが理由です。母の父キングヘイローはDrone≒Halo≒Sir Ivor3×2・3という異様な凝縮を持っており、父の父ブラックタイドはHalo≒Sir Ivor2×4。血統構成はかなり近いので、両者2~4代目ぐらいの適度な距離に配置されたとき、最大の効果を発揮するのではないかと思います。本馬はその条件にあてはまり、なおかつ、ブラックタイドとキングヘイロー以外の部分が異系色の強い血で構成されているので好ましいでしょう。さらに、サクラバクシンオーとキングヘイローの組み合わせも実績十分(ローレルベローチェ、キタサンミカヅキなど)。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■土曜中山9Rノエル賞 ディオスバリエンテ(一口・望田&栗山)
■土曜阪神11R阪神C3着 ラウダシオン(一口・栗山)
■土曜阪神12R1勝クラス リアド(ディープ・望田&栗山)
■水曜阪神8R1勝クラス ブラックボイス(POG・望田)



キングヘイローが母父で成功しているのは、Drone≒Halo≒Sir Ivorのニアリークロス3×2・3というサンデーサイレンス系種牡馬と成功しやすい配合形に加えて、その母グッバイヘイローがKオークスなど北米G1を7勝した名牝で、Halo×Sir Ivor×Buckpasserと名うてのフィリーサイアーが代々かけられている、というのが大きいでしょうね

ちなみに有馬回顧で書いた「母や母父がマイラーで、Halo≒Sir IvorのニアリークロスとWorden≒Le Fabuleuxのニアリークロスをもつキタサンブラック産駒」は21年生にはいませんでした

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日のボツ予想~中山マイルは庭

2022-12-28 10:35:59 | 血統予想

カウントダウンはインダストリアもダンデスビューも中山マイルはちょいと忙しいように思うので、ノドの手術明けですが9人気◎ハーモニーマゼランが美味しそうな



全[3-3-5-7]のうち中山芝1600[3-2-3-3]、中山マイルは庭というより庭にテント建てて住み着いてるようなもんですが(^ ^;)、荒れ馬場は歓迎だし脩が好位から外目を捲り上げてくれる

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではホープフルSとファイナルSとフォーチュンCを予想していますので、22年最後のJRA開催もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (77)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第67回有馬記念回顧~有馬もディープインパクトのように

2022-12-26 02:31:37 | 血統予想

中山11R有馬記念
◎13.タイトルホルダー
○9.イクイノックス
▲3.ボルドグフーシュ
△7.エフフォーリア
×16.ディープボンド
「早めスパートでロンスパ戦にしないと、イクイノックスに差されてしまう」タイトルホルダー陣営はこう発言している。さすがに宝塚ほど前半から緩みなく流れることはないだろうが、後半1000mは速いレースになるだろう。有馬は緩みないペースやロンスパ戦になると、地力やスタミナが問われるのでわりと堅くおさまるし、ヒモ穴になるのもサラキア、ワールドプレミア、シュヴァルグランといった長いところ向きの馬だ。変な荒れ方をするのはだいたいスローになったときで、クイーンズリングやトゥザワールドが2000ぐらいの器用な脚で立ち回ったときで、今年はそういう馬はこないだろうと読む。
イクイノックスは母父キングヘイローでヘイロー4×4だから、中山内回りにも対応できるタイプだとは思う。しかしキタサンブラックというよりもディープインパクトの産駒と形容すべきしなやかな体質はサーアイヴァー≒ドローンとワードン≒ルファビュリューのニアリークロス由来で、やはりベストパフォーマンスを出せるのは東京だろう。フィエールマン、サートゥルナーリア、シュヴァルグラン、ルーラーシップ、ブエナビスタといった東京や外回りのチャンピオンクラスが、中山内回りにも対応して強い内容の2着3着を積み上げてきた歴史を紐解いてみても(ああそうだエアグルーヴもとても強い3着だった)、ハイペリオンの塊のような歴史的名馬タイトルホルダーをここでイクイノックスが差し切ってしまうのかとなると、必ず差してくるだろうがやっぱりとても強い2着3着だろう、というのが今年の結論。
エフフォーリアは当日どんな体つきで出てくるのか興味津々だが、後半1000m12秒0を刻みつづけるようなタイトルホルダーのゾーンのレースを、外々を回してストライドで捲り差すというのは適性としては合っている。内回りのコーナーで11秒台の急加速を要求されるのが一番辛い。
ディープボンドは出来は昨年以上で、昨年2着を見てのとおりダラッと捲る脚質も有馬向きで、それだけに大外枠はアンラッキーとしか言いようがない。ただ差しにも回れる馬だし、いつもタイトルホルダーとガップリ四つのケイバになるが、変化球を投げやすい状況になったともいえる。川田がどう乗ってくるかも興味津々。
ロンスパ戦なら菊花賞組のスタミナも侮れないが、ヌレイエフ的な野太いストライドで豪快なアクションのジャスティンパレスよりも、燃費の良いフォームでトボトボジワジワ地道に差してくるボルドグフーシュのほうをとってみた。福永祐一の有馬ラストランにも興味津々。

