栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

競馬道OnLine G1スペシャル予想~スプリンターズS&凱旋門賞

2016-09-30 18:30:41 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2016-2017』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズSから有馬記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週のスプリンターズSは望田潤、凱旋門賞は栗山求の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

小島友実さんの「G1の馬場すべて教えます」、競馬道調教マスターの調教予想などもぜひ参考になさってください

--------

凱旋門賞の予想はNETKEIBAの「ウマい馬券」でやりますが、ZarakはZarkavaの仔でMill Reef5×5、中距離ではAlmanzorにしか負けてないのでこれが穴やろと思ってたんですが回避…

上がり11.6-11.0-11.6のダービーでサトノダイヤモンドを内から交わす脚、上がり11.3-11.3の弥生賞でリオンディーズとエアスピネルを並ぶ間もなく差し切る脚

ハイレベルと言われる3歳世代でも、マカヒキの末脚の鋭敏さは際立っていました

しかしニエル賞ではジワジワ並びかけてジワジワ差すという感じで、上がりタイム的には凄い脚を使っているのですが一頭だけ際立ってはいなかった

たとえば良馬場の東京2400で、同じメンバーでスローのニエル賞をやったら、やっぱりマカヒキは一頭だけ際立った脚でビュンと差し切ると思うんですよね

それがシャンティイではなぜ際立たなかったのか…ということを考えて予想してみました

土曜の「No.1予想」は習志野特別です(先ほど入稿済)
土曜の「ウマい馬券」は明朝に前売りオッズを見てから入稿します

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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2016-09-29 21:23:49 | 血統予想

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました

先週はミスエルテ(Hopespringseternal≒Weekend Surprise≒Terlingua5×4・5)、ムーヴザワールド(ディープインパクト×Riverman×ボールドラッド)と、阪神外回りの新馬をナスキロ柔いストライドで走る馬が勝ち上がりました

そしてデルマコイウタ(ディープブリランテ×エアデジャヴー)、エアウィンザー(キングカメハメハ×エアメサイア)と、アイドリームドアドリーム牝系の期待馬がともに2着

どちらのレースも直線の叩き合いを見てもらうと一目瞭然で、ミスエルテよりもデルマコイウタのほうが、ムーヴザワールドよりもエアウィンザーのほうが見た目に脚の回転は速いのですが、つまり勝ち馬のほうが完歩が大きかったわけですね

どちらもBold Ruler的小脚がナスキロ的ストライドに屈したという2着で、エアスピネルがリオンディーズにナデ斬られた朝日杯とも重なるものがありましたが、でも長い直線でもピッチで2着を死守するのは高性能の証

「ディープブリランテ産駒は母や母父からマイラーっぽいスピードを入れて先行したい」と書いてきましたが、勝ち上がったディーパワンサ(母父Rahy)とスズカゼ(母父アフリート)、そしてこのデルマコイウタ(母父ノーザンテースト)と、今のところマイラーの母に似たマイラーっぽい牝馬が走ってます

復帰後は着実に勝ち星を重ねている北村宏司ですが、スターオブペルシャもショワドゥロワも内枠を最大限に活かしきったとまでは言いきれない騎乗で、あそこでロスなく抜け目なく最内をすくってくるのがこの人の持ち味ですから、まだ完全復調とまではいかないのかなあ…というのが日曜の競馬を見ての感想

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「一口馬主好配合ピック」ノルマンディーから3頭ピック

2016-09-29 09:58:15 | 共有クラブ

おかげさまで本年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、先ほどノルマンディーオーナーズクラブから3頭(栗山求が1頭、望田潤が2頭)ピックしました

現在ウインから3頭、キャロットから10頭(ダブル推奨2)、グリーンから2頭、シルクから10頭(ダブル推奨2)、ジーワンから9頭、東サラから6頭(ダブル推奨1)、ノルマンディーから3頭、ユニオンから5頭、ラフィアンから3頭、ロードから4頭ピックしています(この後はローレルの募集馬に取りかかる予定です)
http://miesque.com/c00037.html

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頑強短距離王は急坂&前傾がお好き

2016-09-28 09:44:49 | 血統予想

サンデーサイレンス産駒が登場して以降、芝1200mのG1を複数勝った短距離王は、ロードカナロア(3勝)、カレンチャン、キンシャサノキセキ、トロットスター、ビリーヴ、フラワーパーク、ローレルゲレイロと7頭います

