栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

11/22~26の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2023-11-28 22:17:43 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したイクイノックス(牡4歳)が日曜東京11RのジャパンC(G1・芝2400m)を勝ちました。

★シルクホースクラブ
父キタサンブラック
母シャトーブランシュ(キングヘイロー)
牡 募集価格:4000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105219/
母シャトーブランシュはマーメイドS勝ち馬で、トニービンやAllegedやNureyev譲りのナタの斬れを武器とした重厚な差し馬でした。そこにキタサンブラックだとやや重すぎるきらいはあるのですが、母父がマイラーのキングヘイローなので全体の配合形やバランスは良いです。Lyphard5・5×4とHalo4×4のクロスで、母父のスピードで先行し父と牝系のスタミナで粘る中距離馬にうまく出たのではないかと思います。父同様の成長曲線にも期待できるので、古馬になって更に楽しめる馬でもあります。(望田)
【8月2日追記】
母シャトーブランシュは現役時代にマーメイドS(G3)を勝ったほか、ローズS(G2)でも2着と健闘しました。ディープインパクトとダンシングブレーヴはニックスですが、これはディープインパクトの母の父 Alzao とダンシングブレーヴが相似な血であることが理由です。母の父キングヘイローはDrone≒Halo≒Sir Ivor3×2・3という異様な凝縮を持っており、父の父ブラックタイドはHalo≒Sir Ivor2×4。血統構成はかなり近いので、両者が2~4代目ぐらいの適度な距離に配置されたとき、最大の効果を発揮するのではないかと思います。本馬はその条件にあてはまり、なおかつ、ブラックタイドとキングヘイロー以外の部分が異系色の強い血で構成されているので好ましいでしょう。さらに、サクラバクシンオーとキングヘイローの組み合わせも実績十分(ローレルベローチェ、キタサンミカヅキなど)。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したローザサンリヴァル(牡2歳)が土曜京都1Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

ローザサンリヴァル(牡・父ルーラーシップ、母ローザブランカ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105910/
スタニングローズ、チャンスザローゼスの活躍でこのところ復権著しいローザネイ牝系。「ルーラーシップ×クロフネ×サンデーサイレンス」の組み合わせはリオンリオン(青葉賞、セントライト記念)、リリーノーブル(オークス2着、阪神JF2着、桜花賞3着)が出ているので注目したい。POG期間中にしっかり稼げる配合だ。本馬はスタニングローズ(秋華賞/父キングカメハメハ)の4分の3弟(母が同じで父が親仔)で、ロサグラウカ(OP/新馬-水仙賞を連勝)の全弟にあたる良血。母の能力が高く、サイズも十分なので楽しめそうだ。(栗山)

■水曜園田11R兵庫ジュニアグランプリ2着 サトノフェニックス(POG・望田)
■日曜東京12RジャパンC2着 リバティアイランド(POG・栗山)



サトノフェニックスはハナ差競り負けてしまいましたが、下表のようにヘニーヒューズ×フジキセキ×Seattle Slewはホンマに高確率で走ります(テイエムソレイユは母母シャイニンググラスがフジキセキと3/4同血)
多忙につき今週はこんなもんで(^ ^;)

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第43回ジャパンC回顧~無敵のチャンピオン、ここもハーツクライのように

2023-11-27 17:04:43 | 血統予想

東京12R ジャパンC
◎2.イクイノックス
○1.リバティアイランド
▲3.タイトルホルダー
△17.スターズオンアース
過去10年のJCにおいて、6歳以上は[0-0-1-48]と連対ゼロ。牡セン[6-8-9-119]牝[4-2-1-18]と牝優勢。外国馬は[0-0-0-27]で高速馬場への適性のなさが浮き彫りになっている。
イクイノックスは牝系由来のHyperion的持続力、ナスペリオンやワイルドリスク由来のナタの斬れ、そしてHalo≒Sir Ivor由来の機動力も兼備し、秋天はアスリートの極みのような素晴らしい体つきで圧巻のレコ勝ち。円熟の世界チャンピオンに隙があるとすれば、スローの上がりだけのケイバになって、リバティやドウデュースがビュンと並ぶ間もなく差してしまうシーンだろうが、パンサラッサが出てきた以上そんなレースにはならないだろう。



リバティアイランドは豪2歳&3歳女王のヤンキーローズにドゥラメンテが配されて、トライマイベスト=El Gran Senor5×4が光る好配合に。同父のスターズオンアースと比較すると、こちらのほうが母のマイラーっぽさも表現されているぶん爆発力はケタ違いだ。距離適性としてはアーモンドアイに近く、2400はベストではないが2000の絶対スピードは王者をも凌ぐ。



