栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2019-2020」

「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2017-10-31 22:18:08 | POG

風邪が流行ってるようで、私もオカンからうつされたので今日は一日実家で仕事してました…喉を完全にやられた
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

◆オルフェ黄金配合

「ノーザンテースト4×3の強いクロスを持つので、Northern Dancer系の血をクロスしない繁殖牝馬との配合がベターだろう。(ドリームジャーニー代表産駒の)ミライヘノツバサもエスティタートも母は非Northern Dancerクロスだ(追記するとワンスインアライフもルーレットクイーンもユニゾンデライトもアルメリアブルームもアルカサルも)。NureyevやSadler's Wellsなどスペシャル牝系の血とは合うはず」(『パーフェクト種牡馬辞典』オルフェーヴルの「血統チェック」より抜粋)

ラッキーライラックは母ライラックスアンドレースが非Northern Dancerクロスで、母父Flower AlleyがMr.Prospector3×3でSadler's Wells持ち、母母父Seattle SlewがNasrullah≒Royal Charger4・5×4





「これまでオルフェ産駒は、ノーザンテースト~Northern Dancerのクロスがクドくそれゆえ仕上がり完成の早そうなタイプばかりが勝ち上がっていますが、このような極めてオーソドックスかつ好形と言っていい配合が、ノーザン育成で、優秀な内容でデビュー勝ちしたという意味は大きいのではないか」とラッキーライラックが新馬勝ちしたときに書いています

しかしオルフェーヴル産駒はここまでJRAに54頭が出走して勝ち馬はたった5頭、うち2頭が新馬-重賞を連勝ということになり、概ね予想できたとはいえここまで低打率フルスイング一発型とは(^ ^;)

ただしラッキーライラックのような私が好形とみなす配合=「母が非Northern Dancerクロスかつヌレサド持ち」という配合に限れば

ラッキーライラック[2-0-0-0]
ムーンレイカー[0-3-0-0]
ダノンテアトロ[0-1-0-1]
モルフェオルフェ[0-1-0-1]
ノーフェイク[0-0-0-2]
レヴァンテ[0-0-0-1]

勝ち馬率は1/6ですが前走2着が3頭いるので、おそらくですがオルフェ産駒としては芯に当たりやすい配合といえるのではないかと

という観点で私がPOGで選んだのはアプルーヴァルなんですが、どうやらデビューが近いようで



ちなみに『パーフェクト種牡馬辞典』と『サラブレ』でやったファーストシーズンリーディング予想は、◎ロードカナロア○ヘニーヒューズ▲オルフェーヴル△ストロングリターンでした


◆またまたヘニーキセキ最強

「Eight Thirty≒War Relic≒Good Exampleの血の強化は、走るダート馬を出すのに必須と思われる。Deputy Ministerやフジキセキの血を引く牝馬との配合は成功するはず」(『パーフェクト種牡馬辞典』ヘニーヒューズの「血統チェック」より抜粋)

ドンフォルティスが北海道2歳優駿を完勝し、プロミストリープが土曜新馬を圧勝し、これで母系にフジキセキを引くヘニーヒューズ産駒は
ドンフォルティス:ダ[3-0-1-0]
プロミストリープ:ダ[1-0-0-0]
マッスルマサムネ:ダ[1-1-1-1]
ワールドカフェ:芝[0-0-0-1]ダ[0-0-0-1]



ヘニーヒューズ×フジキセキがダートで大成功している理由は下記エントリを読んでください
ヘニーヒューズの砂のツボ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bcec2c6e21bd250180eb70f6078d45f0

このエントリでも紹介しましたが、社台ファームが砂の女王ミラクルレジェンド(フジキセキ×Deputy Minister)を優駿SSに持ってってヘニーヒューズを付けたのは慧眼というしかなく、生まれたミラクルレジェンド16は何度か見せてもらっていますがまさにこのニックスを体現したようないい馬でした(・∀・)

ローレルゲレイロの村田牧場さんは非常に血統に造詣が深く仲良くさせていただいてて、ヘニーヒューズは新冠期待の種牡馬ですから当然力を入れておられ、2歳のヘニー産駒ダンケシェーンもさすがの好配合で私も一口とPOG両方で推奨してます

「ヘニーヒューズ産駒は平均して柔らかいので可動が大きめかも」とも仰ってましたが、やはりダートをストライドで走るタイプで、だから中山1200より東京1400のイメージで、だから案外地方競馬ではまだ目立った馬が出ていない

ドンフォルティスは外々を回って完勝でしたが、前エントリで書いたように門別の外回りだから◎を打ちやすかったというのは一つあります

ダンケシェーンも1400mでおろすそうですが、「やっぱりヘニーキセキ走りますねえ~」と送ったら「うちフジキセキ牝馬いない…」

そういえば私はターファイトのナリッシュというヘニーキセキを種牡馬辞典で推したんですが、これはまだ出てこないのかな?



追記:メテオさんがコメント欄で指摘されたIntent経由のBunting≒Wenoのニアリークロスも非常に有力と思われるので紹介しておきます




◆マンボと踊ろうビーバップ

「リリーノーブルが第一希望だったけど取れなかった…(のでトロワゼトワルに出資)」とりろんちさんが悔しがってたので、「Kingmambo父系×ビーバップ牝系はけっこう狙ってるしみんな勝ってますよ」と傷口に塩を塗っておきました(・∀・)

・Kingmambo父系×ビーバップ牝系
ビーバップ(アンバーシャダイ)
└バプティスタ(サンデーサイレンス)
 ├イースター(エルコンドルパサー)4勝,京王杯2歳S2着,東京新聞杯3着
 ├デウスウルト(父キングカメハメハ)4勝,中日新聞杯2着,朝日CC2着
 ├バティスティーニ(キングカメハメハ)現役2勝
 ├バブティスタ16(トーセンジョーダン)
 └ピュアチャプレット(クロフネ)
  ├リリーノーブル(ルーラーシップ)現役1勝
  └ピュアチャプレット16(バゴ)

この勝ち上がり率100%ニックスの根拠は、Kingmambo≒ビーバップのニアリークロス(Mr.Prospector≒レイズアボーイとNasrullahとHyperionとFair Trialが共通)にあるのだろう…ということは以前にも書いた記憶がありますが、検索するのも面倒なので再掲







リリーノーブルの弟ピュアチャプレット16はサンデーレーシングの募集馬で、ツアーでも興味深く見せていただきましたが、これはこれでなかなか面白そうな中距離馬やと思います

父バゴはKingmambo系ではないですが、その母Moonlight's BoxはNureyev×Mr.ProspectorですからKingmamboを逆さまにした配合、なるほどわざわざバゴを付けた理由はここにあるんかな?