このうちサンデーサイレンスの血を引いているのはキンシャサノキセキとビリーヴの2頭で、キンシャサは阪神で行われた高松宮を勝っていますが、ビリーヴの高松宮勝ちは旧中京でスプリンターズ勝ちは中山ではなく新潟での開催でした

サンデーサイレンスの血を引く馬の芝1200mG1勝ちはこれまで10例ありますが、うち7例は平坦コース(旧中京と新潟)でのもの

急坂付きの中山と新中京の短距離G1を連覇するような頑強短距離王をつくるには、しなやかすぎるサンデーサイレンスの血は少なくとも近い世代には必要ないのだ、ということが改めて実感できます

昨年のスプリンターズは34.1-34.0という異例の後傾ラップとなり、掲示板を「1/4サンデーサイレンス」(サンデーサイレンスを父父か母父に持つ)が独占、非サンデーサイレンスのベルカントと「1/8サンデーサイレンス」のハクサンムーンは人気を裏切ることとなりました

「1/4サンデーサイレンス」のしなやかさで1200mを差せるようなレースをつくったのが、「1/8サンデーサイレンス」のハクサンムーンだったというのは皮肉で、ちなみにハクサンが芝1200mの重賞で前半32秒台の前傾ラップをつくったときは、ビッグアーサー、エイシンブルズアイ、リトルゲルダ、そしてロードカナロアと、全て非サンデーサイレンスのスプリンターが勝っています

今年のスプリンターズ登録馬をサンデーサイレンスの血量で分けてみると

1/4サンデーサイレンス…ウリウリ、サクラゴスペル、サトノルパン、ソルヴェイグ、ダンスディレクター、ナックビーナス、ネロ、ブランボヌール、ミッキーアイル、レッドアリオン、レッドファルクス

1/8サンデーサイレンス…アクティブミノル、シュウジ、スノードラゴン、レッツゴードンキ

非サンデーサイレンス…ティーハーフ、ビッグアーサー、ベルカント、ラヴァーズポイント、ワキノブレイブ

「1/4サンデーサイレンス」が1/2以上を占めるんですね

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父母相似配合の傑作

2016-09-27 09:55:11 | 配合論

私がもし「配合史」のつづきを書かせてもらえるならば、いやその力量も時間もないのですが、近年の父母相似配合の傑作として、スノードラゴンの血統表はぜひ載せたいなあ…と
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104268/

Caro3×4、Princely Gift5×5、Ride the TrailsとMill Reefを通じるナスキロ&ナスフリートのクロス、そしてステイゴールド×アドマイヤコジーンでおなじみDarius≒Sylkoのニアリークロス6×6

 ┌Nearco
┌○
Darius
│ ┌Solario
│┌△
└△┌Arion
 └△
  └Security

Nearco
Sylko
│ ┌Solario
│┌○
└△
 └△┌Arion
  └△
   └△
    └Security

アドマイヤコジーンの母母ミセスマカディーはトライバルチーフの代表産駒で、Mumtaz Begum≒Mahmoud4×4、Fair Trial4×5、Nearco4×5を持つ1000ギニー馬

スノードラゴンの母マイネカプリースはJRA3勝で桜花賞5着、「父母相似配合は似通った血脈構成の父と母による再現性に重きを置いた配合なので、競走能力が高い両親の組み合わせが成功しやすい」という好例でもあります

見た目にアドマイヤコジーンに似た馬で、ただ父と比べるとスピード的には少し劣化していて、ようするに少し遅くなっていて、一方で母からマガロとNever Bend経由でラトロパワーを受け継ぎ、ダートや道悪をこなす多芸さが売りの一つ

芝1200mで勝ち時計が1分8秒を切ると[0-0-1-3]、8秒以上かかると[1-2-0-1]、コパノリチャードが勝ったド不良の高松宮で2着、スプリンターズの勝ち時計は1.08.8で午後から小雨が降りつづいていました