タイトルホルダーは◎○と比較すると地味なアクションで走るが、それはハイペリオン的な持続力・粘着力・底力が強く表現されているからといえる。有馬で振るわないように冬場は体質が硬くなるきらいがあり、週末の冷え込みは気になるところだが、ここも離れた番手で、自分がハナを切っている形で、後続の肉を斬らせるペースで運ぶだろう。ピッチ走法だし東京の高速馬場でどうかというイメージだが、緩みなく流れて上がりがかかったJCといえば、最近ではアーモンドアイが前で受けてハイペリオンを振り絞って3強対決を制した2020年を持ち出したくなる。歴史的名馬と歴史的名牝の対決がクローズアップされているが、この馬も歴史的なハイペリオン的名馬にちがいない。

スターズオンアースはソウルスターリングの姪で、母母スタセリタは欧米の芝中距離G1を勝ちまくった名牝。ドゥラメンテ産駒で母系にMixed Marriageの血が入るのはタイトルホルダーやリバティアイランドと同じ黄金配合。リバティのような爆発力こそないが、ドゥラメンテとMonsunの底力と持続力に溢れる中距離馬だ。ここまで10戦[3-4-3-0]と堅実だが、ベスト条件の大箱中距離で走ったことは、たった1回オークスだけしかない。残る9回は距離不足のマイルか差しにくい内回りかで、勝ちきれないものの強い2着3着を重ねてきた。デアリングタクトに優るとも劣らない名牝だろう。古馬になって馬体も充実している。



パンサラッサとドウデュースも一流の中距離馬には違いないが、ここは好走ゾーンのレースにはならないとみて、印は4頭。いずれも名血で名配合だ。馬券なんか買わなくても十二分に堪能できるすごいレースになるだろうが、前日予想ではあえてタイトルの頭も引いてみる。

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パドック映像を2周見た感想としては、イクイノックスは秋天を100とすれば95、リバティアイランドは秋華賞を90とすれば95、スターズオンアースは重め残りなくオーラ満点で「見て見て、日本にもこんなMonsunがおるんやで!」と欧州の関係者に自慢したくなりました

ドウデュースは秋天同様好仕上げで好気配、タイトルホルダーは週末冷え込んでも歩様に硬さはなく、ただし大一番を迎えるに十分な研ぎ澄まされた仕上げとまでは言えなかったですかね

パンサラッサが秋天とそん色ないペースで行くだけ行くというのは想定の範囲内で、タイトルホルダーは逃げ馬ではなく近くに馬がいると力んでしまう気性だから、離れた番手でOKだがこれがどう動くか、後続のレースをどうつくるかがポイントやと言ってたんですが、このメンバーと真っ向からやり合えるほど仕上がったという手応えまではなかったのか、そもそも東京の良では分が悪いという思いがあったのか、後ろのイクイノックスに対して究極のスタミナ勝負を挑むんだというような積極性や気概は感じられなかったですかね

ルメールの思考は極々シンプルで「ディープインパクト的に差していたイクイノックスがハーツクライ的前受け脚質に完成したのだから、あれこれ考えずに隣のタイトルホルダーについていけばいい」

フルゲート18頭の出走メンバーについてはあれこれ物議を醸しだしましたが、枠順の妙もあったとはいえ、有力馬の鞍上たちに「勝つためには強い馬の直後を追走するしかないのだ」というシンプル思考を植え付け、結果的に強い馬がみんな強いレースをして力を出し切ったというレースになり、それは出走した18頭全てによって演出されたものだと思うのです

イクイノックスもリバティアイランドもスターズオンアースも名血で名配合だとコメントでも書きましたが、中距離のチャンピオンをつくるには2000の絶対的なスピード資質はもちろん、ブランシェリーやエアグルーヴやスタセリタのようなスタミナと底力の凝集も、キングヘイローやヤンキーローズやSmart Strikeのようなマイルのスピードやフィジカルも必要なのだというね

配合史的な目線で俯瞰すれば、名馬や名血とはこういう手順を重ねてつくられてきたわけで、キタサンブラックもドゥラメンテもキングヘイローも、サンデーサイレンスもキングカメハメハもトニービンも、ウインドインハーヘアもMonsunもNureyevもSex Appealもみんな素晴らしいんですが、ブランシェリー(JRA2勝)→シャトーブランシュ(マーメイドS)→イクイノックスという流れで無敵の世界チャンピオンが生み出されたのだという事実を噛みしめつつ、5代血統表を代々さかのぼっていただければなあ~と思います

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「一口好配合ピック」ロードから計6頭ピック

2023-11-27 16:17:13 | 共有クラブ

おかげさまで今期も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2023)」ですが、ロードサラブレッドオーナーズから栗山が3頭、望田が3頭、計6頭ピックしました
http://miesque.com/c00093.html
現在キャロット(19)、シルク(18)、ジーワン(17)、東サラ(13)、ユニオン(8)、ロード(6)、ウイン(5)、ノルマン(5)、京サラ(4)、ライオン(4)、ラフィアン(4)、インゼル(3)、グリーン(2)、ターファイト(2)、YGG(2)、DMMバヌーシー(2)、広尾(1)をピックしています