----------

月曜夜は牧場関係の忘年会があり、それまでにNETKEIBAの年末進行の原稿を書き上げなければならず、競馬が終わってからも仕事してたので回顧も早いのです(・∀・)バババッと書いたので内容はちょっと荒いです

まずはNETKEIBAの全頭解説から、導入文と1~3着の解説を

近5年の有馬記念において4人気以下が馬券に絡んだケースは4例あり、Danzigの血を引く牝(サラキアとクイーンズリング)、長距離G1で連対のある牡(ディープボンドとワールドプレミア)、この2パターンに大別できる。登録馬のなかでDanzigの血を引く牝はジェラルディーナ(Danzig5×4)だけ。長距離G1で連対のある牡馬はアリストテレス(菊2着)、タイトルホルダー(春天と菊1着)、ディープボンド(春天2着2回)、ボルドグフーシュ(菊2着)。

イクイノックス
ヴァイスメテオールやミスビアンカの半弟で、スタッドリーのイトコ。母シャトーブランシュはマーメイドS勝ち馬。父キタサンブラックは年度代表馬でガイアフォースやラヴェルなどの父。見た目はわりと父似で、この牝系らしいナスペリオン的な強靭かつ持続力あるストライドは東京向きで、秋天やダービーの斬れ味は秀逸だった。舞台が中山内回りに替わってどうかだが、Halo4×4で皐月賞はうなりながら2着だから、大きな減点は要らないか。(距離◎スピード○底力◎コース○)



ボルドグフーシュ
母ボルドグザグはレゼルヴワール賞(仏G3・芝1600m)勝ち馬で、さかのぼるとイクイノックスやベリファなどと同牝系。母父LaymanはソヴリンS(英G3・芝8F)などに勝ったサンデーサイレンス産駒。そこにモーリスやゴールドアクターを出したスクリーンヒーローが配された。母方のHerbagerなどのスタミナを感じさせる無駄肉のない体質と、父譲りのTom Fool的ヒタヒタ走りで、思った以上に長距離適性が高い。ここも菊のような立ち回りは可能。(距離◎スピード○底力○コース◎)



ジェラルディーナ
モアナアネラの半妹で、ドナウブルーやドナアトラエンテやスレイマンの姪で、ドナウデルタのイトコ。母ジェンティルドンナはG1を勝ちまくった名牝でロジャーバローズも近親。サンデーサイレンス、Lyphard、Danzigなどをクロスする父母相似配合で、父母譲りのパワーと機動力で走りそうだが、体質はわりとディープっぽくてしなやかストライド。このやや玉虫色な脚質が、外伸び馬場の阪神内2200に絶妙にフィットしたエリ女の捲り差しだった。(距離○スピード○底力◎コース○)