端境期には重量を背負って交流重賞に参戦、それが特に話題になることもなく、上位人気に祭り上げられることもなく、だいたい人気どおりにしぶとく着を拾ってくる

そして前走セントウルでは、意表を突く先行で現チャンピオンに火をつけた「1/8サンデーサイレンス」の元チャンピオン

けっきょく1分7秒台の決着では出番はなかったですが、あれが何らかの布石となるうるのかどうか、週末の予報がぐずつき気味なだけにちょっと気になるのですよ

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9/24,25の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2016-09-26 09:28:55 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したサトノダイヤモンド(牡3歳)が日曜阪神11R神戸新聞杯(G2・芝2400m)を勝ちました。

◎サトノダイヤモンド(牡・母マルペンサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/
母マルペンサはR.V.マンシリャ大賞典(亜G1・芝2000m)勝ち馬で、Halo4×3、Northern Dancer4×4、Natalma4・5×5、血統表の3/4でAlmahmoudの血を何重にもクロスしている。自身はHalo≒Sir Ivor3・5×4・5。母父Orpenは名マイラー Lure の代表産駒でモルニ賞(仏G1・芝1200m)勝ち。中距離で奥行きがあるかとなると疑問もあるが、速攻系マイラーとして有望でPOG向きだ。(望田)

★サトノダイヤモンド(牡・母マルペンサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/
セレクトセール当歳で落札価格2億3000万円。母マルペンサはアルゼンチン産で、コパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)を制覇。Northern Dancer4×4の片方がDanzigを経ているという好パターン。母の父Orpenはデインヒルと配合構成が似ており、その父LureはBertolini(ジェンティルドンナの母の父)と同じDanzig×Alydarという組み合わせ。初子だけに手探りの部分もあるが、まともなら走ってくる。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したムーヴザワールド(牡2歳)が日曜阪神5R新馬戦戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

◎ムーヴザワールド(牡、リッスン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106212/
タッチングスピーチの全弟。母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち馬。リッスンの全姉SequoyahはモイグレアスタッドS(愛G1・芝7F)に勝ち英愛2000ギニーのHenrythenavigatorを産んだ。名牝系に代々一流種牡馬がかけられ、しかも代々好配合というピカピカの良血だ。母父Sadler's Wellsだからこれも完成は遅めかもしれないが、姉よりも母方のマイラーっぽさが出たように見える。そこに期待した。(望田)

○ムーヴザワールド(牡・母リッスン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106212/
サンデーサラブレッドクラブで募集価格1億5000万円。タッチングスピーチ(ローズS、エリザベス女王杯-3着)の全弟で、母はフィリーズマイル(英G1・芝8F)の勝ち馬。その全姉にモイグレアスタッドS(愛G1・芝7F)を勝ったSequoyah、血統構成がまったく同じ馬(父が同じで母同士が全姉妹)にオペラ賞(仏G2・芝1850m)を勝ったInsight、本邦輸入種牡馬サフロンウォルデンがいる。母は文句なしの良血だ。「ディープ+Sadler's Wells」はMr.Prospectorのサポートが重要。本馬はこのパターンに合致していないものの、Mr.Prospectorの父Raise a Nativeは持っており、母方の奥にスピード豊かなアメリカ血統が詰め込まれているので、Sadler's Wellsの重さを解消している。おそらく完成は遅めだろうと思われるのでPOG向きとはいえない面もあるが、配合的なポテンシャルの高さからスルーするわけにはいかない。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で望田潤が推奨したガウディウム(牡2歳)が土曜阪神2Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ハービンジャー
母パーフェクトジョイ(ステイゴールド)
http://db.netkeiba.com/horse/2014106072/
牡 募集価格:2400万円
アルアランの甥。以前に私のブログ記事でも書いたのですが、母系にディクタスを引くハービンジャー産駒はこれまで4頭が出走してベルーフ、ウインティアラ、カゼルタの3頭が勝ち馬、残りのヒットリターンキーも先日の新馬戦でロスの多い競馬ながら3着に追い込んでおり、今のところ高確率で成功している配合パターンといえます。これにはちゃんと根拠があり、ハービンジャーの母父Beringの母母Barbraがディクタスの母Doronicとニアリーな関係(Le Fabuleux≒WordenとDomenico Ghirlandio=Donatelloが共通)で、つまりBarbra≒Doronicのニアリークロスが派生するのです。ステイゴールドとデインヒルの組み合わせといえばフェノーメノやナカヤマフェスタなどが出たニックスでもありますから、ハービンジャー×ステイゴールドには今後も大いに注目でしょう。本馬は細身でフレンチな斬れを武器とした母パーフェクトジョイ(全5勝が外回り1800m)の影響も強い体型体質で、ハービンジャー産駒ながらエトランドルのようにストライドで走るタイプ。それほど俊敏ではないですが、ナスキロ的かつWild Risk的な持続力ある末脚で東京2400mを追い込んでくる姿が目に浮かびます。(望田)