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日曜のボツ予想~ディープ×ダンブレ斬れで露払い

2023-11-26 10:23:34 | 血統予想

今日もボツ予想をやる時間がほとんどとれませんでしたが、ベゴニアは東京マイルの上がりのケイバならば、Frankelパワーでゴリゴリ押すオーサムストロークを、ディープ×ダンシングブレーヴらしいしなやかストライドでガルサブランカがとらえて兄の露払い



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではジャパンCと京阪杯と白菊賞を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではジャパンCを予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

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土曜のボツ予想~おそるべしカリクロ逃げ

2023-11-25 10:53:24 | 血統予想

東京1Rでカリフォルニアクローム産駒ワイドブリザードが逃げて大差勝ち、単勝9人気で大波乱に
種牡馬カリクロはAureole魂をよく伝えているようで、以下のようにダートでハナを切れそうな馬がいたら片っ端から買っときましょう(^ ^;)





Sottsass(仏ダービー、凱旋門賞)、Sistercharlie(BCフィリー&メアターフ)、My Sister Nat(BCフィリー&メアターフ2着)、そしてシンエンペラーを産んだ名繁殖Starlet's Sisterが死んだとのことで、メインの京都2歳は弔い戦になりましたが、こうしてStarlet's Sisterの血統表を見ると「母を通じてしか伝わらない優秀なもの」を実感できますよね



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では京都2歳SとキャピタルSとカトレアSを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では京都2歳Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
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11/18,19の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2023-11-22 10:47:35 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』栗山求が推奨したロードマイライフ(牡2歳)が日曜京都1Rの未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がりました。

★ロードサラブレッドオーナーズ
父ロードカナロア
母フェリス(ジャングルポケット)
牡 募集価格:5500万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021103312/
チャレンジC(G3)を勝ったロードマイウェイ(父ジャスタウェイ)、現在3連勝中のストーリア(父リオンディーズ)の半弟。後者は当企画で推奨しました。母フェリスは関東オークス(Jpn2)と新潟2歳S(G3)を勝ったシンメイフジの半妹です。「ロードカナロア×ジャングルポケット」はエルカスティージョ(フィリーズレビュー-5着)と同じですが、本馬はサンデーサイレンスを持ちません。母方にNureyevを持ち、サンデーサイレンスを持たない同産駒は、まだこれといった大物はいないものの、アベレージが高く、勝ち上がりも優秀。母方にSadaler's Wells(Nureyevと4分の3同血)を持ち、サンデーサイレンスを持たないロードカナロア産駒からダノンスコーピオン、パンサラッサ、キングオブコージが出ているので、そろそろ大物が出てきてもおかしくないはずです。ロードマイウェイ、ストーリアの下であれば期待できます。芝向きのマイラー。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したカニキュル(牝2歳)が日曜東京3Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

カニキュル(牝・父エピファネイア、母シャルール)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104865/
トランキリテ(現3勝クラス)の半妹。ゼンノロブロイ肌は成功しているとはいえないが、「エピファネイア×ゼンノロブロイ」は悪くなく、シーズンズギフト(ニュージーランドT-2着)、ヴェローナシチー(京都新聞杯-2着)、チャンスザローゼス(アイビーS)、アヴニールドブリエ(プリンシパルS-2着)など、コンスタントに活躍馬が出ている。本馬はシャルール(クイーンS-2着、福島牝馬S-2着)の娘で、半姉が活躍しており、優れた切れ味を伝えるグレイトフィーヴァーの牝系に属している。5月5日生まれではあるが期待できる。(栗山)

■土曜東京11R東京スポーツ杯2歳S3着 ファーヴェント(一口・望田、POG・望田&栗山)



ファーストシーズンリーディング独走、JRA2歳リーディングでも首位エピファネイアに迫る勢い、来年度の種付料爆上がりで注目を集めているスワーヴリチャードですが、そろそろ配合のツボを一度概観しておきましょうか

まず現時点でのスワーヴリチャード産駒のJRA成績を出しておくと、ここまで55頭が出走し17頭が勝ち馬、勝ち馬率31%、平均賞金520万円でした

◇スワダンジグ
ハーツクライ系の弱点といえる後駆の緩さを補うには、Northern Dancer系最強の後駆を誇るDanzigの力を借りるのが最も手っ取り早く、サリオスのように早期からマイルで全開というタイプも出ています
スワーヴリチャード産駒においてもDanzigのプリケツを取り込むのは有効手のようで、下表のように13頭が出走し8頭が勝ち馬で勝ち馬率62%(デビュー戦2着3着の馬もいるしもっと勝ち馬率は上がるかも)、平均賞金1133万円、代表産駒のコラソンビートやアーバンシックなどもこの配合