そうそうツアーではバプティスタ16にも注目してて(これも同行した方にススメた)、Kingmambo系の後に配したのがトーセンジョーダンというのも、何やら同じような意図を感じますな(・∀・)



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10/28,29の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-10-30 20:01:25 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したレッドサクヤ(牝2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★東京サラブレッドクラブ
父ディープインパクト
母サクラサクⅡ(デインヒル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104324/
牝 募集価格:3200万円
オークス2着エバーブロッサムの全妹で、ヴィクトリアマイルのエイジアンウインズの3/4妹。母サクラサクⅡはNorthern Dancer3×4とRibot4×5を持ち自己主張が強く、出走産駒7頭全てがJRAで勝ち馬となっています。その母サクラフブキは父父がMr.Prospectorで母はNureyevと3/4同血ですから、Mr.Prospector×NureyevのKingmanboと近い配合。母父がDanzig系のパワーマイラーで母がNative Dancerのクロスというのはジェンティルドンナやミッキーアイルやフィエロなどディープインパクト産駒が最も成功しやすい配合パターンです。本馬は姉と比べると母方のマイラーっぽさやパワーが強く表現されており、イメージとしてはリアルスティールの牝馬版。芝マイルの爆発力では姉より上でしょう。(望田)

【7/31栗山追記】
「Mr.Prospector+Special牝系」という血を抱えたディープインパクト産駒は成功しています。ミッキークイーン、ヴィルシーナ、ディープブリランテ、トーセンラー、スピルバーグ、デニムアンドルビー、ショウナンアデラ、リアルスティール、パッションダンスなど活躍馬が続出しており、ディープ産駒のニックスのなかでも強力なものといえるでしょう。このパターンに当てはまる本馬は、オークス2着馬エバーブロッサムの全妹で、ヴィクトリアマイルを勝ったエイジアンウインズの3/4妹でもあります。これら大物だけでなく、競馬場で走った7頭の兄姉がすべて勝ち上がっている、という確実性は大きなセールスポイント。現時点で461kgある馬体重は魅力的です。芝中距離でクラシックを狙えるでしょう。(栗山)

◎レッドサクヤ(牝・母サクラサクⅡ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104324/
エバーブロッサムの全妹で、エイジアンウインズやキュートエンブレムの半妹。母サクラサクはSpecialの曾孫にあたる良血でNorthern Dancer3×4を持ち、出走産駒8頭全てがJRA勝ち馬となっている。本馬は全姉と比較してもデインヒル的なパワーが強い体型体質で、早期から芝マイルで動けるイメージだ。(望田)

東京サラブレッドクラブで募集価格3200万円。オークス(G1)2着馬エバーブロッサムの全妹で、ヴィクトリアマイル(G1)を勝ったエイジアンウインズ(父フジキセキ)の3/4妹。競馬場で走った8頭の兄姉がすべて勝ち上がっている、という確実性は大きなセールスポイント。母サクラサクⅡは社台ファームが誇る名繁殖牝馬の1頭で、Sadler's WellsやNureyev を出したSpecial牝系に属し、Ribot4×5という底力と成長力にあふれるクロスを持っている。「Mr.Prospector+Special牝系」という血を抱えたディープインパクト産駒は、ミッキークイーン、ヴィルシーナ、ディープブリランテ、トーセンラー、スピルバーグ、デニムアンドルビー、ショウナンアデラ、リアルスティール、パッションダンス、ファンディーナなど活躍馬が続出しているニックス。重箱の隅をつつくとしたら母が18歳時の産駒である点。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で栗山求が推奨したスーパーフェザー(牡2歳)が土曜京都5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

○スーパーフェザー(牡・母オーサムフェザー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104724/
セレクトセール1歳で落札価格2億6000万円。母オーサムフェザーは米2歳牝馬女王で、ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5F)、ガゼルS(米G1・ダ9F)など11戦10勝の成績を残した名牝。ダート馬だったので血統的な硬さはあるが、息子の本馬はBlushing GroomとMr.Prospector、Vaguely Noble が入るパターンなので悪くない。芝向きの素軽さがあればおもしろい。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で望田潤が推奨したロードラナキラ(牡2歳)が土曜京都2Rの未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

★ロードサラブレッドオーナーズ
父ロードカナロア
母エンジェリックレイ(ダイワメジャー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015102371/
牡 募集価格:2376万円
母方は世界的な名門で、3代母Angelic SongはGlorious SongやDevil's Bagの全妹。母母レディバラードは交流重賞2勝で、その産駒に宝塚記念2着のダノンバラードがいます。母エンジェリックレイはダノンバラード同様Halo3×3を持ち、そこにロードカナロアが配された本馬はカレンブラックヒルをほうふつさせるStorm Cat≒スカーレットブーケのニアリークロス3×3(Storm Bird≒ノーザンテーストやCrimson Satanなどが共通)。母系にStorm Catが入るダイワメジャー産駒はカレンの他にもシンジュボシやサンマルクイーンやトーセンマイティやメジャーアスリートなど高い確率で上級馬が出ています。ロードカナロア産駒は計9頭の募集で目移りしますが、本馬が最もマイルのスピードに秀でているとみてピックします。(望田)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)重賞勝ち馬の妹弟編』で望田潤が推奨したゴライアス(牡2歳)が日曜東京2Rの未勝利戦(ダ1600m)を勝ち上がりました。