■木曜大井11R東京盃(JpnG2)3着 プラチナグロース(一口・栗山)

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タッチングスピーチは一昨年のPOGのイチオシでしたが、3歳春の時点ではあまりにも未完成で、「もう母父中距離型(Sadler's Wells)のディープ産駒はPOGでは推しまへん!」とまで書いてしまったほど(^ ^;)

ただムーヴザワールドは、推奨コメントにも書いたようにサドラー丸出しの姉とはかなり異なる馬体をしていて、これなら3歳春にマイル寄りのレースで斬れるかもしれない、と思いなおしたのです

Burghclereのニアリークロスを持たないディープ牡駒ですから、むしろ2400mのスタミナには不安がある配合で、でも逆にいうと姉ほど重々しいタイプではないだろうという読みはできたし、当日のパドックを見ても、これなら外1800ベストかもしれないと、少なくとも1800のスローなら姉より斬れるだろうとブログでコメントしておきました

「ディープインパクト産駒におけるセックスバイアス配合論」というテーマで最近あれこれ書いていますが、ディープ×リッスンの場合はおそらく牡のほうが母方のマイラーっぽさが出る可能性は高く(ちなみにリッスンもSequoyahもサフロンウォルデンも7~8FのG1勝ち)、Burghclereのニアリークロスを持つウリウリ=マカヒキ姉弟やホクラニミサ=ディーマジェスティ姉弟とは逆の現象といえるのではないかと

そういえばセレクトで溜息を漏らしながら見た全兄New World Powerも、タッチングスピーチというよりはムーヴザワールドに似たラインで、向こうで3戦して勝てないのはあのしなやかすぎる体質が欧州の芝と合わないんかなあ…と思ってたんですが、今のとこ中距離使ってますがあれもマイラーなのかもしれないですね

ということでムーヴザワールドについては、ダノンシャークをパワー寄りにしたようなイメージですかね、第一印象としては

この新馬戦は頭数は少ないし2場開催でパドックを何周もやってくれるので全馬をジックリ見ることができ、だいたいのことはコメント欄で書いたんですが、エアウィンザーはエアスピネルよりはキンカメ似で体型に伸びはあるけれどアイドリーム牝系特有のBold Ruler小脚を使うのは同じで、残り400~200mの最速ラップのところでの脚の回転は図抜けてましたが、でもスピネルほどマイラーっぽい加速ではないかな

ナイトバナレットは最後の急坂でフラフラしてましたが、母系にWise Exchangeが入ってPromised Landをクロスするのでディープブリランテ産駒にしてはしなやかに斬れるイメージやと書いたし、アドミラブルはディープ×Roberto×グレースアドマイヤでBurghclereのニアリークロスの男馬ですから、これはディーマジェスティをより緩慢にしたような中長距離馬で、1800のスローよりは2200の持続戦に向いた馬に見えました

ガウディウムはハービンジャー×ディクタスでBarbra≒Doronicのニアリークロスを狙いすましたピックでしたが、デビュー戦は見た目に仕上がったから一度使ってみようというぐらいの感じだったし、一息入れて今回はパドックでの体つきが全然違いました

母系にディクタスとサンデーとMill Reefが入るのでカゼルタと似た配合なのですが、募集時からあまりハービンジャーっぽくない体質で、ピックしたときのコメントでも書いたように、この馬はわりと母パーフェクトジョイに似た体質脚質で、母は全勝ち鞍5勝を外1800mであげています(阪神外1800の大阪城Sで3着)