まああくまで現時点でのデータですから、ハッキリ結論を出すのは早計なのですが、少なくともDanzigの血を入れることで2歳早期から動ける産駒が出やすい、とはいえるんじゃないかと思いますね

◇スワイヴァー
スワーヴリチャードの母父Unbridled's Songがディープインパクトとニックスなのは有名で、その根拠はIncantation≒Sir Ivorのニアリークロスにあると考えられるのですが、ならばスワーヴリチャードとSir Ivorもニックスではないか





そこで母系にSir Ivorの血を引くスワーヴリチャード産駒を検索してみたら、JRAに6頭が出走し3頭が勝ち馬、勝ち馬率50%で平均賞金722万円、上表のように出走6頭中5頭が馬券に絡んでいるんですね

◇スワビンジャー
ちなみにアーバンシックとレガレイラは母同士が全姉妹なので同血の間柄、母父がDanzig系ハービンジャーで、牝系はディープインパクトと同じウインドインハーヘア
ハービンジャーはDanzigとSir Ivorを併せもつので、スワーヴリチャード×ハービンジャーはJRAに3頭が出走し、2戦2勝アーバンシック、新馬1着→アイビーS3着レガレイラ、そして新馬3着ダンツトレントと、今のところ3頭で[3-0-2-0]という成績なのです

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第40回マイルCS回顧~キョウエイマーチの曾孫、真逆なラップで豪快に

2023-11-20 13:56:26 | 血統予想

京都11RマイルCS
◎11.セリフォス
○12.レッドモンレーヴ
▲13.セルバーグ
△6.ダノンザキッド
×1.ソウルラッシュ
×9.シュネルマイスター
×16.ナミュール
土曜の京都芝はけっきょく良まで乾かず稍重のままで、外マイルは12R1勝Cが1.34.4、8R2勝Cが1.34.8で、8Rのほうが前半スローだったが時計一つはかかる稍重だった。日曜は良に回復するだろうが、イン7~8頭ぶんぐらいまで見た目に荒れており、高速決着は望めないだろう。改修前の京都のマイルCSも2016~2019年までいずれも1分33秒台の勝ち時計で、1800質のペルシアンナイトが毎年好走していた。そしてインディチャンプ(母父キングカメハメハ)、ステルヴィオ(父父キングカメハメハ)、ペルシアンナイト(母母ニキーヤ)、ミッキーアイル(母母アイルドフランス)と、勝ち馬4頭はいずれもヌレイエフの血を引いていた。時計一つかかるタフな馬場で、ヌレイエフの野太い末脚が最後の叩き合いでモノを言う結果になっていた。
メンバーを見渡していろいろ考えてみたが、最もヌレイエフ的な力強さで差すのは◎はセリフォスだろうという結論になった(母母父フリーダムクライ)。母方の血脈構成がアドマイヤマーズと似ていて、ダイワメジャー産駒にしては走りに重厚感があるとほめてきたが、母父がブラッシンググルーム系なので折り合いがつけば脚質は自在とみたい。22年マイルCSのように差すか、23年安田のように行くかだが、川田なら好位外で運ぶのではないか。ダイワメジャーのマイル王が川田で前受けなら◎が打てる。
調教が良かったのはソウルラッシュで、一週前のウッドの動きなど別馬のように見える。今が充実期だろう。キングマンボの父系だし荒れ馬場実績も十分。ダノンザキッドは母父ダンジリが強く表現されて大箱1800ベストで、安田で高速決着になると時計が足りない…というキャラがペルシアンナイトとダダかぶりする。シュネルマイスターも毎日王冠ベスト型だけに、セルバーグが離して逃げても後続はスローという展開が希望だろう。そのセルバークはエピファ産駒だし、京都外なら下りで離してしまえば一発十分では。レッドモンレーヴは泣く子も黙るキンカメ×エアグルーヴだから、G1でも底力負けはないだろう。わりと前輪駆動な走りで、安田や京王杯でも坂を上がってからの末脚がいい馬だから、京都外マイルもベストコースでは。斤量も1キロもらうしナミュールを逆転しても驚けない。

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ナミュール
ラヴェルの半姉で、マルシュロレーヌやバーデンヴァイラーの姪。母サンブルエミューズはフェアリーS3着。3代母キョウエイマーチは桜花賞馬でトライアンフマーチなどの母。そこにハービンジャーで「重厚で緩い父×フィジカルなマイラーの母」の配合が絶妙にハマりエンジンはA級だ。マイル戦だと追走に余裕がなくて不利を受けるシーンがつづいたが、富士Sは馬群を力強く割り1.31.4で走破し快勝。1800ベストだが、あの内容ならここでも期待が高まる。(距離○スピード○底力◎コース◎)