予想どおり気合いをつけてタイトルホルダーがハナに立つも、中盤が13.1-12.7と中だるみ気味で、そこでイクイノックスが行きたがってルメールがなだめるほどで、緩みないペースでビュンビュン行けなかったのは出来が100%ではなかったのか、それが遠征後の調整の難しさなのか

思えば2歳のホープフルや3歳の有馬も食い足りない内容だったし、敗因はそれぞれあげられるにせよ、Hyperion的に締まりの強い体質だしNever Bend的な立ち肩だし、そもそも冬場はあんまり良くないタイプなのかもですね

エフフォーリアは金曜にも速いところをやって、何とか絞りたいという陣営の思惑が伝わってきましたが、太いというほどではないけれどちょっと馬が良すぎるかなという体つきではありました

それよりもタイトルの逃げが意外に緩くて、上がり3Fが12.2-11.4-12.3とわりと速くなり(ちなみに昨年は12.2-12.0-12.5)、この馬も本質的には大箱向きなので、鋭角なコーナーで11.4という加速を要求されるとやっぱり置かれ気味になって手が動いてしまう

ジェラルディーナは母ジェンティルドンナのような小脚のきいた加速ではないので、戦績ほど内回り向きの脚質ではないと書いてきましたが、エリ女も有馬もインが悪い外差し馬場になったのが奏功し、外々を回しながらストライドロス少なく差せたのが大きかったかと…ジェンティルほどDanzigっぽい馬じゃないですよね

ボルドグフーシュはとにかく無駄肉がないという体つきで出てきて、アクションも地味で燃費がいい走りをする馬で、これで2400m以上は[1-2-0-0](ゆきやなぎ1着、菊2着、有馬2着)ですから堂々のステイヤーというべき戦績に

インが荒れているとみてみごとな大外捲りを決めた福永祐一もさすがで、インを走ったタイトルホルダー、ジャスティンパレス、ブレークアップがみんな伸びあぐんだだけに、枠ナリにイン差し狙いでいったらイズジョーノキセキのように捌くのに苦労したでしょう(だからイズジョーノキセキも強い内容の4着)

キタサンブラック産駒というよりはディープインパクト産駒のようなイクイノックスは、中山内回りで東京と同じぐらい強いとは思えなかったのですが、まるでディープインパクトのように内回りを捲って直線ではストライドで爆発して、タイトルホルダーが沈んでしまっては他に敵はいなかったという圧勝でした

誰もが絶賛するほどのデビュー以来最高の出来でパドックに出てきましたが、それだけまだ伸びしろがあったということで、体つきなんかは今でも薄く映るし、それもまたディープインパクトっぽいところなんですよね

けっきょく距離が延びたらもっと強かったし、祐一の話によるとゴール後に引っかかっていたほど余力があったようで、そういうスタミナこそが実はイクイノックスの一番すごいところかもしれない、そう思わせるところもディープインパクトなんですよね

一口好配合ピックで私も栗山さんもピックした馬で、配合についてはデビュー当時からずっとほめてきましたが、もう一度要点をまとめておくと

・キタサンブラックは重厚な中長距離馬なので、母や母父がスプリンター~マイラーのほうが成功しやすいし早期に完成しやすい

・ブラックタイドは全弟ディープインパクトのようなHalo≒Sir Ivor的なしなやかな斬れ味は伝えず、そのため産駒は先行型が大成し、キタサンブラックも先行脚質のチャンピオンだった。しかし産駒の代ではSir Ivorのクロスやニアリークロスが成功しており、ブラックタイド~キタサンブラックと受け継がれてきた先行粘着体質を、ディープ的斬れ体質に振ることで成功しているといえる(下記エントリ参照)
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0bdeb73fb042cfc8dc8c244ae64cbdbc