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日曜の重賞回顧~3強、それぞれの始動

2016-09-25 17:21:28 | 血統予想

阪神11R 神戸新聞杯
◎14.サトノダイヤモンド
○12.レッドエルディスト
▲8.ナムラシングン
△13.イモータル
×5.カフジプリンス
×6.マイネルラフレシア
注11.アグネスフォルテ
サトノダイヤモンドは今週の調教の動きや肉付きをみると、いずれはダノンバラードのような距離適性コース適性にシフトしてきそうな予感もあるが、ひとまずダービー2着ぐらい走れば勝てる相手関係。行く馬がソコソコ揃ったので超スローはないとみて、ピッチで走るエアスピネルを外回り2400で割り引いて、ヒモ穴狙いで6点流してみたい。マイネルラフレシアは大箱では常に強敵相手に食い下がっているし、アグネスフォルテは揉まれなければ京都新聞杯や大寒桜賞ぐらいは走る。

中山11R オールカマー
◎8.エーシンマックス
○6.ゴールドアクター
▲7.マリアライト
△11.ワンアンドオンリー
×1.サトノノブレス
×12.カレンミロティック
注2.クリールカイザー
注5.ツクバアズマオー
ゴールドアクターが勝つときは、ほとんど全て逃げ先行馬が馬券に絡んでいる。折り合いの不安がないので出していって好位に付けて抜け出すのが勝ちパターンだが、抜け出すときにとてつもなく速い脚を使うわけではないので前が共存しやすいという面はあるのだろう。エーシンマックスは新潟記念でも◎で狙ったが、ハナ争いすらできずしかも苦手の瞬発力勝負であえなく沈んでしまった。ここは行ききりたいと陣営は言っているし、クリールカイザーもサムソンズプライドもハナには固執しないだろうから、あとはスタミナはあるので中山2200m特有のロンスパ戦に持ち込めば見せ場以上もあるのでは。

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神戸新聞杯は道中13秒台のラップが一つもなく、上がり4Fが11.6-11.5-11.4-11.7、14年のワンアンドオンリーや12年のゴールドシップほどではないですが、そこそこロンスパで持続力も問われる競馬となりました

サトノダイヤモンドは好位の外から後続を待って追い出す横綱相撲、直線半ばではミッキーロケットがかなり斬れたので着差はクビでしたが、このクビ差はゴール板を過ぎてもいつまでも詰まらないという脚色

直線での加速はダービーのときとよく似ていて、一瞬の鋭さではミッキーロケット(マカヒキ)のほうが上なのですが、ゴールまで平均的に伸びつづけて抜かせない(差を詰める)

次号の『サラブレ』ではHaloクロスの歴史を概観するような原稿を書かせてもらう予定ですが、サトノダイヤモンドの意外にビュンと加速しない平均的な末脚は、他のディープ産駒でいうとヴィルシーナを2000~2400m向きにしたようなイメージで、Haloという血も代が遠ざかってサンデーサイレンスを通じて4×4・5ぐらいでクロスするようになると、軽さ俊敏さよりも柔らかさしなやかさとして表現されるようになっていくのだろうなあ…と、そしてその先にサンデーサイレンス3×4のダービー馬がいつか出るのだろうなあ…と、そんなことを考えさせられる神戸新聞杯のゴール前でした

たとえばNasrullahだってMr.Prospectorだって、3×3ぐらいでクロスしはじめたころはスピード馬ばっかり出たと思うんですよね

「Hペースの皐月賞でもヨーイドンのダービーでも同じ1~4着入線で決まったというのが、この世代のハイレベルというか層の厚さだろう」とMahmoudさんがラッ血対談で言ってましたが、マカヒキもディーマジェスティもサトノダイヤモンドも、着差は少しでしたが持ち味や凄みは十二分に見せた秋の始動だったのではないかと

ミッキーロケットは母がCaerleonにCozzeneにMiswakiにRivermanとナスキロ血脈だらけで、配合に素直なキンカメ産駒ですから柔らかなストライドで走るタイプに出たのは順当

春はつばき賞で◎にしたものの2人気のスプリングSでは印を下げたように外回り向きだと書いてきましたが、これぐらいのロンスパ戦で最後までシッカリ斬れるとはまた見直しました