ソウルラッシュ
ディオの3/4兄で、ヒラボクディープの甥で、ヘネシー、エディターズノート、カフェブリッツなども同牝系。ルーラーシップ×マンハッタンカフェ×Storm Catまでアディラートと同じで、Storm Catのマイラーっぽさが強いところも似ている。マイルに転じてからは[5-1-1-3]で着外はいずれもG1。オータムHは59キロを背負いながら地力でねじ伏せたという勝ち方だった。ピュアマイラーではなく1800ベストっぽいのがマイルG1で爆発しきれないところか。(距離○スピード○底力◎コース○)



ジャスティンカフェ
メイクザビートの半兄で、母カジノブギはJRA1勝。母母ギミーシェルターはJRA5勝でアネモネS2着。3代母オークツリーはガレオンの全妹でペインテドブラックの母。牝祖シャダイアイバーはオークス馬で子孫にエアジハードやプレシャスカフェなどが出る。エピファネイア×ワークフォースでSadler's Wells4×4。血統も馬体も中距離だからマイルより1800がベター。昨年は不利がなければもっとやれたが、あれぐらいのペースなら追走できるし反応できる。(距離○スピード○底力◎コース○)



すんません月末締めの配合診断が山積みのため回顧はサラリと…パドックで出来や気配が良かったのは、コメントでも書いたようにソウルラッシュ、ダノンザキッド、エルトンバローズ、セリフォスで、ソウルはパンパンのはちきれそうな体で調教も2週つづけて素晴らしかったし、まさに最高潮やったんやないですかね

前半の入りが12.5-10.5-11.3=34.3というのは、最近の京都のマイルCSとしては14年(12.0-10.4-11.3=33.7)に次ぐ速さで、そのぶん4F目が12.2と中だるみし、そこからゴールまで11.7-11.6-11.5-11.2と、下りながら加速ラップでゴールまで走破したというレース

レースラップは前後半46.5-46.0ですが先行勢は壊滅、前半追走せず47秒ちょい-45秒ちょいぐらいで、59秒で追走し33.5ぐらいで上がった1800タイプがゴール前ではみんな差してきたという様相だったかと(だとすると、スタート失敗にしてもシュネルマイスターは弾けてない)

ナミュールは秋華賞2着、ジャスティンカフェはエプソムC1着毎日王冠2着、エルトンバローズは毎日王冠1着ラジオNIKKEI賞1着、ソウルラッシュとダノンザキッドも私は1800ベスト説です今でも

そもそも前走スワンS組の出走ゼロという前代未聞のマイルCS、出走馬の父をみると、エピファネイア(2)、ダイワメジャー(2)、ロードカナロア(2)、Kingman、アメリカンペイトリオット、オルフェーヴル、キズナ、ジャスタウェイ、シルバーステート、ディープブリランテ、ハーツクライ、ハービンジャー、ルーラーシップ

よく言うことですが、安田記念やマイルCSに毎年産駒を送り込めるような優秀な芝マイラー種牡馬は、今はロードカナロアともうリタイアが近いダイワメジャー、あとモーリスぐらいしかいないといっても過言ではないだろうと

だからマイルG1といっても、出走馬のなかでピュアマイラーといえるのはセリフォス、セルバーグ、ダノンスコーピオン、バスラットレオン、ビーアストニッシド、レッドモンレーヴぐらいのもんで、マイラー2頭がうなりながらハナ争いをしたら、それをセリフォスもうなりながら追走して直線バッタリでしたが、マイラーだからあのペースでうなれるともいえる

マイラーがうなるペースになってもマイラーたちは沈んでしまい、けっきょく1800質の追走をした1800質の馬たちが直線ドッと差してきた

それに大きな不満はないんですが、キョウエイマーチが44.6-49.1でビュンビュン飛ばして逃げ粘り、それを好位のタイキシャトルが嬉しそうに追いかけて、ああいうマイルCSはもう見れないのかなあ…と、ああいうレースを演出できるオープン級ピュアマイラーの絶対数が少なくなってしまったのか

そのキョウエイマーチを3代母にもち、ダイワメジャーを母父にもち、母方から名マイラーの血を引いたナミュールが、圧巻の差し切りを決めたマイルCSでした

ちなみにMahmoudラップではナミュールの前後半は47.7-44.8とのことで、ソウルラッシュとジャスティンカフェは47.1-45.4ぐらいですかね

曽祖母は44.6-49.1で逃げに逃げ、曾孫は47.7-44.8で豪快に追い込みましたが、いつも言うようにダンシングブレーヴってのは行くか追い込むか、メリハリつけて脚を一気に使うようなレースに向き、たとえばドウデュースもダンシングブレーヴの近親だけにそんな側面はありますよね