◎ゴライアス(牡・父ゴールドアリュール・母ジョウノファミリー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015101310/
ライジングリーズンやグランフィデリオの半弟で、ブルーコンコルドの甥。「Special持ち種牡馬×エビスファミリー牝系」はフサイチコンコルドでもストラヴィンスキーでもオール勝ち上がり。本馬は文句なしのゴールドアリュール黄金配合だから、ダートで大成の期待がかかる。(望田)

■土曜新潟4R障害オープン マイネルプロンプト(一口・望田&栗山)
■土曜東京6R500万下 ケイブルグラム(ディープ・栗山)

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レッドサクヤは推奨コメントにも書いたように、全姉エバーブロッサムと比較してもデインヒルが強く発現しているのが好感で、Ribot肩で掻き込んで走るしなかなか手先も強く、一口持っておられるbrokkenさん(さっさん会常連)にも「パドック見ましたが、やっぱり上よりデインヒルっぽくてイイ馬ですよ」「返し馬の感じなら、たぶん道悪は大丈夫じゃないですかね~」と言ってたんですよ
最近よく書いているネタですが、デインヒルの(特に後駆の)強靭さが早期に発現したディープ産駒やハーツ産駒、というのはPOGにおける狙いどころの一つ





ロードラナキラの前走は番手追走から上がり11.3-11.2で意外に反応できず4着、「なるほどこれは追って味がないというか斬れ味がないな…やっぱりカレンブラックヒルを1400に寄せたイメージなんやな」と思ってたので、馬場が渋ったここは何とかなるだろうと

ゴライアスは余裕タップリに追い出すと7馬身ちぎってしまい、同日の三峰山特別(1000万下)3着に相当する時計で圧勝
ブルーコンコルドの甥で、母系にKingmamboとブライアンズタイムが入る堂々のゴルア黄金配合です



ツアーで実馬を見て会員さんにもススメたしPOGでも取り上げたし、まあオープン級のダート馬だろうと思ってましたが、それだけに新馬戦の敗戦は衝撃でした
7-9-1-1とルヴァンスレーヴが早めに動いたときに、相手はこれだとばかりにゴライアスも12-12-3-2と押し上げていったのですが、とにかく勝ち馬が強すぎてゴライアスのほうが最後苦しくなってしまった(3着)
2着ビッグスモーキーも強力な父母相似配合で走る馬ですが(現在[1-2-0-0])、あのレースだけでいえば内容的にはルヴァンス>ゴライアス>ビッグといえ、だからこの圧勝はルヴァンスの怪物ぶりが更に浮き彫りになったといえるかと
こないだのプラタナスは◎ソリストサンダー○ルヴァンスの1点予想やったんですが、ソリストの生産者の村田牧場さんと「いいレースでしたが、一頭エピカリスがいましたね…」とレース後に慰めあってました(^ ^;)

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第156回天皇賞回顧~万国共通の“幹の力”

2017-10-30 11:42:53 | 血統予想

◎9.ソウルスターリング
○2.サトノクラウン
▲7.キタサンブラック
△10.ミッキーロケット
△12.ステファノス
ソウルスターリングの母スタセリタは仏オークス(芝2100m)、ヴェルメイユ賞(芝2400m)、サンタラリ賞(芝2000m)、ジャンロマネ賞(芝2000m)、フラワーボウル招待S(芝10F)、ビヴァリーDS(芝9.5F)と6つのG1を勝った名牝。ただしヴェルメイユ賞は1位入線のダーレミ降着による繰り上がりの勝利で、主戦だったルメールは2000mがベストだったと言っている。
ソウルスターリングも桜花賞の予想のときに「マイラーの加速には見えない」と書いたのだが、毎日王冠後にルメールは「1800mは微妙に忙しいかも」とコメントしており、フランケルよりもスタセリタに似た体型や走りからしても、母同様2000mぐらいがベストの中距離馬だと私も思う。
桜花賞の敗因はマイルの緩みないペースで追走に脚を使ったからで、血統的には少々馬場が渋ってもOKのはずで、サンデーサイレンスの血を全く引かない血統からもむしろ少し時計がかかる決着になるのはプラスだろう(毎日王冠はスローに落としすぎたことによる鋭さ負けとみている)。ドイツ血脈モンズンを1/4異系とする「3/4ノーザンダンサークロス」で、フランケル産駒としても配合は最高に近い。
重馬場想定なら2400mぐらいをこなすスタミナの裏付けを重視したいところで、サトノクラウンとキタサンブラックは阪神内回りよりは東京がベターなストライドでもあり、まずはこの2頭が相手。ヒモ穴で拾いたいのがミッキーとステファノスで、渋った東京2000mはともにベストコースだろう。

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昨日も京都競馬場で一日打ってましたが、カシオペアのパドックは2周ほど見て早めに切り上げ、モニターで天皇賞のパドックと返し馬を入念に観察し、ブログのコメント欄にも気づいたことは書いていくつもりだったのですが、けっきょく書き込んだコメントは「キタサンは宝塚とは雲泥の出来」という一言だけ

それぐらいもう素晴らしい体で出てきて、「まるでエクリプスの肖像画のようだ」というコメントがありましたが、私はこれは彫刻のモデルにしたいよなあ~とうっとり見てました

春の3戦でも大阪杯のパドックが抜群に良かったので、休み明けでも自分で体をつくるのでしょうが、その大阪杯のときよりも更に筋肉の浮かび上がり方が美しく見え、宝塚の大敗から見事に持ち直してきただけでなく、これは更に進化し強くなってるのかも…という驚きがありましたね

サトノクラウンはいかにもナスキロホースという体質ですから筋肉の隆起でアピールするタイプではなく、しかし+10キロでも馬体は研ぎ澄まされ、何より走る気に満ち満ちていて気配が抜群で、こちらも体調の良さがうかがえました

返し馬の映像を観ながら、ヤンチャ馬券オヤジと
「不良馬場の秋天って、マックイーン圧勝のとき以来かな?」
「そやろな、ブレクラスニーが繰り上がりやけどな」

あの秋天もメジロマックイーンの強さばかりが際立って、2000mのG1でもここまで馬場が悪くなるとまずスタミナの差が顕在化するんかなあ…とふと思ったんですが、春天連覇のキタサンブラックと香港ヴァーズでHighland Reelを差し切ったサトノクラウンの、歴史に残るものすごい叩き合い