・キタサンブラックのすごい底力はBustedとTulyarとWorden間に生じるニアリークロスである程度説明できるが、イクイノックスの場合はそこをWorden≒Le Fabuleuxのニアリークロスで受け継いでいるのが秀逸(下記エントリ参照)
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/369ba708674e5d2a9924a042f049b705





ちなみに、Worden≒Le Fabuleuxのニアリークロスをもつキタサンブラック産駒は、上のように3歳に限れば、また牡に限れば、出走全馬が勝ち馬となっています

このなかでシルクHCのイクイノックスとブラックブロッサムをピックしたのは、母父がマイラーであることと、Halo≒Sir Ivorのクロスをもつことに加え、Worden≒Le Fabuleuxのクロスをもつこともポイントだったのです

あとこのデータからも一目瞭然ですが、ブラックタイド~キタサンブラックのラインはディープインパクトとは対照的にコルトサイアーですよね

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~◎Roberto○Roberto▲Roberto

2022-12-25 10:55:18 | 血統予想

猪名川は◎ウインバグース
モーリス×コスモネモシンですから中距離血統ですが母方のHabitatが強いマイラー体型、Sadler's WellsとHaloのクロスで機動力十分で、前走を見ても阪神内1400はピッタリだしここもハナを切れそう



相手本線はアルトシュタット(母父シンボリクリスエス)とブッシュガーデン(母父ハードスパン)、◎Roberto○Roberto▲Robertoでいきたいです

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では有馬記念とグッドラックHとサンタクロースSを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では有馬記念を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (90)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~中山マイルでうなるFairy Kingとデインヒル

2022-12-24 10:20:01 | 血統予想

ノエルは◎ラズベリームース
Nureyev≒Fairy King5×3でFairy Kingが強いマイラーで、中山でもアネモネSのように射程圏から差せるとみました





▲エリカコレクトはワーケアの全妹で、兄よりもデインヒルが強くて斬れる脚はないのでダートで勝ち上がりましたが、芝でも中山マイル稍重ならパワーで捲れるので面白いのでは

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では阪神CとグレイトフルSと万両賞を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では阪神Cを予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (63)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12/17,18の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-12-21 20:39:56 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤が推奨したミラクルティアラ(牝2歳)が土曜阪神1Rの未勝利戦(ダ1200m)を勝ち上がりました。

★グリーンファーム愛馬会
父ヘニーヒューズ
母ミラクルレジェンド(フジキセキ)
牝 募集価格:1600万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103070/
母ミラクルレジェンドはJBCレディスクラシックなど交流重賞を勝ちまくった砂の女王。母としてもダートのオープン馬グレートタイムなどを産んでいます。母母パーソナルレジェンドはローマンレジェンドやヒロイックテイルなどを産んだ砂の名繁殖。そこに砂トップサイアーのヘニーヒューズが配されたのが本馬です。母系にフジキセキをもつヘニーヒューズ産駒は高確率で走っており(勝ち馬率50%)、牝馬とは思えない恵まれた馬格で動きは力強く、全兄サトノアレックスよりもモノは上ではないかとみて、ダートの上級~オープンを期待してピックします。(望田)
【8月24日追記】
グレートタイム(ジャパンダートダービー-3着、ユニコーンS-2着/父キングカメハメハ)、の半妹。母ミラクルレジェンドはエンプレス杯(Jpn2)をはじめ多くの重賞を勝ち、牝馬ダート路線の女王として君臨しました。母の半弟ローマンレジェンドは東京大賞典(G1)など4つの重賞を制覇。2代母パーソナルレジェンドはターンバックジアラームH(米G3・ダ9f)、ステージドアベティH(米G3・ダ8.5f)の勝ち馬。このように優れたダートホースが続出するファミリーで、母はフジキセキとDeputy Ministerのニックス(カネヒキリ、サウンドトゥルー、ホワイトフーガなどが出る)を持ちます。母方にDeputy Ministerを持つヘニーヒューズ産駒は連対率20.9%、1走あたりの賞金額172万円で、同産駒の平均(19.3%、147万円)を上回ります。「ヘニーヒューズ×フジキセキ」はドンフォルティス(北海道2歳優駿、全日本2歳優駿-2着)、プロミストリープ(東京プリンセス賞-2着)などと同じ。現時点で451kgという馬体重は上々です。牝馬ダート路線で期待できます。(栗山)