ダイワメジャーはサンデーサイレンス系で最も成功したマイラー種牡馬で、Le Havre(セリフォス)、Medicean(アドマイヤマーズ)、Grindstone(カレンブラックヒル)、オペラハウス(メジャーエンブレム)、トニービン(コパノリチャード)と、中距離の肌との配合でマイルの大物を出したのは順当といえます

母父に回っても、ハービンジャー(ナミュール)、オルフェーヴル(ショウナンナデシコ)、シニスターミニスター(グランブリッジ)、モリアーナ(エピファネイア)、ラヴェル(キタサンブラック)など、中距離型種牡馬との配合で緩い中距離体質を締めるようなはたらきで成功している、といえますかね

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日曜のボツ予想~ダートで更に

2023-11-19 10:11:32 | 血統予想

すいませんボツ予想までやる時間がとれませんでしたが、ざっと見たところ東京7は前走直線窮屈で追い出しが遅れた◎ドライブアローカス、オーナーズと種牡馬辞典の推奨馬ですが、フジキセキ×Deputy Ministerですからダートで更にということで



今日も競馬観ながら配合診断のお仕事やってると思いますが、新馬のパドックは観てなんかコメントします

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではマイルCSと赤松賞と秋明菊賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

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土曜のボツ予想~ストライドを伸ばせ

2023-11-18 09:32:34 | 血統予想

ウインの二次募集は望田ピックはなしです
ロードは27日が締切なのでそれまでには必ずピックします

新種牡馬も出揃って配合診断がドッとくる時期になりましたが、それに追われているうちに年末年始を迎え種牡馬辞典にもとりかからなければならない…という例年どおりの動きで、もう年齢的に無理がきかなくなってるし処理能力も落ちてきてるしで、目前の仕事に追われてヒーヒー言ってるうちに一年が終わってたというね、ホンマに毎年それの繰り返しです(^ ^;)



蹴上は京都の重は我らが◎ワンダフルトゥデイにとってベストコースに近く、いっぽうでフルゲートの内枠は課題ですがそこは主戦にお任せということで、4角で外に持ち出しながらストライドを伸ばすような運びができれば…今が充実期でフォームが良くなりましたよね
相手は京都の重ならばSecretariat≒Sir Gaylord重視で、○カンピオーネ、▲プラーヴィ、△サンライズゴラッソあたりですかね

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では東スポ杯とアンドロメダSと南武特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

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11/11,12の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2023-11-15 14:10:51 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤が推奨したドライスタウト(牡4歳)が土曜東京11Rの武蔵野S(G3・ダ1600m)を勝ちました。

★YGGオーナーズクラブ
父シニスターミニスター
母マストバイアイテム(アフリート)
牡 募集価格:1980万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019101667/
現役3勝ヨハンの半弟で、母マストバイアイテムはJRA3勝(ダ1000~1200m)。叔父には現役3勝サンライズセナがおり、ダートでの活躍が目立つファミリーです。シニスターミニスターとの配合はMr.Prospector5×3に、Deputy Ministerとフジキセキのニックスなど、両親のダート適性を引き出せる父母相似配合になります。A.P.Indy系らしく馬格と伸びがあってストライドで走れる体質で、成長力にも富む配合なので、ダ中距離上級で長く楽しめる馬でしょう。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』と『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したアルセナール(牝2歳)が土曜東京6Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父エピファネイア
母サンブルエミューズ(ダイワメジャー)
牝 募集価格:7000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105548/
母サンブルエミューズは、マルシュロレーヌ(ブリーダーズCディスタフなどダート重賞5勝)やバーデンヴァイラー(マーキュリーC)の半姉で、現役時代にフェアリーS(G3)で3着となりました。繁殖牝馬としては非凡で、ナミュール(チューリップ賞、オークスー3着)、ヴェスターヴァルト(ファルコンS-3着)、ラヴェル(1戦1勝)と、デビューを果たした3頭の産駒がすべてハイレベルな競走馬となっています。「エピファネイア×ダイワメジャー」は、新馬-コスモス賞(OP)を連勝したモリアーナが出ています。母が特別な繁殖牝馬であることを考えると、上3頭に遜色ない競走馬となりそうです。芝向きの中距離タイプ。(栗山)
【9/5追記】
名繁殖ヴィートマルシェの孫娘で、ナミュールやヴェスターヴァルトの半妹で、マルシュロレーヌやバーデンヴァイラーなどの姪。エピファネイア×ダイワメジャーには2戦2勝の2歳牝馬モリアーナがいます。ダイワメジャーの肌はオルフェーヴルやハービンジャーやルーラーシップなど緩い中距離型の種牡馬との配合で成功しており、本馬も牝系特有のフィジカルとエピファネイアのしなやかさ重厚さが絶妙にマッチし、サンブルエミューズの仔としても過去最高の出来ではないかと唸らされます。オークスでナミュール以上の着順も望めるでしょう。(望田)