これだけ力をつけてきたとなると、トゥザワールド(Hyperion+Lady Jurorのピッチ)とタガノグランパ(Mill Reefクロスのストライド)が14年クラシックロードで繰り広げた内回り外回りの後先みたいな関係性が、エアスピネルとミッキーロケットにも成立するかもしれません

レッドエルディストとカフジプリンスは末脚の持続力は十分感じさせる内容で、特にレッドは伸びない外を回っただけに青葉2着に匹敵する内容と言っていいかと

オールカマーはエーシンマックスが離して逃げましたが、後続は61秒ぐらいでまずまずのペース、58キロを背負ったゴールドアクターが勝負所からジワリと捲りにかかり、こちらも着差はつきませんでしたが横綱相撲で人気に応えました

種牡馬スクリーンヒーローの成功は、名牝ダイナアクトレス(その母モデルスポートがTom Fool≒Spring Run2×3)のTom Fool的なスピード体質走法を高確率で伝えていることが一つあげられ、その父グラスワンダーのようにドタドタ掻き込んで走る産駒はあまりおらず、モーリスもゴールドアクターも、トラストもミュゼエイリアンも前捌きがきれいで、字面の血統以上に高速馬場でのスピードにも優れているのが特長

良馬場で上がりが速くなるとマリアライトがどう乗ってもゴールドアクターにヒケをとってしまうのもそのあたりで、9/21のエントリでもそんな話を書いたので下記を参照してください
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/31acb81de7f1a3815a5a32368392ec42

マリアライトはこの上がりなら最後もう少し詰めてほしかった気もしますが、いずれにしてもラトロ肩丸出しで走るこの馬がTom Fool的捌きのゴールドアクターに雪辱するには、やっぱり多少なりとも馬場が渋ってほしい

サトノノブレスはディープ産駒にしては斬れないのは相変わらずですが、斬れないままジワジワと地力強化してG2大将の地位までのぼりつめたのは、それはそれでHyperionらしい(母クラウウィズジョイはHyperion4・6・6×7・7・8)

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日曜のボツ予想~Bold Rulerの小脚、Sadler's Wellsのスタミナ、ホワイトマズルの前受け

2016-09-25 09:20:38 | 血統予想

第1回からさっさん会の幹事をつとめてこられたメテオさんが実家の種豚場を継がれたので、「スモークポットを買ったのでベーコン用の豚バラのええやつ送って~」とねだってみたらさっそく届きました(・∀・)



ちなみに嶋倉種豚場は名の通り種豚の生産が主力事業なので、肉質がいいデュロック種を扱う割合が多い、とのこと
今日は豚しゃぶで一杯やりますが、バラ塊はさっそくソミュール液に漬け込んで、これで至高のベーコンつくったりまっせ(・∀・)

芙蓉はこれ東京1800なら○レジェンドセラーのストライドでド鉄板と言えるのですが、少頭数でオッズとにらめっこしてもまあ買いにくいレース…
◎というか、馬券にしたいのはBold Ruler3本クロスらしい機動力があるショワドゥロワ
東京の新馬でサトノクロノスにちぎられてますが直線狭くなるシーンがあったし、出走馬のなかで最も小脚のきく馬が中山内回りで1番枠を得て鞍上北宏、そういう立ち回りは見せてくれるでしょう
ここから3連複で3点買っても700~1000円つきますが、2点に絞るならクロノスを消したい

中山6は◎セイカエドミザカ
母セイカカロブはダートで5勝をあげたオープン馬で、産駒にSadler's Wellsのスタミナをよく伝え、イーグルカフェを付けても札幌2600の鬼セイカプレストが出たり、サウスヴィグラスを付けても1800でしぶといセイカフォルトゥナが出たり
一つ上の兄セイカアヴァンサは父タイムパラドックスなので3/4同血の間柄で、これも中山2400で一度美味しい思いをさせてもらったし(・∀・)、父タニノギムレットの本馬も見るからにRoberto丸出しの掻き込み走法、中山の長丁場はズンドバとみました