ミラクルティアラ(牝・父ヘニーヒューズ・母ミラクルレジェンド)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103070/
全兄サトノアレックスにつづく指名。母ミラクルレジェンドはJBCレディスクラシック連覇など交流重賞を勝ちまくった。その母パーソナルレジェンドはローマンレジェンドやヒロイックテイルも産んでいる砂の名繁殖。ヘニーヒューズ産駒はダートだから当然牡のほうが狙いやすいが、母父Deputy Ministerの黄金配合だし、馬格があって調教も進んでいるのでもうひと押し。(望田)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤が推奨したメジェド(牡2歳)が土曜阪神2Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

メジェド(牡・父キズナ・母ラヴェリータ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020105651/
母ラヴェリータは交流重賞7勝。毎年ディープが配されてきたが、産駒はみんなダートで勝っている。本馬はキズナの男馬だし、ダートに寄っても兄姉以上に出世が見込めるのではないか…という指名。ディープ×Unbridled's Songの黄金配合はラウダシオンなど孫の代でも大成功しており、キズナ×Unbridled's Songもビアンフェとローウェル2頭とも活躍。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ2021』で望田潤が推奨したルージュクレセント(牝2歳)が日曜中山3Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

★東京サラブレッドクラブ
父ドゥラメンテ
母プレザントケイプ(Cape Cross)
牝 募集価格:2800万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020104570
母プレザントケイプはNorthern Dancer4×4など父母相似配合になっていて、Green Desertのスプリントを強く伝える繁殖牝馬。ハーツクライとの間にペイシャフェリシタ、スペシャルウィークとの間にペイシャフェリスと、短距離~マイルのオープン馬を産んでいます。ドゥラメンテ産駒はしなやかな体質で大きな可動で走れますが、若駒のうちは緩さも目立ち、その点でDanzig系のパワーを補う配合は成功しており、母系にGreen Desertをもつドゥラ産駒もJRA出走8頭中4頭が勝ち馬となっています。また母系にSharpen Upが入ってNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロスをもつのはタイトルホルダーやアスコルターレと同じで、これもドゥラ産駒の最も走っているパターン。まだ緩さがある現状ですが、ちょうど大箱1800をストライドで爆発できるタイプに完成するイメージです。(望田)

■土曜阪神9R赤穂特別 キングズソード(一口&POG・望田)
■土曜中山12R2勝クラス グランディア(一口・望田&栗山、POG・望田)
■土曜阪神12R1勝クラス マイシンフォニー(ディープ・栗山)
■日曜阪神10R六甲アイランドS アグリ(POG・望田)
■日曜阪神11R朝日杯フューチュリティS2着 ダノンタッチダウン(POG・望田&栗山)



「種牡馬ドゥラメンテはMixed Marriageの血と相性が良く、また産駒の代でクロスを狙うならばNureyevかトライマイベストの全きょうだいか3/4同血クロスのほぼ二択になる」

と、阪神JFの回顧で書きましたが、つまりリバティアイランドとルージュクレセントとサンカルパとラクスバラディーとリエヴェメンテを会員に推奨したのはほとんど同じ理由なんですよね

母系にMixed MarriageをもちNureyevかトライマイベストの全きょうだいor3/4同血クロスをもつドゥラメンテ産駒


アグリはセレクトセールの下見で見た時点で素晴らしい馬で、デビュー当初はマイルG1を視野に入れていたのか緩くつくってて、締まってきたら短距離に寄ってくるだろうと書いておきましたが、来年は短距離でいよいよ飛躍の年になりそうですね