そして3着に追い上げてきたのは菊花賞2着レインボーラインで、スタミナ値や長距離適性の高い3頭が上位にきた、という結末でもありました

今年の『サラブレ』4月号で、キタサンンブラックとサトノクラウンの配合の類似点を書いたのを思い出したので、ひとまずそこから再掲





<キタサンブラックの父ブラックタイドは名馬ディープインパクトの全兄で、サトノクラウンの父Marjuは女傑Salsabil(愛ダービーなど欧クラシック4勝)の3/4弟。MarjuとSalsabilの母Flame of Taraは略図のようにHyperionの強いクロスを持つが、ブラックタイドとディープインパクトの母ウインドインハーヘアもHyperion的なスタミナの血を強く受けている。

抜群に鋭い脚はないが粘着力と成長力に富むのがHyperionの特長といえるが、こうしたHyperionらしさはディープインパクトよりもブラックタイドに強く伝わったといえるだろう。ディープの場合はHalo≒Sir Ivorのニアリークロス(2×4)譲りのしなやかさ俊敏さのほうが強い。

ブラックタイドのように粘着力を主として伝える種牡馬は、母父にマイラーやスプリンターの血を入れ、先行力を増すような配合にするのが望ましい。母父のスピードで先行してこそ、父の粘着力が活きるというわけだ。テイエムイナズマ(母父Danzig)が好例だが、母父にスピードが入る配合が実際よく成功している。

サトノクラウンの全姉Lightening PearlはチェヴァリーパークS(英G1・芝6F)勝ち馬で、母父Rossiniはロベールパパン賞(仏G2・芝1100m)勝ち馬。筆者はセレクトセールで実馬を見て「好配合のマイラー」と紹介したが、牧場関係者も当時はそう考えていたようだ。

しかしMarjuの代表牡駒3頭、Indigenous、Viva Pataca、Chinchonは、いずれも古馬になって芝2000~2400mの大レースを勝っており、いずれも母父がマイラーなのだ。これはMarjuがHyperion的な粘着力成長力を強く伝えている証だろう。

というわけで、ブラックタイドやMarjuのような種牡馬が、母父にスプリンターの血を入れて2400mのチャンピオンを出すのは不思議でもなんでもなく、むしろ順当というべきなのである。>

下のようにブラックタイドの母母BurghclereとMarjuの母母Welsh Flame は非常によく似た血脈構成で、AureoleやAlcideを生み出した「HyperionとDonatelloとSon-in-Law」という英ステイヤー血脈の極みというべき組み合わせが綿々と重ねられています


※Fair Trial(FT)の母父とAloeの父はともにSon-in-Law

いつも書いていることですが、BurghclereやWelsh Flameのような重厚なスタミナを伝える種牡馬の場合は、母父にマイラーやスプリンターのスピードを入れて、「母のスピードで先行したり捲ったりして父のスタミナで踏ん張る」という脚質にするのが成功しやすい

そういう意味でキタサンブラックとサトノクラウンはよく似たコンセプトの配合といえ、出遅れをリカバリしたユタカの名騎乗は語り継がれていくことでしょうが、2角の入りでは中団以降だった2頭が4角では2番手で並んでいて、そこから追い合ったから歴史的名勝負になったのだ、というのが配合史的見方

そしてHyperionの絞り合いになれば前にいるほうが有利で、しかしこういう大箱で持続力が問われるレースで、サトノクラウンがまともに負けたのを、根負けしたのを初めて見た

道悪圧勝列伝に今でもあがるのがレインボーアンバーの弥生賞、レインボーラインはそのレインボーアンバーを母母父に持ち、ステイゴールドとフレンチデピュティとレインボーアンバーを通じるノーザンテースト≒Vice Regentのニアリークロス



こういう馬場が鬼なのはわかっていましたが、前日予想ではソウルスターリングもこなせる稍重~重ぐらいを私は想定してて…あの弥生賞を観ていたオヤジたちがみんな馬券にしてるのが何だか悔しい(^ ^;)

レインボーアンバーは菊花賞で2着に粘ったようにスタミナも豊富で、母父マッチウォンの母EdwinaはAlycidon×Fair Trialですから「HyperionとDonatelloとSon-in-Law」、この組み合わせのスタミナを受けた長距離好走馬が1~3着を締めたともいえます



でもここまで酷い馬場になると、「この馬も走りにくそうだったが、他の馬はもっと走りにくそうだった」というミルコが言うように、爪が小さいとか繋ぎが短いとか、可動が小さいとか首を使わないとか、そういう体型走法に因る得手不得手もあるでしょうが、脚をとられバランスを崩し消耗するのはみんな同じで、それでもメゲずに走りつづけられる根本の強さ、心身の“幹の力”のようなものが問われたレースだったとも思うのです

「強さにもいろいろある」と日曜のエントリで書いておいてこんなことを言うのもなんですが、こんな馬場を最後まで走り抜くことができる“幹の力”は万国共通やと思うし、キタサンブラックとサトノクラウンはそんな“幹の力”を世界のいろんな檜舞台で発揮できる馬やと思うし、ひいき目なしでキタサンブラックはHighland Reelより強いですよ、たぶん世界のどこの12Fで走ってもね

ディープインパクト×Storm Catの2頭は、それらしいストライドで走るサトノアラジンと、それらしくない(Kingmambo的Special的な)掻き込みピッチで走るリアルスティールとでハッキリ明暗分かれましたが、リアルスティールはこんな馬場は巧いほうだけど1800mベストなので、2000mで道悪になるとスタミナの問題が出てくる

マカヒキはクレバーさんがパドックで一番良く見えると褒めていましたが、出来は上向いていたのだとすれば、高速馬場のスローでついに復活というシーンが近いうちに見れるかもしれません