ムーンライトは◎シャドウダンサー
前走は開幕週インベタということもあってミルコは積極的に出していって番手、そのまま緩みのないペースを流れ込んで2着
今回で7回目のコンビとなりますが、マイルで差してみても中距離でタメてみてもイマイチ味がなく、やっぱり中距離で前受けしてこその馬、という結論に達したんやと思うんですよね
アサクサキングスやニホンピロアワーズやシルポートと同じホワイトマズル×サンデー、母は桜花賞とヴィクトリアマイル勝ちですから「中距離×マイラー」、角居厩舎ならば5歳の秋に先行前受けでもう一皮むけても不思議ないバックボーン
○マキシマムドパリはアドマイス牝系らしい玉虫脚質で弱点が少なくてどこでも好走しますが、それだけに準オープンまでくるといつも2着か3着になりそうな
▲カゼルタは母系にディクタスが入るので、ベルーフと同じくBarbra≒Doronicのニアリークロスを持つハービンジャー産駒、母母父がMill Reef系なのでガウディウムと配合がよく似てますが(・∀・)、土曜の阪神はなかなかハービンジャー馬場やったのでこれが3番手

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では神戸新聞杯を、「厳選予想 ウマい馬券」では神戸新聞杯とオールカマーを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~稍重の中山、デインヒル固めで

2016-09-24 09:37:16 | 血統予想

セプテンバーはまたまた◎メラグラーナで
前走は祐一必殺の中京後出しがズバリ決まりましたが、それにしても急坂を駆け上がるときのパワー加速は一頭だけケタ違い
近9走のうち7走で◎、オープン級の好配合だと言いつづけてきましたが、でも◎時の単回値355複回値110ですから打ちつづけてきて間違いではなかったし(1800で◎にしたのは間違いでしたが…)、このまま渋化が残りそうなのは△サザナミや△プレイズエターナルとの比較でもプラスでしょう

九十九里は◎アルカサル
前走は道中かかり気味だったのもありますが、上がり11.9-11.9と函館2600にしては速くなったのも敗因だったかと
やっぱりこの馬は配合どおり“大きなナカヤマフェスタ”というイメージで、タフなレースでこそ地力が輝くタイプやと思うんですよ
「3/4Northern Dancerクロス」でノーザンテーストの血脈構成をクロスしていて、兄のジェベルムーサにヒケを取らない好配合ですから、ここらで頭打ちということはないはずで、稍重の中山2500ならば折り合いをつけて捲りつぶしてほしい
というわけで、相手は◎が捲った後の○メゾンリーと☆レイズアスピリット

中山最終は◎サンクロワ
ヴィクトリーバンクの孫で、このライトバンクの牝系は芝良[17-12-11-119]連対率19%、重不[3-2-1-9]33%、父ハービンジャーなら渋った中山をエッチラオッチラ捲って本領でしょう
中山は3鞍ともデインヒル◎になってしまった(^ ^;)

阪神芝は特別戦の頃には良に乾くとみていますが、最終は先週突然復調したユタカの◎レントラーで
いつも同じことを書いてますが、ナスペリオンをクロスしていないハーツクライ産駒で、斬れ味がないので阪神内回りでしか狙えない馬(阪神内でもはなみずきぐらい上がりが速いと甘い)
ここから▲エルプシャフトがズッコケた際のヒモ穴を拾ってみたいレースで、その筆頭は前走出遅れて馬場の悪いインに突っ込んだ○オールドクラシック

「No.1予想」では夕月特別を、「厳選予想 ウマい馬券」ではききょうSと夕月特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします

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「一口馬主好配合ピック」シルクから計10頭ピック

2016-09-23 22:20:34 | 共有クラブ

おかげさまで本年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、先ほど望田潤がシルクホースクラブから5頭ピックしました
これで栗山求のピック7頭と合わせて、シルクからは計10頭のピックとなりました(ダブル推奨が2頭)
他にも配合だけならピックしたくなるような馬が7頭ほどいて、ひとまず保留としましたが、残口があるようなら後ほどピックする可能性はあります

現在ウインから3頭、キャロットから10頭(ダブル推奨2)、グリーンから2頭、シルクから10頭(ダブル推奨2)、ジーワンから9頭、東サラから6頭(ダブル推奨1)、ユニオンから5頭、ラフィアンから3頭、ロードから4頭ピックしています
http://miesque.com/c00037.html

土曜の「No.1予想」は夕月特別を入稿済、「ウマい馬券」のほうは明朝に前売オッズを見てから入稿しようかと…

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