母オールドタイムワルツはNorthern Dancer3×4・5、種牡馬カラヴァッジオはこのようにクロスのうるさい繁殖との配合に向くし、その母Mekko Hokteは非Northern DancerでIntentionally4×4とThe Axe4×4なので、ここを1/4異系的に使った「3/4Northern Dancerクロス」が一番形としてはまとまりやすいですかね
代表産駒のTenebrism(仏G1ジャンプラ賞)は母がNureyev≒Sadler's Wells3×2です

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第74回朝日杯FS回顧~高速巡行Storm Cat、2歳マイル王に

2022-12-20 15:50:46 | 血統予想

阪神11R朝日杯FS
◎14.レイベリング
○2.ドルチェモア
▲12.ダノンタッチダウン
△4.ドンデンガエシ
△16.コーパスクリスティ
×3.オールパルフェ
日曜の阪神は晴れ予報だから、タフな馬場ではあるが良だろう。レイベリングは「3/4ノーザンダンサークロス」で二つの3/4同血クロス(スペシャル≒パンプ5×3とボールドリーズン≒ネヴァーベンド5×5)をもち、フランケル産駒としてはかなり高評価できる配合。近親にG1馬が何頭もいて母系の質も高い。何より新馬戦で見せた斬れ味が秀逸。2000ぐらいの馬だろうが、先行馬が揃ったし後ろからまとめて差せるとみた。
ダノンタッチダウンも素質は高いが、大きな馬でまだ見るからに緩いから、ここもデイリー杯のような大味なレースになるだろう。それで全部差せるかどうか。ドルチェモアは高速巡行ソウルラッシュというタイプで、人気になっているが好マイラーだ。ヒモ穴はドンデンガエシか。

----------

例によってNETKEIBAの全頭解説から1~3着を

ドルチェモア
エンギダルマの全弟でアップストリームの3/4弟で、マウレアの甥。母アユサンは桜花賞馬。牝祖Buy the FirmはトップフライトH(米G1・ダ9F)勝ち。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキやワンダフルタウンと同じ。母方のStorm Catのマイラーっぽさも強くソウルラッシュに近いイメージだが、こちらのほうがTom Fool的な脚捌きで先行力機動力に富む。前走は離れた番手で絶妙のタイミングで抜け出した。ここも立ち回りの巧さを活かして。(距離○スピード○底力◎コース◎)



ダノンタッチダウン
ダノンザキッド、ミッキーブリランテ、オールザワールドの下で、母エピックラヴはヴァントー賞(仏G3・芝1850m)勝ち馬。牝祖AlcandoはビヴァリーヒルズH(米G1・芝9F)勝ち馬。母父Dansiliは仏リーディングサイアーでハービンジャーなどの父。538キロの大型でまだ緩さも残るので、現状はワンターン大箱でもデイリー杯のような大味なケイバになってしまうのは仕方ない。ここも素質とスケールで豪快に追い込んでくるだろう。(距離○スピード○底力◎コース◎)



レイベリング
チャートウェルS(英G3・芝7F)勝ちLily's Angelの半弟。イトコにオペラ賞(仏G1・芝2000m)のWe Areやカドラン賞(仏G1・芝4000m)のCall the Windなど。父Frankelは14戦全勝の名馬で、日本ではモズアスコット、ソウルスターリング、グレナディアガーズの父として知られる。スローの芝マイル戦を豪快なストライドで差し切ったが、Special≒Pumpの3/4同血クロス5×3で配合も良い。マイラーではないだろうが器は大きい。(距離○スピード◎底力◎コース◎)



今年の朝日杯は人気3頭が素質的にはちょっと抜けていて、完成度も高いマイラーのドルチェモアが1人気、まだ緩さが残る大型マイラーのダノンタッチダウンが2人気、斬れる中距離馬のレイベリングが3人気に支持されました