ソウルスターリングは大きく負けなかったように道悪がダメではないと思うし、スタセリタにソックリな娘ですから2000mがベストだろうとずっと書いています

ただ今日のパドックでは、やっぱり1,2着馬と比較すると、「ああなるほど、天皇賞に出てくるだけの一流の牝馬やなあ…いい馬やなあ」という、それぐらいの感想しかなかった

好配合で一流の中距離馬ですから、またどこかで大きなタイトルを手にすることもあるでしょうが、万国共通の根本の強さが問われた極限のレースで、世界的な名中距離馬2頭を向こうに回しては、パドックから少し霞んで見えたのも仕方ないんかなあ…と、そんなことを考えながら阪急電車に揺られて帰ってきました

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日曜のボツ予想~Ribotが気になる雨の日曜

2017-10-29 09:42:06 | 血統予想

Saxon Warriorは母がGalileo×デインヒルでNorthern Dancer3×4・5、母母がRibot4×6(His Majesty≒Allegedのニアリークロス3×3とも表記できる)
「ヴァンキッシュランとデインヒルのRibotソース炒め」という配合どおりの、実にパワフルな中距離馬です





なるほどたしかに、ディープ産駒で欧州のトップを狙うには、これぐらいやらんとアカンのやろうなあ…とナカヤマフェスタの血統表なんかも思い浮かべつつ、となるとやっぱりサトダイやマカヒキではシンドイなと
競馬自体が変わってないんやから、いつまで経ってもヴァンキッシュランやベストアプローチのアニキみたいなのが強いんですよ向こうは
デインヒルとAllegedで力馬をつくっても、日本だと洋芝の鬼エアスマップとか、560キロのダートの捲りジェベルムーサとか、そういう方面しか出ないですからね
そしてヴァンキッシュランのアニキが東京の直線を11.2-11.3で上がれるわけもなく、重の凱旋門賞勝ち馬がJCに来てもサトダイみたいな惨敗を喫する可能性は多分にあるわけで、いつも言うように「強さにもいろいろある」ということを踏まえた上で、それぞれのカテゴリのチャンピオンを讃えればいいのではないかと

さっき精進湖の予想やってましたが、母がGalileo×Nashwan×ソヴィエトスターで洋芝でもジリジリ2着になってしまうレッドローゼスなんかは、向こうでしばらく走ってもっと欧州仕様にすれば重賞ぐらい勝てるかも
ただここは近いうちにオープン入り間違いない◎ブラックプラチナムと○グローブシアターが道悪もこなしそうなだけに、素直に一騎打ちを買ってワクワク観戦したいです(・∀・)

カシオペアは◎アメリカズカップ
マンハッタンカフェ産駒でTom Rolfe~Ribotの継続クロス、きさらぎでサトノアーサーとダンビュライトとプラチナヴォイスを葬り去ったように道悪は鬼





京都最終は前走直線で不利の連続○マイネルパラディをもう一度狙いたいのですが、もうひとひねりして◎フェルトベルク
見てのとおり、母母ジャストフォーチャンスがHis Majesty=Graustark3×4にAllegedとなかなか猛烈な配合で、小柄な牝馬ですが走りを見るとRibotパワーに溢れていて、今日も京都芝はかなり酷い馬場になりそうなので面白い狙いになるかと

「No.1予想」では天皇賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では天皇賞と紅葉Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~今週も京都は雨、クロフネの血が気になる

2017-10-28 08:37:06 | 血統予想

一昨日は帰省したときはいつも施術してもらってる血統オタク鍼灸師さんと、向日市のハンセン&ブロディと、韓国家庭料理の隠れた名店「よつば」で4人で飲んでました(途中からすでに出来上がってるブロディがチェーン振り回して乱入)
ソウルでもチヂミは食いましたが、やっぱりここの「7/8ニラ」みたいなのが一番美味いす(・∀・)





スワンはフルゲートのわりには行く馬がおらず、ダノンメジャーの単騎なら1400の重賞としてはスロー
となると道悪OKのパワースプリンターが狙い目で、◎ジューヌエコールは休み明けは新馬勝ちを含め[3-0-0-1]、唯一の敗戦もHペースをうなりながら追いかけたフィリーズ4着で、鉄砲はききまくる前向き気性
父クロフネ母母ソニンクですから道悪もおそらく巧者で、先週の極悪京都芝でクロフネ血脈が大活躍したのも後押し材料に



○レッツゴードンキと△セイウンコウセイはともに1400ベストで道悪巧者、ここは高松宮との比較ではドンキが2キロもらった計算
あとは△カラクレナイと、道悪が鬼なのは間違いない☆フミノムーン

萩は○アドマイヤキングはドゥラメンテやルーラーシップと3/4同血(キングカメハメハ×エアグルーヴ)ですが、間にクロフネが入って母がVice Regent≒ノーザンテーストのニアリークロスになるのでこのパワーが強く、この黄金配合にしてはストライドが伸びないのですがそれだけに馬場悪化はプラス
ダイワメジャー×ジャングルポケットは芝重不[3-0-1-0](勝ち鞍はソルヴェイグとドロウアカードとタガノカレン)ですから◎リュクスポケットは道悪上等、しかもここは難なくハナ切れそう
△サクステッドは前走負かしたのがタニノフランケルで3,4着馬も勝ち上がっておりメンバーレベルは低くなった新馬勝ち、まあしかし絞るなら◎○ですかね~





新馬戦なので最終決断は実馬を見てからになりますが、東京4Rはプロミストリープに注目
「ヘニーヒューズ×フジキセキは次世代ダート黄金配合になるだろう」と書いてきましたが(「ヘニーヒューズの砂のツボ」参照)、今のところダートではドンフォルティス[2-0-1-0]とマッスルマサムネ[1-1-1-1]と出走2頭とも勝ち馬



「No.1予想」では天皇賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では天皇賞と八坂Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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秋天一言コメント

2017-10-26 13:17:46 | 血統予想



一昨日は大阪の友人と飲んできましたが、天王寺駅で待ち合わせてる間に「山ちゃん」のたこ焼きを一舟、相変わらず熱々で相変わらず美味い
その後食ったよこわのタタキがまた絶品でした
今日は血統オタク鍼灸師さんと、ハンセン&ブロディを迎え撃つタッグ戦、東向日のこそばゆい店をハシゴする予定(・∀・)

登録全馬ではないですが秋天一言コメント

キタサンブラック:しなやかHyperion
グレーターロンドン:しなやかエルシエーロ
サクラアンプルール:マンボ×テースト×Bull Lea曲飛
サトノアラジン:ディープ×嵐猫×Nijinsky大箱スト
サトノクラウン:柔斬インディジェナス
シャケトラ:ラトロ肩ピサのパワー捲
ステファノス:2000弱点少2着多
ソウルスターリング:Tom Foolドイツ
ネオリアリズム:ネオ×トキオ先行機動
マカヒキ:柔鋭敏Halo≒Sir Ivor≒Red God走法
ミッキーロケット:大箱向き欧風ナスキロ
ヤマカツエース:パワー×パワー坂巧者
リアルスティール:しなやかKingmambo
レインボーライン:テースト≒Vice Regentパワー捌き

サトノクラウンとミッキーロケットはサンデーサイレンスの血を引かず、ラストタイクーン(Mill Reef)やMiswakiやSir GaylordやRiverman経由のナスキロ的なしなやかストライドで走るんですが、たとえば京都外の上がり33秒ソコソコをビュンと差すような鋭さはない





それが日本の芝中距離界においてナスキロがHaloに駆逐されていった理由といえ、小柄でMill Reef的に斬れる“女ローズキングダム”リスグラシューが馬場が渋ったり上がりがかかるとパフォーマンスを上げるのと、サトノクラウンがタフな馬場になるほどパフォーマンスを上げるのは、根っこは同じことやと思うんですよね(ストライドで走るけれど超速馬場では最高速度で見劣る)

サトノアラジンとリアルスティールは「ディープインパクト×Storm Cat」の黄金配合ですが、Nijinsky的に胴長になり更にストライドに寄ったアラジンと、Kingmambo的掻き込み走法に寄ったリアルスティールの違いも今更ながら面白い

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10/21,22の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報&2歳勝ち馬更新

2017-10-24 16:58:19 | POG

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)ハーツクライ編』で望田潤が推奨したグレイル(牡2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

○グレイル(牡・母プラチナチャリス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104976/
ロジチャリスの3/4弟で、牝祖シルバーレーンの産駒にブラックホーク、ピンクカメオ、カウアイレーンがいる。シルバーレーンはNasrullah≒Royal Charger5・5×4で、2歳時から芝マイル近辺で動ける牝系だ。母系にデインヒルが入るハーツクライ産駒といえばアドマイヤミヤビがいるが、本馬はBlushing GroomにBold Ladとナスペリオンが二つ入るのもポイント。(望田)

■土曜東京8R1000万下 ヘリファルテ(ディープ・栗山)
■土曜京都8R500万下 スティルウォーター(一口・栗山)

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先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

ディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライなどのサンデー系しなやか中距離型種牡馬は、しなやかな体質と非力で緩い後駆を伝えやすいので、いかに早期に後駆に肉をつけて強靭になれるかがPOGにおいては大きな命題といえます
その場合にNorthern Dancer系最強の後駆を伝えるデインヒルの血はやはり有効というべきで、現3歳ではサトノアレス(母父デインヒル)、サトノアーサー(母父父デインヒル)、アドマイヤミヤビ(母母父デインヒル)なんかは2歳時からケツがプリプリしてて、阪神の急坂を力強く差していました



グレイルはパドックで一見するとハーツクライの中距離馬らしいシルエットなのですが、いざ走らせるとラトロ肩で掻き込むし後肢は強靭で手先も強く、あの酷い馬場を確り掴んで走れてましたから、概ね狙いどおりの発現はしているなと
しかしこれだけパワーに振れると、東京良のスローでどれだけ斬れるかが逆に心配で、ちょっとパワフルレントラーみたいな方向に振れすぎてしまったかも…と思いながらレースを観てました
グレイルの極悪馬場をものともしない手先の強さ、ハーツクライの若駒らしからぬ締りのある体質、これらが母系のデインヒル(Danzig×His Majesty)やRoberto譲りとするならば、ここに菊花賞攻略の大きなヒントがあったんですよね…

◆Kingmambo

菊花賞はルーラーシップ、富士Sはキングカメハメハ、アイビーSはエイシンフラッシュの産駒が勝ち、“雨のKingmambo”の格言は健在でしたが、ロードカナロア産駒も全体に渋った馬場は上手だというデータを以前紹介しました
芝良[13-12-14-35]連対率34%複回値99
芝稍[6-2-0-5]連対率62%複回値124
芝重不[1-1-0-4]連対率33%複回値40
ロードカナロアはキングカメハメハ系でも最柔な体質をよく伝える“マイルのディープインパクト”ですから、先週ほど極端にタフな馬場はさすがにプラスとはいえないようで、ちょっと渋った稍重あたりが鬼、という傾向が今のところ出てますな

◆ブルーアヴェニュー

日曜の京都芝にはクロフネの血を引く馬が3頭出走し、オーヴィレール3着、モズハツコイ8着、ハギノアグレッシブ3着
そして母がブルーアヴェニューの娘(つまりクロフネの妹)のポポカテペトルが菊花賞3着、ヴァルディノートが1着で、ブルーアヴェニューの血を引く馬は計[1-0-3-1]でした



和田はポポカテペトルを「道悪が上手なんでしょうね。周りの馬が押している中で行きっぷりが良すぎて引っ掛かっていました。こういう条件なら強い馬なのだと思います」、ルメールはヴァルディノートを「ヨーロッパのような重い馬場は上手ですね」と評していますが、ブルーアヴェニューの母母父はRobertoですからやっぱりRoberto馬場ではあったのかと
ちなみに日曜京都の芝レース5鞍のうち、3RはRoberto持ちが1着3着、5Rは1着3着、10Rは1着3着、そして菊花賞は2着3着でした

◆A.P.Indy

先週は京都も東京も凄い道悪で、ワンパターンですが「東京ダートで雨が降ったらA.P.Indy」ということで、グラスチャンプやカネノイロやチビノヴァルタンやシゲルゴホウサイやアフターバーナーに手を出してみたんですが、A.P.Indyを3代目までに持つ馬は土日の東京ダで[3-1-3-10]、単回値101複回値122で安定のプラス収支

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第78回菊花賞回顧~未曽有の不良馬場、DanzigとRibotとRobertoの菊

2017-10-23 13:41:45 | 血統予想

京都11R 菊花賞
◎5.トリコロールブルー
○15.ダンビュライト
オルフェーヴルは神戸新聞杯を+16キロで、フェノーメノはセントライト記念を+8キロで、マイネレーツェルはローズSを+12キロで快勝し、クロコスミアはローズSを+14キロで2着に踏ん張り、レインボーラインは札幌記念を+10キロで3着に追い込んだ。馬体重は大きく増えてはいないが、ゴールドシップもナカヤマフェスタもドリームジャーニーも神戸新聞やセントライトを勝ってその後の飛躍につなげた。
ステイゴールド産駒は基本的には晩成で成長力に富み、3歳の夏休みで馬体重が増えて後駆に肉がついて本格化する。トリコロールブルーは青葉賞は-10キロでイレ込んでいたが、前走日高特別は若干余裕残しとはいえ後駆の肉付きなど春とは別馬で、そしてこれはオープン級という格を見せつけてねじ伏せるように差し切った。前駆がきれいに伸びるステイゴールド産駒だから京都の長丁場の適性も高いはず。
ダンビュライトはラブラドライトの3/4同血の弟で、トボトボと燃費のいい走りをするのでステイヤーだろうという見立てできた。マリアライトやリアファルなどが出る牝系はリボーやラトロワンヌのパワーが強く、キャサリーンバー牝系の芝馬場状態別成績は良[30-27-30-177]連対率22%、稍[7-5-3-25]31%、重不[6-0-1-13]30%と道悪は鬼だ。

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神戸新聞杯当日は社台スタリオンで種馬を見せてもらってて、うつらうつらと眠そうに佇むルーラーシップを前に「今日こそ初重賞制覇の大チャンス、逆に言うと神戸新聞勝てないようでは、3歳時に勝てる重賞ないんじゃないですか(^ ^;)」なんて言ってたんですが、なんと初重賞制覇はド不良馬場の菊花賞でした

産駒のJRA初重賞タイトルが菊花賞という種牡馬は、90年メジロマックイーンのメジロティターンと、76年グリーングラスのインターメゾぐらいじゃないか、という話をタイムライン上でしてたんですが(あと石塚さん情報ではホリスキーのマルゼンスキーも)、ルーラーシップ産駒の芝距離別成績は

1600m以下[8-12-10-129]連対率13%、複回値50
1800m[17-20-23-108]連対率22%、複回値88
2000m[21-13-17-93]連対率24%、複回値91
2200m[3-4-3-15]連対率28%、複回値110
2400m[4-4-42-11]連対率38%、複回値96

また17年度の14年生産駒のリーディングではディープインパクト、ハーツクライ、ダイワメジャーにつづく4位にランクインしており、データでいうと3歳以降に距離延びて台頭してくる馬が多く、その筆頭がキセキだったという菊花賞勝利でした

土曜に「一言コメント」で以下のように書いたんですが、

ブレスジャーニー:テースト≒Storm Birdナスペリ斬
ウインガナドル:Princely Gift細身黄金配合
クリンチャー:掻き込みスピリッツミノル
トリコロールブルー:ステゴネイエフ
サトノアーサー:大跳びフルーキー
サトノクロニクル:下り下手コーナー下手ハーツ
ベストアプローチ:欧風Robertoサドラー
ミッキースワロー:カンパニーGrey Sovereign増し増し
キセキ:ディープ前駆Danzig後駆
ダンビュライト:軽快ラブラドライト
アルアイン:リアルインパクトA.P.Indy風







菊で血統屋が白羽の矢を立てるステイヤー種牡馬といえば、一昔前はダンスインザダーク、もう一昔前はブライアンズタイムやリアルシャダイのRoberto系

スリーロールスはダンスインザダーク×ブライアンズタイムでGraustark5×4、デルタブルースはダンスインザダーク×AllegedでRibot6×6、フォゲッタブルはダンスインザダーク×エアグルーヴ



Danzig4×3とGraustark5×3を持ち、その配合どおりスピリッツミノルをグラスワンダー走法にしたようなクリンチャーの力走には、あの頃の懐かしの菊花賞が戻ってきたという趣もありました

(当日のブログでのやり取り)
12:30「グレイルはデインヒル走法なので道悪苦にしないね(・∀・)」
12:38「京都芝はDanzig持ちがきますね」
13:29「またDanzig(ハピネス)勝ちましたな」
15:55「Roberto走法の馬が2着4着やから、馬場適性が大きかったかな」

キセキはPasadoble≒Alleged5×4で3代母の父Danzig、クリンチャーはDanzig4×3とGraustark5×3で母父Roberto系

私が目の当たりにした日本最強のパワーランナーはグラスワンダーですが、そのグラスワンダー親父が絶賛しそうな中山内2500m向き掻き込み走法でガシャガシャ走るクリンチャーとマイネルヴンシュが上位に健闘し、DanzigとRibotとRobertoを持つ馬が掲示板を占めたのも(1,2,4着がDanzig持ち、2,3,4着がRoberto持ち、1,2,5着がRibotのクロス)、未曽有の不良馬場への適性が明暗を分けた証左といえるかと





デルタブルースについては以前GCの番組で角居先生が、「こういう胴の長い長距離向きの馬は、体幹がシッカリしてくるまで無理せず成長を促す」という話をされてました

一言コメントにも書いたように、キセキは前駆はディープインパクト譲りでHalo≒Sir Ivor的にきれいに前肢を伸ばして着地しますが、後駆はロンドンブリッジ譲りでDanzig的に強靭に蹴れる

この「前駆はHalo的サンデー的、後駆はDanzig的」というイイトコドリこそが最近の日本の芝中距離で成功するトレンドともいえ、たとえばモーリスもサトノダイヤモンドも前はきれいに捌くけれど後駆はDanzig的に強靭

キセキは全体のシルエットはルーラーシップらしく脚長で伸びのある体型で、デビュー当初は全体に緩さが目立ちましたが、毎日杯後の休養で芯が入り後駆も強靭になり、そこからはレイデオロに負けただけの4戦3勝で菊花賞まで勝ってしまった

ルーラーシップの思い出といえばいろいろありますが、何といっても引退レースの有馬記念、あの大出遅れかました直後の映像ですね、ゲート後ろで頭を抱える角居先生の姿が今も鮮明です(^ ^;)

グルヴェイグも4歳時についに完成させたように、こういうしなやか全身運動で走る中長距離馬をしなやか全身運動でシッカリ走れるように育て上げる手腕は、今でもこの厩舎がナンバーワンなのだ…ということを示した菊花賞でもあったかと



ルーラーシップ自身も芝重不は[2-0-1-0](2勝はAJCCと金鯱賞)と鬼でしたが、この3戦は中山と京都内回りで、東京や外回りで渋った馬場なら更なるベストパフォーマンスを叩き出したかも…なんてことも夢想したくなるキセキの完勝でした

ルーラーシップ産駒の芝馬場状態別成績
良[43-44-49-294]連対率20%、複回値80
稍[6-6-4-51]連対率18%、複回値52
重不[6-3-4-25]連対率34%、複回値89

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日曜のボツ予想~道悪でRibotのクロスを

2017-10-22 09:10:23 | 血統予想

くるみは△モルトアレグロは函館2歳でも◎を用意していたほどでソコソコ評価していますが、リエノテソーロと比較しても典型的なGone Westのスプリンターという体型走りで、けっこうしなやかさやバネもあるので(それがすずらん◎の理由)、道悪+延長で一本かぶりとなるとむしろ消したくなる



◎マイティーワークスは母がNasrullah≒Royal Charger5・5×5・6・6・7・7、Nashua≒Nantallah≒ナディア4×5・6・6、そこにアウトブリードのキンシャサノキセキを配したセオリーどおりの配合
自身はHis Majesty4×4ですから全体に母父Dynaformer(ブライアンズタイムと7/8同血の北米名種牡馬)のパワーの血を増幅していて、東京の良ではちょっとタルいタイプなのですがこの手先の強い走りは道悪で信用できる
○セイウンリリシイは母系にSeattle Slew(Capote経由)とTehran(Irish Castle経由)が入るのでいちおうダイワメジャー黄金配合で、これも血統的走法的に道悪はプラス(ちなみに母系にIrish Castleを引くダイワメジャー産駒にはソルヴェイグやブルドッグボスがいる)
☆ヤマノグラップルもワークフォース産駒のパワースプリンターでいかにも道悪巧者なので、◎○☆がお楽しみ馬券ということに

堀川は◎クリノサンスーシ
ベーカバド×Sadler's WellsでNever Bend≒Bold Reason5・6×4らしい前駆、道悪が上手そうなのに最低人気、理由はそれだけ(^ ^;)



桂川は◎ナガラフラワー
母父ロックオブジブラルタルの牝馬はスカイパッション、トルシュローズ、ハッピーアビラ、クラウンアゲンとパワースプリンターばかりで、この馬もやっぱり1200に寄ってきました
道悪に実績はないですが、配合どおり(Graustark=His Majesty5×5、母母Bold Reason≒Never Bend3×4)のラトロRibot肩掻き込み走法で、1200なら道悪もこなすのではないかとみて



「No.1予想」では菊花賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では菊花賞となでしこ賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
菊花賞は私の血統論と菊花賞観で予想するとこの◎○に着地しましたが、これからえらい雨のなか京都競馬場に出向くので、回顧はたぶん月曜になります

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土曜のボツ予想~道悪で勇躍ラトロ肩

2017-10-21 09:49:59 | 血統予想

富士Sはピッチ走法で俊敏で機動力に富むがG1レベルではちょっと最高速度が足りない○エアスピネルにとって、道悪でスローの東京マイルはいろんな弱点をカバーできる舞台
◎ブラックムーンは配合どおりのRibot肩ラトロ肩パワー体質で、道悪は鬼と思われる掻き込み走法
少々スローになっても上がりがかかれば差せそうだし、馬券的な妙味は圧倒的にこちら



▲クルーガーはキンカメ×ディクタットで母母のドイツ血脈を1/4異系とする「3/4Northern Dancerクロス」、これも道悪は鬼そうだし変わるならここかと

道悪の東京ダ1300~1400はA.P.Indy~Pulpitということで、東京最終は近2走の凡走は無視して◎アフターバーナーの東京実績を狙いたい



北野はワンダーアツレッタは前走大箱だから狙い目だと書きましたが、河内厩舎らしくまた内回りに舞い戻ってしまった…
ここは道悪をこなせて内回りを立ち回れる馬となると、His Majesty=Graustarkのクロスのハービンジャー産駒◎サマーローズと、ディープ×フレンチデピュティで母メイショウベルーガ譲りのラトロ肩で掻き込んで走る○メイショウテンシャ、ですかね



古都はSadler's Wells≒Nureyev3×4とDanzig4×4で大箱2400道悪ではいつも◎の○リッチーリッチー、ヒルノダムールをジリ脚にしたような▲スズカルパンも道悪芝2400はベスト条件、そして配合どおりHyperion体質なハービンジャー産駒☆ヴァフラームも有力で、Robertoが強いノーブルマーズは大箱の道悪だと下げたい
◎ウムブルフは母ウミラージが「3/4ドイツ」で、ディープ産駒としてもステイヤー臭のする体質脚質で、渋った馬場は[2-1-0-0]
母系にAureoleが入るのでどうも揉まれ弱いところも見受けられ、少頭数の道悪なら湾岸Sや札幌日刊のようなレースでベストパフォーマンスを出せるのではないかと



「No.1予想」ではアイビーSを、「厳選予想 ウマい馬券」ではアイビーSと東京7Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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