アルセナール(牝・父エピファネイア・母サンブルエミューズ)
名繁殖ヴィートマルシェの孫娘で、ナミュールやヴェスターヴァルトの半妹で、マルシュロレーヌやバーデンヴァイラーなどの姪。牝祖キョウエイマーチは桜花賞馬。この牝系特有のフィジカルとエピファのしなやかさ重厚さが絶妙にマッチし、サンブルエミューズ仔としてもかなり上位の出来ではないかと。オークスでナミュール以上の着順も望めるのでは。(望田)

アルセナール(牝・父エピファネイア、母サンブルエミューズ)
母サンブルエミューズは、マルシュロレーヌ(ブリーダーズCディスタフなどダート重賞5勝)やバーデンヴァイラー(マーキュリーC)の半姉で、現役時代にフェアリーS(G3)で3着となった。繁殖牝馬としては非凡で、ナミュール(チューリップ賞、秋華賞-2着、オークスー3着)、ラヴェル(アルテミスS)、ヴェスターヴァルト(ファルコンS-3着)と、デビューを果たした3頭はすべてハイレベルな競走馬となっている。「エピファネイア×ダイワメジャー」は、新馬-コスモス賞(OP)を連勝したモリアーナと同じ。上3頭と遜色ない競走馬となりそうだ。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨したノーブルロジャー(牡2歳)が日曜東京5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★ノルマンディーオーナーズクラブ(4次)
父Palace Malice
母Noble Ready(More Than Ready)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021110148/
牡 募集価格:2360万円
母Noble ReadyはゴルディコヴァS(米G2・芝8F)に勝ったZindayaの全妹で、ジャマイカH(米G1・ダ9F)に勝ったWestern Aristocratの半妹。More Than Ready産駒でHail to Reason4×4、Northern Dancer4×5、Mr.Prospector4×5でスピード十分な血統といえます。そこにCurlin産駒で強いクロスをもたずベルモントS(米G1・ダ12F)に勝った中距離型のPalace Maliceが配されて、全体にバランスの良い配合にまとまりました。ちなみにPalace Malice×More Than Readyは、BCJターフ(米G1・芝8F)に勝ちレックススタッドにスタッドインしたストラクターと同じ。More Than Readyのスピードが強いのでダ1400あたりのスピードに光るものがあるでしょう。オープンも狙える素材だと思います。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨したマルチャレアル(牡2歳)が土曜京都2Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父リアルインパクト
母ヴィートマルシェ(フレンチデピュティ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105430
牡 募集価格:5000万円
名繁殖ヴィートマルシェの仔でマルシュロレーヌやバーデンヴァイラーの下ですから当然注目なのですが、父がリアルインパクトに替ってどうなのか?というのが実馬を見るまでの率直な感想でした。しかし後駆のラインなどはまるでナミュールで、牝系特有のマイルの爆発力を受け継いだ馬だと思わされます。リッチダンサー21もですが、リアルインパクトがあまり自己主張していないぶん、有力牝系の長所が素直に表現されていると解釈したいですね。リアルインパクト×フレンチデピュティだと締まりが強い印象ですが、ディープインパクトとダンシングブレーヴのニックスでしなやかさも補っているのがいいですね。この募集価格ですがオープン級とみてピックします。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』と『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したメリオーレム(牡2歳)が土曜京都3Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★ジーワンサラブレッドクラブ
父シュヴァルグラン
母メリオーラ(Starspangledbanner)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104791/
牡 募集価格:2800万円
母メリオーラはヴェルツィエーレ賞(伊G3・芝2000m)2着。母父Starspangledbannerは全欧チャンピオンスプリンター。父がハーツクライ系の中距離馬で、母父がデインヒル系のスプリンターというバランスの良い配合です。しかも本馬はMorn of Song=Rahyの全きょうだいクロス4×4、もっといえばハルーワソング≒Noverreの3/4同血クロス3×3で、名繁殖ハルーワスウィートを経由し名繁殖Glorious Songの血を含むクロスは非常に魅力。実馬も父をマイルに寄せた感じで、ちょうど2000mぐらいになりそうなイメージですかね。友道のシュヴァルグランですが3歳春から。(望田)
【6月16日追記】
母メリオーラはイタリアのG3で2着となった程度の競走成績ですが、名種牡馬Le Havreとよく似た血統構成のMesselinaを母に持ち、父は豪州産馬Starspangledbanner(プリンスオブウェールズSなどG1を4勝しているState of Restの父)と、非主流血脈を豊富に抱えた血は見どころがあります。繁殖成績も良好で、初仔メリトクラシー(父シルバーステート)は新馬勝ちを果たし、2番仔メリオルヴィータ(父ダイワメジャー)は今年のPOGの人気馬の1頭です。父シュヴァルグランはヴィルシーナ、ヴィブロスをきょうだいに持つ超良血で、自身はジャパンC(G1)を勝ちました。中長距離で活躍しただけに、スピード豊かな繁殖牝馬との交配がベストで、Starspangledbanner(豪英で芝マイル以下のG1を4勝)のようなスピード血統とは相性が良いでしょう。シュヴァルグランの父ハーツクライは、デインヒル、Blushing Groomと相性がいいので、これを強化した本馬の配合は見どころがあり、とくに後者はMorn of Song=Rahy4×4という全きょうだいクロスでまとめています。味のある配合で、芝向きの中距離タイプ。(栗山)

メリオーレム(牡・父シュヴァルグラン・母メリオーラ)
母メリオーラはヴェルツィエーレ賞(伊G3・芝2000m)2着。出走産駒はいずれも2歳時に勝ち上がっている。本馬は父がシュヴァルグランに替わりMorn of Song=Rahyの全きょうだいクロス4×4が魅力(ハルーワソング≒Noverreの3/4同血クロス3×3とも表記できる)。狙いどおりRahyのマイラーっぽさを引っ張ってきた印象で、この父だが2歳早期から芝マイルでやれそうだ。(望田)

メリオーレム(牡・父シュヴァルグラン、母メリオーラ)
母メリオーラはイタリアのG3で2着。ダイワメジャーを父に持つ半姉メリオルヴィータは現在1勝を挙げている。父シュヴァルグランは、ヴィルシーナ、ヴィブロスをきょうだいに持つ超良血で、自身はジャパンCを勝った。中長距離で活躍しただけに、スピード豊かな繁殖牝馬との交配がベスト。芝マイル以下のG1を4勝したStarspangledbannerのようなスピード血統とは相性が良さそうだ。2代父ハーツクライは、デインヒルや Blushing Groomと相性がいいので、これを強化した本馬の配合は見どころがある。ハルーワソング≒Noverre3×3という相似な血のクロスはおもしろい。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で栗山求が推奨したマイネルレグルス(牡2歳)が日曜福島2Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★ラフィアンターフマンクラブ
父スクリーンヒーロー
母マイネテレジア(ロージズインメイ)
牡 募集価格:3000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021106821/
ユーバーレーベン(オークス/父ゴールドシップ)、マイネルファンロン(新潟記念/父ステイゴールド)の半弟。「スクリーンヒーロー×ロージズインメイ」はニックスで、連対率20.1%、1走あたりの賞金額232万円は、スクリーンヒーロー産駒全体の15.6%、173万円を大きく上回ります。母マイネテレジアはステイゴールド系種牡馬との間に好結果を残していますが、スクリーンヒーローに替わるのも悪くない選択です。芝中距離向きで成長力があり、大舞台でもやれそうです。(栗山)

■土曜福島8R1勝クラス サイブレーカー(POG・望田)
■土曜東京11R武蔵野S3着 レッドルゼル(一口・望田&栗山)
■土曜東京12R2勝クラス ディオスバリエンテ(一口・望田&栗山)
■日曜東京11RオーロC グランデマーレ(一口・栗山)
■日曜東京12R1勝クラス ジェイパームス(POG・望田)





昨夜は名店千喜で生産者たちと来期の配合ミーティング…ですが日本酒がすすみすぎて毎年後半グダグダに(^ ^;)

勝ち馬が多いのとやることが多いのでザックリ振り返ると、アルセナールは募集時から身のこなしの良さが目を引いていましたが、当日のパドックもそのイメージそのままの歩き
ただしエピファネイア×ヴィートマルシェ牝系とは思えないほどおっとりした性格で、前半61秒4のスローでも折り合いがつきすぎるほどで、直線ルメールがゴーサインを出しても本気走り出したのはゴール前50mぐらいかな、実戦を経験して変わってくるかもですが性格もオークス向きやと思いましたね



Palace MaliceはベルモントSの勝ち馬ですが、弟のジャスティンパレスやアイアンバローズは芝で活躍しているし、ジャンタルマンタルもノーブルロジャーも2歳の芝マイル戦からしなやかな脚捌きで動いてます
来年からレックスで供用されるPalace Malice産駒ストラクターもBGジュヴェナイルターフ(米G1・芝8F)の勝ち馬ですね

メリオーレムのMorn of Song=Rahyの全きょうだいクロス4×4、ハルーワソング≒Noverreの3/4同血クロス3×3は、シュヴァルグラン産駒としてはまず狙ってみたくなるクロスですよね(・∀・)



あとジェイパームスが、いかにも堀のハーツクライ系という成長曲線に乗ってきたように見えたので今後も楽しみやなと

コメント (8)
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