レースは45.7-48.2というかなりの前傾ラップで、3番手追走から抜け出したドルチェにダノンとレイベリングが迫ったところがゴールでしたが、あと50mあっても着順は変わらなかったかなというゴール前の3頭の脚色

ダノンより完成度で、レイベよりマイル適性で上回ったドルチェモアが、勝つべくして勝ったという2歳マイル王決定戦でした

この日も阪神芝はイン有利が露骨で、ダノン川田もレイベ武史もスタート後に内に馬を寄せてって、2列縦長の馬群でHペースでレースは流れました

ダノンタッチダウンは輪郭はマイラーっぽいんですが、とにかく大きくてしかもまだ緩さが残る現状で、今日もゲートをのっそり出て後ろから、大外一気でくるのかと思ったら川田はすぐさま内に入れて、そのまま馬群を捌いてきたのはさすがで、デイリー杯と同じ乗り方ならレイベリングは差せなかったと思います

レイベリングはパドックを見ても素晴らしい馬で、いきなりこのHペースを苦もなく追走して抜け出してくるのは性能とセンスとしか言いようがなく、最後はマイラーではないぶんちょっと負けてしまったけど素晴らしい中距離馬としか言いようがなく、いい種馬になると思うのでどこかでタイトルを獲ってほしいですね

ドルチェモアはルーラーシップ×ディープインパクトですから中距離×中距離で、母母バイザキャットはStorm Cat産駒のパワーマイラーでここで緩くなりそうなところを締めている「1/4マイラー」



これは同じルーラーシップ×ディープインパクトで同じ下河辺牧場産のキセキと同じ構図で、キセキの母母ロンドンブリッジは桜花賞で2着に逃げ粘った快速牝馬

ルーラーシップ×Storm Catというのは、Storm Catとラストタイクーンとノーザンテーストを通じる組み合わせのクロスになるので、それぞれのマイラーっぽさがONになりやすい配合といえ、下記のように1600~1800あたりのゾーンが分厚いです



ドルチェモアもStorm Catがベースのマイラーという点ではソウルラッシュ(これも下河辺産のルーラー)と似てますが、こちらは間にディープが入ったことでTom Fool≒Attica的な機動力が更に強く、そこを「高速巡行ソウルラッシュ」と評したのですがまさにそんな勝ち方だったかと

ルーラーシップ産駒でG1を勝ったのはキセキ、メールドグラースに次いで3頭目となりましたが、いずれも母父中距離で母母マイラーの「1/4マイラー」なんですよね

下河辺牧場はシンリョクカのJF2着につづいてドルチェモアの朝日杯勝利で、現2歳世代は勝ち鞍数、平均賞金、勝ち馬率全てにおいて2歳時の過去最高の数字をマークしています

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~パンとして短距離による

2022-12-18 11:04:33 | 血統予想

今日もバタバタしててボツ予想の時間がとれなかったですが、六甲アイランドはパンとしてきたアグリで
デビュー当初は見るらかに緩かったですが、パンとしてくれば短距離に寄ってきそうな予感どおりで、今は1400がピッタリやと思いますね



POG推奨馬ですが、カラヴァッジオは基本こういうNorthern Dancer3×4・6みたいな、クロスのうるさい繁殖との配合に向きます
他のレースはこれから中継見ながら考えます

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では朝日杯とディセンバーSと寒椿賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (55)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~ダノンレジェンド×Unbridledがんばれ

2022-12-17 10:56:20 | 血統予想

昨夜は某生産者&某スタリオン関係者と千喜忘年会、今日もボツ予想をやる時間がとれませんでしたm(_ _)m



POGと種牡馬辞典で推奨したレッジェンダペスカは今現在1人気
「ダノンレジェンドはダンカークやバトルプランの肌に付けて、Great Above≒Charediの3/4同血クロスを狙いましょう」と浦河の生産者にはよく言ってるので走ってほしいですね(・∀・)





NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではターコイズSとひいらぎ賞と中京2歳Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (53)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする